ドラキュラ戦記
キム・ニューマン著/梶本靖子訳

 前作から30年あまり。
イギリスを追い出されたドラキュラは、ドイツで皇帝と並ぶ地位を築いていた。
世は第1次世界大戦のただ中で、恐るべきバンパイア戦士達が大空を赤く染めていた・・・。

 前作と比べるとテーマがテーマだけに、なかなか盛り上がった。
途中はなかなかのジェットコースター状態で、眠れない夜に一気に読み進めてしまった。
デビルマンみたいなバンパイア飛行体の描写もなかなか。
しかしひねくれ者の化夢宇留仁の場合は、モロー博士と並んでハーバート・ウェストが登場するのが一番面白かったり(笑)

20110902(mixi日記より)
20221213


ドラキュラ崩御
キム・ニューマン著/梶本靖子訳

 シリーズ第3作は前作から約40年後。第2次大戦も終わった1959年の出来事である。
ドラキュラがローマで結婚式をあげるということで、各国諜報部は再びドラキュラが世界情勢の表舞台に出てくるのではと危惧を抱いていた。
そんな中、第1作から頑張ってきた我らがディオゲネスクラブのボウルガードは、吸血鬼にならないまま105歳まで生きてきたものの、とうとうその生涯を閉じようとしていた。
そしてイギリスから派遣されて彼の前に現れたのは、ヘイミッシュ・ボンドというやたらに目立つ気障なスパイだった・・・・・。

 今作では映画大特集になっていて、いろいろな映画から登場人物がひっぱってこられている。勿論実在の人物も山ほど。
意外だったのはヒッチコックが出てこなかったこと。
なぜだろう??????
 で、本編は「惨殺の古城」に出てきた拷問士そのもののかっこうをした人間が、年齢を重ねて強力になった吸血鬼ばかりを殺してゆくという事件を追うミステリ仕立て。
もちろん例のスパイのアクションシーンもふんだんに盛り込まれている。
しかし・・・物語としては今までで一番ションボリだったと思う。
そのオチは・・・・・・・・・・・

20110905(mixi日記より)
20221214


ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン
ピーター・トライアス著/中原尚哉訳

 1948年、サンノゼ、サウサリート、サクラメントで原爆が炸裂し、アメリカは日本に降伏した。
その時日本人強制収容所から開放されたルースとエゼキエルを両親に生まれた石村紅功(ベン)は、1988年にはネットゲームをプレイする人々に反体制的な性質が無いかを監視する検閲局に勤めていた。
そんな彼のところにかつての上官である六浦賀将軍より謎めいた電話がかかり、更には特高の槻野という女が訪問し・・・。

 「高い城の男」を読んでから読もうと思っていたので読んだ。
理由はもちろんどちらも第2次世界大戦で日本が勝った世界を舞台にしているからだが、結果から先に言えばなかなか酷かった(汗)
 まず内容の優劣とは別に感慨深かった点を挙げると、夜のビル街で対峙する巨大ロボットという表紙だが、これはなかなかかっこよくてよろしい。
しかしこの「これといった個性のないロボットが夜のビル街で対峙する」というシチュエーションは、最近すごい勢いで存在感を示しているAIアートの最も得意とする内容で、この表紙よりも美しく精細でハッとさせられる作品を何十パターンも短時間で生成してしまうだろうという現実がそれである。
そんなことになってるの?と思った人はフェイスブックで「AI ART」で検索してみるといい。化夢宇留仁と同じ何とも言えない感慨に襲われるはずである。
 それはさておき本編だが(笑)、第2次世界大戦で日本が勝った世界が舞台の小説にまず期待するのは「どうやって勝ったのか」「その後どんな世界になったのか」の説得力だと思う。少なくとも化夢宇留仁はそう。
その点では「高い城の男」は非常に満足度が高く、その結果物語にも説得力が生まれていたと思う。
本作では日本が勝った理由はほとんど触れられておらず、わずかに出てきた中でも大きな理由は太平洋戦争をすぐには開始せず、日本がまずソ連に宣戦したということくらい。
その結果ドイツがソ連を下し、アメリカに攻め込んだところで日本も攻勢に出るというわけだが、これだけでは全然説得力が足りない。
 日本がアメリカに勝った世界なのに、日本側の記憶として戦争中は食べるものがどんどん無くなって終戦までそれは続いたという記述や、神風特攻隊が存在していたことも記される。
この2つがあって日本が勝つなどあり得ない。
また特高が罪もない人々を捕らえては拷問して殺しているという設定も、敗戦濃厚になった国でないとなかなかそうはならないし、勝利の後40年後もそんなことが続いているというのも考えにくい。
非常に多面的な知識と考察で仕上げられていた「高い城の男」と比べると、歴史を覆してはみたものの、結局現在の状況や歴史をそのまま使ってしまっているような、浅はかさを感じてしまう。
しかしここはまだいい。
ここに書いたことはまだマシな方なのだ。
本当の驚愕すべき内容は最後に記すことにする(汗)
 上下巻なのだが最新フォーマットなので字が大きく、昔のフォーマットなら普通の厚みの1冊で十分なボリューム。
今回読んでいてこのフォーマットにも少し不満を感じるところがあった。
化夢宇留仁はご飯を食べているときにフォークの先端のような形の本を開いたままにする金具を使っているのだが、このフォーマットだとページをめくって金具を差し直す頻度が非常に高くてうっとおしい(笑)
 読み味やキャラクターがなんというかアニメっぽい。
実はものすごく残酷描写が多く、血みどろな内容なのだが、なんだか全体的に軽く、キャラクターのセリフも現実よりもアニメを再現しているようで、ものすごく距離感を感じ、だんだん物語もどうでもよくなってくる(汗)
 最初に描いた表紙だが、実はあんなシーンは無い(汗)
確かに巨大ロボットは出てくるが全然脇役だし、そもそもそれが存在している理由は特に無い(汗)
 「高い城の男」の「イナゴ身重く横たわる」と同じような存在として、アメリカが勝った世界を舞台にしている「USA」というゲームが登場するが、この内容が酷い(汗)
あまりにも面白そうじゃない単なるアクションコンバットゲーム(汗)。
 最後に上で書いた歴史的説得力の無さの驚愕すべきポイントだが、それは「韓国」の存在である。
主人公格である槻野はフランス人と韓国人とのハーフだし、途中で日系と韓国系で敵対しているような描写も出てくる。
いったい日本が勝った世界でどんな理由があれば韓国が存在できるのだろうか(汗)?
しかもその説明は一切ないのだ(汗)
著者は韓国系アメリカ人ということなので、韓国を贔屓するのは不思議ではないし、それが悪いとも思わないが、わざわざ日本が勝った世界の小説を書いてそこに韓国という国を理由もなく存在させるというのはどういう思考なのか理解しがたい(汗)
ちうわけで酷い本だった(汗)

20221215(mixi日記より)
20221215


トレジャー・プラネット
ロン・クレメンツ&ジョン・マスカー監督

 「宝島」をSFで再現したディズニーアニメ。
基本的なストーリーはそのままだが、うまくまとめてあって、なにより海賊シルバーのキャラクターがよく描けていて面白かった。
台詞も練られていて、実に表現力のある表情と相まって、シルバーだけの物語も観てみたくなる。
SFとしてはトレジャープラネットを理由もなく伝説だと切り捨てるお母さんに少しイライラさせられたが、そこは「子を想う母」の表現なのだろう。
続編があるなら、成長して海軍のえらいさんになったジムと海賊シルバーの対決という形で観てみたいところ。

20110910(mixi日記より)
20221216


ブルートレイン殺人事件
アガサ・クリスティ著/中村妙子訳

 ブルートレインの中で富豪の娘であるルース・ケタリングが殺され、彼女が持っていたはずのルビー「火の心臓」が無くなっていた。
偶然乗り合わせたポアロは、被害者と最後に声を交わしたキャサリンとともに捜査に乗り出す。

 多分大昔に読んでいると思うのだが、一切記憶が残っていなくて新鮮に楽しめた(笑)
読んでみてあらためて思うことは、ポアロはとんでもない嫌なやつだということ(笑)
ホームズもたいがい嫌なやつだが(笑)、ポアロには負ける。
ホームズは自慢する時には照れくさそうにするが、ポアロには照れなど微塵も無し(笑)!
 それはそうと、本作はクリスティはプライベートもごたごたして大変な時に書かなければならなかった作品で気に入ってなかったそうだが、確かに途中の展開の間延び感や、オチのもう一つすっきりしない感など、記憶にあるクリスティの切れ味には届かないような気がした。
でも他の作品も全然記憶にないので(笑)、また読んでみなければ。

20110911(mixi日記より)
20221217


スポーツキル/地獄の殺戮ショー
クレイグ・マクマホン監督

 人が人を殺すところを金持ちにショーとして提供している地下クラブ。
殺さなければ次に殺されるのは自分。
 HOSTELの人気にあやかってタケノコのように出てきた監禁拷問系スプラッターの1本だと思われるが、超低予算で画面的にはへなへな。
ストーリーは無きに等しいし、伏線も全然活かされないしで映画としての完成度はへろへろだが、唯一緊張感の維持という点では大成功しており、最初から最後まで一気に観させる力はある。
 全体的に「なぜ?」と思わせる脚本の不備は山ほどあるが、最後の主人公へのお仕置きの理由がはっきりしないのが特に気になる。
「もう殺しはしない」という台詞だけ???
 それと「木の館」と呼ばれる生きたままの埋葬だが、それが迷路になっているというのは新しいかも(笑)
 とりあえず普通のホラーでもないし、スプラッターとしても中途半端だし、こういうのを見慣れている人向けの作品。

20110911(mixi日記より)
20221218


ローダンシリーズ20
精神寄生人の陰謀
松谷健二訳

三惑星系
K・H・シェール著
 ローダン達はガゼルに乗り込み、フィクティヴ転送機でガニメードより離脱し、一路アルコン本星へ。
そこにきてトーラとクレストがアルコン最大の秘密を打ち明ける。アルコンは特殊な3連星だったのだ。
まずは皇帝に会うために居住星であるアルコン1に向かい、首尾よく皇帝に会うことはできたが・・・。

 これまでに見聞きした中で最も派手で最もかっこいい鳥肌モノのメカの発進シーンにローダンシリーズで出会うとは(汗)
これと比べられるのは「降伏の儀式」の例の船くらいじゃなかろうか。
「反作用」という言葉が浮かんだりもしたが、そんな野暮なことは忘れて(笑)そのスペクタクルを楽しみたい。
いやほんとにこのシーンを読むためだけに1巻から読んでくる価値があると思う。

精神寄生人の陰謀
クラーク・ダールトン著
 アルコンから3光年離れた星系に「タイタン」を隠したローダンは、日々タイタンに慣れるための訓練に明け暮れていたが、その星系の植民者に発見されてしまう。
ところがその星系の人類は奇妙な非ヒューマノイド生命体を連れており・・・。

 あまりにも過激だった直前の話と比べるとトーンダウンが著しいが、こっちはこっちでメインキャラクターの変化が興味深い。
酷い目にあいすぎて心がボキボキに折れたトーラちゃんはデレデレモードに移りつつあるし(笑)、同じく我慢の限度に達したクレストはダークサイドに足を踏み入れそうになってるし。

 それにしてもハヤカワさんはなんでこの本のタイトルを「三惑星系」にしなかったんだろう?
あまりにも前の話との温度差がありすぎて微妙。
ネタバレだと思ったのかしら???
 そして相変わらずの非ヒューマノイドと言うだけで敵と断定するのが清々しく(笑)、銀河遊撃隊を思い出したりするのもいとおかし。

20221219(mixi日記より)
20221219


アンダーワールド・ビギンズ
パトリック・タトポロス監督

 ヴァンパイアがライカンを奴隷としていた時代。
ヴァンパイア一族の長老ビクターの娘である女性戦士ソーニャは、ライカンのルシアンと恋に落ち・・・。

 武闘派吸血鬼と狼男族の戦いとか、一族の確執とかを描くアンダーワールドシリーズの過去の出来事。
基本的にこれまでの作品で説明されてきたことをドラマ仕立てで再現したという内容で、それ以上のポイントが無いのが残念。
とりあえず狼男はみんないい奴ばかり(笑)

20110917(mixi日記より)
20221220


ミッション・インポッシブル3
J・J・エイブラムス監督

をテキトーに観た。
 なにしろ「オーラバトラー改」のテストプレイをしながらビール飲みながらフライドチキンを食いながら観たので、切れ切れ状態(汗)
しかしどうやらなかなかよくできていたような感じだった(笑)
 気になるのは冒頭の新米女の子が死んじゃった件。
頭に爆弾を埋め込まれ、電気ショックでその回路を焼き切ろうとしていたところまでは観ていたのだが、その後注意を戻すと女の子は哀れにも死んじゃってたのだ。
ラストは成功したのに、冒頭ではどうして爆弾を止められなかったの?
電気ショックが間に合わなかった???
誰か教えて〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

20110924(mixi日記より)
20221223


新ジェイムズ・ボンド・シリーズ アイスブレーカー
ジョン・ガードナー著/高見浩訳

 ジョン・ガードナーのボンドシリーズ3作目。
世界各地で共産主義陣営と資本主義陣営の会合が狙われ、何人もの死者が出た。
どうやらネオナチが暗躍しているらしい。
なんとKGBの呼びかけでCAI、モサド、イギリス諜報部が協力して調査に当たることになり、イギリス諜報部で選ばれたのは勿論ボンド。
しかしそんなメンバーが信用できるわけもなく・・・・・

 なかなか面白かった。
やはり誰も信用できないチームというのはスパイの基本であるし、ミステリとしてもなかなか。
しかし・・・・絶望的にダメなところも。
なにがダメって、ボンドがダメダメなのだ。
かっこうはつけるものの、いいところではポカばかり。
特にねーちゃんにだまされてペラペラと機密事項をしゃべるなど、考えられない。
他もただただ状況に振り回されているばかりで、これではその辺の普通のおっさんである。
分かってないな。

20110927(mixi日記より)
20221224


SAS プリンス・マルコ
ソマリア人質奪回作戦
ジェラール・ド・ヴィリエ著/鈴木豊訳

 事実上ソ連が支配しているソマリアの海岸にイタリア人の死体が打ち上げられた。
その少しあと、在ソマリアのアメリカ大使が家族もろとも誘拐され、地元の仏領ソマリア解放戦線という組織からアメリカ大使館が撤収されなければ人質を殺すというメッセージが。
しかしアメリカ政府は背後にソ連KGBの存在を感じて一切の譲歩はしないと宣言。
大使館に残された一等書記官のアーヴィング・ニュートンはできる限りのことをするが、ソマリアの政府、警察ともにソ連の息がかかっており、どうしようもない。
そこにやってきたのはアメリカ政府から送り込まれた唯一の援助であるCIAのマルコだった・・・。

 007シリーズと比べるとリアリティがある本シリーズだが、それがソ連が支配しているアフリカはソマリアでの人質事件ともなると陰惨さが際立つ(汗)
状況はあまりにも絶望的で、スマートに解決するのが不可能なのはわかるが、これは果たしてエンターテイメントか?とも思わせられた。
 本作では珍しく(初めて?)暴力沙汰、しかも4対1の状況でマルコが自分の力だけで切り抜けるシーンがあった。
まあそれも上記のように周りは敵だらけで助けに入る人がいないんだから他にどうしようもないのだが(笑)
 そんな状況を打ち破るのは地元で雇われる協力者アブジで、気のいいお爺ちゃんかと思わせておいて実はターミネーターみたいなおやじで(笑)、あらゆる障害は彼の力で突破される。
ほんとにアブジがいなかったらマルコは手も足も出なかったところである。
 また当時(1977年頃)のソマリアの描写にどの程度のリアリティがあるのかわからないが、書いてあるとおりだとすればまさに地獄みたいなところである(汗)
特に驚いたのは追われている遊牧民の青年が魚の鱗とりをしている女達の小屋に逃げ込んだシーンで、あんまりな展開に「ここはアランシアか!?」と思わされた。
とりあえずソマリアには絶対に行きたくない(汗)

20221225(mixi日記より)
20221225


夜明けの街で
東野圭吾著

を読んだ。
法人特販事業部の事務のMさんに借りた(笑)

 平凡なサラリーマンであり、平凡な家庭の主である主人公が、派遣社員との不倫にはまり、やがては彼女の関わる15年前の殺人事件に巻き込まれてゆく。

 とりあえず中途半端な感じ。
不倫の展開がメインで、その辺の心理描写とかは悪くないのだが、殺人事件の件になると途端にリアリティがなくなって浮いてくる。
オチもびっくりするぐらい平凡かつリアリティがなく、ちょっとあっけにとられた。
 これが累計120万部売れて、映画化???
前々から日本の読書文化はほぼ壊滅状態だと思っていたが、本作はそれを確信に至らせた。
この本を読んで面白いと感じている人は、本という娯楽の本当の面白さの100分の1も理解していないと思うが、それでも全く読書をしない人と比べたらまさに日本の読書文化を背負って立っている最後の砦なのだ。

20111001(mixi日記より)
20221227


ほぼ300
ジェイソン・フリードバーグ&アーロン・セルツァー監督

を観た。
と言うか、観てしまった(汗)
 しょ〜〜〜〜〜〜〜もないパロディ映画は全然OKなのだが、そこにセンスの欠片も無いとなると、流石にきつい。
全然似てない有名人が出てくるとその名前を言い、他の映画のパロディ時にはそのタイトル・・・・
欣ちゃんの仮装大賞か(笑)!
ギャグはすべりまくり。テンポ最悪。裸も無しとなっては、いいところが無い。
唯一よかったのは、生まれたばかりのレオニダスがヒゲが生えてて腹筋割れまくりだったことくらい(笑)

20111001(mixi日記より)
20221228


機動戦士ガンダムUC1
古橋一浩監督

 宇宙世紀元年。軌道上の地球連邦首相官邸にて宇宙世紀の始まりのセレモニーが開かれるが、テロリストによって官邸は木端微塵に。
 宇宙世紀0096年。シャアの反乱から3年。
ネオジオンの残党が乗るガランシェールは連邦のモビルスーツ隊に追われ、クインマンサの発展型であるクシャトリアを発進させる。
 工業コロニー、インダストリアル7に住む少年バナージ・リンクスは、不思議な感覚で見知らぬ少女がコロニーの中央シャフトから落下したのに気づき・・・。

 舞台になっている年代がなかなか琴線に触れるいいところで、ジェガンやクィン・マンサの発展型が活躍するのはとても嬉しい。
ネイル・アーガマなんて涙ものである。
 冒頭変にヒーロー物っぽいフリで心配になったが、見続けていく内ラピュタ成分は入るわ、マジンガーZ成分は入るわ、しまいにはイデオン成分も入るわで、なるほどそういう方向性かと納得し、むしろ盛り上がった。
このままいくならそれはそれでよし!!!

20111002(mixi日記より)
20221229

 ず〜〜〜と貸し出し中だったUC2がやっと借りられたので、その前に1を見直す。
う〜〜〜むやはりよくできている。
 それにしても知る人ぞ知るUCの大人気。
部下の開発チームのYSさんもUC4まで観て大絶賛していた。
 私もまだ1しか観ていないが、渋すぎる時代の選択(「逆襲のシャア」の3年後)と言い、キャラクターの描き方や、出てくるMSの選択。そこにオリジナリティの高いストーリーと、要素だけ並べてもけなすところがない。
とうとう現れたファーストに肩を並べる作品になり得るのかも。
 明日はUC2を視聴予定。

20111206(mixi日記より)
20230712追記


火星の巨人ジョーグ
E・R・バローズ著/厚木淳訳

火星の巨人ジョーグ
 カーターとデジャー・ソリスはソートに2人乗りで工場や農場の巡視を行っていたが、何者かに襲撃されてデジャー・ソリスがさらわれてしまう。
 カーターがヘリウムに戻ると、そこにヘリウムの製鉄関連施設を引き渡さなければプリンセスを殺すという脅迫状が届いていた。
差出人はピュー・モーゲルと名乗っていたが、その名を誰も知らなかった。
タルス・タルカスの協力もあり、大規模な捜索隊を組織したカーターだったが・・・。

 本書には書かれていないが、バローズの息子が書いたものらしい。
なので解説にもある通り呼び名などそこかしこに違和感がある。しかしキャラクターの性格とか雰囲気とかは特に変化は感じないので、普通に読む分には問題ない。
目玉はもちろん巨人ジョーグで、身長なんと40m(汗)
40mと言えば初代ウルトラマンと同じである(笑)
こいつがヘリウムの空中艦隊を叩き落としまくるのだから、もはや怪獣映画の世界。
逆に言うとこいつ以外では特に目立ったところのない凡作だが、まあ息子が書いたんなら悪くない出来と言えると思う。

木星の骸骨人間
 ジョン・カーターは罠にはまり、宇宙船に乗り込まされ、なんと木星に連れてこられてしまう。
そこは不気味な骸骨のような姿をした種族が、人間型の種族を隷属させている世界だった。
しかも更にデジャー・ソリスまでもが・・・。

 そこで終わり!?とびっくりさせられるが、WIKIによれば著者が亡くなったために未完成となったらしい。
そのわりに一応終わったようにも見えるのは、偶然なのか?誰かが加筆したのか?
ちうわけでなかなかとんでもないところで終わっているのだが、このあと木星シリーズを書くつもりだったのだろうという解説は納得の行くところ。

 ちうわけでとうとう火星シリーズ全11巻を読み終わった。
第1巻の感想でも書いたが、予想していたよりも趣があり、バローズのびっくりするくらいのアイデアマンぶりもあって非常に面白かった。
後半息切れしてきた感はあるにしろ、これだけ濃い内容を11巻も書いただけでも大したものだと思うし、しかも著者の作品はまだまだ山のようにあるのだから凄すぎる。
 化夢宇留仁のお気に入りベスト3をあげておくと、「火星のチェス人間」「火星の幻兵団」「火星の秘密兵器」になるかな。
やっぱり面白いアイデアが炸裂していた話が気に入っている。
秘密兵器はヒロインがよかった(笑)

20221230(mixi日記より)
20221230


吸血鬼と死の天使
赤川次郎著

吸血鬼と死の天使
 大沢直子は伊藤という男をリーダーとする3人組に雑木林に連れ込まれるも、通りかかった折田という男に助けられた。
 しばらくして大学の学食で折田が突然倒れ、命を落とす。
不審に思ったエリカはクロロックに相談する。
一方大沢直子はある男に注目されていた・・・。

 よくできた話で面白かったのでびっくりした(笑)
途中から現れる多数の登場人物など、展開も意外で盛り上がった。
もう著者がすっかりどうでもよくなったのかと思っていたのだが、なぜかやる気を取り戻したらしい(笑)

吸血鬼は昼寝どき
 涼子と虎ちゃんしかいないエリカのマンションに押し入る3人の男。
リーダー格の男は元神父で、この世から吸血鬼を1人残らず始末するのが使命だと言った・・・。

 アンダーワールド風味(笑)
こういう展開はもちろん盛り上がる。
と言ってもこのシリーズのことなので、のんびりした雰囲気なのは相変わらずだが(笑)

バレンタインと吸血鬼
 松本珠世はサッカーリーグのスターである増田史郎に手作りのチョコレートを渡そうとするが、断られてしまう。
持ち帰られた史郎の形をしたチョコレートは机の上に投げ出されたときに右腕部分が折れ、同時に史郎は右腕を骨折した・・・。

 この話も悪くなかったが、いろいろ「死の天使」と似すぎている。
なにも同じ本の中でここまで似たような話を書かなくてもいいのに(汗)

 いつもながら特別面白いわけではないが(笑)、この本は久しぶりにレベルが高かった。
しかしこういういわゆる超能力関係を持ち出すなら、物語の幅をもう少し増やしてほしいかな。
化夢宇留仁はできればミステリーに戻ってほしい。

20221231(mixi日記より)
20221231


∀ガンダム 1
富野由悠季監督

DVD。
第1話 月に吠える
第2話 成人式
第3話 祭の後
第4話 ふるさとの軍人

 ちゃんと観ていなかったので、前々から気になっていたターンA。
評判通り面白い。
音楽も雰囲気があるし、キャラもなかなか立ってるし、なによりシドミードガンダムが動くと実にかっこいい。
ヒゲは当時みんなびっくりしいたが、それにしても動くとなぜあんなにかっこよく見えるのか、その謎を解き明かしたい。
大きめの頭と脚線美かな???
しかしやっぱりいきなり掘り出されたのが、カプールというのだけはどうしても納得いかない(笑)
カプールはZZに出てきた水陸両用MSだが、設定上量産さえまともにされなかったはず・・・(汗)

20111004(mixi日記より)
20230102


∀ガンダム 2
富野由悠季監督

第5話 ディアナ降臨
第6話 忘れられた過去
第7話 貴婦人修行
第8話 ローラの牛

 なんだろうこの気持ちのよさは。
牧歌的な雰囲気の中に、意外に硬派な未来史系SF風の設定、心地よい音楽、ぼんやりとしながら毎回それなりにテーマのあるストーリー、変にかっこよくて目が離せないヒゲガンダム。
想像していたのの10倍面白いなこれは。
 そういえば部下にガンダムが好きな人がいるが、ターンAには拒否反応を示して観る気も無いと言っていた。
しかし観た上でけなしている人は今のところ見たことがない。
特別な感じ。

20111012(mixi日記より)
20230103


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