Nikon AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

 ニコンFマウント用交換レンズ。
1993年発売の一応オールドレンズだが、AF用モーターを内蔵した一眼レフ機につけて使う分には今どきのレンズと全く変わらない使い勝手で、小型軽量ということもあって非常に使いやすい。

 メルカリでNikon V3のセットを購入したらFマウントの古いAFレンズが2本ついてきたのだが、これがどちらもすごくいい物で、とてもいい買い物になった。
画像はNikon Dfにつけた状態。
ゴツゴツしたピントリングと距離窓やら変なスイッチ(笑)など、化夢宇留仁の好みにピッタリで非常にかっこよく、Dfにもマッチしている。

 ここで画質の話になるのが通例だが、まずこのレンズのなにより最高なポイントとして、いかにも機械っぽいAFの動きを紹介したい。

AF動作

この動きと音がたまらんのよ(笑)
またもっさりした動作ではあるが、動きの速い被写体をAF-Cで追従連写するとかいうのでなければ十分に実用的なAF速度でもあり、実に軽快に撮影を楽しめる。
 ちなみにこのAFをデジタル機で楽しむためには、AF駆動用モーターを内蔵した一眼レフ機が必要である。
小型のエントリー機にはモーターが内蔵されていないし、Zマウント機ではマウントアダプターを介してもモーターの動力を伝達する構造上絶対に動作しない。


 で、画質だが、これまた非常にヌケのいい素直な画で、色乗りもよくてとてもいい感じ。
ボケの感じはタム9よりも50mmF1.4に近く、むしろクセがない分こっちの方が使いやすいケースもありそう。
 APS-C機ににつけると90mmの焦点距離となるので、タム9との微妙な棲み分けもできるのが嬉しいところ。

AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dの得意なところ・いいところ
●AF動作がかっこよすぎる
●今でも通用する画質
●フルサイズ用の60mm単焦点レンズとしては小型軽量

AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dの苦手なところ・悪いところ
●流石に現在のレンズと比べれば解像度や偽色の出にくさなどは敵わない
●手ぶれ補正などもちろん無い

作例(ライトルームによる編集済)
マクロっぽい ボケきれい もっと絞るべきだった おだやか 雰囲気がある ボケの階層 チキンクリームスパ

 オールドレンズをマニュアルフォーカスで楽しむのもいいが、こういうAFレンズはAFを活かしてこそ本領を発揮できると思う。
Fマウントの楽しさを満喫できるレンズ。

20241105


Nikon FT1 カメラ道楽

HOME