プロテクター
ラリイ・ニーヴン著/中上守訳

を読んだ。昨日。
 小惑星帯行政部第1議長であるニック・ソールが休暇も兼ねた土星環でのモノポール採掘の帰りに、見たこともないような大規模なモノポール源と思われる磁気を感知する。
しかしそれはアウトサイダー(異星人)の宇宙船だった。
人類は初めての異星人とのコンタクトを迎えようとしていたのだ。
 異星人の船に最初に接近したのはベルターのジャック・ブレナンだった。
彼は異星人の奇妙な宇宙船に目を奪われていたが、いきなり異星人が船外に出てきて・・・。

 ノウンスペース・シリーズの長編。
なんというか・・・色々と凄かった(汗)
ちうかニーヴンという人物が如何にひねくれ者かがよく現れているというか。
 上記のあらすじから想像するストーリーとかイメージがあると思う。化夢宇留仁もだいたいそれと同じイメージで読み始め、だいたいイメージ通りに進んでいったのだが、突然「やつら」が現れてストーリーを吹き飛ばす(汗)
「やつら」とは、火星人である(汗)
そもそも火星人は「太陽系辺境空域」で大暴れしていたのだが、あれは本作よりも前の話である。
つまり異星人とのファースト・コンタクトはとっくに済んでいるのだ(笑)
しかしそれには一切触れられない。
ちうかニーヴンの火星人の扱いは、一貫して「おかしな奴ら」であって、それ以上に進まないのだ(笑)
こういうところがニーヴンのひねくれたところでもあり、ノウンスペース・シリーズの特徴でもあるのだとやっと気づいた。
ハードSFであり、スペオペでもあり、社会派でもあり、ジョークでもあり、混沌でもある。
つまりどんな要素もぶち込んでOKの闇鍋みたいな世界なのだ(笑)
それが「太陽系辺境空域」みたいな短編集ならまだしも、本作のような長編でも相容れないと思われる要素(火星人とか・・・)をぶち込んでくるので予想できるはずのない展開が繰り広げられるのだ。
「太陽系辺境空域」でわかっている火星人の情報は以下の通りである。
1.火星の地中に住んでいる。
2.水に触れると爆発する。
3.意思の疎通はしようとしない。またはできない。
4.とにかく槍で襲ってくる。
5.昔は地上で自転車に乗っていた(笑)
以上(笑)
そしてこんな変なやつらが本作ではほとんど説明もなしにいきなり現れてストーリーをぶち壊していくのである(汗)
化夢宇留仁がもし「太陽系辺境空域」を読んでいなかったらその置いてきぼり感は半端なかったものと思われる(笑)
 そしていきなり流れる220年の月日と、いきなり始まるディックの「報酬」と全く同じシチュエーション(汗)
ほんとにニーヴンはひねくれ者で面白い。

20220609(mixi日記より)
20220610


ターミネーター4
マックG監督

 「審判の日」スカイネットによる核攻撃によって地球上のあらゆる都市が壊滅。
シェルターで「審判の日」を生き延びたジョン・コナーはレジスタンスの部隊長となり、機械軍と戦っていた。
 一方ロサンゼルス郊外の野原で目を覚ましたマーカス・ライトは、これまでの記憶の一切を失っていた。
T-600と遭遇したマーカスは孤児の少年少女に救われる。
ジョン・コナーの決起放送を聞いたマーカスは、ジョンの元へ向かうが・・・。

 面白かった。
このシリーズは粒選りだが、好みの差も大きい。
化夢宇留仁的には2が一番の駄作。

20101024(mixi日記より)
20220613


ローダンシリーズ14
ヒュプノの呪縛
松谷健二訳

ヒュプノの呪縛
クラーク・ダールトン著
 火星方面に逃亡したオーヴァヘッドの捜索が続いていた。
グッド・ホープ7の搭載艦の1つである駆逐艦Z73は、偶然オーヴァヘッドの近くを通りかかり、その瞬間核爆発の爆心地となった。
グッド・ホープ7を旗艦とする艦隊がZ73の捜索にあたるが、それはオーヴァヘッドの思惑通りだった・・・。

 とうとう姿を現したオーヴァヘッドの奥の手「イワン」。
その能力は流石にとっておきだけのことはあり、いわばアトミック・キラークイーン(笑)
しかしその最終兵器がこんなにもあっさりと・・・。
まあ仕方がないとは思う。
なにしろイワンが能力を駆使できる状況でまともにやりあったら戦闘シーンが始まった直後に決着がついてしまうのだ(汗)
それにしてもあんなにあっさり・・・(汗)
 そしてオーヴァヘッドの最期だが、彼に浴びせられたタチアナの台詞は、これまでに化夢宇留仁が触れたあらゆる作品の中で最も辛辣かつ背筋が凍るようなものだった。
一応正義の側がそんなこと言う(笑)?
 ところで第3勢力のスタッフの1人にアドルフという名前が出てくる。
そして文中「第3勢力」を「第3帝国」とした誤字が(笑)
特に意味ないよね(笑)?

宇宙のおとり
K・H・シェール著
 ジュリアン・ティフラー候補生は突然ローダンから呼び出されて面食らう。
しかもそれが彼の妹の結婚式に出席するために休暇を与えるという理由で更に驚くが、それは2重に仕組まれた極秘任務だった・・・。

 これまでどんなピンチに陥っても完全には主導権を失わなかったローダンが、全く情報のない状況で被害という形で初めて敵の存在を知る。しかもそれ以外の情報はやはり皆無(汗)
これまでにない展開で盛り上がる。
まだ全容は明かされない敵のスケール感は今までとは桁違いで、シリーズが新たな展開に入ったことを強く印象付けた。
ローダンシリーズを読むテンポをちょっと上げようかな(笑)

20220613(mixi日記より)
20220613


ターミネーター
ジェームズ・キャメロン監督

 1984年ロサンゼルス。
突然現れた全裸の大男が不良グループや銃砲店の店主を殺害し、衣服や重火器を強奪する。
サラ・コナーはテレビのニュースで自分と同姓同名の女性が次々に殺されているのを知る。
彼女の家ではルームメイトとそのボーイフレンドが大男に殺されていた。
男は皿の写真と居場所を入手し・・・。

 もちろん面白い。
また4のあとで観ると、4の続編にも見えるのが面白い。

20101024(mixi日記より)
20220615


バットマン
ティム・バートン監督

 犯罪都市ゴッサム・シティの犯罪者の間で最近噂に上るのは、コウモリの怪物のことだった。
ある強盗犯を襲ったコウモリの扮装をした男はバットマンと名乗った。
 新聞記者のノックスとカメラマンのヴィッキー・ベールは、ゴッサム一の大富豪である青年 ブルース・ウェインと知り合う。
 ゴッサムの裏社会を牛耳るグリソムの右腕であるジャック・ネーピアは、グリソムの愛人に手を出したことで怒りを買い・・・。

 再見。
やはり最新のビギンズ、ダークナイトと比べると様々なところで見劣りするが、そこそこ面白い。
とりあえずキム・ベイシンガーは色っぽ可愛いし(笑)
意外にもジョーカーはダークナイトの方が狂っててよかった。

 どうでもいいけど最近おバカなアクションばかり観ているのは、土日も出勤で毎日帰りが12時すぎたりしているせいである。
他になにもできないの。
たまらん。

20101027(mixi日記より)
20220616


バットマン リターンズ
ティム・バートン監督

 両親に川に捨てられた奇形の赤ん坊は下水道をただよい、氷河に流れ着く。
それから33年後、地下に住むペンギンという怪人の噂が。
 シュレックデパートの社長と市長たちはゴッサム・シティに原発を設置する計画を立てていた。
そのスピーチの会場に現れたのは噂のペンギンだった・・・。

 再見。だけど全然覚えてなかった(笑)
悪くない。
圧巻はダニー・デビートの演技力で、そこにはデビートではなく間違いなくペンギンがいた。
脚本は散漫なところもあり、何が言いたいのかよく分からないようでもあり、そこがまたティム・バートンらしくもある。
ちうかバートン色が強すぎて直球で「バットマン」を楽しみたいと思うなら「ビギンズ」「ダークナイト」を観た方がいい。
一番の謎はキャットウーマンで、それこそなにがなんだか分からない(笑)が、そこがまたバートン(以下略)
ダニー・エルフマンの楽曲が派手すぎて浮きまくっているのもすごい(笑)

20101029(mixi日記より)
20220617


ファントム
ディーン・R・クーンツ著/大久保寛訳

を読んだ。クーンツの文庫上下巻。
 今日は体調もイマイチだったので早めに帰ってきたのだが、本書が最後のクライマックスだったので読み切ってしまった。
田舎町で発生した謎の大量死&行方不明事件。渦中に放り込まれた登場人物達は、自分たちが相手にしているのが常識では計り知れない相手だと知り・・・・
というような話。
どってことないストーリーだが、流石はベストセラー作家。サクサク読ませる。ジェットコースターホラー。
暇つぶしには持ってこい。
暇じゃないけど(汗)

20101029(mixi日記より)
20220618


エクスプローラーズ
ジョー・ダンテ監督

 14歳の少年ベンは古いSF映画を観た夜、不思議な電子回路の夢を見る。
頭脳明晰で研究好きな親友ウォルフガングにそれを見せると、彼はそれをコンピューターに打ち込む。
すると青い光を放つ奇妙な球体が・・・。

 ジョー・ダンテのB級SF。
少年達が夢のお告げを元に宇宙船を作って試験飛行に。
前半のどこかノルスタジックな雰囲気はとてもいい。
後半の宇宙人との接触以降は気が狂いそう(笑)
ジョー・ダンテらしい作品(笑)

20101101(mixi日記より)
20220619


宇宙の孤児
ロバート・A・ハインライン著/矢野徹訳

 そこは中世風の村で、前例のないことをすることはタブーとされており、村の外に行く事も禁じられていた。
村の上の階層には異形の者達が住むもう1つの世界があるという。
若いヒョウは好奇心を押さえきれずにタブーを犯し・・・。

 ハインラインの最初期の作品の1つで、世代宇宙船で起こりうる大きな問題と、その顛末を描く。
見事なのは窓のない世代宇宙船という環境での常識の構築で、言われてみればと目から鱗が落ちる思い。
ハインラインはやっぱりすごい。

20101104(mixi日記より)
20220620


バットマン フォーエヴァー
ジョエル・シュマッカー監督

 銀行を襲撃したトゥーフェイスを捕まえようとするバットマンだが、罠にはまって逃げられてしまう。
またウェイン・エンタープライズの研究員ニグマがTV信号を人間の脳に送り込む装置を開発するが、ウェインはその研究を禁止。失望したニグマはリドラーとなり・・・。

 再見。全然覚えてなかったけど(笑)
しかし実に面白かった。
実にテンポがよく、バットマンのアクションもかっこいい。
内容的にはもう少し短くてもよかったように思うが。

20101106(mixi日記より)
20220621


バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲
ジョエル・シュマッカー監督

 冷凍怪人Mr.フリーズがダイヤモンドを強奪するのを防げなかったバットマンとロビン。
南米ではウッドルー教授が筋肉増強剤を開発し、改造戦士ベインが誕生していた。
植物学研究者パメラ・アイズリーはその秘密を知ったために殺されそうになるが、植物の毒素と反応を起こし、ポイズンアイビーとして復活し・・・。

 なかなか面白かった。
バットマン役者は3作目のヴァル・キルマーが一番よかった。
本作のジョージ・クルーニーは顔濃すぎ(笑)
エロエロなユマ・サーマンは100点(笑)

20101110(mixi日記より)
20220622


キャッチワールド
クリス・ボイス著/冬川亘訳

 17年ぶりの再読。
全然覚えてなかったが、話が進むに連れて思い出してきた。
「ああそうそう。こんなメチャメチャな話だったわ」
という感じ(笑)
巻末の解説でも
「何が書いてあるのかよくわからないが、とにかくおもしろい」などと書かれていたりする(笑)
 とりあえず未知の知的生命体に襲われた地球から、敵の本拠地を殲滅するための艦隊が出発し・・・という、いかにもな話なのになぜこんなことに(笑)
とりあえずメチャメチャで難解でさっぱり分からなかったけど面白かった(笑)

20101110(mixi日記より)
20220623


銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ
大原まり子著

を読んだ。
SF短編集。

銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ
 あまりにもタイトルまんまな内容で驚いた。クジラが陸上でどのような状態で過ごしているかという最も興味をひきそうなところが全くと言っていいほど描写されないのが、いかにも女性作家らしいと思った。

地球の森の精
 霊の助けで出生してゆく男。霊の正体は???
 ファンタジーっぽくもあり、ホラーっぽくもある。
オチがオチすぎて、これならもっと短い方がいいと感じた。

愛しのレジナ
 手遅れマイノリティリポート(笑)
オチになってるのかなんなんだかよく分からなかった。

高橋家、翔ぶ
 アダムスキー型UFOの家に住む一家は、奇妙な仕事をしていた・・・。
 男性の脳ミソからは発生しようのない内容だと思う。
ついていけない(笑)

有楽町のカフェーで
 喫茶店でひたすら彼女を待つ青年。
 よく分からない(汗)

薄幸の町で
 手前のカフェーで彼女を待っていた作品の続編的作品。
世界は週末を迎えており、そんな中で青年は初めて彼女の真実を知るが・・・。
 なかなか切ない味わいのある作品。
しかしやたらに出てくる間違った「自閉症」の認識が気になって仕方がない(汗)
書かれた当時はそれで完全に定着してしまっていたのだと思うが。

 とりあえずやっぱりと言うか、古い。
特にやたらに実在する名詞が出てくるので、より古さを感じさせる。
どうやら生ものだったらしい。
それにやはり女性的すぎてついていけないところが多々。
私はほんとに理屈でしか物事を考えられないのだ。

20101117(mixi日記より)
20220624


夜歩く
横溝正史著

 三文探偵小説家の屋代寅太は大学で知り合った仙石直記から、腹違いの妹が画家を銃撃する事件を起こし、その後その画家と結婚しようとしていると聞いて面食らう。
話を聞けば妹八千代のところに傴僂の男からの奇怪な手紙が続け様に届いており、彼女は画家をてっきりその手紙の差出人だと思ったのではないかということだった。
その画家蜂屋小市は傴僂だったのだ。
仙石の誘いで彼の家である古神家に行くと、いきなり噂の鉢屋が仙石の父親に斬り殺されそうになっている修羅場と遭遇し・・・。

 金田一耕助シリーズの初期作品であり、時系列としては「獄門島」のあとで「八つ墓村」の直前というということになる。
この作品の特徴は実にオーソドックスなミステリと見せかけて、ほとんど掟破りとも言えるトリックを畳み掛けてくるところで、死体が見つかり、それはそっくりなAさんとBさんのさてどっち?と謎を提示しておいて、それってあり(汗)?と思わせる真実を用意しているのは小手調べで(笑)、ラスト近くでそれまでの何もかもを吹き飛ばすような怒涛の展開を見せるのだ。
あとから振り返って考えてみれば、確かにそうでなければ物語上不要と思われる不自然な設定や、提示された謎への根拠に薄い追求の浅さなど、伏線的なものは見て取れるのだが、しかしそれでもいくらなんでも無法すぎる(笑)トリックだと思う。
 しかし結果面白かったのでよし(笑)
前に無法すぎるミステリとして「裁くのは誰か?」の感想のところで書いたのとちょうど逆で、ルールやらなんやらはさておいて、面白かったら「白」である(笑)
・・・ところで最後に死んだあの人って、死因はなんなの(笑)?

20220624(mixi日記より)
20220626


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