あやしい探検隊 不思議島へ行く
椎名誠著

を読んだ。昨日。
与那国島(沖縄県) シケの東シナ海でカジキマグロに偏愛する
 日本の南の外れを目指す。
島にタクシーが3台しか無いので、いつ呼んでも同じ人が来るのが面白い。

瓢箪島(瀬戸内海) うけけけ、と泡だち海ボウズが夜更けに笑う
 瀬戸内海の無人島を2~3個ハシゴすることに。その1つめ。
ひょっこりひょうたん島のモデルになったという島に上陸し、いつものように宴会と焚火。
アウトドア食材としてタマネギを称えているのが興味深い。

由利島(愛媛県)公衆電話をヤブ蚊が守る怪しの無人島
 無人島ハシゴ2つめ。
かつては村があった島で、生きている公衆電話があるのが面白い。
そしていつもの宴会と焚火は釣果が豪華で楽しそう。

猿島(神奈川県) オシルコ波のむこうに浮かぶ「サルではなくネコ」の島
 東京湾の猿島は昼は無人島ではない島で、猿はいないが猫が山ほどいる。
辛気臭い(笑)

浮島(千葉県) ゴーマン・ハラダチお説教島の夜は更けない
 浮島という個人所有の島へ。
そこの持ち主は右翼系の説教臭い爺だったが、実は単なるボッタクリだったという話(汗)
個人所有の島というとブラックジャックを思い出すのだが、そのロマンを思い切りぶち壊された(笑)

スリランカ(その1) ニッポン日和見カレーあかつきに玉砕す
 スリランカで招待された家でカレー勝負を挑む。
最初から勝てるわけがなくてなんだか痛々しい(笑)
冒頭のスリランカ豆知識集は興味深かった。

スリランカ(その2) ラッキョ仮面の凶器攻撃について
 お祭りの夜に怪しい見世物小屋を見学。
バレたら客が来なくなると嫌がりそうなのにショーの内容をどんどん撮影させるのが意外だった。
あとラッキョ仮面を始めとした見世物小屋の人々も本の冒頭の顔写真入り登場人物に並んでいるのが笑える。
ちうかこのスリランカ編は全然島じゃないぞ(汗)

モルジブ 南海の楽園にカツオブシ島があった
 カツオ釣りに同行して船で刺し身にして食っているのが実にうまそう。
あとは通りがかりの水パイプを吸っているオババが超かっこよく、またモデルじゃないのと思うくらい千と千尋の湯婆婆そっくり。

竹生島(滋賀県) カヌーでめざしたドンブリ島
 瀬戸内海の無人島に行くはずが、手違いで湖の畔でキャンプをすることに。
ブラックバス食いまくり(笑)
初参加のドレイの顛末が語られなかったのが片手落ちだと思った。
それとガスボンベを焚火に放り込んで大爆発させるとか、今なら炎上間違いない案件(笑)

イソモシリ島(北海道) 北の果ての無人島でカニ鍋を食う
 国境近くの無人島に上陸し、蟹をむさぼり食う。そこにソ連の警備艇が・・・。
なかなか趣深い環境。化夢宇留仁は行きたくないが(笑)

 ちうわけで相変わらずのあやしい旅だが、最初の頃の行き当たりばったりの盛り上がりは薄れてきているように思う。
この後海やら山やらの専門家が入ってきてますます変化していくらしい。
まあこんなことず~~~っと同じようにはできないわな。

20231004(mixi日記より)
20231004


ダイハード3
ジョン・マクティアナン監督

 ニューヨーク市内で爆弾テロ事件が発生し、サイモンと名乗る犯人は職中であったジョン・マクレーンを指名する・・・

 今更初見(笑)
地下鉄と爆弾がらみで死にぞこなうという内容と思いこんでいたが、全然違ってた(汗)
サミュエル・L・ジャクソンとのコンビも悪くなくてなかなか楽しめたが、やはり1の孤独に戦うシナリオと比べると全然落ちる。
がんばってはいるのだが。
 気に入ったのはエレベーターで敵に囲まれたシーン。
なかなかの緊張感。

20120630(mixi日記より)
20231005


シンドバッド 7回目の航海
ネイサン・ジュラン監督

おそらく初見。
 シンドバッドがたどり着いた島で、巨大なサイクロップスと遭遇。
そこで出会った魔術師が、サイクロップスに取られたランプを取り返すため、シンドバッドと結婚を控えた姫を小人にしてしまう。
仕方なく再度島へ向かうことになるが、魔術師の罠と、様々な怪物が・・・・・。

 いくつかあるシンドバッドシリーズの中では一番駄作だと思う。だから今まで観る機会が無かったのか。
しかしハリーハウゼンのストップモーションアニメは相変わらず見事で、怪物の表現としてはこれを越えるものはないだろう。
特に余興で出てきた蛇女の存在感はすごかった。
これが後に「タイタンの戦い」のメデューサに受け継がれる。
 ちなみに本作のシンドバッドの役者は性格悪そうでどうも好きになれない(笑)

20120705(mixi日記より)
20231006


マイティ・ソー
ケネス・ブラナー監督

 オーディン率いるアスガルドの軍団は、ラウフェイ率いるヨウトゥンヘイムのフロスト・ジャイアントとの戦争の末、そのパワーの源である「箱」を押収した。
 オーディンの息子のソーのアスガルド王位継承の儀式の最中に、フロスト・ジャイアントが「箱」を奪おうと宝物庫に侵入する。
オーディンは止めるが、儀式を台無しにされたソーは弟のロキ、幼馴染のシフ、ウォリアーズ・スリーのヴォルスタッグ、ホーガン、ファンドラルを引き連れ、ヨトゥンヘイムに攻め込んだ。
怒ったオーディンは戻ったソーに罰としてパワーを奪い、ムジョルニアと共に地球に追放する。
 ニューメキシコ州に落下したソーは、天文物理学者のジェーン・フォスター、そのアシスタントのダーシー、指導者のエリック・セルヴィグ博士に発見され・・・。

 3Dブルーレイ。
社員旅行の時途中まで機内で観てイマイチだったのだが、全編観てみるとそんなに悪くなかった。
地球でのシチュエーションは楽しい。
それ以外は見るに耐えないが(汗)

20120714(mixi日記より)
20231008


キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
ジョー・ジョンストン監督

 1942年ニューヨーク。スティーブ・ロジャースは出身地を偽造して5回も軍への入隊を志願するも、貧相な体格と生まれつき病弱な体質から不合格となっていた。
彼がゴロツキに殴られている所を親友のバッキー・バーンズに助けら、彼と訪れた未来技術の展覧会の徴兵センターで兵士が募集されていることを知ったスティーブは最後の運試しとして入隊を申し込む。
エイブラハム・アースキン博士はスティーブの純粋な正義感に注目し、スーパーソルジャー計画の被験者候補に抜擢する・・・。

 3Dブルーレイ。
なかなか面白い。
しかし欲を言えば、もっと「当時」の雰囲気を重視してほしかった。
戦いも全部戦史にあるものにして。
ノルマンディー上陸とか(笑)
アンヘルムで痛い目にあったりとか(笑)
ベルリンでタイガーに手を焼いたりとか(笑)

20120715(mixi日記より)
20231009


とうに夜半を過ぎて
レイ・ブラッドベリ著/小笠原豊樹訳

を読んだ。数日前。
 ブラッドベリの短編集。最近亡くなったと聞いて、未読っぽかったので読んでみた。
ブラッドベリは詩情あふれる独特の作風が印象的だが、本作では特にそういう部分に特化したような感じで、ストレートにSFと呼べる作品も少なく、ほとんどは感情の変異を幻想的につづったような感覚。
 正直言ってつまらなかった(汗)
中学生から学生くらいの頃か「火星年代記」やら「何かが道をやってくる」とかを非常に面白く読んだ記憶があるのだが、こっちがコテコテの理屈おやじになったからか、この短編集がそういうのばかり集まりすぎなのか。そもそもブラッドベリの短編は合わないのか?
まあ時間つぶしにはなった(汗)

20120716(mixi日記より)
20231010


タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
スティーヴン・スピルバーグ監督

 少年記者タンタンと愛犬スノーウィは、ある日ノミの市で古い帆船ユニコーン号の模型を見つける。タンタンがそれを購入するが、その船に関わってはいけないという男と買い取らせて欲しいという男が現れ、興味を持ったタンタンが図書館で調べたところ、それはかつて海賊に襲撃され、積んでいた財宝と共に消えた軍艦だった・・・。

 3Dブルーレイ。
非常に完成度の高いアクションアドベンチャー。
3DCGで描く意味があるのか疑問だったが、観てみたらCGならではの見せ方にこだわっており、素直に楽しめた。
圧巻はラスト近くのバイクのチェイスシーンで、3D効果も相まってまさに観たことのない映像を実現している。
ラストは肩すかし感があるものの、続編が予定されているので仕方がないか。

20120716(mixi日記より)
20231011


剣客商売六 新妻
池波正太郎著

鷲鼻の武士
剣客渡部甚之助は秋山小兵衛の将棋友達だった。
今日も甚之助が将棋を打ちに来たが、小兵衛は甚之助が死神に取り憑かれているように感じた。
ところが彼が将棋に夢中になりはじめるとその気配が薄れるのを感じ、小兵衛はあえて勝負を長引かせる。
果たして甚之助は果たし合いの約束があったのだがそれをすっぽかすことになり・・・。

もみ消しが失敗するともみ消される(笑)
おはるの煮染めを化夢宇留仁も食べたい(笑)

品川のお匙屋敷
嘉助が寂しがっていると聞き、根岸の寮へ向かった三冬だが、道中追われているらしき女を助けることに。
すでに斬られていた女は事切れるも、三冬に金と細長い革袋を渡した。
そこに暴漢が現れるも、三冬に蹴散らされる。
革袋の中には筆が入っていたが、その軸の中から奇妙な香りのする丸薬のようなものが現れる。
相談された大治郎はそれを宗哲先生に持ち込み、どうやら抜け荷が関わっているらしいと知る・・・。

三冬が典型的お姫様役に(笑)
殴り込んだ大治郎の気迫に溢れた活躍がかっこいい。
ちうか煮えきらない2人のいったいどっちから告白して収まるところに収まるのかとヤキモキさせておいて、とうとうその時が来たと思ったら・・・そっちかい(笑)!

川越中納言
新婚生活が始まったばかりのところに大坂に旅立つことになる大治郎。
それを見送った小兵衛と三冬と弥七だったが、小兵衛は古い顔なじみが歩いているのに気づく。
まるで公家のような顔のその男はかつては小兵衛の教え子だったが・・・。

春画が有名だし売春も公認だし、そっち方面は緩いのかと思っていたが、そうでもなかったらしい。
ちうかゆすりさえしなければみんなが幸せになったのでは(笑)?
また当時の公家の微妙な存在感も興味深かった。

新妻
大坂に向かう大治郎が、宿場で自分宛ての果たし状のような手紙を受け取り、呼び出された場所に行ってみたが人違いだった。
そこでもう1人泊まっている侍に当たりをつけてみたところ、やはり漢字違いの同姓同名だった。
その男から事情を聞いた大治郎は彼と同行することにし・・・。

タイトルから三冬ちゃんが主役の話かと思って期待したのだが全然違った(笑)
同姓同名の叔父がかっこいい。
ちうかそれははげましになるのか(汗)???

金貸し幸右衛門
小兵衛は63歳になった。
宗哲先生と碁を打った帰りに寄った元帳で、老人が暴漢に襲われそうな気配を見て取り、それを防ぐ。
一方老人を襲った浪人は、今や道場主となっている渡部甚之助のところに現れ・・・。

幸右衛門の娘の顛末が可哀想過ぎて泣けてくる。
それにしても棚ぼたもいいところの小兵衛・・・(笑)

いのちの畳針
かつて小兵衛の道場で最も腕が立った植村友之助は、今や病気のために満足に歩くこともできない身体になっていた。
その友之助は近所の炭屋の知恵遅れの為七が、侍たちにちょっとしたことで殺されそうになっているところに行き当たり、とっさに拾って持っていた畳針を投げつけて助ける。
その場は逃げおおせたが侍たちの頭目らしい若い男の片目を潰してしまったので、復讐を怖れた友之助はちょうど小兵衛から家の管理を頼まれたのを活かして為七を保護することにするが・・・。

上には出てこないが昔友之助に命を助けられた御用聞きの富五郎がしみじみいいキャラで、儚いながらも印象に残った。

道場破り
また嘉助が寂しがっていると聞いて夫婦で泊まりに行くが、興奮しまくってとち狂う三冬(笑)
それはさておき(笑)、稲荷の管理をしつつ読書ばかりしている鷲巣見平助という男が久しぶりに出かけた理由は道場破りだった。
普段は生活に困らない分だけを道場破りで稼いでいた平助だったが、今回はどうしてもすぐに大金が必要になったのだ。
その平助がその日最初に立ち合いを臨んだ道場には大治郎が来ていた・・・。

立ち合いのシーンがかっこよく、平助のキャラもかっこいい。
ちうかこのシリーズはかっこいいキャラクターの退場が早すぎる(笑)

ちうわけで相変わらず超面白いのだが、今回は安心感をしみじみ感じた。
ポール・ブリッツさんが「米の飯のよう」と言っていたがまさにその通りで、食べる前からうまいのはわかり切っているし、食べたらやっぱりうまいし、全然食べ飽きずに毎日でも食べてしまう。
この安心感は他では感じたことがない。
やはり正太郎くんは特別なのだなあと思った。
ラノベだけど(笑)

20231012(mixi日記より)
20231012


ナショナルトレジャー/リンカーン暗殺の日記
ジョン・タートルトーブ監督

 古美術商のウィルキンソンがベンに見せたのは、リンカーン大統領暗殺事件の犯人ジョン・ウィルクス・ブースの日記の失われた18ページだった。そこにはベンの祖先が暗殺事件に関与していたという記録が・・・。

を観た。地デジ録画。
 途中まで観ていたのを今日で最後まで。
基本的に1作目と大して違わないが、悪役が1作目よりも深みのあるキャラクターになっていたのはよかった。
最後は全員で扉を持ち上げる努力くらいしようよ(笑)

20120719(mixi日記より)
20231012


宇宙戦艦ヤマト2199[1]
出渕裕監督

第1話 イスカンダルの使者
第2話 我が赴くは星の海原

 最初の宇宙戦艦ヤマトの現代の科学考証も取り入れたリメイク。
基本的には期待通りの出来。
BGMに当時の曲を使っているのに気合いを感じる。
3DCGを主とした艦船の描写は、もう少し重厚なテクスチャを貼ってもよかったように思う。
意外によかったのはキャラクターで、静止画で観ているといかにも今風のアニメキャラでどうかと思っていたのだが、動くとなかなかいい感じで、かつ今風のエロエロ女の子の描き方も力が入っていてそれはそれでよかった(笑)
各キャラクターのバックグラウンドを大切にしているのもよかった。
後の作品で出てくるはずの息子とかがちらっと出てきたり。
 1つ不満なのは外国からの電力供給の件。
あそこはもっとねちっこく感動的に見せてほしかった(笑)
どうせなら少々いがみ合いもあって、国によってはヤマト計画に反対しているという描写があってもよかったと思う。
反対してたのに電力供給してくれたら感動するし(笑)

20120721(mixi日記より)
20231014


八甲田山
森谷司郎監督

 原作を読んだら映像を見る流れ。
おおむね原作通りの内容だが、当時の邦画は説明的なカットを嫌うので状況がつかみにくいところが多い。舞台が暗い雪山なのでわかりやすくするのも難しいと思うが、先に原作を読んでいなかったらわけが分からなかったかも(汗)
 そして当時の邦画の大作らしいオールスターキャストがどいつもこいつも濃い顔ばかりで思わず笑ってしまう。
最近俳優にこんな濃い顔はほとんど見かけない気がするが、どうしてなのだろう。単に濃い顔が流行りじゃなくなっただけなのか。
 サントラがこれまた当時の大作邦画らしい名曲で、聴き惚れてしまった。
なんだかドラマを盛り上げるというよりも趣を重視したような楽曲なんだよね。
 おおむね原作と同じと書いたが、全然違っていたところも勿論ある。
特に徳島大尉の案内人の扱いは原作とは間逆な感じで、丁重に扱わせており、すごい「いい人」になっていたのは違和感があった。やっぱり高倉健だからか(笑)?
 それとラストのヘンテコなオカルトエピソードは余計な感じだった。
どうせオカルトエピソードをやるなら実際にあったと語られている内容にすればよかったのに。
 色々変なところも散見はされるが、とりあえずメインの雪山がかっこよく撮れているのと、上記のサントラが素晴らしいのでOKラインだと思った。

20231014(mixi日記より)
20231015


サマーウォーズ
細田守監督

 インターネット上の仮想世界OZの保守点検のバイトをしていた健二は、憧れの先輩である夏希から、一緒に夏希の実家に行き、婚約者のふりをするというバイトに誘われる。
長野県上田市にある実家には夏希の曽祖母である栄おばあちゃんの90歳の誕生日を祝うために、26人の親族が一堂に集まるのだった。
 健二の携帯電話に数字の羅列が書かれた謎のメールが送られてくる。
健二はそれを何かの問題だと思って回答してしまうが、それはOZの管理権限を奪取できる暗号であり、翌日OZが謎の人工知能「ラブマシーン」に乗っ取られてしまい・・・。

 地デジ録画。
「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」のリメイク的作品。
評判通り面白かったが、デジモンの方がシンプルに盛り上がってよかったかも。
ちょっと状況が特殊すぎて入り込みにくかったのかもしれない。
 あとで聞いたがこのときの放送は50分もカットされていたらしい。
そりゃあ説明不足にもなるわ(汗)

20120722(mixi日記より)
20231018


世界初公開!謎の古代文字と太陽の船が語るピラミッド新たな真実

を観た。地デジ録画。
 相変わらずみそ汁が好きらしい教授が頑張って発掘を続けている。
今回は予想されていたことが次々に事実となって現れたことで、次の大きな展開に期待を持たせていた。
ピラミッドがクフ王の墓でないなら、クフ王の墓はどこにあるのか?
しかしみそ汁教授の存命中に見つけるのは難しそうだ(汗)
 そんなことはさておき、やはりエジプトのミステリーは面白い。
とにかくスケールがバカみたいにでかいのがいい。

20120722(mixi日記より)
20231018


ダイ・ハード4.0
レン・ワイズマン監督

 ロートルはげおやじとなったジョン・マクレーン。
奥さんとは離婚し、娘にも冷たくあしらわれるロートルの日々。
ある日彼がハッカーの青年の確保の指令を受けてから、状況は一変する。
アメリカ全土を巻き込む大規模サイバーテロが発生。その発端に彼が確保したハッカーが関わっていたのだ・・・。

 ちうわけで4作目に突入したダイハードだが、これが最高に面白かった。
完成度では1に迫るものがある。
テンポ重視のハリウッド脚本だが、ツボを抑えていて痒いところに手が届く仕様。
実に丁寧に作られた王道アクション映画という感じで、ダイハードというタイトルに再び正しいアメリカ映画が登場したことは偶然ではないだろう。
ハラショー。
 それと最近めっきりそっち方向のアンテナを張ってなかったのだが、F-35ってあんな超魔術な戦闘機が実在してるとは(汗)!
もう未来のマシンとしか思えないびっくりメカぶりに、マジで驚愕(汗)。
 ジョン・マクレーンの娘役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドがメチャメチャ可愛いのもいい。
彼女はデスプルーフでも超可愛かった。

20120722(mixi日記より)
20231019


プタヴの世界
ラリイ・ニーヴン著/小隅黎訳

 スリント人のクザノールは急いでいた。発見した惑星を一番乗りで申請できれば、20億の奴隷と工業技術水準に達した文明が手に入るのだ。
しかし無常にも彼を乗せた宇宙船は事故を起こし、核融合モーターを失った。
もはや彼に一番乗りは不可能であり、それどころかスリント星に帰還することさえままならない状態だった。
仕方なく停滞フィールドに入って救助を待つことにするが、そのためには必ず発見される場所に不時着する必要がある。そうして選ばれた惑星は、数十億年後に地球と呼ばれる惑星だった・・・。

 ノウンスペース・シリーズの最初期の長編。というか、ニーヴンの処女長編らしい。
しかし早くもニーヴンの持ち味は十分に発揮されており、あまりにも異質でありながら活き活きとした異星人の描写や、これでもかと投入されるアイデア、先の読めない展開など、唖然とするほど面白い。
 異質でありながら人間臭い異星人を描かせたら右に出るものはいないと思われるニーヴン。
本作のスリント人クザノールもまさにそれで、まずテレパシー能力が文字通りクトゥルフ並(汗)
1人であれでは1種族で銀河系のほとんどを支配するのも納得である。
そんなやつなのにトランプのソリテアで時間を潰し、ポーカーでは負けまくる(笑)
そして実はアホ(笑)
面白すぎる(笑)
 物語もどうなることかと思わせて、後半は2010年みたいな太陽系内のレースの様相を呈してみたり、どこもかしこも盛り上がる上に舞台や状況が千差万別で目が離せず、がっつりエンターテイメントに仕上がっている。
 化夢宇留仁が特別肌が合うのだと思うが、やっぱりニーヴンは只者ではないと思う。

20231020(mixi日記より)
20231020


28週後...
ファン・カルロス・フレスナディージョ監督

 「28日後...」の続編で、ゾンビ(に近い症状を現す伝染病)が蔓延して壊滅したイギリスだったが、なぜか共食いをしない患者達は全て餓死。
安全になったイギリスに、アメリカ軍主導で再植民が始まっていた。
しかし犠牲者の中にウィルスに感染しても発症しない得意体質の者がおり・・・・

 最初の「28日後...」に比べると、テーマが一貫して脚本もいいので、10倍面白くなった。
スリルも充分に味わえ、満足な出来。
特殊な状況が興味深いのもあるし、主人公の姉弟のねーちゃんが見飽きない美人というのも大きい(笑)。
これは拾いもの。

20120724(mixi日記より)
20231021


ウルトラQ 第6話

第6話 育てよ!カメ
 

中川晴之助監督
 授業中にも関わらずカメの体重体長を測定し給餌する太郎少年は先生に注意されても悪びれる様子もない。
彼はカメが99cmまで育ったら龍宮城に連れて行ってくれると信じていた。
あきれた教師はカメを取り上げ、太郎を屋上に立たせる。
太郎は屋上で銀行強盗を目撃するが、先生は取り合わない。
放課後物置で銀行強盗と遭遇し、銀行強盗は逃げ出すがドサクサに紛れてカメを持って行ってしまい・・・。

 
 悪夢以外の何物でもない(汗)
元々そういう意図もあって制作された内容なのも間違いないが、そこに舌足らずの脚本と演出も相まって本当の悪夢と化している(汗)
ちうかとりあえずいくら育てても陸ガメは竜宮城には連れて行ってくれないと思うぞ(笑)
成長したカメにウインカーがついていたのには笑った。

20231021(mixi日記より)
20231022


ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー
ファン・ピケール・シモン監督

 スプラッターマニアの間では超有名な作品で、とにかくおっぱいとスプラッタ描写だけが売りのC級映画。
で、掃除してたら昔100均で中古ビデオを買ってあったのをディスクに焼いて残してあったのを見つけたので鑑賞。
結果あまりの脚本&演出の酷さに愕然。
ストーリーに全然関係ないシーンが挿入されたり、犯人と被害者の位置関係がすぐにわけが分からなくなったり、とにかくダメダメ(汗)
流石にスプラッタ描写だけは頑張っていたが、それも今となっては奥ゆかしさを感じてしまう程度。
とりあえずこの内容で2時間越えは無いわ~~~(汗)

20120728(mixi日記より)
20231023


トム・スイフトの宇宙冒険1 宇宙植民都市
ビクター・エイプルトン著/神島統夫訳

を読んだ。数日前。
 スペースコロニーを出発点に、宇宙船のレースに出場する予定のトムだったが、思わぬ事故に巻き込まれ、偽装工作の裏に隠された陰謀に遭遇する・・・・。

 サンリオの新書。
そこそこ貴重品だと思うが、昔100均で買った。
 内容はストレートな宇宙冒険ものだが、舞台にリアリティがあるのが大きな魅力。
主人公がバカがつくほど善人で正直なのがたまにイライラさせられる(笑)が、総じてストレートなSFで気持ちよく読めた。
拍手喝采というわけではないが、たまにはこういうのも嬉しい。

20120802(mixi日記より)
20231024


ダージリン急行
ウェス・アンダーソン監督

 会社のAN氏がDVDを買ったのだが、面白かったらOK氏に貸すはずだったのだが、気に入らなかったので化夢宇留仁が先に借りることに(笑)

 本編のプロローグでもある短編「ホテル・シュヴァリエ」付で、それも併せて観た。
非常にだらだらと3兄弟のインドの旅が描かれている。
いわゆるドラマツルギーという点では無きに等しいが、このだらだら感とインドの旅情感は実にいい。
化夢宇留仁はそこそこ気に入った。

20120815(mixi日記より)
20231025

 


ローダンシリーズ27
金星の決闘
松谷健二訳

ポスト核世界イザン
クルト・マール著
 食料が尽き、イヴセラはブンカーの評議会委員長のハヴァンに窮状を訴えるが取り合われない。
イヴセラを見たキラログは、隣のブンカーからのトンネルがもうすぐ開通するという秘密を教える。それはブンカー・フェノマトの終わりを意味していた。
生き残るには逆襲しか手はないと知り、ブンカー・ザロンへの奇襲を実行に移すが・・・。

 核戦争後に大規模なシェルター都市で生き延びている人たちの世界に立ち寄ったローダンがちょっかいを出す話(笑)
おそらくこの惑星は2度と出てこないだろう。
ザクレロみたいな惑星である(笑)
 そんなことよりロドリゴ(汗)!
いくらなんでもあんまりだ(汗)

金星の決闘
K・H・シェール著
 地球で尋問を受けつつも丁重に扱われていたアトランだが、勿論脱出のチャンスを伺っていた。
彼はそのチャンスを学生たちとのディスカッションの中に見出していた。
計画通り脱走したアトランだったが、彼を捜索し、追い詰めるローダンの手腕は彼の予想以上だった・・・。

 これは面白い。
アトランが出てくると異例のアトランの一人称になるのだが、これが敵に回したときのローダンの恐ろしさをうまく表現することに繋がり、「シャーロック・ホームズの素敵な冒険」のホームズが敵に回ったときの恐ろしさを思い出した。
最後の展開も予想外なもので、これからの展開が非常に楽しみである。

20231026(mixi日記より)
20231026


タイタンの逆襲
ジョナサン・リーベスマン監督

 3Dブルーレイ視聴。
リメイクだった前作に比べ、のびのびと創られている。
しかしその分趣は(前作より更に)減少(笑)
反比例するように画面の迫力は大幅に増し、特に3D効果や巨大感は今まで観た3D映画の中では文句なしにトップの出来。
ラスボスである「神々の父」のレンダリングは、いったいどれだけの計算が費やされたのか、考えるのも恐ろしい。
とにかく迫力だけはピカイチの映画でした。
 それにしても更なる続編が進められているという話だが、○○○が○○○なのに、どうやって続けるのだろうか?????

20120822(mixi日記より)
20231027


黄衣の王
ロバート・W・チェンバース著/大瀧啓裕訳

を読んだ。数日前。短編&中編集。
 クトゥルフ神話がらみだが、それは作品が書かれてからのことで、執筆時にはそんなことは考えていなかったっぽい。

評判を回復する者
 異なる歴史の流れに乗っているアメリカにおいて、妄想に取り憑かれた主人公が闇の組織ととともに世界の王になるのを目指すが・・・・・・。

 様々な要素がどれも不吉な空気を放ちつつ、狂気の渦に巻かれて消滅し、残ったものは意味を成さない後味の悪さのみ。
一言で言えばなんだかよくわからん(笑)
国家が自殺を推奨とか、変な世界観は面白かった。

仮面
 青春を謳歌する若い彫刻家と画家が、生物を石化させる神秘的な技術を発見。
しかしそれは彼らを悲劇に導く先触れだった・・・。

 「評判を回復する者」と同じ世界を舞台にした短編。
どうやら作者はオリジナルのディストピアを展開してゆく意図があったらしい。
ちうか作品の舞台は1920年代終盤なのだが、書かれたのは1895年頃で、当時としてはそれなりに遠い未来だったのだ。
今から観ればどっちも大昔でしかないのだが(汗)
 この「仮面」はなんだかブラッドベリみたいな雰囲気の漂う佳作だが、やはり古いせいかオチがオチではなくことの始まりに見える。

ドラゴン路地にて
 教会で心の平安を得ようとした主人公だったが、不協和音に誘われ、悪夢の世界に誘われる。

 この作者はとにかく「黄衣の王」という存在をアピールするのだが、なんだかよく分からないところがクトゥルフっぽいかも(笑)
でもなんだか視点が個人的すぎてコズミックホラーとは遠い気がする。

黄の印
 「クトゥルー3」に収録されていた作品。
若い女が出てきた時点でクトゥルフらしくないという感想だったが、この作品集の中で見れば、まあまあ楽しめる作品に仕上がっている。

魂を屠る者
 若きアメリカ人女性トレッサ・ノートンは、幼い頃に太古からの歴史を持つアジアの忌まわしい組織に囚われの身となり、呪われた巫女として黒魔術を手に入れていた。
間の組織は世界に精神的な破壊をもたらし、破滅を呼び込もうとしていた。
それに対処できるのはトレッサただ一人なのだ・・・・・。

 ボリュームのある中編。
基本的にはトレッサとアメリカの情報部が協力して悪と戦うという内容なのだが、とにかく古いこともあり、必要な描写が足りない上に余計な描写は多く、とてつもなくつまらない(汗)
私の好むものとはまさに正反対と言える内容で、ただひたすら苦痛で、読み終わった時はとても嬉しかった(笑)。

 やはりとにかく古いということに尽きるかも。
なにしろシャーロック・ホームズより古いのだ。
そう思って読んでいればもう少し楽しめたかもしれないが。

20120823(mixi日記より)
20231028


死にいたる火星人の扉
フレドリック・ブラウン著/鷺村達也訳

ブラウンのミステリシリーズの1作。1951年発表。
 若きエド・ハンターと、その叔父のやっているシカゴの私立探偵事務所に、若い女性が訪ねてくる。
なんと彼女は今日火星人に殺されると言い出す。
精神異常だと確信したエドは、彼女を諭すも聞き入れられず、結局1晩彼女の護衛をすることに。
しかし彼女はその夜の内に命を落としてしまう・・・・・・。

 2012年の現在に読むブラウンのミステリというのは、なんとも中途半端な立ち位置である。
古典と言うには語り口が軽妙すぎて全然古く感じないし、かと言って新しいわけでは勿論ない。
しかしそんな中途半端さがなんとなく楽しかったり。
オチはまさに古典ミステリの王道的な流れで、なんだかそれまで長々と読んできたのが意味があるのか無いのが分からなくなるが、それはそれでまた味かも。

20120828(mixi日記より)
20231029


シャークス3D

3Dブルーレイ。
 タイトル通り主に様々なサメの紹介だが、サメ以外にも色々な魚や海棲動物が出てくる。
IMAX系の3D海洋生態ものは色々な種類が出ていて、今までもいくつか観たが、中でも本作は画像、3D効果、音響のどれをとっても素晴らしく、出色の出来。
これは3Dテレビを持っていたら絶対買いの1本。

20120830(mixi日記より)
20231030

 


BACK 記録&感想トップ NEXT

HOME