裏窓
アルフレッド・ヒッチコッック監督

 撮影中の事故で足を骨折したカメラマンのジェフは、マンハッタンのグリニッジヴィレッジにあるアパートで車椅子生活を送っている。そんな彼にできる楽しみは中庭の向こうに見える他のアパートの住人達の暮らしを観察することだった。
そんなある日、向かいのアパートの住人で夫婦喧嘩が絶えなかった中年男の妻が突如として姿を消す・・・。

 何年ぶりか。
感動するほど純粋なミステリ&サスペンスで、舞台劇のような雰囲気とともに、相変わらず大いに面白かった。
全編作為的なカットで神経が行き届いていて、一時も目が離せない。
なんというか、数学的に作られている感覚。
やっぱヒッチコックは偉大だなあ。
そしてグレイス・ケリーはやっぱ可愛い(笑)。

20120902(mixi日記より)
20231031


機動警察パトレイバー THE MOVIE
押井守監督

 夕暮れの中、篠原重工の天才プログラマー帆場暎一が投身自殺を遂げた。
その後都内ではレイバーが突如暴走する事件が多発し、ついには自衛隊の試作レイバーまで。
第2小隊の篠原遊馬巡査は多発する暴走事件の調査を始め、その原因が新型OSにあるのではないかと疑い・・・。

 パトレイバーの映画は3作あるが、化夢宇留仁は1、2、3の順番で好き。
1は押井守が作った最後のプロとしての商業エンターテイメント作品だと思う。
その後のはアーティストか趣味人の作品かな。
私はプロに徹して作られたエンターテイメント作品を最も評価する。
堅苦しいことは抜きにしても、最初から最後まで一本筋の通った脚本に盛り上がるラストと、普通によくできた映画だと思う。
趣味も入ってるけど、このくらいまでならOKでしょう。

20120903(mixi日記より)
20231101


幽霊塔
江戸川乱歩著

 広大な迷路が隠されているという噂の幽霊塔。その奧には莫大な財宝が眠ると言われていた。
更に過去に殺人事件が起こっているといういわくのありすぎる建物を買い取った元判事。
その甥が時計塔で神秘的な美女に出会う。
まるで仮面のように美しい彼女に心を奪われた主人公だったが、それはその後の恐ろしい事件の発端だった・・・。

 ちうわけでランポ節バリバリの好編だった。
謎の美女秋子の秘密が今から見れば全然大したことの無いものだったり、流石に時代を感じるところはあれど、文体は驚くほど現代的で読みやすく、ストーリーに集中することができた。
やはりランポ偉大。
 少し調べてみると、この作品はゴーストライター?が書いたんだとか、洋書の翻案だとか、いろいろな情報が(汗)
そして化夢宇留仁が小さい頃に乱歩作品で一番気に入っていた「時計塔の秘密」の元になった作品だと言うことも初めて知った。
これもゴーストライターだという話もあって、なにがなにやらわけが分からないが(汗)

20120903(mixi日記より)
20231102


悪魔の紋章
江戸川乱歩著

を読んだ。昨日。
 江戸川乱歩。
会社取締役の川手氏は、脅迫状に悩まされていた。
警察が相手にしてくれず、名探偵明智小五郎も留守とあって、明智に並び称されている名探偵宗方隆一郎に依頼。
とりあえずは助手を派遣して調査にあたらせる宗方だったが、なんとその助手が毒殺されてしまう。
今度は宗方自身が調査に乗り出すが、川手氏の娘が誘拐され・・・・・・・。

 まさに江戸川乱歩〜〜〜〜〜〜!という内容。
衛生博覧会の会場に裸で陳列される美女の死体。
お化け屋敷にさらされた美女の死体(笑)。
迷宮。
地下室。
謎の三重渦状指紋。
過去を再現した舞台劇。
切り落とされた指。
 江戸川乱歩はどんな作品を書いているのか知りたければ、本作を読めば全て分かる(笑)
昔テレビで夜9時頃によくやっていた乱歩原作の裸の出てくるミステリの雰囲気そのまんまで懐かしかった(笑)。

20120909(mixi日記より)
20231104


第六大陸
小川一水著

 化夢宇留仁はSF好きだが国産の小説はあまり読んでいない。
友人のAKI氏は同じくSF好きだが翻訳物をあまり読んでいないと言うことで、お互いお気に入りの本を何冊か交換して読んでみることにした。
その第一弾が本書。ハヤカワ文庫全2巻。
 今から約20年後に日本の民間企業が月に定住施設を作るという内容で、今更月?と思ったら大間違いの、ロマンあふれる良作だった。
 少し残念なのはその近未来の日本が技術を基盤に外交大国となっているという設定で、描かれた21世紀冒頭ならまだしも、今になってはそんなこと到底信じられないのだった・・・(泣)
 しかし総じて楽しく読めたので、この著者の他の作品も読んでみたいと思った。
そうそう。
本編中で突然母校の名前が出てきてびっくりした。
実在の名前にこだわっているところも面白かった。
AKI氏ありがとうございました♪

20120919(mixi日記より)
20231105


SASプリンス・マルコ5
ニューヨーク大追跡
ジェラール・ド・ヴィリエ著/鈴木豊訳

 スパニッシュ・ハーレムの25分署のメーター係であるクリスチーナ・ランバロは、子供のいたずらで制服をびしょ濡れにされ、とりあえず近くにあった教会に入る。
ところが彼女はあまりにも色っぽい身体をしていたので神父に襲われ、しかし元から淫乱だった彼女はされるがままに・・・
そんなところに男が逃げ込んできて、彼を追って3人組のギャングが教会に押し入る。
クリスチーナはとっさに告解室に隠れ、その間にギャングは神父を脅しつけて男を捕まえ、なんと男の肛門にダイナマイトをぶっ刺して火を点ける。
 マルコはホアン・カルロス・ディアスという国際的テロリストの顔を知っている唯一の人間だった。
そこでいきなりニューヨークでディアス本人かどうかを確かめてほしいとCIAに頼まれる。
しかしそれは時間的に到底不可能かと思われたが、CIAはコンコルドの席まで用意していた・・・。

 とりあえずコンコルドという名前が出てきただけでうっとりする(笑)
乗ってみたかった・・・。
 本作はこれまでのシリーズとは全く異なる内容で、と言うのもひたすらディアスを探し、見つけては逃げられを繰り返す銭形警部の日常みたいな展開なのだ(笑)
そしてディアスの方はルパン三世かというと全然違ってとにかく凶悪なやつで、特に仲間の裏切りを疑ったら問い詰める手間もかけずにとにかく殺す(笑)
裏切り者かどうかもわからないうちにとにかく殺す。しかも残虐な方法で。
それでいてどことなくひょうきんさも持ち合わせているというなかなか味わい深いキャラクターで、こいつが魅力的なので読める作品になっていると思えた。
そしてラストがこれまた超驚愕のオチで、ほんとにびっくりした。
 そして前巻ではなかなかのスーパーヒーローぶりを披露していたマルコだが、本作ではまさにいいところなし(笑)
なかなか懐の深いシリーズである。

20231106(mixi日記より)
20231106



片山修監督

 テレビ放送。
 まあまあ面白かった。原作がどんなのか想像つく。
しかしいきなり矛盾するが原作がそうなのかは分からないが、結局普通にプロの仕事を初心者が見てびっくりするという基本的構成に収まってしまっているように思えた。
プロであるという表現があった上で、更にその上を行くドラマが欲しかった。
まあそもそも登山という行為自体、あまりにも他者への迷惑を前提にした趣味行為なので、特殊すぎて判断しにくいのだが。

20120923(mixi日記より)
20231107


暗いところで待ち合わせ
乙一著。幻冬社文庫。

 交換文庫の1冊。
ホラーかと思って読み始めたら、特殊なシチュエーションを扱ったスリル&ハートフルな物語だった。
特殊なシチュエーションというのは、盲目の女性が一人暮らしをしている家に、殺人の容疑で追われている男が忍び込んで奇妙な共同生活が始まるというもの。
 久しぶりに国産で小説というものの面白さを再認識させてくれた作品だった。
99%あり得ない特殊なシチュエーションを用意し、それをリアリティをもって描写し、登場人物達の心情を表し、その関わり合いと、事件に端を発する物語を描く。
まさに小説の王道と言える内容ではなかろうか。
これは滅茶苦茶面白かった。

20120925(mixi日記より)
20231108


キャプテン・フューチャー ラジウム怪盗団現る!
エドモンド・ハミルトン著/野田昌宏訳

 どんなに隠蔽しても輸送船を見つけ出し、ラジウムを奪っていく海賊が出没していた。
キャプテン・フューチャーは通信使に変装して輸送船に潜入し、スパイの存在を見極めようとしていたが、そんな気配など一切見つけられないうちにやはりその輸送船も襲われる。
しかも海賊の首領は死んだはずの・・・。

 ・・・と来たら今までのエピソードのどれかの悪役だと思うわけだが、全然違う初登場のおやじだったのにびっくりした(笑)
しかしその後の展開はこれといってびっくりするところもなく、かと言ってつまらないわけでもなく、普通のキャプテン・フューチャーという感じ(汗)
ちょっと2匹のペットが普通に行動を共にしていたところに違和感を感じ、もしかしたら著者はハミルトンとは別人かもと思わせるところも。内容が普通なのもそう考えるとそれっぽい(汗)
まあ敵のキャラクターは丸顔の太った親父でセリフが面白かったりと、なかなか味があってよかった。
 気になったところがある。
太陽系のほぼ全てのラジウムが奪い去られたという描写だが・・・ある場所のラジウムについて一切言及が無かったのだ。
そう。キャプテン・フューチャーの月基地近くのラジウムの大鉱床である(笑)

20231110(mixi日記より)
20231110


ザ・ファブル
南勝久著。全22巻

 ファブルと呼ばれる伝説の殺し屋「佐藤明」は、ボスから妹役の「洋子」と共に大阪で1年間誰も殺さずに平和に暮らすという指令を受ける。
彼らが住むのは彼らの組織とつながりがある大阪の太平市にある暴力団真黒組の持ち家だった。
組長から彼らに関わるなと命令された若頭海老原だったが、殺し屋を信用できない彼は探りを入れる。
一方明は近所の小さなデザイン事務所「オクトパス」で時給800円で働き始めるが・・・。

 ここしばらくボードゲームの「ゾンビサイド」漬けなので、たまには気分転換に漫画でも読もうと手を出した結果、2日で2万円以上が吹っ飛んだ(汗)
あらゆる娯楽の中で漫画を読むのが一番コスパが低いのでは(笑)?
 基本的にはほのぼのギャグマンガ(笑)で、とぼけた主人公ももちろん面白いが、「妹」の暇つぶしや「社長」のいい人ぶり、後半で出てくる殺し屋「アザミ」の泣き顔、それに一応アクション(笑)も、どこも完成度が高くてよい。

20231110(mixi日記より)
20231110


ザ・ファブル The second contact
南勝久著。全9巻

 人助けの旅に出た「明」と「洋子」だったが、コロナの影響で予想よりも早く太平市に帰ってくることに。
ラブラブ新婚生活の真っ盛りの「明」は「レンタルおっちゃん」に登録して人の役に立っていた。ついでに「ユーカリ」と「アザミ」も(笑)
しかし真黒組を乗っ取ろうと画策する紅白組は、「ファブル」に対抗する殺し屋組織「ルーマー」を雇い・・・

 基本的には前と同じノリで普通に楽しめる。
ただし「ルーマー」が出てきた瞬間にそのカラクリが予想できてしまったのはちょっと残念だった。まああの小さな世界でそうじゃなかったらそれはそれで変すぎるのだが。
あとはもっとヨウコ、ユーカリ、アザミのかっこいいところを見たかったかな。
一番のポイントはコスプレ衣装チェンジおやじ(笑)

20231110(mixi日記より)
20231111


ザ・ファブル
江口カン監督

 原作を読んだら映像を観るシリーズ。
ファブルと呼ばれる伝説の殺し屋「佐藤明」は、ボスから妹役の「洋子」と共に大阪で1年間誰も殺さずに平和に暮らすという指令を受ける。
彼らが住むのは彼らの組織とつながりがある大阪の暴力団真黒組の持ち家だった。
組長から彼らに関わるなと命令された若頭海老原だったが、殺し屋を信用できない彼は探りを入れ、殺す予定だった男を明に殺させようとする。
一方明は近所の小さなデザイン事務所「オクトパス」で時給800円で働き始めるが・・・。

 マンガの映像化は小説よりもハードルが高い。
なぜなら漫画の方が映像に近く、そこに読者の想像力まで加味されるので無敵なのだ。
しかしそれを加味してもこの映画は褒められたものではなかった。
 冒頭ファブルの知覚を映像化するのに、白い変な紐みたいなのと文字を客観視点で表示した時点で危険信号。全然殺し屋の知覚らしくないしロボットみたいで興ざめ。しかもその紐みたいなのがうねるように動いているのだ。
せめて殺し屋の知覚を表現するのなら一人称視点で一瞬にして注目すべきポイントのみピントが合うとか、それっぽいやり方もあったと思う。
 脚本はまあまあ。映画になったらカットされるだろうと予想していたところも頑張ってシーンに組み込んでいて、苦労が伝わってくる。
 「殺しの天才」の見せ方は、上記の知覚の映像化も含め、ラストの戦闘シーンも全てダメダメ。あんなのでは「殺しの秀才」くらいだろう。むしろ敵の殺し屋の方が天才っぽかった(汗)
 一番駄目なのが演技(汗)
特に小島役の柳楽優弥の演技が酷く、監督の演出意図も相まって原作にあった凄みは消え失せ、単なるキチガイに(汗)
彼意外も基本的に若手男性の演技はどれも学芸会のようで観るに耐えなかった。
これは全員無理やり関西弁をしゃべっているのも影響しているだろう。
 とりあえず原作が面白く、そのエッセンスは入っているので何も知らずに観れば面白いと感じるかもしれないが、映画としての完成度はマジで学芸会だと思った。

20231112(mixi日記より)
20231113


ブラックマジック M-66
士郎正宗、北久保弘之監督

 OVA。
 軍のヘリが墜落し、輸送中だった2体の新型対人自動歩兵M-66が動き出す。
軍の特殊部隊が極秘裏に回収を試みるが取り逃がしてしまう。
M-66の試験プログラムには、開発者の孫娘フェリスを標的として仮入力したデータが残されたままだった・・・。

 なぜかDVD化されていないようなのだが※、全てのOVAの中でも最も出来のいい作品の1つである。
今まで何度観たか分からない。
ターミネーターの影響は勿論だが、士郎正宗独特の世界や描写も濃厚で、楽しめる。
流石に古いので今観るとフィルムの存在やネットの無さ(無線を利用)に違和感を感じないでもないが、それだけ古い(80年代後半)のに今でも鑑賞に堪えるのが逆にすごい。

※DVD化はされていた。
しかし大手レンタル会社3社には入荷されていないのだった(汗)

20120930(mixi日記より)
20231114


クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い
西尾維新著

 例の交換本シリーズ。
実にオタクっぽい見た目に、オタクっぽい登場人物達。
ヒロイン(?)は青い髪だし、登場人物のほとんどは若くて綺麗な女性だし。
もちろんイラストもそれっぽい。
また主人公の理屈っぽすぎる思考も実にオタクっぽい。
しかし実は意外に本格ミステリでもあったりして、なかなか侮れない内容だった。
単なるミステリではなく、舞台装置部分にまでトリックを仕込んでくるのはいかにも現代風だったが。
 まさに現代の日本でしか発生し得ない特殊なミステリー小説として、楽しく読めた。
普通の小説で感じる現実とは異なる生活感への親しみというのは一切感じられなかったが、そこはまた1つの選択肢としては面白い。
 こういうのもたまにはいいね。

20121007(mixi日記より)
20231115


仮面ライダー電王 vol.1

第1話 俺、参上!
第2話 ライド・オン・タイム
第3話 アウトロー・モモタロー
第4話 鬼は外!僕はマジ

レンタルDVD。1〜4話収録。
 平成ライダーの中でもコメディ路線で傑作と名高かったので借りてみた。
最初から飛ばしていて、実に面白い。
設定とか後で説明すればいいと言うスタイルは、平成ライダーシリーズの培ってきた貴重な財産だと思う。
普通こんなのは許されない。
こうなったらいいなと思う展開通りに進む脚本。
色気も完備。
毎回ライダーという縛りの中でデザインされるヒーローの姿も興味深い。
時間を旅する列車の中に格納されているほとんど必然性のないバイクに、しっかり品川ナンバーがついているのも実にライダーらしい(笑)。
面白いねえ。

20121009(mixi日記より)
20231116


炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!
竹本昇監督

 ガイアークの三大臣は次元の壁を破壊して11次元を混乱に陥れようとしていた。
その野望を食い止めるために、リサイクル蛮機獣軍団と戦うゴーオンジャーだったが、突如次元の裂け目から、時代劇風の衣装に身を包んだ謎の三人組が現われ・・・。

 本編観たことないの(笑)
とりあえずアフレコが微妙・・・・ちうか下手(笑)
しかしなぜかゲストであるソニンだけやたらに上手いのが謎すぎ。
それにしても及川奈央がこんな番組にレギュラー出演していたとは・・・・・・
興味を持った子供がネットで検索したらどうするつもりだ(笑)?

20121010(mixi日記より)
20231117


劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー
諸田敏監督

を観た。昨日。
 
真咲なつめの誕生日会のために旅から戻ってきた漢堂ジャン達だったが、ガイアークのヌンチャクバンキと戦闘になり、異空間へ飛ばされてしまう。
さらなる戦闘の末に炎神ソウルとロンが封じられた慟哭丸を奪われてしまい、ゴーオンジャーはゲキレンジャーから獣拳を教わることに・・・。

 ひたすら暑苦しいゴーオンジャーに比べ、ゲキレンジャーはみんなキャラが変で面白かった。
ものすごい小規模な感じでほんとに映画かと疑ったら、やっぱり元々Vシネマだった。

20121011(mixi日記より)
20231118


ザ・ファブル 殺さない殺し屋
江口カン監督

 子供を守るNPO代表の宇津帆の裏の顔は、過保護に育てられた若者を食い物にする詐欺師だった。
そして彼の次のターゲットはオクトパスの社員の貝沼だった・・・。

 前作と比べると全体的に完成度が高く、普通に楽しめた。
特に前作で演技が酷くて観るに耐えなかったキャストは、前作で全員死んでいるのも助かりポイント(笑)
しかし本作でも井崎役の黒瀬純の演技が酷すぎて吐きそうになったが、すぐに死んでくれた(笑)
 今回のメインの敵である宇津帆は堤真一が演じており、流石に安定の演技力で複雑な性格のキャラクターを表現していた。
 また脚本がおおむね原作の「ひな編」そのままで(ちなみに前作は「小島編」)、前作のように色々説明するための改変が少なかったのも大きい。
 追加されたアクションシーンもどれも出来がよくて盛り上がるが、マンションの集団襲撃シーンはそれまで全然気配もなかった配下の存在が大規模過ぎて滅茶苦茶違和感があった。もう少しそういう存在を匂わせるべきだったと思う。
あとは同じシーンでちょっと格闘をかじっている風の敵とあんなに組んず解れつになるのは違和感があった。
ファブルというのはあの程度の敵にあんなに苦労するキャラでは無いと思う。
 原作読み直しと並行しながら観たので途中で展開のどのあたりか見失ったりしたが(笑)、とりあえずザ・ファブルの映画としてはこっちは認めてもいいだけの内容だった。

20231119(mixi日記より)
20231119


仮面ライダー電王 vol.2

第5話 僕に釣られてみる?
第6話 サギ師の品格
第7話 ジェラシー・ボンバー
第8話 哀メロディ・愛メモリー

 相変わらず面白い。
新たな憑依体ウラタロスのキャラもなかなか面白い。
表情豊かなヒロインハナの胸元もいい(笑)。
第7話で敵に逃げられて悔しがる電王のスーツアクターの動きがすばらしく、何度も見なおして爆笑してしまった。
などなど、いろいろ魅力的。
 少し残念なのはデンライナーのCGのちゃちさ。
それとこのシリーズの敵であるイマジンの目的だが、あからさまな矛盾がある。
勿論この先で種明かしはしてくれるのだろうが、こうあからさまな矛盾をほっておかれると気持ちが悪いので、早く解説してほしいところだ。
その矛盾は未来から来ているイマジンが、わざわざ2007年から更に過去にさかのぼって破壊行動をするところ。

20121013(mixi日記より)
20231120


仮面ライダー電王 vol.3

第9話 俺の強さにお前が泣いた
第10話 ハナに嵐の特異点
第11話 暴走・妄想・カスミ草
第12話 走れタロス!

 新たな憑依体キンタロス登場。
こいつの初登場時のセリフが実に楽しい。
その後もいわゆるイマジンとして活動している間のキャラは実によかった。
電王になってからは少しポテンシャルが落ちた気がするのは少し残念。
 それにしても最近定番らしい2話で1つのストーリーという構成は、流れをじっくり楽しめていいけど、お子様はついてこれるのかな???

20121013(mixi日記より)
20231121


犬神家の一族
横溝正史著

 信州の製糸産業の巨人である犬神家の当主が、莫大な遺産を残して他界したが、出征したままの孫、佐清が帰ってくるまで遺言状が公開されないというミステリアスな状況が、全国的に注目されていた。
そんな時に金田一耕助のところに犬神家に関わる法律事務所の関係者からの手紙が届く。
それには犬神家で恐ろしい殺人事件が発生するのを防いでほしいと書かれていた。
起きてもいない殺人事件をなんとかしろという奇妙な内容に、差出人の正気さえ疑った金田一だったが、一応現地に足を伸ばす。
現地信州那須市に着き、さっそく差出人に会おうとしていたところで、若く美しい女性が乗ったボートが転覆しそうになっているのを目撃し、急いで救出に向かう。
ところがその間に差出人が殺されてしまう。
その後犬神家にとうとう佐清が帰還したが、彼は不気味な仮面を被っていた・・・。

 あまりにも有名な横溝正史の代表作の1つだが、これまたなかなか変わった内容だった。
ミステリーには違いないものの、そう言われて思い浮かぶ内容とはあまりにも乖離がある。
 まず「八ツ墓村」の感想で金田一耕助がなにもしないと書いたが、本作では輪をかけてなにもしない(笑)
それどころか犯行の予告の手紙を受け、動機まみれの容疑者たちを前にしているのに、連続殺人事件が起きるのをオロオロして見ているだけ(笑)
しかも対応によっては(要所に警備員を配置するとか)殺人を未然に防ぐことは十分に可能だったのだ。
それで全てが終わってからの種明かしだけはビシッと決めるのは流石にどうかと思うところもあった。
本作では視点となるもう1人の登場人物を配置して、最後に金田一が呼ばれて種明かしをするという展開にした方が良かったような気がする。
 というわけで不甲斐ない金田一だが、事件や物語に関してはとてもおもしろく読めた。
あの人があの人なのはなんとなく予想がついたり、ある程度想像していたカラクリ通りだったところもあるが、一番びっくりしたのはある仮定のもとでは最も動機が強いと思われる人物がまさにそのまま犯人だったところで、まさに一周回って予想外だった(笑)
 それと相変わらずややこしい家庭環境と一族の面々が冒頭から出てきて混乱しそうになるが、それは著者も認識していたらしく、大きく関わる三姉妹の名前が松子竹子梅子に設定されている(笑)など、わかりやすくする工夫も垣間見れるのが面白かった。
 そうそう本作は何度も映像化されているが、読んでみて非常に映像的に見栄えのするシーンが多く、それも宜なるかなと思った。
ちうか本作はむしろ映像の方が面白いかもしれない。

20231122(mixi日記より)
20231122


宇宙戦艦ヤマト2199[2]
出渕裕監督

第3話 木星圏脱出
第4話 氷原の墓標
第5話 死角なき罠
第6話 冥王の落日

 ヤマトはワープテスト、波動砲テストを経て、冥王星の遊星爆弾発射基地に接近。
反射衛星砲の攻撃によってダメージを受けながらも、敵基地を粉砕する。
 まあとりあえず私世代にはストライクな内容なのは間違いなく、しかも凝り性の監督が昔から不満だった要素をことごとく解消してくれているので、胸のすく思い。
それにやっぱり効果音にこだわっているのは大きい。
昔から思っているのだが、映像における効果音の影響は非常に大きい。
これだけ音を再現しつつ強化されると、もうそれだけで満足してしまう(笑)。

20121013(mixi日記より)
20231123


HERO CLUB 侍戦隊シンケンジャー VOL.1

 この辺の戦隊物は、前に会社で甥っ子にDVD焼いてくれと言われ、ついでになんとなく自分の分も焼いておいたもの。
 このDVDはテレビシリーズの再編集版で、一応この作品だけでも鑑賞できるようになっている。お子様向け。
なのだが、このシンケンジャーという作品は、数ある戦隊物の中でも異彩を放つ内容で、この再編集版でもその片鱗を伺えた。
 まずレッドがとにかく中心人物であると言うこと。
なにしろ殿様であり、他の色は家臣でしかないのだ。
 またチャンバラの再現のために、刀での一撃は基本的に一撃必殺の描写になっていること。
他の作品のように何度も斬りつけられても大して影響がないと言うことはなく、「斬られたら負け」という見せ方は、いわゆる戦闘員との戦いもそれっぽくて楽しい。
 敵の雰囲気がほとんど「魔界天生」(笑)
変に和風になっているので、雰囲気がまさに山田風太郎(笑)
これでエロエロだったらそのまんまなのだが(笑)

20121014(mixi日記より)
20231124


仮面ライダー電王 Vol.4〜5

第13話 いい?答えは聞いてない
第14話 ダンス・ウィズ・ドラゴン
第15話 銭湯(バス)ジャック・パニック
第16話 幸福の星、降伏の犯人(ホシ)

第17話 あの人は今! も過去?
第18話 時計じかけの婚約者(フィアンセ)
第19話 その男、ゼロのスタート
第20話 最初に言っておく

 Vol.4 新たな憑依体リュウタロスを加え、電王の基本4フォームがそろう。
 Vol.5 ようやく本編開始?
謎の男現る。そして新たな列車ゼロライナーと、忍者みたいなデータみたいなイマジンと謎のライダーが。
 いや〜〜〜〜〜〜、面白いね♪
要するにキャラが立ってれば面白いのだな。

20121023(mixi日記より)
20231125


仮面ライダー電王 Vol.6

第21話 ケンカのリュウ儀
第22話 ハナせない未来
第23話 王子降臨、頭が高い!
第24話 グッバイ王子のララバイ

 相変わらすクオリティは保っている。
奇妙なイマジン(みんな奇妙だが)ジークだが、まさか仮面ライダースーツまで作ってこの話限りってことはないよなあ。

 ところで電王の不満が1つある。
これはシリーズの伝統に近いと思うのだが、銃や剣の威力描写があまりにも弱いところ。
いくら物を壊しても、敵に当てても火花を散らすだけでは興ざめも甚だしい。
なんとかもっとダメージ描写をうまくしてほしいところ。
・・・と書いたら日記への返信で「電王は殺陣の最中に周囲の岩などを破壊して攻撃の威力を伝えようとする演出が見られたので、歴代の中では工夫してる方かな、と思いました(^_^;)。」というご意見が。
工夫してたのね(笑)

20121025(mixi日記より)
20231128


仮面ライダー電王 Vol.7

第25話 クライマックスWジャンプ
第26話 神の路線へのチケット
第27話 ダイヤを乱す牙
第28話 ツキすぎ、ノリすぎ、変わりすぎ

 ドラえもんに迫る時間もの脚本に突入。
実に凝った構成で、お子様には絶対ついてこられない(汗)
これってもしかして最終回につなげる話?
すげ〜度胸のある構成だな。

20121027(mixi日記より)
20231128


仮面ライダー電王 Vol.8

第29話 ラッキー・ホラー・ショー
第30話 奥さん花火どう?
第31話 愛(アイ)・ニード・侑(ユウ)
第32話 終電カード・ゼロ!

 クライマックスはさておいて、現在のストーリーが続く。
とうとう最後の1枚を使い切ったゼロノスはもう登場しないのか?(クライマックスでは当然過去のゼロノスとして登場するはずだが)。
ごった煮電王のシチュエーションも微妙ながらなかなか面白い。

20121027(mixi日記より)
20231130


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