2010年3月21日
自宅ゲーム会 2日目


 化夢宇留仁がごそごそと起き出したのは10時くらいだっただろうか。
昨日遅かったのと飲み過ぎで頭が痛い(汗)。
とりあえず近所のラーメン屋で早めの昼飯をすませた後、合流予定のやおきんさんが来るまでにまだ時間があったので、「メキシカ」をプレイ。

 このゲームはクラマー&キースリング作の、「ティカル」に始まる仮面シリーズの1つで、陣取りゲームの傑作である。


 ゲーム開始状態。
このゲームの特徴の1つは、陣取りの前に「陣」自体を作らなければならないというところ。
ゲームが始まった時点では見ての通りだだっ広いボード上に、プレイヤーが川を配置することでエリアが分かれてゆき、そこに塔を建てることで所有権を主張するのだ。


 前半戦中盤。
川で仕切ってエリアを作り、そのマス数が表示されているタイルと同じであればそのタイルを置き、エリアの完成を宣言する。
完成したエリアは以降川を置いて広さを変えることはできない。
画像の8角形の黒いタイルがエリア確定タイルである。

 オレンジのコマが化夢宇留仁で、茶色のコマがVALISさん。
各自エリアを区切っては塔を建ててゆく。
川を置く、コマを動かす、塔を建てるなど、ほとんどのアクションはアクションポイントを消費して行われる。
1手番に使用できるアクションは6である。
 塔は決算時の点数計算に影響し、エリア内の塔の合計階数が一番多い人にはエリアのマス数と同じ点数、2位には半分(切り上げ)、3位にはそのまた半分の勝利ポイントが与えられる。
この辺はいかにもクラマーらしいシステムである。


 プラスチック製だが、なかなか雰囲気のある塔。
川の上に置かれているのは橋で、これの存在がこのゲームを面白くしている。
と言うのも橋から橋へは、川がつながっている限りは1アクションポイントを消費することでコマを移動できるのだ。
そして塔、タイル、他のプレイヤーのコマは移動の妨げになる。
結果橋を使えば高速移動できるが、その橋の上に陣取れば、他のコマの移動を制限できるのだ。


 化夢宇留仁の手番。
茶色のVALISさんのコマが行き先の橋の上に乗っており、化夢宇留仁は陸上を進まざるを得ない。
むき〜〜〜〜〜!!!


 最後にスタート地点に大きなエリアが出来た。
それを予想してあらかじめ3段の塔を建てておいたが、最後にVALISさんに4段の塔を建てられてしまった(汗)。

 結果 VALISさん171 化夢宇留仁147
ぐやじい〜〜〜〜〜(汗)

 「メキシカ」はまだどう進めるのが有効なのか全然分からないが、何度もやってそれをつかみたいと思わせるゲームだった。
ちうかクラマーの陣取りゲームはみんなそんな感じ(笑)。


 やおきんさんが到着。
やおきんさんは化夢宇留仁と逆に、いつも2人プレイが多いと言うことで、では3人で出来るお勧めゲームはと探す。
やおきんさんのリクエストもあり、まずは「サンクトペテルブルグ」をプレイすることに。
やおきんさんもVALISさんも初プレイ。


 ひさしぶりの化夢宇留仁は早速失敗。
思わず調子に乗って、最初の建物フェイズでお金を使いすぎたのだ。
仕方なく貴族フェイズでは最安値のキリスト(仮名/笑)しか買えなかった。
その間にやおきんさんは半ハゲ(仮名/笑)を2人購入。
この差が後々まで響くことになった・・・・。


 やおきんさんは更に半ハゲを購入。
3人も同じ顔が(笑)。
これでやおきんさんは職人6枚と貴族4人で、2フェイズにわたってまとまった収入ができ、頭1つ飛び出す。
 化夢宇留仁は早めに5の勝利ポイント収入になる図書館を買ったので、勝利ポイントではトップだが、このままではじり貧である。
 VALISさんはなかなか職人を買えずに、やはり資金繰りに苦労している。


 なんとか職人の数だけはトップなのだが、これといって打つ手が思い浮かばない(汗)。
 一方やおきんさんは勝利ポイント収入6の劇場2枚を購入。
これはやばいと化夢宇留仁は勝利ポイント収入7の大学の購入を検討するが、所持金が無く見送った直後にこれもやおきんさんに取られてしまった(泣)。
 こうなったら最後の貴族ボーナスに賭けるしかない化夢宇留仁。
しかし手番とカードの巡りが合わず、全然購入できない(汗)。
更にVALISさんにも貴族をひょいひょいと買われ、貴族数トップどころか最下位争いに参加(汗)。


 結局貴族の種類数までやおきんさんにトップをとられ、どうしようもなし(汗)!
やおきんさん184、化夢宇留仁132、VALISさん115
184点なんて高得点初めて見たよ(汗)!
もうちょっとでボード2周するよ(汗)!
 初心者は経験者に絶対勝てないと言われるこのゲームで、こうも徹底的にやられるとは、ある意味化夢宇留仁もすごい(笑)。
 それにしても改めて思ったが、このゲームはこれと言って盛り上がりポイントは無いのだが、非常に面白い。
今やゲームを200個以上持っている化夢宇留仁なのだが、その最初の方に買った本ゲームはいまだにベスト5、下手をするとベスト3に入る。


 次も3人以上で楽しめるゲームと言うことで、「ナイアガラ」をチョイス。
呑気に見えるゲームだが、実は人生の厳しさを教えてくれるスパルタゲームなのだ(笑)


 いきなりルビーをカヌーに乗せるやおきんさんだが、それをかっさらう化夢宇留仁。しかしそれをまたVALISさんにかっさらわれ・・・とかしている内に3人とも滝の前に(汗)。
 あらかじめカヌー2隻出すと帰って来れなくなると警告はしたのだが、やっぱり2隻出して滝の直前で悲鳴を挙げる緑のVALISさんと青のやおきんさん(笑)。
しかし問題は、それに赤の化夢宇留仁も混じっているということである(汗)。


 結局滝壺の底に消えるやおきんさんと化夢宇留仁のカヌー(汗)。
そして今度はVALISさんの緑のカヌーが2隻揃ってやばいことに。
 次のラウンド、VALISさんは命がけの賭けに出た。
そこで気候操作!?
・・・・・・・・
賭は失敗。
VALISさんのカヌーは2隻とも滝壺の底へ(笑)。

 VALISさんは宝石が無かったので、無償でカヌー1隻復活。
化夢宇留仁はなんとか宝石を持って岸に帰り着いた。
VALISさんとやおきんさんのカヌーはまだ滝壺の前である。
おや?波が高くなってきたかな?
自分が陸にいると、不思議と悪天候にしたくなる(笑)。

 そんな感じで化夢宇留仁が宝石を5種類集めて勝利した。
みんなそうだが、最初はこのゲームの見た目にだまされる。
実はこのゲームには良心のかけらも含まれていないのだ(笑)。


 今度は「ラー」を出してきた。
これは化夢宇留仁も対人戦は初めてだが、ソロプレイでもそのシステムの面白さは実感できたので、プレイできたのは非常に嬉しい。
「ラー」は勝利ポイントにつながるタイルを競り取ってゆくゲームである。
ポイントは競りが発生するタイミングの操作と、競りに使う太陽タイルの使いどころである。



 まずはボードの下の方に並んでいる通常のタイルだが、大きく6種類に分けられ、それぞれ勝利ポイントにつながるタイミングとルールが異なっており、その結果各プレイヤーが欲しがるタイルに違いが生じる。
 例えばファラオタイルは一番たくさん持っている人は5点もらえ、一番少ない人は-2点のペナルティ。
持つなら最大数だが、たくさん持っても意味がないという、存在自体がジレンマのタイルである。
 文明タイルは1枚も持っていないと-5点のペナルティで、3種類以上持っていると大きな点数になるので、とにかく手に入れたいタイル。
しかしこのタイルは同じものを持っていても仕方がない。
 他にもゲーム終了時にしか点数にならないが、集め方によっては大きな得点になるモニュメントタイルなど、実に工夫が凝らされ、どれも微妙にジレンマをはらんでいる。

 ゲームは3つの時代に分かれ、タイルによって各時代終了時に点数になるものと、ゲーム終了時にしか点数にならないものがある。
 太陽タイルには1から16までの数字が書かれており、ゲーム開始時に1のタイルはボードの中央に置かれ、それ以外のタイルは大小の数字をとりまぜて各プレイヤーに配られる(3人プレイでは13までのタイルを使用する)。
競りの対象は並べられたタイルだけではなく、ボードの中央に置かれた太陽タイルも含まれ、競り落としたタイルは次の時代に競りに使用できるのだ。
 画像では太陽タイルの温存作戦に出た化夢宇留仁はパスを続けており、まだタイルを手に入れていない。
しかしこの作戦は、ある男のタイルの引きの偏りによって粉砕されるのだった・・・(汗)



 第2時代開始時。
競りが発生するのは、以下の3つのいずれかの条件を満たした場合である。
1.ラータイルが引かれる。
2.誰かが「ラー」を宣言する。
3.通常タイルが8枚引かれる。
 このラータイルを、VALISさんが引きまくるのだ。
おそらく3割は越えていたのではなかろうか。
ラータイルが引かれると、どれだけボード上のタイルがしょぼかろうが、即座に競りに突入である。
しかもラータイルがボードの右端に達すると、問答無用で次の時代に移ってしまう。
後々おいしいタイルが並んだ時のために太陽タイルを温存していた化夢宇留仁だが、VALISさんがぽんぽんラータイルを引くので、タイルは全然ボード上に並ばず、全然使う暇がない(汗)。
仕方なくそこそこタイルが並んだところでえいやっとタイルを使おうとするのだが、そんなときに限ってやおきんさんの高いタイルに競り負けてしまう(汗)。


 なんとかファラオタイルは最高数をマークしているが、序盤で洪水タイルが出まくったおかげでナイルタイルは点数にならないし、高得点につながる文明タイルは全然手に入らない上に、相変わらずラータイルはどんどんVALISさんに引かれ、何も出来ない内にゲーム終了が迫ってくる(汗)。


 なんとかモニュメントタイルを7種類そろえるのは成功。
これでなんとかゲーム終了時のボーナスがいただける。
しかしまだこのままでは調子よくタイルを取っているやおきんさんに負けてしまう。
頼むからラーよ出ないでくれと祈るが、次の手番はVALISさん。
ゲーム終了(笑)。
 結果 やおきんさん34、VALISさんと化夢宇留仁20
負けてしまったが実に面白かった。今までやったクニッツァのゲームの中ではベストかも。
誰の手番でも、次にどんなタイルが引かれるかとワクワクさせられるということは、ゲームをしている間中ず〜〜〜っと面白いのだ。
そして様々な要素が全て考える要素になっており、ゲームの面白さに直結している。
しかも競り自体はなにしろ選択肢が少ないので、初心者でもとまどいようがない。
クニッツァの代表作(の1つ)と言われているのも当然だとうなずけた。
 しかし今回はとにかくVALISさんがラーを引きまくるのが印象的だった。
クニッツァのゲームで爆笑するとは思わなかった(笑)。

 そろそろお開きの時間も近づいてきたので、最後にさくっと終わるゲームをということで「ケルト」。
やはりある程度以上の数のゲームをプレイすると、どうしてもクニッツァ率が上がる(笑)。
今回のゲーム会では、14ゲーム中4つ(ペンギンパーティー、ケルトタイル、ラー、ケルト)がクニッツァのゲームと言うことになった。
割合的には低い方か(笑)。


 化夢宇留仁は茶、VALISさんが黒、やおきんさんがグレー。
今回はクローバーがゴールマスに1つも行かなかったので、全体的にスピードコースになった。
VALISさんとやおきんさんは初ゲーム。
 化夢宇留仁の作戦は・・・・・
特にない(汗)。とりあえずはがんがん進めそうなコースに2倍コマを進め、ある程度進めそうなコースに他のコマを進める。
青コースの宝石を取りたいが、あいにく手札に青がほとんど無い。


 ゲーム中盤。
 なんとか青のカードを引いてきたので宝石を確保。
 黒のVALISさんはルールを勘違いして5つのコマ全てをスタートさせた。
しかしそういう戦略もあるということで、続行に。
その後VALISさんは手札の悪さに苦しめられている様子だった。
このゲームは手札の運不運は大きく影響するのは、さんざんな目に遭ってきた化夢宇留仁はよく知っている(笑)。
 グレーのやおきんさんはケルトは初めてと言え、ロストシティー、ケルトタイル、ケルトカードはベテランらしいので油断できない。
右の1個を除いてまんべんなく進めているイメージ。それがコツなのか。

 ゴールゾーン一番乗りはやおきんさん。
ケルトは1人ゴールゾーンに入ったら、もはや終盤である。
あと4つのコマが入ったらサックリ終わってしまうのだ。
 化夢宇留仁は手札は悪くはないが特別よくもないという構成で、2倍コマのコースはもっとカードに余裕が出来てからと思っていたが、こうなっては急いで進めなければならない。他が頼りない状況だし、勝つためには終了までに10マスにたどり着かなくては。



 なんとか10マスまでたどり着いた。
しかしやおきんさんも終わりが近いと見て取り、どんどんゴールゾーンに進めてくる。
次の化夢宇留仁の手番で終了・・・・っと思ったら、その直前にやおきんさんに入られてゲーム終了してしまった(汗)。
 結果2点差でやおきんさんの勝利!
最後の一歩で4点取られて負けた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(泣)
やおきんさん31、化夢宇留仁29、VALISさん15

 今回は漫然と進めてしまったが、もっと1歩あたりの点数を早くから意識するべきだった。
意識しだしたらゲームが終わった(笑)。
 今見直せば、得点タイルの差で負けたとも言える。画像は得点計算直前の様子で、盤上では化夢宇留仁が1点リードしているのだ。
確かにほとんど重視していなかった(汗)。

 ちうわけで2日にわたって14種類16ゲームを遊んだのだった。
AN氏、VALISさん、やおきんさん、ありがとうございました♪

20100325

 


過去の記録を見る  次の記録を見る

ボードゲーム天国