STAR TREK 備忘録

TOS

DS91-3

DS94-6
DS97

1〜2 聖なる神殿の謎(前後編) Emissary
 カーデシアがベイジョーから撤退し、残された宇宙ステーションを連邦とベイジョーが管理することになった。
その名をディープ・スペース9。
司令官に任命されたシスコ中佐は、3年前の対ボーグ戦で妻を失い、当時ロキュータスとなっていたピカード大佐にも強い恨みを抱いていた。
司令官の仕事も辞退するつもりだったシスコだが、謎の発光体とワームホールの出現により状況は激変する・・・。

 素晴らしいオープニングは見ているだけで今後の展開を思って泣きそうになる。
とりあえずはメインキャラクターの顔見せと基本設定の紹介というエピソードだが、シスコの過去との決別という骨太なテーマが骨格になっているので散漫にはなっていない。
とにかく殺伐としていて仲の悪いメインキャラクター達だが、この後の数々のドラマを考えるとそこがまたいい。
それにしてもTOS観た直後だとその画面の素晴らしさには圧倒される。

3 スペース・テロリスト ターナ・ロス Past Prologue
 DS9居住者で唯一のカーデシア人ガラックに話しかけられて騒ぐドクター。彼はガラックをスパイだと決めてかかっていた。
またカーデシアに追われている元テロリストのベイジョー人ターナ・ロスがDS9に保護され、キラ少佐は彼と連邦の間で板挟みになる。
更にクリンゴンのルーサとベトールまでやって来て、DS9にきな臭い空気が漂い始める・・・。
 ガラック初登場。
後半に活躍していたイメージだったが、こんなに早く登場していたとは。
「光子魚雷5000発、各ジャンクションにフェイザーバンク」が笑える。しかもその内その通りになる(笑)。
4 宇宙ステーション殺人事件 A Man Alone
 ケイコはオブライエンに説得されて、DS9で学校を始めることに。
またベイジョーの前科者であるイブダンが殺され、オドーに殺人の嫌疑がかかる。
現場のホロスイートでは被害者と事件のあとに入った者のDNAしか検出されず、DNAの痕跡を残さないのは流動体生物のオドーただ一人なのだ・・・。
 SFドラマにありがちないい加減なトリックではなく、ちゃんとミステリーとして筋が通っている。
DS9の面々はまだまだギスギスしているが、オドーとクワークの長いつきあい故の信頼が示されるところがいい感じ。
5 恐怖のウイルス Babel
 そこら中で故障が頻発し、おおあらわのオブライエン。
彼があるフード・リプリケーターの修理を行った後、突然奇妙な言語障害に襲われる。
やがて言語障害は他の人にも現れだし、それが凶悪なウィルスによるもので、DS9建設時にベイジョー人によって仕掛けられた破壊工作だと分かる・・・。
 そろそろDS9の雰囲気が形作られてきた感じがする。
キラの行動力と、オドーの仕事熱心さなど、各自の個性がうまく描かれていていい感じ。そしてクワークがいいところを持って行く(笑)。
フェレンギ人の無敵の免疫力もいい♪
6 ワーム・ホールから来たエイリアン Captive Pursuit
 初めてガンマ宇宙域からやってきたエイリアンはは虫類のような姿でトスクと名乗った。
彼は多くを語ろうとしなかったが、オブライエンはその愚直な性格に好感を覚える。
やがて彼を追う一団がワームホールの向こうからやって来た。
トスクというのは「獲物」という意味だったのだ・・・。
 名作。そろそろDS9の本領が発揮されてきた気配がする。
TNGで異なる価値観の尊重を表現するのに成功したが、DS9では更にもう一ひねりが加わり、一筋縄ではいかないところを描き出している。
TNGなら切ないエンディングを迎えたであろうこのエピソードが、DS9では痛快なラストになるのだ。
7 超生命体“Q” Q-Less
 原因不明の故障を起こしてガンマ宇宙域から帰還したシャトルには、なんとバッシュが乗り込んでいた。彼女は2年間もガンマ宇宙域をさまよっていたと言う。
そして彼女のいるところにはQも・・・。
 シスコに殴られるQが愉快。
またバッシュとクワークというある意味最強のコンビの活躍(?)も見物。
バッシュやオブライエンの口からピカードという名前が出てくるのが嬉しいような切ないような複雑な気持ちにさせる。
8 共生結合体生物“トリル族” Dax
 突然ジャッジアが誘拐されそうになる。誘拐犯はDS9の構造を熟知していて船で脱出に至るが、なんとかトラクタービームが間に合う。
誘拐犯はクレストロン人で、ダックスを30年前の国家反逆罪と殺人の罪で起訴しようとしていたのだ。
30年前はダックスの本体はシスコの親友のクルゾンだった・・・。
 恒例となった審問会ネタで、なかなか興味深い内容。
しかし致命的なのはジャッジアのキャラクターの弱さ。初めての彼女の主役の話だというのに一番影が薄いのだ。
これはシリーズを通して言えることで、DS9で最も優秀なメンバーがジャッジア・ダックスであると同時に、その完璧さから最も面白くないキャラクターともなってしまっているのだ。
9 宇宙囚人バンティカ The Passenger
 シャトル「リオグランデ」でDS9への帰途についていたドクター・ベシアとキラは、遭難信号を受信し、船内の火事に見舞われている船を発見。生存者を一人だけ発見した。生存者はカジャタは司法官で、銃犯罪人バンティカを護送中だったと言う。しかしベシアが囚人バンティカは死亡しているのを確認した。
DS9に収容されたカジャタは、バンティカは特殊能力を持っているので死んだとは思えないと主張。オドーと連邦から派遣されたプリミン大尉が衝突しながらも警備にあたるが、バンティカが生きているとしか思えない現象が発生する。
バンティカの死体を調べたジャッジアは彼が爪の中に意識を他人に移し込むナノクローブを仕込んでいたことを発見し、実はカジャタがバンティカとの2重人格になっているのではないかと怪しむが・・・。
 またミステリーだが、今回はオチが途中で読めてしまうのが残念。
見るからに無能そうなプリミン大尉の意外な活躍はいい感じ♪
10 死のゲーム Move Along Home
 ガンマ宇宙域でヴァルカン人が遭遇したワディ族が、初めての公式使節団としてDS9を訪れた。
しかし彼らはゲームにしか興味を示さず、来た途端にクワークの店に行ってしまい、正装してきたシスコはバカみたいな気分だった。
ワディ族の相手を負かされたクワークは、彼らがダボで連勝するのに我慢が出来ず、イカサマをするがすぐにばれてしまい、彼らのゲームをするように言われる。
宝石を餌にぶら下げられてゲームを始めたクワークだが、そこにオドーがやって来てシスコ、キラ、ベシア、ジャッジアが行方不明だと聞かされる。
ゲーム盤の上には彼の持ち駒として4つのコマがあった・・・。
 単にゲーム好きなワディ族。見事に何もない内容が潔し(笑)。
11 宇宙商人フェレンギ星人 The Nagus
 シスコはベイジョーの炎の洞窟への観光旅行をジェイクに誘うが、ノーグとの約束があると言われて断られ、シスコがっかり(笑)。
 一方フェレンギ人の指導者であるグランド・ネーガスがDS9に訪れ、なんと後継者にクワークを指名した。
有頂天になるクワークだが、脅迫を受けてネーガスに泣きつく。ところがネーガスは彼の目の前で死んでしまう。
慌てるクワークだが、更に暗殺されそうになるという事態に・・・。
 シスコはジェイクがノーグと付き合うのをやめさせようとこっそり様子を見に行くが、ジェイクはノーグに文字の読み書きを教えていた・・・。
 DS9最大の重要人物(?)グランド・ネーガス初登場。最初から変な奴だが最後に有能そうなセリフも。
ダブルプロットにしてはそれぞれのエピソードに関わり合いがあって、よく出来ている話である。
自分を暗殺しそうになったロムを見直すクワークもフェレンギ人らしくて実にいい。
 どうでもいいがオドーがエアロックを通過する描写があるが、いくらなんでも無理では?
それとプリミン大尉がいなくなったのが残念。
12 エイリアン殺人事件 Vortex
 オドーはガンマ宇宙域から来たクローデンという男をマークしていた。
それとは別にミラドーン人とクワークの闇取引の情報も入手し、グラスに化けて取引の現場へ。
そこにクローデンが現れ、取引されていた卵形のオブジェ(?)を奪おうとし、銃撃戦になってミラドーン人が一人命を落とした。
 クローデンを捕まえて母星であるラカーに問い合わせてみたところ、そこでも犯罪人として手配されており、即刻引き渡すように要求してきた。
シスコはすっきりしなかったが、渡さない理由もない。
 一方オドーはクローデンが可変種のコロニーを知っていると言い、実際に可変種に近い物体を持っていたことで迷いが生じていた・・・。
 これと言って大した話ではないが、オドーの故郷がどうやらガンマ宇宙域であると分かるのが大きなポイント。
ところでミラドーン人の宇宙船はTNGあたりのどれかの話に出てきたと思うのだが、どれだったかな。「謎のエイリアン部隊」かな?
それとあの卵形のオブジェはなんだったの?なんかクワークもクローデンと共謀していたみたいだけど・・・私説明聞き逃した?
13 戦慄のガンマ宇宙域 Battle Lines
 カイ・オパカが初めてDS9にやって来た。彼女はワームホールを観たいと訴え、シスコとキラとドクター・ベシアがシャトルにオパカを乗せてワームホールを越えた。
ガンマ宇宙域で奇妙な電波を受信し、オパカの要望でその発信源を確認に行くと、そこはある惑星の月で、人工衛星によるネットワークが構築されており、シャトルが接近すると攻撃してきた。
シャトルは月に墜落し、その衝撃でオパカが命を落とした。
 月はその世界の政治犯を収容する刑務所で、二つの勢力に別れて戦い続けていた。
そこにオパカが蘇る。この月には秘密があったのだ・・・。
 なんかピンと来ない話。
多分今後の展開のためにカイ・オパカに消えてもらうためのエピソードなのだろう。
そもそも不死身なのに殺された恨みを抱き続けて戦っているというのが理解できない。
オブライエンが有能なところを見せるのはいい感じ。 エンタープライズでは転送機のスイッチを押すだけだったのを考えると有能すぎるような気もするが。
14 混迷の惑星“ベイジョー” The Storyteller
 ベイジョー2つの勢力の領有権に関しての紛争調停がDS9で行われる。
2つの勢力の国境だった川が移動してしまい、領有する土地に変化が生じたのだ。
代表者の1人は亡き父の遺志をすいだ少女で、話し合いは双方一歩も譲らず平行線をたどっていた。
ジェイクとノーグはぶらぶらしていて、その少女パリス・ラルを目にする。そしてノーグは彼女に一目惚れしてしまう。
 一方ベイジョーの辺境の村からの救援要請でベイジョーに降りたドクター・ベシアとオブライエンは、その村が定期的に怪物に襲われており、それを村長の力で退けていたことを知る。
そして村長は不治の病に犯されており、後継者にこともあろうにオブライエンを選んだ・・・。
 ステーションで展開するジェイクとノーグ、そしてパリスのストーリーがいい感じ。
ラストカットは見事な長回しで、ドラマと共にDS9の生活感まで伝えてきて素晴らしい。
オブライエンはよくしゃべるベシアが苦手だったらしい。
15 第五の月“ジェラドー” Progress
 ベイジョー第5の月ジェラドーからエネルギーを抽出する計画のため、僅かな住人に退去命令が出ていた。
しかし動こうとしない者がおり、キラが説得に行く。
 ノーグはクワークが注文ミスでカーデシアのヤモックソース5000袋を余らせてしまったのを知り、それを売って一儲けしようと企む。
ジェイクと二人でディセピアの貨物船の船長と交渉するが、彼はラチナムを持っておらず、仕方なくセルフシールのステムボルト100グロスと交換することにする。
最高の品質だと聞いて喜ぶ2人だが、それの使い道をオブライエンさえ知らないことを知って青くなる。どうやらこの近辺ではまったく使われていないものらしい。
困り果てた2人は元々ステムボルトを買うはずだったシルコ・チャンという男にノグジェイ商会と名乗って連絡するが、彼もラチナムを持っていなかったので土地と交換する。
 一方キラはジェラドーが自分の家だと言い張るムリボク老人に親しみを感じていた・・・。
 例によってのダブルプロットだが、どちらもなかなか面白い。
ジェイクとノーグがポーカーらしきものをやっている。
果たしてノグジェイ商会はラチナムを手に入れられたのだろうか・・・。
16 夢幻の刻 If Wishes Were Horses
 オブライエンが娘に物語を読み聞かせて寝かしつけていると、物語の登場人物が目の前に現れる。
DS9では同じような現象が一斉に発生。ジェイクはホログラムのプロ野球選手がホロスイートを出てもついてくるのに驚き、ベシアは自分にベタ惚れのジャッジアに面食らっていた。
他にもプロムナードに雪が降ったり、奇妙な鳥が現れたりし、DS9は大パニックに陥る。
懸命に原因を探していたジャッジアは、200年前に時空の亀裂が発生し、やがては星系を呑み込んでしまった事件を探し当てた。
DS9の近くにも時空の亀裂が発生していた・・・。
 スタートレックにありがちな事件だが、ラストにはダブルでオチが用意されている。
この話に限らずDS9は一筋縄でいかない話が多い。
17 機械じかけの命 The Forsaken
 連邦の視察団を迎えてたDS9。視察団の案内役を任されたドクター・ベシアはそのわがままぶりに右往左往。
また使節団にはラクサナ・トロイの姿もあり、彼女はクワークのバーで無くしたブローチをオドーが見つけてくれたことから、例によって彼に恋をする。
 そんなところに正体不明の探査船らしき物がワームホールから出てくる。
それには通信装置も探査装置も積まれておらず、コンピューターだけはギャラクシー級クラスのものが積まれていた。
そしてそのコンピュータと連絡をとった直後、DS9のコンピュータは変調をきたし、その影響でオドーとラクサナがターボリフトに閉じこめられてしまう・・・。
 脚本が実によくできている好エピソード。
 「子犬」が後のDS9の危機で使われなかったのが残念。散歩と称して敵船に送り込んでやれば大混乱に陥らせる事が出来ただろうに。
オブライエンがカーデシアのコンピュータに辟易する様が楽しい。
ラクサナのある秘密も明かされる。
 それにしても思うのは、TNGのキャラの見事な立ち方である。まだ序盤であるこの時期のDS9では、TNGのキャラクターが出てくると敵味方に関わらずやはり盛り上がる。

18 反逆のテレパス・エネルギー Dramatis Personae
 過去にカーデシアに協力していたヴァレリアンの船がDS9にドッキング許可を求めてきたが、キラ少佐がこれを拒否。しかしシスコ司令官が少佐の暴走を指摘し、ドッキング許可を出す。
そこにワームホールからクリンゴン艦が現れ、爆発するが乗員1人の転送収容に成功するが死亡する。
クリンゴン艦爆発の原因を探るDS9スタッフだが、だんだんと様子がおかしくなってゆき・・・。

 DS9の人々の人格がおかしくなり、シスコとキラの権力争いでDS9が破滅の危機に。
キャラクターの性格がおかしくなる類のエピソードはよく見かけるが、これほど大規模で徹底的で、しかも夢オチではない(笑)のは珍しいかも。
他の話での感想でも書いたが、基本的にスタートレックはキャラクターの魅力に面白さの多くを依存しているので、こういう話は傑作にはなりにくい。
この話も例外ではなく、悪くはないがよくも無いという感じ。
しかし見どころはそれなりにあり、なぜかジャッジアが昔話好きのおばさんみたいになったり(笑)、シスコが変な時計を作るのに夢中になったり、そして相変わらずクワークには全く影響がなかったり(笑)
一番問題なのは原因である変なエネルギーというのが、要するに亡霊みたいな感じで、全然SFらしくないところか(笑)?
20200201

19 謎のカーデシア星人 Duet
 DS9に緊急転送されてきた病人は、カーデシア人だった。
キラはその病状から、男が悪名高いガリテップ強制収容所にいたのを突き止める。
最初情報整理士官だったと身分を偽っていた男は、実は収容所の監督者ガル・ダーヒールだと判明。
ベイジョー政府とキラは男の処刑を熱望するが、やがて辻褄の合わないことが浮かび上がる。

 脚本が素晴らしい出来で、実にDS9らしい内容。
ラストシーンは演出も相まって舞台劇にしか見えないのは賛否両論だと思うが。

20 予言者の導き In The Hands Of The Prophets
 ケイコの学校に突然現れたウィン司教は、授業の内容は予言者を冒涜するものだとし、内容を変更するように強要。
シスコはなんとか合意点を見つけようとするが、学校で爆発事件が。
また一方では、オブライエンの特殊なツールが行方不明になり、同時に乗員も1人姿を消していた・・・。

 ウィン初登場・・・・と同時に、こんなに悪いことをしていたとは(笑)。実に質の悪いおばちゃんである。
オブライエンは可愛い助手がついて喜んでいたのに可哀想。
20090505

21 帰って来た英雄(パート1) The Homecoming
 カーデシア4から託されたイヤリング。それは死んだと思われていたベイジョーの英雄リー・ナラスのものだった。
キラはシスコを説得し、カーデシア4で見事リー・ナラスを救出。
カーデシアの報復を覚悟するが、ガル・デュカットの反応は謝罪という意外なものだった。
一方ステーションには、サークルと呼ばれるベイジョー至上主義の過激派の気配が・・・。

 シリーズ初の3話連続の長編。しかも政治的駆け引き要素が強く、宇宙戦とか期待できなさそうな地味な話(笑)。
しかし脚本の出来がいいのと演出のテンポがいいので、退屈しないで観れる。
キラ少佐が異動になるが、流石にそのままお別れにはなりそうもなく、危機感無し。
20090506

22 帰って来た英雄(パート2) The Circle
 ベイジョーが事実上の内戦状態に突入。
オドーはクワークの情報を元に異星人の船に潜入し、サークルへの武器供給元がカーデシアだと突き止める。
一方キラはバライル司教の元で発光体を体験するが、サークルに拉致され、その指導者がベイジョーの官僚であるジャロ大臣だと知る。
ベイジョー政府はついに瓦解し、DS9は異星人の立ち退きを強要される・・・。

 ウィン司教がちゃっかりジャロと組んでいる。ほんとにウィンは純粋な悪役なのね(笑)。
キラの異動に激怒するオドーが可愛い(笑)。
そのキラの部屋に続々と人が集まってきて、最後にバライル司教が紛れ込んでくるのが愉快だった。
発光体の予言はさっぱり分からない(笑)。
20090506

23 帰って来た英雄(パート3) The Siege
 DS9に潜伏してゲリラ戦を展開するシスコ達。
一方キラとジャッジアは、通信が封鎖されたベイジョーへ向かい、カーデシアが荷担している証拠を突きつけ、クーデターを止めようとするが・・・。

 総じてよくまとまっている話だが、英雄リー・ナラスの活躍が少なすぎて肩すかし。
死ぬだろうとは思っていたが、もう少し見せ場があってもよかったのでは?
20090506

24 突然の侵入者 Invasive Procedures
 危険なプラズマ嵐のためにDS9を最少人数で管理しているところに、故障中の船が助けを求める。
救助に応じると、その船の一団はDS9に入るなり銃を向けた。
ステーションジャックの目的はダックスだった・・・。

 またしてもジャッジアが物語の根幹を成しているのに、彼女自身はほとんど出番が無い(汗)。
忙しいのは寄生体ダックスの方で、あっちへ移り、こっちに戻り・・・(笑)
オドーが復活すると実に頼もしいのは実にいい感じ♪
20090506

25 戦慄のカーデシア人 Cardassians
 ベイジョー人の男が連れたカーデシア人の少年ルーガル。彼がいきなりガラックの手を噛んだ。
やがて彼はカーデシアの高位文官の息子だと言うことが判明するが、ガラックはその経過に疑いを持ち、ドクター・ベシアと共に調査に乗り出す。

 ほんっっっっっとにガラックというキャラクター造形は素晴らしい。
カーデシアが家族を重んじるなど、色々興味深い設定も目を引くが、やはりガラックの面白さの前には霞んでしまう。
でも孤児院のカーデシア人の少女にはちょっとキュンとした(笑)。
脚本も相変わらず出来がよく、孤児を巡るミステリーが最後まで目が離せない。
しかしカーデシア人って気も長いのね(笑)。
それにしてもこの邦題は大袈裟すぎる(笑)。むしろカーデシア人も人間らしいところがあると分かる話である。
20090506

26 エレージアン星人 メローラ・パスラー少尉 Melora
 史上初のエレージアン星人の艦隊士官がDS9に乗り込んでくる。と言うのも、エレージアンは極端に重力が低く、惑星から出てくること自体が希なのだ。
車椅子を余儀なくされているメローラだが、彼女は気が強く、人に手伝ってもらうことを嫌がる。しかしドクターベシアと次第に打ち解けてゆく。
一方クワークには旧友が訪ねてきて、こう言った。「おまえを殺しにきた・・・」

 DS9でバリヤフリーを訴えられても微妙な感じ。
彼女の筋力が高くなったからと言って、故郷に住めないと言うのも納得いかない。
安定したらまた飛べるんじゃないの?とも思う。
それと宇宙艦隊では宇宙遊泳は訓練に入ってないの?TNGの映画でやってたけど(笑)。
最大の見所はDS9に新しくオープンしたというクリンゴンレストラン。
きっぷがよくて弾き語りも出来るクリンゴン店主最高(笑)。
20090506

27 フェレンギ星人の掟 Rules Of Acquisition
 DS9に再びグランド・ネーガスがやって来る。
いよいよフェレンギがガンマ宇宙域に進出するにあたって、そのチーフにクワークを任命すると聞き、有頂天になるクワーク。
しかも今回は店に頼りになる若いフェレンギ人ペルがいて、彼と共に大きな取引をまとめるが・・・・。

 クワークが男らしいところを魅せる。そしてペルが可愛い。フェレンギ人に理解のあるジャッジアもいい感じ。
そしてなによりびっくりしたのは、ドミニオンの名前が早くも登場していたこと。
知らなかった〜。
20090506

28 殺しの密告者 Necessary Evil
 古い友人のベイジョー人女性に頼まれ、元薬局だったところから、ベイジョー人8名の名前が書かれたリストを盗み出したクワーク。しかし何者かに撃たれて重体になってしまう。
事件を調査するオドーは、それが5年前の殺人事件に端を発していると直感する・・・。

 5年前のカーデシア占領時代のオドー、キラ、クワーク、そしてデュカットが興味深い。
相変わらずミステリーとしてもよく出来ていて、最後はなるほど!と納得。
オドーの保安日誌もよくできていて、司令官日誌より断然面白い(笑)。
20090506

29 愛の幻影 Second Sight
 天才科学者セイエティク博士によって、DS9をベースに燃え尽きようとしている恒星を再生するという大実験が行われることに。
一方シスコはフェナと名乗る謎めいた女性と出会い、好感を持つ。
しかし彼女は唐突に姿を消し・・・・・・。

  シスコもフェナもセイエティク博士も博士の奥さんも、みんな身動きとれない状況。
打開するにはああするしかないが、幸せになるのは博士の奥さんのみ・・・。
なかなか切ない。
20090509

30 さまよえるスクリーア人 Sanctuary
 ワームホールの向こうからやって来たのはスクリーア人の難民だった。
なんと300万人のスクリーア人を迎えることになり、慌てて移民先を探すシスコ達。
ところがスクリーア人はベイジョーへの移民を希望し・・・。

 前回に続いて、色々な人達の希望が合致せず、うまくいかない話。ただしこちらは国家や民族レベル。
ラストはやっぱり実に切ない。
でも化夢宇留仁がベイジョー政府でも同じ結論になるな(笑)。
最大の見所は、保護者クワークが実にかっこいいところか(笑)。
スクリーア人を支配していた民族を侵略してきた集団として、ドミニオンの名が再び登場。
20090509

31 詐欺師エル・オーリアン星人 Rivals
 聞き上手のエル・オーリアン人のマータス。彼はその才能を活かして金を儲けていたが、詐欺罪で何度も捕まっていた。
オドーに拘禁室に放り込まれたとき、ある異星人から小型のギャンブル機械を手に入れる。その後の彼はツキまくり、クワークの店をさしおいて、ギャンブルのできるクラブをプロムナードにオープンする。
一方オブライエンは、ドクターとラケットボールをやってみたところ負け続け頭にきていたが、クワークの一発逆転を狙った賭け試合をするハメになり・・・。

 とりあえずマータスがクリス・サランドンという時点で怪しすぎる(笑)。
それでどんなに怪しいやつなのかとワクワクしながら観ていると、残念なことに単なるいい加減なやつという感じで、肩すかしもいいところ。
脚本も最初から分かっているオチから一歩も出ずに終わってしまって、これまた肩すかし。
ラストもすっきり終わらないし、いったいどうしたことか。
サランドンの怪しさで充分だと思って手をぬいたか(笑)?
20090509

32 流動体生物の秘密 The Alternete
 オドーの発見者であり、研究を担当していたモーラ博士がやってくる。
彼に同行してガンマ宇宙域のオドーのルーツに関わりがあるかも知れないと言う惑星に赴くが、そこで一行は火山性のガスを吸い込んでしまう。
唯1人影響を受けなかったオドーだったが、その後DS9で奇怪な事件が発生する・・・。

 前に観たときも思ったが、この話はなにがなにやらさっぱり分からない。
何が起こってこうなったという、いわゆる事実は分かっても、そこから物語としての筋が見えてこないし、原因と結果という流れも全然無い。
結局モーラ博士はどういう人なんだ?一見研究熱心ないい人っぽいが、その言動ややってることをよく見ると、自分勝手な分裂症患者としか思えない。
惑星で採取してきた生物(砂鉄にしか見えないが/笑)は結局全然関係無し?
同じく採取した柱は?
?????????
20090509

33 最終兵器解体の陰謀 Armageddon Game
 長年戦争を続けてきたタラニ人とケルラン人の和平の仕上げとして、戦争の経過で生み出された遺伝子を破壊する最終兵器ハーヴェスタの解体作業を、ドクター・ベシアとチーフ・オブライエンが主導。
結果見事にハーヴェスタの解体に成功する。
最後のサンプルの解体に取り掛かったとき、武器を持った兵士が乱入し、研究者たちが無慈悲に射殺される。
ベシアとオブライエンはなんとか惑星へ転送して難を逃れるが・・・。

 だいだい予想通りの展開だが、襲撃の動機が古臭すぎてかえって予測できなかった。
ヒント:ピラミッド(笑)
極限状態でのベシアとオブライエンの思い出話はまあまあ面白いが、まだあの2人だけで間を持たすのは少々つらい。
ジャッジアもいればもっと面白くなり、3人のキャラクターの深みも増したと思う。
20200210

34 オブライエンの孤立 Whispers
 ガンマ宇宙域から戻ってきたオブライエン。
しかし彼が戻ってきたDS9は出発前のそれとは別物だった。
最初はなんとなくだったが、次第に彼に対する仲間たちの態度がよそよそしく、彼が信用されていないのが明らかになり、やがて彼はDS9の全員が偽物にすり替わっているか、なにかに洗脳されているという結論にたどり着くが・・・。

 あらゆるドラマの中でも、この話のオブライエンほど可哀相な人はなかなかいないと思う。
今回2度目の視聴だったが、オチが分かっていると最初から可哀想すぎて泣きそうになった。
自分がこの立場になったらと想像したら胸が張り裂けそうになる。
とにかく可哀相(泣)
20200210

35 自然回帰 Paradise
 ワームホールの近くに植民星を開発する計画がたちあがり、シスコとオブライエンが丁度いい惑星が無いか下見に向かう。
そして条件に合う惑星が見つかるが、そこにはすでに人間の入植者がいるようだった。
記録にはなく、呼びかけても応答しないので、2人で転送上陸してみると、そこにいたのは10年前に遭難した植民船の乗員たちだった。
この惑星では一切の機械類が動かないので、原始的な生活をしながら生き残ってきたのだ。
彼らのリーダーはアリクサスという女性で、人間は自然と供に生きていくのが正しいと語り・・・。

 非常に気分の悪い話。
一応最後に選択権も与えられなかった子供2人が立ち尽くしていることで異常な選択だと匂わせてはいるが、つい先日娘が死んだ親が黙っているのはありえない。
いつアリクサスの頭がふっとばされるのかと期待しながら演説を聞いていたのに、とても残念(汗)
ちなみに写真はボーグキューブではありません(笑)
20200211

36 幻影の村 Shadowplay
 ワームホールの向う側にある異常分子界の調査に向かうジャッジアとオドー。
そこで自然界では発生が考えにくいオミクロン分子を検出し、その発生源である惑星へ。
そこは広場の中央にオミクロン分子発生機がある集落だった。
オドーとジャッジアは一時的に疑われるが、現地で発生している謎の失踪事件の調査を手伝うことに。
しかしやがて失踪事件はその集落そのものに関わる問題だと判明し・・・。

 珍しいトリプルプロットの話で、キラとクワークとバライルの話と、ジェイクとシスコの関係の話と、上記オドーとジャッジアの物語が描かれるが、オドーの話以外は次回以降への布石の要素が強い。
メインたるオドーの物語は実に感動的で、演出の巧みさもあってこれぞDS9という仕上がり。
残念なのはやはりジャッジアで、感動的なメインストーリーに絡んでいるのにキャラクターが活きてこない。
彼女の真の活躍はいつの日か・・・。
ああそうそう。キラに自分が嫌いなのかと聞いたクワークの感想がよかった。
「聞かなきゃよかった・・・」
20200211

37 宇宙の原型 Playing God
 若いトリル人のアージンがDS9にやってくる。
ジャッジア・ダックスがダックスの合体申請の担当教官に決まったのだ。
しかしクルゾン・ダックスは候補生を57人も落としている実績があり、アージンは緊張していた。
 一方DS9内ではカーデシアの置き土産であるハタネズミが繁殖して回路を食いちぎり、オブライエンが対応に追われていた・・・。

 珍しくジャッジアがまあまあ活きている話。まあまあだが(汗)
よかったのはクリンゴン・レストランのシェフのアコーディオン演奏と歌(笑)と、ハタネズミに対する新兵器がクワークに効くところ(笑)
あとカーデシア人とネズミの話をするシーン(笑)
 もう1つだったのはタイトルにもある「宇宙の原型」の話が今ひとつピンと来なかったところ。
シスコが深刻に悩んでいたが、結局ガンマ宇宙域に捨ててくると決めたのも、なんだか拍子抜け。
20200219

38 クワークの愛 Profit and Loss
 故障しているカーデシアの小型船を発見し、トラクタービームで確保してDS9に接舷させる。
中にはカーデシア女性のナティマ・ラング教授と、教え子の男女、ルケランとホーグが乗っていた。
実は彼らは反政府活動のメンバーでカーデシア政府に追われており、更にナティマはクワークの元彼女だった。

 なんとクワークの恋愛話(笑)
ガラックの暗躍も見どころだが、この話では表情豊かなクワークのアップが多かったので気づいたのだが、クワークのメイクの完成度は凄まじい。
カーデシア人やオドーはアップだとまだなんとなくメイクっぽさが残っているように感じるが、クワークはそんなことを微塵も感じさせず、普段もあのまま暮らしているとしか思えない(笑)
おそらく表情豊かなキャラクターなので特に念入りに作られているのだとは思うが、それにしても見事。
などとストーリーと関係ないところで感心していたのだった(笑)
20200219

39 血の誓い Blood Oath
 怪しいクリンゴンの老人が3人、めいめいDS9に集まってきた。
彼らはかつてのクリンゴン軍の猛者であるカーン、コール、コロスだった。
クルゾンの親友でもある3人だったが、ダックスが若い女性になっているのに戸惑い、しかも彼らの真の目的である復讐の計画に彼女も参加すると聞いて更に面食らう・・・。

 楽しくもあり、悲しくもある話。
しかしなんだか消化不良な感じは否めない。
相変わらずジャッジアはなにを考えているのかイマイチわからないし。
20200219

40 戦争回避(前編) The Maquis, Part I
 カーデシア船がDS9から発進した直後に爆発して木っ端微塵になった。
カーデシアとの戦争を避けるために調査を進めるシスコのところに、お忍びでガル・デュカットがやってくる。
彼は事件の真相を知っていると言い、シスコを誘って連邦の植民地へ向かう。
その道中、連邦とカーデシアの船が激しい戦いを繰り広げているところに出くわす。
更に目的地の植民地ではカーデシア船の爆破は連邦の人間によるサボタージュだと知らされる。
 一方クワークは怪しいヴァルカン人女性から武器の密輸を持ちかけられていた。
 DS9に帰ってきたシスコとデュカットだったが、その夜デュカットが誘拐されてしまい・・・。

 DS9にメインになるキャラクターは何人もいるが、その内の1人がガル・デュカットだと思う。
敵なのは間違いないのに知的で底が知れず、出てきただけで面白い。非常に魅力的なキャラクターである。
DS9の緊張感担当(笑)
 ところでマキが最初に出てきたのはどのシリーズのどのエピソードなんだろうか???
この話ではバッドランドで最近船が行方不明になる事件が発生したと言及されているが、多分ヴォイジャーのことなんだろうなあ(笑)
20200219

41 戦争回避(後編) The Maquis, Part II
 ハドソンはマキだった。
彼はシスコにも協力するように要請するが、シスコは断固として拒否。
 DS9にカーデシアのパーン総督が訪れ、植民地に武器を流していたのはガル・デュカットだと言う。
パーンはデュカットはマキに処刑させればいいと言うが、シスコはデュカットを乗せた船の経路を算定し、救出に向かう。
 マキのヴァルカン人サコンナの精神融合でもデュカットに効果は無く、尋問に苦労しているところに現れるシスコ。
救出されたデュカットは武器のことはなにも聞いていないと言い、武器の流れを断ち切る代わりにマキをなんとかしてほしいとシスコに頼む。
2人は武器の密輸を行っているとあたりをつけたゼポライト人の輸送船を追う・・・。

 前回も書いたが、やはりガル・デュカットがいい。
特にこの話はデュカットの見せ場が多く、尋問される、食事をする、相談する、脅迫する、「撃て!」と言う、などなど(笑)、どのシーンでもデュカット節は途切れず、なにかを余裕でしゃべっている。まさにデュカット・ショー(笑)という感じ。
 この話自体も脚本の情報量が多く、とてもよくできていた。
気になったのはその後のデュカットがカーデシアでどうやって地位を取り戻したかだが、まあ支持者はいると言っていたし、彼のことだからうまくやったのだろう。
20200225

42 義務と友情 The Wire
 ガラックの様子がおかしい。
いつもの余裕が消え、頭痛もあるようだ。心配したベシアが診療室へ来るように言うが、拒否される。
その後ベシアはガラックがクワークとなにかの取引の話をしているのを見かける。しかもとても急いでいるらしい。
やがてがラックは倒れてしまい、結局診療室に運び込まれる。
彼の頭の中には用途不明のインプラントが埋め込まれていた・・・。

 ガラックが、ロミュランのタル・シアーよりも遥かに恐ろしいと言われるカーデシアの秘密警察オブシディアン・オーダーの重要なポストにいたことが判明する。
しかしそれ以外はなにしろガラックの言うことなので(笑)ほんとかどうかわからない。
ガラックは前回のデュカットをも上回るほどのDS9の面白キャラなのだが、この話ではいつもの余裕が消えているのでそれほどではない。それでもやっぱり面白いが(笑)
ところで最後、結局インプラントは切ったままでガラックは平気そうだったが、あの用途もほんとだったのかどうなのか・・・???
20200225

43 二人のキラ Crossover
 ベイジョーがガンマ宇宙域に造った初の植民地、ニューベイジョーの病院を訪れ、帰路についたキラとベシアの乗ったランナバウト。
しかしワームホールで異常事態が発生し、ランナバウトは鏡面世界に来てしまう。
そこはかつて猛威を奮ったテラン帝国が崩壊し、地球人が抑圧されている世界だった。
DS9はテロック・ノールという名前のままで、キラが権力をふるってカーデシア人やクリンゴン人を従えており、地球人は奴隷となっていた・・・。

 鏡面世界にしてはいまいち盛り上がりに欠ける話だが、この後DS9ではいくつかの鏡面世界エピソードが作られ、そのプロローグ的な位置づけになっている。
それにしても鏡面世界ではクワークが一番慈悲深い人というのが笑える。
処刑されちゃったけど(笑)
20200225

44 密告者 The CollaboratorI
 新しいカイの選挙に立候補しているのはヴェデク・ウィンとヴェデク・バライルの2人。
バライルの方が圧倒的に人気があったが、ウィンがカーデシアがベイジョーのレジスタンス42人を殺したケンドラ大虐殺を引き起こした密告者はバライルだとキラに告げ、キラはバライルの無実を証明するために調査を行うが・・・。

 びっくりするくらい大人のドラマで、ミステリーになってはいるのだが扱うテーマが宗教、選挙、過去の虐殺、密告、自殺、偽証と、とにかくお子様お断りなものばかり。
当然アクションや宇宙船のシーンも無し(笑)
化夢宇留仁も身体は初老、心はお子ちゃま(汗)な上に、キラ、バライル、ウィンの3人とも好きなキャラクターではないし、オドーもキラといるときは真面目一直線なのでなかなか辛かった。
後半でクワークが出てきたときはほんとにほっとした(笑)
しかしなんだかんだ言ってオチも見事に決まって完成度の高い話ではある。
究極地味だが(笑)
20200225

45 疑惑の法廷 Tribunal
 旧友のブーンと再会するオブライエンだが、5ヶ月振りの休暇で旅行に出かけるところだったので連絡を取り合おうと言って別れる。
ケイコと2人でシャトルに乗り込み、DS9を離れたオブライエンだったが、いきなりカーデシア船に拿捕され、オブライエンのみ逮捕されてカーデシア・プライムに連れて行かれ、裁判を受けることに。
罪状は不明だが、すでに死刑執行日は決まっているという・・・。

 恐るべきカーデシアの司法システムが紹介されるお話。
裁判もだが、街に流れる全体思想映像など、カーデシアは1984みたいな世界だったのだ(笑)
てな調子で、物語よりもカーデシア世界の恐ろしさに注目してしまう興味深い内容だった。
それにしてもあそこまで整形したなら歯もつけとけよ(笑)
そして化夢宇留仁はTNG「クリンゴン戦士として」を観た直後にこれを観たので、記憶がごっちゃになってオブライエンを助けるためにピカードが暗い町を探索したような気がしているのだった(笑)
20200303

46 新たなる脅威 The Jem'Hadar
 しょぼい自由研究をしているジェイクを見て、それを言い訳にガンマ宇宙域への2人の旅行を提案するシスコ。
喜ぶジェイクにご満悦のシスコだが、ノーグも連れていくことになり、更に当日にクワークまでついてくることになり、頭を抱える。
 焚き木を前にくつろぐ一行だが、クワークが癇癪を起こしたのにいたたまれなくなったモーグが茂みの中へ。それをジェイクが追った後、シスコとクワークの前に謎の女性が現れ、更には奇妙な異星人の軍隊が現れて3人とも捕まってしまい・・・。

 ジェム・ハダー初登場にして、その脅威をやりすぎじゃないかというくらい徹底的に見せてくれる。
前半のおだやかな(?)キャンプまでの展開も、対比として効果を出しているとは思うが、光学迷彩を装備し、トラクタービームが効かず、抑制フィールドも効かず、ギャラクシー級のシールドも意に介さず、死も厭わず、高度な諜報活動のテクニックさえ持っている。
シスコは徹底抗戦を宣言するが、化夢宇留仁が同じ立場だったら早々に DS9から逃げ出す(笑)
だってあまりにも圧倒的すぎるし(汗)
ギャラクシー級が手も足も出ずに小型船1隻と引き換えなんて、ほんとに悪夢としか言いようがない。
マジで怖すぎる。
20200303

47 ドミニオンの野望(前編) The Search, Part I
 ドミニオンの侵攻に備えて防衛計画を協議するが、どう考えても勝ち目がない。
そこに正体不明の亜空間変動が300mの超近距離に突然現れる。
それは正体を表し、連邦の最新鋭戦闘艦ディファイアントの姿を見せた。
  
 ディファイアントは連邦初の純粋な戦闘艦で、ロミュランの協力の元遮蔽装置まで備えていた。
シスコは連邦上層部と掛け合い、ディファイアントを得ると供に、ガンマ宇宙域に潜入してドミニオンの創設者を見つけ出す任務を負っていた。
 ガンマ宇宙域でクワークの交渉の成果もあり、ドミニオンにつながる可能性が高い中継ステーションにたどり着くが、ジェム・ハダーに発見され、攻撃を受ける。
多勢に無勢でジェム・ハダーに乗り込まれるディファイアントだったが、オドーは負傷したキラを連れて脱出し、ガンマ宇宙域に入ってから呼ばれているような気がしてならなかったオマリオン星雲へ向かった。
そしてそこで待っていたのは・・・。

 ディファイアント超かっけ〜〜〜〜〜(笑)!
しかしそうやってかっこよく登場したにも関わらず戦闘シーンではボコられるのがスタートレック流(笑)
日本で作っていたら少なくとも今回は圧倒的な戦力を見せつけるところなのだが。
ちなみにこの話からシーズン3である。
20200310

48 ドミニオンの野望(後編) The Search, Part II
 からくもディファイアントからシャトルで脱出していたシスコとベシアは、なぜかドミニオンの中継基地で捕らわれたはずのジャッジアとオブライエンに救われる。
連邦はドミニオンとの協定を結ぶことを決断し、アルファ宇宙域にドミニオンを招待していたのだった。
 一方オマリオン星系にある惑星で流動体生物の故郷にたどり着いたオドーとキラは、その地下に奇妙なエネルギー源と流動体生物には似つかわしくない鍵のかかったドアを発見していた・・・。

 すごくリアリティのある展開を用意した上でのどんでん返しはお見事。
しかしドミニオンは提督のキャラクターや発言のデータをどうやって入手したんだろう?シスコの脳内?
ここに来てオドーの自分探しの旅は終了し、新たな自分を自分で作り上げていく旅が始まる。
このへんの物語っぽい見せ方は当時の脚本はほんとに見事。
 化夢宇留仁がこの前後編で気に入ったのはロミュラン人のトゥルール副司令官。
なんだかんだでロミュランのために1人きりで全力で頑張っていて好感が持てた。
やっぱり頑張る人っていいよね(笑)
20200310

49 クワークの結婚 The House of Quark
 
 シスコがドミニオンとの全面対決を宣言してからというもの、DS9からは次々と人々が避難し、クワークの店もがらがらになっていた。
モーグまで退店してしまい、もう「クワークの店」はおしまいだと嘆くクワークだったが、最後に飲んだくれのクリンゴン人が残り、つけでのおかわりを要求。
クワークは毅然とした態度で挑むが、クリンゴン人の迫力に押されて折れてしまう。しかし酔ったクリンゴン人の怒りは収まらず、短剣を抜いて襲いかかってくる。
恐れをなして逃げるクワークだが、クリンゴン人はクワークともみ合ったはずみに自らの胸に短剣を突き刺して死んでしまう。
紛れもない事故だったが、クワークは戦った上で正当防衛で殺したということにし、話題にして客を呼び戻す。
ところが殺されたコザックの弟だというクリンゴン人が現れ・・・。

 傑作。
事故→殺人→名誉の死→結婚→経済的乗っ取り→決闘→離婚と二転三転する状況に振り回されるクワークだが、最後にかっこいいところを見せる。
またちゃっかりガウロン総裁がゲスト出演しており、経済ソフトをいじらされて目を白黒させているのが楽しい(笑)
そしてクワークの妻(笑)グリルカはなかなかの美人でストレートなクリンゴン人らしい性格が楽しい。
しかも後に再登場する。
 ダブルプロットのもう一つは学校が閉鎖になって気落ちしているケイコを元気づけようとするオブライエンだが、残念ながらしばらくのお別れに。
とりあえずどっちも夫の物語なのね(笑)
20200312

50 仮面の幻影 EQUILIBRIUM
 ジャッジア・ダックスの7人の本体は全て音楽の才能は無かった筈なのに、ある曲を弾けてしまう。
それがきっかけになり、彼女の性格は豹変し、更に体調を崩してしまう。
故郷に戻って合体評議会で検査を受けるジャッジアだが、それは彼女の隠された8番目の本体との出会いの旅になった。
 ドクター・ベシアがシスコの作ったビーツ料理を気に入ったかどうかが気になる(笑)。

51 恐るべき過去 Second Skin
 キラにベイジョー中央公文書記録センターから通信が入る。通信を送ったのはエルムスパ非行少年短期収容所の記録を調べているアリニス・グレムという女性で、彼女の話によるとキラがエルムスパに7日間収容されていた記録があると言う。
そんな記憶は無いキラは否定するが、グレムが表示した画像は紛れもない昔のキラの写真だった。
オドーのアドバイスで当時キラと同室だったことになっている人物に話を聞くと、キラは確かにそこで同じ部屋に監禁されており、最後はカーデシアが連れて行ったので死んだものと思っていたと言われる。
謎を解くために調査に向かうキラ。
ところがすぐにシスコの元にキラが行方不明だという連絡が入る。
 キラが目が覚めると、彼女はカーデシア人の姿になっており、周りにいたカーデシア人は彼女はベイジョーに潜入していた工作員だと説明し・・・。

 これまた素晴らしい脚本で、最後のどんでん返しではなるほど!と手を打つことになる。
SFドラマでこうも見事なミスリードを構築するとは流石DS9。
それにしても「戦争回避」の時もそうだったけど、シスコは誰かが拉致監禁されている現場を探し出すのがうまいな。そういう時はどういう風に見つけ出したかの描写がほとんど無いけど(笑)
相変わらず旧友(?)に容赦ないガラックも楽しい。
気になるのはキラの死体とベストリの森での思い出の件。結局どうやったの(笑)?
20200320

52 捨て子の秘密 The Abandoned
 
 クワークは難破船をラチナム3本で買い取った。
中はガラクタばかりで買ったのを後悔するクワークだが、その中に赤ん坊を見つけ、途方に暮れる。
ドクターに預けられた赤ん坊は驚異的な速度で成長し、やがて彼がジェム・ハダーだと判明。
宇宙艦隊が引き取るという指令が来るが、オドーはなんとか彼と打ち解けて、自分で道を選択できるように出来ないかと模索するが・・・。

 ジェム・ハダーが遺伝子レベルで創設者に文字通り創造された種族というのがわかり、46話「新たなる脅威」で見せた様々な能力や、USSオデッセイに特攻した命知らずさもうなずける。
わかるだけで脅威が減ったわけでは無いが(笑)
オドーの部屋紹介が楽しかった(笑)
 
 しかし化夢宇留仁的に注目度が高いのはジェイクの彼女のダボガール。
こりゃ色々な意味でお父さんが心配するのも無理もない(笑)
20200321

53 暴徒制圧モード始動 Civil Defense
 オブライエンとジェイクは、カーデシア占領時代に使われていた金属加工場をデューテリアムの加工機として再利用するための作業を進めていた。そこにシスコが様子を見に来る。
カーデシアのファイルで1つだけ消去できないものがあり、仕方がないのでファイルの場所を移すことにすると、突然警報が鳴り響き、モニターには録画されたデュカットの映像が・・・。

 前から思っていたのだが、メインの舞台が元敵の施設というのは素晴らしいアイデアだと思う。
その結果このような非常に面白いエピソードができる。
なにをやっても労働者の反乱がエスカレートしていると判断され、どんどんプログラムのレベルが上ってゆくのが次はどんな仕掛けが出てくるのかとワクワクさせられる。
また誰も扉さえ通れなくなった状態で、颯爽とフォースフィールドを解除して司令室に入ってくるガラックがかっこいい。
更に今回は映像のみかと思われたデュカット本人も出てきて解決してくれるかと思いきやこの状況を種にキラを脅迫し、やはりDS9だけで解決しなければならないのだと思いきや、デュカットも見事にミイラ取りがミイラになる展開にあれっ?と首を傾げるのが愉快すぎる。
この脚本書いてた時は脚本家もノリノリだっただろうな〜〜〜(笑)
20200322

54 次元移動惑星M Meridian
 異星人へティロンはキラ少佐に振られて、クワークに少佐のホロスイートプログラムを作るように依頼する。
危険と知りつつも高額の報酬のためにキラ少佐を撮影する機会を探すクワーク。
一方ガンマ宇宙域を探査していたディファイアントの前に突然現れた惑星は、これまでも2つの次元を行き来しているとわかり、調査に向かったジャッジアは現地の男性と恋に落ち・・・。

 とりあえず変態であるティロンはジェフリー・コムズが演じている(笑)。
本編は勿論ジャッジアのストーリーの方なのだが、やはり面白みに欠ける。そもそも化夢宇留仁は恋愛物は苦手な方なのだが、それにしてもあんなどーってことない男(笑)に、ダックスたる者が惚れ込んで艦隊からも離れるなど説得力が無いと思うし、それに信憑性をもたせられる脚本でも無いし、ジャッジアの役者の演技も相変わらずパッとしないしで、なんだかなあってな感じ。
 
 ちうわけで化夢宇留仁にとってのメインはクワークの話の方ということになり、そのオチはコムズが可哀相(笑)だった。
ちうかクワークも完成したら中身を確認しろよ(笑)
20200322


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