STAR TREK 備忘録

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DS97

1 第二次接近遭遇 Second Contact
 ブラッド・ボイムラー少尉は、宇宙艦U.S.S.セリトスのローワー・デッキで艦長日誌をつける真似をしているところをベケット・マリナー少尉に見つかってからかわれる。
セリトスの今回の任務はセカンドコンタクトで、ファーストコンタクトのあとの通信設備の設置などを行う。
今回に限らずセリトスの任務は重要度の低いものが多い。
 フリーマン艦長にマリナー少尉の素行を監視するように命令されたボイムラーは、上陸任務中にマリナーが密かに姿を消したのを目撃する。
一方セリトスに着任したばかりのオリオン人のドヴァナ・テンディは、いきなり艦内が惑星から持ち込まれたウイルスによってパニック状態になったのに面食らっていた・・・。

 早口で喋りまくる典型的アメリカアニメだった。展開もアップテンポで息つく暇もない。
内容的にはだいたい想像していた通りで、にぎやかでブラックユーモア満載な感じ。
興味深かったのは下士官の寝室が廊下ぞいのアルコーブだったこと。まあギャラクシー級とセリトスのカリフォルニア級とでは色々違うだろうが(笑)
まだまだ評価をするにはわからないことが多いが、意外にお色気(?)カットもあったりして、化夢宇留仁的にはなかなか楽しめた。
一番笑ったのはオープニングでボーグキューブの艦隊とロミュラン艦隊の戦闘に出くわしたセリトスが、さっさと回頭して逃げ出すところだった(笑)
20211218

2 外交特使 Envoys
 セリトスに多次元エネルギー生命体が入り込むが、マリナーに捕まって脅迫されて「紫ラインのトリコーダー」を作り、追加でバッテリーまで作らされてエネルギーを消耗し、開放されたあともフリーマン艦長にはじきとばされて消滅した。
ボイムラーはクリンゴンのコ・リン将軍をタルガナ4号星の連邦大使館に送る任務を受けて大張り切り。
ところが当日シャトルに盛り込んでみると、パイロット席にマリナーが座ってラーメンを食っていた・・・。
一方サイボーグのラザフォード少尉は、前回のゾンビ騒ぎでデートしていたトリル族の彼女と別れ、ドヴァナといい感じになっていたが、彼女との約束を守るには機関部から転属する必要が生じ・・・。

 ラザフォードが色々な部署を転々とする過程で、それぞれの部署の訓練シーンが出てくるのだがこれがどれも興味深くて面白い。
とりあえず「ジェインウェイ手順」ってどんな戦術だ(笑)?
またこの話ではタルガナ4号星のゴミゴミとした区画をさまようシーンが面白かった。
なんかいい感じになってきたような気がする。
20211218

3 時間厳守命令 Temporal Edict
 バーでバイオリンの演奏を披露していたボイムラー・・・を押しのけてハードロックを演奏するマリナー。
その演奏は重低音が効きすぎてクリンゴンとの外交交渉を妨害する。
それはさておき、ボイムラーから艦内に仕事中に「遊び時間」を取り入れる悪習が蔓延しているのを知ったフリーマン艦長は、艦内に厳密な時間厳守のルールを施行する。
1週間後、身も心もボロボロになっていたセリトスクルーだったが、ボイムラーだけは元気だった。
そんなところに余裕の無さから生まれたミスが外交任務に深刻な問題を生じさせ、セリトスはクリスタルを神聖なものとして崇めるゲルラキアンに乗り込まれ、そこら中落書きだらけにされてしまい・・・。

 相変わらずガチャガチャした感じで進むが、ランサム副長の意外な面が見られたり、相変わらず微妙なお色気(笑)シーンがあったりと、少なくとも見ている間は面白い(笑)
最後に遠い未来の様子が描かれ、そこに「ボイムラー指令」を生み出した偉人(?)としてボイムラーの像が出てくる。なんか変な鳥がいるとか、気になるところもあるのだが、それよりもその次に表示された「宇宙艦隊で最も重要な人物」の像が最高すぎる。
なぜそこであなたが・・・(笑)
20211229

4 湿った船 Moist Vessel
 セリトスはマーセッド号と協力して古代の漂流船を牽引することに。
そのミーティングでもあくびばかりしているマリナーに、最悪な仕事ばかりを与えて自分から転属を申し出るよう仕向けるフリーマン艦長。
テンディはオコナーのアセンション(次元上昇)を見学するが、儀式を台無しにしてしまう。
 マリナーはホロデッキのゴミ処理、ターボリフトの油差し、カーボン・フィルターのカーボン除去という虚しい仕事ばかりやらされるが、それなりに楽しそうにしている。
それを知ったフリーマンは本当に彼女が嫌がる仕事をさせようと、彼女を大尉に昇進させ・・・。

 セリトスにしては大掛かりな仕事で、見た目にもインパクトがあるが、スケールが大きくなれば面白くなるわけではない。ちうかローワー・デッキの場合はむしろ逆かも(笑)
テンディが実に痛い女なのがよく分かるところはいつもの感じ。
そしていつもは余裕こいているマリナー視点が多いのがなんか違和感。
そういえばボイムラーはほとんどなにもしていなかった(汗)
 とりあえずホロデッキのゴミが気になる(笑)
20220110

5 キューピッドの外れ矢 Cupid’s Errant Arrow
 ミクスタス3号星の月が落下しそうになっており、セリトスはUSSバンクーバーと共に月を破壊する任務についていた。
月が惑星に落下しては大災害になるのだが、月が無くなっては困ると訴える住民達との話し合いが難航しており、タイムリミットが迫りつつあった。
ボイムラーは最近彼女ができたと言う。
マリナーはホログラムだと疑うが、その彼女バーバラは実在していた。
しかも美人で性格もよさそう。
そんなことはあり得ないと断言し、バーバラは異星人が化けていると確信したマリナーは、彼女の尻尾をつかもうと奔走する。
ラザフォードとテンディはバンクーバーのドーセント少佐の指揮で作業を行っていたが、その装備の素晴らしさに興奮していた・・・。

 これまたセリトスにしてはスケールの大きな任務である。
やっぱり任務のスケールは大きくなると本シリーズらしい面白さが薄れるような気がする。
それと本作でもマリナーの視点が多く、そこも少し違和感。やはり彼女は余裕でかまえていてほしい気がする。
マリナーがバーバラに会った途端に「コンピューター、プログラム停止!」と叫ぶのは面白かった(笑)
彼女ができて幸せ状態のボイムラーのはずだったが、途中から変なヤキモチを焼き始めて痛い行動に。
ここはほんとに単純に痛かったので、いらなかった(汗)
ちうわけで4、5話はイマイチという感想だった。
なにしろ非常に微妙なバランスで成り立っているシリーズなので、スタッフ間でもその認識にずれはあるだろうし、落ち着くところに落ち着くのはシーズン2以降になりそう。
20220110

6 気のいいフレッチャー Terminal Provocations
 
 ボイムラー達は様々な船のエンジン音を口真似して遊んでいたが、そこを通りかかったランサム副長は彼らがエイリアンに乗っ取られたと勘違いし、保安部を呼ぶ。
セリトスはドルークマニの廃品回収船が宇宙艦隊の船の残骸を回収しようとしているのを防ごうとしていた。
マリナーは食堂で騒いでいてドクター・タ・アナにぶつかり、食べていたナチョスに顔を突っ伏すことになったアナが怒るが、フレッチャーがうまく仲裁して丸く収める。
難破船の貨物の調査を行うことになったテンディは船外活動の授業は出なかったのになぜか単位はもらえたと言うのを聞き、ラザフォードが自作のホロプログラムがあるので船外活動の訓練をしようと申し出る。
さて人の仕事の肩代わりまでしてくれるフレッチャーだが、実は・・・。

 いつものようにドタバタしているが、この話は面白かった。
特に気に入ったのはホロプログラムの案内役バッジィで、彼のプログラム読み込み時間待ち表示が(笑)
本エピソードは誰の視点とも定まらない感じで、そこがいい感じだった。やはりそういう散漫なのがこのシリーズには合っているようだ(笑)
20220123

7 ボイムラーのから騒ぎ Much Ado About Boimler
 
テンディがみんなに披露したのは、彼女が自由研究で作ったという犬。
見た目も素振りもどう考えても普通の犬かと思われたが、やはり普通ではなかった。
セリトスのフリーマン艦長、ランサム副長、シャックス大尉の3人はルロットという植物の苗を紛争地帯のシュピアン農業コロニーに輸送する特別任務のため艦を離れ、その間指揮を執ることになったのはマリナーのアカデミー時代の親友、アミナ・ラムジー大佐だった。
一方ラザフォードの高速転送の実験台になったボイムラーは微妙に位相がずれた状態のままとなってしまい、体が透けている上に転送独特の異音がし続ける(笑)という事態に。
ボイムラーとテンディの作った犬はディビジョン14という、艦隊で発生した原因のはっきりしない病気を治療する専門部門に送られることになり・・・。

 
 マリナーのストーリーは彼女の心情が伝わりにくくもう1つだったが、ボイムラーの方はなかなか楽しめた。
ディビジョン14の船であるオスラー号に乗っていた患者たちが例によってこれまでに様々なシリーズで出てきた患者を網羅しており、パイク船長と同型の車椅子(?)は勿論、ワープ10で飛び続けるとなっちゃう両生類までいたのには笑ってしまった。
またディビジョン14のスペシャリストが、最初は生命体8472かと思って驚いたが、流石に違うようだった(笑)
最後に出てきた生物は多分あれTNGの最初のあれだよね?
20220127

8 真実 Veritas
 
 ケイ・チューヴォン・プライムでなぜか捕らえられたボイムラー、マリナー、ラザフォード、テンディの4人が法廷のような円筒のホールに引き出される。
そこにはセリトスの上級士官たちが宙づりで拘束されていた。
裁判官のような異星人は彼らに真実のみを語るように念を押し、順に証言を求める。
最初に指名されたマリナーは、指定された日の出来事を覚えている限り話すが、それは異星人の船とのコンタクトが失敗してグダグダな戦闘に突入するというもので、裁判官は満足せず、マリナーをうつぼの泳ぐ水槽の上に。
次はラザフォードの番で、新たに指定された日の彼は何度も再起動を繰り返して自動モードで行動する時間が長く、重要なところはなにも覚えていなかったが、博物館でロミュラン・バード・オブ・プレイを盗み出し、ロミュラン領域に侵入していたらしいとわかり・・・。

 スタートレック定番の法廷ものっぽく進むが、それぞれの証言がバラバラで無茶苦茶・・・と思わせておいて、実は1つの事件を浮かび上がらせ・・・るけどやっぱりよくわからない(汗)
しかしそれぞれの回想シーンは見どころ満載で、特にラザフォードのロミュラン・バード・オブ・プレイのシーンや、ゴーンの結婚式(笑)、それにテンディの回想に出てくるロミュラン・ウォーバードなど、珍しくメカニックの見どころが多数。
またQも出てくる。
出てくるが、なにしろ元々Qがかき回したような世界なので(汗)、特に変化なし(笑)
オチはしょうもないがまあこのシリーズはこういうものだろう。
ところでテンディはなんであんなに強いんだ(汗)?
20220205

9 クライシス・ポイント Crisis Point
 ある惑星ではトカゲ型人種がネズミ型人種の食料になっていたが、マリナーが革命を起こさせてネズミ型人種の支配は終わる。
しかしそれを知ったフリーマン艦長は酷い内政干渉だとして怒り、営倉に入れても応えないマリナーをカウンセラーに通わせる。
カウンセラーがなんでも食べ物に例えて話すのがイラつくマリナー。
ボイムラーは艦長との面接に備え、ホロデッキに各人の個人日誌のデータを反映させたブリッジの完璧なシミュレーションを作って練習しようとするが、マリナーがそれを書き換えて「クライシス・ポイント」という映画に仕立ててしまい・・・。

 今回は映画パロディ編で、様々な映画版からのパロディの詰め合わせになっている。
映画版「スタートレック」で化夢宇留仁が呆れたエンタープライズへの乗り込みシーンも再現(笑)
そうそうホログラムのダ・ヴィンチも活躍していて、ちょうどVOYで彼が活躍する話を観たところだったので僥倖だった。
物語としてはマリナーが怒りのあまりセリトスのクルーを皆殺しにする映画を作るが、ホログラムの自分と向き合って考えを改めるという感じなのだが、なんだか酷すぎてついていけない(汗)
観ている人はみんなテンディと同じ感想になったんじゃなかろうか。
 
20220213

10 セリトス絶体絶命! No Small Parts
 
 カークがコンピュータを破壊して奇妙な風習をやめさせたベータ・スリー(TOS22話)だったが、いつの間にかすっかりもとに戻っており、フリーマン艦長がコンピュータを脅して改めて変な祭りをやめさせる。
ところがベータ・スリーに勝手に上陸していたマリナーとボイムラーの会話から、マリナーが艦長の娘だとばれてしまい、みんなのマリナーに対する態度が豹変。
 カラ星系では新造艦ソルバングが正体不明の巨大な船と遭遇して破壊されていた。
彼らの救難信号を受け取ったセリトスは現場に向かうが・・・。

 
 シーズン1フィナーレ。
フィナーレらしく戦闘シーンの多い過激な話になっているが、このシリーズのクライマックスってそういう方向でいいのか(笑)?
正体不明の敵の正体(笑)はなかなか納得のいく連中だったが、それより興味深かったのはエクソコンプ(TNG135話)の艦隊士官が誕生していたこと。
完全に生命体として認められたらしい(笑)

 シーズン1を振り返ってみると、少なくとも勢いはあった(笑)。
まだ地に足つかない感じは強いが、そのうち・・・・・・なんともならないかもしれない(笑)
まあそれはそれで本シリーズの味として定着してもいいのかもしれない。
最高に面白くて感動したりするということはないが、そこそこ面白くてがっかりすることはない。
それはそれで悪くない。
20220222


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