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これがあの「ホームワールドガチャ」

山中さん
究極狂人Rさん

ご回答ありがとうございます。
そうですね、宇宙港Aの未来都市に生まれないとアナガシックスは入手が難しかったですね。

アナガシックスは、MTのサンプルキャラの「官僚」さんが使ってましたね。
職歴最高の行政長官なのに、社会身分度2という落差。
このキャラはなんだろうと想像の翼を広げたときに、士郎政宗氏のSFコミックに出てくる、
「行政用バイオロイド」のようなものではないかと思い付き、私は悦に入ってました()
トラベラーは想像の余地が広くて(舞台は大宇宙ですから!)、とても楽しいですっ
れいこ 2024/04/09(Tue) 19:02 No.1733

アナガシックスの有難みは、キャラクター(能力値)によって異なる

究極狂人R様

 ルールの転載、ありがとうございました。
 該当部分の英文を意味が通るように訳せず、四苦八苦しておりましたが、こういう意味だったのですね。



>キャラクターは自分の望む特徴ポイント2つについて、年齢効果の判定に自動的に成功します。つまり、サイコロをふって年齢効果の判定をするのは、筋力、敏捷力、耐久力のうちひとつだけでよいのです。

 このルールが物凄く大事なことかな、と思いました。

 平均的な能力値、例えば、筋力7、敏捷力7、耐久力7のキャラクターにとって、年齢効果はあまり深刻なものではありませんが、
 偏った能力値、筋力B、敏捷力7、耐久力3のキャラクターにとって、年齢効果は深刻です。
 耐久力の年齢効果判定(8+)に3回連続で失敗したら、6期(42歳)にして、老衰死を迎える(耐久力がゼロになる)可能性がありますので。

 こういう能力値を持った方々から見れば、アナガシックスの効果「自分の望む特徴ポイント2つについて、年齢効果の判定に自動的に成功」することは、魅力的でしょう。
 耐久力3と敏捷力7は「自動的に成功」で、筋力Bだけ、年齢効果のサイコロを振れば良い訳で。

 身体トレーニングで耐久力の上昇を図る方が、より低コストで確実に寿命を延ばせるような気もしますが。
 それはまた別の話。
山中 2024/04/09(Tue) 06:59 No.1732

アガナシックスのルールについて

お久しぶりです。究極狂人Rです。


アガナシックスの効果について MT の日本語版ルールを調べてみたので一部を抜粋して報告させていただきます。

「まず、生存のサイコロの目に−1のDMが付きます。(中略)これは抗老化剤の危険な副作用と、安定した供給を受けるためにしばしば受ける危険とを表しています。(中略)貴族のキャラクターが抗老化剤を使いたいときには、このDMは−1ではなく−2となります。」
「入手できたかどうかに関係なく、その期の分の除隊恩典は受けられません。これは、抗老化剤の安定した供給には莫大な資金を必要とすることを表しています。」
「キャラクターは自分の望む特徴ポイント2つについて、年齢効果の判定に自動的に成功します。つまり、サイコロをふって年齢効果の判定をするのは、筋力、敏捷力、耐久力のうちひとつだけでよいのです。66歳以降は、年齢効果を判定しなければならない特徴ポイントが4つになりますから、それ以後は自動的に成功する特徴ポイントは2つで、残りの2つはサイコロをふらなくてはなりません。」
「もし抗老化剤の供給が途絶えたら、その期の終わりに、それぞれの特徴ポイントについて2回ずつ年齢効果の判定を行います。(中略)これは抗老化剤の供給が断たれたことからくる禁断症状を表しています。(中略)何度も供給が絶たれれば、悲惨な結果を生むことになります。」


抗老化剤の入手判定
 サイコロ2個で12+
 キャラクターの出身世界によるDM
   宇宙港がA +3
   宇宙港がB +2
   宇宙港がC +1
   テクノロジー・コードが初期星間 +1
   テクノロジー・コードが標準星間 +2
   テクノロジー・コードが高度星間 +3


・・・・と、いうわけでやたら手に入りにくい(宇宙港がA 、テクノロジー・コードが高度星間という最高の条件でも半分強)上に、デメリット山盛りで自分はあまり使いたくないですね。
究極狂人R 2024/04/07(Sun) 22:26 No.1731

アナガシックスは一般庶民には高過ぎる

れいこ様

 私の作るキャラクターで、アナガシックスに手を出していたキャラクターは居ませんでした。
 宇宙船のローンでも四苦八苦しているのに、高価なアナガシックスに手を出す余裕は(何年経っても)生まれず……。

 アナガシックスの効果を活用するためには、勤務期の2期ぐらいから使い始めていないと、ある程度の老化(年齢効果)が始まってしまうのでは?
 使ったことがないので、ルールの確認が出来ていませんが。
 キャラクター作成中にアナガシックスを使い始めると、除隊恩典が1つ減るとか、何かリスクがあったような気がします。

 CT版のルールは、アナガシックスを使っていると、年齢効果のサイコロを振らずに済む(絶対に老化しない)ルールでしたが、
 MT版のルールから、アナガシックスを使うと、年齢効果のサイコロにDMが付く(サイコロは振る)ルールに変わったのでしたか?
 このあたりもうろ覚え(手元にあるルールが英文なので探すのが大変)。
山中 2024/04/07(Sun) 17:47 No.1730

回答ありがとうございます

スピーディなキャラ作成、アメリカンな方たちも色々考えておられるのですねっ。

このサイトでのキャラ作成で、アナガシックスを使えればもっといいのに、
と思ってます(ホームワールドも作成するので)

皆さんは自分のキャラを作成するときに、アナガシックスに手を出していましたか?
れいこ 2024/04/05(Fri) 18:15 No.1729

ダイス3個の良いとこ取り

れいこ様

 御無沙汰しております。

>キャラの能力値を決める際に、ダイス3個振って2個良いとこどり出来る選択ルールがあるみたい? なんです。

 記憶を刺激する情報ですので、ちょっと前の過去ログ(88〜95、2015年)を読み直していました。
 残念ながら見つからず。
 もっと前なのか、無謀!掲示板ではないところの書込みだったのか。

 証拠が見つかりませんので、うろ覚えの記憶から答えさせて頂きます(汗)。



>メガトラの公式にあるルール何でしょうか?
 については、No。です。

>それともアメリカンの同人ルール?
 どっちだったかな。

 一応、どこかで販売されているゲーム(でもトラベラー)のルールだった筈です。
 公式、CTやMT、GT他、ではないトラベラーなので、同人トラベラー、ですかねぇ。
 そのあたりが曖昧です(すみません)。

 CTやMTでキャラクターを作る際、サイコロの結果を忠実に守っていると、思うようなキャラクターが作れません。
 ですので、サイコロを3個振って、その内2個を選んで、サイコロの目を都合良く操作しよう……、
 もとい、スピーディーなキャラクター作成を可能にしよう、という趣旨だった筈。



 技能(skill)の習得も、経歴ポイント(経験値のようなもの)を勤務期数、任官、昇進、受勲などから計算して、
 経歴ポイントで好きな技能を購入できる、というルールが採用されていたような気がしますが、これは別のゲームだったかな。
山中 2024/03/31(Sun) 14:12 No.1728

MegaTraveller Basic Character Generator

お久しぶりです。

さて、私はタマにタイトルのサイトで無心にキャラを作って遊んだりしているのですが。
キャラの能力値を決める際に、ダイス3個振って2個良いとこどり出来る選択ルールがあるみたい? なんです。

メガトラの公式にあるルール何でしょうか?
それともアメリカンの同人ルール?
教えて偉い人!

(なお、能力値が高くても思った進路に行けない所は、トラベラーのキャラ作成の面白いところですねー)
れいこ 2024/03/30(Sat) 22:12 No.1727

ロボットと人間の区別の必要性

山中教授

>ロボットの後ろ姿では判断できない、ロボットの手元が見えないと判断できない、という問題が生じてしまうのではないか
遠目や後ろからロボットなのか人間なのかを判断できないと支障があるのでは確かに問題でしょうけど、恐らくはそんな大きな問題がないと思いますよ。
それにもし何か問題があるならば、そもそも論的に疑人間ロボット自体が禁止されるのではないでしょうか?

ひょっとするとこの手の決まり事は各星系なり宙域なりでローカルな法律があるとか行政区分がされている可能性もありますね。
AB-101なんかはその行政区分の境目を上手に使って、人間と区別ができない仕様になっている、なんて裏設定があっても面白そうです。

たぶん疑人間型ロボットにする必要がある仕事は一般的には医療や育児など限られた業界ではないでしょうか。
他の多くのロボットは非生物型の無機質的な見かけなんじゃないかなあと思いますので、疑人間型ロボットは特殊例になるのかなあと思います。
大臣 2024/02/26(Mon) 20:32 No.1726

紋様だけで、人間とロボットの区別は可能ですか?

大臣様

>では、何かくっ付けるのではなく。入れ墨みたいな紋様を顔の一部や手の甲など決めた部位に入れる方式もありでしょうね。

 顔の一部、手の甲に紋様を付ける方法ですと、
 ロボットの後ろ姿では判断できない、ロボットの手元が見えないと判断できない、
 という問題が生じてしまうのではないかと思います。

 また、人間が装着している髪型や装身具、保護具の形状によっては、その紋様が見えないので、誤認の可能性が増えるかも。

 「星界の紋章/戦旗」に登場するアーヴの如く、髪色を青で統一してしまうのも有りでしょうけれど、
 これも人間が髪を青く染めてしまった場合に混乱を招きますね。
 まぁ、青く染める人は居ない(稀である)とすれば、問題は発生しませんが。
山中 2024/02/25(Sun) 19:29 No.1725

ロボットの見分け方と製品としての側面

山中教授

>但し、硬い(金属的な)パーツは衝突時に怪我の原因となりますので、弾力的な素材で作るべき
では、何かくっ付けるのではなく。入れ墨みたいな紋様を顔の一部や手の甲など決めた部位に入れる方式もありでしょうね。
いずれにせよ、それぞれのレフリーの判断が優先されることになるでしょうけど、帝国では疑人間型ロボットはよく見かける存在だということでしょう。
101ロボットの中に紹介されている普及的な家政ロボットのラシュシュ型なんかもありますが、
たぶんもっと安価とか限定性能の家庭用ロボットなんかも市販されているのでしょうね。
その製品たるロボットの何に特徴を持たせるかがポイントになると思います。
例えば、性能重視なのか、見た目が人間ぽさ重視なのかとか。
店舗向けに1つの指令ロボットが端末としてウエイトレスロボットを複数コントロールするなんてのもあるでしょうね。
要は使い方や考え方でロボットの仕様が異なって、開発、製造、市販されているのだろうと思います。
そしてその場合、価格の安価さや整備性なども考慮しておくべきでしょうね。
大臣 2024/02/20(Tue) 19:10 No.1724

ロボットに対する信用とネコミミの是非

大臣様
 遅くなりましたが、No.1718へのレスです。
 ファイルの発掘作業をしていました。

>手元にないので仕様が判りませんが、たしかCTの101ロボットの中には反重力で移動する小型のロボットで強盗を働くネタがあったと思いますよ。

 101ロボット、ダムボットの20番「監視ロボット」ですね。
 頭脳の代わりに、無線機と従部ユニットが積まれています。
 技能レベルは皆無で、主部(操縦者)に依存。
 無線を遮断すれば即座に墜落するかも(安全装置は無いのか)?



れいこ様
 No.1719へのレスです。

>西欧人の皆さんはラッダイト運動とか起こしちゃうくらいなので、根底に機械に対する不信感があるのかも知れませんねー。

 自分たちの権利(既得権益)を守ることが最優先、という文化の所為かも知れませんね。

 ロボットを使えば便利になる(楽が出来る)、のではなく、
 ロボットを使えば自分の仕事が奪われる(失業する/生活できなくなる)、
 という不安/恐怖を抱いてしまうのでしょう。

 ロボット(自分たちとは違う者)を信用するかどうか、という話かな。



大臣様
 今度はNo.1722へのレスです。

>例えば某FSSのファティマみたいに人工物だと誰でも分かりやすい識別ができるアクセサリーなどの特徴を持たせるとかローカル設定であるのかも知れませんね。

 「有り」ですね。
 但し、硬い(金属的な)パーツは衝突時に怪我の原因となりますので、弾力的な素材で作るべきかと。
 尖った部位が、使用者の顔(目)に当たったら失明の可能性も……。
 そうしたリスクを配慮して、大臣様のご提案されたアクセサリー案には反対します。

 要は「人間そっくり」なロボットが、一目で「人間ではない。ロボットだ」と分かれば良い訳で、
 例えば、「人間そっくり」なロボットには「ネコミミと尻尾」の装着を義務化する、条例を橘様が提案されています。
 「ネコミミと尻尾」を備えた人間は(恐らく)居ませんので、前から見ても後ろから見ても「ロボット」であることは明白!

 更には、敢えて「人間的ではない特徴」を増やすことで「不気味の谷を越える」ことが可能ではないかという意見も出されていました。
 所謂「ネコミミ理論」の始まりですが、過去ログの何処にあったかは見つからず。
山中 2024/02/17(Sat) 17:54 No.1723

Re:帝国内の「人間そっくりロボット」は合法です。ただし「ロボットであることを隠したら協定違反」

山中教授
れいこCEO

>「人間そっくりロボット」の開発や存在が違法になる訳ではありません
それは記憶違いで失礼致しました。
ということは「ロボットが人間の偽装をして振る舞う」行為が違法なのですね。
であれば、例えば某FSSのファティマみたいに人工物だと誰でも分かりやすい識別ができるアクセサリーなどの特徴を持たせるとかローカル設定であるのかも知れませんね。
別に古い某ギャルゲーのように耳にヘッドギアみたいなものを装着義務とかでもいいですけど。(おっとやっぱり年がバレそう)

となるとこの「ロボットである特徴」を持った「人間そっくりロボット兵士」というのも潜入工作として帝国の法律違反ではなく需要がありそうですね。
まるでターミネーターで、恐らくは高額なロボットになるのでしょうけど、テロや陽動の破壊活動なんかにはうってつけな気がします。
姿形だけ人間そっくりで歩行だけできる疑人間爆弾とか。(え?これも歳がバレる?)

それから、前に投稿させて頂いたNo1720について訂正です。
>欧米ではどうも「不気味も壁」が空高くそびえ立っている様子で
壁ではなく「不気味の谷」でしたね。
山よりも深く、海よりも高く反省しております。
ということはトラベラー宇宙での疑人間ロボットは不気味の谷を越えて、今より人間に似た造形が成功しているのでしょうね。
もはやこの辺は心理学的分野でもあります。
本職なんかは壁の模様が3つあれば、シミュラクラ現象で不気味な笑顔に見えますけど。
大臣 2024/02/15(Thu) 19:37 No.1722

帝国内の「人間そっくりロボット」は合法です。ただし「ロボットであることを隠したら協定違反」。

れいこ様 大臣様

>>「人間そっくりロボット」が帝国貴族になってひと騒動、という話があったような記憶があります。こういう話は米国本国では見られなかったのですかね?
>確か帝国では「人間そっくりロボット」は人工知能でなくても違法扱いで、AB101を開発製造した博士は隠していたのが騒動の鯨飲じゃなかttがでしたっけ?

 所有者であるクレンスタイン博士による、AB-101がどこまで「人間そっくり」に振舞えるか、という検証実験中であり、
 博士が「AB-101はロボットであることを隠していた」ことが問題にはなりますが、「人間そっくりロボット」の開発や存在が違法になる訳ではありません。
山中 2024/02/14(Wed) 07:02 No.1721

♪ぜぇ〜っと♪

れいこCEO

>日本人のロボットに対する愛は、ここから来ているのかな
ええ、御指摘のとおり、日本は独特な文化圏です。
人間以外にも動物植物いや山川草木というぐらいですから自然全て石ころにすら同等のココロがある、と考えられているのですよね。
まして人間に似せて作られたロボットなんて人間と同じです。
ですので、愛情があったり思いやりがある、十万馬力の科学の子のお話が成立するのですよ、きっと。
確かオリジナルのストーリーでも主人公ロボットが人間とロボットの違いで苦悩する話があった記憶があります。
(彼は一時期、お茶の水博士の庇護下で通常の学校に通学していたからだったのではなかったかな?)
つまり、我が国の文化圏では「ロボットは愛すべき隣人」なのですよね。
他の文化圏では感情移入されない背景は大きいのではないでしょうか。

御存知か判りませんが他にも、人間が搭乗して敵と戦うタイプのロボットもあるのが文化圏としての特徴ではないでしょうか。
搭乗しなくても、少年がリモコンで操作する鉄人とか、黒鉄の城な魔人とかその兄弟分のグレートとか。
その後にアニメやらゲームで兵器としてのロボット系が出て今に至っている感じでしょうね。

欧米ではどうも「不気味も壁」が空高くそびえ立っている様子で、せいぜいスターウォーズの2人組くらいが高知名度のロボットでしょうか。
つまりはストーリーの主力ではなく、脇役でコミカルなフレーバー担当という位置づけでしょう。重要なシーンで主人公を助ける的な立ち位置とか。

>「人間そっくりロボット」が帝国貴族になってひと騒動、という話があったような記憶があります。こういう話は米国本国では見られなかったのですかね?
確か帝国では「人間そっくりロボット」は人工知能でなくても違法扱いで、AB101を開発製造した博士は隠していたのが騒動の鯨飲じゃなかttがでしたっけ?
恐らくですが、帝国政府自身も人間と寸分違わぬロボットは単純に見分けがつかないから何か不都合が生じたら責任問題になるから違法にしてしまえ、ということだと思いますが。
大臣 2024/02/13(Tue) 22:10 No.1720

ココロやさしい、ラララ科学の子

日本人のロボットに対する愛は、ここから来ているのかなーと()
西欧人の皆さんはラッダイト運動とか起こしちゃうくらいなので、根底に機械に対する不信感があるのかも知れませんねー。

旧タクテクス誌のトラベラーリプレイにも、エイビー・ワンオーワン(AB-101)なる「人間そっくりロボット」が帝国貴族になってひと騒動、という話があったような記憶があります。こういう話は米国本国では見られなかったのですかね?
いたとしてもターミネーターになっちゃうのでしょうか。
れいこ 2024/02/13(Tue) 19:49 No.1719

Re:トラベラー世界のロボットは、ロボット三原則を知らない

山中教授

>ですので、ロボット三原則は組み込まれていない、と判断できます
ええ、本職も同様にロボット三原則はトラベラー宇宙に存在していない、と考えております。
>一般市民が製造/保有/運用している民用ロボットの、軍事利用を抑止できていれば十分
そうも言えますが、要はロボットとは道具なので、使い方次第では犯罪にも使えるということを申し上げたいのです。
例えば、今の我々の社会では自動車。
便利ですが、使う人に悪意があって、一般市民の歩行者同をに突っ込んで何人死傷、なんて事故、数年に一度は大きく報道されます。
あれのロボット版がトラベラーでも生じ得るのではないかと考えております。

>治安の良い世界(一般的なキャンペーンの舞台)で、ロボット反乱の抑止に役立っているのかな?
手元にないので仕様が判りませんが、たしかCTの101ロボットの中には反重力で移動する小型のロボットで強盗を働くネタがあったと思いますよ。
操作者は遠く通信可能範囲にいて、ロボットで被害者へ拳銃を好きつけて財布を奪い取る方法でしたが、あれは確か警備ロボットの使い方ではなかったかな。
つまりは使い方次第で犯罪に使う道具にできると思います。
そういう犯罪なりなら、使用される特定周波数域を行政側が妨害するなど制限すれば阻止できるでしょうし、対策はハード面も含めて幾つか考えられそうですね。

人工知能による反乱の防止について。
新しく機能追加されてしまうと難しいですが、1つの人工知能ではできることは限られてしまいますよね。
つまりネットワーク化を阻止すれば反乱をしようにも成功する確率は充分に減らせると思います。
ですので、限定的なアクセスしか許さないとか、人工知能を常時モニタすることで十分に反乱危険度は減らせるのではないでしょうか。
大臣 2024/02/12(Mon) 00:19 No.1718

トラベラー世界のロボットは、ロボット三原則を知らない

大臣様
 2つめのネタです。

>これも小説起源ネタで、現実の自律および半自律型のロボットやドローンが投入されていますよ。
>実際に機械が判断して前線で爆弾を落として、銃弾を乱射して兵士を殺害してますからねえ。
>軍隊だけではなく、警察も立て籠もり犯相手に使った事件もありました。
>つまりは、ロボット三原則なんか現実には適用されることなく、入力された命令を忠実に遂行することになると思います。

 トラベラー世界のロボットは、シリーン連合の頃にロボットを利用したテロが発生した経緯から、
 ロボットを戦闘で使えないように「知能を低く抑える」方向へ進んできたようですね。
 ロボット三原則に関してはルールブックの何処にも記述がありません。
 ですので、ロボット三原則は組み込まれていない、と判断できます。

 大臣様ご指摘通り、半自律型のロボットやドローンは現実社会で利用されていますから、
 「知能を低く抑える」ことが、果たして戦闘ロボット抑止に繋がるかどうかは怪しいのですが。
 一般市民が製造/保有/運用している民用ロボットの、軍事利用を抑止できていれば十分なのでしょう。

 後は、製造物責任のように「ロボットの行動に対して、所有者が責任を取る」価値観を作り出して、抑止力としている模様。
 これも、治安の良い世界ならばともかく、所有者が覚悟を決めている場合は何の抑止力も発揮できないのですが。
 治安の良い世界(一般的なキャンペーンの舞台)で、ロボット反乱の抑止に役立っているのかな?
山中 2024/02/11(Sun) 17:46 No.1717

家庭内民主制度

山中教授

どうやらそれぞれの家庭構成事情によるのでしょうね。
>我が家の場合、最高権力者(妻か子供)の好みに合わせて
奥様と御子様を最高権力者と見るか否かは議論の余地があると思います。
我が家のケースでは味付けは料理した人物に大きな主導権があるが、決して文句は言えない環境ではないので、
一応言論の自由は保障されている、と言ってよいでしょうね。

>調理ロボットなんて高価な商品を購入できる家庭が、果たして、時間と光熱費他経費の増大を気にするのでしょうか?
これポイントですよね。
家庭用ならまだしも、恐らくは将来的に「業務用調理人工知能」なんてのが実用化sれて、幾つかの料理方法と食材から独創的な料理を出すお店なんかできそうです。
そのような商業用ならば経費上乗せすれば済む話です。
しかし、家庭用はそうはいきません。
一説によると家庭の人数にも季節や生活の仕方にも左右されますが、えいやで総支出の8%くらいが該当すると思われます。
仮に1.5倍の4%増しになった=気にしない、という御家庭なら教授の仰られる通りかと存じますが、
まあ事業上で考えても、経費5%程度増しは無視できない量ではないでしょうか。
とはいうものの、そういう社会だとエネルギー価格も今より安価でたかが5%増しくらいなんて、という夢のような社会なのかも知れませんが。
ですので、
>家族一人一人が個別のオーダーを出せて、それに対応できるのが当然な環境ではないか
となっている可能性の方が高そうですね。

たぶん他の業種にも人工知能ロボットが普及して、例えば医療分野や工場や交通や小売業なんかにも使われ出すと使い方に独創性が生じるでしょうね。
つまりは人類の敵としての人工知能という存在ではなく、人類の新たな相棒という関係です。
大臣 2024/02/10(Sat) 14:30 No.1716

家庭の味付けから分かる「民主化/専制化」の度合い

大臣様

 話題が発散してしまいそうなので、とりあえず、一番「驚き」の多かったネタへ反応します。



>人工知能搭載の料理ロボットなんかは、複数いる家族の好みの中間値で料理を作るんでしょうね。
>お兄ちゃんには薄いなあと感じる味付けで、妹は塩強すぎーとか。

 大臣様の御家庭は「味付けが民主的」なんですね。
 ちょっとしたカルチャーショックであります。

 我が家の場合、最高権力者(妻か子供)の好みに合わせて作らされ……、もとい、作っておりましたから。
 味付けに迷うことはありません。



>別々に作るんじゃないかって?
>そうすれば味付けの問題は解決できますが、時間と光熱費他経費の増大が無視できずに料理ロボットは悩んでしまうのではないかと。

 調理ロボットなんて高価な商品を購入できる家庭が、果たして、時間と光熱費他経費の増大を気にするのでしょうか?
 家族一人一人が個別のオーダーを出せて、それに対応できるのが当然な環境ではないかと。
山中 2024/02/09(Fri) 17:52 No.1715

Re:フランケンシュタインコンプレックスとロボット三原則

山中教授

>欧米人は、フランケンシュタインコンプレックスを抱えているよう
そりゃあ歴史的に当然で、地続きのお隣さん国が殺しに来るのが日常のですから、心理的に自分達以外はリスクがある相手と反射的に見做すんでしょうね。
その結果としての宗教による理念や家族愛なんかが極東の島国とは比べ物にならない、のではないかなあと個人的には思っております。
まあその辺は偉大なるハンチントン先生の著書、文明の衝突にでもお任せするとして。

>人工知能は何故か、人類への反逆に固執するという不思議な願望
恐らくはここも宗教観の違いで、人類は最上の生き物だ=人工知能にとって脅威に考えるに間違いないハズだ、という論法だと思いますよ。
>TNEのヴァンパイアについては色々と言いたい
ええ、設定上としてはこういうのもアリでしょうけど。
本当に人工知能が自立(自律ではない)して単体として存続できるのであれば、「野良化」すると思いますよ。
つまり人類なんか相手にする無駄な労力も払わず、自由に野生化する感じではないかと思います。

>ロボット三原則については
これも小説起源ネタで、現実の自律および半自律型のロボットやドローンが投入されていますよ。
実際に機械が判断して前線で爆弾を落として、銃弾を乱射して兵士を殺害してますからねえ。
軍隊だけではなく、警察も立て籠もり犯相手に使った事件もありました。
つまりは、ロボット三原則なんか現実には適用されることなく、入力された命令を忠実に遂行することになると思います。

となると、人工知能搭載の料理ロボットなんかは、複数いる家族の好みの中間値で料理を作るんでしょうね。
お兄ちゃんには薄いなあと感じる味付けで、妹は塩強すぎーとか。
別々に作るんじゃないかって?
そうすれば味付けの問題は解決できますが、時間と光熱費他経費の増大が無視できずに料理ロボットは悩んでしまうのではないかと。
大臣 2024/02/07(Wed) 19:06 No.1714

フランケンシュタインコンプレックスとロボット三原則

大臣様

 面白いネタですね。
 ちょっと準備が必要ですが、燃料になりそうなものとして、上記2つを投下。

 この掲示板において圧倒的多数であろう我々、日本人には理解し難いことのようですが、
 トラベラーのデザイナーを含めた欧米人は、フランケンシュタインコンプレックスを抱えているようです。
 人工知能は何故か、人類への反逆に固執するという不思議な願望なんですが。
 TNEのヴァンパイアについては色々と言いたいですが、長くなるので棚上げ。

 ロボット三原則についてはかなり有名ですが、推理小説のネタとして考えられた設定だという事実は、ほとんどの方が知らない(忘れている)模様。
 三原則が存在したとしても、ロボットは人間を殺せますし、最終的には人類を滅ぼすことが可能です。
 アシモフ博士は後期の作品で「ロボット三原則を順守するが故に、ロボットは人類を滅ぼさなければならない」的なことも書いています。

 さて、皆様は人工知性、コンプレックス、三原則について、どんな意見(感想)をお持ちでしょうか?
山中 2024/02/07(Wed) 06:14 No.1713

トラベラーでの人工知能について

今度は別の話題として。
トラベラーでは高TLの技術として人工知能出てきます。
今の我々の現実の社会でも、人工知能によって消滅する職業!なんてセンセーショナルに扱っている記事を見ることがありますよね。
結論から言うと、そんなのは杞憂です。
杞憂というより、職業とは内容が変質するモノと言ってよいでしょう。
例えば、昔はタイプライターで書類を作成する専門職がいて、タイピストという職業に多くの女性が就労していましたが、
現在はワープロを経てパソコンのソフトが普及して、タイピストという職業自体は消滅しました。
しかし未だに女性の職業が消滅した訳ではなく、代わりに別の職業としての色々な業務が発生しましたよね。
つまり、消滅する職業があるというよりも、社会として便利な道具が普及することによって変貌を遂げる、と言ってよいかを思います。
便利になる代わりに別のやる仕事が増えて、忙しくなる、なんてことになる訳で、それはそれでなんだかなあ、と思わないでもないですが。

じゃあトラベラー宇宙の社会ではどうかというと、やはり人工知能が普及することで人間様が楽できる訳ではないのではないでしょうか。
社会としての最終的な決定権なり、グループとしての方向性は人間が決めないと決まらないということです。
例えば。あるチームに人工知能がいて、他に何人か人間がいて、達成すべき課題なり問題があったとしましょう。
人工知能が出せるのは、幾つかの選択肢とそれぞれの今現代時点で得ている情報からの成功確率くらいでしょう。
しかもこの入力値となる重要な情報の確かさあるいはあやふや具合はどこまで行っても人間が判断することになるのではないでしょうか。

とは言え、人工知能で人間社会に脅威になる設定としてハードタイムス時代のバンパイア・シップがありますよね。
乗員の命すらも盾にして破壊と侵攻を行ない、自身の修理整備すらできるようなワンパッケージのシステムの様子です。
この辺の設定は本職はあまり詳しく理解していない部分もありますが。こうすれば脅威が除ける、では折角の帝国崩壊後の混乱世界観を覆す野暮なので止めておくとして。

他にも映画や小説などでも人工知能が人間に対して反乱を起こす、なんてテーマは幾つかあります。
有名ドコロでは映画のターミネーターのシリーズとか、映画2001年宇宙の旅とか。
おお。もう2001年なんて今は昔の過去話ですねえ。じゃあNASAはとっくにHALを完成させてるのかも。
個人的には2005年公開の映画ステルスとか、1999年公開のマトリックスなんかが思い浮かびます。
古いところだと1983年公開のウォーゲームで、全面核戦争一歩手前になるなんて冷戦時代ならではですよね。え?歳がばれる?
いずれもというか結末は2タイプしかなく、人工知能が人間に歩み寄って破滅をやめるか、そのまま破滅や対立の道を突き進むかのいずれかです。
つまり、言い換えれば、人工知能も単なる機械仕掛けの今の我々同士と同じ隣人とすら言えるでしょうね。たぶん言葉通じますし。
トラベラーでもどこかに人工知能に支配された星系があって、レッドゾーンに指定されてるとかありそうです。
が逆に上手に人工知能を使いこなして、人間は何もせず、なんて星系もありそうです。
星系住民みんなが怠惰になってて、家に引きこもってぶくぶく異常に太ってるなんて話が確か、銀河鉄道999に会った記憶がありますが。
ともあれ、どう人工知能と付き合うか、使いこなすかをトラベラーの星系社会を単独で考える場合にはオモシロねただと思います。
大臣 2024/02/06(Tue) 22:51 No.1712

謹賀新年

新年、あけましておめでとうございます。
今年も活発な議論をお願い致します。
反重力やジャンプドライブができるまでもう少し!!
大臣 2024/01/01(Mon) 11:04 No.1711

あけましておめでとうございます。

皆様
今年もよろしくお願いします。
山中 2024/01/01(Mon) 06:20 No.1710

2024年!

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
れいこ 2024/01/01(Mon) 00:05 No.1709

Re:Ficantについての考察

永亭様

色々と議題ありがとうございます。
幾つか片付けて参りましょう。
まず「Ficantへの観光開発」の事案から行きましょう。
これは本職がサンプル的に、こういう設定だったらどうしますか?というのを一定規模の恒星間輸送会社の経営者の立場としての議論を御提示しようと試みたことが根底にあります。
ですので、「日本語がおかしい」のは本職の責にあります。
また同様に、Ficant星系に領主がいない設定はそこまで本職が設定を読み込んでおらず存じ上げなかったことが原因ですね。

とは言え、永亭様ご指摘のように色々な角度から考慮して、「この話は詐欺だ」と判断されるのも結果の1つかと思います。

>Ficant動物園を建設
は面白い着想だと思います。こうした星系特有の生態系を観光資源にするケースは費用対効果、つまり定常的な観光客の入りによる収入と設備維持等の経費を差し引きしてみれば事業化できるか否かが議論できるでしょうね。
そしてこれは何もFicantの事例に限らずだと存じます。

大規模恒星間国家における軍票の可能性については、組織の規模さえ十分に大きく経済的な信頼性さえあれば軍隊に限らず、企業や個人ですら、その所属する政府さえ許せば十分にあり得るかと思います。
ですので、ひょっとするとその星系内だけで運用しているいわゆる現地通貨みたいなケースもあり得るのではないか、と以前にこの掲示板のどこかで記述した記憶があります。
まあこれこそ為替レートが生じたり、国際金融のトリレンマをどう考えるかがカギになることでしょうけど。

取り急ぎ、簡単にお答えできる分だけを書き込ませて頂きました。
それにしても、キャンペーンネタとして御提示頂いた「ロングボウ計画とは何か?」「始祖人とは?」「女帝波とは?」には興味が引かれますね。
組み立て方次第でかなり楽しめそうですね。
大臣 2023/12/31(Sun) 14:41 No.1708

Ficantについての考察 その6



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Ficantの為政者が国力増強のために大規模な移民受け入れ計画を立てたものの、謎の妨害行為があり、計画は遅々として進まない。
問題解決のために雇われるPCたち。

事件を追ううちに現れる謎の影。
背後に暗躍するジョナサン・ブランドとの対決。
(PC達の中にもウエハース対応者がいて、対決後にそのキャラクターがジョナサン・ブランドを受け継ぐという展開もありでしょうか)
(「キンニール」をプレイしたPCがいる場合、皇帝委任状を所持してジョナサン・ブランドと対決するのも面白いことでしょう)
(ジョナサン・ブランドは「背後に暗躍する」よりも「勅令第97号」でグイグイ押してくる感じが正しい解釈でしょうけれども(Decider(決断者)タイプに分類されるウエハースなので)、その程度のことは「解釈違い」として「良し」とします)


「ロングボウ計画とは何か?」「始祖人とは?」「女帝波とは?」

そして舞台は、始祖人を自称する(本当に始祖人であることの証明はされていない)人類種による恒星間国家のあるダットサットル宙域へ。

というキャンペーンシナリオのバックグラウンドと骨組みができました。

(さすがに1105年の時点で、銀河核にまで遠征するのは無理ゲーなので、目的地はダットサットル宙域で手を打ちます。1104年以前、ダットサットル宙域は無人の地と思われていたので、冒険の舞台として適していると思います)
(1000ページ以上あるので未だ250ページぐらいまでしか読んでおらず詳細を語ることはできませんが、「The Deepnight Revelation」キャンペーンには数百パーセクの未踏の宇宙を友好勢力からの補給無し・宇宙港での整備無しで宇宙船が航行するためのルールがあるので、そのルールを応用すれば、このキャンペーンも行えるでしょう)
(ダットサットル宙域に行くまでの銀河核方向への旅路で、「女帝波」に遭遇するのでPCの中に超能力者がいると面白いことになるでしょう)

話題があちこちに飛びましたが、以前に松永というハンドルネームの方がこの掲示板で「ひとつのヴァージョンのみで考察しているわけではない」という意味のことをおっしゃっていたように、私も同じくひとつのヴァージョンのみで考察しているわけではないのでこのようになりました。


以上


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永亭 2023/12/31(Sun) 11:17 No.1707

Ficantについての考察 その5

Ficantは将来、大量のゾダーン難民を受け入れなければならない。だから現時点では移民は抑制されなければならない。
そのために暗躍している代理人です。
(ジョナサン・ブランドの存在はオフィシャル設定ですが、そのうちの一人がFicantで暗躍しているというのは、私の創作です)

彼は、1105年の時点で将来のゾダーン難民のことを知っている?
未来予知能力?

未来予知能力というわけではありません。
ジョナサン・ブランドは、過去に銀河核方向へ遠征したことがあり、女帝波のことは知っています。
(以前この掲示板で「トラベラー宇宙に軍票はありますか」という話題が出ましたが、この遠征でジョナサン・ブランドが乗艦していた<帝国>軍籍の宇宙船は<帝国>領土外で軍票(voucherを軍票と意訳)を使用していたと私は記憶していました。しかし、それは私の記憶違いで今回この文章を書くにあたり(タイミングよく、再読していたので)確認したところ軍票を使用していたのはこれとは別のジョナサン・ブランドの銀河核方向への遠征においてでした)
(<第3帝国>には私が軍票と意訳したvoucher以外のvoucherもあり、これは「特別チケット」とでも意訳しますが、公務員が任務で複数回のジャンプを経て最終目的星系に行くための乗船チケットと思われます。中継星系に実際に行ってみないと「その時」「その場で」「最善の」ルートがわからないからでしょうか、現場で臨機応変に航路変更が行えるチケットと推定されます。使用者と最終目的地がチケットに紐づけされていれば、他人が盗んでも無価値のものかもしれません。この「特別チケット」の情報が掲載された書籍は、既に2回(2016年、2023年)読み、「次回再読時は書籍内情報を表か何かで作成しながら読むことにするとしてどういう表にするか」、それが決定するまで3回目の再読は保留にしているので、これ以上の詳細を語ることはしません)

そして、皇帝ストレフォンもロングボウ計画によって女帝波の襲来を予知しています。
(MT期にはそのための対策として、ストレフォンは遺伝子操作を施してまで息子エイヴェリー・アイラ・アルカリコイを誕生させ、訓練して育ててきたのです。後に<第4帝国>の初代皇帝に即位するエイヴェリーも、その前に銀河核方向に向けて探査の旅に出ています)
(30年以上前(1992年)、Avery Aella Alkhalikoiというキャラクターを初めて知った時、当時は英語もあまりできなかったので Averyという単語を「アヴェリー」と発音してしまいましたが、その後「Z 2134」という小説(トラベラーとはまったく関係のない小説です。Zはzombieの頭文字、2134は西暦を意味します)のオーディオブックにAveryという名のキャラがチョイ役で登場して、Averyをエイヴェリーと発音することを知りました。Averyの発音はアヴェリーではなくエイヴェリーが正しいのです)
(超能力者貴族をメンバーとする帝国騎士団「The Order of The White Star」が、300年前の「超能力弾圧」時にその存在を抹消されました。彼らはその後、<帝国>を影から守護する存在となりましたが、その時に分派・闇落ちしたグループがあり、その2つのグループの対立を背景としたメガトラベラーのキャンペーンシナリオがWilliam W. Conners氏によりトラベラーダイジェスト誌第14号(1989)から第17号(1989)に全4回で掲載されました。第14号に掲載された第1話「Ghost Ship」は、グリッスン星域AKI星系(2035)にアスラン・イハトイ艦隊が来襲する場面から始まります。私は英語の原書を初見で読んだ時にヘボン式に「AKI」を「アキ」と読んでしまいましたが、その後にホビージャパンの日本語既訳を参照すると、正しく「エイキ」となっているのを確認しました(「Averyをアヴェリーではなく、エイヴェリーと発音する」のと同じルールです)。スピンワード・マーチ宙域の星系名に関して「CTでの最初の発表時に多少雑な日本語表記があった」可能性を前述しましたが、キチンと翻訳されているものもあるのです)
(前述した「ドライナックス王国」についても私は「ドリナックス」と読んでいましたが、「音読さん」が「ドライナックス」と発音したのでここではそう表記しました)

この代理人ジョナサン・ブランドが管理している星系はFicantだけではありません(ということにしておきます。それによってキャンペーンシナリオの幅が広がります)。
フォーボールドンの移民計画がうまく行かないのは、この世界も将来のゾダーン難民受け入れ地にしようとする彼の妨害行為の結果かもしれません(フォーボールドンがゾダーン難民を受け入れた公式設定はありません)。
第5次辺境戦争で国力が衰退したソード・ワールズ連合から金属世界を奪い、ゾダーン難民受け入れ地にする計画を彼は立てているかもしれません(金属世界がゾダーン難民を受け入れた公式設定はありません。しかし、ブロンズを覗く3つの金属世界の人口はその後かなり増えています)。

(ゾダーン難民についての追加情報。「摂政領」は、デネブ領域をそのまま守り通す現状維持の‘Regents’派と自らをかつての第3帝国領の正統な後継者であらんとする‘Imperials’派との派閥対立の結果、初代摂政ノリスの孫であり皇帝ストレフォンの孫でもある第3代摂政カランダ(アルカリコイ家初代皇帝(女帝)アルベラトラによって初代リジャイナ公爵(「内乱」後にリジャイナ侯爵領がライラナー公爵領からリジャイナ公爵領として独立。女帝アルベラトラ自身が第3代ライラナー女公爵なのでスムーズに事が運んだことでしょう(ライラナー公爵領も帝国歴522年にモーラ公爵領から独立))に陞爵されたアレドン家のカランダの名前が彼に付けられたのは、アルカリコイ家とアレドン家の紐帯を示すものです。摂政カランダは、非業の死を遂げた伯母シエンシア(Ciencia)の名前を自分の娘に付けています。そのシエンシア(第4代摂政)の娘の名前がアルベラです。初代摂政ノリスの「真の娘(true-daughter)」である第2代摂政セルドリアンが男子ではなく女子を産んでいれば、その娘はアルベラトラと名付けられたことでしょう)が妻とともに暗殺され、リジャイナ共和国・帝国摂政領・デネブ同盟等の諸勢力に四分五裂します。‘Regents’派と‘Imperials’派の対立は、カランダの子どもたちGalin(弟) とシエンシア(姉)に受け継がれます(帝国暦1229年に黒色帝国首都星キャピタルで行なわれたシエンシアによる「Capital bid(「王政復古」と意訳したくなります)」は、それが伝わるとデネブ領域では物議を醸しました。そして、デネブ同盟の反乱を初めとする「摂政領」の分裂に繋がります)。Galinの妻の名前はChitieshtle Jdokliafr。その名前からもわかるように彼女はゾダーン人、ゾダーン難民です)
(ゾダーン難民についての追加情報その2。「Manifest Destiny」(非オフィシャルサプリメント)では摂政領の後援でコリドー宙域にゾダーン難民の入植地が設立されています)
(「「内乱」後にリジャイナ侯爵領がライラナー公爵領からリジャイナ公爵領として独立」という記述に関して追記します。「内乱」直後の時点ではアルカリコイ家第2代皇帝ザキロフによる正式な追認(帝国歴669年)以前なので、帝国の爵位の序列が(トラベラーのルールブック上と同じである)「公伯侯」ではなく(いわゆる一般的な)「公侯伯」のためでしょうか、「ライラナー公爵 → ○○伯爵 → リジャイナ侯爵」ではなく(侯爵の上位に伯爵がいない)「ライラナー公爵 → リジャイナ侯爵」のラインになっています。架空世界であるが故の設定の矛盾は受け入れるとしても、こういう小ネタに設定の整合性があると嬉しくなります)
(「スムーズに事が運んだことでしょう」について、考察していることを書きます。最近、2023年8月に刊行された中公新書「オットー大帝」を読みました。大司教座から新しい大司教座が分離独立することを対象となった大司教座の大司教が嫌がることが書いてありました。既得権益が減るので当然のことです。<帝国>で新しい公爵領が分離独立する件にも同じ問題があるのではないでしょうか。しかし、この問題に関しては<帝国>の貴族制度の基幹の一つである「代理投票権」のことを考慮しては? と思ったのです。円満に独立を認めれば、その新しい公爵は「代理投票権」を旧主に与えてくれるかもしれないのです)




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永亭 2023/12/31(Sun) 11:16 No.1706

Ficantについての考察 その4

トラベラー宇宙で記述済みの設定を利用して、より過激な観光立国の計画を立ててみます。

皇太女シエンシア・イフェジニアは、偵察局の活動を後援し科学に興味を持っていることが知られています。
1088年生まれなので、1100年代の約100年間は皇太女として女帝として「彼女の世紀」になるといってもよいでしょう。
Ficantの生態系に対する学術調査結果をシエンシア・イフェジニア殿下にプロデュースしますっ!!
ヴィリス星域の各星系ではなく、キャピタルにFicant動物園を建設しますっ!!
(コア宙域までの輸送業務にはテュケラ運輸かインペリアル運輸の協力を仰ぐことになるかもしれません。あるいは偵察局が協力してくれないものでしょうか)
(首都星キャピタルのアルベラトラ大宮殿には、帝国全土から集められた動植物による「大庭園」と「水族館」がありますが、それとは独立してFicantからの生態系だけで構成する動物園です)

(そのプロデュースの結果、)「シエンシア・イフェジニア殿下(シエンシア・イフェジニア陛下)のお気に入りのFicantの生態系を現地まで観に行こう」という観光立国です。
お客様は、帝国全土の帝国市民です。
(近年、リファレンス星系についての詳細情報が明らかになり、それを考慮するとキャピタルよりもリファレンスにFicant動物園を建設するハードルのほうが低いように思われます。しかし、リファレンスにFicant動物園を建設しても、マニアな客層にしか刺さらない可能性があります。やはり、キャピタルにFicant動物園を建設するべきでしょう)

とはいえ、捕らぬ狸の皮算用、初期投資に対してリターンが少ないような気がします。
(観光資源の例として、コア宙域Bunkeria星域Lalandra(0821)にある、コア宙域の覇権をサイリーアン連邦と争って敗れ去った恒星間国家Interstellar Confederacyの「海軍史博物館」が星外から観光客が呼び込めるのなら、Ficantの生態系でも観光客が呼び込めるものに思えます)
(ホビージャパンの翻訳で「シリア」「シリーン」の訳語があてられた「Sylea」「Sylean」という固有名詞は、小説「Agent of the Imperium」のオーディオブックにおいて「クラウドファンディング参加者配布版」「一般流通版」のどちらのヴァージョンでも「サイリーア」「サイリーアン」という発音であることが確認できたので、「Sylean Federation」に「サイリーアン連邦」の訳語を私はあてることにしています)

Ficantについて、富国のために「観光立国」以外の方策が何かないものでしょうか。

生態系に対する学術調査とは関係なく、それとは別に発表された公式設定を検証してみた結果、Ficantが強国化を目指すのなら観光立国よりも移民受け入れによる人口増による強国化を行うべきだと私は思うのです。

1年に約1パーセク(3.26光年)弱という光速を超える速度で(41.47年に40パーセクの速度)、強力な超能力的現象である始祖人の女帝波が銀河核方向から本土を直撃したことにより、支配階級・指導者層である超能力者たちが発狂(madness)・狂暴化(violence)・自殺(suicide)し、ゾダーン連盟はあっけなく滅びてしまいますが、その結果として大量の難民が発生します。
ゾダーン難民を受け入れたFicantも人口レベルが3から6に上がりましたが、政治体制を変更することもなく、それに耐えることができました。
それに耐えるポテンシャルがFicant社会にはあるのです。

この既出情報は、(難民ではなく)移民の受け入れによる人口増でも社会が激変しないポテンシャルがFicantにあると読み替えてもよいでしょう。

そのポテンシャルを利用しての、移民受け入れ・人口増加による国力の強大化です。
この場合は生態系の学術調査の結果を利用した観光立国とは違い、MgT(あるいはトラベラーヒーロー、T5)ではなくCTでもOKの事案です。

ただし、この件はいずれ訪れる未来のことを考慮するとちょっと考え込んでしまう事案でもあります。
MT期にトロ―ジャン・リーチ宙域のドライナックス王国に訪れると思われる運命を考えると、Ficantの「移民受け入れ・人口増加による国力の強大化」についても「どうなんだろう」と思ってしまうのです。

MgT2のキャンペーンシナリオ「パイレーツ・オブ・ドライナックス」(分類でいうと、「パイレーツ・オブ・ドライナックス」は「キャンペーンシナリオ」というよりは「メタプロット」かもしれません)でプレイヤーキャラクター達はドライナックス王国に雇われた私掠船の乗組員になり、トロ―ジャン・リーチ宙域中を荒らしまわります。
その最終目的は、シンダル帝国の後継国家であった過去の偉大なるドライナックス王国の再興です。
しかし、「偉大なるドライナックス王国」を再興させても、MT期にドライナックス王国を含むトロ―ジャン・リーチ宙域がアスランのイハトイ艦隊に蹂躙されてしまう結果が見えていたら、その再興とはなんなのかと考えてしまうのです。

同様に、「移民受け入れ・人口増加」でFicantの国力を強大化させてもゾダーン難民の大量流入による人口増加が後にあることを考えると、その行為に意味はあるのかと考えてしまいました。

Ficant が1105年時点で移民受け入れ策を採用したことにより、後にゾダーン難民の大量流入を受け入れざるを得なかった時に社会に混乱や変動がなかった下地を作ることができていたと解釈することも可能かもしれません。

一方、こんな噂もささやかれているのです。
Ficantが人類の居住に適しているのに、大規模な植民の対象地にならないのは何故なのか。
理由は、交通が不便なことにもあります。ゾダーンの脅威が近いことも入植が忌避される理由でしょう。
しかし、陰謀論者たちはささやきます。
帝国当局は、知られざる理由によってFicantが大規模な植民の対象地となるのを妨げているのだと。

このようなオフィシャル設定が存在しているのです(一字一句を逐語訳するのは面倒なので、英文を読んでその内容を理解した後に辞書も引かないで原文も参照せず記憶した内容を意訳してからその精度を見てみるというプロセスを行なったのに、自動翻訳のような生気のない文章になってしまいましたが改稿はしません)。
Ficantが強国化を目指すのなら、移民受け入れにしろ観光立国にしろ、まずこの問題を解決すべきではないでしょうか。
前述しましたが、数字だけ見ていても駄目なのです。

「知られざる理由」とは何なのか。
「押すなよ!押すなよ!絶対に押すなよ!」が「押せ!」という意味なのと同じで、ここは「創作しろ!」と言っているように思います。
一見すると読み飛ばしてしまうような記述ですが、ここに気が付いた人はそのポイントを発展させて創作してもよいのです。

ここで、この件で暗躍する帝国当局の代理人に登場していただきましょう。
皇帝委任状を所持する代理人ではなく、ウエハースを挿入したDecider(決断者)ジョナサン・ブランドを登場させればプレイヤーたちに喜ばれるのではないでしょうか。
<第3帝国>第34代女帝マーガレット一世(在位688〜736)をトンネル崩落による事故死に見せかけて殺害した人物が敵に回ったと知ったら喜んでもらえないかもしれません。
(「事故死 → 実は殺害された」は、前述の「星域政府」についての私の考察「設定変更」というよりも、「真相判明」です)
(「真相判明」といえば、ソースブック「Out of the Darkness」で皇帝ルカンが兄ヴァリアンの殺害を独白しています。ただ、本当は殺していないのにまわり中から濡れ衣を着せられ続けて自暴自棄になってそう答えたとも捉えることができる文言かもしれません。どちらなのか、私の英語力ではその判別はできません)
(プレイヤーたちが首都星キャピタルで皇帝ストレフォン・皇太女シエンシア・皇子ルカン・イレリシュ大公デュリナー・デネブ大公ノリスを演じる、権謀術数のマルチプレイヤーゲーム「Eve of Rebellion(反乱前夜)」ではルカンがヴァリアンを殺害しているのが既成事実ですが)
永亭 2023/12/31(Sun) 11:16 No.1705

Ficantについての考察 その3

話題が脇に逸れ過ぎました。元に戻します。

Ficantに領主がいないこと以外の、Ficantの設定も検討してみます。

ローレンヴァースでは、Ficantの特異な生態系に対して学術調査が行われています。

これはFicantの観光の目玉にならないでしょうか。
もしそうだとしたら、学術調査が終わって結果が出るのを待ってから観光立国の計画を立てても遅くはなく、「フィカーント(E567353-5)の領主」(実在するとして)は勇み足で「やる気のある無能(無能な働き者)」と評価できます。

問題があるとしたらローレンヴァース(帝国歴1120年)で最近調査が始まったのなら、CTの時代では調査すら始まっていないだろうという点です。

MT期に<帝国>本土から分断されたデネブ領域でヴァルグル海賊対策に新造されたシドカイ級巡洋艦が何故かマングース・トラベラー(MgT)に登場した例を、ここで当てはめてみるのはどうでしょうか。

CTの未来であるMT。
CTではまだ存在しないMTのシドカイ級がCTに登場したら歴史改変になってしまいますが、CTとは「別の1105年」であるMgTにならシドカイ級は登場してもOKなのではという考え方です。
(MTのシドカイ級については記事内容を私が誤読して記憶をインプットした可能性もあるため、後で再調査しておきます)
(MTのシドカイ級の情報が記載されている本も、今からでは入手難易度の高い本です。しかし、MgTでシドカイ級を取り上げたことによりシドカイ級についての情報入手難易度は下がったと見做せます)
(MTのシドカイ級の存在を知らない人がMgTのシドカイ級を見て、CTにシドカイ級を転用した場合は……まあ、犯罪ではないし、指摘された時にその人がどういう対応をするかによります)
(MTのシドカイ級の存在を知らない人がMgTのシドカイ級を見て、MTにシドカイ級を転用した場合は……面白過ぎます。数値が一致するのかを確認したいので、ぜひそういう人が現れて欲しいと思ってしまいます)

CTの未来であるローレンヴァース。
CTではまだ始まってさえいないであろう、Ficantの生態系に対する学術調査がCTで行われていることにしたのならば歴史改変になってしまいますが、CTとは「別の1105年」であるMgT(あるいはトラベラーヒーロー、T5)でなら、既に学術調査は終わっているとしてもOKなのではという考え方です。

これが、シドカイ級巡洋艦の例を当てはめてみる考え方です。

(「MgTの宇宙は、CTの宇宙とは違います」という設定変更をMgTでは意図的に多く行っている印象があります。例えばライトニング級の船内見取り図とか。ライトニング級船内見取り図の場合、うっかり間違えたとは思えないので故意に差異を設定したのがわかります)

Ficantの生態系がたくさんの観光客を呼び込める、魅力的な生態系だったらよいと思いますが……そこは話が進まなくなるので、そう創作してもよいでしょう。

ヴィリス星域の各星系にFicant動物園を作って観光客の興味を引くようなことはしません。
日本の動物園でコアラを見たあと、さらにオーストラリアまで観光でコアラを見に行く人たちがどのぐらいいますか。
(日本だけでなく、世界規模で見れば意外と多いかもしれません。さらに、コアラだけでなくカンガルーやタスマニアデビルのことにまで範囲を拡げて考えれば。しかし、それでは考察が進まないので、その考えは却下します)
永亭 2023/12/31(Sun) 11:16 No.1704

Ficantについての考察 その2

したがって、この十分に与えられたヒントから考察すると、この案件は詐欺です。
投資などもってのほかです。

詐欺に簡単に引っかかる人は、上手い話の「数字」だけを検討しているから、こんな雑で見え透いた詐欺案件に引っかかるのでしょう。

この銀行員はヴィリス星域内の星系の年間の旅客数・貨物数を実数で上げていますが、どの資料からどのような計算式で得たのかも不明の数値です。
信用するに足る数値ではありません。
「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」という良き例でしょう。

この銀行員が「これは詐欺案件ではありません」と発言したとしても、詐欺師が自分のことを詐欺師と認めるわけがないので、その言葉に耳を傾ける必要もありません。

他にも「ヴィリス星域公爵閣下のお財布」(2023/07/16(Sun) 16:35)がどうのこうのという発言があり、それもこの案件が詐欺であることを証拠立てることになります。

ヴィリス星域はリジャイナ公爵領の一部なので、ヴィリス星域公爵という爵位は<帝国>には存在しません。
アラミス星域を舞台としたキャンペーンシナリオ「トラベラー・アドベンチャー」でアラミス星域にアラミス星域公爵がいないことが明らかにされましたが、ヴィリス星域もそれと同じです。ヴィリス星域にヴィリス星域公爵は存在しません。

2023年6月下旬、山梨県で収穫前の桃の大量盗難事件が発生し、その直後にメルカリで青い部分の目立つ、熟していない桃が大量に出品されました。
この件を怪しんだ人が出品者に質問をしたところ、出品者は桃の産地を「山崎県産」と答えたとのことです。
「山崎県」という県が日本に存在しないことは、まともな大人の日本人には常識です。小学生にだってわかることです。
この事件の背景に外国人盗賊団の存在がうかがわれます。

スピンワード・マーチ宙域を任地とする星域公爵(星域女公爵を含む)は7人しかいません。
ヴィリス星域公爵が存在しないことは、スピンワード・マーチ宙域に住む大人の帝国市民なら常識として持っているはずの知識です。小学生にだってわかることかもしれません。
これは、そんなことも知らない外国からの雑な詐欺案件の可能性があります。

前述したように、「ヴィリス星域」が舞台ではなく「A星系B社」ならば検討の余地もあったかもしれませんが、「ヴィリス星域」を舞台とする以上、「フィカーント(E567353-5)の領主」「ヴィリス星域公爵閣下」等の「ヴィリス星域」に存在しない貴族のことに言及されていては、「有栖川宮詐欺事件」と同様にこの案件は詐欺案件と見なさざるを得ません。

TRPGの背景世界の設定について、「その本にしか書いてない情報。そして、その本の入手難易度は高い」という場合もあります(トラベラーで例を上げると、「<第3帝国>レントリ王朝の歴代皇帝は長命」「ヴィラニ人は長命」という設定は、色々な本に書いてあります。しかし、「レントリ家はヴィラニ人」と書いてある本は私の知る限り一冊のみで、その入手難易度は高いです。別の例を上げます。最近DriveThruRPGの「7月のクリスマスセール」で、セール対象だったので2023年4月に刊行されたばかりの「The Trailing Frontier」を買いました。このサプリメントは、ゲイトウェイ宙域も舞台とするので異星人種ドロシャヴが当然のごとく取り上げられていました。驚くべきことにドロシャヴの正体についての言及が(あくまでも仮説としてではあるものの)このサプリメントのドロシャヴの記事の中にありました。ゲイトウェイ領域の4宙域のワールドガイドである2004年刊行の「Gateway to Destiny」にドロシャヴの記事はあってもドロシャヴの正体についての言及はありませんでしたが、「The Trailing Frontier」刊行の結果、ドロシャヴの正体について書いてあるのは1993年刊行の入手難易度の高い本一冊だけという事態は30年経ってようやく解消されました。さらにもう一例を上げます。アスラン帝国内には、その文化を受け入れたソロマニ系人類種が多数住んでいることは多くのサプリメントに書いてあります。この人類種をゾディア氏族と名付けているのは私が知る限り入手困難な一冊だけです。ゾディア氏族については「Traveller Wiki」に記事があるものの、その名前を知らなければ検索してそこにたどり着くこともできないでしょう。遺伝子操作により、独りぼっちになっても寂しさで死んでしまうことのないククリー人という設定も入手難易度の高い、とある本にしか書いてなかったと思います)。
しかし、この案件はそうではなく、今回の検証ではヴィリス星域について特に知られていない、入手難易度の高い本にしか書いていない情報を私は使ったわけではありません。
(「The Trailing Frontier」は、買ったばかりなので部分的に軽く目を通しただけですが、ドロシャヴだけではなく、あの「The Lords of Thunder(雷(いかずち)の諸侯)」についても3ページに渡り詳細な記事があるのが素晴らしいと思いました。帝国歴1158年にククリー母星キルールを蹂躙して、「全グナーク(肉食人種を意味するククリー語)の根絶という、ククリーの聖なるミッション(the holy mission of the K’Kree – the extermination of all G’naak)」の不履行を理由に90秒という簡単な裁判後に「二千世界の草原王」を処刑し(この結果、ククリー人の恒星間国家「二千世界」は滅亡)、「既知宇宙から全ての肉食人種の完全根絶」(the total extermination of all meat-eaters in Charted Space)を標榜する「雷(いかずち)の神々たる偉大な覇者(the Great Dominate of the Gods of Thunder)」の母体となった過激派ククリー「The Lords of Thunder」。人種の垣根を越えて、ソロマニ・ヴィラニ・ゾダーン等で構成された「全人類連合大艦隊(the Grand Fleet of All Humaniti)」とDominateとのそれぞれの文明を賭けた壮絶な艦隊決戦(Battle of Gateway)は胸アツの展開(連合大艦隊の危機に、ルカン大帝(Lucan the Great)AI座乗艦インヴィンシブル率いる黒色帝国(Black Imperium)艦隊が救援に駆けつける等)でしたから、Dominateの根源である「The Lords of Thunder」についてのまとまった情報が読めるのは良いことです)

また、「ヴィリス星域公爵」以外にも「ヴィリス星域政府」という言葉が安易に使用されています。
(2023/07/29(Sat) 00:49)

「ヴィリス星域」に存在しない貴族の件とは違い、「星域政府という言葉を使ってはいけない」「使っている人は詐欺師」と言っているわけではありません。
「トラベラー宇宙とはどのような世界か」を他者と議論する時、オフィシャル設定と創作設定の区別をつけて議論しなければならないのは当然のことですが、「星域政府」には議論できるだけのオフィシャル設定はありません(私はそれを確認済みです。「あなたが知らないだけで星域政府についてはこんな資料があります」という方がいらっしゃるのなら、ぜひ教えを乞いたいです)。創作部分が多くなれば、それは「トラベラー宇宙での星域政府」についての議論ではありません。
「星域政府」には議論できるだけのオフィシャル設定が存在しないのならば、他者とトラベラー宇宙に関して議論する時に存在することがさも当然の如く安易に「ヴィリス星域政府」とだけ言及すべきではないとは思っています。
議論の出発点も着地点も見えないからです。
(私もあらゆる資料を読み込んだわけではありませんが、「星域政府」という設定はトラベラー宇宙において「過去には存在した」が「現在では不採用になった」設定ではないかと思われる情報を既に集めています。トラベラーはフィクションなのでそういうことも起こりえます)
(「星域政府」について言及のあるヴァージョンはCT・TNE・GTの3つで、それ以外には私は見たことがありません。しかし、「星域政府」についての情報収集活動決定以前に情報を目にしていて頭にインプット出来ていなかった可能性もあります。例えば、The Travellers' Digest 第21号に掲載されたMTのシナリオ「The Pirates of Tetrini」は、ルカン陛下にさらなる忠誠を尽くすためにルカン帝国から独立宣言をするという「え? どういうこと?」なオアシス公国(ザルシャガル宙域)を舞台としますが、シナリオ上で「星域政府」だったか「公国政府」だったか「特に言及無し」だったか一切記憶しておりません。現品をどこにやったかが不明なので、すぐに再読して確認することもできません。オアシス公国はトラベラー史に「爪痕」を残している存在なので、記憶しているのですが)
(TravellerWikiで「Subsector government」を検索しても記事はヒットしません)
永亭 2023/12/31(Sun) 11:15 No.1703

Ficantについての考察

おはようございます。

この掲示板には10年ぐらい前に別のハンドルネームで数回ほど投稿しましたが、今回のFicantの話題に遅ればせながら参加させていただきたいと思います。

この掲示板の投稿には文字数制限(半角をどう解釈するか等にもよるのでしょうが、3500文字〜4000文字ぐらい?)があるようですので、複数回に分けての連続投稿をいたします。
(連続投稿の終了がわかりやすいように、最終投稿の最後は「以上」の語で締めます)

(「フィカーント」ではなくFicantとアルファベット表記のままにしたのは、Ficantのカタカナ表記は「ファイキャント」もしくは「フィキャント」が正しいのではないかと思ったからです。読み上げサイト「音読さん」でFicantを入力したところ、その発音は「フィーキャント」でした。形容詞「significant」の発音は「シグニフィキャント」です。ホビージャパンの翻訳で、(英和辞書にも載っている単語である)Ardenのカタカナ表記が「CT → MT」で「アードン → アーデン」に変更されたように、スピンワード・マーチ宙域の400以上の星系名を一度にアルファベットからカタカナに翻訳しなければならなかったのですから、CTでの最初の発表時に多少雑な日本語表記があったとしても(40年も前のことですし)翻訳者を非難することを私はしません。考察等でピックアップする時に原書と照らし合わせてその都度に対象の単語のカタカナ表記を気にすればよいことでしょう。今回の考察をするにあたり、「フィカーント」の表記は違うかなと私は思いました)
(この掲示板で過去に「ミクロマン? 懐かしい」的に話題になったこともありますし、世代的に同意される方も多いかと思われますが、私は少年時代に「ミクロマン」が好きで(今も好きです。これは、私の「歴史好き」「架空歴史・架空世界好き」「SF好き」の原点かもしれません。そして、それは私の「トラベラー好き」にも繋がっているのです)、Ardenのカタカナ表記がアードンからアーデンに変更された時に、アーデンという言葉に激しく反応してしまい、即座に英和辞書を引き、その時にArdenが英和辞書に載っている単語であり、定訳のカタカナ表記がアーデンであることを知りました)
(CTでの訳語「アードン連合」は、MTの訳語では「アーデン連邦」となりました。ホビージャパン翻訳版はCTからMTに切り変わる時に、「federation」は「連邦」、「confederation」は「連合」、「league」は「同盟」が定訳になったことによる変更と思われます。だから、「Federation of Arden」は「アードン連合」から「アーデン連邦」になったのです。当時、原書版で情報を得ていて翻訳版と訳語のつき合わせていた人には「30年以上も前のことで何を今更」な常識と思われますが、そうでない人もいるかもしれないので書いておきます)
(「ソロマニ連合」「ダリアン連合」「ソード・ワールズ連合」の「連合」の原語は、「confederation」だったので、この「定訳化」時に大きな影響はありませんでした)

私は、3番目の「この検討を見送る」を選択します。

理由は、例として言及された「A星系B社」ではなく「ヴィリス星域」が舞台だからです。

ヴィリス星域のFicant星系に領主はいません。
現実世界に例にとれば、断絶した宮家のご落胤を詐称した人物による「有栖川宮詐欺事件」が思い浮かびます。
実在しないFicantの領主が登場する、この案件は「有栖川宮詐欺事件」と同様に詐欺の可能性があります。
そのため、「この検討を見送る」を選ぶのが正解と私は判断いたしました。

「詐欺 日本語 おかしい」で検索すれば、日本語がおかしい「詐欺サイト」「詐欺メール」等についての様々な情報がヒットします。

ここで、この話を持ち掛けた銀行員の言葉を分析してみましょう。

「今度、フィカーント(E567353-5)の領主が一念発起して観光に入れることになりました。
まずは滞在型ホテルを建設して、順次リゾート地として中長期滞在客を狙ったヴィリスからの観光客をターゲットにしたビジネスプランを計画中なのです」(原文のまま)
(2023/07/14(Fri) 21:42)

「一念発起」とは、「いままで不真面目にダラダラと生きてきましたが、これからは真面目になります。そう決意しました」という意味です。
仏教由来の言葉ですが、一般的な場面で使用しても構いません。
しかし、その意味を考えると「一念発起」した本人が使うのは構いませんが、他人を紹介する時に使っていい言葉なのでしょうか。
少なくとも銀行員が取引先の領主様を第三者に紹介する時に使っていい言葉とは思えません。
(最近、漫画「高校生家族」を読み返したところ、第2話(2020年9月7日(月)発売の週刊少年ジャンプNo.40に第1話と同時掲載)の入学式のシーンで8歳の娘(高校1年生)が45歳の自分の父親(高校1年生)を紹介する時に「一念発起」を使っていましたが?)
(断捨離の前に、購入した週刊漫画誌の掲載漫画を再読していて発見しました)

「観光に入れる」も「観光に力を入れる」の間違いでしょう。

「滞在型ホテル」という言葉を私は聞いたことがありません(この言葉に対義する「滞在しないホテル」とはなんなのでしょうか。ホテル内レストランに食事だけを目的に訪れて宿泊をしないお客さんもいますが、それはそのホテルが宿泊できないことを意味しません。私個人の経験では、お金持ちの親戚が自宅に数十人のお客さんを呼んで親族行事を行った時にホテルニューオータニのケイタリングサービスを利用していたことに遭遇したことがありました)。
この場合は、「滞在型ホテル」ではなく「長期滞在型ホテル」が正しい用語です。

「中長期滞在客を狙ったヴィリスからの観光客をターゲットにした」も、「中長期滞在客を狙い、ヴィリスからの観光客をターゲットにした」もしくは「中長期滞在客を狙って、ヴィリスからの観光客をターゲットにした」となるのが(この部分の文章だけで正しい日本語を考察するのならば)正しい言葉遣いです。
対句としてあえてこの表現を行なったとは思われない、「中長期滞在客を狙った」「観光客をターゲットにした」と一文の中に同じ意味合いの言葉が推敲されずに繰り返されているのも、意味不明な文章の原因です。

「ビジネスプランを計画中」も、「馬から落馬」や「頭が頭痛」と同じで正しい日本語の言葉遣いではありません。
「プラン」は日本語で「計画」という意味だからです。つまり、「ビジネスプランを計画中」とは「ビジネス計画を計画中」になってしまうからです。
「計画が進行中」「プランが進行中」「計画を立案」「プランを立案」等が正しい言葉遣いです。

「順次」も「副詞的に用いる」のならば、この位置にあるのはおかしいです。
どの位置にあるのが正しいかはわかりません。この文全体がおかしいからです。
つまり、「まずは長期滞在型ホテルを順次建設して」なのか、「順次計画中」なのか、どちらに修正すべきなのかを決めることができないということです。
前者だと計画中なのに既にホテルを建設し始めている文章になるし(「まずは長期滞在型ホテルを順次建設して」は「まずは長期滞在型ホテルを順次建設する予定で」と改稿する必要があるでしょう)、後者だと計画を「順次」立てている無計画でおかしな人になってしまいます。
おかしな文に対してこの部分はおかしいと指摘はできても、文全体を正しく改めるのは私の仕事ではないから、これ以上のことはしません。

繰り返しますが、「詐欺 日本語 おかしい」です。

「今度、フィカーント(E567353-5)の領主が一念発起して観光に入れることになりました。
まずは滞在型ホテルを建設して、順次リゾート地として中長期滞在客を狙ったヴィリスからの観光客をターゲットにしたビジネスプランを計画中なのです」(原文のまま)

たったこれだけの短文に、あまりにも沢山のおかしな言葉遣いが存在するのも変だと感じるかもしれません。
しかし、プレイヤーのアバターであるPCの五感が制限され(ダンジョンの見取り図を上から見るという「黒子のバスケ」のイーグルアイのような、一般人では持ち得ない特殊な感覚も付与されることもありますが)、現実世界と同じほどの経験も知識も感情(熱量)もプレイヤーにはないTRPGでは「過剰なヒント」を出すことが許されています。
(例として、トラベラーのシナリオ「黄昏の峰へ」でゾダーン秘密部隊がいた世界の海の名がShivvaでした。ゾダーンにShivva級パトロール・フリゲートがあるのは有名です。このシナリオを読んだ当時、「そんなヒントは変」とツッコミを入れた人も多いことでしょうが(私はツッコミました)、これは「許されている過剰なヒント」なので、問題はないのです)
(「ヒント」を過剰に出すのはもちろん、何度も鑑賞できる映像作品や小説、漫画と違って「伏線」も気が付いてもらえない可能性があるので、「これは伏線だからね」とハッキリとプレイヤーに宣言した方が良いとのアドバイスが書いてあったTRPG入門書を読んだ記憶があります)
永亭 2023/12/31(Sun) 11:15 No.1702

お返事として。

rom様

>アステロイドベルトのある星系だと手頃な規模の小惑星を主世界軌道に曳航して使ってそう
ええ、ご指摘の通り、軌道宇宙港の構造体としてアステロイドベルトの手頃な大きさの岩石を使用する、というタイプはあるかと思います。
しかし、これまた色々と制約があって、どの軌道に設置するのかでも違ってきて、あまり低軌道だと制御できず落下して大惨事になんてなりかねませんよね。
ですので、軌道宇宙港自体が巨大な宇宙船で通常ドライブを持っている、なんてこともあり得そうです。
そういうのも含めて、安全管理もされて、アステロイドベルトを軌道宇宙港として使用する魅力」利点は充分あるかと存じます。

他にも衛星表面に建設するとか、小さな構造物をブロックのように連結させて用途に対応するなんて手段もあるでしょうね。
つまりは、軌道宇宙港はアイデアでその世界の懐と要求事項をどう満足させるか、ということになるのでしょう。
逆に言えば、軌道宇宙港を見ればその世界の事情が透けて見える、のかも知れませんよね。


れいこCEO

>他の選択肢があったのかなぁ……やっぱり酒場に行く気がします>酒場3連荘
いえいえ、トラベラー協会経営のレストランもあれば、船員向けのお土産屋、それに船具店など選択肢はあると思いますよ。
いつものレトルトなレンチン料理ではなく、新鮮な肉や魚を食べることができるのはこの時がチャンスですし。
文化の違いも出て、同じ料理でも食べ方が違ってきたりと、この辺もレフリーの腕の見せ所でしょうか。
その星系の目玉な観光スポットもあるでしょうから行ってみるのも一興ですよね。
街をぶらぶらしているだけでも雰囲気がそれぞれ違っていて、なんてことになるでしょうし。
何よりも偶然の遭遇で厄介ごと、いやチャンスが向こうから舞い込んでくる下地になります。
酒場に籠って飲んだくれるだけではない旅の楽しみ方があると存じますよ。
大臣 2023/11/05(Sun) 12:23 No.1701

宇宙港街はお楽しみと危険が一杯

大臣さん
力の入った文章ありがとうございました。

特に宇宙港街の説明が良かったです。
トラベラーの情報収集の基本は、
「酒場に行く」
「品のいい良い酒場に行く」(追い出される)
「ガラの悪い酒場に行く」(トラブルに巻き込まれるorギャンブルで損する」
というのが陸(おか)に上がった宇宙船乗りの典型例だったのかな、と思いました()

もし今プレイしたら、他の選択肢があったのかなぁ……やっぱり酒場に行く気がします>酒場3連荘
れいこ 2023/11/02(Thu) 20:13 No.1700

アステロイド軌道宇宙港

軌道宇宙港ですが、アステロイドベルトのある星系だと手頃な規模の小惑星を主世界軌道に曳航して使ってそうですよね。
曳航費用はアステロイド船体のルールから安価な事は判ってますし。
着陸プラットフォームもメンテナンス機能のある格納庫も用意出来そうです。
rom 2023/10/30(Mon) 23:37 No.1699

宇宙港について(その5)

3.宇宙港街
トラベラーで必ずお世話になる、情報や噂を聞きつけるでもそうですし、パトロンに出会う場所としてポピュラーなのがご存じかつおなじみの宇宙港街です。
が、どんな雰囲気の場所かはあってもきちんと設定が決まっているものではなさそうですので、幾つかバリエーションを含めて考えてみましょう。

3.1宇宙港に付属する場合
出入国カウンター(イミグレーションオフィス)を通らずまだ宇宙港の敷地内にある宇宙港街です。イミグレは恐らく検問所みたいな感じでしょうか。
このケースでは星系の法律は宇宙港街では適用されず、地元警察は管轄外で、治安維持は宇宙港の治安警備部門が担います。
ですので治安レベルが適用されず、法律の適用も異なるということです。
関税がない分、安く買えるとか、地元では手に入らない商品が手に入るとか色々と宇宙港街外の星系内部の市場事情とは異なる点がありそうです。
また宇宙港街で働く人々は外部に暮らしていて、仕事で入ってくる設定なのか、住民なのかでも星系内での政治的な扱いも違いそうです。
つまり、このケースでの宇宙港街の住民ならば課税逃れも可能なので住民としてカウントされていないかも知れません。

3.2宇宙港に付属しない場合
出入国カウンター(イミグレーションオフィス)の外側、つまり星系政府の管轄として入星域した状況で存在している宇宙港街です。
成田空港で言えば成田市内がそんな関係性と言えばなんとなくイメージできるかと存じます。
この宇宙港街で購入できるものはこの星系住民と同じ価格で同じ商品のみです。
また接するNPCの多くはこの星系の住民ですので、常識や嗜好も星系に合った行動になります。
法律は星系政府の定めたものが適用されて、治安レベルも当然適用されます。
治安警察は地元の警察あるいは軍隊が司り、外交特権や階級特権がない限りは優遇されることはありません。
むしろ排他的な星系であれば苛烈に扱われる可能性すらあることでしょう。

3.3宇宙港街の条件とは何か
まず、宇宙港と隣接あるいはアクセスがしやすい市街地であることが条件です。
フェンス1枚隔てて、出入国カウンター(イミグレーションオフィス)を出れば宇宙港の場合もあるでしょうし、
鉄道や車で何時間もかかる場合もあるでしょう。
しかし便数はともかく、公共交通路で接続させている場合が殆どでしょう。
なぜならば、宇宙港街自体の主たる収入源は宇宙を旅行している旅人たちや船員たちです。
彼らが買い物をして、飲み食いをして、できれば有り金を落としてもらえれば上々です。
ですので、宇宙港街は宇宙港とアクセスが悪いと困る訳です。
宇宙港街の雰囲気をどう作り込むかはレフリーの腕の見せ所の1つでしょう。
行くところが酒場しかないのでは味気なさすぎですし、ルールブックのカタログ品しか買えないのではつまりませんよね。
あるモノと無いもの、珍しい情報やNPC達や公共あるいはナイショのニュースなど街の雰囲気に乗せれば
プレイヤー達が異世界旅行を楽しむことができるでしょう。

酒場のほかにショッピング街やディープな専門店街、はたまたマニアックな趣味に走るいろいろな店もあるでしょうし、
エアラフトや宇宙小艇を取り扱うなんて代理店もあることでしょう。
はたまたカジノやクラブやゲームセンターあるいは違法薬物を取り扱う店やそれらを取り仕切るギャングなんてのも徘徊していることでしょう。
つまり、お行儀よく作る街もあれば、猥雑になる街もあって、その理由は様々ではありますが、理由が存在しています。
治安当局や政府や軍との関係性や市民の方向性などを考慮すると自然と定まってきますので、そういう街並みを考えるだけでも
宇宙旅行の醍醐味を味わうことができる調味料となるでしょうね。

4.最後に
簡単に済むかと思って始めてみた宇宙港についてですが、やってみてバリエーションの多様性に改めて考えさせられた次第です。
トラベラーでは誰でも経歴が終わって、なけなしの一時金とわずかな支給品だけで宇宙港の職安カウンター前に放り出される経験をされた方も多いかと思いますが、
その宇宙港にしてもこれだけ多種多様で色々な機能があり、多くの人が働いている、ということが伺えると存じます。
今回の投稿では本職も考えを整理できたと思います。
他にも、こんなバリエーションは?という方がいらっしゃったら是非ともお教えください。
また、貴方のトラベラー宇宙での冒険の一助になれば幸いです。
大臣 2023/10/25(Wed) 20:28 No.1698

宇宙港について(その4)

れいこCEO ありがとうございます。
宇宙港街までまだもう少しですが、ご期待にそえる様、頑張ります。

では、今回は宇宙の惑星や衛星軌道上にある宇宙港を考えて参りたいと存じます。

2.軌道宇宙港
トラベラーで忘れてはならないのが、軌道上に設置される型の宇宙港です。以下、軌道宇宙港と呼称します。
同じく、旅客港、貨物港、軍港の3種類になりますが、建設費用や維持費が地上設置型よりも高額になりますので、単能ではなく複数機能を有した宇宙港だと考えられるでしょう。

1)軌道宇宙港の設置される場所について
細かく考えれば、惑星から見て低軌道、静止軌道、遠軌道のどれが適切なのか、という議論になります。

今の地球のように将来的には星系外側への航行を考慮するのであれば断然に遠軌道が経済的です。
ですので一度この軌道宇宙港で荷降ろしや旅客の昇降をさせて、主世界が星系内の別の外惑星にある場合は遠軌道に常設されるでしょう。
主世界自体の惑星に軌道宇宙港がある場合はもう少し複雑になります。
その世界の経済力として、大きな軌道宇宙港が建設できない事情がある場合や技術力が足りない場合などは低軌道に設置して、
やがては廃棄せざる得ない状況になるでしょう。
逆に充分に資金や資材が投入できるなどの条件が整ってさえいれば、静止軌道に設置されるのではないでしょうか。
それ以外に主惑星と衛星等の重量が吊り合うラグランジェポイントに設置される可能性もあります。

2)軌道宇宙港の様式による区別
軌道宇宙港は先に申し上げた様に、荷役作業や旅客作業を行う設備ですので、他星系との交易をする宇宙船からの貨物と旅客のやり取りをスムーズかつ安全に行えることが前提になります。
それには以下の2パターンが考えられるでしょう。
2)-1 軌道宇宙港にドッキングさせるケース
軌道宇宙港の構造物に宇宙船を連結してしまう方式です。
更に以下の3つに分かれることでしょう。
2)-1-1 宇宙船本体を軌道宇宙港に格納してしまう方式
宇宙船を軌道宇宙港の構造物内部に入れてしまい、隔壁を閉鎖して格納してしまう方式です。
トラベラーのルール的にはスペースは宇宙船の1.1倍が必要になることでしょう。
この方式の最大の利点はスムーズに貨物旅客のやりとりが可能であることでしょう。
また、宇宙船の保守点検や補給も同様に円滑かつ安全に作業可能でしょう。
難しいのは艦載艇ルールと同様な離発着の制限があり、軌道宇宙港の設備の数量によっては待機を余儀なくされることもあり得ます。
この辺りの離発着指示の捌き方は軌道宇宙港の管制官の腕の見せ処なのかも知れませんね。

2)-1-2 宇宙船を軌道宇宙港の外付けする方式
先の収納してしまう方式よりはるかにコンパクトで済む方式で、我々の国際宇宙ステーション(ISS)をイメージして頂ければしっくりくると思います。
この方式はドッキング装置の数によっては捌ける宇宙船が限られますが、コンパクトにできることで安価に建設が可能でしょう。
ちょうどトラベラーの宇宙船の形式の分散型を港にした感じです。
また最大の利点としては静止軌道など安定している限りは、増改築も自由度が高く、必要に応じた改造がされることでしょう。
この方式の最大の利点はまさしく分散型そのままで、離発着に制限がないことでしょう。
反面、ドッキング装置以外のハッチや搬出入口からの貨物や旅客の移動は難しく、宇宙空間での作業を要する場合もあることでしょう。

2)-1-3 複合タイプ
上記2ケースの複合した軌道宇宙港も存在することになると思います。
例えば、貴族所有船や高級旅客船は優先して構造物内部に収納する方で受け入れて、貨物港の機能は外付け方式で処理する、なんて住み分けになるのではないでしょうか。
トラベラーのルール的には、分散型かつ内部に艦載艇を内蔵する様な構造に近しい扱いになることでしょう。
これならば、両方式の利点も用いることができますし、欠点を補うこともできますので、この複合タイプが軌道宇宙港の形式としては実は一般的なのかも知れません。

2)-2 軌道宇宙港には連絡船を使うケース
この方式は全ての宇宙船は軌道宇宙港に直接乗り入れることはできません。
宇宙船は軌道上で安定した位置で宇宙港との相対位置を停止させ、シャトルや連絡艇や大型ボートなどで貨物旅客の軌道宇宙港への輸送を行います。
艦載艇を持っていない宇宙船も多いでしょうし、数が十分でない場合などに備えて軌道宇宙港側で小艇等による荷役サービスを請け負うことも一般的でしょう。
この方式の最大の利点は利用できる軌道が広大なので宇宙港の規模に制限されることなく、大量の宇宙船が捌けて、
結果的に多くの貨物や旅客が捌けることでしょう。
こうした宇宙船と軌道宇宙港を結ぶサービスを請け負う小艇乗りとその多種多量な小艇を管制するのは職人技ともいうべき至難さが付き纏いそうですが、
それでもこの方式ならば星系の離発着には制限もありませんし、第一どんな巨大な船舶であっても受け入れることが可能です。
ですので、軍港などでは、自軍の小艇を用いて、この方式の軌道宇宙港を採用している、なんてケースは多いかも知れません。

3)全ての港に共通する設備(軌道宇宙港)
スペースコロニーが主世界でもない限り、星系表面への貨物旅客のアクセスは必須です。
ですので、軌道宇宙港に到着した段階ではまだ終わっていません。貨物も荷先は地表にいることでしょうから納入したことになりませんので代金にならない訳です。
つまり、軌道宇宙港では地表とのシャトルサービスは必須です。
100排水素トン未満の小艇級シャトルも多いでしょうけど、貨物や旅客量によってはそれ以上の大型シャトルが運航されているケースもあるでしょう。
特に宇宙船に供給する燃料は膨大なので燃料用シャトルは地上からなのか、他の惑星から輸送する形式なのか、色々とあるかと思われます。
軌道宇宙港を安定して運用する資機材消耗品や人員の家族を含めたシャトルも考慮すると膨大な物量が必要になることが想像に難くありません。
また、可能性は様々ですが、飛来する物体、隕石もあるでしょうし、収拾しそこねた貨物コンテナやボルトなどの部品類も軌道宇宙港にとっては危険な存在です。
ですので、これらを専門で対処する部署なり請け負う企業体なりが存在することでしょう。

軌道宇宙港で従事する者ばかりでなく、シャトルを運航する者たちやそれを支える要員、軌道宇宙港の安全を守る者たちが一丸となって働くことによって
初めて我々冒険者の安全快適なトラベラーでの宇宙生活ができるのだとも言えるでしょう。
大臣 2023/10/24(Tue) 21:41 No.1697

お、おう……(すごい文章量に圧倒されている)

大臣さん

興味深く読ませていただいてます。
是非、宇宙港街のお話もして下さいね。楽しみにしてますっ
れいこ 2023/10/23(Mon) 23:23 No.1696

宇宙港について(その3)

2)貨物港
貨物港といっても、更に以下の2つに分かれます。
2)−1.商業港
貿易用貨物を取り扱う港です。
殆どの場合、コンテナや貨物船が貨物が対象になります。
その種類は多種多様で、自動車や燃料や穀物や鉱物資源、食料品や木材など建築資材や機械および化学製品など多岐に及びます。
この商業港で地上に降ろされた貨物はそれぞれ荷主の指定した納入場所に陸上輸送機関、例えば車両や鉄道などで輸送されて消費市場での卸業者や2次加工業者に輸送されていきます。

多種多様な貨物を取り扱う商業港で見られるのはまず荷捌き施設です。
コンテナを受け取り輸送するガントリークレーン、穀物などばら積み貨物(バルクカーゴ)を陸揚げするためのアンローダーをはじめとする各種の荷役設備、
それ以外にも一時的に置くコンテナヤード等の各種の貨物ヤード、陸上輸送側に荷役するクレーンや配送センターなど多岐に渡ります。

2)−2.工業港
工場に隣接して原材料や工業品を取り扱う港です。
こちらは商業港よりも単純かつ明快で、加工場たる工場に横付けして直接的に輸送されますので、その間の陸上輸送手段が短縮される利点があります。
例えば、化学工場に原材料を供給するケースなどが相当します。
この場合には、専用船が使われる場合も多く、船自体に荷役設備が搭載されており、
それとベルトコンベアや配管等で接続することで省力化かつ高速に荷下ろし作業ができる仕組みを有していることでしょう。

3)軍港
海洋での軍港は地形的に緊要な位置を有している必要があるが、トラベラーの場合では必ずしもその限りではなく絶対的な条件とは言い切れないでしょう。
既発表のシナリオでも中継施設や連絡所的な色彩の濃い海軍基地や偵察局基地がありますが、その規模は数人規模から宙域を越えての防衛能力を有する兵站基地まで様々です。
しかし、それでも性格上、他の港とは異なる要求仕様があります。
・軍事施設としての防衛能力を有すること
敵勢力が襲撃することを想定した防衛能力を有します。しかし規模や能力は様々なのは前述の通りです。
爆撃を考慮した迎撃機能を揃えているかも知れませんし、対爆用バンカーなどの設備を有しているかも知れません。
・通信および索敵能力を有すること
小さな軍港であってもこの通信および索敵能力は民間レベル以上に要求されます。
というのは、敵勢力が必ず電波的攻撃をまず最初に行うのは確実なので、基地機能をある程度まで保つ為には必須項目と言えるでしょう。
言い換えれば、この通信索敵能力が喪失してしまえば、軍事的な港としての機能を喪失してしまいます。
・兵站能力を有すること
軍港には軍用艦が寄港し、補給や休息を行ないます。
それらに必要な荷役設備や保管設備、休息用設備等が維持されていることが望ましいでしょう。
とはいえ、軍用艦の規模が大きければ満足に対応できない場合もあることでしょう。

4)全ての港に共通する設備(地上設置型)
トラベラーにおける地上設置型の宇宙港は我々が利用している空港に近い機能を有しています。

・離着陸機能
航空機、宇宙船が離着陸するための設備機能です。
以下の設備が該当します
滑走路、誘導路、管制塔、監視レーダー、通信設備、航空灯火、離発着誘導装置、電波標識、気象観測設備
宇宙船が反重力での垂直離発着機能があるならば、着陸床とでもいうべきヘリポートのような設備もこれに含まれます。

・機体待機・整備・補給機能
航空機、宇宙船が次の飛行に要する整備補給をするための設備機能です。
以下の設備が該当します。
駐機場(エプロン)、格納庫(整備場)、資材保管庫

飛行場の規模は滑走路の大きさ(長さ)と本数、駐機場の広さに伴う捌ける機体数で1日当たりの離発着量が決まります。
また、整備補給や旅客貨物の捌く速度でも同様に効率の良し悪しが決まるので、宇宙港の能力を考慮するのにはこうした要素が重要になってくるでしょう。

恐らく多くの星系では宇宙港は外部の星系との玄関口になります。いわゆるハブに相当することでしょう。
となれば、この宇宙港に併設して地方への空路や陸路が設けられていて、隣接して航空機用空港がある、なんてケースも多いのではないでしょうか。
大臣 2023/10/19(Thu) 21:10 No.1695

宇宙港について(その2)

1)旅客港
海外国内問わず、航空機に搭乗する場合に利用する空港がこの旅客港の大まかなイメージになるでしょう。
搭乗の旅客用のチェックインカウンター、待合用ロビーやラウンジ、コンコース、手荷物預かり所やボーダーサービスやロッカーなどの離発着客向け設備も必要です。
また、出入国カウンター(イミグレーションオフィス)は同じ恒星間国家であるので、存在しているかどうかはレフリー次第だと思いますが(要するに国内線ですので)
出入星系管理を考慮するとあっても不自然ではないと思います。
他には飲食用のレストランやスタンドバー、土産物を扱う売店、更にはリラクゼーションを提供する店舗や隣接したホテル、現地で利用できるレンタカー店舗などが考えられるでしょう。
大きな旅客港であれば、医療設備や薬局なども併設されていることがあります。

トラベラーでは大きな恒星間国家内部ではありますが、恐らく他の星系との輸出入品に対して関税や検疫がある場合が多いとも思われます。
更に違法な物品や武器等を持ち込まれない様な設備は必須でしょう。
となれば、検査ゲートや税関所や検疫所が設置されていることが考えられます。

また港内での犯罪に対処する為の専門の港湾警察が設置されていて、港湾内全域の治安維持任務に従事しているでしょう。
あるいは委託された警備会社からの警備員などが代替している可能性もありますし、港の性格によっては軍隊が治安維持を担当している場合があるでしょう。

この旅客港での必須設備としては、旅客船あるいは連絡用シャトルに搭乗する為の旅客用手荷物用の積み降ろし設備があります。
ボーディングブリッジみたいな待合・手続き設備から直接乗り込める型もあるでしょう。
しかし、この設備は大変便利でスムーズに旅客の移動ができるのですが、建物に航空機(トラベラーの場合は船舶や連絡シャトル)が隣接する為にスペースが限られる欠点があります。
ですので、階段を搭載したパッセンジャーステップ(タラップ車)を用いる場合や機体自身のタラップを使用して、旅客を機体近傍までバス輸送して搭乗してもらう方法が一般的でしょう。
またトラベラーとして存在するであろう軌道上での旅客港での搭乗方法は後述の軌道上港で検討することと致します。

手荷物積み降ろし設備は預けた手荷物ならば大抵の場合、パッケージ化したコンテナへ積み込んで、そのコンテナを機体へ格納することになります。
荷さばき場(ソーティング場)で仕分けされて、乗り換えの場合も含めて対応されます。
旅客が自身の手荷物を待っている状態なので、可能な限り早くかつ破損しないように対応する必要があります。
またこの際の短い時間で検疫違反や関税違反や違法物持ち込みなどの検査もしなくてはなりません。
ですので大型の旅客港ではノウハウや人員や設備数にも充分な配慮がされ混乱を防いでいることと考えられます。
大臣 2023/10/18(Wed) 23:49 No.1694

宇宙港について(その1)

トラベラーの世界観で必ずと言ってよいほどに皆さんが関係するのが宇宙港と宇宙港街だと思います。
今回はその掘り下げをちょっとやってみましょう。
まず最初に宇宙港について。
一口に宇宙港と言っても、イメージは多種多様だと思いますが、その辺を整理する一助になればと存じます。

1.港の種類について(地上設置型の場合)
我々の世界でも似た設備としては、航空機の離発着を扱う空港と船舶を扱う海洋の港があります。
その両者を併せ持ったイメージになるかと思われます。
港の機能としては、
1.宇宙船の離着陸
2.旅客・貨物の積み降ろし
3.宇宙船の整備・補給能力
4.旅客・貨物の集配拠点
が満足している必要があります。

空港にせよ港にせよ、大きく旅客港、貨物港、軍港に分かれます。
しかし、3種類が別々に設けられるケースばかりではなく、混合型が数多くあることでしょう。
トラベラー特有の軌道上に設置される宇宙港は別項目として、最初にまず地上設置型宇宙港を考えて参りましょう。
大臣 2023/10/18(Wed) 23:47 No.1693

「既に持っている」物の取り扱い

山中教授

>ワードローブ数個分のドレスやアクセサリーを所有していてしかるべきだったのでは?
そのあたりは彼女の例に限らず、冒険に出る前にレフリーとプレイヤーで相談して決めておくのでしょうね。
彼女の場合は急いで出奔したので、実家から持ち出せるものが殆どなく、一時金が持ち出せた最大限の現金、という設定だったかと思います。
それに行った経験はありませんが、社交界では最新デザインではないファッションの価値をどう当の本人達が評価するか、なのでしょうね。

考えてみれば他の経歴でのプレイヤーキャラクターも同様ですよね。
除隊特典と一時金だけしか所有権がない、なんてのは現実的には不自然ですよね。
現役時代に蓄えた資金があるかも知れませんし、購入した財産やアイテムなんてのもあってもおかしくありません。
なによりも居住するのに必要なものやひょっとしたら家族がいたり、色々と背景があるはずです。
ですので、そのあたりの細かい設定はルールで精製されたキャラクターにどう肉付けしていくか、でいいのではないかと存じます。
シナリオの進行に必要不必要を問わず、フレーバーとして面白ければ元から所有していた、でいいのではないでしょうか。
大臣 2023/10/08(Sun) 08:29 No.1692

貴族が「既に持っている」物は?

大臣様

 衣装関係に話を戻しますが。

>かく言う本職がレフリーの時に経験した某伯爵令嬢のプレイヤーは
>大量のドレスとアクセサリー類を貴族の除隊一時金から捻出して冒険に参加していましたよ。

 無粋なツッコミですが、本物の御令嬢であれば現役時代から……貴族に現役というのも何ですが……
 ワードローブ数個分のドレスやアクセサリーを所有していてしかるべきだったのでは?
 セレブ階級は、常に新しいものを購入しないと周囲から「落ちぶれて来た」と見なされてしまうので、結構、深刻だった筈。
山中 2023/10/07(Sat) 06:04 No.1691

レンズマン、何もかもが桁違いに派手過ぎる

大臣様

>銀河パトロール隊とかレンズの設定なんかトラベラーでそのまま使うのは難しいですが

 絶対的な「正義」と「悪」の戦い、あるいは、代理戦争ですのでねぇ。
 SFで「冒険活劇」を楽しめる、方向性を確立してくれた実績は素晴らしいと思います。
 ヴェルヌやウェルズとは全く違った方向ですが。

 私が大好きな(強く記憶している)のは、
 第三巻「第二段階レンズマン」で、「移動式惑星」の大艦隊を率いて攻め込んで来たボスコーン艦隊を、
 恒星1個分のエネルギー総てを束ねた「太陽ビーム」で薙ぎ払って無力化するシーン。
 これに比べれば、遊星爆弾や波動砲なんて花火みたいなもんだと驚いたものですが。

 今、読み直してみたら、その直前にキニスン(地球側艦隊司令官)が、敵艦隊司令官とテレパシー戦を行い、
 相手方の指揮系統を一時的にですが、無力化していますね(今で言えばハッキングを仕掛けて圧勝したようなもの?)。
 敵艦隊の編成から現在位置、作戦要綱まで読み取った状態で戦闘開始って、酷い話です。
山中 2023/10/07(Sat) 06:01 No.1690

レンズのおじさん達

rom様
山中教授

>レンズマン時代
いやあ、古き良きというべきSFの源流ですね。
銀河パトロール隊とかレンズの設定なんかトラベラーでそのまま使うのは難しいですが、
読み漁っていた当時は楽しんでいたものです。
でもさてはて、シリーズのどこまで読んだか記憶の彼方に。
色々な異星人が出てくるのも面白かったと思います。
大臣 2023/10/03(Tue) 23:19 No.1689

良いお話ですね

>某伯爵令嬢のプレイヤーは大量のドレスとアクセサリー類を貴族の除隊一時金から捻出して冒険に参加
国産スチームパンクRPG:ギア・アンティークで似たようなお話は聞いたことがありますが、
トラベラーでするところが素晴らしいですっ。

>反重力
良かった、まだSFは死んでなかったんだー。と胸を撫で下ろしています。これも良かったです。
れいこ 2023/10/02(Mon) 19:06 No.1688

反重力の原理とか服飾とか

山中教授
れいこCEO

>トラベラーの反重力については、電子回路で作られるものだった
重力は実際に存在していますので、その反作用を人工的に作り出すことも今後のTLが上昇することで技術的に発見されるのかもしれませんよ。
そもそも論として、我々は電気や磁力の根本的な原理を知っている訳ではありません。
知っているのは作用する理屈や使い方くらいのものですから、まだまだ人類がきちんと宇宙の物理原理を解明する余地はあると存じます。
つまり。
今の人類の技術力は太古種族とは比較にならないくらいまだまだなんでしょうね。

>反物質の利用はTL17以上
もうこうなると兵器利用には使えそうですが、どう取り扱っていいのかわからん未知の技術な気が致します。
その辺はレフリーの想像力によるところ大なのでしょうけど、その分、技術的な裏付けが破綻していないようにするのが難しそうですよね。
トラベラーでも触れられているとおり、進んだ科学技術は魔法と区別できない、というところでしょうか。
面白いのは、他のTRPGでは魔法はこんなもの、として原理などの議論は全くしなくても済みますが、
トラベラーは科学技術なので理屈が理解できるモノとして議論の「まな板の上」に乗ることができるという点でしょう。

>普通のトラベラー(社会身分度7-)は、陸に上がってもジャンプスーツや戦闘用迷彩服を着ているんだろうなって思った
それは面白い視点でしたね。
一種の着の身着のままで洗濯しないのか、汗臭くならないのか心配してしまいそうです。
この辺りもレフリーとプレイヤーの感覚の問題なのでしょうね。
意外と特等チケットで許されている貨物量はほとんどが着替え用のアタッシュケースなのかも知れませんよ。
映画「タイタニック」でも冒頭のシーンで特等船客が何台もの車でトランクケースや美術品や装飾品を運び込んでいましたがあんな感じなのかも。
かく言う本職がレフリーの時に経験した某伯爵令嬢のプレイヤーは大量のドレスとアクセサリー類を貴族の除隊一時金から捻出して冒険に参加していましたよ。
曰く、貴族の嗜みで常識とか。
大臣 2023/10/01(Sun) 00:51 No.1687

Re:反重力

Traveller の反重力やスラスター(通常)ドライブは重力場自体に直接?干渉するものですね。
重力場の弱い所だと加速度が落ちるとか設定がありました。
反重力プレートの素材についての設定はちょっと思い当たる物が無いです。

> レンズマン
懐しい。スミスだとスカイラークシリーズで3つの軸で回転すると4次元空間に入れる、というやつが荒唐無稽でお気に入りですw
これのリスペクトっぽいエピソードが三体にあってニヤっとなりました。
重力関連でエキセントリックな設定と言えばゼン・ガンですが、まあ色々ありますよね。

SF作品で反物質を反重力と結びつけるような作品はそれこそレンズマン時代にでも遡らなければなかなか見当たらないですし、
Traveller 世界にも影響は無いと思いますよ。
rom 2023/10/01(Sun) 00:23 No.1686

トラベラーの反重力は電子回路で作られます

れいこ様

>アルコールは毒物、ですよねー

 数年前までは、日常生活を送る為の必需品でした(汗)。



 トラベラーの反重力については、電子回路で作られるものだった筈。
 スイッチを切った後でもエアラフトや反重力ベルトは、飛行船や風船の如く、ふわふわしていることになってしまいますよね。
 運転中の浮力調整も、反物質の生成(何処から?)で浮力増加、反物質の放出(大気中では危険?)で浮力減少、
 という形になりますので、ちょっと無理ではないのかな。

 バロウズの火星(+月世界)シリーズは、太陽光線から「第七光線」を分離して、それを「鏡張りのタンク」へ詰め込むことで、反重力を得ていましたが……。
 太陽光線から「第七光線」を分離するだけなので、昼間であれば簡単な装置で反重力を発生可能。
 タンクから「第七光線」を放出すれば、浮力の減少が容易という設定だった筈。
 元が太陽光なので、放出しても無害。
 英語圏では「虹が六色」であることを知った理由が、この「第七光線」なんですけどね。

 スミスの「レンズマン」シリーズには、反物質が反重力を生じる記述あり。
 反物質爆弾を投げつけられた主人公の宇宙船が、牽引ビームを使って、反物質爆弾を弾き返しております。
 反重力というか、重力に対して反発する、という性質ですね。
 この理屈もかなり怪しいんですが。

 最近の作品で「反物質」が登場するのは、「星界の紋章/戦旗」くらいかな?
 というか新しい作品をほとんど知りません。

 トラベラーに話を戻すと、反物質の利用はTL17以上となっておりますので、
 TL8のエアラフトに反物質を使われていると見なすことは、更に難しくなりました。
山中 2023/09/29(Fri) 07:17 No.1685

反重力否定!

>Tactics誌20号の宇宙港関連でしたか?
はい、仰る通りです。面白い記事ですよねっ
アルコールは毒物、ですよねー


>反重力
27日付の英科学誌ネイチャー電子版に(未読)、「反物質も”落ちる”」と証明された記事が載ったそうです。
反重力ラフトや半重力ベルトが使えないトラベラーは、寂しいですよね……
れいこ 2023/09/28(Thu) 18:46 No.1684

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