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補足の説明として。

ついでなので先の投稿で御紹介した用語を解説してみましょう。
(1)遅滞
敵の行動を阻害する行動の一切を指します。
今回ケースでは敵軍が撤退しようとしている自軍を追撃している、なんて状況です。
ですので、敵軍の侵攻速度を抑えることができれば自軍は安全に撤退できます。
そこで行なわれるのは、敵侵攻ルートに鉄条網や障害物や地雷を設置するとか、
敵軍が通過しなくてはならない平滑地に火力集中点を形成して足止めを試みるというのがこの場合に相当します。
他にもアイデア次第で敵軍の侵攻速度を遅くさせるあるいは停止させるなんてこともできますので、作戦次第ですね。
     
(2)陽動
敵に自軍の意図を誤認させて、自軍の行動目標を阻害させないようにする行動を指します。
今回ケースでは自軍が撤退しようとしている事自体を認識させない、なんて状況です。
ですので、大規模な逆襲攻撃をした後に準備した通りに撤退してしまうなんてのは陽動作戦に相当しますし、
部隊を分けて敵の側面や背後に侵攻を試みて、別に成功しなくてもそういう企図を相手に理解させる程度でも良いのです、
敵軍が警戒を厳にして防備を固めた間に撤退してしまう、なんてのも策ですね。
つまり敵軍が自軍が攻撃に転じようとしている=撤退を企図していない、と錯覚させるのが肝です。
敵軍が自軍企図を阻害しようとする心理を利用することで撤退を完了させるという事です。
これもまたアイデア次第でどんな心理トリックを相手に仕掛けるかでバラエティが発生しますが、
やり過ぎると敵軍に真の企図を見透かされることもありますので程度問題でしょうね。
上手く作戦が嵌れば敵軍からは魔術師だのペテン師だのの称号が貰えるかも知れませんけど。

(3)誘引
敵軍を誘い出す行動を指します。
今回ケースでは自軍撤退ルートとは全く異なる方向に敵軍の侵攻方向をそらす、なんて状況です。
ですので、小部隊を誘引部隊として敵の追撃に合わせて撤退させておき、それとは別に主力部隊は撤退してしまうという感じになります。
誘引はそれ以外にも使えます。
例えば誘引部隊がひと当たりしてから総崩れを装って撤退、釣られて追撃を開始した敵軍を主力部隊の縦深陣に誘い込み、袋叩きにすると「釣り野伏せ」の完成です。
誘引する部隊は敵の攻撃下でも実際に潰走状態に陥らないこと、自然な撤退に擬態できることが重要です。
ですので、高い練度と士気を持つ兵と戦術能力に優れ冷静に状況分析ができ尚且つ兵と高い信頼関係にある指揮官が絶対条件になります。
ハードルは高いのですが、上手くできる部隊があればどんな状況にでも使えますので、戦術展開のバリエーションが飛躍的に増えますのでおススメです。

簡単にそれぞれを補足説明して見ました。
大臣 2021/10/17(Sun) 11:55 No.1284

結果が同じでも違いがあること、について。

zaza領主閣下
山中教授

お呼ばれ致しました故、参上仕りました。
ようやく領主閣下の御下問内容が判りつつあります。
要するに以下の2つのケースを混同されているのですよ。
状況:敵勢力下に孤立した友軍があり、戦闘救出作戦を要する。
   戦闘救出作戦遂行にあたって、損害が出る可能性が高い。
ケース1:戦闘救出作戦での損害をゼロにはできないので、戦闘救出作戦自体を行なわない。
ケース2:戦闘救出作戦を立案遂行するが、作戦過程で予想以上の損害が発生して戦闘救出作戦を断念した。

さて、このケース1、ケース2では結果として、戦闘救出作戦が失敗してしまい、孤立した友軍を救出できていません。
どちらも同じ結果でしたが、果たして全く同じでしょうか。
それは違いますよね。
状況次第ではケース2では救出できました。しかしケース1ではどうやっても救出はできません。
なぜなら戦闘救出作戦自体を実施しない訳ですから。
まさに領主閣下が
>登山で遭難者が出て、捜索隊が結成されても、捜索前、捜索中に、天候が悪化した場合
と仰っているように、状況によっては失敗する可能性があるにせよ、
そもそもリスクが存在しているから「救出しない」ということと結果として「救出できなかった」という場合を混同されていると存じます。

で、そこまでを踏まえて。
>それが軍隊でもあるのではないかと思っていたので、そういう判断が致し方なしと周りも思ってくれる状況の境目が知りたかった
何と言って伝わるか判りませんがやってみましょう。
士気が高い軍隊ほどだと思いますが、戦闘救出作戦は志願制のケースが多く、しかも多くが志願してきます。
リスクが高いと知りつつも窮地にある友軍の命を救出する価値を戦場で見知らぬ敵兵を多く殺害するよりも価値を見出す、と言えば伝わるでしょうか。
ですので、戦闘救出作戦を実施する場合には断念する敷値の判断は難しいと言えます。
先にも申し上げた通り、片手程の数人の将兵を救出する為に1個師団を投入してもおかしくない、いやそのまま戦争になって全軍が投入される可能性すらあるのです。
そうした危険性は近代現代ですら多くの戦争で見られる通りですよね。
例えば日本軍の盧溝橋事件などはたった1人の日本兵が行方不明になったことから端を発している通りです。
ですので私見ではありますが、戦闘救出作戦中止を判断するのは「作戦がどうやっても失敗することが明らか」な場合ではないでしょうか。
つまり損害数が多いから断念する、のではないということであろうかと存じます。

>ゲームとかで、平気で、時間稼ぎや、より多くの部隊を守るために、少数の部隊を突出させたり、敵に当たらせたりしますが
これは軍隊では「遅滞」とか「陽動」とか「誘引」とかまあ色々ケースがありますが。
もちろん担当した部隊は損害が大きくなりますが、その作戦自体を遂行する事で友軍の多くが窮地から脱することを承知しているケースが近代では殆どだと思います。
つまり無意味な捨て駒ではないということですね。
>兵隊さんは全員死んだりしておらず、安全地帯に退却はしているのかもしれませんが
御指摘の通り、部隊全部が玉砕、なんてのは旧日本軍くらいなもので。
ゲーム的には「組織的な戦闘行為」ができなくなったという状態と思って頂ければ。
部隊の何割が死亡すると戦闘行為が維持できなくなる、なんてのは諸説ありますが。
>実際の軍隊は、ゲームのように捨て石に見えるような戦法は取らないということでしょうか
いえ、ですので、そうした戦術は採用されます。そして後退作戦においては頻繁です。
日本史の戦国時代では信長公の「金ヶ崎の退き口」が有名でしょうか。
大戦中だと日本軍の「キスカ島撤退作戦」は複数の戦艦を含む強力な米打撃艦隊を出し抜いて5千人を全くの無傷で撤退させた見事な作戦でした。
撤退戦こそ準備も情報も満足にない状態で損害をどれだけ少なくできるかが難しいのです。
教授が仰る様に、
>自分が戦い続けることが、味方(戦友)を助けることに繋がる(と信じられる/納得できる)のであれば
の通りですね。
大臣 2021/10/17(Sun) 11:06 No.1283

救出作戦を中止する理由

zaza様
 レスの書込み、有難うございます。

>取り残された人がいても、いまにも建物が燃えて崩れ落ちそうだったら、
>隊員の生命を守るために、救出に行かないと思うのです。

>登山で遭難者が出て、捜索隊が結成されても、捜索前、捜索中に、天候が悪化した場合、
>二次災害を恐れて、捜索は中止すると思うのです。

 ちょっと視点が違うような気がしました。
 消防士や遭難者捜索の場合、救助対象を助けられるかどうか、が問題になるのだと思います。
 建物が燃えて崩れ落ちそうなのであれば、例えば、
 それが1分以内か5分以上先かを判断する(しなければならない)、のが指揮官の仕事でしょう。

 崩れ落ちるまでに時間があると判断したのであれば、突入ルートや捜索個所をきちんと指示して、部下に突入させて取り残された人を救出させます。
 闇雲に探させるなんて危険なことはさせられません。
 取り残された人が何処に居るのか、例えば、夜中の火事ならば寝ている場所でしょうし、
 其処から移動しているとしたら、何処へ移動している可能性が高いのか、なども検討して指示する筈。

 勿論、消防士や捜索者の犠牲は「ゼロに抑える」ことが前提ですね。
 犠牲を出すことが前提ならば、その救出作戦/捜索活動は論外(決行してはいけない)かと。
 結果的に犠牲者が出てしまった場合と、最初から犠牲が出ることを見込んでいる場合は、同じ扱いをできないと思います。



>ゲームとかで、平気で、時間稼ぎや、より多くの部隊を守るために、少数の部隊を突出させたり、敵に当たらせたりしますが

 確かに、やりますねぇ。

 作戦上どうしても必要なことであれば、という条件付きですが、
 私が指揮官だった場合、そうした命令を出しますし、
 私が部下だった場合も、命令に従って時間稼ぎの戦いをすると思います。

 命が惜しくない訳では無くて、その命令(時間稼ぎの戦い)が必要なことだから、ですね。
 自分が戦い続けることが、味方(戦友)を助けることに繋がる(と信じられる/納得できる)のであれば、頑張れるのではないのかな。
 戦争(殺し合い)ですから、仕方ない。

 私の感覚が正しいかどうか自信がありませんので、これに関しては大臣様の書込みを待ちましょうか(他力本願)。
山中 2021/10/16(Sat) 17:55 No.1282

無題

山中様のお話は、例えとしては、意味は理解しました。

警察官は使うことは出来ないのですけれど、
消防士さんだと、取り残された人がいても、いまにも建物が燃えて崩れ落ちそうだったら、
隊員の生命を守るために、救出に行かないと思うのです。

登山で遭難者が出て、捜索隊が結成されても、捜索前、捜索中に、天候が悪化した場合、
二次災害を恐れて、捜索は中止すると思うのです。

双方とも可能な限り頑張ると思いますが、被害の拡大を防ぐため、そういう行動をとるときがあると思います。
それが軍隊でもあるのではないかと思っていたので、そういう判断が致し方なしと周りも思ってくれる状況の境目が知りたかったので。
軍隊がそういうことがない組織なら、仕方がないでしょう。

映画内でも、作戦に参加していた車輛部隊が救出に向かうものの、退却を選択せざるを得なくなっていますし、
国連軍の協力がなければ、あらためての救出作戦も開始できなかったか、
もしくは米軍だけでいって、同じように失敗したのではないかと思われます。

ゲームとかで、平気で、時間稼ぎや、より多くの部隊を守るために、少数の部隊を突出させたり、敵に当たらせたりしますが、ゲーム内でも火を見るよりも明らかで全滅を前提としてそういうことしたりしますが、
全滅と言っても、部隊として戦闘力が発揮できない状態になったので、ユニットとしては消えるとしても、
兵隊さんは全員死んだりしておらず、安全地帯に退却はしているのかもしれませんが、
実際の軍隊は、ゲームのように捨て石に見えるような戦法は取らないということでしょうか。

Lock'n load Tacticalシリーズの最初のゲームの題材の中の一つ(PC版ではまだ出ていませんが)のようですが、
中身はよく知りませんで、出てくるらしい、タイヤのバリケードなんか意味あるのかなあとか思ったのですが、映画見るとなるほどですな。
ゲームではM1戦車のユニットがあるのですけれど。
PC版は、今度はゾンビのモジュールらしいのですが、賢いゾンビとか、凄く速く走れるゾンビとかでない限り、
民間人ならともかく、軍の部隊なら、いくら数の脅威があっても大丈夫のような気がするのですが。
弾切れになると負けるゲームというのも面白くないと思いますし。
どうなんでしょう。
登場ユニットというかプレイヤー側も民間人だったりとか、民間人を守ってとか救出してという形になるのかなあ。


ビルの窓という窓から銃撃されても、装甲車両って大丈夫なのかあ。
あそこまで銃撃あったら、故障とかしそうですが。
銃手や、運転手はやられても、車輛自体は大丈夫だったようで。
映画の表現ですが、RPGはホバリングしなければ、当たりそうではありませんでした
zaza 2021/10/15(Fri) 11:40 No.1281

助けに行かなかった場合に起こること

 土曜日から、この掲示板にアクセスできず、試しにIEを使ってみたら、アクセスできました。
 Edgeとは相性が悪いのかな?



Zaza様

 大臣様が感情的になることも分かりますが、命の危機感を感じていない一般市民ならば、ある意味、当然の反応ではないでしょうか。
 こういう言い方なら通じるかも知れない、と思って説明を試みてみます。

 zaza様が、犯罪に巻き込まれて110場通報をしたり、家が火事になって119番通報をしたり、しているとしましょう。
 そこで警察署や消防署監督から、
「その犯人は凶器を持っていますね?
 警察官の命が大事なので、犯人が凶器を手放すまで、警察官は救けに行きません。
 消防活動は危険なので、火事が収まってからでなければ消防士を派遣しません」
 と言われたら、どう思います?

 そういう言い方をされて、警察や消防を信用できますか?

 110番通報をしたら、警察官が助けに来てくれる。
 119番通報をしたら、消防士が消火に来てくれる。
 ということが日本人の一般常識だと思いますが、zaza様の
>命を大切にするため助けにいかないという理屈もあると思う
 という考えは、そうした信頼関係を損ねる行為なのです。



 で、私は大臣様と違って、そういう行動も有りだと思っています。
 「命が危ないから、助けにはいかない」と言った瞬間、その兵士、上官は周囲からの信頼を失いますし、
 その考えを全員が共有しているのであれば、その軍隊は全員が前線で戦うことを拒否して、役に立たなくなります。
 敵国が攻めて来ても、銃を取って国を守る、ことはしなくなるでしょう。

 警察官が、110番通報を受けても救援に来ないのであれば、一般市民は犯罪に巻き込まれても、警察に頼れません。
 消防士が、119番通報を受けても消火に来ないのであれば、一般市民は火事が起きても、消防に頼れません。
 そういった社会に変わることをイメージできる(受け入れられる)のであれば、命が大切だから見捨てる(助けに行かない)、選択は有りだと思いますよ。

 そうした危機(犯罪や火事)に頼れるのは、同じ部族や身内だけ、という状態が、
 ある種の無政府状態(政治形態0)や無法状態(治安レベル0)に該当するのではないかと考えていますので。
 などと無理矢理、トラベラーネタに引き戻してみました。
山中 2021/10/13(Wed) 02:59 No.1280

どういう場合でもダメです。

zaza領主閣下

残念ながら全く御考え違いかと存じます。
>助けにいかないと、兵士の士気が下がって今後に支障が出るから?
そんな程度の騒ぎでは収まりません。
実態で言えば軍隊が全く戦闘行為やそれ以外の危険を伴う行動ができなくなりますよ。
考えてみて頂ければ。
もし怪我などをして敵中に孤立する可能性がある行動が必要な場合、自軍は損害を考慮して見捨てる可能性が僅かでもある、というケースです。
そんなリスクがある任務を兵士だけではなく命令する下士官や将校の立場だったとして、部下に「任務失敗したら見捨てるけどね」と言えますか?
本職であればどの立場であっても真っ平御免です。
ですので、
>米国なら救出に向かわなければ世論がまずそうですが
世論なんかより遥か以前に軍隊を軍隊なさしめる為に絶対必要不可欠なのがこのコンバットレスキューという任務です。
世間体で戦争してる訳ではない、と御理解頂ければ。
>状況的に被害が数十倍になる場合でも助けにいかないといけないのでしょうか
ええ、その通り。何百倍になろうが何千倍になろうが。戦争してるんですから。
逆に言えば、捕虜になったとしても生きてさえいれば友軍が必ず助けに来てくれる、という希望が将兵を戦地に立たせることになる訳ですよ。
もっともその被害をどう抑えるか、迅速に、可及的速やかに、手持ち装備で被害最小限度での救出作戦を立案するのが作戦を立てる上でも重要なのです。
そんな作戦立てられない、なんて参謀がいたら給料泥棒ですから即刻クビにしてしまうべきです。
ですので、
>命を大切にするため助けにいかないという理屈もあると思うのですが
そんな理屈はシャバでは通用するでしょうけど、戦場などのリスクがある死地に兵士を追いやる職業では存在しません。
少なくとも何か救出できる手立てを構築するのが通常の考え方です。
できない、ではなく、やる、のですよ。
大臣 2021/10/12(Tue) 18:14 No.1279

どういう場合なら見捨ててもいいのでしょう

映画 ブラックホークダウンをみたのですが、
明らかに救出に向かう方が被害が出そうでした。

助けにいかないと、兵士の士気が下がって今後に支障が出るから?
米国なら救出に向かわなければ世論がまずそうですが、
状況的に被害が数十倍になる場合でも助けにいかないといけないのでしょうか。
命を大切にするため助けにいかないという理屈もあると思うのですが
zaza 2021/10/11(Mon) 19:47 No.1278

気がついていませんでした

米海軍のレールガンの開発が凍結だとか
zaza 2021/10/07(Thu) 19:34 No.1277

無題

>zaza様は「自由は多ければ良い、範囲が広ければ良い」という考えだと推測します。
 >zaza様の追及する/獲得した「自由」が、他者の権利や自由を侵害するものだったら場合、自分の「自由」を押し通すのか、他者に配慮して我慢するのか、気になりました。
 >その時の状況に合わせます、と言われるかな?

漠然とした意味で書きました。
理由は、そのことについて、少なくとも皆様ほど深く理解していない。
また勉強していない。
これはどうなんだ、ああなんだと尋ねられると、自分の意見のなかに多数矛盾が出てきそうで。
それではいけないという事もわかってはおりますが、自分の中に他の方よりよく知っている分野はないので、建設的な発言ができないのは申し訳ないのですが、ある程度目をつむっていただけると助かります。

一々定義や前提を書いていくと収集つかなくなるとも思いますので。

あと、大きな行動をするときはともかく、常に合理的に考えている
かというとそうでもないと思うので。
感情というか想いで行動することの方が多いのではないかと。
少年漫画のキャラが「自由でいたい」とか「俺は何物にも束縛されない」と発言したとしても、多分突っ込んでいったら、色々困ることが出てきそうですし。
でも、そういうことを想ったという感情はその時そこに存在したのは間違いないと思うし、結局、似たものも含めて、そのようなみんなの思いや欲求が最終的に大きな流れになっていくとも本当に思っているので
zaza 2021/10/04(Mon) 07:53 No.1276

自治権と自由と社会の変化

zaza様
 返信、有難うございました。
 レスが遅かったので、今回も大臣様に書き込まれてしまいましたが。



>自由に自分の星系内のことは自分で決めていいというなら、参加してもいいと思っています。
 と書かれていますので「自治権」に関しては、日本国内の地方自治体をイメージしている想定で良さそうですね。
 今、zaza様が享受している「自治権」がそれに該当すると思いますので。
 zaza様が米国人であれば、合衆国政府内の州や市といった自治体をイメージするのかも。



 「自由」に関しては、zaza様が書かれた、
>食欲とかの本能まではいかないとしても、「自由でいたい」、「束縛されたくない」等という欲求は普通にみんな持っているはずです。
>……中略……
>欲求である以上、人間は追い求めていくと思います。
 という内容を理解しました。

 しかし「自由」を「抑制/制限」する主旨の書込みが見当たりませんでしたから、
 zaza様は「自由は多ければ良い、範囲が広ければ良い」という考えだと推測します。
 zaza様の追及する/獲得した「自由」が、他者の権利や自由を侵害するものだったら場合、自分の「自由」を押し通すのか、他者に配慮して我慢するのか、気になりました。
 その時の状況に合わせます、と言われるかな?



 奴隷制についても有難うございます。
 自分が奴隷から解放されたのであれば、世界が変わったのではなく、自分の立場が変わったと考えるべきではないかと思うのですが、些事ですね。



>江戸時代から明治や、第二次大戦後などは明らかに社会や制度も価値観もかわっていますよね。
>そういうことが社会構造の変化だと思っていたので。

 江戸時代から明治を経て、戦後への変換は、表面的なものでしょう。
 これを社会の変化、制度の変化、と呼ぶ方も多いので、zaza様の言い方も分かりますが。

 その根底にあるのは、日本という国家を維持/存続/生き延びさせるという根本的な目的があります。
 その目的を達成するために統治システムや身分制度を変化させている、と考えれば、面白いものが見えて来ると思いますよ?



 人間が欲望を抱き、他者の権利を侵害してでも「自由」を得たいと考え、それを実行する「困った生き物」である以上、
 それを管理/抑制/制御するための枠組み(国家や司法制度)は不可欠です。

 多くの人口を抱える国家ほど、圧制的なものにならざるを得ない(個人の自由が制限される)という話は、
 政治形態と治安レベルの投稿で書き込もうと思ったのですが、此処に書いてしまいましょう。

 大臣様の書込みと合わせて、ちょっと考えます。
 有難うございました。
山中 2021/10/04(Mon) 05:50 No.1275

御回答への感謝とともに。

zaza領主閣下

まずは自由について。
>欲求である以上、人間は追い求めていくと思います
領主閣下の御考え、承知致しました。
自然欲求としての自由という考え方も確かに存在しますので、その内容はともかくということですね。
とは言え、同じ人間の中には他者を束縛して利益を得たい、差別をする、という心理的な構造も同時に存在していて、
それらがせめぎ合っているのではなく別物なのだということは指摘しておきたいと存じます。

>江戸時代から明治や、第二次大戦後などは明らかに社会や制度も価値観もかわっていますよね
ええ、御指摘の通り社会というよりは生活の価値観自体も様式も変容していきます。
より生活しやすい最適解が採用されていくという感じですね。
一例をあげれば、戦前戦中の大家族制度は戦後の雇用形態の主たるサラリーマン形式の普及により核家族化が進んで今ではすっかり主たる生活形式に落ち着きましたよね。
この例で言えば、世帯所得を得る仕組みが給与所得を主体とする構造に変化したことや働き口が都市化したことなどなどが要因になった故ですが、
要するに大家族での生活よりも核家族の方が「効率的であった」からと言えます。
しかし礎になる根幹部分の社会構造までは変わることなく、中央集権体制の国家は維持されていますよね。
つまり申し上げたいのは、社会や制度や価値基準が変わるとは言っても、それはより効率や機能性があると判断された結果の最適化の結果であって、テクノロジーがもたらした利便性の結果ではない、ということなのです。

>第三帝国は「夜警国家」と思っていました。
夜警国家というのは「自由主義の下で国家の機能を安全保障や治安維持など最小限にとどめた」国家です。言い換えれば「自由主義国家を目指すべき」姿とする考え方でもあります。
そもそも的に言えば、トラベラーで扱われている第3帝国自体は封建主義ですので、自由主義を標榜とする国家ですらありませんから、残念ながら実態とは異なると言えるでしょうね。
しかしながらある一面として、地方政府に高い自由度を持たせており、帝国自体の主たる任務は「恒星間国家の国土防衛」と「恒星間国家としての治安維持」と「安定した経済維持」となっていると看做せば、
確かに仰る通りの夜警国家としての「安全保障や治安維持など最小限にとどめた」国家とも言えます。ですのでその観点で言えば大賛成です。
しかしながら、
>帝国自身も、やれるのなら、全部中央が決めて実行もしていきたいのでは。
そんな手間暇は恐らくどんな為政者にとっても御免こうむる面倒臭さだと思うのですよ。
簡単に言えば、各方面で勝手に上手くやってもらって、恒星間国家としての利点が得られる国家であれば為政者側は文句を言わないと思いますよ。
この辺りも中央集権と地方自治の綱引きになるでしょうけど。
何でもかんでも中央のお伺いがないと機能しないなんてのはどんな小さな会社や個人経営ですら存在しないと思いますよ。
その為の権限分与が存在していて、何かしら末端でも判断できる仕組みですよね。
例えば店員さんにお客さんが何か尋ねて、何一つ答えられないから必ず店長が応対しているなんてケースと同じです。
つまり地方に任せるというのは中央の負担を肩代わりさせて低減しているとも言える訳ですね。
何でも中央集権すれば事足りる、ということではないと申し上げたく。
大臣 2021/10/03(Sun) 20:38 No.1274

無題

食欲とかの本能まではいかないとしても、「自由でいたい」、「束縛されたくない」等という欲求は普通にみんな持っているはずです。
同じく、理由もなく差別されたくないとかも、普通にそういう欲求は人間にはあると思っているのですが。
何が自由か何が差別かは置いておいて、
欲求である以上、人間は追い求めていくと思います。

前回書いていて、「そういえば貴族制度があって、普通に民主主義の国もあるし、階級制度があるなしで、平等であるとかないとか測れないいのかも」と思ったり、
アフリカや中東を見て、必ずしも先進諸国が当たり前に思っている価値観が受け入れられていないとも思いますが、
そう思いつつも基本的には、人間の中に根本的にそういう思いがあると思っているので、
思い(欲求)がある以上、それに向かっていくと個人的には思っています

そして「自由」は、まったく見たことはありませんが、外国の憲法にも同じようなことが書いてあるんじゃないかと思っているのですが、
普通に日本国憲法や法律に記されている自由を思い浮かべました。


自分が奴隷で、労働途中で死ぬかもしれないという思いを抱えていて、
さらに、子を持ったとしても、その子も奴隷。そして子孫も奴隷と思っていたら、
ある日、奴隷制度がなくなって、奴隷階級でない人と同じように何をしてもいいとなったら、
やはり「世界が変わった」と思ったと思うのです。

江戸時代から明治や、第二次大戦後などは明らかに社会や制度も価値観もかわっていますよね。
そういうことが社会構造の変化だと思っていたので。
科学の進歩がそういうものを支えたり、そのせいで以前と同じままでいることもできないという場合もあると思います。
その中でも時間と距離はラスボスの武器でもありますし、かなり大きな変化を与える要素と思っていました。


第三帝国は「夜警国家」と思っていました。
帝国自身も、やれるのなら、全部中央が決めて実行もしていきたいのでは。
でもそれは時間と距離の都合でできない。
それで今の社会制度になっていると思っていました。、


ビラニ帝国は蛮族としか思ってくれていないようなので無理だと思いますが、
外交、防衛と、所属星系も等しく守らないといけない、まもらないとおかしくなるようなこと、最低限の義務以外は
自由に自分の星系内のことは自分で決めていいというなら、参加してもいいと思っています。


例えば虫から進化した知的生物がいたとしたら、人類種からみれば奴隷としか思えない階級があったとしても、それは責められませんよね。
当人はまったく不幸なぞ感じていないかもしれませんし
(よく異星人のタイプでこういうなのが出てきますが、地球の虫がそうだからって異星のむしがそうともかぎらないのでは。
まあシステムだからあってもおかしくないし、作品としても、見た目も理解もしやすいからかな)。

ただある程度現代の人間の感覚で普通と思えることを前提にしないといけないのではないかとは思います。
時代劇でも、当時の感覚や考え方、価値観と違う表現をしていると言って怒る方がおられますが、
お食事時に、首を化粧しているシーンも流せないし。
当時の価値観そのままでドラマを作ったり放送したら逆に不快に思う人が大部分では。

驚異の世界を登場させることは、おもしろいしいいと思うけれど、
通常自分のいる世界は、現代の延長線上のままの世界がいいのではないかと。
だから法律とかもあまり変わり映えしなくてもよいのではと思います。
いろいろ凝ると却ってゲームしにくいのでは
zaza 2021/10/03(Sun) 09:02 No.1273

自治権と自由と奴隷制

zaza領主閣下
山中教授

きっとたぶん恐らく、zaza領主閣下は本職がNo1265,No1266で書き込みしたものへの御感想的に思う様お書きになったことと存じます。
が、その中に自治権、自由と平等、奴隷制度と議論俎上になる事柄の三色丼でしたので、まあ本職もそして恐らくは山中教授も疑問や補足をして発展させようとしていた、ということでしょうね。
で、領主閣下からの御返答がまだない状況で大変恐縮ですが、補足的に1つずつやって参りましょう。

まずは自治権について。
というかそもそも「国家体制としての権利って何?」ってところからですよね。
本職が申し上げたのは今の世界でポピュラーな考え方で「民族自決権」というのがあります。
その第一定義としては「他の国家、民族からの干渉がされないこと」です。
そもそも的に言えば国家の要素として、領地がある事、国民が存在している事、主権を有している事の3つがあります。
この内の「主権」とは何を指しているのか、ということです。
実は一概には明確にこれというのが言えず、一般的にはというぼんやりとした内容になってしまうのだ、というのが大前提ですが、
まず1番目にあるのが、「統治権」たる「国民と領土を支配する権利」です。まあこの中身すら曖昧ですが何となく御理解頂くとして。
2番目は「対外主権」つまりは自国以外のいわゆる外国に対して交渉できる権限です。

で、単一の国家機能に集約されて地方を形成する場合、例えば帝国の一部として併呑されてしまう場合は、まず独立国として有している「対外主権」は喪失してしまいます。
簡単に言えば、地方自治体の県や市が外国の政府と交渉して条約を締結する、なんてことができないという仕組みですね。
もちろんその下の法人格や個人も同様で、どんなに有利な条件であっても外国政府と自国政府との間に決め事を取り纏めることはできません。
ですので、「自治権」とは「統治権の一部を限定的に地方の自治体に分け与える」という見方もできます。
広くは国防に関する自衛権とか、徴税する権利やらアレコレありますよね。
トラベラーで取り扱われる第3帝国であるならば、その恒星間国家に参加している星系政府にどれだけの自治権を統治権の一部として与えているか、となるとレフリーの設定にもよるでしょう。
国防にしても、独自の惑星防衛機構が惑星海軍や防衛大隊として存在している場合もあれば、警察機構のみだったり、自警団だけだったり、という感じになるでしょうか。
租税徴収にしても、この課税は中央政府への納税、こっちの課税は地方への納税と区別されることになるのが一般的でしょうけど、
それ以外の方法としてはに一括で地方に納税して、その内の規定額あるいは規定割合に応じて中央政府へ納付する、なんてやり方もあるでしょうね。
また、それ以外の統治に係る機能をどう分与しているのかにもよりますが、要するに地方への権限分与を大きくすると相対的に中央政府の権限が低下してしまいます。
その結果として、国家いや組織としての内部統制能力の問題にもなります。
言い換えれば権限の綱引きみたいなモノですから、中央と地方のどちらの権限が強ければ良い、ということではないと思いますよ。
中央に集権させるメリットもありますが、同時にデメリットもあり、柔軟に実情に適合した内政ができなくなる可能性もあります。
じゃあ地方を強化してしまうと、中央の統制から外れて暴走してしまう可能性もまたある、という感じでしょうか。
各論でのケースは他にもいっぱいありますが、簡単にはそんな程度として。

次に自由について。
日本語としては比較的新しい概念なので難しいのですよね。
英語で言う「Liberty」リバティと「Freedom」フリーダムも日本語では同様に自由と訳されますし。
前者のリバティは「社会的政治的に制約されていない」ことを指しますし、
後者のフリーダムは「他者からの強制・支配を受けず、自らの意思による」状態とでも言えば良いでしょうか。
ニューヨークに立っている自由の女神像ならば前者の「リバティ」が適切な様子ですね。
山中教授は
>恐らく、一定の枠内での「自由」、zaza様が想定している秩序を保った中での「自由」を言いたいのだと
御想定されている様子ですが、それも含めて気になる処です。

最後に奴隷制度について。
こちらも山中教授が御指定されております通り、
>そもそも「奴隷」って何? という定義から擦り合わせないと始まりませんので。
についてですよね。
自由についてにも関係しますが、そもそも的に言えば、労働というのは「人間が自然に働きかけて、生活手段や生産手段などをつくり出す活動」なんだそうで。
ですのでそこから敷衍すると「人が自由な状態から時間と労力を切り売りして対価を得る経済行為」とも言えるのではないでしょうか。

今の我々国家の政府はどうやら同一労働同一賃金化を狙っておりますが「この仕事をやって同じく千円が手に入る労働」ということですよね。
しかし難しいのは、そもそも的に「この労働」ってどのなに?から始まらなくてはなりませんし、同じ労働の結果でも全く同じ製品が製造される訳でもありません。
ですので、同じ入力たる労働の結果として、出力たる生産物が違ってしまうのですよね。
農家や漁業なら良く判ると思いますが、例年同じ農作業をしても生産できる野菜は出来栄えも収穫量も異なりますよね。
そこに来て、「同じく千円が」手に入るとしてしまうと、儲かり過ぎな企業も出て来ますし、逆ザヤになって事業に行き詰る企業も出てきてしまいますよね、きっと。
つまり、労働の対価を適切に決定する事は難しい、ということをまずは大前提として申し上げたく存じます。
で、奴隷制度ならぬ奴隷的労働ってどんな状態なのか、ということを御考え頂ければ。
例えば、人間1人の持っている時間は有限で、1日24時間×1年365日×平均年齢75歳で生産年齢たる15歳以上65歳未満なる50年だとして、
最低賃金例えば千円/時で24時間×365日×50年×千円/時=4億3800万円で1人の人間の自由が売り買いできるのか、ということです。
今の法制度ではできませんけど、それじゃあその当の本人がその額面と引き換えに望んだらどうでしょうか。
世界中で実際にはもっと安い額面で人身売買が労働契約の形を借りて行なわれており、今もなお国際問題になっているのは御存じの通りです。
人身売買に限らず、労働形態にも問題があって、我が国ではブラック企業なんて言葉も市民権を持っていますよね。
労働に対する労働条件や労働環境が劣悪な企業を指しますが、言い換えれば、労働の内容に見合わない対価などもこうした奴隷的労働に相当するとして良いと思います。
もっとも当の本人達たるブラック企業側も雇用者たる労働者側も自分達が奴隷的労働関係にある、とは感じてもいないでしょうけど。
労働の対価が高い安いはありますし、企業の収益性に起因するのでやむおえない場合もあります。
しかし、不当にそして著しく、例えば時給換算で相場の1割とか2割、なんてケースならば「奴隷的労働」であると言っても良い、のかも知れませんよね。
っと一例的にブラック企業を出してみましたが、これ以外にも研修制度やら試用期間やらも含めて、色々と労働問題がありますよね。
「労働対価が不適切で労働環境や条件が劣悪にも拘らず労使間協定が締結されない、改善もされない状態」もまた奴隷的労働に含めるとどうでしょうか。
今の国連が把握している人権侵害よりも拡大する事は確実でしょうね。
以前に掲示板で取り上げられたフェアトレードもそうですが、恐らくは労働とその結果たる対価を不当に安価な設定をする、なんてことは
今後も同様に経済活動を継続して行く以上は解消されることが難しい問題であるとも言えるでしょう。
恐らくはトラベラー宇宙でもそうした状況がどうやって解消されているのかは難しいと存じます。
大臣 2021/10/02(Sat) 18:53 No.1272

自治権と自由と奴隷制

zaza様
 私好みのネタなのですが、zaza様にとって「自治権」や「自由」はどういったものを指しているのでしょうか?



>すぐそこまでビラニ帝国が迫っているはずですが、加盟を誘われたとしても、自治権がない限り、加盟したくないものです。

 自治権の範囲にもよりますが、
 軍事力の行使や外交権も含めた独立国家、地球連邦という形を保って、帝国と対等の同盟を結ぶのか、
 主権の一部を譲渡して、帝国の一部へ組み込まれる形で加盟するという意味なのか、
 あるいは、すべての主権を放棄して、帝国に従属することを意味しているのか、
 自治権に関して、zaza様が考えている内容次第、ですね。

 例えば、日本の都道府県や市町村は、日本という国家の中で「自治」を認められているという認識なのか、
 日本政府に支配され、従属しており、「自治」をしているとは認められないと認識しているのか。
 このあたりをちょっと考えて、「自治権」が何を意味しているのか、zaza様の考えを教えて頂きたいと思います。

 議論は、その次、ですね。



>基本的に、自由、平等に社会は向かっていくのではと思っているので、科学の進歩がそれを助ける形になるのでは。

 「自由」という言葉も曖昧ですね。

 フランスの某新聞社が語っているような「本当の自由」の状態になると、
 赤信号で車を停めるという、ある意味、当たり前の交通安全規則も「自由を侵害」している状態ですし、
 道路の速度制限も、車検制度や保険加入の義務化も「自由を侵害」しているので撤回すべきだ、
 ということになるのではないでしょうか?

 zaza様が「自由」と「無法状態」を混同しているとは思いませんので、恐らく、
 一定の枠内での「自由」、zaza様が想定している秩序を保った中での「自由」を言いたいのだと思っているのですが、如何でしょうか?



>そこにいるとしたら、奴隷制のある世界とない世界では、世界が全く違うと感じるだろうなと思うので。

 文の流れから推測してzaza様は、現代の地球に「奴隷」が存在しない、「奴隷制」もない、認識なのだと思われます。
 その解釈で良いですか?
 このテーマ、かなり難しい問題になります。
 そもそも「奴隷」って何? という定義から擦り合わせないと始まりませんので。

 何年も前(10年以上前?)に、「トラベラー世界の奴隷」について議論した覚えがありますが、掲示板が荒れました。
 それぞれのイメージする「奴隷」が大きく異なりますし、感情的になり易い話題ですので、個人的には取り上げたくない話題であります。

 重複する内容が多いのですけれど、せっかく書いたので投稿させて頂きました。
山中 2021/10/02(Sat) 14:10 No.1271

御返信として。

山中教授

>恒星間通信や高速ジャンプなどの技術が発展したから、社会が変わる訳ではないと大臣様が「変わらない」と仰っているのは、そのことでしょう。
補足ありがとうございます。
まさにその通りです。


zaza領主閣下

>すぐそこまでビラニ帝国が迫っているはずですが、加盟を誘われたとしても、自治権がない限り、加盟したくないものです。
政治形態によって、得られる政治権限は様々である、というのは大前提として。
領主閣下の仰り様は面白いテーマだと思いましたので、掘り下げてみたく存じます。
自治権、と仰っておりますが、ではどういう自治権であるならば、第1帝国たる大ヴィラニ帝国への参加をするのでしょうか。
まあ別にトラベラー史に限定して、第1帝国でなくても良いのですけど。

広義的に「民族自決権」を指しているのであれば、「他の国家、民族からの干渉を認めず、政治的判断を決定する権利」であってそれは自治権ではなく独立です。
自治権とは、中央の認める範囲での自由裁量が認められる権利であって、その範囲は様々です。
外交権以外を持つ半独立国家的な広範囲な場合もあれば、極僅かな権限が残るのみなんてケースもありますが、後者であっても自治権がありますので文句なし、なのでしょうか。

>それは他の世界でも同じだとは思うのですが、第三帝国の在り方は、やはり世界が大きいから、仕方なくの部分も大きいと思うのです。
仕方なく、というのはどういう意味を仰っているのかも気になる処です。
軍事的圧力に屈服した結果として、なのか、はたまた経済的な事情の結果なのか、それとも文化上の判断の先なのか、
他にも人種的やら地理的やら歴史的経緯なんかもあって、地球上ですら有史以来あちこちの国で国家を形成したり分裂したりを繰り返していますよね。
ここで世界史の地域ごとをやるには非難轟々になりそうですので割愛致しますが。

某エイリアンものなハリウッド映画よろしく、正体不明の宇宙船がオーバーテクノロジーを背景にした巨大な軍事力で攻めてきた結果として、
軍事的な敗北をしてしまうので仕方なく、なのかも知れません。まだ戦ってもいませんけど。
あり得そうなのは経済的事情の結果、も可能性はあるかも知れません。
今の人類総人口70億、将来的には110億人を越える、という予測もあれば、90億人で頂点に達して減少に転じるなんて予測もあります。
要するに経済的な成長に行き詰ってしまうという可能性です。具体的に言えば、生産と消費の増加が横這い、という状態ですね。
1つの生命体として経済活動を捉えた場合として考えると、人類の経済活動が老化に転じる、と言えば判り易いかと思いますが、
結構色々な種類の学者さん達が危機感を持って研究されていますので、全くの荒唐無稽な話でもありません。
そうした老いに陥った経済事情を一転させるにはもってこいな展開です。
つまりは生産能力と消費市場の拡大を人類以外も含めた展望が可能になるという結果として、なのかも知れません。

他にも「仕方なく」の意味する部分をどう解釈するかで意味合いが違ってきますが、理由はともかく何か明確に存在していると思われます。
後の第3帝国に所属するにしてもそれぞれの星系、星域ごとに異なる色々な理由があるハズです。
もっと極端に言えば。
独立を選択するにも全く同じです。独立を選択した明確な理由があるのです。
ただ単純に自由が尊いから、とか自決権があるから、ではないもっと「具体的で実利的」な理由です。

>ジャンプや通信で世界が狭くなるのですから、中央の力が大きくなり、自由度もある程度は下がると思うのです。
突き詰めて言えば、時間的距離が技術的に縮まった結果ということですよね。
領主閣下は「時間的距離が圧縮されれば、中央集権化されて、地方の自由度は下がる」という御認識だということでしょうか?

>基本的に、自由、平等に社会は向かっていくのではと思っているので、科学の進歩がそれを助ける形になるのでは。
「社会は自由と平等に向かう」と思われている理由は何かあるのでしょうか?

実際の処、民主主義自体は人類史にとってはあまり真新しい概念ではありません。
用語や構造はともかくとして、多数決での決議は古代中国でもやっていたので共和制という語源になっている程です。
この辺りは答えなどなく、歴史などを学ぶとこうなるのではないか、という多様的な考え方ができるのでしょうね。
フランシス・フクヤマ氏は著書「歴史の終わり」で人類は自由民主主義と自由経済が勝ち残って全ての争いが終わる、としておりましたが、
御存じの通り、テロとの戦争へと続いて現在に至っている通りです。
自由になったのに?皆平等なのに?今の世界各地の戦争の理由は多種多様ですよね。
経済、民族、人種、歴史、宗教、1つだけではなく複合して幾つもの理由から発生している場合もありますよね。

本職は人類が今のままの構造であれば、色々なパラメータ、もちろん自由の度合いもあるでしょうし、経済的豊かさもあるでしょうし、他の戦争の理由になる全ての事柄がパラメータになり得ます、
を増やしたり減らしたりしてバランスをどうにか取って生活する社会になっていくのではないかと思うのですよ。
そして平等なんて永遠に人類には発生しないとも考えております。
あるいはどこかの親切な誰かさんが人類の幼年期を終わらせてくれる、のかも知れませんけど。

>奴隷制のある世界とない世界では、世界が全く違うと感じるだろうなと思うので。
ここは異論ありです。というかここは人類をどう捉えるかという問題に根差しているのでしょうから相当に奥が深いテーマでもあります。
それと奴隷制とは何か簡単に一口には言えないとも思うのです。
奴隷制度廃止をしたところで、今でも世界の至る所で奴隷的な搾取、被搾取は存在していますよね。
名を変え品を変えで今も私達の生活のすぐ隣にそして日常的にすら存在しているとも言えます。フェアトレードのテーマで結構前に掲示板で書いた気がしますね。
要するに、奴隷制度自体が人類の精神的な構造上に存在しているからではないか、と思うのです。
奴隷制度のない世界とは、全ての人類の精神構造から奴隷という概念を払拭してしまい「誰かが誰かを支配しない精神構造」になった世界なのではないでしょうか。
一概には難しいのですよ、これは年齢によらず全ての人が互いに強い自我を持ち続けて、相互に理解し合わなくてはならないことを意味していますから。
果たしてそれが本当に実現可能なのかとも思いますが。
ですので、領主閣下の仰る「奴隷制のない世界」とは「奴隷制度が存在していない」ではなく「隠れていて見えないだけ感じられないだけの世界」なのではないでしょうか。
大臣 2021/10/02(Sat) 11:14 No.1270

無題

すぐそこまでビラニ帝国が迫っているはずですが、加盟を誘われたとしても、自治権がない限り、加盟したくないものです。
それは他の世界でも同じだとは思うのですが、第三帝国の在り方は、やはり世界が大きいから、仕方なくの部分も大きいと思うのです。
それがジャンプや通信で世界が狭くなるのですから、中央の力が大きくなり、自由度もある程度は下がると思うのです。
貴族がいる国で民主主義の国もちゃんとありますが、誤認かもしれませんが、身分制度も宇宙が広いからの上で定まっていると思っていたので、身分制度にも変化がある可能性もあるのではと。

基本的に、自由、平等に社会は向かっていくのではと思っているので、科学の進歩がそれを助ける形になるのでは。
今、鉄のカーテンがひかれていたとしても、隠すことは出来ないでしょうし、
最終的にはうまくいったのかわかりませんけれど、スマホがアラブの春を助けましたし。

人の在り方はそれほど変わらないのではないかとは思うのですが、
そこにいるとしたら、奴隷制のある世界とない世界では、世界が全く違うと感じるだろうなと思うので。

丸太橋と反重力車輛での例を見ても、思い浮かべたのが、社会構造というものではなかったのでしょうね


Twilight:2000の物理版の出荷がCOVID-19の影響で(船待ち。製本と出荷が英国らしい)1か月伸びて、10月になるようです。
いつも英文字で検索していたのですが、日本語で検索してみると、T2KV4のFree LeagueのYear Zero Engineを使った、The Loop RPGの日本語版がこの6月に発売されていました。
中々評判良かった作品のようでしたので、T2Kv4のオプションで、エイリアンとともにこれが割引で入手できたので、少し考えたのですが、これ以上翻訳するのは嫌だったのでやめたんですが。
ダークコンスピラシー日本語版を購入すれば、TNEやT2Kv2の翻訳が易しくなるというものでもなさそうなので、Loopの購入はしないと思うのですが。
クトゥルフやD&D以外でRPGが翻訳されて出版されるという事は近年ないので、よほど原作本の評判も良かったのでしょう
(元の元は、イラスト集らしいですけれど)
Amaz〇n 〇riginalでドラマ化もされているようで(原作に忠実化はわかりませんが)、探してみると見ることができました。
事前に作品に関しての知識がなければ厳しい作品かも(こういう作品にしては評価が低かった) 。

日本語で検索して初めて知りましたが、結構、同人TRPGというのが作られて販売されているのですね。
みんなが好きそうな作品って偏るのですかね。なんかラノベやなろうの作品の傾向が似ているような気がします。
SFもあるのですが、人型機動兵器の呪縛からは逃れられないのかなあ。
自分も好きですけれど、全部の作品に無くていいのではないのと思ってしまいます。
スペースオペラではいいけれど、ハードSFを名乗っているのに、人型機動兵器があると・・・。
勿論あってもいいのですが、やはりその兵器が必要であるという納得できる屁理屈がないといけないと思います
zaza 2021/10/01(Fri) 23:10 No.1269

移動と通信の高速化が、社会に与える影響?

zaza様

 トラベラーで、恒星間移動(通信)に時間が掛かる設定になったのは、
 西部劇の舞台(事件が起きても助けを呼べない、現場に居合わせなければ何があったか知ることも出来ない「辺境(Frontier)」)、
 を作るためだったと思います。

 辺境で強盗事件が発生して、それを恒星間通信でリアルタイムで通報/公開でき、高速ジャンプ(1日当たり数パーセク)で警察が駆け付けるようになれば、
 確かにトラベラー世界の雰囲気は大きく変わりますが、でもこれって犯罪者側にも同じ恩恵がありますよね?
 遠隔監視装置や内通者からの情報を恒星間通信で受取り、高速ジャンプで現場へ駆けつけ犯罪を実行、その後は高速ジャンプで逃走できます。

 分かり易いように「強盗(犯罪)」を例に挙げてみましたが、「政治/経済/戦争」も同じことが言えるのでは?

 恒星間通信や高速ジャンプなどの技術が発展したから、社会が変わる訳ではないと大臣様が「変わらない」と仰っているのは、そのことでしょう。
山中 2021/10/01(Fri) 07:12 No.1268

普通のSFの未来宇宙に近づいて、特色亡くなるかも

中央集権化くらいは社会の在り方が変わるというのとは違うということでしょうか。

スタンダードになっていないTraveller5を前提(一応今までのルールシリーズをまとめた的な役割を果たしている部分はあるけれど)とするのはまちがいかもしれませんが、
概ね、TL-15超が一番よく書かれているのがこれなので。

飛ぶ距離が長くなると難易度が上がようなので、無制限にジャンプできるわけではありませんが、
ジャンプの「レベル」が上がるごとに、かかる時間は約1/7になりますので、
TL-17では1×10^1ジャンプしかできませんが、日数が一日になりますので、一週間で数十パーセク飛べることになると思います。
Traveller5では通信には触れられていませんが(見つけられてないだけかも、700ページ弱ありますので)、
星系間通信も可能になるのではないかと。

まあトラベラーのゲームというか、プレイは変わるでしょうか
zaza 2021/09/29(Wed) 21:31 No.1267

蛇足とは思いつつ。

連投になってしまい恐縮ですが。領主閣下の仰る事に対して述べておきたくなったので。我儘をお許し願いたく。

>形としては、第三帝国のようになるんじゃないのでしょうか
つまりはどんな思想=志し=希望=理想をもって社会を形成するのか、ということですよね。
そして何も今回の様な巨大な恒星間国家には限りません。

>より高TLの10倍ジャンプや100倍ジャンプのようなものが出てこない限り、あまり変わった体制にはならないような気がするのですが
いえいえ、技術力が発達したら違う未来は存在しません。便利になるくらいです。
大なるは国家という規模から始まって人が集まれば社会です。
そして社会は結局の処は人なのですよ。
丸木舟と徒歩しかなかった太古の昔たるTL0とジャンプドライブを持った恒星間宇宙船で反重力機器を乗りこなすTL15でも基本的な社会構造は全く同じです。
ただちょっと複雑で、ちょっぴり便利になって、早くなって、遠くまで届く程度の違いですよね。
技術は社会を便利にはしますが変質はしません。便利になった結果としてのアレコレはありますが。

社会は国家に限らず、地域社会かも知れませんし、隣近所かも知れませんし、友達や家族、夫婦や恋人だって社会ですよね。
本職とzaza領主閣下の2人の間ですら一種の社会を形成していると言えるのです。
そんな関係に思想なんてあるもんか、確かにその通り。自然発生的に人が集まって形成している社会だから。
ですが、潜在的には必ず方向性というものが存在します。
生活の為もあれば、楽しいからもあれば、何か損得があるから、一緒にいると幸せだから、エトセトラえとせとら。
まして会社や軍隊などの様な機能集団ならばそこには目指す仕事や任務、果たす為の役割とかいった部分が入ってきますが、
自然発生的な家族の様な社会集団であっても役割が発生しますよね。

っと遠回りしてしまいましたが。
要するにどんな規模で性格を持つ社会集団を形成するにせよ、皆その一員な訳です。
そしてその社会集団に所属する事によって社会性を持った役割を誰しもが必ず持ちます。
まさにTRPGそのまんま、みたいな感じですよね。役割をロールする訳です。

そうした社会の構造の中で、ただ単純に自然のまま例えば居心地の良い悪い、感情のまま例えば好き嫌い、が重要視される場合もありますし、
より大規模で複雑な社会であれば、そこには組織理論や経営学や経済学や哲学や工学などの知識諸々や各種の技能、
果ては国家であれば地政学や歴史学や他の多くの学問に基づいている知識が必要になります。
しかし構成員の全ての人がそれら多くの知識や技術のエキスパートである必要性はこれっぽっちもありません。
得意で好きな人が知識や技能や技術をその社会で活かせば良いだけです。
そして、そうした中で社会集団はその集団機能を働かせて方向性を決めて行く訳ですよね。
議会やら重役会議があるならば多数決で決めるかも知れませんし、ワンマン社長やら皇帝やら独裁者が勝手に決めるのかも知れませんし。
はたまた恋人同士ならば2人の話し合いによって決めることになるでしょう。
決め方はそれぞれです。そして決めるべき内容もそれぞれ。

本職がここで申し上げたいのは、社会とはどんな規模でもどんな時でもぼんやりと漂っていつの間にか決まっている訳ではない、ということです。
そして誰しもがその構成員としての役割を持っていて、その役割をどうやって果たすのか、ということがその人の人生でありドラマなんでしょうね。

第3帝国はトラベラー宇宙にある架空の恒星間国家ではあります。
しかし同時にその構造は今の我々の現実を生きている社会と何ら変わる存在ではない、と申し上げたく存じます。
後はその構成員たるそれぞれがどのような社会を目指すのか、その思いこそが未来へと続く行動の原動力になるのではないでしょうか。
今の我々の社会の果ては未来へと繋がっているのです。それがどんな未来なのかは・・・
大臣 2021/09/28(Tue) 23:17 No.1266

帝国分裂について。 〜その3 の通貨との関係〜

そうでした、タイプミス。暗殺は帝国歴1116年ですね。謝罪と共に訂正を致します。

と、通貨の話から大きく帝国分裂にかけ離れた話になったなあと御思いになったzaza領主閣下と諸兄には申し訳ございませんでしたが、今回でようやく辿り着きます。

帝国が分裂してしまい、各勢力が群雄割拠に至ってしまう過程は先の投稿でも申し上げた通りです。
こうして確認して行くと、帝国とは分裂以前には、政治的に言えば、各星系の広い地方自治に任せた封建制度が採用されていたのは公式設定にもある通り。
そして、帝国の封建制度を支えていたのは貴族制度でもありました。
更に軍事的に言えば、その封建制度に従った軍制を布いており、いわば緩やかな中央集権体制たる命令系統の一本化と共に地域別の枠組みに従った防衛体制を構築していたと言えます。
つまり言い換えれば、その任務は防衛であり、星系や星域や宙域単位での外敵侵入に対する即応防御を主任務にしています。
そして恒星間国家としての反攻作戦は中央集権的なより上位判断による戦略的な軍事行動として取り扱われることとなります。
この辺りは以前の投稿として第5次辺境戦争で申し上げた通り。

また経済的に言えば、巨大恒星間国家としてのブロック経済たる高人口世界を主軸とした商圏を形成しており、それぞれ商圏内部と商圏間での相互の経済取引が為されていたということです。
この結果、より最適化された生産および消費活動が為されており、帝国より規模の小さな恒星間国家とは比較にならない程の規模での経済活動が展開可能であったことが伺えます。
そしてその経済規模に裏打ちされた莫大な税収益こそが帝国の恒星間国家としての規模を支えていた、とも言えます。
つまり、軍事力にしても恒星間通商にしてもそうした資金力があってこその恒星間国家である、という事です。
その直接的な力として、例えば帝国海軍をはじめとする軍事力、偵察局をはじめとする恒星間通商を整備する能力として恒星間国家を支える諸組織が存在していました。

しかし帝国は御覧の通りに分裂に至ります。
もちろんそれらの組織はすぐさま瓦解はしませんでした。それぞれの勢力指導者の下で目の前の任務に没頭する事になります。
が、それでは、それらの組織の源泉になる経済力はどうなるのでしょうか。

先の投稿でも申し上げましたが、
総生産量と通貨総量がバランスされなければ物価は安定しません。
分裂した帝国では旧来の帝国が発行しているクレジット通貨が流通していますし、分裂後もどういう仕組みかは判りませんが恐らくクレジット通貨が発行されて流通している事でしょう。
例えば、デュリナー領での生産活動の結果としての総生産量は果たして領内での通貨総量はバランスされているのだろうか、ということです。
それぞれの勢力支配圏で全く同じ事が言えますが、極端な話、ルカンが無計画にクレジット通貨を増刷した場合、程なくして領内の総生産量<通貨総量となってしまいます。
そうなればインフレーションが加速されますよね。
しかも分裂して後のハードタイムス期に至れば、社会への攻撃が実施されてしまいますので、生産基盤の破壊が発生します。

通常の「総生産量<通貨総量」ならば単純にインフレ状態になります。
しかし、以下の3つの条件が揃ってしまうと更に急激なハイパーインフレになります。
条件その1:生産設備の徹底的な破壊です。
      つまり経済の片方たる市場が大幅に縮小せざる得ない状況、これは要因が戦争の結果だったり、暴動などの暴力的な原因に起因します。
条件その2:生産設備があっても労働力がない為に発生する市場縮小です。
      端的に言えば労働力の年単位の不足です。これは革命やらストライキやら社会が混乱した結果として生じる人的要因です。
条件その3:通貨の急激な発行です。
      通貨総量=市場価値総額の関係が大きく崩れてしまった場合です。
通常的に運営されている国家であれば、市場の破壊はあり得ませんし、労働力も存在しています。
だから通貨を無計画に増刷してもインフレにこそなりますが、極端なハイパーインフレにはならないのです。
ですので、今の日本でハイパーインフレが発生したら、なんていう人がいますが、それは構造的にあり得ない無用な心配ですよと申し上げたく存じます。

しかし、先に申し上げた通り、ハードタイムス期には条件その1、条件その2が人為的に引き起こされます。
ですので、ルカンがクレジット通貨を無計画に増刷した場合、条件その3も揃ってしまいます。
その結果として巨大な恒星間国家であった帝国規模でのクレジットのハイパーインフレーションが引き起こされる可能性がある、と申し上げたいのです。
そんなの他の諸勢力は打つ手ないじゃん、と仰ると思われます。
確かに帝国の基軸通貨たるクレジット通貨を使っている限りは「打つ手がありません」よね。
じゃあ発想を変えて。
帝国のクレジット通貨を「使わなければ良い」のです。
つまり経済的に切り離してしまい、自勢力領で通用する新通貨を設けて「通貨切り替え」をしてしまうのです。

これには経済的にも別の意味を持つことができますので解説して見ましょう。
例として先のデュリナー領で考えてみます。
経済学的に「国際金融のトリレンマ」という考え方があります。
これは
@固定相場制、A独立した金融政策、B自由な資本移動の3つのうち1つは実現できないという考え方です。

以前の投稿で申し上げた日本史の戦国期での例で言えば、渡来銭での流通をしていたことから、
@固定相場制=○
A独立した金融政策=×
B自由な資本移動=○
でした。
デュリナー領も同じく、帝国のクレジット通貨による自領内の経済活動ですので全く同じ。
@固定相場制=○
A独立した金融政策=×
B自由な資本移動=○
ですね。
言い換えれば、同じクレジットを流通している経済圏内ならば、Cr100の品物を別の処でもCr100で取引可能ですし、
そのままCr100を持って行って別の地域であっても取引が成り立ちます。
帝国が統一されていた頃ならそうした便利さが日常的だったから、とも言えますよね。
例えばスピンワードマーチ宙域で持っていたCr100をコア宙域に持ってきてもCr100はそのまま使えますし、
何か商品を持ってきて、これCr100だよ、と値札を付ければCr100が支払われて取引が成立する、ということです。
その代わり、自領内あるいは自星系で勝手にクレジット通貨の増刷ができない、という訳ですね。

しかし帝国は分裂してしまいましたから、デュリナー領での生産をしている業者が別の勢力の支配圏での取引をするか、というと
不可能ではないにせよ難しいのではないでしょうか。
つまり統一した経済圏という利点が活かせないというのがまず最初の1点です。
そして、「独立した金融政策」を確保することが次の2点目です。
これはつまりインフレ、デフレの影響を少なくして物価安定をすることが重要ですし、金利や構造的失業率なども支配するので、
これを自勢力が確保する為には固定相場制を放棄するか、自由な資本移動を放棄するかしか道がありません。

自由な資本移動を放棄とは例えば、自領内での統制経済的な仕組みのことを指しますが、そこまで経済構造を一変してしまうか、
固定相場制を放棄する、つまり別の通貨制度を用いて変動相場を採用するか、という選択になります。
ですので、同じ帝国のクレジット通貨使用に固執せず、新通貨を自領内で発行してしまえば、
@固定相場制=×
A独立した金融政策=○
B自由な資本移動=○
になり、自領内の物価が安定できる経済政策が可能になります。
その新通貨と旧帝国クレジット通貨の交換レートを設けて一定期間の流通を認めてから一斉に廃止してしまえば良く、
これだけでも自領内部の安定が実現できるでしょう。

つまり申し上げたいのは、通貨1つを題材として見ても、自勢力支配圏の経済的な安定を考慮するのであればどういう政策に変えるかを
各勢力支配者が導き出す答えとして、旧来の帝国クレジットを採用するか、別の通貨を新設するか、だけを限定して見た場合、
新体制の支配者たらんとする資質があるか否かを測ることができると言えるでしょう。
極端に言えば、旧帝国クレジットを使用し続けるルカン以外の諸勢力支配者はその1点だけで「領民の経済的安定を考慮していない人物」として断定してよいと思いますよ。

ですので、zaza領主閣下から
「帝国分裂の折、自領内の経済を安定させることが急務である。為に独自通貨たるzazaクレジットを発行すべきと考えるのだが、貴公、何ぞ意見あるか」
と御下問頂けたら即座に賛成したことでしょう。
大臣 2021/09/28(Tue) 21:20 No.1265

無題

同じ路線を進むならば、遅かれ早かれ、行きつく先は同じだったという事ですか。
ビラニ帝国、人類の支配(でいいのかな)は情報が少ないので現在との違いとかはわからないのですが、
第三帝国が崩壊して、多分生まれるであろう第四帝国も、形としては、第三帝国のようになるんじゃないのでしょうか
(と思ったら、超能力も取り入れているゾダーンのような国もありますよね)
でも、トラベラー5の、より高TLの10倍ジャンプや100倍ジャンプのようなものが出てこない限り、
あまり変わった体制にはならないような気がするのですが。
想像力の欠如かなあ。

最初からそこを目指していないのなら、また能力とは別の気がしたので。
本塁打五百本以上打って、育成失敗と言われているK元選手は、
昔の選手はほとんどそうかもしれませんが、、成功者を夢見てのプロ入りだったようで。
やりたいことの全て叶えることができたようですし。
もう一人のKさんほどには、アスリートとして極めたいという思いは薄かったようです。
そういうタイプの最後の最後の選手ですかね。
レベルが上がって、もう夜遊びなんかしていたらついていけないですし。

あと1066年はデュリナーさんのご生誕年で、
暗殺は1116年では
zaza 2021/09/28(Tue) 20:54 No.1264

帝国分裂について。 〜その2として〜

こうして分裂してしまった帝国は再統一も果たす事ができずに各陣営同士がぶつかり合う「群雄割拠時代」に突入します。
もちろんこれを見ている外国勢力も動きが様々です。
ゾダーン連盟は当面の対立危機が過ぎ去りましたので、静観しているのでしょうし、
アスラン帝国の特に土地を所有していないアオラハト達にとっては好機ですので帝国領を切り取り放題、
ヴァルグル海賊は帝国に侵入して略奪しても安全に行動できますので、海賊稼業に安心して勤しむ事ができます。

一方、群雄割拠時代を迎えた分裂した帝国の各勢力は大きく以下の2種類に分類できます。
帝国の皇帝位を有してると主張する陣営=ルカン・デュリナー・真のストレフォン
実効支配を確保していて、皇帝位を将来的にも有しない陣営=他の全ての陣営

この群雄割拠を勝ち抜くには絶対的に下位の貴族達の支持が必要ですし、その貴族達にしても直接的統治責任者として自身の領民の生活を保障する必要があります。
つまり、分裂状態の帝国から勝ち抜いて他の競合相手を引き離す為には、「皇帝位の正当性」と「実効支配できる実力」の双方が不可欠ということです。
しかし、「皇帝位の正当性」は分裂状態が長く続けば続くほどに意味が薄らぎ、別の正当性たる「新秩序の統治者としての実績」がとって変わります。
ですので、「貴族達や市民が自陣営を支持するか否か」がこのレースの勝敗を決定づけるということになります。

ここまでを踏まえて。
皇帝位を主張している3陣営の全てに言えるのは、他の陣営を圧倒するだけの実力が決定的に欠けています。
そして、他の陣営全ては「帝国を再統一する積極性」に欠けていて、現在の実効支配を維持することで精一杯あるいは満足している状態です。

恒星間輸送会社の一連の投稿でも申し上げておりますが、帝国に限らず、恒星間国家は高人口世界を中心にしたそれぞれの経済圏を形成しておりますので、
恒星間国家の国力たる総人口に裏打ちされた生産能力と市場規模を担っている高人口世界を確保することが重要になります。
つまり高人口世界は金の卵を産むガチョウであり、このガチョウの奪い合いが恒星間国家の戦争/紛争を実力たる経済力と軍事力で解決する条件になります。

そこでこのレースにどうしても勝ちたいと考えているルカンは思案したことでしょう。
自身の戦力は他陣営を圧倒するには少なすぎて、抱えている高人口世界を守り切れません。
そして他陣営の有する高人口世界=自陣営を皇帝位の正当性をもってしても支持しない、を制圧する戦力の余力もまたありません。
ないない尽くしの台所事情です。
ではどうするか。
「恐怖によって従えればよい」という考えに至ったのでしょう。
それぞれの星系に対して自陣営に従うのであれば攻撃せず、従わないのであれば星系社会に対して戦略爆撃なり軌道上から艦砲射撃なりで攻撃してしまう
ハードタイムスで言う処のUWPの変化を伴う被害が発生することになるのでしょう。
この掲示板の過去ログの極初期のどこかでも議論された遥か遠い記憶がありますが、
申し上げておきたいのはルカンは「狂ってしまった結果として」この様な市民社会に対する攻撃を実行したのではないということです。

つまり充分に潤沢な戦力を有していたのであれば、こうした市民社会への攻撃を実施せず、通常の戦争手段としての「高人口世界の陣取り合戦」をしたと思いますが、
実際のルカン陣営は残念ながら不足している戦力と内在している自陣営内部の不協和音を解決する手段として、市民社会への攻撃を採用したということでしょう。
古くはモンゴル帝国で、服従しない都市国家に対して無差別攻撃の上、捕虜も全て断首した、中には飼っている鳥獣まで首を切った例がありますので、従事している兵士達もさぞや重労働だったと思われますが、
そうした野蛮な行為を知った他国都市は容易にモンゴル人に降伏をした、という結果に繋がります。
つまり従えば重用する、が従わなければ死して塵埃に帰す、と行動によって示す訳です。
恐らくはルカンもこうした見せしめ効果を狙って、星系の市民社会への攻撃を実行したのでしょう。
そして加えて言えば「自陣営が利用できない金の卵を産むガチョウならば焼き殺してしまえ!」そして「焼き鳥ならば他陣営には利用されない!」という面も狙ったのでしょう。
要するに戦略攻撃の基本としての「戦略価値を喪失させる機能」を重視した判断であったということが伺えます。

残念ながら現実はルカンの思惑通りには行かず、彼自身の統治者としての能力と資質に対して彼に当初賛同していた者すらも疑問を抱く結果になった、ということでしょう。
要するに人心を失ってしまい、覇者の資格がないとルカンは自身の行動によって明確に示してしまいます。
しかし更に残念な、そして帝国の多くの市民にとって不幸な事に、他の競争相手の陣営も手を拱いてしまい、ルカンの失点を上手に自陣営の得点に繋ぐ事ができませんでした。
そうした各勢力指導者の消極性こそが後年の歴史では非難されるべきでしょうけれども、そうした積極性のある行動ができるだけの背景にある国力たる経済力と軍事力を有する事ができなかった側面も大きいのでしょう。
そして、その国力減衰こそがまさに前述の通りにルカンの戦略攻撃の狙いでもありますので、その意味に関してはルカンの戦略構想が功を奏した、と言えるでしょう。

ということで、メガトラベラーでの帝国分裂からハードタイムスに至るまでを本職の観点を踏まえて申し上げて見ました。
それぞれの陣営の事情や背景もありますが、総じて言えば、どの陣営の指導者も「覇者の資質」たる何かが欠落していて、帝国を再統一するにはかなり難しいと思料します。
一転して各陣営指導者の内なる何かが目覚めて次の巨大恒星間国家の指導者たるべき覇者に生まれ変わるかも知れませんし、
zaza領主閣下の様な貴族位の中から「我こそが覇者たらん」と志し「帝国の混乱と衰退に終止符を打つのは自分を於いて他になし」と立つ人物が出現する、かも知れません。
ええ、ですのでzaza領主閣下が今すぐにでも良いのですよ。
あるいは今まだそうした資質を持つ覇者は銀河に生を受けておらず、彼もしくは彼女の誕生と成長を経て覇者として立つまで、長く混乱と衰退、それに伴う無用で無益な人命の損失を続けることになるのかも知れません。

もし。そうした覇者に相応しい人物が本職の前に現れて。
その人物が「宇宙を手に入れることができると思うか」と問われたならば。
「あなた以外の何者にそれがかないましょうぞ」と喜んで申し上げたく存じます。
もちろん本職の可能な限り精一杯の御助力と忠誠を御捧げ致しますよ。
ですのでその働きに見合う俸給はお願いしますね。
大臣 2021/09/27(Mon) 23:50 No.1263

ごく個人的な注釈として。

zaza領主閣下

>それも十分叡山に攻撃する理由になりますよね。
残念ながらなりませんよ。
今回の様にマクロ経済的視点を持って、将来展望も含めて、「これからは渡来銭ではなく自国の鋳造貨幣を使う市場にしないと物価が安定しない」
なんて見識は当時の殆どは持っていなかった観点だと思いますよ。
持っていたのは、寺社勢力のトップな僧侶の何人かたぶん片手もいなかったのではないかな。
あとは貨幣鋳造構想を持っていた織田信長公、それに公家の何人かくらいじゃないかと存じます。

比叡山焼き打ちの際に、命じられる部将どもにしても、なぜ焼き打ちするのか、との答えに、
「マクロ経済として邪魔な存在だから」では到底納得なんかできないでしょう。
そして、今現在にしても、そうした広大な経済事情を説明しない限りは納得されない内容だと思いますよ。
>事実なんでしょうが、生臭坊主の方が、取り上げにくいだろうに、そっちは触れているのはいっぱい見ました
遥かに誰にも判り易く物欲的で善悪の判断は付き易いですからねえ。
要するにマクロ経済は「流行らないマイナーでジミで日の目を見ない存在」なのですよ。
こうして分解して解説するととても面白いのですけどね。

>デュリナーが、「帝国には手出ししないけれど、自分の領地では、理想の帝国をつくる」と独立した場合
恐らくデュリナーはこれも考えたと思いますよ。
そしてこの策を採用しなかった訳です。なぜなら。誰も彼の理想とする帝国に賛同しそうになかったから。
だからこそ、暗殺規約による帝位簒奪の正当性に自身の権力を求めたのではないか、ということです。
>少なくとも過去にデュリナーの思う理想の帝国の時代があったのではないかと。
ええ、彼自身が「強い帝国」「かつての栄光を取り戻す」と明言している通りですね。
しかし、
>その理想に向かっていったのだけで、壊すことは頭になかったのでは。
旧来のやりかたで不可能なことを旧来の道具で別の誰かならば何とかできるという点からして限界である、と申し上げているのですよ、領主閣下。
旧来のやり方を打ち壊してあるいは変革して、別の観点、別のやり方、別の方策、別の発想を用いてこそ新天地が待っているのだ、ということです。

今やっている誰かさん、この帝国で言えば現皇帝のストレフォンは暗君でも暴君でもない統治者ですからそれなりに優秀な君主です。
そこから理想があるにせよ、何倍いや何十倍もデュリナーが優秀な統治者でもない限りは同じやり方では似た様な結果が待っているだけです。
いずれにせよですが、こっちが間違っていてこっちが正しい、なんてことを申し上げたい訳ではないのですよ。
申し上げたいのはデュリナーの発想は旧来の仕組みのままであった、という点を指摘したかったのです。
大臣 2021/09/27(Mon) 17:51 No.1262

よく大統領選で聞くやつかな

エイリアン2は、完全にトラベラーに変換できる武器とか装備、vehicleにはなっていないので、
メイキング映像や設定、改造元の実兵器などの、知らない解説もあるかなあと思い購入しました。
全くなかったわけではなかったので、ギリギリ損はしなかったかなあと思えるレベルでした。

一応、エイリアンD20の海兵隊マニュアルの設定をどこまで信じていいのかも見て見たかったのですが、
元の映画がきっちり決めていたわけでもないようなので、それもなんとも言えない感じでした。
ただ、トラベラーで変換する場合は、基本D20版の数値等を基本にした方がいいような気がします。

(いっぱい書いたんですけれど、一部以前触れたことのある話もあるので、書き直し、これ位にまとめました)


大臣様

全く知らなかったですが、そういうことがあるなら、それも十分叡山に攻撃する理由になりますよね。
まあ大臣様がお書きになられているという事は、どなたがそのことを書いており、また同じようにそのことを理由に挙げている方も多数おられるでしょうに、
自分も一般人よりかは、そういうのを見たり、気にしたりはしてるんですが、そういう指摘は見たことがありませんでしたので。
でもタブーには当たりそうもないですし、尺の問題があるとはいえ、なぜTVとかでも取り上げられてなかったのかな。
(事実なんでしょうが、生臭坊主の方が、取り上げにくいだろうに、そっちは触れているのはいっぱい見ましたし)


デュリナーが、「帝国には手出ししないけれど、自分の領地では、理想の帝国をつくる」と独立した場合、
「勝手なことを」と現実には分裂した地域も帝国としてまとまって攻撃されたのか、
すぐにそうならないまでも、「じゃあ、うちらも」という風にそういう方向に行って、例えば、帝国も攻撃しようにもしにくい、もしくはできない状態になったのかもしれません。

どうなるかは自分には想像(お話を作り出す事は)できないのですけれど。
でも、単純な独立はやろうと思えばできたのではないかと思うので、デュリナーの理想はわかりませんが、
少なくとも過去にデュリナーの思う理想の帝国の時代があったのではないかと。

単純にオールドタイプだからとか、新秩序を作り出せない能力だったとは言い切れないのではないかと。
こういう第三帝国が理想というか、本当の第三帝国だと思っていて、その理想に向かっていったのだけで、壊すことは頭になかったのでは。

そういう人間だから、またそういう人間には新秩序は作れないんだとしたら、今回の私の想像もあまり意味はないと思いますが
zaza 2021/09/27(Mon) 11:48 No.1261

帝国分裂について。

ちょうど良いので流れに任せて。
先の投稿では「通貨の安定ってだいじだよね」と申し上げましたよね。その流れの先として。

メガトラベラーでは帝国歴1066年-113にデュリナー・アストリン・イレリシアン大公が皇帝ストレフォン・アルカリコイを暗殺して帝国の分裂が始まります。
ではもし。
そこで今迄の恒星間国家の構造や戦争について本職が申し上げてきたことを踏まえて。
帝国が分裂しない未来はあったのだろうか?ということです。
そんなの原因になったデュリナーの皇帝暗殺事件がなければそのままの皇帝統治が続いたに決まってるよ、という声があちこちから聞こえてきそうです。
が、本当にそうでしょうか?

デュリナー大公は自身の計画に従って皇帝を暗殺した後に古い帝国暗殺規約を論拠にして自らの帝位継承を正当化していますが、
法の解釈はどうあれ、この計画自体が彼の統治者としての限界を物語っております。
彼はストレフォンの統治では帝国が衰退すると危惧して退位を迫ったがこれを拒否されて暗殺を決意した旨が帝国百科に記述されています。
つまり、表面的には繁栄を続けていた帝国も国家としての命数を使い果たしており、帝国歴1066年には緩やかにせよ衰退期に入っていたのはある程度の統治者には自明だったのでしょう。
そしてデュリナー大公は「帝国の正当な後継者」を目指して暗殺を実行します。
これが何を意味しているのかと言うと、彼には「新秩序での統治」ではなく「旧来体制の建て直し」の発想です。
なぜその発想なのかというと大公自身が旧体制ではなく「新しい強い国家を作るぞ」と言っても誰も賛同しない、という政治的指導者としての限界を示しています。
要するに、皇帝に対して「独立を宣言して、デュリナー新帝国を建国する」という発想ではなく、政治的な礎を旧体制の暗殺規約に求めざる得なかったということです。
ですので、デュリナー大公は強力な指導力や政治能力があるにせよ、その能力をもってしても新秩序を作り上げて従う領民を幸せに導けるだけのものではない、ということが見えて来ます。
言い換えれば、民心の求心力が不足している事を大公自身が良く理解しているからこそ暗殺規約による正当性に縋るしか道がなかったということです。

一方、暗殺事件後に皇帝後継者会議は皇帝ストレフォンの妹リディアの息子であるルカン、ですから暗殺された皇帝の甥に相当します、を選定したことを根拠にして
新皇帝ルカンとなります。
彼は皇帝ストレフォン存命の御世には皇帝位継承権第3位。
上には皇女シエンカ・イファジニア、実兄のヴァリアンがいました。
しかし暗殺に巻き込まれてデュリナーに皇女シエンカ・イファジニアも殺害されてしまいますし、混乱していた情勢でルカンの実兄ヴァリアンが暗殺されていたり、
皇帝後継者会議は開催が中断されて停止されているので正式な任命がない、等の道義的に正当性に対する疑問符が付き纏う玉座になっています。
つまり、ルカンがどさくさに紛れて空位の皇帝椅子取りゲームの勝利者になった感が拭えず、ルカンがどんなに正当性を喧伝しても万民が納得できる説明ができないのが苦しい処です。
ではありますが、そのような正当性は政治的には実効支配でなんとかなってしまいますし、
しかも当面の政治的敵対者は、秩序を暗殺という行為によって破壊したとして誰もが納得できる相手たるデュリナーですので政治的な構図が単純明快なのがルカンの利点でもあります。

この様にして暗殺事件をめぐってデュリナーとルカンが台頭します。
が、では最初の問いに戻ります。果たして帝国が分裂しない未来はあったのか?
これは某教授の歴史心理学の範疇になりかねませんが、本職は暗殺がなかったとしても帝国は分裂に至ったと思われます。
もちろんすぐではなく、徐々にひび割れはじめて修復が追い付かなくなるような流れになったのではないでしょうか。

というのは、デュリナーとルカンの政治的軍事的対立に呼応して、帝国内は他にも幾つもの勢力に分裂します。
主だった処では、暗殺された皇帝は影武者で正当な皇帝としてガシュメク宙域に現れたストレフォン陣営、アンタレス大公ブルズク、
ダイペイ宙域陣営、マッシリア宙域のマーガレット公女陣営、デネブのノリス公、ヴィラニ人メガコーポでジル・シルカ再建を標榜にしたヴラント陣営、等々。
これにどの陣営に付こうか思案している地方領主やら陣営やらメガコーポレーションやらがあることでしょうから、その他多数ですね。

統一されていた国家が例え一時的に分断してしまっても、細かい幾つもの陣営に分裂しているのは愚なのは明白です。
区々たる政治的対立や相違があるにせよ、経済的軍事的に言えば大きく集まっている方がより大きな力が投入できるのでとても有利です。
まして帝国は分裂直前段階では既知宙域全体GDPのうち、31.5%を占める超大国です。
第2位にいるゾダーン連盟の8.2%、第3位のソロマニ連合の7.8%と比較すれば歴然とした差があります。
これが第5次辺境戦争をゾダーン連盟が企図することになる遠因であることは以前の投稿で申し上げた通りです。
しかし分裂してしまい、速やかな再統一ができなければ待っているのは使える範囲での力の行使と競合相手同士での摺り潰し合いのよる消耗です。
ですので、当初の強力な国家であればあるほどに、対立する各論は置いても再統一に各勢力陣営が動くのは人類の歴史的に見ても多くの例がある通りです。
それが再統一できないということはもう既に再統一もできない程に帝国は「衰退している国家」である証しでもある、とも言えると存じます。
となれば、暗殺事件が発生しなくても何かの切っ掛けであちこちにひび割れが発生して、結果的には分裂するに至っていた、となると思うのです。
大臣 2021/09/26(Sun) 23:32 No.1260

先の投稿の続きとして。 〜通貨の安定について その2〜

zaza領主閣下

ちょっと日本史ネタからばかりで恐縮ですが。
まあトラベラーでも使える経済学的視点として御考え頂ければと存じます。

ちょっと追加的に。
此方、寺社勢力の最有力勢力+琵琶湖の交通権 だった比叡山延暦寺。
片や畿内覇権を狙う織田家はこのまま進めば国内統一化までは困難な道程でも秀吉がやった様な戦国期に終止符を打つ事は充分に可能だったでしょうね。
信長公は江戸幕府が行なった貨幣鋳造計画たる三貨制度の原型を考えていたのは確実です。
恐らくは盟友の松平家康には将来のプラン案を内々に打ち明けていたのでしょう。
でないと自領としての経済圏に松平家領地を含めませんから。軍事的政治的な支配ではない経済的支配という点で物価を支配できますので容易になります。
その後の江戸幕府開闢すぐに家康は貨幣鋳造に着手した訳ですが、
その効果を知っていましたでしょうけど、そうした発想自体は彼が独自に持っていたのではない、のかも知れませんよね。
こうした情勢下の中で織田家に味方しない比叡山延暦寺はどうしても先にしかも完全に潰して置くべき相手であった、という視点も出て来ますよね。
その結果としての比叡山焼き討ちです。
最有力勢力に強硬策を取れば、他の勢力が日和見を決め込むことも見越して徹底的な弾圧を敢行した、のではないでしょうか。
まあある角度での視点ですけど。

通貨を支配するというのは強力なアイテムです。
というのは通貨の発行総量は物価を左右するだけの能力があるからです。
それに似た構造はトラベラーにもありますよね。
御存じの通り、帝国のクレジット通貨です。
ですので公式設定にあるのかどうかまでは判りませんが、他の恒星間国家でも帝国クレジットが日常的に使える場合と使えない場合があるのではないかと思うのです。
ちょうどユーロ圏ならばどこでもユーロが使えるのと同じですね。
じゃあ基軸通貨ならば日本国内でもドルが使えるのか、というと使えません。
なぜならば日常的に使える通貨ではないから、ですよね。

ついでながら。
よく国にお金が足りないなら国債を発行せずに通貨をすればいい、という意見を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは今迄申し上げてきたことを踏まえれば判ってくると存じます。
もし国家の生産総量、今で言えばGDPですが、に見合わない大量の通貨を発行したというケースですね。
こうなると、総生産量<通貨総量 となってインフレに傾く訳です。1個1000円の物が明日には1500円になる感じですね。
国民当たりの資産、つまり今持っているお財布の中身はすぐには変わりませんから、実質的には資産を減少させることに直結しています。
ですので、消費税増税とかよりも無計画な通貨増量は経済的に影響が大きい訳ですね。

更に。じゃあマトモな通貨ではなく、偽造通貨をいっぱい刷って流通させてしまえばどうなるか、ということも触れておきましょう。
ニュースでも最近、旧1万円札な偽造紙幣があったと思います。
要するにこうした偽造通貨もまた、総生産量<通貨総量 となってインフレにしてしまいます。
更に始末が悪い事に市場つまり私達市民が通貨を信用しなくなる可能性があります。
今持ってきた1万円、本当は偽札じゃないの?という具合で取引をしないケースが出てくると言えばなんとなく。
実際はもう少し複雑ですが、イメージとしてはそんな感じです。
ですので帝国はクレジット通貨の偽造に相当な神経を尖らせているのはこうした背景があるからと言えます。
恐らくは他の恒星間国家でも同様に自国通貨の偽造を防止する為にかなりの技術と労力を注いでいるとなるでしょう。
大臣 2021/09/25(Sat) 10:07 No.1259

びっくりしました

ありがとうございます。
今まで、そんな感じのことは聞いたことがあるというような話は多かったのですが、
お寺のお金の話は、超初耳でした。

その当時に貿易する権利のあった人が仕入れていた(日明貿易とか、例えば大内氏とか)と思っていました。
zaza 2021/09/25(Sat) 07:16 No.1258

先の投稿の続きとして。 〜通貨の安定について〜

戦国期が進むと農業生産効率が向上しますし、また金銭も渡来銭に頼っていた構造から徐々に銭が安定した価値を持ちはじめます。
そうした中で全ての人々が武装している事自体が社会の不安定化になること、また常備軍を持てるだけの経済力を持った事で、農繁期にも軍事行動が可能な状態が維持できる、
軍隊として貸し出す武具を高品質に維持できる、補給と兵站を均一化できるなどの多くの利点から兵農分離を実施する戦国大名が出現し始めます。
その代表例が織田信長ですが、程度の差や徹底具合の差こそあれ、多くの戦国大名たちがそれぞれに兵農分離を推し進めて行きます。

つまりは、トラベラー的に言えば、テクノロジーレベルの向上に伴って、社会的な必要性に加えて、農業生産量や工業生産量とそれに伴う貨幣経済の安定した成長が背景にある訳です。
が、それ以前は渡来銭が国内の流通貨幣として使用されています。
こうした独立国自身が外国の通貨をそのまま自国経済に取り込む例は他には存在しません。
歴史的に言えば、戦国期を通じて日本国内のどの戦国大名も市場流通を狙った貨幣鋳造に着手できませんでした。
例外的なのは豊臣政権での報償的な大判金貨たる天正大判の発行ですが、これは市場での流通を狙った貨幣ではありません。

なぜ貨幣鋳造ができなかったのかというと、通貨を安定する以前の問題として、貫高制が採用されていたことがまず課題でした。
貫高制とは、田地の面積を収穫することのできる平均の米の量を通貨に換算し「貫」を単位として表されたものです。
ですので、貫高制では土地の面積や大まかな質によって年貢高が定められていますから、実際の収穫高とはほとんど無関係でした。
結果的に、実際の収穫量が定められた評価よりも遥かに大きいなんてケースも後年には普通になってきます。
しかし先の通り、自国内で鋳造していませんので、貨幣の輸入量がそのまま国内の貨幣総量ですので、必要な貨幣量が国内には足りなくなります。
要するに国内が貫高制で経済を計算していた為に、総生産量>通貨総量となって、いわゆるデフレになった訳です。
しかも生産量を増やそうと農民やその時代ごとの為政者達が努力した為に益々その傾向が深刻化します。
極端に申し上げれば、こうした室町幕府後半の経済政策の大失敗が戦国期に繋がったとも言えるでしょうね。
更に戦国後期には銀生産量の増加、流通経済の活性化から渡来銭に代わって銀や米が価値の基本となりつつあった為に、太閤検地に代表される様に石高制に切り替わります。
この石高制は検地などによって計測した面積からの「公定の生産高」を石高として算定して評価したものです。
言い換えれば「国内の総生産量の整備をして再評価した」と言う感じですね。
ここまでが戦国期後半たる豊臣政権でようやく実現したのです。
そして江戸徳川幕府が三貨制度として金貨、銀貨、銭の3種類の基準通貨を流通させる貨幣制度を採用し、1603年(慶長8年)から開始されますが、
この段階でようやく流通貨幣の国内鋳造がされて、慢性的なデフレ状態の解消が着手されることになります。

とは言え、鋳造品位の粗悪化や米価の高騰や急落に伴う貨幣価値の変動など幾つもの問題点は依然として残りました。
当然ながら徳川幕府内部では近代経済学なんてものを理解している高級官僚は存在していませんでしたので、
たまたま運よく経済を本能的に理解している人物が重役や将軍の時には良いのですが、概ね経済政策を失敗し続けて、国内経済を悪化させてしまい、
その結果として明治維新となり、近代へと繋がる流れになります。
というのはその後のお話、ですけど。

じゃあ室町幕府期あるいは戦国期に流通貨幣となっていた渡来銭は一体誰が手に入れてきたのか、ということが問題になりますよね。
これ経済的な立ち位置はとても重要なのですよ。考えてみて頂ければ。
国内の通貨総量を支配する立場ですので、今の経済仕組みで言えば通貨を発行している中央銀行と全く同じです。
そう今の「日本銀行」です。
その立場にあったのはまあ各研究者の御論を探して見て頂ければ詳しく解説がありますのでそちらに譲ってしまいましょう。
結論的に言えば、京都五山などの寺社勢力です。代表格は御存じ比叡山延暦寺。
他にも有力寺社は軒並み。奈良の興福寺なんかもこの時代の金融マフィアの一員です。
大陸、宋や明ですが、に修行僧を送って学ばせることを筆頭にして、対中国大陸との貿易をして、経済的にも莫大な利益を生みます。
更にその上、政治的には免税になることを使って農民から進んで土地を寄進させて荘園を形成します。
そりゃあ農民から見ても当然で、重い租税を課す他の誰かさんよりも免税優遇されている寺社の荘園に進んでなった方が遥かにお得ですから。
そして大陸での貿易の取引の結果として渡来銭たる明銭、宋銭を国内に持ち帰って流通させる、
更に荘園を通過する為の通行税を取って、国内流通網に対しても利益を生みます。
特に京都周辺や琵琶湖畔や街道要所を抑えていればより莫大な通行税が徴収できます。
更に更に、豊富な資金源を使って当時の金融業者たる酒屋土倉に資金を貸して市場に貸付をします。

という点が寺社勢力の強みです。
今風に言えば、総合貿易会社(対大陸貿易)と大規模不動産業(荘園経営)と中央銀行(渡来銭)と道路公団(通行税)と銀行&消費者金融(資金貸付)
が一体になっている経済的政治的な化け物が寺社勢力でした。
もうこうして書いているだけで空恐ろしいばかりの支配力ですね。
ここでは怖くてやりませんが、試しにそれぞれのトップ企業を並べて合体させてみて下さい。どれだけの企業体の規模なのかお判り頂けると思いますよ。

そしてその様な寺社勢力が国内経済を安定させる為には渡来銭の通貨量を調整して物価を安定させよう、なんて発想は微塵もないのは明らかです。
ですので、先の投稿で申し上げた様に、貨幣経済が安定しない、ということになるのは至極当然あたりまえ、というか安定する方が奇跡な仏の御加護ですよね。

傭兵についてのついでのお話にしようと考えておりましたが、思いがけず予定外な経済的なネタに広がってしまい恐縮ですが、
通貨を軸にして経済を考える上で、通貨価値の安定が重要であるのは申し上げるまでもありません。
例えタンス預金がMCr100あったとしても、価値が1/百万になったら、その瞬間にCr100に早変わりですから。
今の世界でも経済の安定たる労働対価の安定、これには雇用の安定やら賃金の安定が含まれますし、市場経済の安定、物価の安定があってこそ
金融市場での安心した貸し借りもできますし、事業も可能になりますよね。
そうした安定する為の努力を各国政府および官僚がそれぞれに頑張っている訳です。
逆に言えば、こうした安定を目指す観点がない場合の恐ろしさを御理解頂ければと存じます。
大臣 2021/09/25(Sat) 00:00 No.1257

Re:また進んでしまった いえいえ、さらに進めましょう!

zaza領主閣下

>お話の中でだけかもしれませんが、旗本衆よりかなり下に扱われていたようなので
それはそうですよね。
旗本衆は正規雇用しかも幹部級ですので一般社員の上位グループ的な感じ。
一方の牢人衆は臨時雇いのパートタイムでなおかつ試用期間中ですから、扱いが相当下になるのは当然ではないでしょうか。
今で言えば、「大学院卒の将来は重役候補」な人達と「バイトでこの先は正規雇用になるかも」な人達の違いと言えば判り易いかと。

>伊賀、甲賀も傭兵には当たらないのかな
そういう意味では該当しません。
と言うべきか、日本の近世前半たる室町末期から戦国期では申し上げた様な傭兵=金銭を得て自身の戦闘技能で奉職する職業、というのは厳密には存在しません。
御指摘の伊賀、甲賀の忍者集団はそもそも「戦争に従事する」職業ではありません。
それぞれの土地に住む農業や行商であり、情報収集に従事する、いわば「フリーランスの諜報員」ですね。
こうした忍者集団は戦国時代に戦国大名に仕えますが、その形態は様々です。金銭での契約を主とした例もあるので、この意味では広義として傭兵と言えるかも知れませんね。
しかし殆どのケースでは土地の支配者たる戦国大名に土豪集団として仕えていますので、いばわ土着の武家集団たる国人衆と同等と言えるでしょう。
つまり所属している集団自体が戦国大名達に従属して力を貸すか、それとも反抗して対抗するか、という構図であって、金銭で雇われる様な雇用形態ではなかったと言えます。

小説などでも散見しますが他にも雑賀衆や根来衆の鉄砲集団なんかもこうした傭兵っぽい扱いをしている読み物がありますよね。
あれもまたかなりなフィクションな部分が多く、基本的に彼らもまた地侍集団です。
もっとも傭兵的な面もあり、報酬を得て依頼された勢力に兵を貸し出して与力する、ということをしておりましたので、そういう意味では傭兵もしていた、とも言えます。
しかし組織としての構造としては基本的に地侍集団を核にした地元の各種職業から成り立つ共同体でした。
言い換えれば、そうした海運業者や鍛冶職などを含んだ職能集団を抱えていたからこそ鉄砲の大量投入を可能にしたという背景があると言えるでしょうね。

兵農分離が推し進められるまでは各農村自体でもある程度の自衛用武装をしていて、なおかつ訓練もしていましたので、あらゆる人々が所属している階層職業に関係なく武装していました。
そうした中から所属していた地域からのドロップアウトした者などが食い扶ちを求めて傭兵になったいうケースがあったのではないか、と思われるでしょう。
しかしそうしたケースは需要があった戦国期ですら少数派です。
というのは、戦国大名達の配下たる大名家の旗本衆の多くは国人衆であり、自分の先祖伝来の土地を安堵されることを条件にして主家に従事しています。
後年に広大な領地を持って国替えを断行している織田家は別格ですが、それでも畿内制圧をするまでは他の戦国大名と同じ構造でした。
そして、彼ら国人衆はその領地に農村を抱えていて、それぞれの格式で戦さの際に捻出する兵数が決まっていました。
一説には100石につき平均動員数3人、例えば200石の俸禄である地侍なら、自領から6人以上を率いて参陣すること、なんてことになります。
他にも旗持ちは、馬は、槍は、弓は、と後年になれば更に鉄砲が、と負担が増えて行きます。
つまり、この軍制の枠組みの中では地域からのドロップアウトした者が組み込まれない仕組みなのですよね。
考えて見れば当然で、そうしたヨソモノを戦争という極限状態で果たして信じて使えるか、ということですから。

併せて大きな問題として。
その当時たる戦国期においては、貨幣経済がそこまで安定していません。
ですので傭兵がもし存在していて、貨幣で支払われても、その報酬額としての価値が異常に低くなる場合、あるいは雇い主から見て大きな負担になる場合になるのです。
例えて言えば、今1万円支払います。
がそれが来週には価値が1%になってしまうかも知れません。それでは雇われた側たる傭兵の不満になりますよね。
あるいは逆に支払い決済もまだなのに100万円になるかも知れません。そうなったら今度は雇い主が支払いに躊躇しますよね。
つまり戦国時代に傭兵という職業があっても、貨幣での雇い入れという構造では価値が安定していない為に雇用契約が不可能ということになるのです。
それでも食えないよりはマシ、という臨時雇いはあるでしょうが、それはつまり先の投稿で申し上げた通り、浪人を一時的な臨時雇いをする様なケースであって、
俸給として支払って戦争に従事する、というケースではない、ということです。

ちょっとこの辺りは面白ネタになるので勝手に次投稿でも続けます。一旦は中断。

>ただ「いざとなったら、やるで」みたいに、意思を見せたり、その為の軍事力を持たないと、
>逆に交渉で同じ立場にたてず、やられ放題になるものかもしれないので、よくわからないのですけれど。
大阪の両戦役では豊臣家内部の統一した戦略が見られない、という事に尽きるのでしょうね。
領主閣下の御感想にある通り、よく判らないのは、そうした意思統一に欠ける為、ということなのではないでしょうか。

>治安レベルと政治形態は、トラベラーより、作成システムを詳しくしようとしたものでも、
>議論になっているものが決められるほど細かく作れるものは見かけておりません。
ありがとうございます。
であれば、逆手にとって勝手にレフリーで解釈してしまえ、ということで支障なし、だと存じます。
大臣 2021/09/24(Fri) 21:41 No.1256

最近購入したもの。

色々探していたんですが、
やっぱりトラベラーって、凄いというか、スタンダードなんですね。
探せばもっといろいろあると思っていたのですけれど。

海外の掲示板の書き込みや質問を頼りに、
クラシックよりかは精密な、出来ればハードSFよりのRPGなり、ゲームなりがないかと探していたんですが、
どの回答にもトラベラーが含まれている感じで
(ブラッドツリー解放戦争がなぜか評価が高かった。あまり聞いたことないけどなあ。ひょっとしたら同じ人がいろいろなところで書いている?)

まあRPG自体が、最近のがあまりなく、
あってもサイバーパンクやトランスヒューマンで、私のあまり好きじゃないジャンルで。
クラシックトラベラー風なものは見つかるんですが、それだったらトラベラーでいいので。
(時代が進んでいますから、もう少し最近の科学の流れを汲んでいたり、ルールシステムも進化している部分もあるし、それを取り入れて洗練されたものがあればと思って)。

SFのヘックス製のボードゲームは皆無ですね。
(近未来の宇宙進出はありますが。戦闘系はないなあ。多数勢力によるインぺリウム的なものはありますけれど)

ミニチュアは、あることはあるんですが、現実にはまだない武器とかその数値が、単にゲーム的に決められているのではないかと。
トラベラーも必ずしも科学的に決められているとは言えないとは思うものの、
武器とかがその物語内の世界で実際に製造されたもの感がないというか。
機械というより、マジックアイテムに近いような気がして。

作品的にはテロとの戦争の影響か、未来の小競り合い(武器が火薬銃からコイルガンに代わっただけ)はよく見ますけれど

でも仮に誰かがトラベラーのミニチュアゲームを作ったとして、
その中に出てくるレーザーライフルなんかは、今まで自分たちがプレイ内で何度も目にしてきたもので、
今までのユーザーには、現実感のある、実際にトラベラーの世界の中では存在している武器で。

ミニチュア・ゲームデザイナーもひょっとしたら科学考証をしてゲームを作っておられるかもしれませんが、
ぱっと見ただけでは、現代の武器がこれ位だから、未来の武器はこれ位、またはゲームバランス的にその数値を与えられた武器にしか見えず。

それがトラベラーのなら、射程12インチ、判定ダイスは3D6とだけ記されていたとしても、
同じ数字でも受け取り方が違うんだなあ。

たくさんのサプリメントなどでできた、かなり多くの第三帝国の世界設定のおかげというか、
それがファンならどんな世界か思い浮かぶ、有名SF小説の中に出てきている世界と同じような働きになっている気がします。

電脳ゲームの方は、見た目も作品内でできることも、紙でサイコロ振ってたのってなんやったんやって思えるような凄いものもあるものの、
それが人であれ、宇宙船であれ、撃ち合いでの競い合いに内容を振ってあるものが多い気がします
(貿易は凄いと思ったけれど)。


最近購入したものは、
CONTACT! The Canadian Army Tactical Training Wargame

エイリアン2 アルティメットエディションDVD

PMC2670


CONTACT!は、すでにあったミニチュアゲームを、軍人さんの為に簡単にして、机上演習出来るようにしたもののようです。
米アマゾンでも売っていましたけれど、日本のアマゾンでも買えました。
アマゾンで売っていたのが、2007年の第二版なのか、わからないんですけれど
(登場メカはどちらにしろ1979年当時のメカで。2007年版は、若干の変更と、現代用に変換や、あとがき的なもののようです。
アマゾンは大丈夫だと思うのですが、デザイナーさんがおこってました。
英語でわからない部分、間違ってるかもなんですがが、カナダ軍に許可を得て ーこれが2007年?ー 自分は販売したが、自分の知らないうちに、
gamegeekで紹介されているし、何かPDFが販売されているようだ。デザイナーは紙版だけ販売したみたいです。
カナダの税金で作られたものなので、許可とってるんかと書いてはりました。

ゲームとしては、結果が、破壊、制圧、効果なしの3通りで、破壊の確率が10%単位で示されて(制圧は破壊+20%の確率。効果なしが、その2つでない場合)います。
制圧は行動阻害という感じで、その結果によって現在の行動がストップさせられたり(機会射撃での結果とか)、
基本、移動か射撃なのですが、移動力半減で射撃可能などもあり、その行動の一部がストップさせられるとかあります。

砲兵のルールがちょっと面白いかなと思えるのですが・・・。
思えるのですがと曖昧ではっきり言えないのは、kindleが非常に読みにくいから。

多分、本として読む場合はいいアプリなんでしょうが、ルールブックとして読もうとすると、めちゃくちゃしんどい。
飛んで読みに行くとかが・・・。
日本語だったら、ここまで苦労はしなかったと思うものの、
参照の為に戻ったり、進んだり。また探したりするのがなぁ。
こういうの珍しいのですが、製本版以外では、電子書籍ではkindle版しかないんです。

巻末のソ連軍のタイムスケジュール的なものが良かったです。
こういうなん初めて見ました。
地上部隊の何時間前に航空攻撃があって、偵察部隊が来て、ヘリが来たり、ある地上部隊の後、こんな地上部隊が来るとか。

戦車がどれくらいの間隔で行軍してくるとか、その後ろにこんな距離でこんな部隊が来るとか。

ゲームに登場するのはヘリまでです。

登場ユニットは、序列を表しながら書きます。
最強戦車はチーフテンです。チーフテンを100とすると、
M60A3が90、T-80が85(少なくともゲームでの評価は、装甲の厚いT-72です)、T-72が80、レオパルドが70(ワンです)くらいかなあ。
M60A3とT-80は総合的にはほぼ互角かなあという気もするのですが、ソ連戦車は、射程が短い。どちらかというと、長距離が切れるというかなくなる感じ。
じゃあ3000メートル超でどのくらい発射する機会があるのか、あんまりないかもしれないなあとは思うんですが、
まあ一応それで、M60A3と差を付けました。

どっちかというとルールが複雑だと嬉しいタイプなんですが
ここまで簡単にしてあるのは、逆に潔くて、かつ、変にルールに凝るより、現実に近づきそうな気もします。

ちょっと区切ります。
zaza 2021/09/24(Fri) 20:32 No.1255

また進んでしまった

大臣様ありがとうございます。
より分からなくなった部分も正直あるのですが、
これは自分がそのことについて勉強しない限りわからない事だと思うので。

[独り言になりますが、前にDLしたレーザーのPDF(触れていないのもあります)、良い資料だったと思うのですけれど、
書き込みしていない間に、順に訳していていたのですが、
最終的には、中に出てきている数式がわからないと理解できませんでした。
引用文献の内容と意味がわかれば、それも可能かもしれないですけれど、
下手すると、その引用が英語の本一冊読まないといけないのもありました]

大坂の浪人衆は、傭兵にたとえられる文章(素人さん)をよく見ていたので、
お話の中でだけかもしれませんが、旗本衆よりかなり下に扱われていたようなので、
金で雇われた集団=傭兵になると思っていました。

伊賀、甲賀も傭兵には当たらないのかな。

最近わりと、豊臣側は戦をやめたかったのに、浪人衆に引きずられて戦になってしまったような話を聞くので(少なくとも冬の陣以降としても)。

「これは戦があるかも」と勝手に浪人は集まって来ていたんでしょうが、
それを雇い入れた時点で、恭順の意思なしと取られるような気がするので、
豊臣方もやる気であったんではないかと個人的には思うのですけれど、
ただ「いざとなったら、やるで」みたいに、意思を見せたり、その為の軍事力を持たないと、
逆に交渉で同じ立場にたてず、やられ放題になるものかもしれないので、
よくわからないのですけれど。


治安レベルと政治形態は、
トラベラーより、作成システムを詳しくしようとしたものでも、
議論になっているものが決められるほど細かく作れるものは見かけておりません。

これは、色々なものが作れて色々な場合に対応、適用するシステムでは限界だと思います。
(こういう惑星、こういう星系にしたいと、レフリーが個別に設定したものではない限り)


州法で、ライフルを見えるような形で持ち歩いたり、お店とか公共の場所にそのまま入っていいとされている州もいくつかあるようですが、
何かその州でも、ライフルじゃなくて、大剣だったら、とがめられそうな気がするのですが
(そういう方々が、おおきなサバイバルナイフを携帯しているのも見てはいるけれど)。

銃を持たずに剣を持つというのがあまり意味がないので、その場合の例がないのですけれど
(パッと調べて、テキサスで刃渡り14cmを超えるものの所持を許可する法案が通過と出てきましたが。続報なし)
銃がOKだったら刃物やその他の武器の規制も緩いのかと思ったらそうではないみたいなので、
やはり武器になるものは銃以外でも禁止はしているけれど、銃を持つことは権利なので、
(象徴としての部分もあるのかもしれませんが)例外的に法律で所持の権利を認めているのかもしれません。
zaza 2021/09/24(Fri) 11:41 No.1254

Re:UWPの政治レベルと治安レベル

山中教授

>その道具を所持する/使用することが許可されているのであって、それを使用した結果を合法とする(免罪する)ものではない、ということです。
ええ、本職も使用した結果を合法だと申し上げた訳ではありません。
御指摘の通り、そして前投稿で申し上げた通り、「所持の適法」であって、その所持の仕方でも違法になる場合もあると思います。
銃を所持する、が適法であったとしても、極端な話、薬室に弾を込めて安全装置を解除して引き金に指を掛けてうろうろと歩いていれば、
恐らく警察に相当する司法担当官が武装して大挙して集まってきて銃を取り上げられる、となるのではないでしょうか。

>その「干渉」が何処まで明文化されているか、その「干渉」を執行する機関(警察など)が何処まで機能しているか、を表わしたものが「治安レベル」ではないか
なるほど、治安レベルでの解決になる、との御解釈ですね。

>「政治レベル」が、「人口」−7+2Dで決定され、「治安レベル」が、「政治レベル」−7+2Dで決定される基本ルールから推測すると、それほど間違ってはいない
御指摘の通り、政治レベルと治安レベルは相関性があって、政治レベルが高いほど治安レベルも高くなり易い傾向にありますよね。
ですので被対象者がどういう行動をしたかでその行動が適法/違法を判断する際には、御指摘の通りの治安レベルでも良いのかも知れませんし、
本職が申し上げた政治レベルを適用しても程度の差こそあれ、傾向は似てくる、と思われます。

>政治形態「0」と治安レベル「0」の解釈も議論のネタになりますか?
これもまた議論の発展先としては面白い観点だと思います。
政治形態=0たる「政府なし」は果たして「無秩序状態」なのか「秩序はあるけど制限がない」ということを意味しているのか、ということですよね。
これが明確に区別されている記述ならば違いとしてレフリーは判定すべきでしょうけれども、UWPではそうした区別がなされておりません。
ですので、解釈としては「無秩序状態と無制限状態」の双方であってどちらであるのかをレフリーが適切に設定する、で良いのではないかと思います。

そして治安レベル=0たる「無法(一切の制限なし)」についてですが、先の政治形態の「無秩序状態と無制限状態」でも解釈が異なってくるでしょう。
「無秩序状態」では取り締まる司法担当も存在していない状態ということでしょう。
ですので行動に対しての法的な制裁もないのではと存じます。
「無制限状態」では司法担当は存在しており、行動によっては社会機構を守る為の法的制裁が存在するがそれは最低限度である、ということでしょうか。
大臣 2021/09/23(Thu) 15:03 No.1253

UWPの政治レベルと治安レベル

大臣様

 面白い話題だと思います。

 治安レベルの運用に関しては、CTやMTの「遭遇」ルールに記述されていたと思いますが、PC(NPCを含む)の行動を監視/制限するもの、という認識でした。

>ここで気になったのは銃器の「使用についての可否」です。
>つまり治安レベルが低いからと言っても銃器による「射殺までは適法」とは言わない、ということです。

 この部分、ちょっと引っ掛かりました。
 「銃器の使用許可」が常に「射殺の許可」を意味しているとは限りませんよね?

 例えば、運転免許証を交付されている方が許されているのは、自動車を運転する(交通法規に従って使用する)ことであり、
 運転免許証を交付されていれば、交通事故を起こして人を殺しても良い、という許可では無かった筈。

 銃器も自動車も「道具」ですから、その道具を使えるか否かの目安が「治安レベル」として表現されているのだと解釈しております。
 その道具を所持する/使用することが許可されているのであって、それを使用した結果を合法とする(免罪する)ものではない、ということです。



>広義で言えば、この治安レベルでの所持の可否は「自衛の範囲として」なのでしょうね。

 大臣様も上記のように書かれておりますので、このあたりは承知の上で書かれたものと思っておりますが。



>そこで別の観点がもう1つUWPにはありますよね。そう「政治レベル」です。
>政治レベル=0なる「政府なし」から果ては政治レベル=Fたる「全体主義政治」まで。
>これが「法律の厳しさ」を表現していると看做しても良いのではないでしょうか。

 法律の厳しさは「治安レベル」だと解釈しております。
 「政治レベル=政治形態」は、
 その世界の政府(星系政府/地方政府)が、どの程度、個人の行動(自由の権利)に干渉して来るか、
 ということを表わしているのでは?

 そして、その「干渉」が何処まで明文化されているか、その「干渉」を執行する機関(警察など)が何処まで機能しているか、を表わしたものが「治安レベル」ではないかと。

 「政治レベル」が、「人口」−7+2Dで決定され、
 「治安レベル」が、「政治レベル」−7+2Dで決定される基本ルールから推測すると、それほど間違ってはいないかと。



 私なりの解釈ですが、上記の通りであります。
 政治形態「0」と治安レベル「0」の解釈も議論のネタになりますか?
山中 2021/09/23(Thu) 10:08 No.1252

治安れべるっていったいナニ?

山中教授
zaza領主閣下

今改めて気が付いたのですが、敢えて取り上げてみたくなったテーマとして。
No.1242で山中教授が仰っている「治安レベルについて」です。
山中教授は、
>治安レベルの高い世界で、誘拐組織が銃器を持っているならば、それだけで誘拐組織を取り締まる口実が出来ますね。
>治安レベルの低い世界であれば、銃器の所持は合法となりますので問題無し。
と仰っていますよね。
この部分の文章の内容については確かにその通り。
確かに「銃器の所持」は「治安レベル」で適法か否かが判断できる、と基本ルールにあります。

ここで気になったのは銃器の「使用についての可否」です。
つまり治安レベルが低いからと言っても銃器による「射殺までは適法」とは言わない、ということです。
もちろんトラベラー宇宙での各星系での自治権における刑法の判断ですから、射殺までも適法な場合もまた存在することになるでしょうけど。

広義で言えば、この治安レベルでの所持の可否は「自衛の範囲として」なのでしょうね。
じゃあ治安レベル=7:並治安(散弾銃の禁止)で抜き身のカトラスを持ち歩いていたならばどうでしょうか。
この人物はカトラスで「人を殺害する恐れあり」として判断されるのではないか、ということです。
言い換えれば、今の日本で包丁を持っているのは違法ではありませんけど、それを所定の方法以外で所持して使用する意図がある場合は違法になり得ます。

つまり、ここで申し上げたいのは治安レベルとは武器類の「所持についての記載」であって「使用についての記載」ではないのではないか、ということです。
しかしUWPではこの「刑法」を定めてはいませんので、そこは司法機構=レフリーがどう判断するかで異なってくるでしょうね。

そこで別の観点がもう1つUWPにはありますよね。そう「政治レベル」です。
政治レベル=0なる「政府なし」から果ては政治レベル=Fたる「全体主義政治」まで。
これが「法律の厳しさ」を表現していると看做しても良いのではないでしょうか。
ですので、政治レベル=0ならば違法性を問われないが、政治レベル=5ならば違法性が問われる、なんて判断があっても良いのかも知れません。
もっともこれをどう判断するかという点は難しいでしょうし、簡単なダイスロールで処理するのも全く味気ないですから。
要するにレフリーが「治安レベル」と「政治レベル」を加味してどう判断するか、ということになるのではないかと存じます。
結論がない投稿で甚だ申し訳ございませんが。
大臣 2021/09/22(Wed) 23:18 No.1251

傭兵に関しての御回答 その2

zaza領主閣下

>ゲーム的なことで、よりプレイヤーが困る、できるだけ正当防衛が認められない場合や思わぬ落とし穴があるそういう世界を考えていた
レフリー次第であることが大前提として、ですが。
それでもなお、誰が見ても根拠がある説得性が高いほうがリアリティがあると思いますよ。
小説にしても映画にしても、そしてもちろんTRPGにしてもですが、御都合主義の設定やらナリユキやらではやる方も見る方もイマイチなのではないか、と思うのですよ。
>「傭兵チケット」が発行されない依頼を受けることになる方が都合がよかったのもあり
ええ、それならばその様に傭兵チケットが発行されない依頼にしてしまえば良いだけですよね。
申し上げた通り、傭兵チケットとは「雇用主あるいは依頼主と傭兵との契約」の明文化したモノですから、今回契約ではそうしなかった、で済む話ですので。
ですが、トラベラーの公式な設定としてあるので、その設定の裾野を拡げてこういう詳細設定は如何でしょうか、とやりたかった次第です。
もちろん大枠も細部もいやこうじゃなくって、という設定もまたアリだと存じます。
ですが、今の公式設定の記述だけでは余りにも内容が乏しいので分厚くしよう、と試みた訳ですので、御参考にして頂ければ幸いです。

それと、領主閣下投稿No.1249 について。
>傭兵側は罪に問われない状況が強くなれば強くなるほど、
>傭兵側の立場が強くなって、一大勢力になったり、コントロールが効きにくいようになる気がする
いえいえ、申し上げた通り無原則に傭兵側の立場は強くなりません。
あくまでも雇用主対被雇用者ですから、所詮は組織ではない単なる労働者の集団でしかありません。
しかし、これが組織化した場合には、欧州の歴史にある通り、政治的な意味合いを持ってしまう可能性が全くないとは言えないとも言えますよね。
>大坂の浪人ってこんな感じだったのかしら
題名からも真田とあります故、大阪の役での豊臣方に雇われた牢人衆を仰っていると思いますので。
冬の陣、夏の陣の両戦役では豊臣方に味方する諸大名が乏しかったことから豊臣方は早くから莫大な金銀を背景にして全国の牢人=浪人を召抱えて戦争準備に入ります。
関ヶ原の役後に主家の取り潰しなどに遭って徳川方に恨みを持つ者、戦乱に乗じて功名を得ようとする者、豊臣への忠義を尽くす者など様々でした。
ですのでこの戦役での牢人衆の役割は金銭で雇われてはいましたが、傭兵というよりは豊臣家の直参つまり直雇いです。
もっと言えばパートタイムな一時的雇用関係であった、と申し上げたら良いと思います。

それって傭兵と何が違うの?と恐らく仰るのは元より承知。
戦国期当時での浪人は傭兵とは異なります。
傭兵とはつまり「金銭を得て自身の戦闘技能で奉職する」職業ですよね。
しかしこの当時の牢人=浪人とは金銭はあくまでも「主家に仕える為の支度金」です。
その後に自身の槍働き次第できちんと俸給を定めて貰ってパートタイムから正規雇用に切り替えて貰う、もちろん身分も正規に貰うことになります。
似ている様に感じられるかとは思いますが、同じ金銭を得ても内容が全然違うのだ、ということを申し上げたく存じます。
大臣 2021/09/21(Tue) 00:03 No.1250

真田ファンです

雇い主は罪に問われるかもしれないが、傭兵側は罪に問われない状況が強くなれば強くなるほど、
傭兵側の立場が強くなって、一大勢力になったり、コントロールが効きにくいようになる気がするのですが。

大坂の浪人ってこんな感じだったのかしら
zaza 2021/09/20(Mon) 21:42 No.1249

すみません

また全部とか思うと、間が空いてしまうと思うので。
一部の一部ですが

例えの誘拐があまりよくない例だったのかもしれません。
間違いなくこいつらがやっただろうけれども、合法的な手段では、確たる証拠を掴む事や、人質の居場所なども特定することも難しく、軽微なものも含め、色々法を犯さないとしないといけない事を想像していました。
あまり深く考えず、ちゃんとした捜査機関があるところは、法律だけじゃなく、彼らの縄張りというべき権利に手を出すことになる行為は、彼らも許さないだろうとも思っていました。
あとあくまでもゲームのプレイとしてと考えている面もあって、例えば警察からくぎを刺されるとか、手を引けと言われているとか、それができない方がより困難になるから、それを頭の中で前提にして考えていたというのもありました。
やっぱりこれもゲーム的なことで、よりプレイヤーが困る、できるだけ正当防衛が認められない場合(になるように)や、思わぬ落とし穴があるそういう世界を考えていたんですけれど。

他にもすでに書いたことや上に書いた事を含めて、「傭兵チケット」が発行されない依頼を受けることになる方が都合がよかったのもあり、
「傭兵チケット」の範囲をおたずねしました。
zaza 2021/09/20(Mon) 21:25 No.1248

傭兵に関しての御回答

zaza領主閣下
山中教授

御回答が遅くなって申し訳ございません。
纏めて御回答を致したく存じます。

No.1241 zaza領主閣下、No.1242 山中教授への御返信として
>傭兵チケットというのは、「権利を有しているもの」との間でしか発行されないもので合っているでしょうか
概ね合致していると思います。
詰まり傭兵チケットとは雇用主と傭兵個人の間で取り交わされる契約内容を明文化した文書です。
そして第3者、これは無関係な者だけでなく「雇用主に敵対している相手」も含みます、も包括した内容であることが公式設定の記述からも伺えます。

もう一つ深堀りしておきたいのは領主閣下の仰る処の「権利を有する」という点です。
zaza領主閣下の仰る通り、
>交戦権的なものは、概ね公共の機関しか持ってないように思う
『交戦権』は基本的に国家および準国家が有している「権利」です。
山中教授も仰っていますが、「商船に護衛の船」や「(合法的な企業に偽装した)犯罪組織が傭兵を雇う」場合は「交戦権」ではなく「自衛権」に相当します。
この自衛権とは個人や企業等法人に認められている「自分の生命財産を守る為の権利」ですので別物ですね。
ちなみにですが、私個人が例えば隣国に対して「宣戦を布告する」ということも実際には可能です。この場合は法律的な処理では「私戦」となります。
そして我が国日本の刑法でも私戦の禁止として条項が存在しております。
刑法第93条「外国に対して私的に戦闘行為をする目的で、その予備又は陰謀をした者は、3月以上5年以下の禁錮に処する」
ですのでこの条項にはテロリスト組織に私人として加担して外国でテロ活動をした場合にも適法される可能性がありますので御注意を。
また蛇足的にですが、刑法第92条には「外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し除去し又は汚損した者は2年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する」
とありますので、例えば外国の国旗を燃やしたり破いたりするなんてケースが該当します。

例えば。極端な話、今突然に包丁を持った強盗が自宅に押し入ってきたとしましょう。さあ大変!どうしましょう。
そこで自宅にたんまりと貯蔵してある対戦車ロケットランチャーで吹き飛ばし、設置してあった12.7mm重機関銃で射殺した、としたら。
この行為自体は「自衛権の行使」です。
自宅内に侵入してきた敵対者から生命財産を守る為の行動ですから。
もちろん過剰防衛だったかどうかは別の問題です。
しかし、常に強盗が寂しく1人ぼっちの単独犯でデフォルトで武装は必ず包丁に決まっている、とは限りませんよね。
ひょっとしたらもっと強力な武装をしている可能性だってありますし、1個師団かも知れません。
ひょっとしたら戦闘ヘリの支援すらあるかも。
じゃあ何が適切な反撃手段なのか、というのは個人的には全くナンセンスな話だと思いますけど。
ちょっと脱線してしまいました。

付け加えて言えば領主閣下が御懸念されている犯罪組織の場合には犯罪行為をする為に傭兵チケットを発行する、というのは困難で偽装している合法的な企業の自衛としての雇用に限定されるでしょう。
もちろん、傭兵との実態は全く別で、傭兵チケットの契約範囲を越えた仕事も傭兵側が承知で請け負っている可能性もあるでしょう。
その場合は明文化されない契約内容と対になる報酬や条件があるということになるでしょうね。

次に、
>個人が誘拐組織にとらわれた身内を助ける為に誰かを雇って個人で救出作戦をする
ケースについてです。
いえいえ、傭兵部隊に救出を発注できますよ。
資金が充分にあればですけど、例えば某国に拉致され確実に居場所も判明しているなんてケースであれば、
強襲チームを雇い入れて奪還する、ということだって可能です。
難しいのは「居場所が判明していない」=捜索も任務に含めてしまう場合はリスクが跳ね上がるので請け負う傭兵も極端に少なくなってしまうでしょうね。
それに依頼主の所属国家が「この件(襲撃)と政府は無関係です」と明言して相手の某国が納得する事も大前提です。
でないと今度は自国を脅かされた某国側の交戦権によって戦争に発展してしまいますから。
この2点がクリアできないから「某拉致事件」での傭兵部隊投入による強襲作戦は難しいとなる訳ですね。

>また企業などが、「死して屍拾うものはなし」や露見しても関与を否定出来るように誰かを雇った場合
恐らくきちんと合法的な活動をしている組織や企業であれば、犯罪行為いや反社会的な行為をしていない場合はそうしたケースは「存在しない」と存じます。
つまり、領主閣下の想定の暫定としてその企業が犯罪行為をしようと画策しているゆえに傭兵チケットがおおっぴらに発行できない、という意味ではその通りだと思います。
そしてそうした構造こそが傭兵チケットが無原則に発行されている訳ではないということに繋がるということでしょう。

No.1243 zaza領主閣下、No.1244 山中教授への御返信として
>一般人が、私有地に立ち入るなどは出来ないのでは。
全くその通り。ただし通常の何もない状態であれば、ですね。
つまり、権利と権利とのせめぎ合いな訳ですよ。
なぜ私有地に侵入したのか=自分の身内を保護しようとしたから、という構図であって、
「私有地に侵入されない権利」VS「身内の安全を確保する権利」ということです。
言い換えてみましょう。
「私有地に侵入された」VS「身内を誘拐された」ではどちらがより重く「権利を侵害された」と司法が看做すか、ということです。
そして山中教授が御指摘の通り、
>ですから「法律を守らない人々=誘拐犯」に対しては「法律で守られる権利もない」という解釈
も成り立ちます。
もちろんこれにも所属している国家あるいは社会での程度問題が発生します。
ですので、
>つまり誘拐が実行された現状は、法律が守られていない/機能していない状態である。
>ならば、被害者側も法律を守らずに行動することで、自身の財産や身体、生命を守ることは許される、という理屈
というのも例えば危険性があるから犯人を射殺、という行動に対して、
例えばアメリカならば適切、とされる場合であっても日本では過剰防衛と看做されるなんて場合もあり得ます。
要するにその国家あるいは社会での考え方が司法判断には色濃く反映される、ということだと存じます。
つまり、ある国家や社会では適切だったと判断される場合もあれば、
全く同じ行動であっても、違う国家や社会では違法である、あるいは過剰である、とされる場合もあるということです。

No.1245 zaza領主閣下、No.1246 山中教授への御返信として
>活動や目的が非合法(また雇用主が持たない権利)になってしまう場合、その(非合法の)活動を保証してしまう「傭兵チケット」は発行されない、
>または自らも発行しない、という解釈でよろしいでしょうか
その御質問の回答としては「その通りです」となります。

>傭兵チケットを発行しない「傭兵」を雇うことは別にいいんじゃないでしょうか
それはつまり「犯罪行為に加担している」犯罪者がたまたま傭兵という職業であっただけですね。
その行動には傭兵チケットによる契約もありませんし、当然ながら犯罪行為の結果としての保護も存在しない、というだけです。

トラベラー世界での帝国では広く自治権が認められていますので、
>星系政府(地方政府)に対してクーデターを仕掛ける、民間企業を襲撃して何かを奪う、といった作戦に傭兵を雇うことは可能
でしょうね。
先にも申し上げた通り、権利と権利との衝突ですので、帝国の公的機関がどう認めるかがカギになるのでしょう。
つまり「地方政府に対するクーデター」は「既存政府の自治権」VS「反政府側の地方住民に対する自治権」という構図であって、
帝国がクーデター側を実効支配の結果として認める、なんてケースがあるでしょう。
ちょうど今のアフガニスタンのタリバン政権を国際社会がどう扱おうとしているかなんてのと似ていますよね。
「民間企業を襲撃して何かを奪う」も同じで、その強奪したモノの本来の所有者がどちらか、という点が問題です。
もともとの持ち主が実力行使して取り返したのか、はたまた本来の所有者から無理矢理強奪したのかで話は違いますし、
仮に後者であったとしても返却する意思があるなしでも帝国の判断が違ってくることでしょう。
そしてその想定される判断も踏まえて傭兵チケットが発行される、ということになるのではないでしょうか。
この辺りが教授の仰っている
>活動や目的が非合法であっても、その非合法の活動を保証してしまう「傭兵チケット」は発行されます。というのが答えになります
に相当するかと存じます。
そしてそのグレーな部分をどうレフリーが判断するのかというのも傭兵チケットの取り扱いの難しさでもあるということかと存じます。
大臣 2021/09/19(Sun) 11:06 No.1247

「傭兵チケット」は理不尽な権利保障かも?

zaza 様

 No.1245へのレスです。

 有難うございました。
 今回の投稿で、zaza様の質問内容が理解できたと思います。



>傭兵チケットというのは、大臣様のお言葉の、この場合は、戦争、戦闘ですが、「敵勢力からも」取り扱って貰える。
>という事は、雇用主と同じように、戦闘なら戦闘する権利があったり、その他の雇用主が保証されるであろう他の権利も有していると思われます。
>逆に、同じように裁かれてしまう権利、何か制限を受けているなら、制限を守らなければいけない義務があるという事だと思います。

 トラベラーの場合、傭兵が守らなければならない制限(法律)は、帝国戦争規約(あるいは類似したもの)でしょう。
 なので、帝国に反抗する/核兵器を持ち出すなどでなければ問題は無かった筈。
 星系政府(地方政府)に対してクーデターを仕掛ける、民間企業を襲撃して何かを奪う、といった作戦に傭兵を雇うことは可能だったと思います。

 クーデターに参加した(協力した)現地の軍人は処刑される可能性が高いですし、企業襲撃の手引きをした民間人も処罰を受ける可能性が高いのですが、
 その作戦の主体となった傭兵たちは、戦闘中に死亡したのでない限り、降伏すれば、身柄の安全が確保されます。

 その傭兵が、敵兵数十人を殺傷した後、不利な状況に陥って降伏したら、降伏後の傭兵を傷つけたり、殺したりすることは許されません。
 武装解除して拘束するまでは可だと思いますが、速やかに星系外へ退去させる義務があった筈。
 戦友を殺された復讐心を抑えきれず、降伏後の傭兵を殴る/蹴るなどの行為を行った敵兵士は「法律違反」で処刑されます。

 理不尽な気がしますけれど、これが「傭兵チケット」なのです。
 メタ的には、米国人の価値観がよく表れているルール、だと思いましたが。



>活動や目的が非合法(また雇用主が持たない権利)になってしまう場合、
>その(非合法の)活動を保証してしまう「傭兵チケット」は発行されない、または自らも発行しない、
>という解釈でよろしいでしょうかという事をおたずねしていたんですが。

 活動や目的が非合法であっても、その非合法の活動を保証してしまう「傭兵チケット」は発行されます。
 というのが答えになりますね。

 「傭兵チケット」は、傭兵にとってとてもありがたい契約なので、
 「傭兵チケット」無しで傭兵を雇うことは、難しくなっているのでないかと考えます。
山中 2021/09/17(Fri) 05:36 No.1246

無題

簡単にし過ぎて、かえって意味が違ってしまったり、間違ったりしてしまうかもしれませんが。

傭兵チケットというのは、大臣様のお言葉の、この場合は、戦争、戦闘ですが、「敵勢力からも」取り扱って貰える。
という事は、雇用主と同じように、戦闘なら戦闘する権利があったり、その他の雇用主が保証されるであろう他の権利も有していると思われます。
逆に、同じように裁かれてしまう権利、何か制限を受けているなら、制限を守らなければいけない義務があるという事だと思います。

ただ、罪を受けること覚悟で、権利はないが、それをやったりするというのはある意味自由と言えば自由で。
悪い結果になる事も覚悟で、その結果を受け入れるのであれば、いいんじゃないでしょうか。

ただ、極端な話ですが、殺しのライセンスを持てる立場にない人が、殺しのライセンスを受け取ることは出来ないし、
殺しのライセンスを持たない人が、そのライセンスを分け与えることもできませんよね。

雇い主が持つ正当な権利なら、傭兵にもそれが分け与えられるであろう、傭兵チケットは発行されるが
活動や目的が非合法(また雇用主が持たない権利)になってしまう場合、その(非合法の)活動を保証してしまう「傭兵チケット」は発行されない、または自らも発行しない、という解釈でよろしいでしょうかという事をおたずねしていたんですが。

この場合も言葉的には「傭兵」になるとは思うのですが、傭兵チケットを発行しない「傭兵」を雇うことは別にいいんじゃないでしょうか
zaza 2021/09/16(Thu) 09:19 No.1245

法律で「守られるべき」人々は誰? 誘拐犯か被害者か?

zaza 様

 自分の財産が奪われても、傷つけられても、殺されても、抵抗や反撃は「法律違反」になるから、
 黙って財産を差し出して、傷つけられて、殺されることが「法律的に正しい」、という考え方でしょうか。
 zaza様の「政府や警察、法律に対する強い信頼」が窺えて、嬉しく思います。
 そういう方は少なくなりましたので。

 でも、そうした考え方は「法律を守らない人々」に対して無力です。
 誘拐された身内の方は、現在進行形で財産や自由、生命を害されており、「法律に従って」いる限り、彼らが助け出される可能性はありません。
 zaza様の御指摘通り、救出活動自体が「法律違反になる」ためです。



 ですから「法律を守らない人々=誘拐犯」に対しては「法律で守られる権利もない」という解釈もあり、
 例えば、誘拐/監禁されている人が、誘拐犯を殺して脱出しても「正当防衛」だと認められ、咎められない事例もあった筈(参考文献が手元に無いので未確認)。

 法律がきちんと守られている状態ならば、誘拐犯が誘拐を実行することも出来ない訳で、
 つまり誘拐が実行された現状は、法律が守られていない/機能していない状態である。
 ならば、被害者側も法律を守らずに行動することで、自信の財産や身体、生命を守ることは許される、という理屈ですね。

 すみません。
 参考文献にはもう少し、法律的に正確な表現が書かれていたのですが、手元に無いため参照できず、私の主観で書いています。
山中 2021/09/16(Thu) 05:30 No.1244

無題

一般人が、私有地に立ち入るなどは出来ないのでは。
警察も、裁判所の許可とかがあってそれができるのでは。

ガチガチに固い証拠があれば警察も動いてくれそうな気がしますが、
でも、例えば手が回らない、腐敗している、買収されているなどの理由で、警察が動かなかったとしても、
それを個人でやっていいとはならないように思います。
zaza 2021/09/14(Tue) 20:29 No.1243

傭兵チケットと法律違反

Zaza 様

 横レスを失礼します。

>宇宙海賊から守るため商船に護衛の船をつける、その結果戦闘になる、は自衛の行為として許されると思うのですが、
>犯罪組織に雇われるなどは、その雇用主との間で何らかの契約はなされるとしても、傭兵チケットなるものは認められないように思えるのですが。

 前者の「宇宙海賊から守るため商船に護衛をつける」は問題なく、自衛の権利のひとつですね。

 後者の「犯罪組織が傭兵を雇う」件については、
 犯罪組織が堂々と犯罪組織を名乗っているのであればともかく、普通は合法的な企業として活動している(装っている)でしょう。
 そうしなければ、法人登記が出来ませんし、預金口座を持つことも出来ません(社会の中で活動していくことが難しいのです)。
 なので、傭兵チケットの発行にも問題無いのでは?



>同じく、動いてくれなかったとしても警察組織があり、個人が誘拐組織にとらわれた身内を助ける為に誰かを雇って個人で救出作戦をすることは、法律に違反する場合が多いと思いますが、その場合、チケットは発行できないように思うのですが。

 警察が動いてくれないのは、情報や証拠の不足(誘拐組織の名前どころか誘拐された人の居場所も分からず、狂言の可能性も有り)や人材/能力不足が原因では?
 あるいは、州境や国境を跨いだ誘拐であれば、地方警察の権限は及びませんよね?(連邦警察や国際警察の担当だったかな)
 誘拐が国家による犯罪であれば、対応するのは自国政府です(某拉致事件のように)。

 トラベラーのデザインされた米国において、誘拐組織に囚われた身内を助けるために私立探偵等を雇って救出作戦を行うことは、一般的な行為であるようです。
 自分自身や家族、身内だけで救出作戦を行えることが可能ならば、身内だけで行いますが、それだけの戦力や組織力が無い場合、外部から戦力を雇うことは一般的だった筈。
 逆に、警察が信用されていない、という話でもありますが(苦笑)。



 救出作戦が法律に違反する場合が多いと思うのは、何故でしょう?
 救出作戦は銃火器を使って、誘拐組織の構成員たちを皆殺しにしてから、身内を救い出す、というイメージ故でしょうか?

 救出作戦の舞台(世界)の治安レベルが高く、誘拐組織が銃器を持っていないのであれば、救出作戦も銃器無しで行われる可能性が高いと思います。
 治安レベルの高い世界で、誘拐組織が銃器を持っているならば、それだけで誘拐組織を取り締まる口実が出来ますね。
 治安レベルの低い世界であれば、銃器の所持は合法となりますので問題無し。
 どちらにせよ、隠密裏に潜入/救出を行うのであれば、その世界の法律は無視されることになるかと思います。

 傭兵を取り締まる法律は、何処の世界の法律を想定されているのでしょうか?
山中 2021/09/14(Tue) 18:19 No.1242

追いつくぞ〜

大臣様ありがとうございます

時間がたってからの質問で申し訳ないのですが、

傭兵チケットというのは、「権利を有しているもの」との間でしか発行されないもので合っているでしょうか。
交戦権的なものは、概ね公共の機関しか持ってないように思うのですが、
個人の権利、自分の土地を守る(武器の使用はその土地の法律に縛られると思いますが)、
宇宙海賊から守るため商船に護衛の船をつける、その結果戦闘になる、は自衛の行為として許されると思うのですが、
犯罪組織に雇われるなどは、その雇用主との間で何らかの契約はなされるとしても、傭兵チケットなるものは認められないように思えるのですが。
同じく、動いてくれなかったとしても警察組織があり、個人が誘拐組織にとらわれた身内を助ける為に誰かを雇って個人で救出作戦をすることは、法律に違反する場合が多いと思いますが、その場合、チケットは発行できないように思うのですが。

また企業などが、「死して屍拾うものはなし」や露見しても関与を否定出来るように誰かを雇った場合は、傭兵チケットのような権利が保護されるものは、発行されないというか発行できないように思うのですが
zaza 2021/09/13(Mon) 12:24 No.1241

戦争についての考察(第5次辺境戦争も含めて、まとめ)

(4)まとめ
こうして長々と戦争とは何かから始まって、トラベラー宇宙でスピンワードマーチ宙域に住む者には身近な、第5次辺境戦争についてを考えてみました。
どういう側面のどの部分を切り取るかだけでも充分にTRPGの醍醐味を味わえる出来事であることが伺えるかと存じます。
そして、こうした考察に更に諸兄による見解を加えて頂く事で、より説得力の深い歴史的事件としてのキャンペーンができるかと思います。
また同じ思考の手順を踏む事で、同様な国家間の戦争、あるいは同一国家内部の紛争を題材として読み解くこともできますので、お試しに思い付く題材で考えて頂ければと存じます。

スターウォーズ的な単純明快な善と悪との戦いではない、巨大恒星間国家が強力な軍隊をもって殴り合う恒星間戦争というフィクションを
現実感たっぷりにして存分に身を浸すというのは恐らくこのトラベラー以外では為し得ないと思います。

最前線で引き金を引く冒険アクションなスリリングさもあるでしょうけど、恒星間戦争をデザインする、というのもまたおススメです。
某SF小説並みの長編SF歴史叙述詩にできると思いますよ。

銀河の歴史がまた壱ページ・・・
そしてそのページを書き込むのはレフリーとプレイヤーの両方、まさにあなたが歴史の書き手になるのです。
大臣 2021/08/01(Sun) 18:54 No.1240

戦争についての考察(第5次辺境戦争 その5)

(h)戦争終結
戦争参加したどちらかの軍隊あるいは両軍ともに行動限界に達して継戦能力を喪失してしまったと判断されれば、軍司令部および恒星間国家指導部は戦争の終結を目指して行動し始めます。
つまり外交的な手段たる戦争の側面として、落とし処を模索し始めることになります。
例えば、交渉に使える既に包囲や占領した敵星系、まだ奪取していないが交渉に使える星系を無理に占領するなどして、相手陣営に提示できる外交交渉の手札を増やすことになります。
そうした得点稼ぎをした上で、恒星間国家首脳部な帝国とゾダーンの両陣営の停戦交渉が開始され、両陣営の納得のできる外交条件、包囲あるいは占領した星系や星系の部分的地域の交換、捕虜交換条件、金銭的な戦時損害賠償などが決定されていきます。
そして重要なのは通常の戦争ならばこの停戦交渉の期間中は軍事行動が停止される場合が多いのですが、恐らくはジャンプ航法の制約の上から言っても、交渉期間中ですら完全に軍事行動を停止する指示が行き渡らず、結果的には戦争状態が継続されていると思われます。
また、同時にこうしたジャンプ航法の制約を含めた上で、いつから停戦合意の実効になるかも必ず停戦交渉の諸条件に盛り込まれることになると考えられます。
つまり、この実効開始以降の戦闘行為は戦争に拠らない違法行為になる、ということが両陣営軍の下層兵士に至るまで徹底的に叩き込まれていると思われます。
というのは、兵士が理解しておらずに敵国内で戦争を継続した場合、それを理由にして再戦争の口火を切る可能性すらあるので危険だからです。
もっとも停戦命令を信用しないなんてケースもありますが、その場合は兵士個人の責になりますので、国家の責には至りません。

(i)停戦、そして戦争終結後
前項の停戦合意に基づき、両軍は戦争状態を停止します。
戦闘状態を停止して、敵と合意したルートを通って自陣営に引き上げる部隊もあるでしょうし、敵陣営に孤立している場合には武装を解除して敵に投降することになる部隊も戦争の勝ち負けに拠らず発生して行きます。
装備や物資をそのまま持ち帰る部隊もあるでしょうけど、装備や物資を放棄して破壊する必要がある部隊もあるでしょうし、破壊したことにして横流しするなんて可能性もあります。
この装備には戦闘用の宇宙船もあれば車両も個人装備も全て含まれます。

戦時捕虜扱いになった場合には、停戦合意に含まれた捕虜交換条項に基づき帰国することになります。
その間の捕虜の管理は敵軍によりますが、管理程度はその軍隊によります。
人道に基づき対応する場合から非人道的な捕虜虐待あるいは虐殺するまで様々です。

設定では今次戦争では帝国歴1110年に開戦前の国境に戻すという条件で休戦条約締結となっています。
実際には停戦と休戦と終戦の定義は曖昧ですが、戦争終結という位置付けでこの休戦条約が今次戦争の終結を意味していると考えて良いでしょう。
そして次の第6次辺境戦争がある場合には両陣営のいずれかが今回の休戦条約を無効にした上で開戦に踏み切ることになります。
大臣 2021/08/01(Sun) 18:51 No.1239

戦争についての考察(第5次辺境戦争 その4)

(c)戦争開始
この段階でいよいよ開戦です。
今次戦争ではゾダーン連盟と同盟国たるソードワールズ連合とヴァルグル連合が帝国と同盟国たるダリアン連合に対して宣戦を布告して戦争状態に突入する事になります。
ですので、先攻はゾダーン連盟側からで、準備していた戦力が帝国領内になだれ込むことから戦争になります。
そしてここから先は前線司令部の指揮の下で戦争が推移して行きますが、何を優先して軍事行動をするのかなど明確に立案された作戦に基づき軍隊は行動していきます。

(d)戦争当初
戦争当初のゾダーン連邦側は1次目標、これは複数ある事もありますが、例えばイフェイト攻略や、リジャイナ攻略など、明確な攻略目標が1次目標として攻略部隊主力に作戦指示されます。
それ以外の攻撃目標は主力攻撃の補助的な標的の場合もありますし、敵帝国軍に対しての遅滞行動や予備的な支援作戦だったりと様々です。
しかし重要なのは、戦争の主目的は何か、そしてその1次目標は何かが明確な作戦であり、その1次目標が達成されたら次の目標という具合に
戦争の推移がきちんと折り込まれてデザインされていることが確実です。
絶対に行き当たりばったりでできることからやる、という近視眼な作戦行動ではありません。

もちろん帝国側にも同じ様に防御上の作戦のデザインが平時からなされていて研究もされている筈です。
1次攻撃に対しては、どこに戦力を集中して、どこを放棄して、という具合で防衛線をどう構築するか事前に決まっている事でしょう。
そしてその防衛線が破られた場合には、次はどこを防衛する為に戦力を再編成して、という様になっていて、何が何でもここを死守せよ、軍事的には固守といいますが、というのは柔軟な軍事作戦とは言えません。
何層にも防衛線を布き直して、敵の侵攻を阻止する、というのが帝国の防御作戦の骨子になっていて、そのどこで反攻作戦に転じるか、ということまで折り込んで作戦行動を展開して行くことになります。

特に強調して置きたいのは、トラベラーでは情報と移動がジャンプ航行に制約されると言う点です。
つまり、作戦指揮はどこから発せられて、前線部隊は誰の指揮命令下で戦争をするのか、ということがきちんと定まっていて、各部隊は情報と補給や整備が軍事行動をするのに耐え得るだけの能力を有し続けられるか、という事です。
ですので、前線でどんなに高いTLの星系を占領したとしても必要な部品が必要な品質で必要な数量だけ入手できなければ、どんなに高性能な恒星間戦力になる巨大戦艦も、高出力な反重力戦車も機能しない鉄屑になり果てるということです。
戦艦の中間子主砲の1部品が入手できない、フュージョンガンの交換砲身が必要数手に入らないとなれば、前線の戦力が磨滅していくことになります。
また、古い情報で後方の司令部からの攻撃指示が出て、少ない手持ち戦力をもって、膨大に敵が集結してしまった当初の攻撃目標を攻略しろ、という事態になる可能性もある、ということです。
そのジャンプ航行によるタイムラグあるいは時間的制約をどう柔軟かつ適切に軍隊として解消するのか、というのも恒星間戦争の大きな特徴になる、ということです。

(e)戦争中盤
しかし両軍とも計画通りに事態が推移する事はまず絶対にありません。
計画のどこかで不手際が出て、作戦に支障が生じて行きます。
戦力の不足、物資の欠乏、情報の齟齬、戦術作戦の失敗など発生する支障は様々で尚且つ1つの要因に限りません。
言い換えれば、敵よりもより失敗が少ない方が当初計画の作戦がうまく行くとすら言って良いでしょう。
つまり、当初の計画の通りに絵に書いた様に事態が上手く進行して行くなんてことは戦略判断が可能な敵がある以上はあり得ないと言いきっても良いでしょう。
その戦略作戦の修正を柔軟かつ適切なタイミングと質で立案して実施できるかがそれ以降の勝敗のカギとなっていきます。
ですので、固執すべき作戦もありますし、固執すべきではない目標もあって、どの戦略判断が適切なのか、あるいは戦略的価値は何かというのもまた一定ではありません。
そうした修正をどう柔軟にできるかというのが両軍の戦争指揮にとって必要になることでしょう。

(g)戦争終盤
中盤で発生した大量の支障に対処しながらも、両軍は戦力と膨大な物資を消耗していき、作戦を遂行して行きます。
しかし、それもどこかで限界に行きあたります。
これが行動限界点といいますが、特に攻撃側たるゾダーン連盟側に発生する場合に攻勢限界点と言います。
蛇足ながら出言えば、攻勢限界点が存在しない軍隊いや組織はどの時代であっても存在しません。必ずどこかに限界があり、それはその組織の脆弱な要素の結果として顕在化します。難しくなるのでここではその程度にしますが、実際には複雑な要素が絡んで発生するものだということです。
その結果、つまり手持ち戦力があって攻撃したくても、部隊の状態や物資や敵防衛体制やら何らかの情勢の結果として攻撃不能に陥ります。

攻撃側たるゾダーン連盟側が限界に達しておらず、防御側たる帝国側が先に限界に達する場合もあります。
この場合にはゾダーン側が優位に戦争を推移でき、ゾダーン側の攻勢限界点まで攻勢を維持してから限界に辿り着きます。
あるいはゾダーン連盟側が先に攻勢限界点に達してしまい、帝国の後発した反攻作戦、後発ですからまだまだ行動限界に達していない、という可能性もあります。
この場合にはゾダーン側は防戦に追いやられてあるいは当初の戦争開始よりも更に逆侵攻される可能性もあります。
またあるいは両軍ともに時期にそう差がなく行動限界に達する、という場合もあります。
この状態では戦線が膠着してしまい、両軍ともに消耗しきって戦争が散発化してしまう状態に陥ります。
大臣 2021/07/31(Sat) 18:46 No.1238

戦争についての考察(第5次辺境戦争 その3)

(3)戦争推移
前項で検討した通り、戦争参加当事国と言っても、各国ごとに事情も戦争に対する立場も考え方も全く違っている事が判ると思います。
その上で、大枠としてどう戦争が推移するかを考えてみましょう。
戦術的な勝ち負けも影響はしますが、この項では各恒星間国家の事情がどう組み合わせになるかという点に焦点を当てて考えることとします。

(a)戦争開始以前
ゾダーン連盟が恒星間戦争を開始する事を決定します。
その結果、戦争計画が立案され、侵攻計画と必要な戦力終結、物資計画が立案します。
またゾダーン連盟は帝国と他恒星間国家の戦力見積と継戦能力が査定し、戦争開始から優位に戦局が展開できるように戦力初期配置が設定されます。
その戦争計画に伴い、戦力移動や物資集積が計画されて実施となりますが、急激な移動は帝国側に察知されることになりますので、平時の移動と同様に不自然なく移動を展開する事が必要となります。

(b)戦争開始直前
ゾダーン側は戦力移動を実施し終えますが、帝国側が完全に察知し得ない可能性は規模が大きくなった故にほぼ不可能です。
が、帝国側にそれでもこの戦力移動は戦争準備ではない、という認識を植え付ける事は可能です。
つまり国境よりも離れた内部側に分散して配備することや戦闘部隊を偽装して補助部隊として配備するなど色々と手段を講じます。
また刻一刻と変化する帝国戦力をタイムリーに評価し直しして、ゾダーン連邦側の初期配置を直す必要の有無を再評価し続けなくてはなりません。
ゾダーン連盟の項でも指摘した通り、今次戦争の戦略目的は「帝国の戦力斬減」であり、「帝国がゾダーン連盟領内に侵攻作戦を展開できなくさせること」が主たる戦争目的になりますので、手持ち戦力を集中して運用し、可能な限り敵帝国戦力を撃破することが戦略目標になります。
ですのでゾダーン連盟の戦争指導総司令部は帝国の戦力配備を考慮して、戦争開始以降の展開を検討する事になります。

また、帝国は平時から潜在的な仮想敵としてゾダーン連盟のような巨大恒星間国家やソードワールズ連合をはじめとする周辺の敵対的あるいは友好的な中小の恒星間国家の動向を諜報活動し、戦争の動向を評価しています。
それは単純に軍隊の動向のみでなく、諜報活動の活発化、外交官の動向、物流の変化なども併せて平時から準戦時までの変化を察知する能力を有しているのは確実です。
となれば、どんなにゾダーン連盟側が自陣営動向を隠そうとしても察知される事になるのですが、問題は本気で開戦する気があるのか、それとも外交手段としての手札の1つなのか、あるいは単なる恫喝なのか、とどのレベルまでをゾダーン連盟が考えているかの判断や、その行動する実施時期はいつなのか、ということまでは判断する事が難しい訳です。
それをどう評価するか、というのが帝国の情報分析や政治判断の精密正確さが要求される、ということになります。
そうした探り合いが戦争開始直前まで最前線の末端から巨大恒星間国家中枢に至るまで行なわれることになりますので、もうこの題材だけでお腹一杯の一大キャンペーンシナリオができそうですよね。
大臣 2021/07/31(Sat) 09:51 No.1237

戦争についての考察(第5次辺境戦争 その2)

Bソードワールズ連合
心因的に反帝国ゆえにゾダーン連盟の盟友として今次戦争に参加する事になるソードワールズ連合は規模としては1星域クラスの戦力をもって戦争に参加します。
同じ戦争ではありますが、ゾダーン連盟の様な限定戦争ではなく、帝国の規模と比しても圧倒的に少ない戦力となります。
つまり、ソードワールズ連合から見た場合、帝国とは正面から衝突する国家総力戦を覚悟しなくてはなりません。
この意味する処は帝国の戦力を集中運用された場合、自国領域を蹂躙占領されてしまう可能性もありますし、ソードワールズ連合の戦争継続能力を削ぐ為に戦略爆撃されて社会インフラを含めた都市攻撃を帝国が選択する危険性もあります。
つまり、ソードワールズ連合にとっての今次戦争は初動はゾダーン連盟の攻撃開始に呼応して助攻として帝国領内への奇襲攻撃をすることで有利な状況をどれだけ作り出せるかが最も重要です。

そして何もゾダーン連盟と戦争終結まで付き合う必要は全くこれっぽっちもありません。
帝国との戦争推移が不利に転じれば帝国との単独講和を持ち込むことも充分に可能です。
つまり、戦争開始から講和開始までの戦果をどれだけ積めるのかがソードワールズ連合にとって今次戦争の収支計算が合うのかという観点での重要な要素になります。
ですのでソードワールズ連合にとっては自国領内に戦争被害が最低限度に抑えられるか、可能ならばゼロにできるか、というのが戦争推移での最も重要な観点です。
また帝国との講和に於いては、可能な限り有利な条件を帝国から勝ち取れるか、というのが重要であって、その天秤の反対側には帝国が講和に応じず戦力をソードワールズ連合領域内への逆襲に用いて連合自体が占領あるいは破壊されて国家滅亡してしまう、という可能性が常にあります。

要するにソードワールズ連合にとっては相当にハイリスクハイリターンな賭けの要素が高い戦争であると言えるのですが、帝国と潜在的にせよ表面にせよ敵対することから端を発しての考えとしてはゾダーン連盟と同調した戦争参加が最も賭け率の良い勝負とも言えます。
というのは、もしこの戦争に参加しなかった場合は、反攻作戦を展開する帝国が余勢を駆って、ソードワールズ連合に難癖をつけて帝国から開戦に踏み切る可能もあります。
その場合、ソードワールズ連合は防戦側になりますし、主導権は帝国にある、戦力差は圧倒的ですので相当に条件が悪い国家総力戦に突入する可能性があります。
ですので、望むと望まざるとに関わらず、最初から当事者として戦争に参加する、という選択肢を選ばざる得なかったという苦しい背景が伺えます。
つまり、ソードワールズ連合にとって、最終的には帝国に対して講和に持ち込む事を前提としての戦争という性格の恒星間戦争である、と言えます。
ということはいつでも講和可能な様に外交チャンネルを確保し続けての戦争推移が必要ですので、両国間の外交官公使館の引き上げはされずに戦争状態を維持し続けるということになると考えられます。

Cヴァルグル連合
ヴァルグル人はその社会的性格ゆえに分散した小さな集団の緩やかな連合体であることが伺えます。
ですので連合体としての纏まった戦略思想もなく、統一した戦力の展開も望めません。
戦争に参加するとしてもゲリラ的に散発化した襲撃が可能な程度ということがここから推察できます。
今次戦争のデザイナーたるゾダーン連盟の指導者も敵の敵は味方という発想でヴァルグル連合を自軍盟友に取り込んだと言う程度であると考えられます。
つまり、ゾダーン連盟にとっては帝国の戦力を分散でき、来たるべき予備戦力を割かなくてはならないので、帝国に遅滞行動が期待でき、時間的にも戦力的にもゾダーン連盟にとっては余力が作り出せることになるので、その間に戦果拡大が期待できます。
ですので、ゾダーン連盟から見て、ヴァルグル連合の戦争参加はあくまで助力であって敵帝国戦力を撃滅することまでは期待できません。
さりとて帝国から見ても完全に無視できる戦力ではないこと、ゾダーン連盟の戦力とは異なる方面からの侵攻となること、ゾダーン連盟の直接支援なしでの戦争参加が可能な事など、帝国に対して色々と有利な状況での戦争推移が可能です。
加えて、帝国から見ても統一された単独政体ではない故に逆襲するにしても占領するとしても戦略攻撃するにしてもやり難く、労多いばかりで効果が薄いことになるでしょうから、結果的には帝国領内に進攻した襲撃部隊の撃退ができる程度で、ヴァルグル領内への逆襲侵攻まではしない判断になるのではないと考えられます。
ヴァルグル連合から今次戦争に参加する各勢力からみれば、帝国領内での略奪を欲しいままにできる点が最大の特徴でしょう。
そして平時とは異なり、帝国が投入できる戦力が分散される事から時間的な余裕も発生する期待があるので、更に利益拡大が見込めます。
撃退されるにしても殲滅される事なく退却できれば戦争での利益だけが期待できるので、参加するヴァルグル連合にとっては収支が大きく黒字にできることになるでしょう。

つまり、ヴァルグル連合にとっては今次戦争は限定戦争の一種としての側面が強く、戦争と言うよりも海賊・軍閥による略奪ということになるでしょう。
この側面から見ても帝国は逆撃をした場合には泥沼の不正規戦争に足を突っ込みかねないということが伺えます。

Dダリアン連合
ダリアン連合は帝国に友好的な恒星間国家で、歴史的にもソードワールズ連合と敵対的という設定になっています。
心因的な要素はともかく、隣接するゾダーン連盟とは積極的な友好関係ではない事も含めて考慮すると今次戦争における選択肢は帝国の友軍としての戦争参加か、中立化のいずれかになるでしょう。
中立化を選択した場合には、帝国あるいはゾダーン連盟とその友軍の軍事行動に対して一切の干渉をしない事が前提になりますし、補給物資の途絶をすることで戦略的に限界を促す為に、戦争当事国同士が通商破壊作戦を展開する事が確実ですので、関係両国との恒星間貿易を戦争期間中は停止せざる得ないとなれば、ダリアン連合自体の市民生活が困窮することになるでしょう。
ですので、貿易量が減るにしてもどちらかの陣営の戦争当事者として戦争に参加して、恒星間貿易は継続する事を選択することになるのだと考えられます。
そして投入できる戦力としても帝国に味方することになるのでしょう。
というのはゾダーン連盟が戦争当初からダリアン連合を短期に戦略攻撃を含めて殲滅するだけの戦力を準備できるのでない限り帝国の反攻作戦まで持ち堪えれば良いのは他のスピンワードマーチ宙域の帝国領内と事情は同じです。

更に敵対するソードワールズ連合にしても帝国に対しての戦果を拡大する必要性が背景にあるので、ダリアン連合に振り向けられる戦力は極めて限定的にならざる得ず、万が一にもソードワールズ連合の戦力が吸引できれば戦争推移としては戦略的に帝国の利益に大いに貢献できるという面があります。
つまりは、ゾダーン連盟に対してもソードワールズ連合に対しても恒星間国家としての滅亡を避け、負けない戦争を展開できれば勝ちになるという極めて勝率の高い戦争展開が期待できます。
ですので、局地戦での戦術上の優位を活かせることで長期に渡って抵抗して、帝国の反攻作戦で敵戦力の攻勢限界に至れば良いというのが
今次戦争での恒星間国家としてのダリアン連合の青写真として描けると考えられます。

Eその他の独立星系
スピンワードマーチ宙域にはいずれの恒星間国家に所属しない星系が90以上存在しています。
特にヴィリス星域にあるアードンなどは高人口世界でもあり、今次戦争での戦争推移としては難しい立場になります。
中立あるいは無防備宣言などを両陣営に対して宣言して戦争からの影響を最小限に抑える事も可能ですが、それでは平時に行なっている恒星間貿易が停止してしまい、自星系の市民生活への大きな影響が出てしまいます。
しかし、積極的にいずれかの陣営として戦争参加するだけの戦力も持ち得ないとなると、必然的に第2の選択肢が考えられます。
つまり、情報や補給などを中立化して、両陣営に対して不公平なく供給する立ち位置を確立して、諜報活動や戦時補給補修を請け負うのです。
星系内での直接的な戦闘行為は禁止する事を両陣営から合意させた上で、そうした恒星間戦争での最前線の兵站や諜報の利点を発揮できることができれば、戦争終結以降もその特殊な立場を最大限に活用できることになるでしょう。
更に戦争中でも両陣営の三角貿易を請け負うこともできれば、それらの利益独占が可能かも知れません。
要するに、立ち回りさえ間違えなければ、戦時平時ともに有利な立場が展開できる可能性を秘めた存在であるとも言えます。
これは高人口世界だけに限らず、自星系の立場を利用して恒星間国家を相手にした外交手腕が発揮できるかがカギになります。
大臣 2021/07/29(Thu) 21:29 No.1236

戦争についての考察(第5次辺境戦争 その1)

とまあここまでが戦争及び紛争の大前提として。
長かった、と嘆息された諸兄には大変申し訳ございませんでした。

申し上げたいのは「トラベラー宇宙での第5次辺境戦争」に代表される恒星間国家の戦争とは一体何か、ということを考えたく存じます。
それでは以下の切り口で見て行きましょう。

(1)第5次辺境戦争とは
御存じの通り帝国歴1107年から1110年にかけて行なわれた恒星間戦争です。
ゾダーン連盟を中心とした、ヴァルグル連合、ソードワールズ連合からなる「外世界連盟軍」と帝国(スピンワードマーチ宙域他)とダリアン連合が交戦した戦争を総称します。
戦場域はスピンワードマーチ宙域で宇宙空間での艦隊戦、星系表面での地上戦が展開されました。
その参加兵数や損害は未公開の様子ですが、巨大恒星間国家同士の戦争であり、公式設定の結果としては、疲弊して攻勢限界点に達した両軍が開戦前での国境を戻す事で停戦合意した、となっております。
以下、本稿では今次戦争と呼称します。

(2)参加国から見た戦争の側面
参加した恒星間国家をはじめとする諸勢力はそれぞれ異なった事情によって戦争に突入して行きます。
その背景を検討して見ましょう。

@帝国
開戦当初状態から見て、今次戦争での帝国の立場は防御戦争です。
つまり、外部(ゾダーン連盟軍)の侵攻を受けたのでこれを防御する為の戦争というのが位置付けになります。
ですので、戦争開始段階では戦争準備も整っておらず、手持ちの各方面に平時配備していた戦力で敵戦力に対応することになります。
また情報も戦争状態ではないので錯綜してしまい、戦略判断も後手に廻ることになります。

そもそも帝国は広範な国境を有していることに加えて、他勢力もまた巨大恒星間国家であることから、それぞれの国境沿いには常に仮想敵国の侵攻を想定した警備警戒戦力を張り付けている必要があります。
しかしそれは初動の防衛をすることが主たる任務ですので、国境から離れた地域に予備戦力を温存して必要な地域に投入できる国防体制になっている様です。
スピンワードマーチ宙域を例にすると、国境沿いに配備している帝国軍(帝国海軍、星域海軍、惑星海軍、海兵隊、陸軍)が初動防衛を担当し、デネブ宙域の兵站基地から発する増援戦力が予備戦力となります。
この仕組みは予備戦力は複数方面に投入可能なのが特徴です。
デネブ宙域の戦力はタグリッキ宙域、プロヴァンス宙域、コリドー宙域にあるヴァルグル連合とその傘下勢力に対しての戦力でもあり、恐らくはヴァルグル戦役(帝国歴210-348)でも活用された戦略思想なのでしょう。
つまりは予備戦力が複数の作戦正面を受け持つことで全体の戦力量を最小限化できるというのが帝国の戦略思想である、ということです。
ですので、今次戦争でも帝国としては想定内の展開です。
前線たるスピンワードマーチ宙域から敵戦力侵攻の報を受けたデネブ宙域の予備戦力は集中して戦線に投入できます。
なによりもスピンワードマーチ宙域の防衛戦力が阻止している敵戦力を任意に選択して反撃できることが最大の利点となります。

ですので、スピンワードマーチ宙域の海軍戦力は可能な限り敵戦力の侵攻を抑えて阻止行動、遅滞行動を展開することが主たる任務になり、敵戦力の積極的な撃破よりも自軍戦力を温存する事自体が戦争推移に重要な意味を持ちます。
更に配備されている惑星海軍や陸軍も同様に敵の占領を阻止して抵抗することが主たる任務となり、デネブ宙域から投入される予定となっている予備戦力による反攻作戦まで持ち堪えれば良い、ということです。

また付け加えると今次戦争は帝国にとっては規模はどんなに大きくても限定戦争であり、戦争の勝敗は国家の存亡に直接影響しないというのも重要です。
つまり、帝国中央政府の関心度合は決して高くはなく、戦争の推移計画の主軸になる反攻作戦が成功可能なだけの戦力を平時において準備してある事に腐心していると考えられます。

Aゾダーン連盟
開戦当初状態からゾダーン連盟が宣戦布告をしてから戦争状態に突入しているのが判ります。
この意味する処は、ゾダーン連盟側は戦争準備を帝国よりも進めていて、帝国の戦争準備が整っていない状況での開戦を踏み切った事が伺えます。
ゾダーン連盟とは帝国、アスラン連合に次ぐ3387星系を領域とする巨大恒星間国家であり、複数の恒星間衛星国も有する大国です。
しかし帝国と比較すると人口比で衛星国を全て含めてもなお3倍近い差があるのが開戦当時の状況です。
つまり、帝国とは国家総力戦になった場合には相当分が悪い、という判断がまずあります。
帝国にゾダーン連盟を滅亡させる意思が今なくても、「滅亡させるだけの能力」を有している点が問題なのです。
そこでゾダーン連盟としては国家総力戦をさせない様に帝国の侵攻できる戦力を低下させておくことが最も重要で、次いで、心因的にゾダーン連盟は常に戦争を準備している、ゾダーン連盟は戦争しても勝てない相手であると印象付けるというのが2次的な狙いになります。
つまり、ゾダーン連盟から仕掛ける辺境戦争は恒星間国家同士の全面的な国家総力戦を予防を目的とした限定戦争である、という側面が強い戦争とも言えます。

また、ゾダーン連盟にとっては帝国が戦争準備不十分な段階で開戦に突入できる事や主戦場が自国内ではなく帝国領内での交戦になるので、自国領内の人的物的損害を最小限に抑えることが可能な事も戦争にとっての重要なポイントになります。
要するに戦争当初から主導権を取って戦争が推移できるということです。
更にゾダーン連盟は帝国のように周囲を顕在的あるいは潜在的な仮想敵国に囲まれていないので、有する恒星間戦力を可能な限り集中できると言う点も地政学的に重要です。
極端に言えば自国内は治安警備用の戦力だけにしてしまっても良く、帝国の様に予備戦力を必ず準備していなくてはならない、と言う構造ではなく開戦当初から準備でき得る最大限の戦力を集中運用が可能である、という点も強みになります。
判り易く言えば戦争開始から持てるありったけの戦力を全力投入できるという感じですね。

繰り返しになりますが、今次戦争の帝国、ゾダーン連盟の位置付けは限定戦争であって、国家の直接的な興亡を賭けた国家総力戦ではない、というのが特徴です。
つまり、両国ともどこか適切な時期と条件であればいつでも戦争を停止することを前提にしている状態での開戦であって、両国戦争指導者層も話し合いこそしていませんが、双方納得した上での戦争である、ということがこれらの背景からも推察できます。

それらの背景を考慮して、今次戦争開始前からゾダーン連盟は帝国に対し、民間船舶の過度な臨検、違法貨物の押収、帝国からの不適切な人物を指名してのゾダーン連盟領内からの追放、帝国領内に於ける条約抵触限界の情報活動などを展開している事でしょう。
更に国境周辺への戦力移動や物資集積なども並行して展開して、戦争準備をすることになると考えられます。

また余談にはなりますが、その後のメガトラベラーで取り上げられる帝国分裂に至った際には、その帝国内乱の状況を利用してゾダーン連盟による武力進攻があるか、というとこの背景を考慮すればその可能性は著しく低下、あるいは存在しないと言えます。
というのは、帝国自身がゾダーン連盟に対して滅亡させるだけの能力を喪失したことにより、今次戦争に代表される、国家総力戦に対する予防策を講じる必要性が喪失するからです。
加えて言えば、もし侵攻してそれが成功した場合に必要になる被征服地たる旧帝国領の占領政策はゾダーン連盟にとっては無益どころか自国を蝕む異物を取り込む意味では有害ですらあるという判断になるのではないでしょうか。
目先の経済的利得と天秤して政治的な不利益を採用するかと言えば、考え難いのではないでしょうか。
設定的には傍観となっていますが、その背景はこの様な判断の結果だとも言えるでしょう。
大臣 2021/07/29(Thu) 21:24 No.1235

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