IMAX DEEP SEA 3D

 注文していた東芝42ZP3とパナソニックDMRBZT710がようやく到着。
早速組み立てて配線&設定し、試しに前もって買ってあった「IMAX DEEP SEA 3D」を視聴。
 まず3D効果だが、ちらつき全然無し。明るくて見やすい。
映画館で観るより全然明るい。
飛び出し感はレコーダーの3D調整の効果もあって、クラゲとか手でつかめそう。
非常にいい。
しかし付属のメガネはサイズがピッタリすぎてフィルターと目が近すぎで、まつげが当たってすぐ汚れて使えない(汗)
しかしおまけでもらったZP2用のメガネは超ダサダサデザインだがサイズに余裕があってまつげも当たらずちゃんと観れた。
 テレビ本体はと言えば、デザインはかっこよくなったが、3Dフィルターのせいかハーフグレアになっており、前よりも映り込みは気になる。
特に真っ暗な画面になると自分が映って見えちゃって興ざめ(汗)
ノングレアにしてほしかったなあ。
 で、「IMAX DEEP SEA 3D」は想像通りの内容でまあまあいい感じだった。
もう少しダイナミックな画が多くてもよかった気もするが。

20111120(mixi日記より)
20230125


ローダンシリーズ21
宇宙船タイタンSOS!
松谷健二訳

巨人のパートナー
クラーク・ダールトン著
 反乱分子ロガルによるデメソルの暗殺計画は失敗した。
そして待ちきれなくなったデメソルは強硬手段を決意し、ローダンを招待して拉致し、12体のモーフによる尋問を計画。
一方ローダンはアルコンの巨大コンピューターと連絡をつけようとしていた・・・。

 ローダンシリーズは人工知能に話をさせるのがうまく、巨大コンピューターも会話が成立した途端に面白いキャラクターになった。
それにしてもその仕事に対してその報酬は太っ腹すぎでは・・・(汗)?
そしてずいぶん久しぶりに表舞台に出てきたと思ったらやらかしまくるブリー。
ちうかこの人今まで役に立ったことあったっけ・・・(汗)???
対照的にグッキーは数々の超能力だけですごいのに知能が人間よりも優れているという説明まで追加された。
ほんとにエスパーはグッキーだけでいいのでは・・・(汗)

宇宙船タイタンSOS!
クルト・ブラント著
 ガニメードは一度地球に戻り、タイタンの遷移先をトレースされないための巨大な構造走査機を作成。
タイタンはそれを極秘で設置するためにアルコン星域の外れにある惑星ホヌルへ。
ところがそこを目的地にするのを提案したトーラ自身がそんな記憶が無いことに気づき、更にホヌルはアルコンが進入禁止惑星に指定していることが判明。
ローダンは危険を予想し十分に調査を行うが・・・。

 またまたブリーが悲惨なことに(汗)
なんとか活躍シーンを作ってやってくれよ(笑)
 ところでタイタンの加速力は毎秒600kmで、20分で光速に達するらしい。
Gにしたらいくつかいなと計算してみたら、なんと約6万G(汗)
化夢宇留仁がこれまで読んできたSFの中ではオナー・ハリントンシリーズの数百Gが最高だったと思うが、ここで大差をつけてローダンシリーズがトップに躍り出た。
さすがアルコン帝国(笑)
 そして本作は実に気になるところで終わる。
助かるのはわかってるんだけど(笑)

 本作はこのシリーズでは実に珍しく色っぽい表紙でいい感じ(笑)
内容を読んでみたら思ってたのと状況が全然違う!ってなったけど(笑)
これからもこの調子で色っぽい表紙があるといいなあと思ったが、この先もそんなのは見た覚えが無いのだった(笑)

20230125(mixi日記より)
20230126


トロン:レガシー
ジョセフ・コシンスキー監督

 20年前に失踪した、父から謎のメッセージを受けたサム。
捜索の末父が創造したコンピューターの世界に入り込んだサムは・・・。

 3D視聴。
予想通りダメダメ映画に仕上がっていた。
画面も技術はアップしたが、旧作のセンスには遠く及ばない。
3Dとしての面白さも、予想を超えるところはなかった。
ちうか根本的に脚本が死んでる(笑)

20111120(mixi日記より)
20230127


∀ガンダム 11
富野由悠季監督

第41話 戦いの決断
第42話 ターンX起動
第43話 衝撃の黒歴史
第44話 敵、新たなり

 やっぱり本職のテレビは観やすい(笑)
 いよいよ物語は佳境に入ってきて、ターンXが登場し、黒歴史の内容も明かされる。
全然盛り上がらないけどそこがまた変に面白い(笑)
 ちなみにレコーダーの機能の2D→3D変換は、セルアニメには全く働かない。
当たり前か(笑)

20111120(mixi日記より)
20230129


∀ガンダム 12
富野由悠季監督

第45話 裏切りのグエン
第46話 再び、地球へ
第47話 ギンガナム襲来
第48話 ディアナ帰還

 ターンXのシャイニングフィンガー(笑)にあっけなくやられるターンA。
更にはグエンの裏切りが発生し、いよいよ物語は終局へ向けて動き出す・・・・
けど、相変わらずぼらぼらな雰囲気。
とりあえず地球に帰ってきてよかった。
あれだけ色々なキャラクターを出しておいて、そのまま出てこなかったらいくらなんでもあんまり(笑)

20111121(mixi日記より)
20230130


氷山を狙え
クライブ・カッスラー著/中山善之訳

 沿岸警備隊のパトロール機が、船が氷山に閉じ込められているのを発見する。
調査に向かったのはダーク・ピットと海洋学博士のウィリアム・ハネウェルの2人。
苦労の末に氷山の中の船にたどり着いた2人は、それが燃え尽きていることを知って愕然とする。
そして2人は謎の存在から命を狙われることに・・・。

 地味目な表紙からは想像もできない変化に富んだ展開でなかなか面白かった。
主な舞台はアイスランドなのだが、陸海空に加えてディズニーランドまで舞台に。
冒頭の氷山以降まさに怒涛の展開を見せるのだが、どのシーンもしっかり描写されていて臨場感があったと思う。
都合主義的なところや荒唐無稽と思われるところもままあるが、作品の方向性としては正解の範疇だろう。
 それでも気になることろはいくつかあった。
中でも一番気になったのは、悪役のボスを疑い始めるあたりの展開で、はっきり言って疑う理由はなにも無い(汗)。
ドラマツルギー的にはああやって出てきたらラスボスなのは読者的には明らかなのだが、主人公も読者と同じ視点で疑っているように思わされるのはどうかと思う。
だってほんとに登場人物が他にいないから疑っているとしか思えなかったし(笑)
 もう一つ気になったのはコンピューターの扱い。
書かれたのが1976年くらいで、当時特有のコンピューターに対する大き過ぎる期待(笑)が炸裂しており、これも共通するところだがコンピューターの判断を確実視するのはいいとしても、そのコンピューターに「あらゆるデータをインプット」の部分が簡単そうに語られてしまうのが違和感の元。
無限に近い要素を含む非常に複雑な問題への回答と提案を得るためのデータの定義は、それこそ神のような知能が必要だと思うし、それができるのならコンピューターがなくても正解にたどり着けると思う(笑)
最近のAIがweb全体をデータベースとしてやっと描写に近いことをできるようになってきているが、それもまだまだ判断を委ねられるレベルには程遠いのだ。
 それはさておき(笑)楽しかったのはサンデッカー提督とその秘書ティディとダークの3人で漁船をチャーターする件で、007的に言えばジェームズ・ボンドとMとマネーペニーが一緒に現場で働いているような感じで、会話もほとんどコント状態(笑)
またダーク・ピットのヒーロー性も本作でがっつりと描写され、化夢宇留仁は読んでいるうちにデュマレストを思い出したりした(笑)
なんだかんだ言っても王道シリーズと言えるだけの内容だとは思う。

20230202(mixi日記より)
20230203


∀ガンダム 13
富野由悠季監督

第49話 月光蝶
第50話 黄金の秋

 ターンAを取り返したロランは、ターンXとの決着をつける。
 もう物語もなにも関係ない感じで、その後の様子に目が行く。
そうか妹をふったか・・・・(笑)
化夢宇留仁だったら妹に行く(笑)
ちょっと残念だったのは、最後にハリー大尉の様子がはっきりと描かれなかったことかな。
満足してそうだけど。

20111121(mixi日記より)
20230205


ガフールの伝説
ザック・スナイダー監督

 典型的西洋男の子向きジュブナイル。
少年フクロウが悪のフクロウ軍団に家族から引き離されるが脱出し、善なるフクロウ軍団と共に戦う。
他の動物CGアニメとは完全に路線が異なり、描写も実にハード。ところどころ「300」を思い起こさせた(笑)。
小さい頃に観たら虜&トラウマになりそうな内容(笑)。
 映画としての完成度は非常に高く、3D効果を含めた非常に美しい画作り、演出、音楽と、文句のつけようがない。
「トロン・レガシー」に爪のあかでも飲ませたい(笑)
ちなみに「トロン」を久しぶりに観てみたら、やっぱり画の素晴らしさにうならされた。
ほんとにレガシーはひどい(笑)

 実は視聴中は監督がザック・スナイダーだと知らなかった。
知らないのに「300」を思い起こさせるとは、監督の個性強すぎでは(笑)

20111121(mixi日記より)
20230206


無敵鋼人ダイターン3 第5〜6話
富野由悠季監督

第5話 赤ちゃん危機一髪
 

 アダムスキー型UFOを追いかける万丈とビューティー。
UFOは奇妙な列柱によって張られたバリヤーに囲まれた村に逃げ込む。
なんとかバリヤーの中に進入する2人だが、ある家屋の中で赤ん坊を見つけ・・・。

 

 いきなりなんの説明もなくUFOを追っているところから始まるとか、相変わらず脚本が尖っている。
そして赤ん坊を背負ったまま敵の基地に潜入する万丈(笑)
毎回趣向を凝らしているコマンダーとの戦いも、いきなり頭を投げつけてくるとか常軌を逸している上に、その頭を投げ返されて爆死するというなにがどうなっているのかそれこそ頭を抱える展開(笑)
ラスト近くで出てくるデスバトルがこれまた超巨大で、今回のはカットによっては3kmくらいありそう(汗)
とにかくすごい(笑)
 それにしてもこの世界の国連とかはメガノイドをどうして放置しているのだろうか。
その内それについて少しくらい説明してくれるんだろうか。

第6話 アニマッドの華麗な招待
 
 自然を愛する科学者ドクター・アニマッドの招待でアフリカを訪れている一行。
ところがサイボーグの動物に監視されていることがわかり、更にはビューティーとトッポがさらわれてしまい・・・。



 
 なんだか絵がメチャクチャ(笑)
1枚絵としては山下将仁っぽいのだが動きが全然ダメダメで、恐らくなんとなく金田の絵を真似てみただけだろう。
ちうか山下は当時まだデビューしてなかった(笑)
ちうか脚本もなかなかメチャクチャで(笑)、特にドクター・アニマッドのキャラクターがドラマツルギーもなにも関係なくマジで狂っているのがやばかった(汗)
ギャリソンも助けてくれと言われているのにのんびりとマッハパトロールのワックスがけをしていたり(笑)
 そして気になったのはダイターン3の速度。
上記の通り今回はアフリカが舞台なのだが、カムヒヤー!と言われたらいつものようにすぐに現れた(笑)
まあ確か単機で惑星間飛行もできたはずだし、超高速なんだろうとは思うが、それにしても・・・。
そうか。遠出するときには成層圏で待機させてるんだ。そうだそうだ。そういうことにしておこう(汗)

20230208(mixi日記より)
20230209


エルリック・サーガ5 黒き剣の呪い
マイクル・ムアコック著/井辻朱美訳

第一の書 魂の盗人
 大きな街バクシャーンの酒場で4人の商人と面会するエルリック。
商人たちはエルリックに、彼らの商売敵であるイルマーのニコーンを滅ぼしてほしいと頼んでいた。
最初は話を聞くだけ聞いて商人たちから金を巻き上げてやろうと思っていたエルリックだが、二コーンが魔術師セレブ・カーナを雇っていると聞いて気が変わる。
一方セレブ・カーナは、再会したイシャーナにデレデレしていた(笑)

 わずかな記憶ではエルリックが会う人のほとんどは出てきた話で死んでしまい、滅多に再登場などないというイメージだったのだが、全然違った(汗)
セレブ・カーナにイシャーナに、まさかの龍使いの長ディヴム・トヴァーまで再登場。
しかも力を貸してくれるって、前に会った(?)ときのことを思うと信じがたいが、メルニボネ人は化夢宇留仁とは思考形態が違うのだろう。
 ちなみにこの話を要約すると、「エルリックのへっぽこな思いつきで大ピンチに陥るが、ムーングラムになんとか助けてもらった」というものである。

第二の書 闇の三王
 ナドソコルの追手から逃げるエルリックとムーングラム。
2人は呪われしトルースの森の近くで家族がオルグの蛮族に襲われ、1人逃げてきた少女ザロジニアと出会う。
そしてあっという間にねんごろになるエルリック(笑)
すっかり絶好調気分になったエルリックは、オルグの本拠地に乗り込んで財宝を巻き上げる計画を思いつき・・・。

 この前の話でも商人から財産を巻き上げようとしていたし、すっかり現実的になったエルリック(笑)
そしてこの話の要約は第一の書と同じである(笑)
ちうかイシャーナどこ行った(笑)?

第三の書 炎の運び手
 嘆き野の蛮族を集めて大軍団を築き上げたテラーン・ガシュテックは、周辺の国々を荒らしまわり、次に向かったのはエルリックのいるカーラークの方向だった。
故郷をガシュテックに滅ぼされたムーングラムはエルリックに危険を知らせ・・・。

 あっさり17歳の美少女と結婚して、これまでのことなど全部忘れてリア充を満喫しているエルリック(笑)
タネローンでさえ心の平安を得られなかった葛藤はどこに行ったのだ(笑)
単に好みのロリ系彼女を探していただけか(笑)
そしてストームブリンガーは倉庫で埃をかぶってるって(笑)
 そこに攻めてくる大軍団だが、これが兵力20万だという。
嘆き野ってどんだけ人口あるんだ(笑)?
ちなみに20万と言えば、開戦直前のウクライナの総兵力くらいである(笑)
ロシアは85万だって。
 そしてこの話ではセレブ・カーナを上回る魔術師ドリニジ・バラが登場。
ちうか即応魔力という点ではエルリックよりも遥かに上手で、例えば大量の矢が飛んでくるのを見てから呪文を唱え、矢の向きを変えて射った者を攻撃するとか、まさにファンタジーウィザード(笑)
どうもエルリックは思っていたよりも大した魔術師じゃなさそうだぞ・・・(笑)
 この話で一番可哀想だったのは、久しぶりに倉庫から出されたストームブリンガー(笑)
前の話ではまた呼ばれて飛んできてたし、ほんとに忠犬としか思えない(笑)
今回は頑張ってエルリックのことを助けたのにまたポイ捨てされ、泣き叫びながら一人で倉庫に戻ってくるって可哀想すぎ(笑)!

エピローグ タネローンを救うために・・・・・・
 混沌の神ナージャンが率いてナドソコルの乞食の大群がタネローンへの進撃を開始した。
それを聞いたラッキールはタネローンを救うために「灰色の神々」に会おうとするが、それは不可思議な5つの門を越える困難な旅だった・・・。

 とてもじゃないがエピローグというような内容ではない(笑)
あまりにも正統派ファンタジー大冒険である上に、前の3つの話と全然関係ない。
一応エルリックのその後には少し触れられているが・・・どうせまたストームブリンガーを・・・(笑)

 ちうわけでエルリックの性格の変化からか、なんとなく脳天気な本だった(笑)
そしてタイトルの「黒き剣の呪い」だが、むしろエルリックにストームブリンガーが呪われてるんじゃないかと・・・(笑)

20230209(mixi日記より)
20230210


Imax: Ultimate Wave: Tahiti 3d

 タヒチを舞台に、おっさんがサーフィンしたり石持って海底歩いたり、楽しそうにしている様子(笑)。
おっさんは一応サーフィンの世界チャンピオンだそうな。
しかしサーフィンに興味があろうが無かろうが、タヒチの美しさと3D効きまくりの映像と呑気な音楽で楽しめた。
それにしてもこれの3Dの飛び出し具合は異常。
水しぶきが目に突き刺さる(汗)。
ちなみに日本語無し(笑)

20111122(mixi日記より)
20230212


高い城の男 第1話
デヴィッド・セメル監督

第1話 新世界 The New World
 

 第2次世界大戦で日本とドイツが勝利した世界の1962年。
ドイツが支配している東海岸ではレジスタンスに志願したジョー・ブレイクが中立地帯へコーヒーメイカーを運ぶ仕事を任される。
 西海岸で合気道を学ぶジュリアナ・クレインは、妹に託されたアメリカが勝利した歴史を映したフィルム「イナゴ身重く横たわる」を持って、妹のメモを頼りに中立地帯へ・・・。

 

 原作読んだら映像を観るシリーズ。
第1話の感想としては、なかなかよかった。
様々な部分で原作が改変されているが、やはり映像の面白さというのは強烈で、特に日本統治下のサンフランシスコの映像とか声が出るほど素晴らしい。
残念だったのは原作に比べてレジスタンス色が強いのと、日本とドイツの描写が原作に比べてステロタイプに寄っているところ。
例えば日本統治下とドイツ統治下でのユダヤ人の扱いの差が表現されていないとか。
原作ではそのへんの細かい差が非常にうまく表現されていたのだが。
しかし今のところは拒否反応を示すほどの改悪は認められず、素晴らしい映像を楽しめている。

20230212(mixi日記より)
20230214


時空監視官出動!
マイクル・マッコーラム著/野田昌宏訳

 UFO追跡クラブの会合で足らなくなったビールの買い出しを押し付けられたダンカン・マケルロイは、突然ネアンデルタール人そっくりの人物に襲われ、やがて無数の時空の関わる戦争に巻き込まれる羽目に。
数々の時空を行き来する内にそれは偶然ではなく、自分が未来において大きな役割を演じるのだと知り・・・。

 面白かった。
内容的には直球ジュブナイルと言えるもので、最初T.P.ぼんとターミネーターを足したような展開に不安を感じたが、その後様々な要素で予想を上回って楽しんで読めた。
 まずいきなり文章とは関係ないが、加藤雅基氏のイラストが素晴らしい。
特にいいのは本文中のモノクロイラストで、日本人でこういうタッチでここまでいい感じのイラストはあまり観た覚えがない。
ただし・・・キャラクターは全部日本人にしか見えないのが残念(笑)
 で、本文だが、まず予想をふっとばす展開が面白い。
事件に巻き込まれて時空監視官になり、中世風の世界へ行く・・・まではいかにもな展開と言えるが、次の話ではいきなり月面上で防衛基地を建設していたりする(笑)
そしてそういうエピソードの間に時間がばんばん過ぎていってテンポが非常にいい。
上記中世風世界と月面基地のエピソードの間にはさくっと2年が経過しているのだ。
今でこそ2年?ふ〜〜〜んという感じだが(笑)、これが中学生の頃に読んでいたら2年経過と書かれただけで想像できない未知の世界が開けていると思う。
 そして異世界お約束のモテモテ展開(笑)
上記にある通り主人公は飲み会の買い出しを押し付けられるようないけてない感じの青年なのだが、本編が始まってからは次々に美女が現れてはことごとくラブラブに(笑)
 ちうわけでまさに定番的な設定に過激な展開とテンポのよさをぶちこんでおり、中学の頃に読んだら夢中になっただろうと思わされる内容だった。
また終わり方が、実は全然終わってないんだけど(笑)未来への展望を思わせる語り口がこれまたいい感じ。
 しかし本書の一般的評価は高いとは言い難いようで、あろうことか本書の解説もこれはいけてない本ですという雰囲気である(汗)
いやいやそんなことはない。
ただ・・・この内容にして、書かれた時代が1979〜1982年というのは化夢宇留仁も致命的かと思う。
あまりにも遅すぎるのだ。
今読む分には60年代も7〜80年代も同じようなものだが、当時リアルタイムで読んでいたら、そのありきたり感は圧倒的だったと想像できる(笑)

20230216(mixi日記より)
20230216


マトリックス レザレクションズ
ラナ・ウォシャウスキー監督

 コンピューターゲーム「マトリックス」を作り出した偉大なゲームデザイナー、トーマス・A・アンダーソンは、空想と現実の区別がつかずにセラピーを受けている。
ある日マトリックスの世界のシミュレーションに侵入者を見つけたトーマスは、これまで以上に現実と空想の区別がつかなくなり、更にはカフェで空想のはずのトリニティそっくりの人妻を見かけ・・・。

 3部作で完結したはずのマトリックスの続編。
しかし化夢宇留仁としてはこれを作ってもらってよかった。なにしろあの終わり方は全く納得が行ってなかったので。
しかしだからと言って最高傑作というわけでもない(汗)
 まずものすごくメタな構造で、旧3部作をゲームの内容として映し出したり、そうかと言えば旧3部作の登場人物がリファインされて再登場したりと、メタにメタをかぶせているような感じで、続編だけどリブートでもあるという実に微妙な設計。
もちろん大元の設定は面白いので本作もその延長部分は面白いのだが、なんだか歯がゆい感じがそこかしこに。
例えば旧作で印象的だったシーンをあえて再現しているところが多数あるのだが、どれもそこそこよくできているが、どれもことごとく旧作を越えられていない(汗)
 そしてスミス。
もっとご都合主義的じゃないように見せることは出来たはずだが・・・。
 そしてラスボスの能力。
要するに例のアレなのだが、そこはアレに「入門」する描写が必要でしょう!!!
 などと文句ばかり並べたが、元カノ(笑)との復縁(笑)の件とか、燃えるところもあって、全体的には悪くなかった。
旧完結編と比べたら100倍いい。
ただもっと面白くできそうなところが目に付きまくっただけで・・・(汗)
 あ、そうそう。
日本の新幹線の車内のシーンがあるんだけど、乗客みんなマスクしていたのには笑った。

20230219(mixi日記より)
20230220


剣客商売三 陽炎の男
池波正太郎著

東海道-見付宿
 大治郎が不二楼に仮寓している小兵衛に会いに来る。
というのも昨夜、大治郎のところに奇妙な来客があったのだ。
それは下総に住む小間物屋の平吉という者で、東海道の見付宿の女中から大治郎宛の手紙を預かっていた。
そしてその手紙は大治郎が昔世話になった浅田忠蔵が助けを求めるものだったが、それは明らかに本人の筆跡ではなかった・・・。

 指折り数えて「21人」という台詞にしびれる。
そんなに(汗)!
しかも全員剣術使い(笑)

赤い富士
 不二楼の亭主・与兵衛から池大雅が描いた富士の絵を見せられ、すっかり気に入ってしまった小兵衛はそれを売ってもらおうとするが、その様子から絵の価値に気づいた与兵衛は断る。
ところがその後与兵衛は隠れ遊びが元でゆすられて小兵衛に泣きつくことに・・・。

 ハニトラに引っかかる与兵衛(笑)
それはさておき(笑)
「あたし、ちからが余っているのだよう、先生」
おはる最高(笑)

陽炎の男
 和泉屋の寮で風呂に使っていた三冬だったが、そこに2人の暴漢が押し入る。
それを撃退した三冬だったが、こんな何もなさそうなところに真っ昼間から押し込み強盗というのも腑に落ちず、使いを出して秋山小兵衛に相談する。
ところがやってきたのは大治郎だった・・・。

 三冬ちゃんがなかなか出てこないと思っていたら、登場した途端に入浴シーン。
しずちゃんか由美かおるか(笑)!?っと思ったらすっぽんぽんのままで戦闘シーンになだれ込むとは、池波先生ただ者じゃない(笑)
しかもここの三冬ちゃんの殺陣が超かっこいいのだ。
抜かさず、突く(笑)

嘘の皮
 不二楼の料理人である長次とおもとが結婚し、小さな店を構えることになった。
そこを訪れていた小兵衛は、視界の隅に2人の男が1人の侍を押さえつけ、今にも命を奪おうとしているのを見て顔色を変える。
小兵衛の機転で助けられた侍は村松伊織という若者で、話を聞いてみれば本人が軽い気持ちでやったことで、恐ろしい相手を怒らせていたのだった・・・。

 そしてなぜか大治郎と三冬が14人の暴漢に襲われることに(笑)
しかし勿論2人の方が圧倒的に強い(笑)
またこの話のラスボス(?)的な鎌屋辰蔵がまたかっこいいんだこれが(笑)

兎と熊
 小兵衛の友である町医者・小川宗哲は、迷った挙げ句に小兵衛に悩みを打ち明けた。
彼の愛弟子である村岡道歩の娘が誘拐され、その生命と引き換えに毒薬を作れと脅迫されているという。
ただ事ではない話に弥七を呼んで密かに捜査に当たらせ、大治郎には見習いのふりをして道歩の家に行かせるが、なかなか手がかりがつかめないところに、意外なところから聞き覚えのある名前が。

 最後に小兵衛が約30年後に病没すると書かれている。
シリーズ物で主人公がいつ頃どうやって死ぬのかがあっさり書かれるのも珍しい。

婚礼の夜
 鉄砲坂で坊主が殺された事件の手がかりを得るために、傘徳は賭博場で情報収集にあたっていたが、収穫はなかった。
しかし帰り道に雨の中、ひそひそ話をする浪人2人を見つけ、その話を盗み聞きしてみると、どうも彼らの標的らしき何者かが大治郎の道場に行ったらしかった。
 大治郎は話を聞き、それが浅岡鉄之助という浪人だと教えてくれた。
鉄之介は大治郎の友人らしく、それどころか彼の行くところどこでも大人気の好人物だった・・・。

 当の本人が気づきもしない内に事件が片付いてしまうというのが面白い。
またそろそろ大治郎も貫禄が出てきて、「どうせ捕まえても死罪ならば、なるべく犠牲者の少ないように・・・」と、ハードボイルドな思考も渋く、また正体を明かすところの台詞がかっこよすぎる。
「酒は、のまぬがよいな」

深川十万坪
 相変わらずおはるとイチャイチャしている小兵衛(笑)
そこに久しぶりの鰻売りの又六も現れて和やかな雰囲気だったが、橋の上で繰り広げられている騒ぎに目を奪われる。
そこでは少年をかばった老婆が、刀を振り回す侍3人を投げ飛ばしていた・・・。

 なかなか強烈なキャラクターである怪力金時婆にはぜひ再登場してもらいたい。
しかしはっきり婆さんと書かれている彼女の年齢が54歳(汗)
江戸時代の話とは言え、化夢宇留仁もあと1歩で爺さんなのだと思い知らされたのだった・・・(泣)

 ちうわけで解説でも書かれていたが、シリーズ物として早くも円熟期に入った感じで、どの話も実にノリがよくて面白い。
大治郎の成長ぶりも目立ってきた。

20230221(mixi日記より)
20230222


マッドマックス/サンダードーム
ジョージ・ミラー&ジョージ・オギルヴィー監督

 小型の航空機に乗った親子連れが、数頭のラクダに引かせている車に乗っていた男を車から落とし、車とラクダを強奪する。
残された男はマックスだった。
後を追って彼がたどり着いたのはバータータウンという街で、盗人を探し出したいと申し出たマックスは街の支配者アウンティに雇われ、エネルギー工場のマスター・ブラスターを殺すことに。
ステージ「サンダードーム」にて一騎打ちが始まるが・・・。

 超エコでSDGsにマッチしたエネルギー工場(笑)
それはさておき、サンダードームの対決まではなかなか興味深くて面白かったのだが、その後の変な子どもたちの村が出てきてからおかしなことに。
ちうか脚本がポンコツで、そのあたりになると一体この映画はどうやって終わるんだ???という疑問符が。
しかもシリーズの売りである改造車によるバトルがラストのちょびっとしかなく、しかもなんだか唐突でなんともはやな感じ。
続編作るのが遅れたのも無理はないと思った(笑)

20230225(mixi日記より)
20230225


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