裏切りの氷河
デズモンド・バグリイ著/矢野徹訳

 ナイフで心臓を刺された男が地面に横たわる。
彼を刺したのはアラン・スチュワートという元英国情報部員で、引退した身だったが昔の上司に半強制的に頼まれて運び屋のような仕事をしている最中だった。
元上司であるスレイドの話のとおりなら仕事は簡単なもののはずだったが、いきなり襲われて相手の命を奪わざるを得なくなってしまったのだ。
なんとか目的地に着いて空港から出ると、いきなり4人の男に取り囲まれ、荷物を奪われる。
これで任務は失敗したわけだが、この仕事自体に不審なものを感じていたアランは予防策を講じていた・・・。

 ちうわけで大御所バグリイの冒険小説2冊めを読んだわけだが、これまた「ゴールデン・キール」に負けないくらい面白かった。
今回はハードボイルド味強めで運び屋としての仕事から物語が始まるので、今まで読んだ小説の中で内容が近い作品といえば「深夜プラス1」ということになる。
どっちも面白かったが、化夢宇留仁の好みとしては本作のほうが盛り上がって楽しめた。
スリルという点でも、深夜〜にはアル中とは言えプロのガンマンがボディーガードについてくれていたが、こっちはイギリス情報部、ロシア情報部、果ては米軍からも狙われているのに一緒にいるのはなにも知らない彼女1人という心細さである(笑)
 本作の舞台はアイスランドなのだが、その気候風土は勿論、川が何本も道の「上」を流れているとか、自動渡河装置とか、聞いたこともないようなものが次々に出てきて目を離せない。
 勿論相変わらず出てくるおっさんたちはみんな魅力的で、本作では特にロシア情報部のケニキンが実に味わい深い。
彼は過去にアランに股間を撃たれて不能になっており、復讐を誓っているのだが非常に論理的な頭の持ち主でもあり、更にブランクによって無能な部下しかつけてもらっていない悲哀とジレンマの中、一生懸命頑張っているのがやたらに魅力的なのだ。
 そして後半からラストに向けては急激な盛り上がりを見せ、ラストの銃撃戦は鳥肌モノで化夢宇留仁は叫んだよ。
「サイコガンかい」(笑)!
勿論精神力で撃つ銃が出てくるわけではないが、サイコガンなみに活躍する銃が出てくるのだ。
 「ゴールデン・キール」ではあんまりだった女性の描き方も、あれから数年後に描かれている本作ではだいぶ改善し、違和感を感じるほどではなかった。
いわゆる「都合のいい女」ではあるが(笑)
 問題の「荷物」のからくりもなかなか意外な理由が用意されていて面白かった。
そういうアイデアも出てくるのね。
 ちうわけでやっぱバグリイは外れないんだなあとしみじみ思ったのだった(笑)
本作は映画化されているようだが、世の中にはVHSしか存在していないらしい。
観てみたい・・・。

20220122(mixi日記より)
20220122


サイコ(1998)
ガス・ヴァン・サント監督

 会社の金を横領したマリオンは町を出て、雨の夜に人里離れたモーテルに宿を求める。
ノーマン・ベイツという青年が年老いた母親の面倒を見ながら、一人で経営しているさびれたモーテルだった。
彼女が部屋でシャワーを浴びると、人影が・・・。

 ほとんどオリジナルそのまんまに作ってるという噂を聞いて、それじゃ作る意味ないじゃんかと思っていたのだが、観てみるとやはり面白い。
なにしろそのまんまだし。
ウィリアム・H・メイシーは出ているし。
ジュリアン・ムーアは不細工だけどおっぱいは色っぽいし。
アンソニー・パーキンスがいないのは致命的だが。
 メイシーはいい。すぐ殺されていたが、そこがまたメイシーらしくていい(笑)。
 わざわざ観るほどの映画ではないのは確かだが、観たらそれなりに面白いのも確か。
どうやら全編カット割りも同じで作ったらしく、リメイクと言うよりコピー。
この調子でサイコのコピーをじゃんじゃん作るのは面白いかも。
アニメとかCGとか、俳優を犬に代えるとか(笑)
そういう1ジャンルが出来る・・・・・わけはない(笑)

20050609(mixi日記より)
20220125


機動戦士ガンダムMS IGLOO 黙示録0079
第1話「ジャブロー上空に海原を見た」
今西隆志監督

 宇宙世紀0079年12月。
第603技術試験隊は試作兵器モビルダイバーシステムの運用試験を行っていた。
今回の試作兵器は軌道上から降下し、ジャブローから宇宙へ打ち上げられる連邦軍艦艇を大気圏内で撃墜するというもので、本体には今や使いどころの無くなったズゴックが使用されていた。
兵器とともに派遣されてきたパイロットは海兵のヴェルナー・ホルバイン少尉だったが、彼は降下中大声ではしゃぎまくり・・・。

 ツンデレ(?)ねーちゃんのキャラとか、典型的すぎる船長とか、少々鼻につくところはあるが・・・・・・・
燃える(汗)!
大規模なフルCG作品としては、屈指の燃え度(笑)。
平成ガメラ3部作にも通じそうな燃え燃え(笑)なソウル全開。
ガンダム世界で戦場マンガシリーズが作りたかったのね。

20060902(mixi日記より)
20220127


機動戦士ガンダムMS IGLOO 黙示録0079
第2話「光芒の峠を越えろ」
今西隆志監督

 連邦軍の大艦隊がア・バオア・クーに迫りつつあった。
第603技術試験隊もア・バオア・クーに招集され、戦闘大隊へ編入される。
ヨーツンヘイムに新たに配属されたのは、グレーのゲルググを駆るカスペン大佐と、彼が率いる新兵器オッゴの大隊だった。
オッゴは新兵器とは名ばかりの簡易モビルポッドで、ザクの装備を使用できるが特攻兵器に近いもので、パイロットは学徒動員兵達だった・・・。

 この話の新キャラ2人がいきなり壺で、第1話を遙かに上回る燃え度(笑)。
終戦間近という設定も相まって、全てにおいて燃え燃え(笑)。
ジオンの簡易戦闘ポッドはかっこいいっす。
またちらりと写るジムが滅茶苦茶脅威に見えるのも素晴らしい。
しかし最後の展開は納得がいかなかった。
ドラマツルギーからすれば降伏していたボールからアクションがあるべきでは?

20060903(mixi日記より)
20220129


英国パラソル奇譚
アレクシア女史倫敦で吸血鬼と戦う
ゲイル・キャリガー著/川野靖子訳

 イタリア系の父を持つオールドミスであるアレクシア・タラボッティは、舞踏会で全く食事が供されないことを大いに不満に思い、図書室に隠れて糖蜜パイを持ってこさせていた。
そこに現れた吸血鬼は、あろうことかアレクシアに襲いかかった。
吸血鬼のくせに彼女が「魂なき者」であると知らないらしく、彼女に触れた途端に能力が失われたのに驚き、それでも血を吸おうとした結果ヘア・スティックを胸に打ち込まれて死亡することになった。
捜査にやってきたロンドンの人狼の元締めであるコナル・マコン卿はアレクシアの気の強さに辟易する。
 アレクシアは家では厄介者扱いされており、気を許せるのは友人のアイヴィくらいで、2人で散歩していたところに話しかけてきたのはナダスディ伯爵夫人のドローンで、アレクシアを城に招待した。
アレクシアはウェストミンスター吸血鬼群の女王の城に行く前に、ロンドンで最高齢の吸血鬼であり友人のアケルダマ卿に相談し・・・。

 最初なんだかチャラチャラしていると言うか、ラノベっぽいというか、読んでいてもう一つのれないかもしれないと思って焦った。
なんでかシリーズ9冊をまとめて落札していたのだ(汗)
しかし読み進むに連れ、だんだんキャラが立ってきて面白くなって一安心。
 ヴィクトリア朝ロンドンが舞台だが、上記の通り吸血鬼やら人狼やらが生活に溶け込んでいる世界である。しかしこれはそんなに昔からではなく、また他の国では状況が異なるというのが面白い。
キャラクターでは人狼のマコン卿、吸血鬼のアケルマダ卿の2人が双璧だが、他もそれぞれ魅力的に描かれている。
ちうか先日読んだ「裏切りの氷河」ではヒロインのことを「都合のいい女」と書いたが、こっちはこっちで家では虐げられている主人公が実は人狼や吸血鬼の重要人物と友人であったり恋人であったりと、いかにも女性視点の願望充足感があって面白い。
「都合のいい人狼」(笑)
 ほぼキャラクター小説と言える内容だが、物語もうまく興味を引き続けるように考えられていた。
全体的にはコミカルな雰囲気なのだが、女性作家ならではというか、女性視点の官能描写が多く、後半はなんだかポルノみたいでもあった(笑)
 ちうわけで様々な要素をミックスしてうまいこと料理してある感じで、軽めのエンタメ小説として楽しむ分には十分な内容で面白かった。
ちなみにオールドミスと呼ばれている主人公だが、あくまでヴィクトリア朝時代の話で、現代で言えばピチピチギャル(笑)である。

20220129(mixi日記より)
20220131


わしらは怪しい探険隊
椎名誠著

 昔一世を風靡した(?)冒険記(?)シリーズ第1弾。
化夢宇留仁も昔読んだことがあるかもしれないが一切記憶なし(汗)
 内容的には今で言うブログなんかの旅行記に近い部分があるが、本書のメインになっている神島探険は本書が書かれた何年も前ということもあり、また著者の混沌とした構成によって時系列がぶっ飛びまくるは文章もぶっ飛んでるはで嵐のような勢いを生んでいる。
説明に比喩を使いまくる上に、その比喩元の説明の中に出てきた比喩表現の元を説明しだしたりするので、なんの話をしていたのか見失うことも茶飯事(笑)
例えばメンバーの1人の目の曇りを説明するためにまず玉子を使って説明後、もっとすごい例として高校時代のアルバイト先の偉いさん(?)がそうだったことを紙工作を駆使して説明し、そのアルバイトには他のメンバーが一緒に行っていたりする。しかもそれは神島での冒険が始まったところで突然はさまるのだ。
まさに混沌(笑)
 ちなみに彼らは「東日本何でもケトばす会」であり、活動内容は主に人の少ない島に行ってテントを張り、そこで宴会をするというもので、男性ばかりで構成されているのだが、中に家族でもなんでもない小学生が1人混じっている(笑)というのも混沌としていて楽しい。
また本書のイラスト、解説もそれぞれメンバーの1人が書いているので、自給自足感半端ない(笑)
 進行的には目的地の選出から始まり、島への移動、テントを張る場所の選定、テント張り、調理、就寝、その他と言った感じで、これだけ書くと普通のブログっぽいが、上記の通り色々とおかしな行動や無謀な行為などがおっさんの集団によって行われるので、読んでいる間はブログっぽさは全然感じない。
 ちうわけでなかなか面白かった。
息抜きにいいので続きも読んでみようと思う。

20220130(mixi日記より)
20220202


機動戦士ガンダムMS IGLOO 黙示録0079
第3話「雷鳴に魂は還る」
今西隆志監督

 ついに連邦軍がア・バオア・クーに押し寄せ、戦闘が始まった。
ヨーツンヘイムにはモビルアーマー「ビグ・ラング」を駆ってEフィールドを死守する命令が下される。
しかしビグ・ラングはモビルアーマーと言うよりも、オッゴの補給基地と言うべき機体だった・・・。

 最終話。ア・バオア・クーの戦い。
相変わらず燃え燃え。Eフィールドというのがこれまた渋い(笑)!
大佐が期待通りのキャラクターで感動。もう少し活躍シーンが欲しかったが。
 やはり「戦場マンガシリーズ」がやりたかったんだな〜っと再認識。
そう言えば今西監督って、ガンダム0083の監督と言えば、なるほど!って感じだけど、OVAのザ・コックピット「音速雷撃隊」の監督もしていると知ると、やはり笑ってしまった(笑)。
 ビーム兵器の描写が秀逸だった。ジムのビームスプレーガンもちょっとは強そうだった(笑)。
CGキャラの表情も、カットによっては実に素晴らしいものも。
 正史に加えるにはあまりにも問題点が多いと聞いていたが、この3作に限ってはそうは思えなかった。
前作に問題点があるのかな(おそらくヅダの存在)?
とりあえずよくできたドラマは、設定を変えてでも正史に加えたくなるな。
 

20060903(mixi日記より)
20220205


ターザンの凱歌
エドガー・ライズ・バロウズ著/高橋豊訳

 ジェーンと結婚し、息子のジャックも生まれ、幸せな日々を送っていたターザンだったが、久しぶりに立ち寄ったパリで、旧友のポール・ダルノーからニコラフ・ロコフがフランスの刑務所から脱獄したという話を聞かされ、背筋に冷たいものが走る。
ロコフを刑務所に送ったのはターザンであり、彼が脱獄して考えることと言えばターザンへの復讐以外考えられなかったのだ。
そこにジャックが誘拐されたという電報が届き、ターザンは急いでロンドンへ戻る。
ロンドンに戻ったターザンだったが、更なるロコフの奸計によって、彼自身も、そしてジェーンまでもが囚われの身となり・・・。

 まず本を開いて口絵を見てひっくり返った。
ボートに乗って荒海を進むターザンと、一緒に乗り込んでいるヒョウと蛮族の男と、類人猿が山盛り(笑)
いったいどんなシチュエーションなのか想像もつかない(笑)
 物語的には上記の通りいきなり大ピンチに陥るわけだが、その後ターザンは無人島に置き去りにされる。
妻子を助けるためになんとか本土に戻ろうとがんばるターザン。
その結果が口絵の様子である(笑)
あのシーンのポイントは、一見目的を同じにした同志のように見えるが、実際は全員強引にターザンに連行されているだけで、実はなにをさせられているのかよくわかっていないというところ(笑)
化夢宇留仁はみんなのどこか虚ろでキョトンとした目を想像して笑い続けていた(笑)
 無人島を脱出した一行はロコフとジェーンの消息を追ってアフリカのジャングルをさまようのだが、ここでまたターザンらしい展開が。
全く同じ罠に2回はまる(笑)
これが許されるヒーローはターザンくらいだろう(笑)
 ジェーンの方も色々と大変な目にあい、息子の顛末も非常に意外な展開となって、息をもつかせぬ冒険アクションという仕上がり。
前述のターザン怪物軍団(笑)も最後まで存在感を示し、彼らがラスト近くで船がなくて困っているところに登場した船に乗った新たな悪人どもには、出てきた瞬間に憐憫を感じた(笑)
 前2作と比べると大作感は減ったものの、軽めのエンターテイメント作品として大いに楽しめた。
やっぱりバロウズはいいね♪

20220205(mixi日記より)
20220206


機動戦士ガンダムMS IGLOO 1年戦争秘録 全3話
今西隆志監督


第1話「大蛇はルウムに消えた」
 試験支援艦ヨーツンヘイムの第603技術試験隊は、ヨルムンガンドという試作艦隊決戦砲をルウム宙域での決戦の決め手になるとして整備を進めていた。
いよいよ開戦というとき、彼らの前に現れたのは見たこともない人型の兵器だった・・・。

第2話「遠吠えは落日に染まった」
 ジオン軍第603技術試験隊の新たな任務はモビルタンク「ヒルドルブ」の地上試験だったが、それはすでに不採用が決まっている試作品の処分と言える内容だった。
ヒルドルブがアリゾナの砂漠に降下し、試験を開始するが、そこで鹵獲したザクを使用する連邦軍の部隊と遭遇し・・・。

第3話「軌道上に幻影は疾る」
 新型モビルスーツ「ヅダ」の最終試験を行う第603技術試験隊。しかしヅダはかつて爆発事故を起こしてザクとの競合に破れた機体だった。
一方地上ではオデッサ作戦が開始されており、ジオン軍の地上部隊が次々に宇宙に逃れてきていた・・・。

 先に続編の黙示録を見てしまったが、こっちも最高に燃え燃えだった。
流石に続編と比べると人物の表情とかは劣るが、脚本や演出が素晴らしいので全然気にならない。
細かいディテール面で言えば、まず宇宙戦闘艦による戦闘シーンが宇宙戦艦ヤマトに引きずられることなく、まさに機動戦闘という描写をしているのがすばらしい。
サラミスの速いこと速いこと(笑)。
しかし第1話の大蛇はお蔵入りになって当然の兵器だった(笑)。
モビルスーツに見つかったらアッと言う間にやられてしまう。
 第2話の大型戦車はぜひ量産化して欲しかった。
少なくともマゼラアタックよりは役に立ったと思う(笑)。
音声入力の描写もかっこよかったし、ほんと燃え燃え(笑)。
 第3話は問題のヅダ。
他の話と比べると全体的に燃え度は低いものの、最後のヅダ発艦のシチュエーションはこれ以上無いくらいの燃え度で、この辺は脚本が見事すぎる。
 とりあえず全6話、どれも素晴らしく楽しめた。
ここ数年の間では、化夢宇留仁にとっては文句無しのベスト1作品である。
やはり松本零士の刻印は強いと言うことか(笑)。

20060910(mixi日記より)
20220207


吸血鬼は泉のごとく
赤川次郎著

吸血鬼は泉のごとく
 夜の街角で、酔った男にホテルに誘われて断る若い女性。
女に逃げられた男はなぜかそこにあった泉の中に。
 その泉は突然現れた神秘性もあって「愛の泉」と宣伝され、見物客が押し寄せる観光名所となった。
しかしエリカはその泉からただならぬ気配を感じていた・・・。

 この話はとてもつまらなかった(汗)
前回からどうも超常現象ありきの内容にシフトチェンジしたようだが、それならそれで雰囲気とかディテールとかにそれなりに気を使ってもらわないと、単なる物語を進めるための便利アイテムになってしまう。
この作品の「愛の泉」はまさにそれ・・・というか、物語を進めるアイテムとしてもまともに機能しているとは言い難く、かと言ってその存在が面白さに加味するわけでもなく、単に子供だましのファンタジー感が追加されただけで、むしろ害になっていると思った。
「犯人」も人間関係の説明はあるが、「愛の泉」をどうこうするための「研究」部分の描写が全然ないので全く説得力も面白みもなく、ご都合主義を感じただけ。
そもそもこのシリーズは特別面白いわけではないのだが(笑)、それにしてもこの話はひどかったと思う。

ある吸血鬼の肖像
 ヨーロッパの朽ち果てた古城に迷い込んだ観光客の日本人女性。
彼女はフラフラと納骨堂の中に入ってしまい、そこで若い女性のミイラを発見する。
 エリカは友人の水上今日子から、彼氏との付き合いを父親が許してくれないのでなんとか説得してほしいと頼まれる。
その後今度は北代純一という同級生から、彼女がヨーロッパの旅行から帰ってきてから様子がおかしいと相談される。
なぜか相談役になっているエリカは少々戸惑っていたが、クロロックは北代の彼女の変化に思い当たることがあるようで・・・。

 この話も超常現象絡みだが、「泉」と比べれば雰囲気などに気を使われており、まだしも普通に楽しめた。
過去と現在の因果の繰り返しなども悪くない。
せめて毎回このくらいのレベルは維持してほしい(笑)

20220208(mixi日記より)
20220210


蒼き流星SPTレイズナー(OVA)
橋良輔監督

ACT-I エイジ1996
 国連主催のコズミック・カルチャー・クラブに選ばれた少年少女達が火星基地に到着するが、突然正体不明の人型の兵器による攻撃が開始される。
米ソが秘密裏に開発した兵器かと思われたが、蒼いSPTレイズナーを駆って彼らを救ったエイジという青年は、それがグラドスという星からの侵略だと告げる。
彼らは地球に向けて出発するが・・・。
 TVシリーズ第1話〜第24話の再構成した総集編。

ACT-II ル・カイン1999
 エイジ達は地球に到着したが戦争はグラドスの勝利に終わり、地球はグラドス軍に占領されていた。
少年少女たちは敵味方に分かれて戦い続けていた。
そこに死んだと思われていたエイジがレイズナーとともに帰ってくる・・・。
 TVシリーズ第26話〜第37話の再構成した総集編。

ACT-III 刻印2000
 TV未放映の最終回をOVA化。
大破したレイズナーは、ニューレイズナーとなって蘇った。
ル・カインはいよいよ地球文化の殲滅に着手する・・・。

 ケーブルテレビで観た。
基本的にTVの総集編なのだが、TVシリーズはほとんどまともに観れなかったので、実に新鮮。
そして死ぬほどおもしれえ(汗)
やっぱ高橋ただ者じゃないわ。
 期待のゴステロ氏は第2部で頑張っていた(笑)。
最終話はほとんどオリジナルで作ってあったと思うが、それまでの盛り上がりと比べるとイマイチだった感じ。
やはり急いで終わらせた感が少し。
それにしてもレイズナーって、スーパーロボットだったんだな(笑)。

20061113(mixi日記より)
20220212


ザブングルグラフィティ
富野由悠季監督

 地球は惑星ゾラと呼ばれていた。行き倒れの少年ジロンは、盗賊団サンドラットと合流。
新型ウォーカーマシン「ザブングル」を強奪するが、親の仇であるティンプを目撃し、ひたすら追いかけてイノセントの領域まで・・・。

 この映画版は初めて見た。
ザブングルって、やっぱ最高だなあ。
グラフィティはお祭りでぐちゃぐちゃな内容だと聞いていたけど、特にそうも思わなかった。
普通に楽しい。
TVシリーズを見たことがない人には流石にきついだろうけど。

20061117(mixi日記より)
20220214


ドキュメント太陽の牙ダグラム
高橋良輔監督

 惑星デロイアの動乱の最中、連邦評議会議長ドナン・カシムが反乱軍に捕らわれてしまい、連邦側は救出隊を送るが、その中にはドナンの息子クリンの姿もあった。
しかしクリンはドナンと反乱の首謀者フォンシュタインが癒着している事実を知ってしまい、ゲリラに参加することに・・・。

 ザブングルグラフィティに続いて同時上映だったこちらも視聴。
こっちも初めて見た。
ザブングルとは打って変わって政治方面に焦点を絞った渋い編集で、これまた熱い!
キャラクターとパワーではザブングルだが、ドラマではやはり高橋に軍配が上がる。
すごい二本立てだったんだな〜。
見に行きたかった・・・。

20061118(mixi日記より)
20220216


紙の動物園
ケン・リュウ著/古沢嘉通編・訳

 今(今じゃない?)話題のケン・リュウの代表的短編集を読んでみた。

紙の動物園
 ジャックの母親は中国人だった。彼の父がカタログで選び、アメリカに呼び寄せたのだ。
ジャックの一番古い記憶は、母親が折ってくれた折り紙の虎だった。
しかしその後ジャックはアメリカにおける中国人の母親という存在の特殊性を許容できず、母親と話をしなくなり・・・。
ファンタジックだが状況にリアリティがあって切ない物語。
とてもよくできている。

月へ
 かつて父と娘は木に登り、月に行った。
月では月人達が優雅に暮らしていたが、彼らを歓迎していなかった。
アメリカにやってきた父娘は難民申請をしていた。
弁護士見習いのサリーは彼の話に感銘を受ける・・・。

 上のあらすじ(?)は気にしなくてよろしい(笑)
ルールが存在する限り、その目的と結果は重ならない。
これはパラドックスの一種かもしれない。

結縄
 ビルマの山の上に、普段は誰も訪れない小さな集落があり、そこでは独自の文化と生活が構築されていた。
そこには文字が存在せず、その代わりに音を表す結び目が連なる縄があった。
アメリカ人のトムはそこにタンパク質工学の緒を見つけ・・・。

 幻想的でもありハードSF風でもある非常に個性的な話。
オチをそこに持ってくるかという意外性も。

太平洋横断海底トンネル小史
 太平洋横断海底トンネルの中継地点の1つであるミッドポイント・シティで巡り合う台湾人の男性とアメリカ人の女性。
やがて男は思い出すのが辛い身の上話をして、過去を精算する。

 ケン・リュウ版「高い城の男」とも言うべき世界観で、この世界と時間軸で他の話も読んでみたい。
この時間軸は最も日本がうまくやった世界であり、太平洋戦争を起こさずに列強の仲間入りをしている。
しかしもちろんその道には公にされない犠牲も多く、結局誰が権力を握っても大して変わらない。
それはそうと、太平洋横断海底トンネルは現在の技術でも実現不可能という意見が大多数だが、化夢宇留仁もそう思う。
ただし水圧に耐えるトンネルの設計は不可能ではないと思う。
絶対的に不可能だと思うのは、経年劣化に対する対応。

心智五行
 266名のクルーを乗せたダンデライオン号が遭難し、若きタイラ1人を残して全員が死亡した。
タイラは携帯AIであるアーティとの会話を慰めに、最後のエネルギーを使って小ジャンプを行い、未探査の惑星を目指す決断をする。
それは成功し、人類が居留する世界にたどり着くが、彼女は病気になって身動きが取れなくなる。
その世界は彼女の世界では撲滅された人体に寄生するバクテリアが充満しており・・・。

 なんだかうふってなる話。
ところで人類はバクテリアの助けなしでも生きていけるのだろうか?
化夢宇留仁の印象ではミトコンドリアの例もあるし、そのままでは不可能ではないかと考えている。

愛のアルゴリズム
 幼女の形をしたロボットでヒットを飛ばした「わたし」だったが、流産をきっかけに彼女と同じ境遇の人の傷を癒やすため、人間と見分けがつかないほどのアンドロイドの設計を行う。
そこには外見だけではない完全な反応を表現するAIの設計も含まれており、やがて彼女は人間の思考とAIの思考には差異がないと気付く・・・。

 この話の中で語られている思考の仕組みは真実だと思う。
だから体調や病気によって思考も変化する。
それはそうとこの話のオチの部分の状況が理解できなかったんですけど(汗)
彼女はどうなったの???

文字占い師
 1961年9月18日。
父親の都合で台湾に住んでいるアメリカ人のリリー・ダイアーは、父親が米軍基地の外に家を構えていることでクラスでいじめられていた。
そんなある日、台湾人の老人と少年と仲良くなり、文字占いを始めとした色々なことを教えてもらうリリーだったが・・・。

 非常に幻想的かつ夢に溢れた話で、うっとりしながら読んでいたら後半のあんまりな展開に総毛立った(汗)
とりあえず228事件を始めとした台湾の歴史をもっと知りたいと思う。
それにしても漢字の解説は心地よい。

 ちうわけで今(今?)話題の著者の短編集を読んでみたわけだが、噂に違わず非常に面白かった。
各短編が全然違う内容で、かつどれも面白い。
ハズレ無し。
少し気になったのは表題作がヒューゴー、ネビュラ、幻想文学の3冠というところで、たしかに十分に面白いがそこまでとは思わなかったところ。
まあこういう賞というものはタイミングとかも大きく影響しそうだし、あまり気にしない方がいいのかも?

20220216(mixi日記より)
20220218


鉄人28号
冨樫森監督

 舞台を現代に移した2005年の実写映画版。
幼いときに科学者の父を亡くした小学6年生の金田正太郎は、祖父と父が開発していたロボット鉄人28号の操縦を託され、東京を襲った謎の黒いロボットと戦うことに・・・。

  CGも酷いが(ブラックオックスはちょびっとかっこよかった)、なにより脚本と演出が酷い。
いいのは中澤裕子が可愛いのと、川原亜矢子の脚くらい(汗)
実写版デビルマンに迫る酷さ。
ハラショー。
「身長1.8mのあれ」は観たことがないが、多分この映画より面白いと思う(笑)。

20100916(mixi日記より)
20220218


ローダンシリーズ12 秘密スイッチX
松谷健二訳

秘密スイッチX
W・W・ショルス著
 スターダスト2の航路上にあったために多大な損害を受けていた東ブロックの輸送船団だったが、彼らもなんとか金星にたどり着いていた。
そして今や金星基地を除けば、彼らはこの惑星上で最も進んだ装備と戦力を持った勢力でもあった・・・。

 新たな勢力も参加し、益々泥沼の様相を呈す金星の情勢。
金星の描写も相まってなかなか面白いのだが、化夢宇留仁としてはこのエピソードはトーラの逃走を端とするトラブルの回収であり、前に向かって進む話ではないので長引かれると少々きつく感じるところも。
しかし強力な敵対勢力が現れたことでトミゼンコフのキャラが立ってきた。
 それにしてもこの話のタイトルはどうなのか。
事故の原因の1つではあるが、本編では一切出てきていないぞ(汗)

金星のジャングル
クルト・マール著
 ローダン、マーシャル、オークラの3人を乗せたボートは金星のフィヨルドを進む。
一方輸送船団の生き残りの長であるラスクヤンはトミゼンコフとトーラを手中に収め、いよいよ金星基地への道を切り開こうとしていた・・・。

 3話も続いたトーラの逃走&金星紛争がようやく終幕。
面白かったが上で書いた理由もあって終わってくれてホッとした。
それにしてもこの2話でのアルコン製光線銃は大活躍だった。いくらなんでも強すぎではと思わせるその威力(笑)
そして長い苦境からようやく抜け出せたトーラの態度に変化が。
それとは別に、トーラがいつの間にかことわざマニアになっていたのには驚いた(笑)
そしてそして、クレストはなにをやっていたんだ(笑)?
あとアザラシ(笑)

20100919(mixi日記より)
20220222


悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-
1〜2話

を観てみた。
 最近「まんが宇宙大作戦」を観るために(笑)ネットフリックスに入ったのだが、寝る前の微妙な時間に軽いものをと。

第1話 魔女狩り
 ワラキアのドラキュラ城にやってきた女性は、聡明な科学者だった。
その20年後、その女性は魔女として火炙りに処され、妻を殺されたドラキュラは1年後にワラキアの人間を皆殺しにすると宣言する。

第2話 死の街
 トレバー・ベルモンドはドラキュラの軍団による荒廃が進むグレシットの街で語り部に出会い、街の地下に英雄が眠り、復活の時を待っているという話を聞く・・・。

 とりあえずサクサクと観られるという点では選択は正しかった。
しかし誰も彼もセリフがやたらに多い上にあまりにも説明的で、すごくアメコミっぽいと思ったら演出脚本がアメリカ人なのね。
まあまだプロローグ的な感じなので評価するところまではいかないが、続きを観るとしたらまた微妙な時間が余ったときかな(汗)

20220220(mixi日記より)
20220224


ストレンジャー・シングス 未知の世界
第1話 ウィル・バイヤーズの失踪

を観た。会社の可愛い女の子に勧められたので(笑)
 1980年代のインディアナ州にて、TRPGに興じる少年たち。
熱中しすぎて日も暮れて親に注意されて渋々解散。ところがその帰り道にメンバーの1人が行方不明になってしまう。
独自に捜索に出た残ったメンバーは、夜の森の中で奇妙な少女に出会う・・・。

 
 まずウィノナ・ライダーが見てもそうとわからなかった(汗)
それはさておき、当時の雰囲気を実にうまく表現しており、それっぽいイベントや謎が散りばめられ、ドラマの第1話としてはなかなかの滑り出し。
それにしてもあそこまで盛り上げるとは、あの少年は大したゲームマスターである(笑)

20220223(mixi日記より)
20220227


ストレンジャー・シングス 未知の世界
第2〜3話

第2話 メープル通りの変わり者
 
 少女011(イレブン)通称「エル」を家にかくまうことにした少年マイク。
ダスティン、ルーカスは反対するが、エルが超能力を持っていることを知って考えを改める。
マイクの姉ナンシーはスティーブの家のプールパーティに。
彼女を連れてきた友達のバーバラはパーティーに馴染めず、1人でプールサイドにいたところを、怪物に襲われて姿を消す。

第3話 悲しみのクリスマス
 
 ナンシーはバーバラが学校を欠席していることに気づき、家に電話をするが帰ってないと言われ、バーバラに何かが起こったことを知る。
失踪した弟のウィルを夜の森で探していたジョナサンは偶然見てしまったプールパーティーの写真を後日見つけられ、スティーブにカメラを壊される。
 ホーキンスの警察署長のホッパーは失踪事件とハンバーガーショップで目撃された丸刈りの少年がホーキンス国立研究所と関わりがあるのではないかと疑う。
 マイクはエルの能力でウィルの行方を探してもらおうとするが、彼女はウィルは彼の家に隠れていると言い、その直後湖から死体が上がる・・・。

 このドラマは非常に情報量が多いので、上記あらすじは重要な要素が山程欠落していることをお断りしておく。
 まだまだプロローグ的な感じだが、ようやく材料は揃ってきたという感触。
次のエピソードあたりから本編かな???
とりあえず観ている間は退屈しないようにはできている。
 それにしても丸刈り超能力少女エルはなかなか美人なのだが男前顔でもあり、主人公格の少年ウィルがあまりにも女顔なのもあってなんだか混乱する(笑)
それとウィルの姉のナンシーがなんだか気に食わない(笑)

20220226(mixi日記より)
20220227


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