時効警察 Vol.1
2006年日本

 警察の時効になった事件を処理する部署に勤める霧山修一朗(オダギリジョー)は、ある日時効になった事件を捜査するのを趣味にすると決意。
なんとなく顔を出している交通課の三日月しずか(麻生久美子)を引き連れ、事件の関係者に会いに行くのだった・・・。
 というような感じの、深夜に放送されていたドラマ。
化夢宇留仁は例によって麻生久美子たん目当て(笑)。

第一話「時効の事件には、おいしいご飯の湯気が似合うと言っても過言では無いのだ」
演出/三木聡
 人気料理研究家の夫が殺された事件が時効になる。
彼女の嫌疑は濃厚だったが、完璧なアリバイのために事件は迷宮入りしていたのだった。
霧山は彼女のアリバイを証明した元夫の愛人に興味を持ち・・・。

 久美子たん可愛い(汗)
それはそうとして(笑)、この話、根本的に筋が通らないと思う。
時効が成立してからでは意味が無いのよ。そんな取引は。

第二話「偶然も極まれば必然となると言っても過言ではないのだ!」
演出/三木聡
 オリンピックが確実視しされていた水泳選手がコーチとの不倫の末に殺された事件が時効となった。
霧山は被害者の妹に興味を持つが、三日月はアナゴ寿司のことしか頭になかった・・・。

 久美子たん超可愛い(汗)
それはそれとして(笑)、15年ぶりに泳ぐからと関係ない人を呼びつけるのには違和感を覚えた。

 も〜〜〜久美子たんが可愛すぎるので、細かいことはどうでもいい(笑)。

20090406


新怪談裸女大虐殺 化け猫魔界少女拳
2005年日本/山田誠二監督

 ある無人島に陣取った殺人鬼達。彼らはなにも知らない人々を呼び寄せては殺戮していた。
そんな島で、二人の女格闘家が対決しようとしていた・・・。

 物語を説明のしようがないC級オリジナルビデオ。
タイトルに裸女とあるが、裸女が出てくるのは冒頭1分のみ・・・・なのはお約束として全然OK(笑)。
ひたすらダラダラとした展開も、この手のショボビデオではお約束なので、やっぱり全然OK(笑)。
殺人鬼達が変なコスプレをしていて、変に演技過剰なのもやっぱりお約束なので全然OK(笑)。
 問題は突き抜けたところが一切無いというところ。
どこを観てもそこそこ頑張っていて、やる気も感じるのだが、丸い。
丸いというのはつまり尖ったところが無いということで、低予算オリジナルビデオはこれがあるか無いかのみで評価が決まる。
例えば女優が滅茶苦茶可愛いとか、やたらにエロいとか(笑)、残酷描写がいきすぎて笑うしかないとか(笑)、異様な熱気に包まれているとか。
本作は全てにおいて平和な感じで、伝わってくるのは制作スタッフの仲のよさくらい。
それでは駄目なんです。

 制作スタッフが仲がいいと書いたが、変に豪華な出演陣がそろっているのはある意味突き抜けているとも思える。
と言うのも新耳袋全面協力という感じで、編集長が出てきて殺されたり、劇中の語りを京極夏彦がやっていたりするのだ。
しかしこれって豪華と言っていいのかどうか・・・・・(汗)

2009411


時効警察 Vol.2
2005年日本

第3話「百万人に無視されても、一人振りむいてくれれば人はしあわせ…じゃない?」
演出/岩松了
 買い物をしていて、財布が無いのに気付く三日月。そう言えば昨夜飲み屋で霧山に預けたのだった・・・。
一方霧山は、駅のホームから同僚を突き落とした疑いがあるとして調べられたが時効になった事件に興味を持っていた。
それを目撃していた駅の売店の女性の発言に違和感を感じたのだ・・・。

 元売店の女役の緒川たまきが怪しい魅力を振りまいていて、なかなか楽しめた。
もちろん久美子たんの魅力には敵わないけど(笑)。

第4話「犯人の575は崖の上」
演出/園子温
 
人気絶頂の2時間サスペンスの主演女優には、15年前に殺人の嫌疑がかかったことがあった。
彼女の前に主演を務めていた女優が、撮影中に崖の上から墜落死したのだ・・・。

 色々な小道具や仕掛けがあるが、イマイチ盛り上がらないのはサスペンスなのにサスペンスらしさが無いからか。
最も「時効警察」事態には一切サスペンスは求めていないが(笑)。

2009411


世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す
1956年アメリカ/フレッド・F・シアーズ監督

 宇宙線調査のための人工衛星が10基も打ち上げられるが、どれもすぐに消息を絶っていた。
11基目が打ち上げられるが、やはりすぐに墜落してしまう。
その頃各地で空飛ぶ円盤の目撃情報が多発し、軍は即時攻撃の命令を発していた・・・・。

 古いモノクロ映画だが実にテンポがよく、最初から最後までだれることなく楽しめた。
当時のエンターティメントに徹したアメリカ映画の実力は侮れない。
特撮もハリー・ハウゼン大先生を招いて作っているだけあり、誤魔化しの一切無い直球勝負の画を作っていて素晴らしい。
 興味深いのはまだ人類が月にさえ到達していない時代の宇宙観だが、これがなかなかリアルを持っていた意外だった。
宇宙人の攻撃が、交渉期日までに人類の動きを止めるために太陽で大規模な爆発を起こし、交通や通信の手段を麻痺させるとか、実に渋い。
モノクロSFにはまりそう。

20090411


カンフーパンダ
2007年アメリカ/マーク・オズボーン、ジョン・スティーヴンソン監督

 究極のカンフーの使い手であり、最悪の殺戮者であるタイ・ランが脱獄。
彼に対抗するために伝説の龍の戦士を決めることに。
選ばれるのは名高い5人の使い手の内の誰かだと誰もが疑わなかったが、選ばれたのはブヨブヨの出っ腹のパンダだった・・・。

 これは面白い!
CGIアニメには珍しく、脚本が丸まりすぎていなくて、勢いが残っている。
アクションも見事な出来で、特にスローモーションのインサートが実に巧み。
キャラクターもなかなかいい感じで、特に悪役タイ・ランの表情が秀逸。
ノリ的にはカンフーハッスルに近いが、あれよりも主人公の成長が納得いく構成で、ラストの決戦もストレートに盛り上がる。
最初から最後まで飽きずに楽しめた。

 それにしてもこの内容で馬鹿にされたと感じて上映禁止にする中国って・・・・・(汗)

20090412


マダガスカル
2005年アメリカ/エリック・ダーネル、トム・マクグラス監督

 ニューヨークの動物園の人気者のライオン、シマウマ、キリン、カバの4匹が、ひょんなことから野生の王国マダガスカルにたどり着く。
しかし彼らには野生は未知の世界だった・・・・・。

 脚本に一貫性があるのやら無いのやら、微妙な感じ。
思ったよりもヘビーな部分を正面から扱っているのが意外で、例えばライオンがいつものステーキが食べられず、友達のシマウマが旨そうに見えてきたり。
最終的にはなんとか子供が見れるような感じでまとまるが、途中あまりの危なっかしさにスリルを感じるところ多数。
コメディなのにサスペンスのように観てしまった(汗)。
 ペンギンのキャラなど、定番ではあるがやはり面白い部分も多いし、悪くない作品なのは間違いないが、この手の作品はもう少し安心して観ていたい化夢宇留仁なのだった。

20090412


アイスエイジ2
2006年アメリカ/カルロス・サルダーニャ監督

 平和な日々を取り戻したナマケモノとマンモスとサーベルタイガーのトリオだったが、ある日彼らが住む場所は数日以内に大洪水で水没すると判明。
遙か彼方にあるという「船」を求め、生き残るための旅が始まる・・・。

 CGIアニメ3本立て続け(笑)。
アイスエイジシリーズは基本はコメディだが、扱っている舞台というか時代が時代なので、始終終末感と切なさがつきまとう。
本作では1と比べれば終末感は希薄になったが、なんとなく楽しい雰囲気が増した分、切なさも増したように思う。
考えすぎか(笑)。
 物語としては悪くないが、やはり1作目のインパクトは全然無い。
キャラクターは相変わらずでこれも悪くないのだが、本作の主役のマンモス以外の2匹は添え物感が強かったのも少し残念。
 それでもラストは少し感動させられたが、これも化夢宇留仁が最近仕事でマンモスの骨の組み立てキットやらを扱っているせいかもしれない(笑)。

20090413


イバラード時間
2007年日本/井上直久監督

 井上直久の動く画集と言った趣。
基本的には静止画(動いてもせいぜいズームかパン)に、2Dやら3Dやらのアニメを付け加えたもの。
まさに大画面テレビのためのソフトで、最近でっかいテレビを買ったばかりの化夢宇留仁は酔っぱらって観ていて魂を吸い込まれそうになった(笑)。
とにかく井上直久の絵というのは美しいがどこか悪夢のようでもあり、魅力は尽きない。
しかし化夢宇留仁的には不満もいくつか。
中でも音楽をOFFに出来ないのが最大の不満点。
ここまで環境ビデオチックに作っておいて、効果音のみで楽しめるようにしないのは作者の傲慢ささえ感じた。完成までの間に当然そうする意見も出たはずなのだが。
 もう一つは少々アニメがうるさいところ。
ジブリのアニメーターを持ってきて欲が出たのかもしれないが、特に後半は余計な動きが目立った。

 とか文句を並べてしまったが、こういうソフトというのは貴重だし、大いに気に入ったのが本音である。
井上直久の絵は見ようによってはどこもルルイエのようでもあるし(笑)。

20090413


スネークフライト
2006年日本/デヴィッド・R・エリス監督

 残酷な殺人現場を目撃した青年に証言させるため、LAに護送。
しかしその飛行機には大量の毒蛇が・・・・・。

 スネークフライト。
蛇飛行。
そんまんま(笑)。
しかしこれが面白かった。
完全に内容ゼロの作品なのだが、エンターティメントに徹して丁寧に作ってあるのが伝わってきて気持ちいい。
B級好きのサミュエル・L・ジャクソンは相変わらずとして(笑)、他の出演陣もみんなそれなりに魅力的に描けている。
で、蛇。
こんなに色々な種類の蛇が一度に見られる映画も珍しいのではなかろうか。
しかもラスト近くには異常にでっかいワニみたいな顔をした怪物蛇もほんの一瞬登場していたりする。
最後はありがちな展開ではあるが、それも気持ちよく見れた。
そしてエンディングに愉快なナンバーが用意されており、最後まで飽きさせないのであった。
あっぱれあっぱれ(笑)

20090414


シー・ノー・イーヴル
肉鉤のいけにえ
2006年アメリカ/グレゴリー・ダーク監督

 被害者の目をくりぬいて殺す残虐な犯人を射殺する代わりに左手を失った刑事。
5年後彼は若い受刑者を扱う刑務所の刑務官となっていた。
ある日男女の受刑者8人に、減刑と引き換えに労働奉仕として老朽化した廃ホテルの修繕を行うことに。
しかし彼は、そこで射殺したはずの殺人犯の影を見ることに・・・。

 大まかな流れは実にありふれたB級ホラー。
そこそこ可愛いねーちゃんも出ているし、テンポも悪くないし、悪くない。
しかしちょこちょこと普通のホラー映画ではあり得ない展開がはさまり、びっくりさせられる。
と言うのもこの映画、殺人鬼がねーちゃんを追いかけるときに、殺人鬼の視点で描写することがあるのだ。
視点と言ってもカメラ視点が殺人鬼と言うことではない。
例えば殺人鬼に追われるねーちゃんが部屋のどこかに隠れる。どこに隠れたのかは視聴者にも分からない。
そこにやって来る殺人鬼。
どこだどこだとねーちゃんを探す殺人鬼。見つからなくて焦る殺人鬼の顔のアップ(笑)
つまり殺人鬼に感情移入させるようなカットがあるのだ。
だいたい殺人鬼が素顔丸出しというのも珍しい。
そんなこんなである意味新鮮な作品として観ることが出来た。
 で、その後特典を観てみて上記の理由が判明。
殺人鬼役のおっさんは、アメリカのド派手プロレス団体WWEの看板ヒールプロレスラーだったのだ。
つまりアイドル映画(笑)。
なるほど〜〜〜。
まあでも面白かったからよし(笑)。

20090418


BACK 記録&感想トップ NEXT

HOME