<製作NO(日本放送NO)> |
1(0) 歪んだ楽園 The Cage
人類未踏の地であるタロス惑星群からの旧式の救難信号を受信したエンタープライズだが、発信が18年前だということを鑑み、現在負っている急ぎの任務を優先しようとするパイク船長だったが、改めてタロス星より現在の生存者からのメッセージを受け取ることで調査を決断する。
果たしてタロス星には生存者がおり、中には若い女性も混じっていた。
だがそれらは全てが・・・。
言わずと知れたスタートレック最初のパイロット版で、ブルーレイボックスに収録されていたので観てみた。
「タロス星の幻怪人」の時にも思ったまるで映画のような壮大さはむしろこっちの方が上で、実に雰囲気のいいSF映画のように感じた。
やはり制作費と制作者の情熱の桁が違っていたのだろう。
更に「タロス星の幻怪人」と同じ内容を途切れなく観るだけだと思っていたらこれが大間違いで、なんとオチに大きく異る部分があった。
これがまた最後のセリフも含めて「タロス星の幻怪人」では実にうまいこと組み替えられて利用されているのだが、こっちはこっちで1本の完結した作品としての完成度が更に上がっていて思わず拍手してしまった。
ロッデンベリーがやりたかったことを語り尽くしていると思えるほんとに素晴らしい作品。
20200614 |
2(1) 光るめだま Where No Man Has Gone Before
200年前に遭難したSSヴァリアントのレコーダーに導かれて銀河外縁部に到達したエンタープライズは、そこで謎の現象に見舞われ、クルー9名が死亡し、カークの親友のミッチェルは突然変異によって目が光りだし、更に強力な超能力を身に付けてゆき・・・。
元々パイロット版として制作された本編は、制服やクルーの部署など、様々な点がその後のシリーズと異なる。
しかしパイロット版ならではのこれぞスタートレックという感じの内容ではある。
もちろん古いだけあって色々突っ込みどころはあるが、文句を言うのは野暮というものだろう。
20191231 |
3(2) 謎の球体 The Corbomite Maneuver
銀河宇宙を離れ、星図作りに精を出すエンタープライズだが、突然妙な立方体に道をふさがれる。
立方体は追いかけてきた上放射線を放出しだしたのでこれを破壊。
更に進むと今度は想像も出来ないような巨大な球体が進路を阻んだ。
・・・実にTOSらしいエピソード。
オチも効いている。
気になるのはその後あの異星人が惑星連邦に加盟したのかどうかである。
加盟していればその後の事件の多くを一瞬で解決できただろうから、そうはならなかったのだろうが、それにしては親密な感じだった。
ブルーレイ・ボックスに収録されている特撮カットをCGIで作り直したバージョンを観てみた。
流石に映像は綺麗で、臨場感もある。
ちょっとエンタープライズ円盤部下部のエッジが足らないと思うのだが・・・(汗)
それはそうと、オリジナルでも大迫力だった謎の球体が迫ってくるカットは、負けない画にしようと頑張ったのだと思うが、マジで大迫力でビビった(汗)
でも頑張りすぎてセリフで出てくる球体の直径2km弱など話にならない巨大さになっている気が(笑)
でもそれはオリジナルでも同じだったか。
しかしこれだけ頑張っているのなら他の話も観てみるかな。
ついでに内容に関してだが、この話のカーク船長は非常に有能で嬉しかった。
カークが無能な話はそれだけでどうしようもなくなるし(汗)
20220212追記 |
4(13) 恐怖のビーナス Mudd's Women
正体不明の宇宙船を追うエンタープライズ。追われる宇宙船は小惑星帯に逃げ込み、エンジンのスーパーヒートで漂流し始める。
危ないところで乗員は転送回収できたが、エンタープライズも大きく傷ついた。
追われていた船は地球の小型貨物船で、乗っていたのはふとっちょの船長と3人の奇妙な美女だった・・・。
エンタープライズ以外の世界を描いているという点で実に興味深い話だが、最後の思いこみパワーには納得がいかないところがある。
それ以前に映像作品として元の姿のギャップが少なすぎると思う。
ディスカバリーを見ていて、ハリー・マッドがTOSに出てくるキャラクターだと知ったのだが、覚えがなくて未見の話だと思っていたら、調べてみたらこの話に出ていたので見直してみた。
なるほどこの話だけ見ればまさかTOSでも再登場するようなキャラクターとは思えないわ(笑)
要するにいい加減な貿易商なのだが、そんなに存在感があるわけでもないし。
ついでにこの話の感想を追加すると、鉱山の男たちの描写はすごくよかった。その住環境も含めて。
一番良かったのは奥さん候補(笑)の意見を取り入れてフライパンを屋外にぶら下げているカット(笑)
20200127追記 |
5(7) 二人のカーク The Enemy Within
惑星177での鉱石標本採取作業から戻ったカークが、転送機の故障で善と悪の二人に分裂してしまう。
悪のカークは欲望のままに行動し、船内をパニックに陥れ、善のカークは決断力を欠き、まともに意志決定が出来なかった。
もう一度転送すれば合体できそうだったが、動物実験は合体は成功したものの死んでしまった。
そうしている間にも、地表に取り残されたスールーをはじめとした4人は凍死しようとしていた・・・。
降下班の回収にシャトルを使おうとしないのはなぜなのか?
・・・どうもまだシャトルの設定が無かったらしい(汗)。 |
6(3) 惑星M113の吸血獣 The Man Trap
惑星M113で研究を続ける考古学者のクレイター博士夫妻の健康診断にやって来たエンタープライズ。博士の妻は10年前までマッコイとつきあっていた。
彼らが博士の家に着くと、クレイター夫人であるナンシーに出会ったが、彼女は見る者によってその姿が違って見えていたが、それには誰も気がつかない。
嫌がる博士の健康診断を行うマッコイだが、その間に外で待機していたクルーが謎の死を遂げる。
ナンシーは彼が毒草を食べたと証言したが、彼の遺体を調べてみると身体中から塩分が無くなっていた。
そう言えばクレイター博士は塩を欲しがっていた・・・。
吸血獣(正確には吸塩獣?)の能力がもう一つはっきりしない。最初の様子から見ると変身ではなくてそう見せかけるだけの能力だと思うのだが、それで転送装置に異常が出ないのだろうか。
ウラとスールーがラブラブとは知らなかった。
リトル・ショップ・オブ・ホラーズみたいな花も可愛い。 |
7(5) 魔の宇宙病 The Naked Time
滅亡をひかえた惑星サイ2000に駐屯する科学班の回収に向かうエンタープライズ。
しかし科学班は全員変死していた。
原因を調査するスポックとジョーだが、ジョーが不注意で気密服(?)の一部を脱いでしまい、未知の病原に接触してしまう。
彼が持ち帰った病原はエンタープライズ中に広まり、大パニックが発生する。
病に冒されたクルーの一人は機関室を占拠し、エンジンを切ってしまい、エンタープライズは惑星の引力に捕らわれる・・・。
病にかかったクルーの奇行が楽しい。特に自分がダルタニアンと思いこんだスールーの活躍が見物(笑)。
最後のタイムワープは蛇足。
この病はTNGの「未知からの誘惑」でも猛威をふるう。 |
8(8) セイサス星から来た少年 Charlie X
宇宙船事故で唯一人生き残り、14年間を荒涼としたセイサス星で成長した17歳の少年ピーター・エバンスが乗船する。彼は奇跡的に人並みの知性を備えていた。
彼を乗せてきた調査船アンタレス号のクルーは彼を褒め称えるが、なにか様子がおかしい。
ピーターはジェニーに恋をするが、その素行は尋常ではなかった。
そこにアンタレス号からの通信が入る。彼らはなにかを伝えようとした直後、船ごと破壊されてしまった・・・。
アンタレス号の一件が判明した時点で少年を殺すべきである。
しかも最後なってもまだかばおうとしているカークがいらつく。 まだ犠牲者を出そうというのか。 |
9(6) 宇宙基地SOS Balance of Terror
クルーの結婚式を行っているところに、ロミュランとの中立地帯付近の第2、第3前哨基地から連絡が途絶えたという報告が入る。
当時ロミュランは前世紀に核ミサイルによる戦争を行い、多数の死者を出したがお互いの顔さえ知らない状態だった。
中立地帯へ向かうエンタープライズに、第4前哨基地から正体不明の船から攻撃を受けているとの通信が入り、やがて基地は消滅した。
なんとか敵の通信を傍受し、映像を解析してみると、そこにはヴァルカン人そっくりの人々が映っていた・・・。
名作。
TOSには珍しい戦闘メインの話で、遮蔽装置をつけたロミュラン船とそれを追うエンタープライズであたかも潜水艦と駆逐艦との戦いのような緊迫したストーリーを描いている。
スポックはロミュラン人の性質を知っているように振る舞っていたが、本当のところはどうだったのか気になる。なんで誰も聞かないんだ(汗)?
それとロミュラン・バード・オブ・プレイの艦長がどう見てもサレクの役者で、なんだか頭が混乱した。
ちなみに戦死者は結婚しようとしていた新郎ただ一人だった・・・。
この度宇宙戦シーンがかっこよくなっているかと特別版を観てみたが、大して変わらなかった(汗)
CGを使って作り直されてはいるのだが、元を忠実に再現するのに力を入れている感じで、それじゃあやる意味あるのかと思ってしまった。
途中で出てくる彗星がちょっとかっこよくなってたくらい?
それより気になったのは本編の舌足らずさで、上であたかも潜水艦と駆逐艦の戦いのようなと書いたが、むしろそのまんますぎて不自然(汗)
ロミュラン艦内には潜望鏡みたいなものまであるし(笑)
それに状況の描写も雰囲気はあるけどその根拠が薄すぎて、冷静に考えるとどっちもやってることが滅茶苦茶(汗)
上記の彗星も、なんでわざわざ接近して危機に陥るのかの理由が無い(汗)
最後も自爆するのはわかるけど、わざわざ通信に出てロミュランと名乗ってしまったら自爆する意味がなくなってしまう(汗)
ちうわけで見直してみたら逆に粗が目立つ結果となってしまったのだった(汗)
20220315 |
10(4) コンピューター人間 What Are Little Girls Made of?
宇宙考古医学界のパスツールと呼ばれるコービィー博士が消息を絶って5年。エンタープライズは博士が調査を行っていた惑星EX3000にやってきた。
博士と恋人だったクリスチャン・チャペルは、彼の生存を信じていた。
通信を行うと、意外なことに博士が応えてきた。
早速会いに行くと、彼は太古の超高度な技術で作られたアンドロイドを発見しており、彼らと共に大いなる目的を持って研究を進めようとしていた・・・。
感情表現や論理が曖昧でもう一つはっきりしない物語になっているが、見所は多い。
太古のアンドロイドの不気味な巨体もそうだし、あまりにもエロ可愛いアンドレアも(笑)。
アンドロイドによる完璧な声色というのはターミネーターを先取りしているし。
それにしてもアンドロイドの作り方はあんまりである。
特撮部分をCGIで作り直したバージョンを観てみた。
宇宙の画とかモニターの画とかは作り直されていて流石にかっこよくなっているが、このエピソードではそんなに重要なカットでもない。
ちうかこの話を見直した理由がアンドレアちゃんをもう一度観たかったからなのだ(笑)
はっきり言ってアンドレアちゃんがエロ可愛すぎてストーリーなどどうでもいい(笑)
しかしなんとか冷静になって思うに(笑)、この話ではカーク船長が素晴らしく有能で、自分の複製アンドロイドがエンタープライズに行くのを見越してスポックに対する暗号メッセージを伝えるのだが、テレビ放送時には複製カークがエンタープライズに乗船するシーンがまるごとカットされたらしく、ブルーレイの吹き替え全長版で観るとそのへんがちぐはぐになってしまっている。
しかしなんにしろカーク船長が有能なのは素晴らしい。
アンドロイドの作り方はほんとに酷い。
バターか(笑)
ひっそりと赤シャツ2人が殉職しているのも注目ポイント。
シーズン1からそうだったのね(笑)
脚本はロバート・ブロック。
原語では古代にアンドロイドを作ったのはOld oneとなっている。
この人はなんというか忠実だ(笑)
でも結局最高なのはアンドレア(笑)
20220223
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11(17) 悪魔島から来た男 Dagger of the Mind
通称悪魔島と呼ばれる流刑地フィモ植民星と物資の交換を行うエンタープライズ。しかしエンタープライズが回収した荷物の中には脱獄囚が潜んでいた。
彼は捉えられるが、調べてみると植民星の凶悪犯精神改造施設の副所長だと判明した。
悪魔島へ赴き、調査を行うカークと心理学者のヘレンは、施設に設定されていた精神中和装置が実は洗脳装置だと突き止める・・・。
そもそもカークが凶悪犯の精神改造を褒め称えているのが怖い。多分ロッテンベリーも同じ考えなのだろう。
洗脳装置が大事なところではカークに大して効かないのがご都合主義に思う。
ヘレンは最初いけ好かなかったが、TOSには珍しい女性キャラの活躍シーンとともに、あまりにも完璧なスタイルにちょっとクラクラ(笑)。
初めてスポックの精神融合が描写されたエピソードでもある。
見直してみたが、感想は変わらず。
ところでヘレンはカークにお久しぶりと言っていたが、エンタープライズの乗員なんだよね?
スペシャル版としての変化は惑星の画面が綺麗だったのと、惑星に転送上陸するカットがなかなかいい感じになっていたくらい。
20220403 |
12(9) 400才の少女 Miri
地球そっくりの惑星を見つけるエンタープライズ。
上陸してみると、そこは1960年代辺りの技術レベルの街が広がっていたが、廃墟となって人影はなかった。
やがて子供達だけが生き残っていることが分かるが、彼らは400歳以上の年齢だと判明する・・・。
多分戦争映画辺りのセットを借りたのだろう、画面は素晴らしい。
しかし設定に穴が多すぎて困ってしまう。
400年も子供だけで生き残ってきたのに、なぜあと半年で食料が尽きるのか?
そもそもなぜ地球そっくりなのか?
色々困ってしまう。 |
13(11) 殺人鬼コドス The Conscience of the King
レイトン博士が革新的な合成食品が開発されたと聞いて植民星シグニア・マイナーにやってきたエンタープライズ。
しかしそれは嘘で、彼は死んだと思われていた殺人鬼コドスの姿をマクベスの舞台上に発見し、カークにそれを確認してもらうために呼び寄せたのだった。
最初は相手にしなかったカークだが、コドスと疑われている俳優カリディアンの娘が美しかったのと、レイトン博士が殺されたのとで見過ごせなくなる。
コドスの顔を知っているのは9人。しかし博士が死んで残りはカークと、ライリー少尉の2人だけとなっていた。
この話のカークは最低である。自分の都合のために部下に自信を無くさせるような人事異動を行い、スポックにも暴言を吐く。
ライリー少尉は「魔の宇宙病」で大活躍(?)した彼で、あやうく命を落とすところだった。それも遠回しにはカークのせいである。
骨格のストーリーは良くできているのだが、カークがそんな調子なので全然楽しめない。
見直してみたが、前に観たときと比べれば普通に楽しめた。
多分前に自分でカークが最低と書いていたのの影響で、最低というほどではないかな(笑)と。
ただしやっぱりやってる事自体は状況に対して適切な態度とは言えず、その原因が19歳の小娘というのが呆れるポイント(笑)
それとそもそもの設定に関して、人口8000人の植民星の総督でその半数を処刑した人物の顔を見たのが9人しか残っていないというのが謎すぎる。
とは言え上記の通りメインの物語はよく出来ているので、なんとも評価に困るエピソードである。
20220417 |
14(10) ゴリラの惑星 The Galileo Seven
植民星ニューパリに医薬品を届けるため、ランデブー地点であるマーカス3号星に向かうエンタープライズ。
しかし道中調査が義務づけられているムラサキ現象と遭遇したため、宇宙艇ガリレオを発進させる。しかしガリレオはコントロールを失い、惑星312に墜落してしまう。
ガリレオの乗員はスポック、マッコイ、スコッティ、他合計7名。
彼らは巨大な原始人のような生物が生息する惑星上で、なんとか脱出の手段を探るが、スポックの理論的な行動にクルーは不満をつのらせてゆく・・・。
シチュエーションは面白いのだが、浪花節が強くて鼻につく。
特にスポックが冷血な行動をとっているように描かれているが、化夢宇留仁からすればもう怪物が襲ってこないと判断したこと以外は全てスポックの判断が正しい。それに集団で反論するクルーにイライラし通しだった。
また最後のブースター点火も望みの薄い待機状態よりも一瞬でも大きな変化を起こして発見される確率を高めようとした実に論理的行動としか思えないのだが、それを感情的行動だとからかうカーク達にまたイライラ。
またガリレオは発進した直後にコントロール不能に陥っている。これは多分日本放映時にカットされたためだと思うのだが、それにしてもあのような危険が予測される任務を軽々しく命じたカークにも腹が立つ。
よかったのはガリレオの発進シーンと、クルーの女性士官がメチャメチャ可愛かったことくらいである(汗)。
特別版で見直してみた。
ガリレオの格納庫のシーン、宇宙飛行シーンは全て作り直されているので、特別版を観る意義は大きいエピソードだった。
ただし感想は同じ(笑)
しかし不思議な点がある。
スポックのセリフを書けるということは、その思考シミュレーションはできているわけで、判断としてはそれが正しいことも十分に分かっているはず。なのにあたかもそれがおかしいような演出にするというのは、一般視聴者の感覚に合わせたということか、それともパラノイア的超思考力によるものなのか・・・(汗)
20220510 |
15(16) 宇宙軍法会議 Court Martial
激しいイオン嵐のために被害を出したエンタープライズ。記録担当士官のフィニー少佐の命も失われた。
カークは手順通り船を非常態勢に入ってから観測室を切り離した筈だったが、コンピュータは逆の手順で記録しているのが判明し、軍法会議にかけられることになる。
コンピュータの記録を覆すことは不可能に近く、窮地に立たされるカーク。
その時スポックはあることを思いつき、コンピュータとチェスをやってみる・・・。
コンピュータの描写が古くさくて今となっては納得いかないところも多いが、ストーリーの骨格部分が良くできているので楽しめる。
TNGの「人間の条件」に生かされた設定も多い。 |
16(25) タロス星の幻怪人(前編) The Menagerie Part I
第11宇宙基地に到着したエンタープライズに、基地司令メンデス准将は首をかしげる。そのような連絡は無かったはず。
第11宇宙基地にはかつてエンタープライズの船長だったクリストファー・パイク大佐がいたが、彼は旅行中の事故で体をほとんど動かせない状態になっていた。
その時突然スポックがパイク大佐を誘拐し、エンタープライズを乗っ取って基地を発進する。
追いかけてエンタープライズに入ったカークとメンデス准将はスポックを軍法会議にかけることに・・・。
えらい強引なスポックが見どころ(笑)
当時の思い切ったマットペイントもある意味見どころ(笑)
20191231 |
16(26) タロス星の幻怪人(後編) The Menagerie Part II
スポックが今回の行動の理由として提出したのは13年前の記録映像だった。
そこには今は一切接近も接触も禁止されているタロス4番星でのパイク船長の体験が・・・。
最初に制作され、却下されたパイロット版に追加撮影してパイロット版の出来事を13年前のこととして組み込んだ話だが、その生まれた経過からすれば非常に完成度の高い物語になっている。
むしろセットやメイクなどは当時の映画並みの力の入りようで、他の話と比べて違和感を感じるところも。
エンディングの切なさやまとまり感も大したものだが、やはり前後編までする話かというと、どうかとも思う。
20191231 |
17(27) おかしなおかしな遊園惑星 Shore Leave
3ヶ月の激務を終えたエンタープライズ。クルーたちは疲れ切っており、休暇をとるために動物はいないが公園のような自然が広がっている惑星に接近。
調査のために先行して上陸したマッコイ、スールー、ロドリゲス、テラー。
素晴らしい環境で休暇にぴったりだと判断するが、マッコイはいきなり懐中時計を持った巨大な白ウサギと金髪の少女を目撃してしまい・・・。
白ウサギ、アリス、リボルバー、ドンファン、侍、ドレス、馬に乗った騎士、虎、第2次大戦時の戦闘機、鴨の群れ、カークのいじわるな旧友フィネガン、カークの昔の彼女ルースなどが登場し、見どころは多いがもちろん変なところも多い。
とりあえずオチはこれだけ読んだだけでも想像できると思うが、それに全然気づかなさすぎるカークにイライラするのと、昆虫もいない世界だと言っているのにカークの元彼女の顔の近くにはず〜〜〜っと羽虫が飛んでるし(笑)、それは撮影時は気づかなかったのだとしても、秘書トニアのドレス姿の披露のシーンでは白い蝶が画面を横切ってしまうのはどうなのか(笑)
他にも戦闘機が上空にいる間は米軍機なのに、攻撃するときには日本軍機になっていたり(笑)、白ウサギが巨大なのは明らかに着ぐるみのためだが、それも謎の1つのように扱われていたり(笑)、もう大雑把すぎ(笑)
そのへんも含めてもまあ愉快なコメディーエピソードということでは楽しめるが、流石に最後に人が出てきて説明というのは・・・・それなら最初から出てこいよ(笑)
20200101 |
18(22) ゴトス星の怪人 The Squire of Gothos
星図にない惑星を発見したと思ったら突然カークとスールーがブリッジから消えてしまう。
その惑星は人間が居住できる環境ではなかったが、奇妙な招待状のような通信が入り、彼らが惑星に転送された可能性があるとして、調査に向かう。
上陸班はなぜかそこが人間が居住可能な環境になっているのを知り、更には古代ヨーロッパ風の城を見つける・・・。
なんだかQみたいなやつに振り回される話。
実際は機械を使っているのでQ連続体とは関係なさそうだが、キャラクターの造形としては参考にしてそうだ。変な法廷とかも。
しかし内容的にはとりとめがない上にオチが・・・・(笑)
20200103 |
19(12) 怪獣ゴーンとの対決 Arena
セスタス3号星の前哨基地に招待されたエンタープライズ。
しかし基地は謎の侵略者によって破壊されており、エンタープライズも攻撃を受けた。
敵船を追跡するエンタープライズだが、未知の太陽系の近くでどちらの船も停止させられ、船長同士の決闘を強要される・・・。
スタートレックには珍しい序盤の迫撃砲による攻撃シーンをはじめ、画面的に興味深いところが多い佳作。
また敵船長ゴーン(種族名かも)はおそらく銀河系で最も基礎体力のある種族で、仮面ライダーといい勝負をしそうだ(笑)。
スペシャル版で見直してみたが、本作では宇宙での描写以外にも細かい修正があった。
ゴーンが瞬きするとか(笑)
大まかな感想は前と同じだが、今回気づいた変なところは、偽の通信の件。
なんでそんなことをしたのか、理由が全くわからない(汗)
やっぱりこれは侵略目的だったんじゃないの(汗)?
20220918 |
20(18) 二つの宇宙 The Alternative Factor
突然エンタープライズを強烈な衝撃が襲う。
実はそれは銀河規模の現象で、その瞬間宇宙全体の重力が消失していた。
宇宙連邦軍司令部とカークはこれが何者かの侵略の前兆であると判断。原因がどうやらエンタープライズの前にある未知の惑星にあると分かり、上陸して調査することに。
見つかったのは小型の宇宙船と1人の男だった・・・。
脚本・演出・特殊効果・科学考証全てにおいて駄目駄目な話。
要するにイカレポンチに振り回されただけ?
20200119 |
21(14) 宇宙暦元年7・21 Tomorrow Is Yesterday
事故により1969年の地球にタイムスリップしてしまったエンタープライズ。しかも米軍機を誤って撃墜してしまい、パイロットを転送回収してしまう。
パイロットを戻すわけにはいかないと考えたが、彼のまだ生まれていない息子がその後の宇宙開発に大きく関わっていることが分かり、返さざるをえなくなる。
まずは米軍のエンタープライズの記録を盗み出そうとするのだが・・・。
スポックの忠告にも関わらず妨害ビームで米軍機を撃墜してしまうカークにはがっかり。
米軍基地への侵入も、わざわざ見取り図まで書いてもらったのに通路に転送してからドアの鍵を開けるなど、信じられない不手際が目立つ。
よかったのは米軍機から見たエンタープライズの映像で、UFOらしさがうまく表現されていた。
スペシャル版で見直してみたが、上記の問題点に加えて最後の転送のご都合主義など問題は山ほどあるが、コメディエピソードとしては盛りだくさんでとても面白かった。
また前観たときには化夢宇留仁に知識がなくて気づかなかったのだが、冒頭から当時の米空軍主力戦闘機F104スターファイターが現役バリバリの姿を披露しているのに感動した(笑)
20220918 |
22(24) ベータ・スリーの独裁者 The Return of the Archons
100年前に行方不明となったパトロール艦アーコン号の捜索のため、エンタープライズは惑星ベータ3に接近する。
スールーとオニールが偵察班として上陸したが、緊急転送依頼の通信が入り、急いで回収したが、戻ってきたのはスールーだけだった。そのスールーもうわ言のようなことを言い、カーク船長のことも誰かわからないような有様だった・・・。
ミステリアスでなかなか面白いエピソード。
ちうか「2000人の狂人」かと思った(笑)
もちろん変なところも多い。
TOSでは当たり前(?)な地球の過去と全く同じ町並みや服装はいいとして(笑)、 結局「祭り」はなんのためにやってたの?
20200104 |
23(19) コンピューター戦争 A Taste of Armageddon
連邦はなんとしてでも惑星エミニア7の政府との外交関係を結んで宇宙港を設置したいと思っており、エンタープライズにフォックス大使を送り込んでいた。
エミニア7に友好的なメッセージを送るが、返ってきたのは「宇宙通信710」
それは事情を問わず接近を許さないというメッセージだった。
メッセージを無視して接近して上陸班を送り込んでみると、その惑星では実に奇妙で残酷な戦争が続けられていた・・・。
まず展開はこれといって注目するほどの部分はない。
ただしコンピューターによるシミュレーション被害を実践する世界というアイデアは秀逸で、それだけでも読み応えのあるサスペンスSF長編が成立しそうである。
しかし例によってのカークの薄っぺらいヒューマニズム&価値観の押しつけは鼻につくが、この話では惑星連邦も強硬なのでエンタープライズが黒船みたいに感じる。
しかし化夢宇留仁にとってこの話のメインはこれまで書いたことは関係ない。
メインはタムラ秘書である(笑)!
超可愛くてスタイル抜群で、ひたすらタムラ秘書を見ていたので正直ストーリーがあまり頭に入ってこなかった(笑)
それにしてもカークの秘書がコロコロ変わりすぎの上、このエンタープライズ以外で秘書など見たことがないが、もしかしてカークが勝手に作ったポストなのでは(笑)?
20200108 |
24(15) 宇宙の帝王 Space Seed
エンタープライズは古い地球の宇宙船を発見する。その中には冷凍睡眠装置が100あまりも存在し、その内の一人が目覚めた。
彼は遺伝子操作によって生み出された超人であり、アジアを支配していた独裁者カーンだった・・・。
ラストの希望が望める寛大な処置はいいのだが、続編にあたる映画で台無しにしている(笑)。
特別版で見直してみた。エンタープライズとボタニー・ベイが同フレームに収まっている画がかっこいい。
内容的な感想は変わらず。
歴女メロメロが印象的だった(笑)
それにしてもなんであんな重要人物の記録がすぐに出てこなかったのか(笑)?
20220521 |
25(21) 死の楽園 This Side of Paradise
その植民星オミクロン・ケティ3番星は発見されたばかりのバーソルド光線にさらされており、そこに移住した150名の植民者は100%死滅しているはずだった。
しかし上陸班が降りてみると、住民は全員生存しており、しかも完全無欠の健康状態だった。
その謎を解明しつつ、植民者達を他の安全な惑星に移すべくエンタープライズに転送しようとするが、なんと結果は逆にエンタープライズの乗員全員が惑星に降りてしまうということになる。
たった1人カーク船長を除いて・・・。
宇宙からやってきた謎の植物の放出する胞子によって、健康を得る代わりに脳みそが幸せになる・・・・って、植物のメリットは(笑)?
いろいろと見どころがあって面白いエピソード。
シリーズを通して矛盾の多いスポックは相変わらずだからここでは語らない(笑)
20200110 |
26(20) 地底怪獣ホルタ The Devil in the Dark
惑星ジェナス6はペルジウムという貴重な鉱物を採掘していた。
しかしそこに怪物が現れ、鉱夫や警備員が次々と殺され、犠牲者は50名以上にのぼった。
これは手に負えないと判断したジェナスからエンタープライズに助けを求め、カークらは怪物退治のために地下に出発するが・・・。
脚本が破綻しまくっており、もう滅茶苦茶としか言いようのない内容だが、ジェナスの地下施設の見事なマット画合成や、やたらに気合の入った地下坑道のセットや、怪物ホルタのショゴスとしか思えない(笑)造形など、見どころは満載で結果的にはすごく面白いエピソードになっている。
それにしても脚本はほんとに滅茶苦茶で、例えば冒頭の警備員の会話など、すでに正体不明の怪物に50名以上も殺されており、唯一の武器も通用しないという情報があるにも関わらず、説得されて笑顔で「がんばります!」と宣言し、直後に殺される(笑)とか、ギャグでやっているとしか思えない。
なんでそこまでして見張りを置こうとしているのだ(笑)?
オチも冒頭からばればれだし(笑)
ちうか部下を50名以上も殺した怪物に対し、最後のあの展開はあり得るのか???
カークの怪物に対する対応もひどい。
警備員の1人はフェイザーを撃つ暇もなく強烈な酸を浴びせられて即死しているのに、明らかに酸の射程距離である至近距離で怪物を威嚇したり、最初はとにかく殺せと言っているのに、ちょっと攻撃してこないと見るや安心し、あろうことか部下を手が触れる距離まで接近させるなど、あまりにもリーダーとしてあり得ない判断が目立つ。
いつものことと言えばそうなのだが(笑)
20200111 |
27(29) クリンゴン帝国の侵略 Errand of Mercy
クリンゴン帝国との平和交渉が暗礁に乗り上げ、クリンゴンからの奇襲が予測される事態となった。
司令部はエンタープライズにどちらの陣営にも属してはいないが地政学的に非常に重要な位置にある惑星オルガニアを守るように指示してきた。
道中クリンゴン艦からの攻撃を受けるも、それを粉砕してオルガニアに到着。
オルガニアに上陸したカークとスポックは、そこで長老議会議長エイルボーンの歓迎を受ける。
カークは彼らに宇宙艦隊に協力すればオルガニアを護ると言うが、彼らは全く心配していないようだった。
そこにクリンゴンの艦隊がやってきて、たちまちオルガニアを占領してしまう・・・。
記念すべきクリンゴン初登場エピソード。
化夢宇留仁的にはこの話はクリンゴン占領軍司令官コールの魅力に尽きる。
クリンゴン最高(笑)
20200119 |
28(23) 危険な過去への旅 The City on the Edge of Forever
未知の惑星から放射されているらしい奇妙な時間の歪みを調査しているエンタープライズ。
激しい振動の中、スールーのついていたコンソールが爆発し、意識を失うスールー。
ドクターが呼ばれてコルドラジンのハイポスプレーを打ち、スールーは意識を取り戻す。
ところがそこに更に激しい振動に襲われ、ドクターは誤ってハイポスプレーに残っていたコルドラジンを全て自分に注射してしまい、発狂。そしてなぜか転送装置で惑星に降りてしまう。
上陸班を編成して捜索に当たるも、発見したのは奇妙なゲートで、それは過去とつながる門だった・・・。
名作と名高い本作だが、なるほどなかなか面白かった。
しかし今の視点で見ると、突っ込みどころが多いのはもちろんとして、物語的にもう一捻りあってもいいように思う。あくまでひねりまくった脚本に慣れた今の視点で見ればの話だが。
突っ込みどころの方はそれはもう山程あるのでわざわざ書かない(笑)
一つだけ脚本の流れで気になったのを書いておくと、発狂したマッコイの行動が、全て「発狂していたから」で片付けられており、その割にこの物語を構成するための非常に限られたルートを一直線に進んでいるのが奇妙だった。
せめて惑星から操られていたとかなんとかわずかでも理由があればよかった気がする。
20200120 |
29(28) デネバ星の怪奇生物 Operation - Annihilate!
古代より銀河の一角から広まりつつある集団精神異常が惑星デネバに達しようとしていた。
そこにはカークの兄夫婦と甥が移住していた。
惑星デネバに向かう途中、デネバ星系の太陽に向かう1人乗りの宇宙船を発見。なんとか救おうと努力するが、その船は燃え尽きてしまった。
しかしその直前、パイロットは「やったぞ!!ついに消えた!」と叫んでいた。
エンタープライズが惑星デネバに到着すると、やはりすでに集団精神異常に侵されていた。
転送上陸して調査を進め、謎の生物を発見するも、スポックがその生物に刺されてしまい・・・。
硬派な侵略ものSFという感じで、突っ込みどころも少なく完成度の高い話。
怪物の正体を探るミステリーものかと思っていたので、その姿があっさり出てきて逆にびっくりしたが(笑)。
ただし少ないだけで突っ込みどころが無いわけでは無い(笑)
例えばスポックが刺された直後に他にも感染経路があるかもしれないのにさっさと船内に転送してしまうとか、そもそも伝染病の疑いが強い惑星に宇宙服も無しで上陸するとか、いくら強い光でも体内や日陰にくまなく影響できるのかとか。
しかしやはり相対的には少なく、不安を感じない内容だった。
いきなり出てきたカークの兄が、これまたセリフもなくいきなり死んでしまったのにはびっくりだが、それよりびっくりなのは兄の役者もウィリアム・シャトナーだったという事実(笑)
20200120 |