老人Z
北久保弘之監督
厚生省は老人問題への抜本的な解決策として、最新型介護ロボットZ-001号機を開発していた。
看護学校に通う三橋晴子は、寝たきり老人である高沢喜十郎の世話をしていたが、ある日厚生省によって高沢老人を連れ去られてしまう。
新たな介護ロボットの発表会に飛び込んだ春子は、高沢老人を助けるために声を上げるが・・・。
昔から好きでビデオに録画して何度も見直していたのだが、このたび20年ぶりくらいに見直してみたところ、あまりにもよく出来ていてひっくり返った。
大友克洋の偏執的な描写と、江口寿史のハイセンス&エロエロなキャラクターに、素晴らしい完成度の脚本とスーパーエンターテイナー北久保弘之の演出が絡み合い、再現不可能の奇跡的な作品に仕上がっている。
ジブリとは逆方向の究極作品と言える内容で、これが生み出されたあの時代の様々なタイミングと熱意を称賛したい。
大友克洋が進むべきはこっちの道だった。
そしてやはり江口寿史は天才だというのは本作を見れば一目瞭然なので、これからも頑張ってほしい。
20260416(mixi日記より)
20260517
インターステラー
クリストファー・ノーラン監督
近未来。疫病によって小麦が全滅した。疫病は更に広がり、他の農産物も次々に死滅していった。巨大な砂嵐が日常的に発生する異常気象にも見舞われ、文明は疲弊して食料増産が急務となり、全てのリソースは農業に注ぎ込まれた。
元宇宙船のテストパイロットのクーパーは、10歳の娘マーフが部屋の本棚から本が勝手に落ちるのを幽霊の仕業だと言うのを取り合わなかったが、重力異常によってある座標を示されるに至り・・・。
非常に感動的な物語である、かつ非常にハードSF味の強い映画だった。
プロジェクト・ヘイル・メアリーは万人にお勧めできるハードSF映画だったが、本作はある程度ハードSFに馴染んでから観たほうがいいかもしれない。
その理由かつ化夢宇留仁の不満点は最初の方の状況説明、計画説明、準備の件が飛ばされすぎているところで、まだしも現実的な世界からあまりにも突飛な大冒険にいきなり飛び込んでしまう違和感は強かった。
そのへんはプロジェクト・ヘイル・メアリーはほんとにうまい。
しかし物語が動き出すと、その非常にスケールの大きい舞台と展開に魅せられ、ラスト近くは感動的な展開のたたみかけになるので、無茶苦茶面白い映画なのも間違いない。
とりあえず映像的にも「波」と「氷」の描写はとてつもない画を作り出しており、それだけでも観る価値があるだろう。
ただし気になるところもたくさんあり、なんかお手軽なコールドスリープや、一方通行の通信の理由や、「彼」だと気付く理由の希薄さや、「未来」の干渉レベルなど、なんだかもやもやするのだが、まあ許容範囲だろう。
化夢宇留仁が最も気に入ったのは相棒TARSで、やっぱロボットというものはうまく描くととても面白い。
とりあえず原作もなしでこんなハードな内容をいきなり映画として制作しただけでも褒められるべきだと思う。
20260418(mixi日記より)
20260519
伝説巨神イデオン 第8〜9話
第8話 対決・大砂塵

デスアウトしたソロシップの前には、惑星があった。
そこには地球の白亜紀と酷似した世界が広がっており、恐竜たちが闊歩していた。
そんな世界に、子どもたちが探検に出かけてしまう。
ギジェはサムライらしく戦いたいと望み、アバデデから重機動メカ、ドグ・マックを借りて出撃し・・・。

ドグ・マックがどう見ても「宇宙戦争」の火星人の戦闘機械なところが好き(笑)
相変わらず人間関係が酷いが、中でもシェリルに2回も「たかが子供」と言わせるのは、監督は視聴者に徹底的に登場人物を嫌いになってもらい、最終回でスッキリしてもらおうと画策していたのじゃないかとさえ思わせる(笑)

第9話 燃える亜空間

チャンスがあったのにイデオンでギジェを踏み潰さなかったことを怒っているカーシャ。それにシェリルも賛成する。
アバデデはソロシップを亜空間におびき寄せて叩く作戦を発動。
状況からそれを見破ったカララが警告するが、無視されてソロシップは亜空間へ。
ギジェは母艦グラム・ザンをソロシップに体当たりするコースに乗せ・・・。

戦闘シーンがなかなか凝っていてシチュエーション、画、演出ともにかっこいい。
しかしそれ以外は相変わらずの酷すぎる人間関係に疲れてくる(汗)
まともなのはカララだけ(笑)
20260325(mixi日記より)
20260423
人間の証明
佐藤純彌監督
ニューヨークのハーレムから意気揚々と日本に向けて旅立つ黒人青年ジョニー・ヘイワード。
東京赤坂の東京ロイヤルホテルでは服飾デザインコンテストの発表会が行われていた。
そこのエレベーターで、胸部を刺されたまま乗り込んできたと思われる黒人青年が亡くなるが、その彼こそはジョニー・ヘイワードだった。
銀座のバーに勤めていた小山田文枝は愛人と別れた直後、猛スピードで走ってきたスポーツカーにはねられる。
その車を運転していたのは、服飾デザイナーであり、政治家の妻である八杉恭子の息子だった・・・。
初めて観たが、日米で錯綜する複雑なんだか単純なんだかよくわからないプロットに、大量の登場人物と、現在の映画手法とはあまりにも異なる部分が目立つ作品で、非常に興味深かった。
ジャンルとしては一応ミステリーということになると思うのだが、それより「戦後」の存在感が強く、特に事件に絡む人物に昭和21年に起こった暴行事件の現場にいた人が多すぎるのが滅茶苦茶すぎて面白かった。
ニューヨークロケシーンがあるのも特異なところで、特に当時のアメ車はどれもこれもかっこよくていい感じ。
そして件のジョニー・ヘイワードの目が青く、全然◯◯◯とのハーフじゃないやろと思って調べてみたら、バリバリの◯◯◯ハーフだったのが意外だった(笑)
なんだかんだでなかなか面白かったが、ちらっと出てくる坂口良子がやっぱりものごっつう可愛かったのが一番印象的だった(笑)
20260425(mixi日記より)
20260521
エルフ・17 新装版
山本貴嗣著
銀河大武術トーナメントに飛び入り参加した光翅族(エルフ)ルウは、圧倒的なパワーと飛行能力で優勝し、2位のパワードスーツに執着するK・Kと共に、銀河帝国第109皇子マスカット・タイラーの諸星行脚の隠密旅行のお供として旅に出ることに。
ウルトラマンの感想に対するコメントを発端に、なぜか本作を全巻購入して読むことになった(汗)
世の中なにがおこるかわからないものである(笑)
で、本作の感想だが、掲載雑誌の休刊によって未完となっているが、そもそも完結させないと困るほどのストーリーがあるわけでは無いのでそこは全然問題ない(笑)
前から少し思っていたのだが、著者はギャグのタイミングと言うか、間というかがうまくなく、全く笑えないのが困ったところで、では本作はSFな世界が舞台なのでSFとして見てみても、そういうガジェットが出てくるだけでそこに広がりや生きている世界という印象を全く受けないのがまた困ったところ。
ギャグマンガにそんなものを求めるのがおかしいと思うかもしれないが、「うる星やつら」の鬼星や、「21エモン」の訪れる世界にはそれがあるのだ。
そうすると著者の取り柄はなにかということになるが、これはもう完全に女の子の身体をエロく描くことと、苦しんでいる女の子の表情をエロく描くことなので、もっとそれを活かした方向に進むべきで、実際そういう方向に進んでいる。
進んでいるのだが、やっぱりもう一つ傑作と思える作品を観たことがないのは、なにか根本的な理由があると思うのだが、それがなにかはわからない(汗)。
著者の仕事で化夢宇留仁が大好きなものが1つある。
スーパーファミコンの「メタルマックス2」である。
もしかしてマンガに向いてない(汗)?
20260426(mixi日記より)
20260523