アース
2007年ドイツ、イギリス/アラステア フォザギル、マーク・リンフィールド監督
大自然を魅せる映画。
北極から始まって南極への地球縦断の旅。その間に様々な動物たちの生きている様が描かれる。
最近頭がおかしくなって42型の液晶テレビを買ってしまった。
ブルーレイレコーダーも持っているのだが、地デジを受信しておらず、テレビもアナログだったので、ハイビジョンとは無縁だった。
しかし流石にテレビも対応したとなれば、ハイビジョンも観てみたくなる。
そこでブルーレイビデオの中古ソフトを漁り、一番効果の高そうな本作を買ってみたという次第(笑)。
その先もハイビジョンで観るためには専用のケーブルが必要だったりと、目的を達成するまでは意外に時間が掛かったが、なんとか鑑賞。
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なかなかすごい。
でっかい画面の数cm前から見ても、輪郭などのエッジがくっきりとしていて、なにもかもがクリア。
しかし通常のDVDも結構綺麗に再生されるので、画面のでかさのインパクトの前では大した変化でも無かったりして(笑)。
で、やっと本題だが、本作アースは上記説明の通りの内容。
最後はシロクマが可哀想で温暖化への危機感を募らせる。
映像作品としてはすごい数の鳥や動物の群を収めた画がすごい。まさに大画面テレビのためのソフトという感じで、化夢宇留仁のチョイスは間違っていなかった(笑)。
他にも目をむくような映像が目白押しだが、ここでどうこう言うようなことでもないのであった(笑)。
20090418
クリスティーン
1983年アメリカ/ジョン・カーペンター監督
フットボールの主力選手の好青年といじめられているガリ勉の2人はなぜか親友。
ある日ガリ勉君の方がボロボロの58年型の赤のプリマスに恋をする。
クリスティーンと名付けられたプリマスはガリ勉君の必死のリストアによってピカピカに生まれ変わるが、それにつれガリ勉君の性格も変わってゆき、奥手だった彼が学校一の美女を彼女にするのだが・・・・・・。
とりあえずクリスティーンがかっこいい。
人間では感情移入できるキャラクターが1人も出てこないので、余計にクリスティーンが光っているが、これは監督の意図通りかどうかは不明(笑)。
見所はいくつもあるが、特にクリスティーン復活シーンのヘッドライトは鳥肌もの。
今ではCGIで処理されてしまいそうなところも、全て実写でやっているのも、不気味さの表現としては素晴らしい。
ラストの山場の見せ方は、カーペンター独特の変な間が化夢宇留仁には少し気になったが、これも味の内のような、そうでもないような、微妙な感じ。
20090418
イタリアン・チェーンソー
2005年イタリア/ガブリエル・アルバネージ監督
山道で交通事故をおこしてしまった家族。
父親は死に、助けを求めて走ってきた車を止めようとした母親もひき殺されてしまう。
1人残った少年は森の中に逃げ込む。
後日、その近くでカップルがチンピラ3人組に襲われるが、通りかかった夫婦に救われ、その家に招かれる。
しかしその家には秘密があった・・・・。
イタリア映画の割に雰囲気があると思うのは、化夢宇留仁がルチオ・フルチを見過ぎたか(笑)?
主役のねーちゃんが実に色っぽいのは実にイタリア映画っぽいが(笑)。
ストーリーとしてはとりとめなく善悪がひっくり返ったりと、これまた実にイタリア映画っぽいが、設定的には一応筋が通っている。
ラストはなかなか衝撃的な仕掛けを用意しているが、あんな描写はアメリカ映画では絶対に見られないので、ここもまたイタリアっぽい。
そして大筋は「悪魔のいけにえ」そのまんまなので、「イタリアン・チェーンソー」という邦題をつけたくなる気持ちもよく分かる(笑)。
化夢宇留仁的には最初から最後までだれることなく見れたし、なかなか面白かった。
しかしどうしても気になるところがある。
あのにーちゃんは地下室でなぜ銃を無くしたんだ?????????
20090418
エクスマキナ
2007年日本/荒牧伸志監督
オリュンポスの治安を乱すテロリストと戦う日々を送るデュナンとブリアレオス。
ある日テロを起こしたサイボーグが自爆し、ブリアレオスは重傷を負ってしまう。
デュナンに代わりのパートナーとして配属されたのは、ブリアレオスがマシンボディになる前の顔を持った男テリウスだった・・・。
画は前作よりも全体的にパワーアップしているが、どちらかと言えば前作の方が好きかも。
元々化夢宇留仁はバーチャファイターだったら1が一番綺麗だと思っている変わり者なのだが(笑)。
ストーリーはラストの大規模テロへの仕掛けがあまりにもちゃちで、最初からバレバレだった上に普通の調査では発見されなかったのが許し難かったが、手堅くはまとまっていたと思う。
しかし手堅すぎて全然新鮮味が無い。
いい悪いは別として、そういう意味で押井守は抜きん出ているなあ。
ま、時間が余ったら見てもいいくらいの作品かな。
20090419
PARASITE DOLLS 劇場版
2002年日本/中澤一登、吉永尚之監督
ブーマと呼ばれる人造人間が社会に浸透している近未来。
そのブーマにまつわる様々な事件が発生しており、専門チーム「A.D.POLICE」が設立され、その中には更に微妙な事件を担当する「ブランチ」が構成されていた。
本作では「ブランチ」が様々な犯罪に対処する様を描く。
OVAの再編集映画。同じ登場人物が出てくる3本の話がまとめられている。
全体的に古くさいのは仕方がないとして、キャラクターはなかなか魅力的に描けている。
特にブランチの一員のブーマが、姿と言い、立ち振る舞いと言い、「鋼鉄都市」を思い起こさせる・・・・と言うより、「鋼鉄都市」をパクっているのだろうけど(笑)。
気にくわないのは第3話で、最後にふさわしい話をと思ったのだろうが、安直にキャラクターを殺しすぎ。
事件自体もしょうもないし、結果底の浅さを露呈したという感じ。
残念。
20090419
ダーククリスタル
1982年イギリス/ジム・ヘンソン、フランク・オズ監督
世界を守るため、クリスタルの欠片を探す旅に出るゲルフリン族のジェン。
彼の手前には様々な苦難が待ち受けていた・・・・・。
5年の歳月をかけて創られたマペット超大作。着ぐるみも多用しているが、全てが合わさって完璧な異世界を描き出している。
巨大で繊細なセット、活き活きと描かれた異世界の生態系の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。
化夢宇留仁的にはヒロインキーラの声が可愛かったのも高得点(笑)。
一本の映画として見ると、山場がなかったり主人公が意志薄弱だったりと、どうかと思うところもあるのだが、その辺は「異世界」という最も見せたいものの添え物みたいな感じなので、まあいいのだろう。
いいと思う(笑)。
20090419
007/消されたライセンス
1989年イギリス/ジョン・グレン監督
フェリックス・ライターが結婚。
駆けつけるボンドだが、メキシコの麻薬王サンチェスが姿を現したという情報が入り、協力して逮捕する。
しかしサンチェスは脱走し、ライターに復讐を行う。
花嫁を殺され、自らも重傷を負ったライターの代わりに、ボンドが殺しのライセンスまでも振り捨てて立ち上がる・・・・。
実に久しぶりに見たが、実に面白かった。
007シリーズの中でも異色作と言われる本作。その理由はボンドが諜報員であるのを辞めるのは勿論だが、他では見られないシリアスな雰囲気や残酷描写、そしてなによりもボンドが悪役を欺くというところが光っている。
諜報員が欺かないでどうすると思うのだが、事実上これまでのボンドの偽装工作は全てバレバレだったのだ(笑)。
ところが本作ではボンドがサンチェスをだまして仲間になりすまし、偽情報を流して仲間割れさせるのだから、異彩を放つのも当然である。
その辺りの件は実に面白く出来ているが、要するに「用心棒」のパクリなので、面白くて当然だったりもする(笑)。
しかし化夢宇留仁が最も注目したのは、パム役のキャリー・ローウェル。
シリーズで最も色気のあるボンドガールではなかろうか(笑)
20090422
イン・トゥ・ザ・ブルー
2005年アメリカ/ジョン・ストックウェル監督
貧乏だが仲のいいカップルが沈没船を見つけるのを夢見ていた。
そこに友人が訪ねてきて、一緒に潜る内、つい最近墜落したらしい飛行機の残骸を発見。
その中には無数のコカインの袋があった・・・・・。
ジャケットで一目瞭然だが、ジェシカ・アルバの水着姿を見るための映画(笑)。
そういう点では言うことなし(笑)。
美しいバハマの海中の描写も相まって、もう釘付け(笑)。
全然期待していなかったこともあり、意外に映画の内容もいけていて、主人公に感情移入させるのが上手いので、サスペンスも盛り上がった。
普通にサメがうようよいる海で泳いでいるとか、関係なくドキドキさせられるということもあるが、メインのサスペンスはジェシカが危ない目にあわないかという不安から生じるようになっている。
単純にあんな彼女がいたら無事を祈るのが普通なので、要するにジェシカのキャラクター設定が全ての映画なのかも(笑)。
20090425
シャイニング
1980年アメリカ/スタンリー・キューブリック監督
山中の巨大なホテル。そこは冬には雪に閉ざされ、大雪のために建物への被害が出るので、ある一家が住み込んで管理することに。
そこでは3年前に、同じく住み込みで管理人をしていた男が、妻子を殺してから自殺するという事件が起こっており・・・。
もはや30年近く昔の作品なのだが、圧倒的な映像美はまったく古びることなく、素晴らしいの一言。
それら美しい映像が全て不吉な予感に繋がる演出。
テンポもゆっくりだが、全然飽きさせない緊張感も流石キューブリック。
しかし前から思うのだが、恐怖という点ではジャック・ニコルソンの起用はマイナスだったように思う。
なにしろ最初から気が狂っているようにしか見えないのだ(笑)。
これが他の役者なら、正常な人が狂ってゆく恐怖をもっと描けたように思うのだが・・・・・しかし考えてみたら、ジャック・ニコルソンが最初から狂っているように見える原因は、そもそもこの映画のせいかもしれない。
それなら誰がやっていても結果は同じ????
なんだかタマゴが先かニワトリが先か状態(笑)。
まあ普通の役者だったらあの過剰演技も無かったわけで、作品を印象深いものにするという点では、ニコルソン起用がやはり正解なのか。
一番怖いのは嫁さんの顔だけど(笑)。
このたび昔に買ってあったDVDを見直したのだが、画面がスタンダードサイズ収録で少しショックだった。
日本版でビスタサイズのものは手に入らないの?
また本編収録時間も119分の短縮版。
今回見たバージョンでは少しジャックの狂い方が唐突な印象も受けたので、ぜひ150分の全長版を見てみたいのだが・・・・。
どうしても気になるのだが、冒頭のヘリコプターの影。なんであれに完璧主義者のキューブリックがOKを出したのだろうか。
あれのせいでいきなり現実に引き戻されてしまうのだが。
20090425
AVA エイリアンVS.エイリアン
ジャッジメント・デイ
2007年アメリカ/ C・ロマ監督
2機の宇宙線が戦闘の末、1機が森林保護区に墜落。
地上に降りたエイリアンは周りを巻き込みつつ、激しい戦いを繰り広げる・・・。
またまたC級見たい病が出てしまい、借りてしまった。
結果予想通りのC級ぶりにゲンナリ(笑)。
まずはエイリアンの造形がまずすぎる。
これは金の無さもさることながら、センスの無さが光った結果だと思う。やりようはいくらでもあるのだ。
そんな調子なので、いったいどちらのエイリアンが敵なのか、はっきりさせずにミステリーを引っ張るのだが、正直どっちでもいい(笑)。
キャラクターも魅力的なのが1人もいないし、どうしたらいいのか。
唯一エイリアンの片方がでっかいパチンコ玉みたいな姿で転がってくるところはかっこよかった。元の姿に戻ってゲンナリしたけど(笑)。
20090426