2011年5月4日
突発的GWゲーム会

 隠れ家でゲーム会。
いつもの月例会のメンバーに加えて、シイタ毛さん、ダムさん、それにMさんも加わって、総勢7名。
6人と勘違いしていたので、6人以上でプレイできるゲームばかりを持っていった。


 まずは手軽な多人数ゲームの定番「ニムト
このゲームは少人数でプレイする場合と、多人数の場合とではゲーム展開が大きく変化して、そのどちらも面白い。


 大人数でプレイするニムトの魅力は、予測の難しさによる混沌とした展開にある。
なにしろ1手で7枚ものカードが追加されるわけで、1枚しか出ていない列でも一気に5枚以上になってしまう可能性があるのだ。
その結果これは安全と思っていても、突然すごいペナルティを喰らったりするわけ。

 ゲームはシイタ毛さんが松井(55のカード。ペナルティは最大の7点)を出しては自分で回収を繰り返したり(笑)、おとなしくしているケルベロス氏がとにかく不運でやたらに列を回収したり、Mさんが自動回収のカードを出したり(笑)するのが印象的だった。
 化夢宇留仁は慎重に慎重を期して、回収ゼロを目指すも、やはりどうしても少しは回収してしまう。
 1ラウンド目はケルベロス氏が-32点でダントツ回収。
そのまま突っ走るかと思いきや、次のラウンドではαさんが-38点と躍進(笑)。
最終結果は以下の通り。

  1 2 3 4
化夢宇留仁 9 9 5 20 43
cerberus氏 32 8 11 6 57
テノムフ氏 10 15 19 14 58
Mさん 14 27 19 6 66
ダム氏 10 3 32 21 66
シイタ毛さん 16 16 7 31 70
αさん 9 38 16 16 79

 最終4ラウンド目で、終了条件の-66点を4人が満たして終了(笑)。
慎重に進めていた化夢宇留仁だが、4ラウンド目にけっこうでかいペナルティ列を回収することに。
と言うのも、場に4枚目で99が出ていて、手札に101を持っていたのだが、100が出る可能性を考えて1手番我慢したところ、100が出てこなかった。
そこで安心して次の手番に101を出したら、なんと同じ手番でαさんが100を出したのだ(汗)
化夢宇留仁の出した101は6枚目となって回収(汗)。
そのフェイントは読めない(笑)!


 次は「暗黒の大広間
今までも何度かプレイして面白かったのだが、7人という大人数は初めてなので、どうなることか期待。



 ぞろぞろ〜〜〜〜〜(笑)
プレイ人数が5人以上だと1人3個に減るとは言え、キャラクター総勢21人はやはり多い。
早速これだけいたらモンスター倒せるやん!という意見が(笑)。



 初めての人も多く、また他の人のキャラクターが邪魔で身動きが取りにくいと言うこともあり(笑)、モンスターが逃げまどう人々のど真ん中に乱入して1ラウンドで6人食い(笑)という快挙を成し遂げるも、前半ラウンドだったのでスタートに戻されるだけですんだ。
 その後のゲームは紫のダム氏が終始リードし、初めてプレイするにも関わらずモンスターの死角を突いて着々と出口に進んでゆく。
後半はいかにしてダム氏のキャラクターを食い殺させるかに頭をしぼる面々(笑)だが、それも敵わず、ダム氏が真っ先に3人とも脱出成功した。



 その後犠牲者を出しながらも、他の人のコマもちょこちょこと脱出に成功するが、出口直前でMさんのコマがモンスターの視界に入り、残った全員がピンチに。
その様はあたかもホラー映画で、出口を前にして他の人の制止も聞かずに飛び出して殺される奴のようだった(笑)
 画像はギリギリ直前でモンスターの移動が終わって命拾いした人々。直前で震え上がっている黄色のコマは化夢宇留仁のものである(笑)
後方では赤のMさんが最後に残ったキャラクターを移動している。
 最終結果

脱出&人数順 生還人数
ダム氏 3
テノムフ氏 3
化夢宇留仁 3
シイタ毛さん 2
cerberus氏 1
αさん 1
Mさん 0

 プレイ人数が5人以上の場合は、2人以上脱出出来れば勝利となる。
それにしてもMさんの0人が光り輝いている(笑)。

 予想通り大人数でプレイすると、モンスターに追われてパニックに陥る人々というノリがとても面白かった。
しかし動かすコマ数が多い分それなりに時間はかかるので、長考タイプの人がいる場合は要注意かも。



 次は休憩も兼ねて、手軽にプレイできる「ピッグ10」
お手軽カードゲームでは「ニムト」に次ぐ名作だと思う本作は、「ニムト」と同じく大人数でのプレイにも対応しているのがまた嬉しい。



 場札が合計10になるカードを出せば、「ピッグテン!」と宣言して場札全てをもらえる。オーバーしたらその前の手番の人がもらえる。
こんな単純な基本ルールに、手札が3枚という制限によってテンポのよさを生み出しているのは見事。
失敗すると1人だけ喜ぶ人がいるというのもゲームとしてのツボを突いている。

 1回目は化夢宇留仁の次の手番のテノムフ氏がバーストしまくってくれて、濡れ手に粟で大もうけ。
2回目はMさんがバーストしまくってその前の手番のαさんが大もうけした。

脱出&人数順 1 2
化夢宇留仁 27 9
Mさん 17 2
テノムフ氏 12 9
ダム氏 8 3
αさん 7 25
cerberus氏 4 17
シイタ毛さん 0 14

 勝敗は手前の手番の人次第という気がしないでもないが(笑)、それはそれでよし(笑)!


 次は「ピラニアペドロ
このゲームは6人までで、今回はMさんが見物に回った。

 酔っぱらいのペドロを、各自が出したカードの通りに誘導し、その結果ピラニアに食われたり溺れ死んだりする(笑)と言う愉快なゲームだが、大人数でプレイしたら全然誘導できないのでは・・・と思っていたら、やっぱりその通り。
画像は初っぱな1ラウンド目にペドロがピラニアに食われている様子(笑)。


 あまり動かないようにすれば危険は少なくなるのだが、そうすると次のラウンドでの使える石が減ってしまうので、みんな派手に動いてくる。
結果手番が最後の方の人は、ペドロがどこにいるのか全く予想がつかずに高い確率で死亡するというわけ。
 しかし盤上に石が増えてきたらペドロの生息時間(笑)もそこそこ延長してきた・・・・と、思いきや、その頃には手元の石が無くなっており、1歩でも間違えたら即死状態(汗)。



 最後は化夢宇留仁がおそるおそる踏み出した1歩で、あわれおぼれ死んだペドロ(笑)。
この結果化夢宇留仁が2回ペドロを殺して敗北(笑)。

 やはり不用意に石を失わないようにするのは基本戦術だとよく分かりました(笑)。


 次は「お邪魔者」
ずいぶん前に買っていたのだが、逆に大人数でないとできないゲームで今まで機会がなかったので、今回の機会を逃すわけにはいかないと持ってきたもの。

 プレイヤーは全員ドワーフとなって、金塊を探して洞窟を掘るのだが、その中に悪いドワーフが数人混じっており、妨害するという内容。
誰が悪いドワーフかは本人にしか分からない。
 これを3セット繰り返して勝敗を決する。


 ゲーム開始直後の様子。
左の3枚の茶色のカードがゴールで、このどれかに金塊が隠されている。
スタートは右のはしごが掛かったカードで、現在通路カードが1枚配置された状態。
スタートとゴールの間にはカード7枚分のスペースがあり、ここにカードを配置して掘ってゆく。

 化夢宇留仁は第1ラウンドはお邪魔者になった。
とりあえず最初はばれないようにおとなしくしていたが、次の手番が回ってくるまでにゴールにたどり着かれる可能性が出てきたので、正体を現して行き止まりの通路カードを配置。
しかし途端に通路カードが配置できなくなる妨害カードを送られ、手出しが出来ない間に金塊を掘り当てられてしまった。



 2ラウンド目以降はよいドワーフになり、がつがつと掘りまくる。
奇怪な行動をしていたのはMさんで、ちょっと怪しいと思っただけですぐに妨害カードを送りつけたりするので、敵味方がさっぱり分からない状況に(汗)。
 3ラウンド目はテノムフ氏とダム氏が同じ場所のカードを「宝の地図」カードで確認しあった後に妨害の仕合いを始めたので、どちかが悪いドワーフだと分かったのだが、そこにまたMさんがおとなしくしているcerberus氏に妨害カードを送ったりして混沌としてくる。
 結局3ラウンドともよいドワーフが発掘を成功させて終わった。

  1 2 3
cerberus氏 2 3 3 8
テノムフ氏 4 0 4 8
Mさん 0 1 4 5
化夢宇留仁 0 3 2 5
シイタ毛さん 3 0 0 3
ダム氏 2 1 0 3
αさん 0 1 0 1

 0になっているところがお邪魔者だったところである。
お邪魔者が金塊の発見を失敗させていたら、よいドワーフが0点でお邪魔者は全員3点もらえていたのだが。
よいドワーフの方は人数に応じた枚数の金塊カードを、金塊を発見した人から回して好きなカードを1枚ずつ取ってゆくというシステムなので、最初に金塊を見つけた人が有利になる。
結果3ラウンドともよいドワーフだったcerberus氏と、2回のよいドワーフ時に2回とも金塊を発見したテノムフ氏が勝利した。
 今回はお邪魔者が圧倒的に不利という結果になったが、正体がバレバレでいいからもっと妨害しまくるべきだったのかもしれない。
それにしてもちょっとあからさまな感じだが。

 次は「人狼」のカード版をやってみようということになったのだが、8人必要ということだったので方針を変更し、i-phoneアプリを使ってプレイしてみることに。
この場合アプリがゲームマスター役をやってくれるのだ。
 人狼(「タブラの狼」など名前は様々)は、上記お邪魔者と同じように開始時には各自の役割が分からず、村人側は紛れ込んでいる人狼を全員リンチして殺せば勝利。人狼側は情報操作をしたり、毎晩1人ずつ襲ったりして、村人の数を人狼の人数以下にすれば勝利というもの。
なかなかえげつない設定だが、独特の面白さがあってファンも多い。
 しかし誰もこのアプリを使ったプレイはやったことがなかったので、説明を読みながらプレイ・・・・と思ったら、いきなりMさんが自分の役職「市民(村人)」を口走ってしまった(汗)。
とりあえず練習と言うことでそのまま続行(汗)
 i-phoneが化夢宇留仁のところに回ってくると、化夢宇留仁は「占い師」だと言われる。
村人の場合はいきなりリンチ投票をさせららたらしいのだが、占い師の場合はいきなり誰を占うかと聞いてきた。
そこで妙にi-phoneを操作する時間が長かったように感じたダム氏を占ってみる。
「ダム氏は人狼です」
村人側に属する占い師としては、せっかく当たりくじを引いたので、すぐにダム氏を始末したいところ。
 その間に人狼側では襲撃する対象を選んでいたらしく、いきなりMさんがむごたらしい姿で発見された。
まあ冒頭で役割を公開してしまっているわけで、人狼側としてはそれしか選択肢が無かったのであろう(笑)
 次は村人の投票結果の公開。
怪しく思われているのはテノムフ氏、αさん、シイタ毛さんの3人(だったと思う)。
化夢宇留仁はそこにダム氏が入っていなかったので焦り、「ダム氏を吊りたい」と言う。しかし人狼に占い師だとばれたら間違いなく襲撃されるので、理由までは明かさなかった。
次の投票の結果ではシイタ毛さんと化夢宇留仁が候補に。
このままでは満足な情報を与える前に仲間である村人に殺されてしまう可能性が出てきたので、自分が占い師だと公開してダム氏が人狼だとあらためて宣言。
勝敗はグループ毎に決まるので、例え自分が死んでも勝利はできるのだ。
するとシイタ毛さんが猛烈に反論に出てきた。
シイタ毛さんが村人だとすれば、ダム氏が人狼かどうかは分からないし、化夢宇留仁が人狼だと決めつけられるだけの材料も無いはず。
つまりシイタ毛さんも人狼である。
これで化夢宇留仁の中では村人に紛れ込んだ人狼2人が誰か分かった。
それも宣言。
 結果シイタ毛さんが処刑され、その夜化夢宇留仁が襲撃されて死亡。
翌日の投票ではダム氏が苦しい言い訳を繰り返すが、やはり処刑されて村人の勝利となった。

 ちうわけで人狼は村人勝利で終了。
Mさんの役割公開とか、みんなで投票時の理由公開タイミングを間違えるとか、いろいろ人狼側が不利になる要素が多かったように思う。
 とりあえず今回のプレイで実感したのだが、化夢宇留仁は人狼シリーズには向いてないということが分かった。
前にネットでプレイした時もそうで、テーブル版だったら違うかと思ったのだが、余計に向いてなさを実感。
やっぱり例えゲームでも、相手を嘘つき呼ばわりするのもされるのも精神的に苦しい。単純に嘘だと宣言する(ダウトなど)ならいいが、こっちは理由まで話してまわりを納得させなければならず、それがうまくいかなければ例え真実を話していても信じてもらえないことさえある。
このゲームを好きな人は、みんな精神力が強いんだな〜〜〜〜〜っとマジで思う。


 ここで時間がなくなったシイタ毛さんが帰宅し、残ったメンバーで「アステロイド」をプレイしてみることに。
このゲームは化夢宇留仁がソロプレイしてみて面白かったので持ってきた。
ランダムに動き回るアステロイドを避けつつ、プロット方式で宇宙船を動かして進めるレースゲームである。



 まずアステロイドを動かす3色のサイコロを振り、ストップウォッチをスタート。今回は初心者向けの50秒にセット。
ストップウォッチが鳴るまでに各自のシート上にチップを並べて宇宙船の移動を計画。
ストップウォッチが鳴ったらサイコロの目の通りに全てのアステロイドを移動させた後、各自の宇宙船を計画通りに移動。
これを繰り返してボード上の4つの通過ポイントを通れば勝利である。
 しかしゲーム開始直後に問題点が判明。
とにかく視認性が悪すぎる(汗)。
ヘックスの区切り線は薄いし、各アステロイドに描かれているサイの目に対応した点は小さいし、宇宙船も小さくて方向が分かりにくい。
化夢宇留仁は目がいいので問題だと感じなかったが、そうでない人は相当きつかった模様。この欠点はこのシステムのゲームでは大きい。



 そこら中で衝突事故が発生しまくっている。
アステロイドと衝突すると船体にダメージを被り、一定数に達すると爆発する(笑)。
この調子だと誰かが爆発すると思われたが、テノムフ氏が4つのゲートを通過して勝利した。

  ゲート通過数
テノムフ氏 4
化夢宇留仁 2
ダム氏 2
αさん 1
cerberus氏 1
Mさん 1

 テノムフ氏の圧勝。
 みんな衝突しまくりの中、テノムフ氏はいい感じに飛んでいた。
それにしてもみんな異様に衝突が多いと思って見てみると、このゲームは相対方向の把握に慣れているかどうかも大きく影響すると分かった。
盤上のコマの向きから見た左右を判断してプロットしなければならないのだが、それに慣れていないと左右を間違えまくるのだ。
化夢宇留仁などは昔のツクダのロボット物ウォーゲームなどで慣れきった要素だが、初めての人にはそれもだいぶきつかったらしい。

 思った以上に敷居の高いゲームだったらしい。
こういうのの判断はなかなか難しいところだ。

 ちうわけでゲーム会は終了。
その後チリトリ鍋を食べに行き、腹一杯になって帰宅。そのまますぎ寝てしまった。
皆様お疲れ様でした。ありがとうございます。
それにしてもなかなかハードな2日間だった。

20110505


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ボードゲーム天国