アイアン・スカイ
ティモ・ヴオレンソラ監督

 2018年(映画完成は2011年末)。
46年ぶりに月面に着陸したアメリカの宇宙船の乗員は、月の裏側で巨大なナチスのヘリウム3の採掘基地を目撃する。
乗員の1人であるアフリカ系アメリカ人モデルのジェームズ・ワシントンは捕らえられ、白人に改造される。
また彼の持っていたiphoneは月のコンピュータ技術を圧倒し、不可能と思われていた最終兵器「神々の黄昏」号を起動できる目処が立つ。
月の地球学者であるレナーテはジェームズに生き延びる為にナチスに洗脳されたふりをするように言う。
やがてレナーテの婚約者である月面親衛隊准将クラウス・アドラーは、バッテリーが切れて動かなくなったiphoneの代わりを持ち帰る任務のために洗脳済のワシントンを連れて地球へ向かうが・・・。

 月に潜伏していたナチスが地球に攻めてくるというキャッチーな内容で話題になった本作だが、化夢宇留仁は要するに話題先行のB級映画だろうと思ってそのうち観ようと思って忘れていたのをようやく観たわけだが・・・・・・これがびっくりするくらいよくできていて滅茶苦茶面白かった(汗)
とにかくテンポがよく、ダレる瞬間が全く無い。
そしてこの映画は「ナチスが月面に潜伏していた」という前提で、それならこんなシーンがあったら面白いだろうというシチュエーションをリストアップしてからそれらをつないでストーリーにしたのに違いない、とにかくこんなシーンがあったら面白いという展開てんこ盛りなのだ(汗)
 そして特筆すべきはとにかくタブーを扱うという姿勢で、ナチスはもちろん、黒人を白くする(笑)のもそうだし、北朝鮮の将軍をいじったりもするのが面白すぎる。
 失敗してはいけないところもよくわかっていて、ヒロインのレナーテを演じるユリア・ディーツェちゃんが可愛すぎてそれだけで満足してしまいそうなのもツボを突きすぎ(笑)
 ちうわけであまりにも予想をいい方に裏切りまくる最高の映画だった。
こんな展開があったらいいなと思う展開が全てある。

20251126(mixi日記より)
20251203


無敵鋼人ダイターン3 第34話 次から次のメカ
富野善之監督

 
 レイカとビューティは巨大なマサアロケットの慣熟飛行の訓練を行い、トッポはダイターンの操縦訓練を行っていたが、トッポの前に多数の戦車とニーベルゲンが。
 コマンダー・アントンはメカロボット作戦をコロスに提案して受諾され、多数のメガボーグタイプのロボットを擁していた・・・。

 
 バンクを多用した過去の敵再登場のジェロニモン回だが、この話でダイターン3がそもそもメガボーグの機械部分のテストのために作られたロボットであることが明言され、更にはダイターン3が複数存在することも。
その中には変形不可能のダイファイターも。
また本編中に脚を破壊されるトッポが操縦していたダイターン3だが、その後月であっさりと正常なダイターン3が現れたところを見ると、これも廉価版だったらしい。
このシリーズはとにかくそういうバックボーン的な内容を全然描写してくれないので、たま〜〜〜にそういう情報が出てくると嬉しい。
しかしエピソードとしてはコロス様が可愛い以外は特筆すべきところはなかった(汗)

 

20251127(mixi日記より)
20251204


楽園追放 -Expelled from Paradise-
水島精二監督

 海水浴場で寝そべっている女性に声を掛ける軽そうな男。
男は彼女は「メモリー」が多いのにこんなところで遊んでいるのが変だと言うが、そこにハッカーによる侵食が発生し、世界の狭間から何者かのメッセージが。
女性アンジェラは対ハッカーの捜査官としての正体を現し、ハッカーを追跡するが逃げられてしまう。
 正体不明のハッカーは地球上からアクセスしていた。
ラグランジェ・ポイントにあるディーヴァは、人類を電子化することで新たな進化段階に達していると自称していたが、もはや見捨てられた世界である地上からのハッキングに防壁が破られたことに大きな危機感を抱いた。
そして捜査官アンジェラは肉体をまとい、見捨てられた世界地球でハッカーを探す任務につくのだが・・・。

 おねえちゃんのいいおケツが拝めそうだったので観た(笑)
その結果、いいおケツだけではなくいいおっぱいも十分に拝めたが、ほぼ全編3DCGのトゥーンレンダリングで描かれており、期待していたほどにはニヤニヤできなかった(笑)
しかしその代わりに「SF」の小品として非常によくできており、十分に楽しめた。
内容としては「バーチャライズド・マン」と「仮想空間計画」と「ウォーリー」と「老人Z」と「戦闘メカザブングル」と「マクロス」と「わたしはロボット」と「オネアミスの翼」と「宇宙探検「先駆者」」を足してかき混ぜて濃縮したような内容で、まさにSF入門としては最適と言える作品だと思うので、全人類に観てほしい。
ただし劇中に挿入される歌(特にラスト)は酷く、雰囲気ぶち壊しだったのは非常に残念だった。ロックを語るならロックを体感できる曲にしてほしかった。
しかし完全オリジナル企画でこのような作品が作られるというのは非常に素晴らしいことなので、あとに続く作品も期待したい。

20251128(mixi日記より)
20251205


銀河漂流バイファム 第7〜12話
神田武幸監督

第7話 孤立した14人! 異星人飛行物体来襲!
 

 アゾレック基地に帰ってきたケイトたちだったが、その表情は暗かった。
ジワイメルウ基地は無線封鎖をしているため、こちらからは連絡が取れず、救出に来るのを待つしかない状況。
しかしほんとうに来てくれるのか。
スコットと口論して出てきたロディとバーツは、マルロとルチーナが出歩いているのを見かけ、遠くに行かないようにと声を掛ける。
そんなときに敵襲が。

 
 このエピソードで特筆すべきは廃屋に隠れたルチーナを、アストロゲーターのロボットから伸びてきた偵察ワームが捜索するシーンで、これがシチュエーション、ワームのデザインともにスピルバーグの「宇宙戦争」で丸パクリしているのだ。
化夢宇留仁的にはこれを、スピルバーグに丸パクリされるほどの素晴らしいアイデアを形にしたバイファムスタッフは胸を張ってしかるべきだと思うし、こんなところまでアンテナを伸ばして自作を面白くしようとしたスピルバーグもあっぱれだと思う。

第8話 高ゲタ作戦!? 小さな戦士の出撃だ!
 
 ロディとバーツはシミュレーターでRVの操縦訓練をしており、その様子をケンツとフレッドは羨ましそうに見ていたが、フレッドが素晴らしいアイデアを思いつく。
RVのペダルに下駄を履かせれば足が届くようになる。
様子を見に来たシャロンも手伝い、結局はバーツまで手伝ってそれを完成させる。
しかしそれを知ったロディは激怒し、絶対に操縦させないと言うが、そこに敵機が・・・。

 
 結局なぜかフレッドが。
それにしても状況の変化がほとんど無いのに全然だれることなく、濃密な物語が続くのが素晴らしい。

第9話 雷鳴の中の敵襲 僕達だけで戦うんだ!
 
 司令部からは連絡のないまま1週間がすぎた。
ロディの操縦訓練は続き、シミュレーターでは最高レベルに達していた。
 まだ基地からの連絡はないのかと繰り返し問い合わされ、スコットはとうとうこちらから通信を送る決意をする。
しかしやはり返信はなく、その直後に敵機が接近。
基地に降り立った敵機2機は、格納庫内のシャトルと、干してあった洗濯物を発見。
とうとうここに人間がいるのがばれてしまったのだ・・・。

 
 前から気になっていたのが通信を送ると場所を感知されてしまうと言いながら常時レーダーは稼働している状況で、通常のレーダーだったら位置がバレ過ぎだし、その割にはパッシブ・レーダーだという描写は無いし・・・。
 しかしそんなことよりも、本エピソードの目玉はなんといってもシャロンのヌードである(笑)
最後のシャロンの機転もいい感じ。

第10話 宇宙(そら)か地か― 基地攻防の大決戦!!
 
 もはやアゾレック基地はいつ敵の総攻撃にあってもおかしくない状況だった。
選択肢はジワイメルウ基地に直接行ってみるか、シャトルで第2ステーションに隠してあるジェイナスに戻るかの2択だったが、意見が別れる。
 バーツが運転するトラックでジワイメルウ基地に向かったグループは、異星人の宇宙船に発見されてしまう。
一方基地に残っていたスコットはジワイメルウ基地が敵の攻撃によってほぼ壊滅し、自分たちの力だけで脱出するしか無いという事実を知る。
トラックには連絡が取れず、スコットとロディがトラックを追うが・・・。

 
 ほんとに笑うくらい絶望的な状況が続き、更にその度を増していくのがすごすぎる。
こんなのリアルタイムで毎週見ていたら次週が気になりすぎて病気になりそう(笑)

第11話 さらばベルウィック ジェイナスの旅立ち
 
 もはや道は1つしか残されておらず、シャトル発進の準備を進める。
カチュアはなぜかシャトルの操縦の知識を有していた。
ジミーがいないのに気づいて探してみると、彼は滑走路に置き手紙的なイラストを描こうとしていたので、みんなでRVまで持ち出して全員の似顔絵を残した。
シャトルはなんとか離陸に成功し、第2ステーションにたどり着くが・・・。

 

 
 カチュアの出生に関する疑問が1つ提示される。
それはそうと、第4話でたどり着いた第2ステーションからベルウィックに降り、結局損失ばかりでなにも得られずに(新たな仲間や成長は得られたが)戻ってきて再スタートまで7話を費やしているのが凄すぎる(汗)
しかも内容は濃密でだれるようなところは一切無いのだ。

第12話 発進準備完了! 地球へ向けて出発だ!!
 
 スコットはみんなをブリッジに集め、このままステーションにいても望みはないので、ジェイナス号で地球を目指すことを宣言する。
全員の役割を決め、着々と準備を進めるが、ジェイナスの前には大きな鉄くずが進路を塞いでいた。
また格納庫ではクレアドから持ってきた遺跡に奇妙な変化が現れており・・・。

 

 
 サバイバルが次のフェイズに進んだタイミングで、SF要素である遺跡の方でも進展が。
実に上手い構成。
それにしても12話も使ってようやく本編開始という趣さえあるのがすごい。

20251129(mixi日記より)
20251206


ウルトラマン 第10話 謎の恐竜基地

 
満田かずほ監督
 見るからにマッドサイエンティストな男が動物たちに餌をやっており、最後に湖に住む「ジラース」という巨大な生物にも餌を与える。
そのジラースの食べ残しによって北山湖では魚が大量に発生しており、その連絡を受けた科特隊はただちに調査に向かったが・・・。

 

 
 ジラースがゴジラの改造だというのが有名だが、内容的にはあらゆるところが無茶苦茶な話で、むしろそっちの方が有名になってもいいくらいだと思う。
冒頭から博士がジラース用に持ち出す餌の量が少なすぎるな〜〜〜っと思ったが、まあそう大した問題ではない。
そして科特隊だが、そんな程度の情報でビートルを使い、潜航艇まで使用して調査をするが、その調査がおざなりすぎで、ほんのちょっとだけ音波探知とカメラによる撮影を行っただけで異常なしと判断して切り上げてしまう。
もちろん湖にはジラースの巨体がおり、尻尾が見えているほどなのに(汗)
その後調査に来た3人は特別休暇をもらってそれぞれが近所のホテルで楽しむのだが、なぜか3人共別行動で中の悪さが垣間見える(笑)
ちうか科特隊の予算はどこから出てるんだ?国連?
 少年グラフの記者というのが博士に取材にやってくるのだが、なぜか彼らの乗った車がとんでもないデザインでナンバーさえついておらず、しかしその点に関する説明は一切無し(笑)
2人の記者のかっこうもとんでもないものだったらまだそういう人たちなんだということで筋も通ったのだが、これがいたって普通のスーツ姿で態度も普通なのだ(笑)
 その後釣り人たちがなぜか湖に毒を放り込んで魚を一気に捕ろうとする。
そんなの釣り人の風上にも置けないし、毒殺した魚など食えないし、なんのためにやっているのやら。
毒に怒った?のか、現れたジラースにウルトラマンが戦いを挑むのだが、今回のウルトラマンのカラータイマーが赤に変わるまでの時間はやたらに長く、その間ウルトラマンがジラースをいたぶり続ける。
初めての笑い声まで披露し、むしり取ったジラースのエリマキで闘牛の真似事まで。
そして最後は博士の悲痛な表情とともに悲劇的な音楽が・・・。
 ほんとに脚本、演出ともに滅茶苦茶すぎて、ウルトラQ時代のとんでもエピソードに戻ったような感じ。
ほんとに酷い。

20251130(mixi日記より)
20251209


夢みるように眠りたい
林海象監督

 老女がサイレント時代劇映画を観ている。しかし黒装束の主人公がもう少しでヒロインを助け出すかと思われたときにフィルムが焼け落ちる。
 ゆで玉子ばかり食べている私立探偵の魚塚のところにかかってきた電話は、若い女性が誘拐され、すぐに使いのものをよこすというものだった。
やってきた執事はさらわれたのは桔梗という名で、犯人からの録音テープを持ってきており、それでは身代金100万円を持ってくるようにと言っていたが、その場所が謎掛けになっており・・・。

 昭和40年頃?を舞台にしたモノクロサイレント風の映画で、無理やりジャンルを言うならレトロミステリーファンタジー?
化夢宇留仁はおそらく高校の頃に観て非常に気に入り、その後もビデオで1〜2回くらいは観たものと思われる。
本作は脚本が非常によくできているのと、大正から昭和の雰囲気を色濃く表現した非常に凝った演出が活きていて、モノクロの超地味な画ながら目を離せない魅力を持っている。
ヒロイン桔梗役の佳村萠が美しいが現在ではなんの情報も見つからないので、本作限りだったのだろう。そもそも女優ではなかった可能性が高い。
他の役者も主役の佐野史郎(本作がデビュー作)をはじめとして、大泉滉やあがた森魚など、個性的な面子を揃えていて見飽きない。
 ちなみに上で昭和40年頃と書いたのは劇中の設定とセリフから推測したもので、画の雰囲気からすると昭和30年頃くらいのイメージである。
 本作を初めて観たときにはその面白さにびっくりして、すごい監督が出てきたと思ったのを覚えているが、その後は「二十世紀少年読本」はまあまあだったが・・・むにゃむにゃ(汗)。
とりあえずこの映画はよくできていて面白い(笑)

20251201(mixi日記より)
20251210


ルーンの杖秘録2 赤い護符之巻
マイケル・ムアコック著/深町真理子訳

 カマルグへの帰路の途中でたどり着いたソリアンダムの廃墟で一息ついた一行だが、そこにも暗黒帝国の魔の手がのびていた。
しかもその指揮官はあのフランス人だった・・・。

 冒頭の「ルーンの杖秘録」の抜粋で、これまでのあらすじが書かれている。
それによると、ハマダンを発った一行はタラブルスの港を目指していたが、道中のシラニア砂漠で道に迷って半死半生の目にあったあげく、なんとかソリアンダムの廃墟にたどり着いた・・・って、全然そんな展開は覚えがないので慌てて1巻を見直したところ、やはりハマダンを発ったところで終わっていた(笑)
そんなしれっと本1冊分くらいの冒険をあらすじ部分に入れるなよと思ったのだが、本編を読み始めるとまさに大冒険の連続で、確かに砂漠で道に迷うくらいはどうということもないのだとわかった(笑)
 ちうわけでバロウズもかくやというような大冒険が繰り広げられるわけだが、やはり全然その味わいは違う。まず戦争状態であり、その描写がしっかりしている。戦争といえば合戦シーンが目に浮かぶかと思うが、本作では後方の補給などの大部隊の移動やキャンプの描写がリアリティがあって、まさに戦場に近づいていっているという雰囲気があるのだ。
もちろん著者ならではのエターナル・チャンピオン要素も健在で、黒玉と黄金の騎士がでてくると途端にそれっぽい雰囲気になるのと、敵の描写もひねりまくっており、途中で出てくる「狂える神」の容姿や態度もまさにムアコックならではという感じ。
また本作では意外な人物が大活躍してむしろそこが一番の見どころという感じなのだが、前巻のオラダーンといい、ムアコックは仲間を描くのも非常にうまい。
 ちうわけで王道エピック・ファンタジーとして非常に楽しめた。
やっぱりエルリックのときは「どうせエルリックだし」という気持ち(笑)で読んでしまうところを、ホークムーンの場合はちゃんと感情移入できるのも大きいと思う(笑)

20251202(mixi日記より)
20251212


クリープショー
ジョージ・A・ロメロ監督

 少年ビリーは父親にホラー漫画誌を捨てられてしまう。
その本に収録されていた物語は・・・。

第1話 父の日
 毎年父の日には特別な晩餐が行われ、それには一族最長齢の叔母が参加する。
その叔母は実の父親を殺したと言われており、毎年父親の墓の前で1時間ほど過ごしてから晩餐に参加するのだが・・・。

 いきなり手が出てきたときの演出と効果音が昔ながらのびっくり仕掛けで、化夢宇留仁は見事に引っかかって飛び上がった(笑)
もはや伝統芸の域かも(笑)
家族の会話と踊り狂っている娘がなんだかいい雰囲気だった。

第2話 草まみれの男
 農夫ジョディ・ベリルの家の近くに隕石が落下し、彼は隕石を触ってしまう。
彼は隕石が金になると期待したが、身体に変化が現れだし・・・。

 ほぼスティーブン・キングの1人芝居だが、脳足りん農夫の演技が実にうまい(笑)
ものすごくラブクラフトの「宇宙からの色」っぽい話でもあり、緑が目に優しいエピソードでもある(笑)

第3話 引き潮
 ハリー・ウェントワースのところにやってきたのは彼の恋人ベッキーの元夫リチャードだった。
リチャードはベッキーを捕まえていると言い、ハリーを浜辺におびき出し・・・。

 超極悪サディストを演じているのはあのレスリー・ニールセンだが、普通に怖い(汗)
それにしてもこんな死に方は嫌だ。
ラストに「永遠に息を止めてやるぞ〜〜〜〜!」と元気がいいのが楽しい(笑)

第4話 開封厳禁
 大学の用務員が鉄柵のある階段の下のスペースの奥に古い木箱を見つける。
箱には「1834年6月19日 北極探検隊」と書かれていた。
連絡を受けた教授はその箱を開けてみるが・・・。

 途中から箱の中身よりも、日常的な困り事の解決(毒妻の抹殺)に目的がシフトするのが面白い。
それにしても本作の毒妻は化夢宇留仁には普通の奥さんとしか思えなかったのだが、これは時代のなせるものなのか、それとも化夢宇留仁の体験によるものか(汗)

第5話 クリープショー
 ゴキブリを始末した潔癖症で傲慢な会社社長のアプソン・プラット。
彼は害虫など侵入できるはずのないハイテクビルのフロアにいるのだが、なぜかゴキブリが増え続け・・・。

 生きているゴキブリの実物が嫌と言うほど映るので、苦手な人が観たら死ぬ(笑)
あまりの数に撮影の大変さが想像されて、そっちの方が気になりだすレベル(笑)

エピローグ
 冒頭で捨てられた雑誌を拾ったゴミ収集員が本をめくると、呪いの藁人形の応募券が切り取られており・・・。

 落ちは想像通り(笑)
ちなみにこの少年はスティーブン・キングの実の息子だそうな(笑)
またゴミ収集員の1人はトム・サヴィーニである(笑)

 おそらく高校か大学の頃以来でひさ〜〜〜〜しぶりに観たのだが、いかにもなホラー雑誌風のイラストをうまく使った画面がオシャレでとてもいい感じなのと、あまりにも豪華すぎるスタッフ&キャストに驚いた。
監督がロメロで脚本がキング。出演もエド・ハリスやら上記のレスリー・ニールセンやら・・・
まさにお祭り映画だった。

20251203(mixi日記より)
20251214


ゲゲゲの鬼太郎 60's 第20話 猫娘とねずみ男

 
 人間の体内に住み、その悪行を閻魔大王に知らせる悪魔。その名を三虫という。
ある雨の夜、鬼太郎の家を訪ねてきたのは雨ふり小僧だった。
雨ふり小僧のところに閻魔大王からの赤紙が届いたのだ。
赤紙が届いた妖怪は、それに記された悪事を働いた人間を殺さなければならないのだ。
しかし雨ふり小僧には人間を殺す度胸がなく、困っていたところに今度はねこ娘が顔を出す。
ねこ娘は不景気で困っており、赤紙の任務を果たせばもらえる褒美を目当てにそれを引き受けるが、目標の人間は彼女が手を下す前にタクシーに轢かれて死んでしまう。

 
 一方貧乏なあまり神頼みに神社にやってきたねずみ男は賽銭が次々に投げ入れられるのを見て自分も神社の真似事を始めるが、全然うまくいかない。
そこで今度は怪しい宗教をはじめると大成功して大儲けし、立派な家まで建てるが、ねずみ男の体の中の三虫がそれを閻魔大王に報告し・・・。

 
 原作では宗教で大儲けしているねずみ男をネコ娘が懲らしめるだけの掌編なのだが、その宗教の中でネズミ男が語る三虫と閻魔大王の部分を膨らませ、なかなかの物語に仕上げている。
冒頭から原作では一切登場しなかった雨ふり小僧が登場したと思ったら、閻魔大王の要請を赤紙という形で強制力を増し、鬼太郎がどうしてもねずみ男を殺さなければならない状況に追い込んでサスペンスを生むところまで持っていくのだ。
結果原作のシチュエーションが物語のほんの一部という扱いになってしまったのは少し残念だが、新たに構築された物語の出来がいいのでこれはこれでありと思わせる。
当時の原作を間延びさせること無く、新たな物語を構築するアニメ脚本家の力量は大したものだと思う。

20251203(mixi日記より)
20251215


長靴をはいた猫
矢吹公郎監督

 猫のペロは「月がとっても青かった」のでネズミを逃がしてやり、その罪で死刑を言い渡されて逃走する。ペロは3匹の追手を手玉に取ったが雨が降ってきたので民家の窓の下で雨宿りしていると、中から声が聞こえてきた。
そこには3人の兄弟が住んでおり、父親の遺産を分ける話をしていたが、末の弟ピエールは召使のように扱われており、2人の兄はもちろん遺産など渡すつもりもなかった。
ピエールに家に入れてもらったペロだが、そこに3人の追手が現れ・・・。

 小さい頃から大好きだった本作の安いブルーレイを見つけたので見直してみた結果、やはり最高の映画だった。
元々童話としては凝ったプロットの物語だが、そこに3匹の追手(これが可愛い)、ネズミの一家、そして超パワフルな魔王というキャラクターをぶち込み、最後は超絶アクションカタストロフに着地するというとんでもない脚本に、やたらにリアリティのある演出、素晴らしすぎる作画、美術、超名曲ぞろいの楽曲と、まさに隙の無い完成度。
中でも特筆すべきは魔王のパワフルさで、魔力の源であるドクロのペンダントを奪われてからの彼の奮闘はまさに全身全霊をかけたもので、しまいには彼を応援したい気持ちになってくる(笑)
そして主人公ピエールのエロさ(笑)
登場した瞬間からショタの神様(笑)みたいな存在感で、お姫様と並んでいてさえ彼のほうがヒロインに見えてしまうのはなんでこんなことに(笑)
 ちうわけであらゆるところの完成度が高く、部分的にはやりすぎで変なことにさえなっている素晴らしい作品である(笑)
やはり小さい頃から化夢宇留仁の見る目は確かだった(笑)

20251204(mixi日記より)
20251216


無敵鋼人ダイターン3 第35話 この愛の果てに
富野善之監督

 
 駆け落ちして行方不明となったコマンダー・マリアとコマンダー・フランケンの捜索の任務についたメガノイドの新風紀委員長コマンダー・ジライヤ。
コロスはミイラ取りがミイラにならないように、直属のコマンダー・スミカを監視につけた。
ジライヤはマリアを見つけるために片っ端から美女を誘拐するが、万丈たちに察知されて罠をかけられ・・・。

 
 なんとマリアとフランケンって、第9話の続編である(笑)
まさかダイターン3でこんな過去のエピソードを活かした話があるとは意外だった。
ところが結局マリアとフランケンは◯◯く◯◯○◯、新たに○○○○が生まれるのだった(笑)
やたらに忍者推しの話でもあり、コマンダー・ジライヤがそうなのは勿論、なぜかダイターン3もわざわざ新規開発してそれに合わせるというのがなんともはやだが、なかなか新鮮な画を作り出してはいた。
 うむ。まあまあ面白かった(笑)

 

20251205(mixi日記より)
20251217


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