ダーティーハリー2
テッド・ポスト監督

 証拠不十分で無罪となった労働組合幹部でギャングのボス、リッカが弁護士など4人で乗った車が白バイに止められ、窓を開けると警官が発砲して4人共殺される。
現場に駆けつけたハリーだったが、殺人課のブリッグス刑事にハリーは今は殺人課ではないと追い払われる。
しかしその後もマフィアやギャングの大物が次々に射殺され・・・。

 小さい頃に一度観てなんだかもやもやしてイマイチな印象だったのをこのたび再見。おそらく45年ぶりくらい(汗)
そしてなるほどもやもやするのも無理はないと思った(笑)
全編脚本演出ともに実に渋いハードボイルド系でハリー視点のシーンも少なく、感情移入しにくい作りになっているのだ。
そして第1作の悪役が超いけてるサイコパス(笑)だったのに対し、こちらは複数だしその動機もなんだかもやもやしていて納得しにくい(特にラスボスがそんなことをしようとする人物に見えない)。
見せ場はガンアクションやカーアクションなどいろいろあるのだが、これもドラマツルギー的に盛り上げてないので気分が上がらない。
特に敵の銃の腕前がハリーを上回るほどのものだと散々アピールしておいて、最後のオチが○○○で○○に○○○○で終わりというのはあんまりだと思う(笑)
 いいところもたくさんある。
ハリーの相棒の人の良さそうな黒人刑事(ロボコップの世渡りの上手い重役の人)のハリーの行動に呆れる演技がいい感じなのと、車載カメラのカットがいろいろあるのがどれもかっこいいのと、そもそもあの時代のサンフランシスコの様子が魅力的なのとか。
あとはいきなりハリーといい感じになる日系のねーちゃん(アデル・ヨシオカ)がなかなか可愛い(笑)
それと出てきた瞬間から気になっていて調べてみたら、嫌な上役という感じのブリッグス刑事が、つい最近観た「クリープショー」で奥さんを怪物の餌にしていた人だった(笑)

20251207(mixi日記より)
20251218


銀河漂流バイファム 第13〜15話
神田武幸監督

第13話 射撃訓練開始! 恐怖の宇宙戦闘初体験!!
 

 ジェイナスが発進してから6日が経った。
ロディとバーツはRVで船外に出る訓練だとスコットに言い、黙って射撃訓練も行う。
ケイトはカチュアの母が残した研究データから、クレアド星の地質分析の結果、過去に核汚染された可能性が高いことを知った。遺跡が植物の成長を早める能力を持っていることを考えると、核汚染された惑星の再緑化のための装置だったのかもしれなかった。
ブリッジではシャロンとの同室に我慢の限界に達したペンチがブチ切れていたが、そんなところに敵が接近し・・・。

 
 結局バーツから手を出し、接近してきたアストロゲイターの目的ははっきりしなかった。
それに母船はどこに???
それにしても真空中のRVの姿勢制御さえおぼつかず、母船の砲座にも敵を撃つなんて考えたこともない女の子(シャロン)がついている状況での敵襲は緊迫感が半端なかった。

 

第14話 敵のスパイか!? 舞いこんだ謎の逃亡者
 
 ジェイナスが地球へ向かうには、フライ・バイを行わなければならない。
そのフライ・バイについてマルロとルチーナに説明を求められたロディは困り果てて2人をスコットに押し付ける。
ペンチは両親に会いたいという気持ちを詩にしたのだが、それをシャロンに取り上げられて朗読されてしまう。
そんなところに小型救命艇からの救難信号を受信し・・・。

 
 異星人はククトニアンという呼称だった。しかしそもそもなんで言葉が通じるんだ?向こうが学習していたのか。
そしてもっとあとで明かされると思っていた秘密があっさりと。
 それはそうと、フライ・バイの話がでてきたが、そもそもそんな小手先の技術を利用しても、地球までは何光年も離れているのだから焼け石に水で、たどり着くには絶対に超光速航法が必要である。
しかしそんな話は一切出てこないのだった・・・(汗)

第15話 衝撃!! 異星人が残した意外なメッセージ
 
 ケイトは異星人が残していった情報の重さに打ちのめされて酒浸りに。
最初に戦端を開いたのは地球側で、しかもカチュアが異星人だというのだ。
ところがその録音をクレアが偶然聞いてしまい、カチュアが異星人だということがみんなにばれてしまい・・・。

 
 カチュア可哀想(泣)
ほんとに突きつけられる状況が子供にはシビアすぎるものばかり。
ちうか子供の配慮の無さってほんとに残酷(汗)
 それはそうとまた化夢宇留仁が気になっていることだが、ジェイナスの食糧事情は非常に素晴らしいが、どうしてこんなに余裕が?
アーリータイムズまで積んでるし(笑)
いったい最短でどのくらいの時間で地球までたどり着ける想定なのだろう?
 またケイトが異星人との会話を記録したテープがどう見てもβテープだったのが趣深かった(笑)

 

20251207(mixi日記より)
20251219


私をスキーに連れてって
馬場康夫監督

 クリスマスイブ。冴えないサラリーマンの矢野文男は、報告書ができると検算もせずに上司に提出し、さっさと退社。
愛車のトヨタ カローラII リトラGPターボの点検を終えると、いそいそと志賀高原へ向かう。
矢野のスキー仲間の泉和彦・小杉正明・羽田ヒロコ・佐藤真理子は、矢野が到着するときに落とし穴に落とすいたずらを毎年していたが、今年は引っかからないようにわざと遠くにいると思わせて背後から接近したのだが・・・。
また泉は矢野に彼女を作らせて賭けで儲けようとしていたが、矢野はゲレンデで初めて会った女性に一目惚れしてしまい・・・。

 高校の頃に公開され、ものすごく盛り上がった。
当時映画研究同好会に所属していた化夢宇留仁にも衝撃を与え、劇場に2〜3回観に行った。
この映画の不思議なところは無茶苦茶面白いのにどこが面白いのかさっぱりわからない(笑)というところで、当時から謎だったのだが、今回見直してみて少しだけわかったような気がした。
 脚本は悪くないが、ストーリーは特筆するようなところは皆無で、ひねりが無いのが特徴という感じ(汗)
演出も悪いとまでは言わないが、特別いいところも見当たらない。
出演者の演技もなんだかぎこちなく、悪いとまでは言わないが褒められたものではない。
しかし特にスキー場のシーンでの各カットの「特別感」は見事に表現されており、冒頭の背負式の大光量ライト、原田知世のゲレンデでのミラーシェード、リフトから後方のリフトを捉えた浮遊感、そしてもちろんロッジでの飲み会(笑)などなど、こういうイベントならではの特別な楽しさを全力で表現しているのだ。
もうこの映画はこれに尽きるのだと思う。
もちろんユーミンの曲もいい。
もちろん原田知世が可愛いというのはある。もう滅茶苦茶に可愛い(笑)
そして高橋ひとみが相変わらずエロ可愛く、原田知世の実の姉である原田貴和子も超美しい。
この辺非常に高レベルを揃えているのは流石に監督がわかっているところだろう。
なんだか姉から寝取ったような微妙な流れではあるのだが(汗)
そして今はなき沖田浩之もとてもいい感じ。
しかしやっぱりここまで面白いと思える原因まではさっぱりわからないのだった(汗)
でも面白い(笑)
ところで矢野の会社の隣のデスクの優しいOLは、なんと叶美香(当時の芸名は玉乃ヒカリ)である。全然わからないが(笑)

20251207(mixi日記より)
20251221


ウルトラマン 第11話 宇宙から来た暴れん坊

 
満田かずほ監督
 野原で遊んでいたホシノ君を含めた子どもたちは空から光るなにかが落ちてきたのを目撃する。
落下地点には不思議は石が。
その石はなんでも考えたものに姿を変える能力を持っていた。
ホシノ君はその石を科特隊に持ち込み、研究所で徹底的な調査が行われたがその正体や仕組みは不明なまま。
しかしそこに来ていた怪しい男が石を操って盗み出し・・・。

 

 
 冒頭からウルトラQのBGMが流れ、展開やノリもウルトラQのまんまな感じ。
ギャンゴのデザインが素晴らしいので退屈はしないが、前の話と同じくウルトラマンのふざけた戦いを延々と見せる展開にクラクラさせられ、やはり監督は「謎の恐竜基地」と同じ人だった(汗)
別にコメディが悪いというわけではないが、そこに意味は持たせてほしい。
ギャンゴの立ち振舞とか、全く理由がわからないのだ。

20251208(mixi日記より)
20251223


チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
マックG監督

 モンゴルのヤバそうな酒場に荷物の中に隠れて潜入するアレックス。
すでに客としてテーブルについているディラン。
正面の扉から派手に登場するナタリー。彼女たちはそこに囚われていた司法省連邦保安官局長を救出するが、重大な秘密が隠された指輪は抜き取られていた。
その後司法省保安局長ベイリーも襲われ、殺されて指輪を奪われてしまう。
その指輪は2つ揃えば証人保護プログラムを受けた人物のリストが読み取れてしまうという代物で、早急に取り戻さないと証人たちの命が危ない。
調査を進める3人だったが、事件に関わる複数の勢力の存在に気づき・・・。

 などと真面目にストーリーを書いても意味がない娯楽アクション超大作である(笑)
化夢宇留仁は今日は少し疲れていたのでおバカな映画を見たいと思ってチョイスしたのだが、存外に面白くて驚いてしまった。
超おバカなのは間違いないのだが、脚本も悪くなく、退屈させるすきを与えない演出もいい感じで、素直にキャッキャと楽しめた(笑)
音楽がまたいい感じのばかりを揃えているのと、キャストが主役3人はいいとして、脇を固める顔ぶれがあまりにも豪華すぎて引く(汗)
ちうか見たことある顔しか出てこない(汗)
本作は2004年の第24回ゴールデンラズベリー賞にて最低続編賞を受賞したそうだが、理由が全くわからない。このタイトルの映画の続編としては最高と言っても過言ではない完成度だと思うのだが。
一つ気になったのはマーティーのお父さん(笑)がなんであんな行動を取っていたのかがわからなかったところだが、そこがまた謎めいていて悪くなかった(笑)
とりあえず化夢宇留仁はとても気に入った(笑)

20251209(mixi日記より)
20251224


王立宇宙軍 オネアミスの翼
山賀博之監督

 小さい頃は海軍に入ってジェット機に乗りたかったのだが、学校の成績がそれを許さず、オネアミス王立宇宙軍に入ったシロツグ・ラーダット少佐は、毎日をダラダラと過ごしていた。
ある夜、同僚たちと訪れた歓楽街で世界が罪にあふれていると解く若い女性のリイクニ・ノンデライコからビラを受け取る。
下心でリイクニの家に行くシロツグだったが、彼女が孤児の幼い女の子と2人で暮らしており、その彼女から宇宙軍が「戦争をしない軍隊」だと褒められ、自分の仕事に誇りを抱く。
その後将軍が人類初の有人宇宙飛行計画の発動を発表し、シロツグは宇宙飛行士に志願するのだが・・・。

 高校の頃に彼女と劇場に観に行った(笑)
当時もなんともいえない微妙さだったが、今見てもいろいろと微妙だった(笑)
高校当時はもちろんよくわからなかったが、今見ると全編厨二病感がものすごい。
というか厨二病をバレないようにそうじゃなさそうな方向に突き進むことで逆に中二病が目立つというか(笑)
その結果脚本も突き詰めたようでいて結局なにも語っていないというか、なにかものすごいものを語っているという勢いだけは伝わってくるが、なにが言いたいのかはよくわからないというか(汗)
ただし若くしてものすごい腕を持ったメンバーがそろっているので、世界を丸ごと(文化・街・建築・衣服・意匠などなど)デザインしてしまったり、CGとしか思えない完璧なパースの二重反転プロペラとか、巨大ロケット打ち上げのディテールとか、リイクニのおっぱいの動きとか(笑)、どこもかしこも完成度を通り越して引くレベルまで行っちゃってるのがこれまた厨二病っぽい(笑)
ちうわけで見どころ満載なのだがとことん微妙という愉快な映画である。
ちなみに今回はサウンドリニューアル版を観たのだが、ウーファーの効果が大爆発で、繁華街に向かうところの曲とか、劇場で観たときのような重低音が再現されていい感じだった。

20251211(mixi日記より)
20251225


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