ウォーリー
2008年アメリカ/ アンドリュー・スタントン 監督

 700年以上も誰もいない地球の清掃活動をしていたウォーリー。
仲間達が力つきてその動きを止めてゆく中、ウォーリーは生き残り、やがては知性を持つに至った・・・。
そこに降り立つ宇宙船。
中から出てきたのは、見るからに高性能そうなロボットだった・・・。

 秋山氏の薦めでブルーレイで鑑賞。
すげぇっすよ奥さん!
本作は数あるピクサーの作品の中でも、最も空気感を重視した画作りとなっており、その素晴らしさたるや筆舌に尽くしがたい。
 しかしピクサーのよさは、やはり脚本と演出のクレバーさにある。
特に本作ではほとんどセリフを廃して作っているので、その辺が際立つ。
また本作は、SF作品としてもなかなか本格的なアプローチをしているのも忘れてはならないポイントである。
色々な意味で、非常に高度な完成度の作品。
その分突き抜けていないのも相変わらずだが。

20090517


パンズ・ラビリンス
2006年スペイン、メキシコ、アメリカ/ギレルモ・デル・トロ監督

 スペインの内戦によって揺れる山間部の基地を指揮する大尉のところへ、彼と結婚した女性が一人娘を連れてやってくる。
空想好きな彼女の娘オフェリアは、基地に着く前に不思議な妖精と出会い、神秘的で不気味な地下世界へ誘われる・・・。

 なかなか面白かった。とりあえず子供に見せる映画ではない。
過酷な境遇に置かれた少女の妄想か、それとも本当に不思議なことが起こっていたのか、本作ではそれを意図的に分からなくしていると思う。
多くの人は全てが少女の妄想だったという風に受け取っているようだが、それには映画のルールを守ると無理がある点がいくつかあるのだ。
パンの名前を地下世界で聞いてから他人から後で聞いたり、マンドラゴラを他人と一緒に見たり、ラストにパンのナレーションがあったり・・・。
確かに通常なら少女の妄想だと受け取る内容だと思うのだが、上記のところがどうしても引っかかる。
そしてそうして引っかかっているのが監督の思うとおりの結果かもしれない。
なんだか悔しい(笑)。

 で、化夢宇留仁的には、一番よかったのは少女オフェリアの少女ならではのエロエロさだった(笑)。
そういう点では「狼の血族」を上回ったかもしれない(笑)。

20090520


ミラクル7号
2008年香港/チャウ・シンチー監督

 父子二人暮らしの貧乏な少年ディッキー。彼の父親はディッキーは自分と同じようになってほしくないと思い、無理をして学費の高い学校に通わせていた。
しかし金持ちの子供ばかりの学校で浮いているディッキー。
そんな彼に父親がゴミ捨て場から拾ってきて与えたのは、奇妙な緑色の物体だった・・・。

 テレビCMで見せていた宇宙人虐待シーンが面白かったので、結構期待して観たのだが、感想としては・・・・まあ・・・まあまあという感じ(汗)。
振り回したりつぶしたりの虐待シーンは予想通り面白かったが、ほとんどCMで流れたのが全てで、発展無し(汗)。
他は如何にもなハートフルコメディといった要素が強く、それも途中ではさまる夢のギャグシーンが長すぎて本編を削ってしまい、中途半端な感じ。
もっとひたすらブラックに作って、バカETが虐待されまくった挙げ句に地球が侵略されて終わりとかだったらよかったのに(笑)。

20090523


シュレック
2001年アメリカ/ アンドリュー・アダムソン、ビッキー・ジェンソン監督

 沼の近くに小屋を建てて住んでいるオーガのシュレック。
そんな彼のところにおとぎ話のキャラクター達が集まってくる。国を支配しているファークアード卿が、彼らを住んでいる場所から追放したのだ。
静かに暮らしたいと思っていたシュレックは、直接ファークアード卿に掛けあうことにする・・・。

 久しぶりに観たが、面白かった。
2、3と比べると、登場キャラクターが少ない分しっかり作られている感じ。
野生動物を虐待しまくっているのも楽しい。
 CGIは現在の画と比べると流石に見劣りするが、それでもキャラクターの表情の作り方は恐るべきリアルさで、コミックキャラとリアルキャラの絶妙バランスの極地かも。
しかしそれで力つきたのかマシンパワーが足らなかったのか、メイン以外の登場人物達は作りが薄っぺらなのが残念。

20090523


インクレディブル・ハルク
2008年アメリカ/ルイ・レテリエ監督

 南米に身を隠し、元の身体に戻る方法を模作するブルース。
謎の科学者「ブルー」と連絡をとり、なんとか元に戻るアテが出来たと思った刹那、米軍に居場所を知られ再び追われる身に。
進退窮まったブルースはアメリカに戻り・・・・・・

 冒頭から1作目と微妙に異なる前置きを見せられて、萎える。
元々1作目に思い入れがあるわけでもないが、いきなりぶった切られた感じで納得いかず。
事情は分かる。
長々と前作の説明をしてもよくないし、そもそも役者が代わりすぎていて前の画を使えない。
そう思えばシンプルに経緯を説明できていて、1本の映画としてはいい感じだと思うのだが、やはり釈然とせず。
 その後の展開は、なんというか、まあ普通な感じ?
1でやるだけやってしまっているので、アクションの派手さでは全然敵わない。
ハルクの見た目はずいぶん改善されて違和感も減ったが、その分緑色の怪物というイメージは減少。
彼女はジェニファー・コネリーからリブ・タイラーに代わったが、これはまあどっちも色っぽいのでよし(笑)。
 これは前作でも思ったのだが、彼女の父親が「頑固親父」というキャラではなければもう少し面白く出来たような気がする。
あのおっさんの頑固さでストーリーを引っ張っている感じなのだが、そこを物わかりのいい人にして、しかしそれでもハルクを追わねばならないというように脚本を練ってくれればと思う。
 イギリスからやってきたエリート兵士はいい感じだったのだが、後半で本人のパワーがアップするに連れ、キャラの魅力はダウンしてしまったのが残念。
彼の描き方をもっと工夫すれば面白くなりそうなのになあ。

20090527


死霊のはらわた
1983年アメリカ/サム・ライミ監督

 古びた別荘に集まった若者達。そこで見つけたテープレコーダーを再生すると、奇妙な呪文が詠唱され、悪霊が復活し・・・。

 サム・ライミ監督のデビュー作のリメイク。
このあと再びリメイクめいた2を作っているので、よほど気に入っていたのだろう。
しかし確かにそれだけの内容でもある。
上映当時に劇場で観た人は腰を抜かしただろう。
 今回初見の化夢宇留仁はそういう人達とは正反対の立場で観ることになった。
面白いし型破りというのは知っているし、仕事して帰ってきてから深夜に鑑賞。
そのせいか全然集中できず、ラストなんてすぐに忘れてしまって最後まで観たのか思い出せず、2回も見直す始末(汗)。
なんだかもったいないことをした(泣)

20090528


プラネット・テラー
2007年アメリカ/ロバート・ロドリゲス監督

 ストリッパーのチェリーは立ち寄った店で昔の男と出会う。
彼の車に乗り込むがいきなりゾンビに襲われ、片足をもぎとられてしまう。
一方病院では、奇妙な感染患者であふれかえっていた・・・。

 タランティーノの企画ものグラインド・ハウスの1本。
昔のB級アクション映画の上映形式や内容へオマージュを捧げたもので、架空の映画の予告編が入っていたり、フィルムをわざと傷だらけにしたり、挙げ句の果てには途中でフィルムロールが1本消失したりする。
そういう仕掛けは普通に楽しい。
問題は本編だが、これまたいい感じ。
独特のノリで作られているので最初は少々入りにくいが、「ああ、この映画は考えちゃ駄目なんだな」と分かってからは普通に楽しめた。
やたらに多い登場人物、しかもそのシーン限りかと思ったら意外にあとからも出てきて活躍したりするのも面白い。
 汚い画面で適当そうな雰囲気だが、実は技術的にも凝りまくっている。片足マシンガンの合成は完璧すぎてほんとに脚を切り取ったのかと思うほどだし、異常な量が飛び散る血しぶきもマッチムーブが完璧。

 なんちゅーか、無駄に徹した姿勢って、素敵(笑)

20090531


ぼくのバラ色の人生
1997年ベルギー/アラン・ベルリネール監督

 田舎町の建て売り住宅に住む少年リュドヴィックは、自分は女の子で、隣に住んでいる少年と将来結婚するのだと思っていた。
だが隣は父親の上司の家であり、父親は苦悩。
またリュドヴィックの巻き起こす事件が地域の住民達からも反感をかい・・・。

 性同一性障害を扱った作品で、主演のジョルジュ・デュ・フレネ少年がほんとに可愛いので、観ているこっちもどうしていいのか分からなくなってくる(笑)。
それにフランス映画独特の、分かってやっているのかそうじゃないのか分からない独特の脚本&演出で、登場人物の心情を分かりにくくしているのがこれまた変に面白い(笑)。
なんだか色々な意味で味わい深い作品だった。
でもこれベルギー映画なのね(汗)。

20090531


カーズ
2006年アメリカ/ジョン・ラセター監督

 車だけの世界。そこで抜きん出た実力で売り出し中のレーシングカーのライトニング・マックイーン。しかし思い上がって自分勝手な彼の周りからは頼りになるスタッフが離れてゆく。
そんなある日、移動中にトレーラーとはぐれてしまったマックイーンは、さびれた町ラジエーター・スプリングスに迷いこむ・・・。

 いい評判しか聞かない本作だが、確かによく出来ていた。
とりあえず文句を付けるところは見あたらない。
強いて挙げるとすれば、相変わらずのピクサーの完璧さから来る意外性の無さくらいで、これも欠点というには無理がある。
化夢宇留仁個人的には、もう少し疾走感と雄大な背景が合わさった画を期待していたが、物語的に無理があるのでやっぱり現状でOK。
よかったところはたくさんあるが、特にラストの超高速ピットワークは痛快だった。

あ〜、あんまり書くこと無い(汗)。

20090628


レミーのおいしいレストラン
2007年アメリカ/ブラッド・バード監督

 一流レストランのシェフになる夢を持つねずみのレミーは、尊敬する料理人グストーが経営していたパリのレストランにたどり着き、見習いシェフのリングイニとタッグで最高の料理を作り出す。
しかしレミーの家族がレストランに押し掛け・・・・・。

 安定した完成度を誇るピクサー作品で相変わらずよく出来ている。
しかし化夢宇留仁的には本作は少々きつかった。
いつもと比べて落ち着いて観れない状況だったというのもあるのだが、それにしても最初の前提であるグルメのねずみという設定の時点で少し違和感が。
更に後半ねずみ達が集団で厨房をうろつきだすと流石になんと言うか・・・(笑)
ちょっと大人が観るにはきつい設定なのかも。
 あと昔からCGIで表現するのが難しい物として旨そうな料理というのがあって、その辺も見所と思っていたのだが、残念なことにまともに料理が映っている画はほとんど無かった。これはやはり旨そうなCGIを作れなかったということかな???

20090628


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