トゥー・ウィークス・ノーティス
サンドラ・ブロック&ヒュー・グラント主演のラブ・コメディー。
サンドラ・ブロックは聡明で正義感の強い弁護士で、頼りないけど金持ちの不動産会社の社長であるヒュー・グラントに雇われるが、仕事以外の全てにおいて相談されるのでやってられなくなり、退社を宣言。
しかし後任の女性とつの付き合わせている内に・・・。
頭はいいけど間の抜けていてどんくさいサンドラ、とにかく頼りないけど妙にかっこいいヒュー、軽快な会話、おしゃれな雰囲気、見事に存在しないストーリー(笑)。
いわゆるカップル専用の映画で、暗い映画館でいちゃいちゃしながら観るのに最適。多分ほとんどの時間見てなくても取り残されることはない(笑)。
化夢宇留仁はそう言う意味ではそれなりによくできた映画だと思ったが、一緒にビデオで観ていた彼女はあまりにもしょうもなくて時間の無駄で、「ドラえもん のび太の銀河超特急」と同じくらい面白くなかったと言っていた(笑)。
あれに比べたら全然よくできてると思うけどな〜(笑)。
2005.2.28
ゴーストシップ
GHOST SHIP
主人公のいるサルベージチームに、謎の漂流船の回収の依頼が。
その船は60年代に行方不明になった豪華客船で、その価値は計り知れず大喜びする一行だが、実は幽霊船だったという身も蓋もないストーリー。
典型的な幽霊船物のホラー映画で、変わっているのはその客船が幽霊船になった過程。
その船には金塊がつまれており、それを狙ってシージャックが発生し、乗員船客共に皆殺しにされたのだ。
そこに更にもう一ひねりあるにはあるが、大した物ではない。
最初は船版シャイニングの感もあって楽しめるが、あまりにも幽霊が人間くさいために神秘性や恐怖感は消えて無くなり、最後は「8時だよ全員集合」の最初のコントの終了時のようである。
他にも船の広さが分かりにくかったり、ラストの悪役のセリフがチープすぎたり、不満点は数え切れない。
なかなか綺麗な映像で、ノリのいい音楽など、結構いい雰囲気だっただけに、惜しい。
幽霊をもっと意味不明な存在にすれば、もう少しマシになったと思うのだが。
2005.3.1
パイレーツ・オブ・カリビアン
PIRATES OF THE CARIBBEAN:THE
CURSE OF THE BLACK PEARL
ディズニーランドのアトラクションである「カリブの海賊」を元にした映画。
呪われた海賊船ブラック・パール号を巡って、お嬢さん、鍛冶屋、海賊船長、海軍が追いかけ合いを繰り返す。
視点があっち行ったりこっち行ったりで落ち着きのない作品になっている。
しかしジョニー・デップのおとぼけ船長、キーラ・ナイトレイの気丈で色っぽいお嬢さん、帆船同士の激しい戦いなど、ツボは押さえられていて飽きない。
特に化夢宇留仁は帆船の巨大セット(?)や、投錨しての急旋回からつながる近距離での砲撃戦などは感動もので、アバロンヒル社のウォーゲームの名作「帆船の戦い」が欲しくなった(笑)。
オーランド・ブルーム演じる戦う鍛冶屋はほとんどロード・オブ・ザ・リングのエルフと変わらないのも妙におかしかった。
CGIで描かれた呪われた海賊達の姿はマッチムーブが見事で、質感も文句無しで、まさに完璧な出来。
なんでもっと評価されないかというと、多分完璧すぎたからだろう。CGと感じさせもしないのだから。
全体的にもう少しだと思わせるところは、やはり脚本と演出。
ディズニーファン向けということもあってか、変にコミカルにしてあり、その割には人がバタバタ死ぬので、どういう見方をすればいいのか困る。
どうせなら全然人死には無しにすればすっきりしたと思うのだが。
とりあえず、ぼ〜〜〜っとBGVに流すには最適の映画だな。
2005.3.1
デュエット
化夢宇留仁がメロメロのエロエロ女優グィネス・パルトロウの親父が監督の、カラオケ群衆ロードムービー。もちろんグィネスも出ている。
アメリカではカラオケは、カラオケ・バーというところで客の前で歌うものらしい。そしてカラオケ・バーでは頻繁に賞金のかかったカラオケ大会が開催されているらしい。
とりあえずこの映画の中ではそんな感じに描写されていた。
この映画はそのカラオケ・バーを巡って賞金を稼ぐプロのカラオケ歌手(?)と、その生き別れの娘、そしてボロタクシーを半分所有している彼女を寝取られた神父志望の青年、自暴自棄なカラオケ荒らし女、日々一生懸命働いても妻子に相手にもされず、ブチ切れてしまったサラリーマン、歌がうまい脱獄囚がうろうろとさまよった挙げ句、高額賞金のかかったカラオケ大会で相まみえるという内容である。
しかし勝利を目指すストーリーとしても、群像劇としても、ロードムービーとしても、また各所で披露される歌も、どれも実に中途半端でぐだぐだである(笑)。
だがそのぐだぐだ感が妙にいい感じで、最後まで退屈しないで観ていられる。
だいたい歌手として争うのではなく、あくまでカラオケで争うのである。はなからぐだぐだを狙っているとしか思えない。
メインの主人公と言えるのは、切れたサラリーマンと脱獄囚で、デュエットというタイトルもこの二人のことを指していると思われるのだが、それならなぜこの2人に絞った脚本にしなかったのかが疑問である。その方が一つの作品としての完成度は遙かに上がっていたのは間違いないのだ。
もしかしたら単にグィネスを出すためかもしれない(笑)。
彼女は可愛いし、出ていないと画面が地味すぎていたたまれないのも確かなのである(笑)。
2005.3.3
アイ・アム・サム
TVでやってた。しかも最初の方はほとんど音しか聞いてなかった(笑)。
7才児程度の知能しかない主人公がホームレスの女性との間に子供を作ってしまい、しかも女性には逃げられてしまう。
彼は仲間達の協力もあって娘を数年間は育てるが、やがて事件が起こり、娘と引き離されそうになる。
敏腕弁護士の協力も得て裁判に挑み、なんとか娘を取り戻そうとするのだが・・・。
まず気になるのが、彼がいったいどうやって娘を6〜7才まで育てたのかが不明なところである。
ここは不可解な上にあまりにもリアリティに欠けるため、いきなり興ざめしてしまう。
しかしその後の展開では見所も多く、総じて楽しめた。
主人公の仲間達は同じく知能障害があるのだが、これがどいつもこいつも個性豊かな上にいい奴で、文句無く面白い。特に疑心暗鬼のかたまりみたいな奴が楽しかった。
また女性敏腕弁護士もまさに敏腕と思える手腕を発揮してくれていい感じ。
そしてなによりいいのが主人公の娘のかわいさ。ちょっと可愛すぎて違和感を覚えるほどだが、彼女の存在だけで観てよかったと思える。
ただし化夢宇留仁が観たのは地上波の吹き替えで、いかにもアニメアニメした声の声優だったのでこれは気分が悪かった。
ところで主人公のショーン・ペンだが、なかなかいい感じの演技なのだが、あまりにもレインマンのダスティン・ホフマンに重なるところが多く、どうかと思った。悪くはないのだが。
追記。本編内にダスティン・ホフマン主演の「クレイマー・クレイマー」に関わるセリフが多数出てくるので、観ていた方が楽しめると思う。
また劇中劇で「ロスト・イン・スペース」の映像も出てくる。こちらは本編とはほとんど関係ないが。
2005.3.4
巨神ゴーグ
TVアニメ全26話
本放送当時は化夢宇留仁の住んでいたところでは放送されず、羨ましかった思い出のある作品。
ビデオを借りて観たりしていたのだが、最近ケーブルテレビで放送されたので、あらためてビデオにとって観た。
父親を事故によって失った少年ユウは、遺言にしたがってニューヨークの科学者を訪ねる。
そこに刺客が迫り、一行は逃避行の末頼りになる協力者「船長」の助けでアメリカを脱出。
行き先は闇の企業グループによって地図から抹消されたオウストラル新島。この島には異星人の遺跡が存在しているらしいのだが・・・。
実に正統派の冒険ロマンで、放送前に全話完成していただけあって脚本、演出、絵と全てにおいて安定しているのが嬉しい。
序盤はニューヨークからサモア付近のオウストラル新島までの旅を描いており、なかなか旅情もあっていい感じ。
アニメーションでこれだけしっかりと長距離移動を描いたものは他に思い当たらない。
問題の島に着いてからようやくタイトルの巨神ゴーグも姿を現し、企業グループ「ガイル」との追いかけ合いが延々と続く。
様々なシチュエーションが展開するのだが、流石にここは少々長すぎるような気もする。
しかしこれはビデオで一気に観ているせいかもしれない。毎週テレビで見ていれば多分問題ないだろう。
主役メカの巨神ゴーグはひたすら無言で(最初に登場したときにうなり声みたいなのを出していたが)、とにかく目的地に向かって歩いてゆくのがなんだか可愛い♪
またゴーグのサイズ(多分10mくらい?)は、他のメカや人物との絡みが描きやすいけど巨大というベストなもので、なにをやらせても様になるのが素晴らしい。
戦車ととっくみあったり、飛んでるヘリコプターをどついたり、果てはハリアーの主翼をブーメランにしたり(笑)と飽きさせない。
ようやく目的地に着くと、異星人の遺産との邂逅があり、実はそれがまだ生きていたことが判明。物語は急転直下、ラストへとなだれ込んでゆく。
ゴーグ以外のガーディアンも登場し、両手にビームガンを持って情け容赦なく殺戮する様は、異星人にとって人間が虫けらのような存在なのが表現されていて怖い。
ラスト近くはストーリーの大筋よりも各キャラクターの心情の変化が面白い。特にガイルの支社長と女バンデットの変わり様はすごすぎる。
出色のキャラクターは「船長」で、頼りになりすぎのスーパーマンだが、ちゃんとそれにも理由がある。
などなど思いつくままに描いたが、見所満載の名作である。 ただしビデオで一気に観るにはストレートな展開な割に長いので、少々つらかったな(汗)。
2005.3.7
八岐之大蛇の逆襲
高校の頃から観たかった自主製作映画だが、このほどケーブルテレビで放送されて初めて観ることが出来た。
八岐之大蛇に関する遺跡を見つけ、それを重ね合わせたとき、巨大な八岐之大蛇が復活。
実は八岐之大蛇は2000年前に地球に侵略に来た宇宙人の兵器だった・・・。
脚本は自主映画レベルではあるがツボを押さえており、何を見せたいのかがはっきりしているのが好感が持てる。
なにしろシロウトばかりなので演技はボロボロだが、なんとか許容範囲か。
とにかく素晴らしいのは特撮で、作り込まれたミニチュア、自衛隊新型戦車(90式戦車)の噂から想像してデザインしたと思われる84式戦車の造形、カメラアングルとけなすところが見つからない。
85年の作品としても勿論素晴らしいが、その特撮と演出の見事な融合は、現在のCGばりばりの映像もある意味凌駕している。
八岐之大蛇と自衛隊の激しい攻防の犠牲になるのは鳥取県米子市。
あきれかえるほど作り込まれた町並やアーケードは、実在の建物がずらりと並び、片っ端から粉砕されてゆく様はまさに痛快である。
最後のスタッフロールだが、協力者も含めると現在の第一線の名前がずらりと並び、中には現在一緒に仕事をするなどあり得ないような名前もあって、実に興味深かった。
2005.3.14
ミカドロイド
「八岐之大蛇の逆襲」の後に続けて放送していたのでなんとなく録ってしまった。
これも昔から知っていたのだが、特に観たいとも思っていなかった・・・。
結果、観るんじゃなかった(笑)。
第2次大戦末期、日本軍が秘密裏に開発していた戦闘用サイボーグが現代に蘇り、殺戮を繰り返す。
そこに別に生き残っていたサイボーグ2体がやってきて、止めようとする。
ストーリーは以上(笑)。
よかったのは伊武雅人と毒蝮三太夫の存在だけ。他はいいところは見事に無い!
この手の映画で脚本演出がまずいのはもはや当たり前と化しているが、見せ場さえ無いとはいったいどういうことか?
なにより酷いのが件のサイボーグのデザイン、造形、その描写、も〜〜〜〜う本当にダメダメ。
動いたときの効果音はわざわざゴムみたいな音をつけて鉄の身体という設定が台無しだし、呼吸音はザクそのまんまだし、シルエットの見せ場を作るのはいいけどそもそもの造形と演技が悪すぎてかえってチャチにしか見えないし。
だいたい鉄の身体でなんであんな程度の錆び具合なんだ?
も〜〜〜うほんとに最悪。
2005.3.16