007/リビング・デイライツ
ジョン・グレン監督
00ナンバーが参加するジブラルタルでのNATOの演習訓練に暗殺者が侵入し、数名の死者が出た。
ボンドは暗殺者を始末するが、得られた手がかりは「スパイに死を」というメッセージだけだった。
その後ボンドはチェコスロバキアのブラチスラヴァにて、KGBの重要人物であるコスコフ将軍の亡命を手助けする任務につく。
演奏会が終わって出てきたコスコフを狙撃しようとしていたのは演奏会でチェロを弾いていた若い女性だった。
ボンドは彼女が素人だと見抜いて命を助ける。
亡命に成功したコスコフは、イギリスのスパイ暗殺計画はKGBの新しいトップであるプーシキン将軍によるものだと明かす。
しかしそこに牛乳配達員に化けた殺し屋にコスコフを奪い返されてしまい・・・。
10年ぶりくらいに観た。4回目くらいだろうか。
この作品はティモシー・ダルトンが初のボンド役をこなしたのが有名だが、それ以外でもいろいろとこれまでの作品とは趣が異なる部分がある。
第1はボンド・ガールのキャラクターで、マリアム・ダボが演じるチェリストのカーラはとにかくおぼこくて可愛らしく、ボンド・ガールというよりヒロインという方がふさわしい。
これはよいとも悪いとも判断のつきにくいところだが、マリアム・ダボはとにかく可愛いのでまあよしとする(笑)
第2は敵のボスがマンガみたいなしょうもないやつに描かれているところで、これはもうこの映画の汚点としか言いようがない。
ヒーローの凄さを伝えるのには敵の凄さを伝えるというのが最低限の条件だと思うのだが、なんでこんなキャラにしてしまったのか理解に苦しむ。
それ以外では特に文句をつけるところもなく、007らしい007映画に仕上がっていると思う。
いつものように見せ場の連続なのは言うまでもなく、またプーシキンの暗殺任務を負った007の駆け引きなど、頭のいい見せ場もきちんと用意されている。
当時のスタント映像の壮絶さも相変わらずで、CGではないからこその迫力を満喫できる。
よかよか。
20250620(mixi日記より)
20250621
無敵鋼人ダイターン3 第28話 完成!超変型ロボ
富野善之監督
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いつものノリで滅茶苦茶な話で、ダイターンもひたすら無様な姿をさらしまくり(笑)
しかしとりあえずビューティーの脱ぎっぷりがいいのでまあまあ満足した(笑)
20250621(mixi日記より)
20250622
決定版ゲゲゲの鬼太郎 猫町切符
水木しげる著
UFO宇宙突撃隊
小惑星女王星の奇妙な宇宙船が東京を占領した。
鬼太郎をリーダーに妖怪軍団が立ち向かうが、宇宙人の秘密兵器幻覚バクダンによって鬼太郎が操られてしまい・・・。
久しぶりの鬼太郎作品らしく、鬼太郎がいつもの格好ではなくてTシャツにジーパン(?)ですごしている描写が(笑)
ノリ的には「銀河遊撃隊」みたいな感じだが、こっちは別にパロディというつもりはなさそう(笑)
それにしてはタイトルも似てるし、もしかしてパクった???
タイムマシン
前に読んだ「水木しげるコレクション4 ゲゲゲの森の鬼太郎」収録のものと同内容。
ロケットハウス
できたばかりのマイホームから少し歩いたところに全く同じ家が建っているのを見つけて驚く男。
しかも中には妻と子も。
さらに自分と全く同じ見た目の男と出会い、襲われて車のトランクに入れられそうになるが、逆襲して逆にその男をトランクの中へ。
警察に相談したが取り合ってもらえず、困っているところに話しかけてきたのはねずみ男だった・・・。
宇宙人の侵略計画だったわけだが、複製を作って入れ替わるというのはこれもなんか元ネタがありそう。
竹やぶの小人
前に読んだ「ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)14」収録のものと同内容。
火星人現る
アメリカが火星の石を持ち帰り、共同研究をしていた日本にもその一欠片が持ち込まれた。
これに偶然研究員の血が落ちたところ、欠片は巨大化して奇妙な姿の火星人が復活した。
火星人は食事の代わりに生き物のエネルギーを吸い取って生きており・・・。
火星人の姿がいつもの適当な輪郭の中に詳細な点描というスタイルでなかなかかっこいい。
オチはいつもの鬼太郎は吸収できないというやつ。
エンバン実験
前に読んだ「ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)14」収録のものと同内容。
不思議な家
鬼太郎は見知らぬおやじに昔貸した1億円の取り立てを頼まれる。
目玉のおやじの忠告でねずみ男を連れて行ってみると、その屋敷の中には100年も前から閉じ込められている人々がいた。彼らは歳を取ることもなく、2階にいる何者かの研究が終わるまでは出られないが、出られたとしても一気に年月が過ぎ去って灰になってしまうだろうということだった。
果たして2階には姿を見せない宇宙人がおり・・・。
鬼太郎はなんの役にもたっていない(笑)
ねずみ男が地球人を代表する脳みそであるという展開もよく意味がわからず(汗)
猫町切符
前に読んだ「水木しげるコレクション2 ねずみ男とゲゲゲの鬼太郎」収録のものと同内容。
宇宙人落下
前に読んだ「ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)14」収録のものと同内容。
ムーン大王
古代の塚を掘っていた少年たちが奇妙な石棺を掘り当てる。
中に入っていたのはムー大陸の王、ムーン大王だった。
元々月は地球に接続されており、そこを統べていたのがムー一族だったのだが、人類が水爆のようなものを仕掛けて月を分離させたのだ。
やはり鬼太郎は吸収できないパターンだが、その後さらに強力になって襲ってくるムーン大王はなかなかの強敵だが、ぬらりひょん的な手口で亡き者に(笑)
狸ばやし
前に読んだ「ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)14」収録のものと同内容。
メキシコの石
前に読んだ「水木しげるコレクション2 ねずみ男とゲゲゲの鬼太郎」収録のものと同内容。
かくれ蓑
前に読んだ「水木しげるコレクション4 ゲゲゲの森の鬼太郎」収録のものと同内容。
終末株式会社
前に読んだ「水木しげるコレクション2 ねずみ男とゲゲゲの鬼太郎」収録のものと同内容。
海坊主
釣りをしていたねずみ男に話しかけてきたのは、海坊主の研究をしていた父親が行方不明になったという少年だった。
ねずみ男は調査に向かったがそれきり姿を消した。
今度は鬼太郎が捜索に向かうと、大ダコに襲われた上に奇妙な泡に捕まって海底の穴の中に連れ込まれ・・・。
結局捕まっていた博士が犠牲になって鬼太郎とねずみ男を救うというなんとも微妙な展開に。
ちうかよくシケってなかったな(笑)
脱衣婆
前に読んだ「ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)14」収録のものと同内容。
透明人間
女子大の寮で奇妙なことが立て続けに起こり、依頼されて鬼太郎が調査をしてみると、そこには透明人間になったねずみ男が。
ねずみ男は7年前にやっつけたはずのベリアルと取引をしており・・・。
ベリアルに体内に入られて乗っ取られそうになる鬼太郎だが、逆に鬼太郎の「霊魂四の字固め」またの名を「満腹殺し」によってベリアルを倒す・・・のだが、それがどういう技なのかは具体的には不明(笑)
悪魔博士
前に読んだ「水木しげるコレクション2 ねずみ男とゲゲゲの鬼太郎」収録のものと同内容。
二人狸
前に読んだ「水木しげるコレクション4 ゲゲゲの森の鬼太郎」収録のものと同内容。
わんたん妖怪
山口百恵が夜寝ていると、なにかがベッドの中に入ってくるのだという。
話を聞いたねずみ男が調査に向かい、百恵の家に御札を貼ってそれが入ってこれないようにするが、それは酔っ払いを操って御札を剥がして入ってきてしまう。
鬼太郎が乗り出して対決するが・・・。
対決の顛末がよくわからない(汗)
ちうか山口百恵を登場させても問題ないのか(笑)?
影くい猫
真っ黒な猫がねずみ男の影を食べてしまい、それを皮切りに日本中から影が無くなってしまい、ついには夜の闇まで猫が食べてしまい、日本は白夜に包まれる。
その猫をエジプトの古墳から連れてきてしまったという博士は猫の体内からガスになっている影を取り出さなければならないと言い・・・。
反省しているという博士が最後のコマで満足そうにしているのが印象深い(笑)
ちうかこのコマはもしかしてあとで追加されたのかも???
死人列車
小学生の女の子が首吊り自殺しているのが見つかり、なんとかしてくれと言われた鬼太郎は困惑する。
仕方がないので死人列車に乗って探してみると・・・。
それって助けたということになるのか(笑)?
つきもの
前に読んだ「ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)14」収録のものと同内容。
全て週刊実話に連載されたもので、大人向けということで他とは雰囲気の異なる話ばかりで構成されている。
だからといって普通に大人向けの内容かと言われれば首を傾げたくなるものばかりだが(笑)
20250621(mixi日記より)
20250623
水木しげる厳選集 虚
水木しげる著/佐野史郎編
を昨日読んだ。
約束
小雨の降る夜、締切を遅らせてしまった漫画家が徹夜で仕上げようとしていると、足音が近づいてきて自分の部屋の前で止まった。
それは小学校のときに共に漫画家になろうと誓いあった友人山本だった。
しかし山本の様子がどことなくおかしく・・・。
オチが全然オチてなくてびっくりしたが、昔の怪奇物はだいたいこんな感じかも。
魔石(W・W・ジェイコブス「猿の手」より)
奇妙な男が落とした3つの願いを叶えるという石を拾った次郎は、その石に30万円もらえるように願い、学校へ。
しかしその後家に天国交通の使者が現れ、次郎が交通事故で亡くなり、お詫びとして30万円持ってくる・・・。
また丸パクリ(笑)
元作品のことも書いてあるのは、許可をもらっていると言うより版権が切れているのだろう(笑)
なんか他の水木作品でも猿の手をパクった話を読んだ気がするのだが見当たらない。
気のせいだろうか。
はかない夢
留守番をしていたカン太の隣に、いつの間にか奇妙な男がいた。
実はそれは隣の神社の神様で、カン太は家を間違えたのを言いふらさないという条件で願い事を1つ叶えてもらうことにする。
カン太の願いは自分をもう一人出してもらい、それに勉強させて自分は山で遊んで暮らすというものだったが・・・。
神様が例によってねずみ男そっくり(笑)
オチは呑気に描かれているがなかなか過酷である。
空想石
貧乏な農家の息子である茂作は、奇妙な男が落としたと言って探していた石を拾った。
それは石というより卵のようで、茂作が懐に入れて温めると奇妙な生き物がかえった。
その生き物は不思議な能力を持っており、茂作の言うことを何でも聞いてくれたが・・・。
相変わらずオチがオチてない(笑)が、そもそもあれで食べた気になっていたらそのうち死ぬのでは???
奇妙な男のデザインはもちろんねずみ男(笑)
空のサイフ
江戸時代のスリの少年は余裕のありそうな奇妙な男(ねずみ男デザイン/笑)のサイフをすろうとするが、捕まってしまい男の奴隷にされることに。
そもそも男の持っていたサイフは空で、男はそれを捨てる。
その後そのサイフは持ち主を変えていくが、持ったものは例外なく不幸に・・・。
拡大したらホコリに混じってあれが寝ているのが見えるというシーンを他でも見たことがある気がするのだが、思い出せない。
鳥かご
東京の郊外の森の中の一軒家が部屋を貸し出すことにしたところ、大きな鳥かごのような荷物を背負った少年が気前のいい前金で借りることになった。
少年は部屋に鍵をかけ、その荷物を誰にも触られないようにしていたが・・・。
少年の未来は暗い(笑)
河童膏
江戸時代。打ち身切り傷に効く河童膏という評判の薬があったが、その材料は河童の皿だったので、薬屋は専門の「河童の皿とり」を何人か雇っていた。
その一人の鈍太は全然皿を取ることができず、今月中に取れなければクビだと言われる。
頑張って沼で河童を探す鈍太だったがおぼれてしまい・・・。
切ない・・・。
人の業を思うのと、なんだか現状では日本人が河童になりつつあるとも思う(汗)
剣豪とぼたもち
先に注文したはずのぼたもちを雲助たちに食べられてしまい、最初は我慢していた剣豪だがそれが繰り返されてとうとうぶち切れ・・・。
ラストで語られる品位とか貫禄というものがなにによってそなわるものかというのが真理すぎる。
錬金術
江戸時代。錬金術に熱中する一家。
息子だけはそれに懐疑的で、指導した丹角先生に疑問をぶつけると・・・。
丹角先生のお言葉が重い。
そして丹角先生のデザインは例のあれである(笑)
宇宙虫
宇宙飛行士の身体にくっついてきた宇宙虫の卵が流れ流れて日本の凡太のところに。
生まれた宇宙虫2匹を、親の指示に従って池の中の島に捨てる凡太だったが、その島で宇宙虫は目まぐるしく進歩し・・・。
味わい深い。
凡太のお父さんがなかなか聡明で物わかりがよいのもいい感じ。
机
昭和35年頃、水木しげるが持っていた古い机は、なぜか使う者に親愛の情を抱かせた。
水木しげるは部屋を貸していた男にその机にまつわる昔のできごとを話す。
なんだかよくわからないが、水木しげるにとって愛着のある机だったらしい(笑)
古道具屋の怪
古道具屋の主が倉庫になっている2階の大掃除をすることになり、そこで「ある怪物の日記」という古いが妙に活き活きとした本を見つける。
それは自由に姿を変化できる怪物が、古代から人を食ってきた記録だった・・・。
滅茶滅茶かっこいいストーリー。ラブクラフトもびっくり。
絶対なにか元ネタがあると思う(笑)
不思議な手帖
市役所に勤める山田は45になっても平だったが、なんとなく満ち足りた雰囲気を持っており、いつも古ぼけた手帖になにやら書き込んでいた。
そんな山田を気にかけていたオールドミスが山田のあとをつけると山田は神社で賽銭に1000円も払っていた。
その後不倫の仲になった2人だったが、彼女は山田をぐでんぐでんに酔っ払わせ、手帖の秘密を聞き出すことに成功する・・・。
デスノート(笑)
もちろんパクリではないが、もっと前に誰かがそういうアイデアの作品を書いているのも間違いないだろう。
ちなみにオールドミスはなんとねずみ男の妹である(笑)
群衆の中に
漫画家の花森は、同じく漫画家の長井に最近元気がないねと言われるがその理由を話そうとはしなかった。
そこで花森をぐでんぐでんに酔っ払わせて聞き出した秘密は、花森の妻が人間に見えるがそうではないということだった・・・。
なかなか恐ろしいストーリー。
そのまま仲良くしたらどうなるのかは少し気になるが(笑)
不思議町三番地
小さな製薬会社に勤める山田は、そこで不死の薬を開発しており、とりあえず10年は寿命を延ばせる段階に達していた。
帰りが遅くなり、タクシーに乗った山田は運転手と話をし、2人でその薬を飲む。
しかしタクシーは道に迷ってしまい・・・。
もう一つの世界物だが、ある意味あの世でもある片方の世界はもう片方の世界を認識しているなど、工夫があって面白い。
しかしなにより山田だけではなくタクシーの運転手までまきこまれているところが楽しい(笑)
深夜のバス
終電も無くなり、歩いて帰るしかないと思った男は、なぜか通りかかったバスに乗るが、そのバスには誰も乗っておらず、運転手さえいないのに走っていた。
やがてたどり着いた奇妙なコロッセオのような建物で・・・。
入れ替わり。
皮を剥がされるのが恐ろしい。
目ひとつの神 新・春雨物語(上田秋成「春雨物語」より)
病床に伏せる母が止めるのも聞かず、少年は都を目指して旅立った。
母は庭先の奇妙な一つ目の石地蔵に息子が帰ってくるようにお祈りし・・・。
設定は少々異なるが、おおむね原作(?)通りの内容っぽい。
まとまりがよく、なんだか味わい深い。
丸い輪の世界
久太の妹は肺炎になって死んでしまった。
久太は大雪の日には重いだろうと妹の墓の上に積もった雪をはらいに行った。
ある日久太が草原でれんげ草をつんでいると、奇妙な丸い輪が空中に浮かんでいるのを見つける。
輪の向こうには妹が・・・。
あまりにもドラマツルギーからかけ離れており、なんだか実体験を語っているような雰囲気があってすごくいい感じ。
笠地蔵
前に読んだ「ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)12」に収録のものと同内容。
この本で唯一の鬼太郎登場作品である。
ねずみ男っぽいのはやたらと出てくるが(笑)
佐野史郎が水木しげるを愛しているのが伝わってくる味わい深い作品が集まっている。
とてもよい。
20250624(mixi日記より)
20250625