STAR TREK 備忘録

TOS1

TOS2 TNG2

DS92

VOY2 ENT2 DIS2 PIC2
TOS3 TNG3 DS93 VOY3 ENT3 DIS3 PIC3
 
TNG5 DS95

VOY5

    LD1
TAS1
TNG6 DS96 VOY6     LD2
TAS2
DS97

1 宇宙幽霊船の謎 Beyond The Farthest Star
 未探査宙域の星図作成任務についているエンタープライズ。
しかしある惑星から発せられている強力な引力に捉えられ、なんとかその惑星上の軌道に乗る。
軌道上には見たこともない形の巨大な異星船も存在し、調査の結果それは3億年も前から存在していたことが判明する。
異星船の船内の調査を行っていると、突然ブリッジらしき部屋に閉じ込められる。
何者かがブリッジに迫っており、それに対する自動防御システムが働いたらしい。
やがて3億年前の記録映像の翻訳が完了し・・・。

 とりあえずオープニングで紀元3000年とか、いきなり銀河系を離れるとかいろいろ言っているが、このシリーズも聖典に加えられることとなったことだし、細かいことは聞き流そう(笑)
 この話はまあ典型的TOS宇宙ストーリーという感じで、悪くない。
悪くないがよくもない(汗)
 最後の展開は最近VOY75話「D.N.A.に刻まれた悪夢」で観たのとそっくりだったが、参考にしたのだろうか。
20220213

2 タイム・トラベルの驚異 Yesteryear
 時を超えるゲートを使ってオリオン人の歴史を調査して戻ってきたカークとスポックだったが、誰もスポックのことを覚えていない。
調べてみるとスポックは7歳で死亡しており、エンタープライズの副長にはアンドリア人が就いていた。
彼らが過去に行っている間に過去の改変が行われたが、過去に行っていた2人にだけはその影響が現れなかったらしい。
 スポックには7歳のときに行われる成人の儀式で、従弟のマロンという男が助けてくれたという記憶があった。
カークはその従弟を現在のスポックが演じるというアイデアを思いつき、スポックは30年前の過去に旅立ち、過去の自分を助けることに・・・。

 この話は美術が徹底的に凝っていて、画の見どころが非常に多い。
いきなり例のゲートを普通に使っているのも衝撃(笑)
 
 物語も興味深い内容で、スポックの家族の描写なども丁寧でとても面白かった。
しかし非常に重要な要素「なぜ、どうやって過去が改変されたのか」がわからないままというのが非常に気持ち悪い(汗)
20220213

3 アメーバ星雲ネブラの恐怖 One Of Our Planets Is Missing
 
 80万キロにも達する巨大なガス状の奇妙な移動体を調査するエンタープライズ。
それはパラス14星系の惑星アロンドラを飲み込んでしまい、進路を変えて惑星マンティリスに向かった。
どうやら巨大な生物らしい。
マンティリスは多くの住民が住む惑星なので、生物の進路を変えるか、せめてマンティリスの住民を避難させなければならない。
しかし生物を追跡していたエンタープライズまでもが中に取り込まれてしまい・・・。

 
 生物がガス状の割にしっかりと内臓を備えているので、ミクロの決死圏スター・トレック版といった趣。
ちうか巨大すぎて隙間が大きいという解釈だろうか。
ザ・センス・オブ・ワンダーという感じでまさに豪速球ど真ん中SFという感じだが、ほんとにそれだけの話なので今の目で見ると少々退屈でもある(汗)
20220226

4 女だけの星 The Lorelei Signal
 
 エンタープライズは過去150年の間、正確に27.346宇宙年ごとに連邦の船が失踪している宙域の調査を行う。今がそのタイミングでもあった。
すると近隣のトーリアン星系から妙なメロディーのような通信が入り、それはスポックを含めた男性を全員腑抜けにして惑星に引きつけていた。
惑星に上陸したカーク達が電波の発信源と思われる建物へ入ると、美しい女性達が待っていた・・・。

 セイレーンの伝説を思い出すが、昔の船と違ってエンタープライズには女性もたくさん乗っているのがミソ。
ウーラのかっこいいこと(笑)
 
 気になったのはチャーリーの鼻歌を聞きながらエンタープライズが画面を横切るカットの長さ(笑)・・・もだが、 惑星の女性たちが普通に戻れると喜んでいるラストで、それまでの150年間で積み上げた罪の方はどうなるのだろうか・・・。
20220226

5 謎の新兵器パラライズ光線 More Tribbles, More Troubles
 
食糧不足に陥ったシャーマン惑星に食料を運ぶ任務についているエンタープライズ。輸送艦が2隻同行している。
すると小型の宇宙船を攻撃するクリンゴンの巡洋戦艦を発見。
クリンゴンは新兵器パラライズ光線でエンタープライズの動きを封じるが、輸送船で撹乱することでクリンゴン船のエネルギーが尽き、離脱した。
小型船は爆発したが、乗員はなんとか転送が間に合った。
しかしその乗員は商人シラノ・ジョーンズとトリブルだった・・・。

 TOSのブルーレイボックスにおまけで入っていたので視聴。
TOSの「新種クアドトリティケール」の続編にあたる内容で、今度のトリブルは繁殖はしないように改良されていたが、やたらと成長が早い。
またトリブルの天敵といわれる生物も登場するが、それが実はトリブルが大嫌いなクリンゴンが苦労して生み出した新種の生物だったという設定が面白い。
TOSでは船長が座ろうとしたら椅子の上にトリブルがいて驚くというカットがあったが、今作ではそれが何度も繰り返され、しかも毎回大きくなって最後には椅子に座るのを諦めるなど、 気が利いたギャグも。
キャラクターも俳優によく似ているし、驚いたことに宇宙船の戦闘シーンもなかなかの迫力だった。
他にも画的にも脚本も思っていたよりも完成度が高くて面白く、アニメ版を侮っていたと反省。
ちうかシャーマン惑星は「新種クアドトリティケール」でクアドトリティケールを渡す予定だったはずだが、毒入りだったので失敗し、未だに食料に困っているらしい(笑)
20200224

6 変身!ベンドリア人の怪 The Survivor
 ロミュランとの中立地帯付近で発見した小型船の中に、5年前に行方不明になって死んだと思われていたカーター・ウィンストンを発見するエンタープライズ。
彼は力のある貿易商人であるとともに慈善家でもあり、エンタープライズに現在乗船している保安部のアン・ノラッド中尉のフィアンセでもあった。
しかしカーターには大きな秘密があった・・・。

 とりあえず相変わらずの酷いネタバレ邦題について、化夢宇留仁から謝っておく。
すみません(笑)。
しかしこの話については、むしろそのネタがバレてからのビジュアル&ストーリー&ドラマがメインなので安心してほしい。
まず邦題でバレているベンドリア人のビジュアルであるが、細長いが伝統美さえ感じるタコ型異星人である!
これが実に可愛い(笑)
特に廊下を去ってゆく後ろ姿など最高である(笑)
 
 ストーリーも単に変な異星人が侵入しただけではない、その裏に実にハードで論理的な計画が存在しており、そのプロットはTOSではなくもはやTNGの域。
その過程でロミュラン人もかっこよく登場する。
 死んだと思っていたフィアンセが実は生きていたと喜んでいたアンだが、現実を前に現れる彼女の感情の動きも見逃せない。そしてそれに応えるベンドリア人の方も(笑)
 他に興味深い点としては、アニメシリーズならではのものとしてローワー・デッキでも踏襲されたネコ型異星人クルーの登場も見逃せない。
しかしそろそろ実写(まあCGになるだろうが)でも見てみたいものである。
 
 ちうわけで非常に見どころの多い傑作だった。
それにしてもベンドリア人の変身能力はすさまじい。
なにしろ終盤にはあんなもの(笑)に変身してしかもその効果まで再現してしまうのである。
こんな種族がα宇宙域にいたのなら、γ宇宙域のあの種族などそんなに恐れる必要はなかったのに(笑)
20220317

7 惑星ファイロスの巨人 The Infinite Vulcan
 
新たに発見された惑星の調査を行うエンタープライズ。そこには高度な科学力で作られた探知装置が存在していた。
転送上陸して調査を進める中で、スールーが原生植物の毒針に刺される。
その毒は強力でマッコイも匙を投げるが、そこに現れた植物系知的生命体であるファイロス人が治療してくれる。
高度な知性を持つ友好的な種族とのファーストコンタクトに喜ぶ一行だったが、ファイロス人には隠された目的があった・・・。

 前話に続き、このエピソードもまさにSFの醍醐味と言えるプロットが面白く、よくできている。
例の優勢人類の設定も絡んでいそうな過去の歴史が関わってくるところもかっこいい。
ビジュアル的にもちょっとサボテンっぽいファイロス人のデザインもかっこいいし、巨神兵みたいな霊廟のシーンとか、ビジュアルも頑張っている。
後半の予想外すぎる展開も興味深く、ラストのお前は存在したままなんかい(汗)!というオチは面白すぎる。
20220317

8 魔星メーガスの半獣人 The Magicks Of Megas-tu
 
 銀河中心部の調査に向かうエンタープライズだったが、そこは爆発物質の充満した危険な空間であり、更にはあらゆる機械が機能を停止してしまう。
そこに現れたのはサテュロスのような姿でメーガス人ルシアンと名乗り、彼は地球人を知っているらしく、彼の惑星に招待される。
そこは魔法が存在する驚くべき世界だった。
そしてこの空域ではメーガス人ではなくても魔法が使えるらしい。
ところが他のメーガス人達が現れ・・・。

 
  銀河の中心のサイケデリックさに唖然(汗)
そしてルシアンが超マッチョ(笑)
 後半はセイラムの魔女裁判絡みの展開になり、ビジュアル的に興味深いのは勿論、アメリカ人の心に罪悪感とともに根付いているのを感じる。
荒唐無稽な展開ではあるが、脚本がしっかりと作られているので安定感があり、最後まで気持ちよく観ることができる好編だった。
20220403

9 不思議の星のアリス Once Upon A Planet
 
休暇のために遊園惑星にやってきたエンタープライズ。
手始めにマッコイ、スールー、ウフーラが上陸するが、マッコイが突然ハートの女王に襲われ、エンタープライズに逃げ帰る。
ところがウフーラが戻ってこない・・・。

 TOS17話で出てきた惑星再訪(笑)
吹き替えでは惑星バカンスという身も蓋もない名前になっている。
アニメで作るからにはすごくわけのわからないものが大量に出てくるのを期待したが、全然そんなことはなく、むしろ実写のTOSの方が頑張っていた。
そして納得いかないのがオチ。
あの説得でコンピュータが納得するとは到底思えない。
どのへんに助け合っているという根拠を見つけられたのだろうか???
奴隷の根拠ならいくらでも見つけられるぞ(汗)。
1つ前の魔法の惑星での説得は非常に納得がいくものだったのに。
20220403

10 侵入した愛の妙薬 Mudd's Passion
 
 指名手配されているハリー・マッドを追ってアルカディア星系に到着したエンタープライズ。
上陸班はハリーが炭鉱夫たちに胡散臭い惚れ薬を売りつけようとしているところを発見。
アルカディア星系は連邦に属していないのでカーク達に逮捕権は無かったが、ハリーの詐欺のからくりを暴くことで客達の暴行からハリーを保護するという名目で確保する。
 エンタープライズの拘禁室に入れられるハリーだったが、チャペル看護婦がスポックに恋していることを見抜き、惚れ薬を餌に彼女のフェイザー銃と身分証を盗み取って脱走する・・・。

 
 ハリー・マッド再登場。やっぱりアニメ版にも出てたのね(笑)
ハリーの行動はほぼフェレンギ人だが(笑)、機転も効いてなかなか手ごわいキャラクターになっている。注目ポイントは勿論チャペル看護婦によるスポックの誘惑シーンで、予想以上にアグレッシブ(笑)
物語後半はなぜか荒野の惑星で2体の怪獣に襲われる展開となり、予想を許さない超展開だが、結局一番印象に残ったのはハリーのものすごく豊かな表情だった(笑)
低予算で有名なTASだが、基本的な画力はマジですごい。
20220421

11 ミクロ人間の恐怖 The Terratin Incident
 
放射線を放出しだした惑星アラクナの調査を行っていたエンタープライズだが、200年も使われていないインテルサットコードの信号を受信し、発信源は65惑星だと突き止める。
65惑星に向かったエンタープライズだったが、突然謎の放射線を受け、なんとクルーの体が小さくなり始め、デルシウムクリスタル(ダイリチウム結晶)も変質してしまい、満足に航行することもできなくなってしまう。
クルーの身体は小さくなり続け、船の捜査もおぼつかなくなってしまい、カークは65惑星に単独で転送降下して調査を行うが・・・。

 
なんだか反射衛星砲みたいなのが出てきたと思った(笑)
見どころは勿論小さくなったクルー達の描写で、机の上に乗ってみたり、変な足場みたいなものを組んでみたり、集団でロープを引っ張ってなんとか転送のスイッチをオンにしたりと、楽しませてくれる。
金魚鉢に落ちたチャペルの濡れ髪が色っぽいのもいい(笑)
しかし化夢宇留仁が一番気になったのはネズミ。
出てきた最初からず〜〜〜〜っと半透明なのだが、劇中では普通にネズミとしか呼ばれず、小さくなったのには言及されても透明なことには一切触れられない(汗)
気になる〜〜〜〜〜(汗)!?
20220421

12 魔のスペース・トライアングル The Time Trap
 
 数多くの宇宙船が行方不明になっているデルタ・トライアングル宙域の調査を行うエンタープライズ。
しかしそこには3隻のクリンゴン巡洋艦が待ち伏せしていた。
クリンゴン船の攻撃に対して反撃すると、クリンゴン船が消失した。
それは攻撃とは別の原因によるものと思われた。
エンタープライズがクリンゴン船の消失点に行ってみると、エンタープライズも忽然と姿を消した。
 クリンゴン船とエンタープライズが現れたのは通常の宇宙とは異なる空間で、そこでは時間の流れる速度が他とは異なっているらしい。
そしてその空間に捕らわれた様々な種族による評議会に呼び出されるカークとコール・・・。

 
 評議会に実に様々な種族が並んでいるのも観ものだが、化夢宇留仁的に一番興味深いのは勿論クリンゴン船の艦長コール。
なんか実写とは全然顔が違うような気もするが(笑)、「悪いクリンゴン」の象徴みたいなところがまたよかった(笑)
それとオリオン人女性がいい感じ。
20220512

13 惑星アルゴの海底人 The Ambergris Element
 
地震によってほとんどの陸が海に沈んでしまった惑星アルゴで地震のメカニズムに関する調査を行っていた一行だったが、突然巨大な両生類に襲われ、カークとスポックが行方不明になってしまう。
捜索の結果なんとか2人を見つけ出すが、なんと2人の身体は特殊な物質によって変質しており、水中でしか生きられないようになっていた。
変質の謎を探るために調査を行うと、やがて水中に高度な文明をもった知的生命体が存在しているのを発見し・・・。

 
あんな怪物がいるのになんであんなしょぼいボートで捜索に出るのかが理解できなかったが、もしかしてカークとスポック以外はみんな異常に無能なのか(汗)?
色々と面白い仕掛けが用意されたエピソードではあるが、ストーリーとしてはこれといったひねりもなく、なぜか超協力的な現地人女性の助けで窮地を脱してめでたしめでたし(汗)。
脚本家の能力不足による残念なエピソードだと言わざるをえない。
20220512

14 過去から来た新兵器 The Slaver Weapon
 
シャトルに乗っているスポック、カトー、ウーラの3人。
彼らはタイムレス・ボックスを第25宇宙基地へ運ぶ途中だった。
タイムレス・ボックスは太古の昔に滅んだスレイヴァー人が作った物で、その箱の中では時間が停止しており、当時の物が一切劣化せずに収められている貴重なものだった。
ところがタイムレス・ボックスの共鳴作用(?)のようなものでもう1つのタイムレス・ボックスの存在を感知した一行はその惑星に向かう。
しかしそれはクーガン(クジン)人の罠だった・・・。

 
ラリー・ニーヴン脚本とあって、全編SFらしさにあふれている。
クジン人も出てくるし。この世界のクジン人も何度も人間と戦争をしては負けているらしい(笑)
ちょっとクジン人の設定が多すぎるような気はしたが(笑)
カークもエンタープライズも出てこないというのも思い切りがよすぎて面白い。
それにしても1つの話で3回もフェイザーで撃たれた記録を持つのはウーラくらいだろう(笑)
20220522

15 人間動物園 The Eye Of The Beholder
 
ラクトラ7号星で6人の乗員を乗せた科学調査船が消息を絶ち、エンタープライズがその捜索に向かった。
惑星上には無人の調査船が放置されており、調査隊は規則を破って全員が惑星に上陸したものと思われた。
カーク、スポック、マッコイの3人が捜索のため上陸したところ、惑星上には様々な惑星の生態系が再現されているらしかった。
そこに突然巨大なナメクジのような怪物が現れ、触手をのばして3人を捉えてしまい・・・。

 
地味ながらスタートレックらしいいい話だった。
スタートレックのいいところの1つに、醜い姿でも友好的で高度な知性を持った異星人が登場するところで、むしろそういうのは人類よりも遥かに高い知性を持っているケースが多い。
またこのエピソードでは人類と異星人との常識の違いや、思考速度の差によるコンタクトの困難さなど、ハードSF風のディテールも描かれていて興味深かった。
20221002

16 惑星マッドの冒険 The Jihad
 
 ヴェダラ人の依頼で惑星連邦に所属する複数の船が集結した。
ヴェラダ人はそれぞれを紹介し、その中のスカーのチャー皇太子は戦争に明け暮れていたスカー人達が平和に暮らすようになった原因である英雄アラーの魂と呼ばれる彫像が盗まれたことを告げた。
このままでは再びスカーが他種族に対して戦争を始めてしまう。
そこで彫像盗難がスカーの国民に知られる前に、惑星マッドにあるらしい彫像を密かに取り戻すというのが任務だった・・・。

 
 多種族のエキスパートを集めて困難な任務に対するというのはコブラでもあったな。
この話ではスカーの王子であり軍の司令官であるチャーが非常にかっこいい。
「民衆が望むのなら戦わざるをえない」とか、台詞がまたいかす。
小粒ながらいい感じの話だった。
20230223


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