プロテクター
ラリイ・ニーヴン著/中上守訳

を読んだ。昨日。
 小惑星帯行政部第1議長であるニック・ソールが休暇も兼ねた土星環でのモノポール採掘の帰りに、見たこともないような大規模なモノポール源と思われる磁気を感知する。
しかしそれはアウトサイダー(異星人)の宇宙船だった。
人類は初めての異星人とのコンタクトを迎えようとしていたのだ。
 異星人の船に最初に接近したのはベルターのジャック・ブレナンだった。
彼は異星人の奇妙な宇宙船に目を奪われていたが、いきなり異星人が船外に出てきて・・・。

 ノウンスペース・シリーズの長編。
なんというか・・・色々と凄かった(汗)
ちうかニーヴンという人物が如何にひねくれ者かがよく現れているというか。
 上記のあらすじから想像するストーリーとかイメージがあると思う。化夢宇留仁もだいたいそれと同じイメージで読み始め、だいたいイメージ通りに進んでいったのだが、突然「やつら」が現れてストーリーを吹き飛ばす(汗)
「やつら」とは、火星人である(汗)
そもそも火星人は「太陽系辺境空域」で大暴れしていたのだが、あれは本作よりも前の話である。
つまり異星人とのファースト・コンタクトはとっくに済んでいるのだ(笑)
しかしそれには一切触れられない。
ちうかニーヴンの火星人の扱いは、一貫して「おかしな奴ら」であって、それ以上に進まないのだ(笑)
こういうところがニーヴンのひねくれたところでもあり、ノウンスペース・シリーズの特徴でもあるのだとやっと気づいた。
ハードSFであり、スペオペでもあり、社会派でもあり、ジョークでもあり、混沌でもある。
つまりどんな要素もぶち込んでOKの闇鍋みたいな世界なのだ(笑)
それが「太陽系辺境空域」みたいな短編集ならまだしも、本作のような長編でも相容れないと思われる要素(火星人とか・・・)をぶち込んでくるので予想できるはずのない展開が繰り広げられるのだ。
「太陽系辺境空域」でわかっている火星人の情報は以下の通りである。
1.火星の地中に住んでいる。
2.水に触れると爆発する。
3.意思の疎通はしようとしない。またはできない。
4.とにかく槍で襲ってくる。
5.昔は地上で自転車に乗っていた(笑)
以上(笑)
そしてこんな変なやつらが本作ではほとんど説明もなしにいきなり現れてストーリーをぶち壊していくのである(汗)
化夢宇留仁がもし「太陽系辺境空域」を読んでいなかったらその置いてきぼり感は半端なかったものと思われる(笑)
 そしていきなり流れる220年の月日と、いきなり始まるディックの「報酬」と全く同じシチュエーション(汗)
ほんとにニーヴンはひねくれ者で面白い。

20220609(mixi日記より)
20220610


ターミネーター4
マックG監督

 「審判の日」スカイネットによる核攻撃によって地球上のあらゆる都市が壊滅。
シェルターで「審判の日」を生き延びたジョン・コナーはレジスタンスの部隊長となり、機械軍と戦っていた。
 一方ロサンゼルス郊外の野原で目を覚ましたマーカス・ライトは、これまでの記憶の一切を失っていた。
T-600と遭遇したマーカスは孤児の少年少女に救われる。
ジョン・コナーの決起放送を聞いたマーカスは、ジョンの元へ向かうが・・・。

 面白かった。
このシリーズは粒選りだが、好みの差も大きい。
化夢宇留仁的には2が一番の駄作。

20101024(mixi日記より)
20220613


ローダンシリーズ14
ヒュプノの呪縛
松谷健二訳

ヒュプノの呪縛
クラーク・ダールトン著
 火星方面に逃亡したオーヴァヘッドの捜索が続いていた。
グッド・ホープ7の搭載艦の1つである駆逐艦Z73は、偶然オーヴァヘッドの近くを通りかかり、その瞬間核爆発の爆心地となった。
グッド・ホープ7を旗艦とする艦隊がZ73の捜索にあたるが、それはオーヴァヘッドの思惑通りだった・・・。

 とうとう姿を現したオーヴァヘッドの奥の手「イワン」。
その能力は流石にとっておきだけのことはあり、いわばアトミック・キラークイーン(笑)
しかしその最終兵器がこんなにもあっさりと・・・。
まあ仕方がないとは思う。
なにしろイワンが能力を駆使できる状況でまともにやりあったら戦闘シーンが始まった直後に決着がついてしまうのだ(汗)
それにしてもあんなにあっさり・・・(汗)
 そしてオーヴァヘッドの最期だが、彼に浴びせられたタチアナの台詞は、これまでに化夢宇留仁が触れたあらゆる作品の中で最も辛辣かつ背筋が凍るようなものだった。
一応正義の側がそんなこと言う(笑)?
 ところで第3勢力のスタッフの1人にアドルフという名前が出てくる。
そして文中「第3勢力」を「第3帝国」とした誤字が(笑)
特に意味ないよね(笑)?

宇宙のおとり
K・H・シェール著
 ジュリアン・ティフラー候補生は突然ローダンから呼び出されて面食らう。
しかもそれが彼の妹の結婚式に出席するために休暇を与えるという理由で更に驚くが、それは2重に仕組まれた極秘任務だった・・・。

 これまでどんなピンチに陥っても完全には主導権を失わなかったローダンが、全く情報のない状況で被害という形で初めて敵の存在を知る。しかもそれ以外の情報はやはり皆無(汗)
これまでにない展開で盛り上がる。
まだ全容は明かされない敵のスケール感は今までとは桁違いで、シリーズが新たな展開に入ったことを強く印象付けた。
ローダンシリーズを読むテンポをちょっと上げようかな(笑)

20220613(mixi日記より)
20220613


ターミネーター
ジェームズ・キャメロン監督

 1984年ロサンゼルス。
突然現れた全裸の大男が不良グループや銃砲店の店主を殺害し、衣服や重火器を強奪する。
サラ・コナーはテレビのニュースで自分と同姓同名の女性が次々に殺されているのを知る。
彼女の家ではルームメイトとそのボーイフレンドが大男に殺されていた。
男は皿の写真と居場所を入手し・・・。

 もちろん面白い。
また4のあとで観ると、4の続編にも見えるのが面白い。

20101024(mixi日記より)
20220615


バットマン
ティム・バートン監督

 犯罪都市ゴッサム・シティの犯罪者の間で最近噂に上るのは、コウモリの怪物のことだった。
ある強盗犯を襲ったコウモリの扮装をした男はバットマンと名乗った。
 新聞記者のノックスとカメラマンのヴィッキー・ベールは、ゴッサム一の大富豪である青年 ブルース・ウェインと知り合う。
 ゴッサムの裏社会を牛耳るグリソムの右腕であるジャック・ネーピアは、グリソムの愛人に手を出したことで怒りを買い・・・。

 再見。
やはり最新のビギンズ、ダークナイトと比べると様々なところで見劣りするが、そこそこ面白い。
とりあえずキム・ベイシンガーは色っぽ可愛いし(笑)
意外にもジョーカーはダークナイトの方が狂っててよかった。

 どうでもいいけど最近おバカなアクションばかり観ているのは、土日も出勤で毎日帰りが12時すぎたりしているせいである。
他になにもできないの。
たまらん。

20101027(mixi日記より)
20220616


バットマン リターンズ
ティム・バートン監督

 両親に川に捨てられた奇形の赤ん坊は下水道をただよい、氷河に流れ着く。
それから33年後、地下に住むペンギンという怪人の噂が。
 シュレックデパートの社長と市長たちはゴッサム・シティに原発を設置する計画を立てていた。
そのスピーチの会場に現れたのは噂のペンギンだった・・・。

 再見。だけど全然覚えてなかった(笑)
悪くない。
圧巻はダニー・デビートの演技力で、そこにはデビートではなく間違いなくペンギンがいた。
脚本は散漫なところもあり、何が言いたいのかよく分からないようでもあり、そこがまたティム・バートンらしくもある。
ちうかバートン色が強すぎて直球で「バットマン」を楽しみたいと思うなら「ビギンズ」「ダークナイト」を観た方がいい。
一番の謎はキャットウーマンで、それこそなにがなんだか分からない(笑)が、そこがまたバートン(以下略)
ダニー・エルフマンの楽曲が派手すぎて浮きまくっているのもすごい(笑)

20101029(mixi日記より)
20220617


ファントム
ディーン・R・クーンツ著/大久保寛訳

を読んだ。クーンツの文庫上下巻。
 今日は体調もイマイチだったので早めに帰ってきたのだが、本書が最後のクライマックスだったので読み切ってしまった。
田舎町で発生した謎の大量死&行方不明事件。渦中に放り込まれた登場人物達は、自分たちが相手にしているのが常識では計り知れない相手だと知り・・・・
というような話。
どってことないストーリーだが、流石はベストセラー作家。サクサク読ませる。ジェットコースターホラー。
暇つぶしには持ってこい。
暇じゃないけど(汗)

20101029(mixi日記より)
20220618


エクスプローラーズ
ジョー・ダンテ監督

 14歳の少年ベンは古いSF映画を観た夜、不思議な電子回路の夢を見る。
頭脳明晰で研究好きな親友ウォルフガングにそれを見せると、彼はそれをコンピューターに打ち込む。
すると青い光を放つ奇妙な球体が・・・。

 ジョー・ダンテのB級SF。
少年達が夢のお告げを元に宇宙船を作って試験飛行に。
前半のどこかノルスタジックな雰囲気はとてもいい。
後半の宇宙人との接触以降は気が狂いそう(笑)
ジョー・ダンテらしい作品(笑)

20101101(mixi日記より)
20220619


宇宙の孤児
ロバート・A・ハインライン著/矢野徹訳

 そこは中世風の村で、前例のないことをすることはタブーとされており、村の外に行く事も禁じられていた。
村の上の階層には異形の者達が住むもう1つの世界があるという。
若いヒョウは好奇心を押さえきれずにタブーを犯し・・・。

 ハインラインの最初期の作品の1つで、世代宇宙船で起こりうる大きな問題と、その顛末を描く。
見事なのは窓のない世代宇宙船という環境での常識の構築で、言われてみればと目から鱗が落ちる思い。
ハインラインはやっぱりすごい。

20101104(mixi日記より)
20220620


バットマン フォーエヴァー
ジョエル・シュマッカー監督

 銀行を襲撃したトゥーフェイスを捕まえようとするバットマンだが、罠にはまって逃げられてしまう。
またウェイン・エンタープライズの研究員ニグマがTV信号を人間の脳に送り込む装置を開発するが、ウェインはその研究を禁止。失望したニグマはリドラーとなり・・・。

 再見。全然覚えてなかったけど(笑)
しかし実に面白かった。
実にテンポがよく、バットマンのアクションもかっこいい。
内容的にはもう少し短くてもよかったように思うが。

20101106(mixi日記より)
20220621


バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲
ジョエル・シュマッカー監督

 冷凍怪人Mr.フリーズがダイヤモンドを強奪するのを防げなかったバットマンとロビン。
南米ではウッドルー教授が筋肉増強剤を開発し、改造戦士ベインが誕生していた。
植物学研究者パメラ・アイズリーはその秘密を知ったために殺されそうになるが、植物の毒素と反応を起こし、ポイズンアイビーとして復活し・・・。

 なかなか面白かった。
バットマン役者は3作目のヴァル・キルマーが一番よかった。
本作のジョージ・クルーニーは顔濃すぎ(笑)
エロエロなユマ・サーマンは100点(笑)

20101110(mixi日記より)
20220622


キャッチワールド
クリス・ボイス著/冬川亘訳

 17年ぶりの再読。
全然覚えてなかったが、話が進むに連れて思い出してきた。
「ああそうそう。こんなメチャメチャな話だったわ」
という感じ(笑)
巻末の解説でも
「何が書いてあるのかよくわからないが、とにかくおもしろい」などと書かれていたりする(笑)
 とりあえず未知の知的生命体に襲われた地球から、敵の本拠地を殲滅するための艦隊が出発し・・・という、いかにもな話なのになぜこんなことに(笑)
とりあえずメチャメチャで難解でさっぱり分からなかったけど面白かった(笑)

20101110(mixi日記より)
20220623


銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ
大原まり子著

を読んだ。
SF短編集。

銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ
 あまりにもタイトルまんまな内容で驚いた。クジラが陸上でどのような状態で過ごしているかという最も興味をひきそうなところが全くと言っていいほど描写されないのが、いかにも女性作家らしいと思った。

地球の森の精
 霊の助けで出生してゆく男。霊の正体は???
 ファンタジーっぽくもあり、ホラーっぽくもある。
オチがオチすぎて、これならもっと短い方がいいと感じた。

愛しのレジナ
 手遅れマイノリティリポート(笑)
オチになってるのかなんなんだかよく分からなかった。

高橋家、翔ぶ
 アダムスキー型UFOの家に住む一家は、奇妙な仕事をしていた・・・。
 男性の脳ミソからは発生しようのない内容だと思う。
ついていけない(笑)

有楽町のカフェーで
 喫茶店でひたすら彼女を待つ青年。
 よく分からない(汗)

薄幸の町で
 手前のカフェーで彼女を待っていた作品の続編的作品。
世界は週末を迎えており、そんな中で青年は初めて彼女の真実を知るが・・・。
 なかなか切ない味わいのある作品。
しかしやたらに出てくる間違った「自閉症」の認識が気になって仕方がない(汗)
書かれた当時はそれで完全に定着してしまっていたのだと思うが。

 とりあえずやっぱりと言うか、古い。
特にやたらに実在する名詞が出てくるので、より古さを感じさせる。
どうやら生ものだったらしい。
それにやはり女性的すぎてついていけないところが多々。
化夢宇留仁はほんとに理屈でしか物事を考えられないのだ。

20101117(mixi日記より)
20220624


夜歩く
横溝正史著

 三文探偵小説家の屋代寅太は大学で知り合った仙石直記から、腹違いの妹が画家を銃撃する事件を起こし、その後その画家と結婚しようとしていると聞いて面食らう。
話を聞けば妹八千代のところに傴僂の男からの奇怪な手紙が続け様に届いており、彼女は画家をてっきりその手紙の差出人だと思ったのではないかということだった。
その画家蜂屋小市は傴僂だったのだ。
仙石の誘いで彼の家である古神家に行くと、いきなり噂の蜂屋が仙石の父親に斬り殺されそうになっている修羅場と遭遇し・・・。

 金田一耕助シリーズの初期作品であり、時系列としては「獄門島」のあとで「八つ墓村」の直前というということになる。
この作品の特徴は実にオーソドックスなミステリと見せかけて、ほとんど掟破りとも言えるトリックを畳み掛けてくるところで、死体が見つかり、それはそっくりなAさんとBさんのさてどっち?と謎を提示しておいて、それってあり(汗)?と思わせる真実を用意しているのは小手調べで(笑)、ラスト近くでそれまでの何もかもを吹き飛ばすような怒涛の展開を見せるのだ。
あとから振り返って考えてみれば、確かにそうでなければ物語上不要と思われる不自然な設定や、提示された謎への根拠に薄い追求の浅さなど、伏線的なものは見て取れるのだが、しかしそれでもいくらなんでも無法すぎる(笑)トリックだと思う。
 しかし結果面白かったのでよし(笑)
前に無法すぎるミステリとして「裁くのは誰か?」の感想のところで書いたのとちょうど逆で、ルールやらなんやらはさておいて、面白かったら「白」である(笑)
・・・ところで最後に死んだあの人って、死因はなんなの(笑)?

20220624(mixi日記より)
20220626


魔術師エベネザムと不肖の弟子
クレイグ・ショー ガードナー著/冬川亘訳

 魔術師エベネザムの弟子のヴァントは、偉大な魔法使いである師匠が突然のデーモンとの戦いで奇病にかかってしまい、病を治せるという禁断の都をめざして旅に出る。
しかし行く手には奇天烈な障害が次々と・・・。

 ユーモアファンタジー3部作の第1作。
高名な魔法使いエベネザムと弟子のにーちゃんの苦難の旅。
魅力的なキャラクターが色々出てきて楽しいが、とりあえず全然感情移入できなくて人事感が強すぎる。
最初から最後までそんな感じで、イマイチ。
化夢宇留仁は飯食う時とトイレ時には本が必要なので、そういう点では十分に役立ってくれた(笑)

20101123(mixi日記より)
20220628


銀河帝国の興亡1
アイザック・アシモフ著/厚木淳訳

第1部 心理歴史学者
第2部 百科事典編集者
第3部 市長
第4部 貿易商人
第5部 豪商

 もちろん何度目かの再読。
古典中の古典だが、何回読んでも面白い。
古びない。
読みやすい。
すごい。

20101204(mixi日記より)
20220629


未来警察
マイケル・クライトン監督/脚本

 あらゆるところにロボットが使用されている近未来、警察署ロボット班のラムジー巡査部長の新しい相棒として女性警官トンプソンが配属される。
はりきるトンプソンだが、仕事は暴走したロボットを捕まえるなど雑用ばかり。
しかしある日、家庭用ロボットによる立てこもり事件が発生し・・・。

 いかにも80年代に想像した未来世界という感じで味わい深い。
手作り感あふれる小物類がまたいい感じ。
最後は高所恐怖症の主人公が高所でじたばたするサスペンスというのも王道でよか♪
職人監督らしい楽しめる作品だった。
そしてヒロインのシンシア・ローズ、可愛い(笑)
ジーン・シモンズはあまりにも普通に80年代の俳優っぽかったので、まさかキッスとは想像もしなかった(笑)
そして確かに渡辺に似ている(笑)

20101213(mixi日記より)
20220630


東京大洪水
高嶋哲夫著

 気象庁の発表では台風23号は東京には上陸しないということだった。しかし日本防災研究センターの玉城のシミュレーションの結果は24号と23号が合体し、超巨大台風となって首都圏を直撃するというものだった・・・。

 当時仕事が超ハード状態で、連日朝帰り&すぐ出勤(汗)みたいなことになっており、その結果「中心性漿液性網脈絡膜症」になって診てもらいに行った市立病院で30分くらい待てと言われ、ちょうど本を持っていなかったので困って病院の売店で買った(笑)もの。
 東京に超大型台風が上陸して荒川が決壊して東京が水没の危機に見舞われるという内容で、リアリティを感じる描写で面白かった。
残念なのは著者が基本的小説技術がイマイチなところで、誰の台詞か分からなくなることがしばしばあった。
関係ないけど最後のクライマックスあたりを読んでいるところで、テレビをつけたらイギリスが超大型台風に見舞われる映画をやっていて、変な悪夢をみているような感じでそれがまた面白かった(笑)。

20101213(mixi日記より)
20220701


銀河帝国の興亡2
アイザック・アシモフ著/厚木淳訳

第1部 司令官
第2部 ザ・ミュール

 今回は2本立てで、5つの話が入っていた1よりも濃厚・・・かと思うところだが、そうでもない。
なにしろ長期間の時間の中の断片を拾う形なので、そういう意味では1の方が内容としては濃厚。
「司令官」は「わたしはロボット」のところでもあったアシモフが得意な「起こるべくして起こる」トリックで面白いが、少し肩すかしでもあったりする(笑)
そしてメインはやはりハリ・セルダンの心理歴史学に真っ向から立ち向かう「ザ・ミュール」だが、ミステリー色が強い分印象にも残っており、流石に最初に読んだ時の面白さは感じない。
なんにしろ非常に高いレベルで面白いのは間違いないのだが。

20101221(mixi日記より)
20220702


ルパン三世 ルパンvs複製人間
吉川惣司監督

 ルパン三世が処刑された。
それを信じない銭形警部は死体を確認しようとするが、死体は爆発してしまい、目の前にもう1人のルパンが。
 ルパンは不二子の依頼を受け、エジプトのピラミッドから賢者の石を盗み出す。
しかし不二子はルパンを眠らせて賢者の石を奪い・・・。

 おそらく全長版を観たのは初めて。
カリ城の陰に隠れている感のある本作だが、化夢宇留仁的にはこっちの方が好きかも。
なんとなく原作にあるエロ&殺し屋ルパンの雰囲気が残っている気がする。
またピラミッドへの侵入、町中でのヘリによる急襲、崖道で襲いかかる巨大トレーラー、アメリカ軍の干渉、カリブ海の神秘的な島での攻防、古代遺跡での最終決戦と、まさに冒険活劇の要素をこれでもかとぶちこんでいるのも楽しい。
そして本作あたりまでの不二子ちゃんはエロ可愛い(笑)。
そしてマモーも可愛い(笑)。
「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」の社長そっくりなんだよな(笑)
そのマモーの島がなんか江戸川乱歩味なのも楽しい(笑)

20101229(mixi日記より)
20220703


銀河帝国興亡史3
第二ファウンデーション
アイザック・アシモフ著/岡部宏之訳

第1部 ミュールによる探索
第2部 ファウンデーションによる探索

 3部作完結編(あとで続きがぞろぞろと書かれたけど)。
そしてなぜか3巻のみハヤカワ文庫版(笑)。
あ〜〜〜テルミナスがいいんだよ。ターミナスではなんだか響きがよくないのだ(笑)。
それはさておき(笑)、第3巻ではミュールのその後と、ミュールがいなくなってからの世界が描かれている。
 前半「ミュールによる探索」はだまし合い&超能力合戦となり、大いに盛り上がる。
ミュールという面白いキャラクターを十分に活かしきった力作だと思う。面白い。
後半「ファウンデーションによる探索」では、いよいよファウンデーションが第2ファウンデーションの秘密に迫る物語で、様々な視点からのミステリアスな展開がこれまた面白い。
変わっているのは読んでいる間どっちの勢力を応援していいのかさっぱり分からないというところだが、その辺がまた歴史小説っぽくていい感じかも。
それにしても本作には重大な問題点がある。
ことの発端である天才ハリ・セルダンだが、要するにこの天才が「第2ファウンデーション」について言及しなければ誰もそれを探そうとしなかったし、全てうまく行っていて、第3巻の物語(つまりセルダン・プランの危機)は一切消滅するのだ(笑)。
さかのぼれば要するにアジモフ先生の手落ちである。
せめてどこかに第2ファウンデーションの存在を言及することによってのメリットが語られていればよかったのだが。
しかしそんな重箱の隅をつつくようなことを考える気になるのも面白い証拠(笑)。

20101229(mixi日記より)
20220704


銀河帝国興亡史4
ファウンデーションの彼方へ
アイザック・アシモフ著/岡部宏之訳

 ファウンデーションは銀河の半分を支配しており、並ぶものは無いかに見えた。
しかしゴラン・トレヴィズ議員は、自分たちがセルダン・プランから外れていないのは滅ぼしたはずの第二ファウンデーションが密かに存続しており、陰から操作しているためではないかと考えていた・・・。

 長きにわたって3部作として完結していた銀河帝国の興亡シリーズ第4作。
ハリ・セルダンの予言から5世紀が経過し、ファウンデーション、第2ファウンデーションともに強力になりすぎ、それぞれが銀河の危機を招くまでに・・・・っちうか、第2ファウンデーションの方はそのままで計画通りなのか。
そこに第3の勢力が関わり・・・・と言う本作では、ただでさえややこしい設定が更にややこしくなり、2重3重のスパイが闊歩し、それらが精神をコントロールし合うかと思えば片方はそれを遮断して強力な武装を備えてみたりとてんやわんや(笑)
しかしそこはアジモフ。しっかりとまとめ上げているのはお見事。
しかし化夢宇留仁的には、第2ファウンデーションをああいう能力者たちの世界にしてしまったのは、少々残念でもある。
なぜなら究極を言えば、第2ファウンデーションさえあれば、心理歴史学もファウンデーションも、要するにハリ・セルダン本人も必要なくなってしまうからである。
心理学者の集団にするのはいいとしても、精神操作能力は(遮断くらいはいいとしても)無しで頑張ってほしかったな〜〜〜〜〜
などと思う。
このままでも十分面白いんだけどね(笑)

20110102(mixi日記より)
20220705


バトルスター・ギャラクティカ 起 Vol.1

 機械生命体サイロンの叛乱によって、人類は残り50298人しか残っていなかった。
老朽艦ギャラクティカを旗艦とする船団は、伝説の「地球」を目指して旅を続けていたが、船内に人間と見分けの付かないサイロンのスパイが・・・。

 前シリーズの続編のようでもあるが、全然関係なさそうでもある。
向こうの前のシリーズを映画版でしか知らないからよくわからん。
しかし結局同じような展開に。
最後の戦闘シーンはなかなかの迫力。
やっぱり砲塔が旋回する画は無条件で盛り上がる。
そして韓国系アメリカ人のねーちゃんがめちゃ可愛い(笑)

20110103(mixi日記より)
20220706


プラネテス vol.1
谷口悟朗監督

 西暦2075年、テクノーラ社で増え続ける宇宙ゴミ「デブリ」を回収する仕事をしている星野八郎太のところに新人タナベが配属され・・・。

 今はどうもアニメじゃなかったらしく、まあ普通な感じ。
あさりよしとおのマンガを読んでいても思うが、化夢宇留仁の興味はもっとテクノロジーが進んだ世界にあるような感じがする。

20110104(mixi日記より)
20220707

 


ハンコック
ピーター・バーグ監督

 飛行能力、怪力、不老不死で銃弾も通じないジョン・ハンコックは事件や事故があれば駆けつけて解決していたが、そのやり方が大雑把すぎて迷惑をかけるので世間から嫌われていた。
 レイ・エンブリーは列車に轢かれかけたところをハンコックに助けられ、彼を家に招待する。
レイはハンコックに対する世間のイメージをよくするのに協力しようと持ちかけ・・・。

 後半から予想外の展開で、意外に面白かった。
実はハイランダーシリーズ(笑)?
とりあえずシャーリーズ・セロンがエロすぎて集中できない(笑)

20110105(mixi日記より)
20220708


銀河帝国興亡史5
ファウンデーションと地球
アイザック・アシモフ著/岡部宏之訳

 トレヴィズは全ての謎の答えが伝説の人類発祥の星「地球」にあると信じ、ペロラットとガイア人の女性プリスと共に再び地球探索の旅に出発する。
惑星コンポレロンで、かつてスペーサー・ワールドと呼ばれていた世界に属する3つの座標を入手し、 探索は続くが・・・。

 ガイヤを発見したトレヴィズは、今度は人類発祥の地である地球を見つけるための旅に出る。
しかし地球へたどり着くための情報はことごとく抹消されており・・・・・
 奇妙な惑星に降りては危険な目にあったり、女性とセックスしたりするトレヴィズ・・・・って、銀河帝国の興亡シリーズを読んでいたつもりが、いつの間にかスタートレックに(汗)!?
というような内容(汗)。
もちろんつながった話で、最後はそれらしいオチにたどり着きはするのだが・・・
ああ〜〜〜〜最初の3部作で終わっておくべきだったなあ(汗)。

 mixiのコメント欄で教えてもらったのだが、このあたりは「ファウンデーションの彼方に」→「夜明けのロボット」→「ロボットと帝国」→「ファウンデーションと地球」と読まないと意味がわからなくなるというかなり不親切な流れだったらしい(汗)

20110113(mixi日記より)
20220709


バトルスター・ギャラクティカ 起 Vol.2

#101「33分の恐怖」
 ジャンプして逃げてもきっかり33分後には追いついてくるサイロン。
そんなことが200回以上も繰り返され、船団は疲弊の極みにあった・・・。


#102「ウォーター」
 ブーマーは気がつくとずぶ濡れで、バッグには起爆装置が1つ入っていた。
武器倉庫に行ってみると、起爆装置が7個無くなっている。
あとの6個はどこに・・・。

 話には聞いていたが、毎回訪れる危機がほんとにマジやばい危機ばかり(笑)
スタートレックシリーズとは全く異なる面白さがある。

20110123(mixi日記より)
20220710


ストレンジャー・シングス 未知の世界
シーズン3 第5〜8話

5話 ザ・フレイド The Flayed(20220703)
 
 ホッパーとジョイスは廃屋の地下に研究施設を見つけるが、殺し屋に追われて科学者アレクセイを連れて逃げ出す。
 ナンシー、ジョナサン、ウィル、マイク、ルーカス、マックス、エルはドリスコル夫人の様子を見に病院に行くが、病院はすでに・・・。

 
 スティーブ、ロビン、ダスティン、エリカの地下秘密基地探索シーンの007味が強すぎ(笑)
そしてバイオハザード味も強化。

6話 多数からひとつへ E Pluribus Unum(20220706)
 
 エルはビリーの居場所を能力で捜索するが、それは向こうからも察知されていた。
ホッパーはアレクセイからソ連がスターコートの地下で裏側の世界へのゲートを開いていると聞かされる・・・。

 
 初めて「向こう側の存在」がはっきりと意思を見せ、「敵」になった。
ドラマ的にはその方が作りやすいとは思うが・・・。

7話 傷跡 The Bite(20220710)
 
 華々しく独立記念日を祝って即席の遊園地を含めたパーティーが開かれる。
ナンシー、ジョナサン、エル、マイク、ウィル、マックス、ルーカスはホッパーの家に隠れていたが、巨大なマインド・フレイヤーに襲われて逃げ出す。
 ハーパー、ジョイス、マレー、アレクセイは子供たちを探して独立記念日のパーティーにやって来るが・・・。

 
 もうすっかり怪獣映画に(笑)
グエムル味はもちろん、なんかデッドリースポーン味や死霊のはらわた味も(笑)
あ、ブルース・リー味もあった(笑)

8話 スターコート・バトル The Battle of Starcourt(20220710)
 
 ホッパー、ジョイス、マレーはスターコートで子供たちと合流し、裏側の世界への門を閉じるためのチームと地下を案内するチームと避難するチームに分かれる。
しかし避難チームの車は動かなくされており、ビリーの車が見張っていた。
そこに現れるマインド・フレイヤー・・・。

 宇宙戦争味も追加しつつ、華々しい戦闘シーンの連続に、定番の意思の回復展開と、3ヶ月後・・・。
とりあえずシーズン3は見せ場の連続で悪くなかったとは思うが、上でも書いたが裏側の存在があからさまに意思を示してしまったのは残念だった。
人間には理解できない存在という要素が不気味で魅力的だったと思うのだが、これじゃあヤプール人と大して変わらん(汗)

20220710(mixi日記より)
20220711


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