アメリ

 だいぶ前にビデオに撮っていたのだが、見忘れていたのを思い出した。
で、観た。
すげ〜〜〜〜(汗)。
 イタイ女(笑)アメリは小さい頃から家で教育を受けたおかげで友達もおらず、空想好きの夢みる女になっていた。
その彼女が一目惚れした男を陥れるとお近づきになろうとするのだが・・・。
 フランス人ってなに考えてるか分からないと前々から思っていたが、この映画はそれを確信に至らせた。
しかも!しかも滅茶苦茶に面白いからよけいにわけが分からない(笑)。
なんだか化夢宇留仁の頭の中にLOVEが渦巻いたっすよ(笑)。
 画面の作りは文句無く素晴らしい。フィルターとカラー調整はこう使え!という完成度。
最近の時代劇とかで、日本映画でこれがうまくいっているのをほとんど見たことがない。見習ってほしい。
アメリのように派手にしろとは言わないが(笑)。

2005.1.10


ファール・プレイ

 隠し砦に続いて、この作品も高校の時以来である。
すごく面白かった記憶があったのだが、今観るとまあまあの佳作といった感じ。
 ゴールディ・ホーン演じる恋に臆病な司書が、偶然法王暗殺計画の証拠が入ったフィルムを預かってしまい、そうとは知らない彼女は何度も殺されそうになり、恐怖に怯えるのだが・・・。
タイトルからするとバリバリのコメディのようでもあるが、実はヒッチコックばりのサスペンス色が強い。
多分今回化夢宇留仁がイマイチ乗れなかったのは、それを忘れてコメディだと思って観たからだと思う。
だいたいチェビー・チェイスが出てきて最後まで真面目な人間を演じるとは誰が予測できるだろうか(笑)。
とは言えコメディ部分も力が入っており、特に何度も遭遇する行きずりの変態がいい味を出している。あとは小人のピンボール(笑)。
一番の功労者はゴールディ・ホーンで、やっぱり彼女は出ているだけでいい感じである♪

2005.1.11


ムーランルージュ

 これもだいぶ前にビデオに撮っていたのだが、やっと観た。
すっげ〜。
映画がどうのこうの言う前に、一つのショーとして最高の出来。
映像はとにかくきらびやかで、左右のカットされたテレビサイズでは収まりきれないのが残念。
音楽も実にうまい。下手すると単なるパロディになってしまいそうなところを、そうさせていない。
それにしてもユアン・マクレガー歌がうますぎ。吹き替えじゃないの???
バタバタ踊るニコール・キッドマンも可愛いし、泣いてる彼女はもっといい(笑)。
どんな映画か文章で説明するといいところを全てつぶしてしまうタイプだな。
あえて言えば、化夢宇留仁の今まで観た作品の中では「ロッキーホラーショウ」と「青春かけおち篇」に似ていました(笑)。

2005.1.12


ZIPANG
林海象監督作品

 これもずいぶん久しぶりに観た。
昔観た印象では、あまりよくないけど好きなシーンもあったという感じだったのだが・・・。
 一応時代劇のような体裁だが、実際はファンタジーと言える内容。
戦国時代末期に、我が道を行く盗賊の地獄極楽丸という男がおり、彼が神秘的な金の剣を見つけたことから、古代から続く因縁の幕が切って落とされる。
 基本的に学芸会。
とにかく酷いのは主役高島兄の演技で、このせいで全然ドラマに入っていけない。
しかし悪いのは高島兄ばかりではない。他のキャストも全体的に演技がおかしい。これは多分監督がイメージを伝え損ねているのではないかと思う。
ただし多数の外人キャストを使っているのだが、彼らの演技はどれも意気込みが伝わってくる見事なものだった。
 アクションも大きく扱われているが、これがまた酷い。
たまに少しいいと思ったら全部外人のキャストのところだった(汗)。
 脚本はいいのか悪いのかよく分からない。セリフはどれもチープで、整合性もとれていない箇所が多いので、いい筈もないのだが、演出その他が外しすぎていて判断しかねるのだ。
 化夢宇留仁がなんとなく好きだった冒頭の剣劇シーンも、今見直してみると殺陣がダメダメで、見るに耐えなかった・・・(泣)。
 あ〜〜〜・・・北野武の座頭市よりはマシだった(笑)。

2005.1.13


ソラリス
SOLARIS

 愛する妻を失った傷心の精神科医が、謎の惑星ソラリスの観測ステーションへ向かう。
そこでは彼を待っていたのは、想像を絶する神秘だった・・・。
 原作はまだ読んでいないのだが、映画はタルコフスキー版は見て好きだった。
その分期待しないで観たのだが、意外にいい感じ。
 まずテンポがいい・・・のはタルコフスキー版と比べてだな(笑)。
タルコフスキー版の奥さんの方が好みだが、こっちも見ている内にだんだんよく思えてきた。
α波出まくりな感じの音楽もいい(笑)。
 とにかく陰気で地味な話なのだが、やはり面白いのは原作がいいからだろう。
しかしタルコフスキー版と、今作は微妙に終わり方が異なる。
どっちも好きだが、原作はどうやって終わっているのだろうか。

2005.1.15


キル・ビル Vol.1

 予想通りの展開とは言え、やはり滅茶苦茶面白かった。
タランティーノの確信犯ぶりは(ほんとにぼけてるところも多いと思うのだが)素晴らしい。
文句をつけるところは山ほどあるが、それが逆に魅力にもなっている。
ただし千葉真一の演技のまずさだけはなんぼなんでも酷すぎる。セリフかむなよ(笑)。
出色は栗山千明。彼女がいるのといないのとでは、この映画の印象深さが大きく異なる。
たまに男(オカマ/笑)にしか見えないのは残念だが、やはりそのビジュアルは目を見張る。死に方もよかった〜(笑)。
しかし彼女の存在感が大きすぎて、Vol.2には少し不安が。なにしろもう彼女は出てこないのだ。
残念すぎ!このことで、Vol.2が1を越えるのはほとんど不可能になったとさえ思える。
 最近時代劇をよく見ていたので、その殺陣のすばらしさにはため息が出た。
めっちゃくちゃな動きなのだが、どれも考えられていて目を離せない。
取り囲まれた状態で敵の足首を斬り飛ばすなんてのは、北野座頭市にあれば最高だったろうに・・・
日本刀の殺陣さえアメリカ映画に負けてたらもうお話になりませんな(泣)。

2005.1.16


ロード・オブ・ザ・リング
二つの塔
スペシャル・エクステンデッド・エディション

 前作「旅の仲間」を通常版で観て、なかなか世界に入り込めなくて正直あまり面白くなかったのだが、今作は実に面白かった。
しかしこれはスペシャル・エクステンデッド・エディションだったからのような気がする。
前作で感じたどこかダイジェストのようなところが無く、キャラクターそれぞれに感情移入できて、後半の砦の戦いは素直にそのスペクタルを楽しめた。
ちうか感動した(笑)。
今度前作もスペシャル・エクステンデッド・エディションを観てみよう。
 そして今作ではゴラムが実によかった。
3DCGの造形や演技ももちろんいいが、なによりその演技とセリフ。そして顔(笑)。
同時期にハリー・ポッターの屋敷妖精や、スターウォーズのヨーダと、フル3DCGキャラクターが登場して話題になっていたが、ゴラム最高。ヨーダは論外(笑)。
ゴラム!ゴラム!
 やっと指輪物語が好きになった化夢宇留仁でした(笑)。

2005.1.30


カンフーハッスル

 小林サッカーの悪いところは、アクションシーン以外の脚本と演出のしつこさだったが、それはきれいに無くなっていて、全編ハイテンポな作品に仕上がっている。
面白さではまったく異なった内容なので甲乙つけがたいが、今作カンフーハッスルにも問題点は多数あった。
 まず主人公の存在の意味がほとんど無い。
むしろいなかった方が面白かったんではないかと思う。
この監督の作品は、不細工な奴が強い!これに尽きると思う。
それが今作では小林サッカー以上に表現されていて実にいい感じなのだが、最後だけ主人公がいいところを持っていってしまうのが、それはないだろうという感じだったのだ。彼も不細工だったら問題なかったかもしれないのだが(笑)。
むしろ小林サッカーで突然歌い出した青年。彼は今作ではメインキャラの一人に昇格していたのだが、どうせなら彼を主人公にすればよかったと思う。
 他にも脚本の問題点など、細かい変なところは多いのだが、まあそんなことを気にして観る作品ではないので、それはいいか(笑)。
 ギャグの切れ味はよくなっていて、思わず吹き出したところも多かった。
しかし化夢宇留仁は彼女と観に行ったのだが、劇場で笑っているのはその二人だけで、他の人はクスリとも笑ってなかったのはなぜだろう・・・(汗)???
また今頃シャイニングのパロディは無いだろうと笑ってしまったカットもあったのだが、そこで笑っていたのは化夢宇留仁だけだった(笑)。

2005.1.31


バンパイアハンターD

川尻善昭監督


 「妖獣都市」以来の傑作。
 ある令嬢がバンパイアにさらわれ、彼女を取り戻すべくバンパイアハンターDが雇われる。
ライバルのバンパイアハンターグループとの絡みや、目標であるバンパイアを守る手練れのボディーガードとの激しい戦いを経て、古に恐るべきバンパイアが棲んでいた古城に追いつめるが・・・。
  原作の3巻を元にしているらしいのだが、読んだことがないのでよく分からない。
絵、演出、ストーリー、アクション、キャラクターと、どれをとっても川尻節が心地よく、最初から最後まで楽しめた。
恋愛要素が強いので、妖獣都市と違って女性も楽しめる作品に仕上がっている。
いくつか問題に思うところも無いではないのだが、いいところがそれを帳消しにしている。
それにしてバンパイアテーマは面白い作品が多いな。

2005.2.22


グラディエーター

リドリー・スコット監督

 ローマ帝国の将軍マキシマスは、信頼のおける皇帝に次期皇帝の立場を約束されるが、皇帝の一人息子はそれをうらやみ、皇帝を暗殺。将軍を裏切り者として刺客を送った。
なんとか難を逃れたマキシマスは息も絶え絶えで故郷に帰り着くが、そこに待っていたのは無惨に殺された妻子の姿だった。
力つきて倒れたマキシマスが、次に目を覚ましたときは奴隷商人に捕まっており、彼はやがて無敵の拳闘士としてローマに戻り、新皇帝と対峙することになる。

 昔の大河ロマン式映画で、なんだか懐かしい感じ。
CGを駆使した背景も美しく、最後まで退屈しないで観れた。
どの程度まで史実と言える内容なんだろうか???
しかし最後の展開はちょっとあり得ないような・・・。

※掲示板でマリネラ島島猫さんに教えてもらったところでは、本作品のコンモドゥス帝の奇行は結構史実に沿ったものだったらしい。
色々調べてみると実に面白いキャラクターで、むしろこっちを主役にしたいくらいだった(笑)。

2005.2.23


ロード・オブ・ザ・リング
王の帰還
スペシャル・エクステンデッド・エディション

 ず〜っと貸し出し中だったスペシャル・エクステンデッド・エディションをやっと借りることができた。
う〜ん。面白かった。
しかしなんですな。ストーリーとしては1,2で出てきた要素を消化するのみで、新しい要素は一切出てこなかったのにはちょっと驚いたな。
まあ原作がそうなんだろうけど、これはこれで大したものだ。
残念だったのはゴラムが・・・ごにょごにょ(笑)。
それとエルフにーちゃんとギムリの活躍がほとんど無かったのも少し残念だった。
おねーちゃんが意外にめちゃ強いところはかっこよかくて好きでした。
なんか小学生の日記みたいになってきたぞ(笑)。
 ところで2、3はスペシャル・エクステンデッド・エディションで観たわけだが、なんと最初の「旅の仲間」が一番長かった印象だった。
多分演出やキャラクターの描写が少ないのでそう思ってしまったんだろう。
「旅の仲間」も早くスペシャル・エクステンデッド・エディションで見直したいと思っている。

2005.2.24


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