ニンジャスレイヤー
ブラッドレー・ボンド、フィリップ・ニンジャ・モーゼズ原作/余湖裕輝著

 漫画版を読んだ。昨日。
 ニンジャスレイヤーと名乗るニンジャが、ネオサイタマに君臨するメガコーポであるソウカイヤのニンジャを殺して回っていた。
元々平凡なサラリマンだったフジキド・ケンジは、ある日突如として妻子をニンジャに殺され、自身もまた死に瀕していたところに謎のニンジャソウルが宿り、ニンジャスレイヤーとなったのだ。
しかしソウカイヤもニンジャスレイヤーを返り討ちにせんと、恐るべきニンジャを繰り出し・・・。

 内容的にはそんなにぶっ飛んでいるわけでもなく、奇抜なわけでもないが、独特のノリが心地よく、一気に読んでしまった。
興味深いのは時系列がぐちゃぐちゃになっているところで、これが原作(発表順?翻訳順?)にそった形らしい。
なので一瞬挟まる回想シーンで見たことのない人物とかも頻繁に出てくる(笑)
しかしそれが長大なシリーズ物の翻訳小説をちょこちょこ読んでいるような感覚で面白い。
とりあえず今キンドルでやたらに安くなっているので、興味がある人は読んでみては?

20231130(mixi日記より)
20231201


仮面ライダー電王 vol.9

第33話 タイムトラブラー・コハナ
第34話 時の間(はざま)のピアニスト
第35話 悲劇の復活カード・ゼロ
第36話 憑かず、離れず、電車斬り!

 ハナたん離脱。実に痛い。
普通の女優であればそうでもないかもしれないが、実に表情豊かで色っぽくていいキャラだったので、ダメージは大きい。
どんな事情があったのかは分からないが、せめてシリーズ最後まで、または離脱エピソードを作るまで続けるプロ意識は欲しかった。

20121027(mixi日記より)
20231201


仮面ライダー電王 vol.10

第37話 俺、そういう顔してるだろ?
第38話 電車の中の電車王
第39話 そしてライダーもいなくなる
第40話 チェンジ・イマジン・ワールド

 なんだかサクライユウトが主役になってるような・・・???
ハナちゃん離脱に続いて、ラストに向けて少し切ないストーリー展開になっているのがまた切ない。
クオリティーは全然維持しているが。

20121028(mixi日記より)
20231202


仮面ライダー電王 vol.11

第41話 キャンディ・スキャンダル
第42話 想い出アップデート
第43話 サムシング・ミッシング
第44話 決意のシングルアクション

 いよいよラストに向けて、物語の本筋が動き出した感じ。
まあどうせ行き当たりばったりだろうけど(笑)。
ちょっとホロリとさせたりもして、声優の旨さも手伝って相変わらず上手い。

20121028(mixi日記より)
20231203


仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE
超・電王トリロジー EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラル

を観た。
 なぜかずっと前にコピーしてあったのだ。
いきなり良太郎が少年になっていて、しかもなぜか孫がうろうろしていてびっくりする(笑)。
こういうキャラクターものでメインキャストが代わるのは仕方がないけど少し寂しいところ。
話は悪くない。
しかしキャラクターの面白さがメインの作品は、劇場版になるとどうしてもその辺のパワーは落ちる。
悪くはなかったが。
デンライナーのCGIは流石にテレビシリーズよりも俄然出来がよくなっていた。
そして秋山リナがテレビシリーズよりも俄然可愛くなっていたのが不気味だった(笑)。

20121028(mixi日記より)
20231204


仮面ライダー電王 vol.12

第45話 甦る空白の一日
第46話 今明かす愛と理(ことわり)
第47話 俺の最期は泣けるで
第48話 ウラ腹な別れ…
最終話 クライマックスは続くよどこまでも

 ちゃんと盛り上げてちゃんと終わった。
特に最後の特異点に関するオチは予想していなかったので嬉しいサプライズだった。
メインストーリーもしっかり作ってあったのね。
でも最後に守れたのだったら○○ちゃんがあのままってのはおかしいのでは???
そして実体化の理由は(笑)???
そしてあの理由で消えずにすむのではれば、流石にあいつは消えるのでは(笑)???
そもそも「電王」ってなんなのかも不明のままだな(笑)

20121102(mixi日記より)
20231206


仮面ライダー クウガ vol.1

EPISODE 1 復活
EPISODE 2 変身
EPISODE 3 東京
EPISODE 4 疾走

 平成ライダーシリーズ第1作。1〜4話収録。
流石にもう古いので色々古くさいが、警察に密着したライダーというのがなかなか面白い。
しかし放送当時から思っていたのだが、相棒っぽい刑事役はミスキャストだと思う。
もっと硬派そうなおっさんだったらドラマが締まったのに。
流石にモーガン・フリーマン持ってこいとは言わないが(笑)
 それとクモ怪人もそだが、クウガは敵の存在感がなかなかいい。危険っぽい(笑)

20121103(mixi日記より)
20231206


ヴァリス
フィリップ・K・ディック著/大瀧啓裕訳

 1971年カリフォルニア。SF作家ホースラヴァー・ファットは、友人の自殺を切っ掛けに現実を喪失しはじめる。
彼は薬物依存と精神衰弱が極まった1974年3月にピンク色の光線を額に照射され・・・

 ディックの後期長編の1つで、SFというよりも宗教小説???
自殺、精神異常、ドラッグ、予言、奇跡、二重人格、ロシアの陰謀、未来人、人工衛星、映画、聖書、ゾロアスター、天地創造、キリストの再来、テレビコマーシャル・・・・などが描かれている(笑)
 化夢宇留仁は外から見た宗教には興味があるが、中から見た宗教にはついていけません(笑)。

20121105(mixi日記より)
20231207


野獣王ターザン
エドガー・ライス・バロウス著/高橋豊訳

 1914年、第1次世界大戦が勃発し、アフリカも戦場となった。
あるドイツ軍部隊はジャングルをさまよった末にグレイストーク邸を発見する。
ターザンは戦争が始まったのを聞き、急いで家に戻ったが、すでに家は荒らされ、使用人たちも皆殺しにされ、ソファーには黒焦げになったジェーンらしき遺体があった。
復讐を誓ったターザンは1人ジャングルに・・・。

 というわけでいきなり壮絶な悲劇で始まり、その後はターザンの行き当たりばったりと、それに巻き込まれる人とライオン(笑)の物語が続く。
本作はターザンシリーズの中でも名作と言われているらしいが、化夢宇留仁は冒頭のあんまりな事件と、その後のヤケクソ気味のターザンの精神状態も影響して(汗)そんなには楽しめなかった。
 ツッコミどころも多い。
ジェーンが死んでしまい、すっかり野生児に戻ってしまうのはわかるのだが、息子と連絡をとろうともしないのはどういうことか(汗)?
やはり野生児にとっては手の離れた子供はもう気にかけないものなのか(汗)?
 相変わらずターザンに出会ったライオンは基本的に酷い目にあうのだが、今回は八つ当たりもあるのか手間をかけて拷問みたいな状況に追い込むとか、なんだか酷い(笑)
 後半火星シリーズじみた狂人の国みたいなのが出てくるのだが、ほんとに正真正銘の狂人しかいない国で、まさに悪夢(汗)
 そしてラストはそこで終わるのかと超びっくり。
というのも本作は次巻と合わせて1つの長編と言えるような構成なのだった。
どのへんが名作なのか・・・
もしかしたら次巻も含めての評価なのだろうか??????
とにかく色々とすごい話だった。

20231208(mixi日記より)
20231208


夏と花火と私の死体
乙一著

 前回「暗いところで待ち合わせ」が面白かったと伝えたら、ダム氏が著者のデビュー作を貸してくれた。
それが本作。
どこか懐かしい夏祭りを前にした田舎の村で少女が殺される。
少女を殺したのはその友達の女の子で、彼女の兄と共に死体を隠すことに。
しかしそれは生やさしいことではなかった・・・。
 と、いきなり小さな女の子が殺されてしまう時点で意外性があるが、本作には更に全然別の次元でのサプライズがあり、それが最後まで続く。
ストーリーとしてはまあまあ普通のミステリー&ホラー(?)なのだが、その切り口が面白い。
 もう1作書き下ろしの「優子」という作品も収録されており、こっちは人形をメインにどこか江戸川乱歩風の世界が展開。
こっちもなかなか面白かったが、やはりストーリーはまあまあ普通(?)
 どちらも「暗いところで待ち合わせ」のストーリーの面白さには敵わないまでも、非常に高い完成度で楽しめた。
特にデビュー作が16歳で描かれたというのには驚愕。
私16歳の時知能無かったよ(笑)?

20121107(mixi日記より)
20231209


仮面ライダー電王 俺、誕生!ファイナルカット版
長石多可男監督

を観た。昨夜。
 
宝石泥棒に憑依したイマジンを追って過去の世界に向かった良太郎たちだったが、それはデンライナーを奪うために仕組まれた罠だった。それを図ったのは時の列車ばかりを狙う強盗集団の首領・牙王・・・。

 テレビシリーズ放送中に上映されただけあって、熱さはテレビそのままで楽しめた。
ハタたんがハナたんというだけで超嬉しい(笑)
テレビとのリンクも非常に凝った構成で面白い。
残念なのは最後のバトルがもう少し説得力があればというところだが、電王はそういうところをゴニャゴニャ言うべき作品ではないな(笑)。

20121114(mixi日記より)
20231210


モモタロスのなつやすみ
柴ア貴行監督

 「俺、参上!」上映時にくっついていたらしい短編。
モモタロスが泳ぎの特訓をする。
以上(笑)!
しかも変なキャプチャの貼り合わせアニメで、見ようによっては非常に気持ち悪い画・・・・・・
なのだが、やはりイマジンは普通に存在しているだけでなぜか魅力的なので、それなりに面白かった(笑)。
イマジンが魅力的なのは、キャラクターは勿論だが、存在の謎が全然明かされていないからだろーな。

20121114(mixi日記より)
20231211

 


仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事
金田治監督

 なぜか刑事になっている良太郎達。
モモタロスと似たようなイマジンが「負けない悪の組織」を編成するのを妨害しようとするが・・・・・。
 なんでもありの滅茶苦茶映画だが、電王の世界は懐が深いので、全然違和感なく観れてしまうのだった(笑)。
キバは登場して恐るべき力を見せつけはするが、キャラクターとしてはほとんど活躍せず。
そういうものなのか。
それにしてもやっぱり良太郎の性格変貌演技と、電王のスーツアクターの動きは素晴らしいね。

20121115(mixi日記より)
20231212

 


さらば電王 ファイナルカウントダウン ディレクターズカット版
金田治監督

 巷で噂の幽霊列車の調査を開始する一行だが、その前に立ちふさがる仮面ライダー幽汽。
しかもその身体には誘拐された良太郎が使われていた・・・。

 仮面ライダーの映画としては、驚くほど映画の体を成している。
電王復活には不覚にも感動(笑)。
電王はテレビシリーズからそうなのだが、設定とかうっちゃらかして、とにかくキャラクターだけで押し通すのが気持ちいい(笑)。

20121117(mixi日記より)
20231213

 


くらげの日
草上仁著

生物兵器
 20世紀に住む男が、拉致されて27世紀へ。
その時代には人類は、あらゆるものを生体で構成する恐るべき敵と戦い、敗北を目前にしていた・・・。

 敵の描写がやたらに面白いが、短編としてのオチは少々弱い。
なにかもう一段ほしかった。

強制輪廻
 連絡の取れなくなったペンザのことを調べるためにビ・ロック8に派遣されてきた「僕」。
すぐにペンザは見つかったが、なぜか素っ裸でまともに話が通じない。しかし目の前に飛んできた蝿のような虫を叩き潰すと、悲鳴を上げて逃げ出し・・・。

 いろいろと突っ込みどころは多いがそれはまあいいとして、オチがまたちょっと弱いと感じた。
なんだか「生物兵器」と似たようなオチでもある。

眼鏡探し
 核戦争後の世界で、旧文明の産物で唯一使用を禁じられていない眼鏡を探すバロ。
ものがよければ莫大な金になるのはもちろん、最近狩人である彼女の視力が衰えつつあるのも理由の一つだった。
彼はナイフ投げの名手のウェラーと共に苦労の末に都市の廃墟にたどり着くが・・・。

 世界の描写や雰囲気はいいのだが、キーアイテムに気づいてしまうとオチがオチにならないのが残念。

くらげの日
 マーナが72回目の離婚をして、やっと「おれ」の順番が回ってきた。
結婚式に間に合うように急いで帰らなければならなかったが、港長のカンジは今日はくらげが出ているのでシャトルは出せないという。
なんのことかと思えば空に巨大で透明なくらげのような生物が大量に浮遊しており・・・。

 これは化夢宇留仁の大好きな作品で、この著者の持ち味が十全に味わえると思う。
物語も面白いが、なによりどこかとぼけた異星環境とそこに住む人、それに異星生物そのものがとても面白い。
 読み直して気になったのは、ポリフスキー教授の部屋にあったプラスチックのシャンデリアで、これは安物という表現に見えたのだが、「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST」で目から鱗が落ちた宇宙でのプラスチックの希少性からすれば、ガラスやクリスタルなんかよりもよほど高価なものかもしれないということだった。
まあプラスチックと一言で言っても今ではそれが化石燃料からできているとは限らないが、この作品が書かれた当時はそうだったのでは・・・。

サルガッソーの虫
 超光速航行中にファイ次元からはじき出され、無数の難破船が漂流する空域に来てしまった「僕」。
長い間この空域に閉じ込められている「僕」から見れば未来人であるタキオと共に、脱出の手段を探るが、この空域には奇妙な擬態生物が生息しており・・・。

 このオチは、その前に提示された「彼」も「それ」であるという方を掘り下げたほうが面白くなったように思う。

サクラ、サクラ
 役者を導入して該当でゲリラライブを行い、売出し中のファッションが注目されていると着用者や通りすがりの人々にも思い込ませ、実際の流行を作り出すという仕事のトッププロであるヴィッキー。
彼女は友人の相談を受け、彼女の娘を元気づけるために無料ライブを行うが・・・。

 オチは予想通りだがこのオチはそれでいい。
むしろそれを予測させることでラストの切なさが強まっていると思う。

 奥付のメモからすると、1989年4月9日に読んでいる。
読んだという記憶はあったが内容は全然覚えていなかった(汗)。
全体的に不満があるような感想になったが、それは無理やり粗探しをしたような感じで、実際読んでいる間は普通に楽しんで読んでいた。
なんというかこの著者独特の雰囲気が心地よい。

20231214(mixi日記より)
20231214


仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル
金田治監督

を観た。昨日。
 デンライナーが制御不能になった。モモタロスに良太郎が協力する。
一方良太郎の姉、愛理が何者かに襲われる。襲撃を指示したのは、愛理を守る立場のはずの・・・。

 キャラクターの関係的にはテレビシリーズの直接の続編と言える内容。
桜井侑斗はリスクではなくて代償を払い続けているシリーズで最も可哀想なやつなので、こういうエピソードが作られたのはよかった。
逆に本来の主役の方はとうとう佐藤健が出なくなってしまってションボリな感じ。
あの子役不細工すぎ(笑)
あと3匹の子豚イマジンが可哀想だった(笑)

20121118(mixi日記より)
20231215


天涯の砦
小川一水著

AKI氏に貸してもらったシリーズ♪
小川一水のSFサバイバル長編。
 現在から約100年後の世界で、大事故によって破壊された巨大軌道ステーションの一部と、それに突き刺さった月往還船の生存者達が繰り広げるサバイバル。
 ストレートなサバイバルストーリーながら、登場人物が一癖も二癖もある者ばかりで、そっちの方でもなかなか楽しめた。
しかし僅かにキャラクターが完全に活きていない、まだ作者の駒に見えるところが散見され、完全に感情移入して読むには至らなかったのは少々残念だった。
「第6大陸」もそうだったが、こういうキャラクターを完全に活きた存在にするにはどういう条件があるのだろうか。
それさえ分かれば化夢宇留仁も小説を書くところなのだが(笑)。

20121119(mixi日記より)
20231217


超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ
鬼ヶ島の戦艦 ディレクターズカット版

小田崎竜太監督

 大地震によって現在と過去がつながってしまい、オニ一族たちが姿を現す。
幸太郎たちが駆けつけるが、過去で退治されているはずの鬼が生きていることによって、タイムパラドックスが生じて現在の世界までゆがみが生じ・・・。

 なんちゅーか、電王の世界というのは完成されすぎてて、それでいて可能性に満ちていて、キャラクターが活きていればどんなシチュエーションでも対応できるのが素晴らしいね。
普通にとても面白く観れた。
最後のオチも、あのキャラクターのファンである私には最高だった。
もはやオリジナルキャストは彼とオーナーとおしりーなくらいだしね(笑)

20121124(mixi日記より)
20231218


仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ
柴崎貴行監督

 謎のイマジンを追跡した結果、そこに現れたのはイマジンが憑依した海東大樹だった。
海東は電王のパスとデンライナーを盗んで逃走し、途方に暮れる一同の前に時間警察の黒崎レイジが姿を現し・・・。

 これは面白い。
未来の電王と、ディエイドというゲストがどっちも個性が描けていて、脚本もなかなか凝っていてしっかり作られていた。
これで佐藤健やハナたんも出ていれば完璧なのだが・・・・無理な願いだが。

20121201(mixi日記より)
20231220


おれは誰だ?
ボブ・ショウ著/嶺常生訳。サンリオSF文庫。

 ウォレン・ピースが目覚めると、一切の記憶を失っており、宇宙軍への長期雇用に否応なく契約させられていた。
いったい自分は過去になにをしたのか?
かくてウォレンの自分探しの宇宙と時間を股にかけた冒険が始まるのだが・・・・。
 とりあえず記憶喪失の主人公という時点で食傷気味であり、なんとなく古くさい(実際古いのだが)雰囲気にどうだかな〜〜〜〜〜〜っという感じで読んでいたのだが、案の定中盤までもう一つ乗り切れず。
ところが終盤になって収束に向かうに連れ、俄然盛り上がって最後は実に面白く読めてしまった。
文体的にはもう一つなのだが(これは翻訳のせいもあるかもしれない)、古き良きプロット最優先のSFの面白さを堪能できた感じ。
加藤直之先生の表紙も相変わらずいい感じで、主人公が半分出ている意味不明の金属の物体が、文中に出てくる瞬間移動宇宙船だと分かった時には笑ってしまった♪

20121212(mixi日記より)
20231221


銀河辺境シリーズ外伝6
名誉の殿堂
A・バートラム・チャンドラー著/関口幸男訳

名誉の殿堂
 妻ソニアが戻ってきてご満悦のグライムズ。
みやげはなんとシャーロック・ホームズその人が愛用していたという海泡石のパイプだった。
その後彼らは惑星キンソルヴィングの調査に向かうことに。
今度はどんな神様が出てくるかと思いきや出てきたのは・・・。

 ちうわけで架空の人物たちが集う世界に行き、更には商船の船長である著者のところにも・・・。
 化夢宇留仁が思うに、こういうエピソードを入れるにはまだキャラクターも著者も格が足りていない。
ものすごくアンバランスな印象を受けた(汗)

姉妹船団
 表面のほとんどが海である惑星アクエリアスに招待されたグライムズ夫妻は、そこでの(主に水上の)生活を満喫する。
グライムズは1隻の船を与えられ、その船長としての生活にも大きな満足を得ていた。
ところが船が異常な動作を・・・。

 アシモフに「SFに潮の香りを持ち込んだ」と言わしめたらしい本シリーズだが、とうとうそのまんま水上船の話に(汗)
まあそれはそれでいいとして、物語としてはあまりにも予定通りすぎて意外性もクソもないのが切ないところ(汗)

空飛ぶ船乗り
 銀河連邦観察宇宙軍のスター・パイオニアに乗艦してアクエリアスを離れたグライムズ夫妻は、今度はほとんど猿のような住人の住む惑星でのクーデターに巻き込まれることに・・・。

 悪くはないのだが、乗り切れない。
やはりグライムズの奥さんであるソニアの存在が、説明が足りていなさすぎて居心地が悪いのも大きい。
むしろスター・パイオニアの艦長ジェームズ・ファレルの方がいい感じのキャラだった(汗)

悪夢
 うだつの上がらない観察宇宙軍中佐として、辺境の基地の指令を努め、もちろんソニアと結婚もしておらず、どうしようもない妻と共に日々を送る・・・
そんな悪夢に悩まされていたグライムズは、またまた惑星キンソルヴィングに降り立つことに。
そこでソニアと2人で立ち寄った神殿の中で奇妙な光に包まれ、悪夢は現実となる・・・。

 ずいぶんあとに書かれた作品らしく、グライムズが観察宇宙軍を辞めた件が出てくる上に、懐かしいデラメアやマギーが登場。
これだけで他の作品とは格の違う面白さに。
やはり本編はそれなりに面白いシリーズだったのだ。
その後はソニアとのつながりを強調した展開になるのだが、やはりこっちはソニアの説明が・・・・でもちょっとホロリ(笑)

 ちうわけでなかなか酷い作品集だった(笑)
しかし上記の通り「悪夢」はなかなか楽しめた。
外伝もなんとか盛り上がって欲しいのだが、もう残りがあんまり無いな・・・(汗)

20231222(mixi日記より)
20231222


大暗室
江戸川乱歩著/春陽堂

 明治の末、台湾航路の客船、宮古丸が沈没し、有明友定男爵と親友の大曽根五郎、家扶の久留須左門の3人は洋上をボートで漂流していたが、突如大曽根五郎が男爵と久留須に重厚を向けた。
5年後、大曽根を悪人としらず再婚した元有明男爵の妻京子だったが、邸もろとも焼死。
更に20年後、男爵の遺児友之助と、大曽根の息子である竜次との宿命の対決が開始される・・・。

 明治の客船遭難に端を発した親子2代にわたる復讐と、恐るべき悪の王子と化した青年の大犯罪を描く。
物語が進むに連れて荒唐無稽なところが拡大してゆくが、そこは乱歩作品なので全然普通(笑)。
圧巻はタイトルの大暗室の描写で、特にさらってきた若い女性十数人を組み合わせて作られたベッドというのが滅茶苦茶すぎてエロいのを通り越して想像もつかないのがすごすぎる(笑)。
大風呂敷乱歩の代表作の1つと言えるだろう。

20121229(mixi日記より)
20231223


鋼鉄神ジーグ Build1
川越淳監督

第1話「ビルドアップ! 鋼鉄ジーグ!!」
 鋼鉄ジーグと邪魔大王国の最終決戦の地となった九州。
そこはあの日より、謎の結界「ゾーン」に覆われ連絡不能となっていた。
あれから50年。
「ゾーン」に遮られた九州を望む本州最南端の町で、高校生の草薙剣児は突然地中から現れたハニワ幻神魔愚羅と遭遇し・・・。

 いわゆる「鋼鉄ジーグ」のリメイクっぽいやつ。
九州が謎の雲におおわれて連絡が取れなくなって何10年という設定は「物体O」みたいで面白い。
しかしステロすぎるキャラクターの設定や、明らかにオリジナルよりも格好悪いジーグのデザインなど、全体的にイマイチ感が漂う。
こういうのはどこかにこれでしか観られないすごいカットが1つでもあればOKだと思うのだが、それには全然遠く、監督が無能とまでは言わないまでも、凡人なのが伝わってきて少し切ない感じ。

20130116(mixi日記より)
20231225


バイオハザード5 リトリビューション
ポール・W・S・アンダーソン監督

 アルバート・ウェスカーとの死闘の末、アルカディア号に囚われていた生存者達を救出して甲板へ出てきたアリスを上空からアンブレラ社の戦闘部隊が急襲する。それを率いていたのは、かつてアリスと共に戦ったジル・バレンタインだった・・・。

 前作の絶望的状況での終幕より、時間を少しだけ進めて再開。
とにかくアクションからアクションで、ストーリーと言える物は皆無(汗)
一番驚いたのは、絶対どんでん返しがあるべき展開なのに、無かったことだった(笑)
4は結構面白かったのだが、5はダメダメ。

20130118(mixi日記より)
20231226


アメイジング・スパイダーマン
マーク・ウェブ監督

 3Dブルーレイ。怪しい中国ショップで買ったやつ。
 序盤あまりのつまらなさに死にそうだったが、中盤スパイダーマンとして活動し始めてから俄然面白くなり、その後はジェットコースター状態で最後までたどり着いた。
ライミのスパイダーマンに比べると、主人公の性格がさばさばしていて口が達者なのが爽快で、軽口を叩きながら糸を繰り出す様が実にかっこいい♪
彼女もなかなかのべっぴん&ボインちゃんになって、そういう意味でも見所が増えた(笑)。
ラストもライミ版だとそのまま終わりそうなところを、性格の軽いところを発揮してくれていい感じだった。
 3D効果は前半は極力抑えて、後半のスパイダーマンのアクションではえぐいぐらいに飛び出してくるのも効果的だった。
 結論。予想外に面白かった。

20130121(mixi日記より)
20231227


アベンジャーズ
ジョス・ウェドン監督

 宇宙空間で好戦的なチタウリと遭遇したロキは、手を組んで地球侵略を目論む。
地球ではS.H.I.E.L.D.の研究施設で四次元キューブが暴走。
そこに突如ロキが降臨し、セルヴィグやホークアイの心を操ってキューブを奪って逃走する。
この重大な危機に対し、フューリーはアベンジャーズの結成を決意する・・・。

3Dブルーレイ。
 異界から持ち込まれたキューブの力によって異界の軍団を呼び寄せようとするロキ。
立ち向かうのはヒーロー集団アベンジャーズ!
 とにかくアイアンマンがかっこいい。
とにかくスカーレット・ヨハンソンがエロすぎる。
とにかく3D視聴にこれほど向いた作品もなかなか無い。
深刻にしようとしないバカストーリーが素晴らしい。
ハルクは問答無用(笑)

20130126(mixi日記より)
20231230


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