153 ボーグ変質の謎 パートII Descent, Part II
ローアに洗脳されたらしいデータ。
ラフォージは生体実験を行われ、危うく脳細胞を全て除去されそうになる。
ライカーとウォーフはブルーと再会し、捕まっているクルーの救出に向かう。
ドクタークラッシャーの指揮するエンタープライズはボーグ艦に追われ、超フェイズシールドを起動して恒星のコロナに逃げ込む。
前編がイマイチだったので、後編に期待が膨らんだが、残念ながら後編もイマイチ(汗)。
特にデータがあそこまで酷いことをしようとしてしまう理由として「負の感情だけを送られていた」だけでは説明がついていないのが、全体的なトーンを暗くしてしまっている。
ボーグ達もこれではいいとこ無しで、肩すかしもいいところ。
唯一よかったのはドクタークラッシャーの指揮ぶりで、ボーグ艦を破壊したところは部下達もきりっとしていて頼もしかった。
超フェイズシールドが使われたのも嬉しいところ。 |
154 イヤール星の使者 Liaisons
新たに外交関係が始まったイヤール星の大使使節がエンタープライズに乗船し、入れ替わりにピカードは惑星イヤールに招待される。
ロクエル大使のホストはトロイが担当するが、大使は食べ物と娯楽にしか興味がないようだった。
ライカーが案内をしようとしたところ、それを断ってウォーフを指名したバイレス大使の態度は酷く、ウォーフのストレスはうなぎのぼりに(笑)
一方ピカードを乗せたシャトルは事故によって見知らぬ惑星に不時着し、パイロットのボバルは負傷して動けなくなる。
ピカードが外に出てみるが、あたりが放射する電撃に当たって再び意識を失う。
目が覚めてみるとそれは墜落した貨物船の中で、そこには1人の女性がいた・・・。
ウォーフの苦難を楽しむ話(笑)
データのウォーフへのアドバイスがひどい(笑)
ストーリーとしては実にくだらないもの(笑)で、まあ息抜きエピソードだろう。
あのキス・・・・・・
20220122 |
155 インターフェイス救出作戦 Interface
ラフォージは探査機のセンサーとリンクして遠隔操作する実験を行っている。
彼は元々バイザーの情報を脳に伝える機能があるので相性がいい。
そこに彼の母親が艦長を務めるUSSヘラが消息を絶ち、生還は絶望的だという連絡が入る。
探査機を使ってガス惑星マルチン7号星に捕らわれているUSSラマンの生存者を捜索する任務につくラフォージ。
彼はラマンの船内で母親と出会い・・・。
VRの元祖と言える探査機の描写が楽しい。
しかしそれ以外は地味&悲劇しかない話で、悪くはないのだがなんだかしょんぼりしてしまう(汗)
20220122 |
156 謎のエイリアン部隊 パートI Gambit, Part I
ある惑星でピカードが行方不明になり、捜索していたメンバーは彼が酒場で撃ち殺されたという結論に達した。
犯人を突き止めると誓ったライカー。目撃者のイリディアン人は犯人が傭兵だと告げ、彼の証言を元にエンタープライズはバラーダス星系へ。
そこで傭兵部隊に遭遇するが、今度はライカーが拉致されてしまう。
データの指揮で逃走した傭兵船を追跡するエンタープライズ。
その頃傭兵船のライカーは、意外な人物が傭兵に加わっているのを目撃していた・・・。
前半のミステリアスな展開、後半のピカードとライカーの機転など、見所は多い。
充分に面白いのだが、前後編としては地味なイメージ。 |
157 謎のエイリアン部隊 パートII Gambit, Part II
傭兵達の狙いが古代ヴァルカンに伝わる最終兵器だと突き止めたピカードとライカーは、潜入捜査をしていたヴァルカン人士官と協力して傭兵に仲間割れを引き起こす。
彼らを追うエンタープライズ。
やがて全てのパーツが揃い、最終兵器はヴァルカンに戻されることになるが、実は潜入捜査員など存在しなかった・・・。
テンポのいい演出で楽しめる。しかしちっちゃい話なのは変わらない。
あの兵器のていたらくでヴァルカンが緊急事態だと言うのは不思議だ。 |
158 戦慄のドリームプログラム Phantasms
9ヶ月前から行っているデータのドリームプログラム実験で、データは悪夢を観る。
その例えようもないほど奇妙な夢は次第にデータに異変を生じさせ、やがては現実と夢の区別さえおぼつかなくなり、ターボリフトの中でディアナに傷を負わせてしまう。
一方新しいワープコアを設置したエンタープライズは原因不明の故障に悩まされ、とうとう漂流状態になってしまう・・・。
悪夢が実に悪夢らしく作られており、しかも最後はすっきり納得出来るので意外に気持ちのいいエピソード。
データがフロイト博士に意見を求めるのが楽しい。 |
159 心のダーク・サイド Dark Page
テレパシーで意思の疎通を行うケイアンという種族が連邦に加盟するための援助として、言葉によるコミュニケーションを教えているラクサナ。
彼女は疲れているのかいつもより元気がない。
エンタープライズ内の植物園で大使の一行を歓待している時、大使の娘が池に落ちてしまい、それを見ていたラクサナは気を失って倒れる。
彼女は脳神経活動を停止しており、なんとか目覚めさせようとケイアンの大使メクイズのテレパシーの助けを借りてラクサナの精神世界に入ってゆくディアナだったが・・・。
地味〜〜〜な話だが、なかなか感動的なオチが用意されている。
興味深いのは大使の娘ヘドリルがキルティン・ダンストが演じているというところで、まあまあ可愛い。
しかし最後に出てくるもう1人の女の子の方が可愛いのは演出意図を感じた(笑)
20220128 |
160 混迷の惑星ケスプリット Attached
惑星ケスプリットにある2つの国家の内、ケスの方が連邦への加盟を希望し、ピカードとドクタークラッシャーがその審査のために転送上陸するが、着いたのはプリットだった。
プリットはケスが連邦と軍事同盟を結んで攻撃しようとしていると邪推し、妨害工作を行っていたのだ。
ケスの協力で2人を脱出させるが、ケスはケスでプリットと連邦がつながっているのではないかと疑っており・・・。
メインのストーリーはまあ普通でいいとして、逃避行の2人が一時的にテレパシーを持たされたり、離れると気分が悪くなったりという部分の理由がはっきりせず、まるで全てが2人の距離を強制的に近寄せようというたくらみのようで変。
普通なら脚本を仕上げる前になんとかできそうなところだが、こういう完成度の低い脚本で走ることになったのは、時間がなかったのだろうか?
20220128 |
161 危険なワープ・エネルギー Force of Nature
テトリオン粒子によってワープ航行が不可能な空域で唯一ワープを使用できるのが、ヘカラスルートと呼ばれる通商路だった。
そこで行方不明になった医療船フレミングを捜索していたエンタープライズだが、発見したのは航行不能に陥っているフェレンギ船だった。
一方データはジョーディの助言でスポットが聞き分けが良くなるように訓練することにしたのだが・・・。
この前の話に輪をかけて脚本が意味不明なことになっている。
スポットのことも、ワープ航法の危険性についても、なにもかもが中途半端で、まとまりに欠ける。
最終回と映画の準備で時間がなかったのかしら???
またこの話で平常時のワープは5までという速度制限が適用されるのだが、これも少なくとも面白い展開ではない(汗)
う〜〜〜ん・・・
20220128 |
162 アンドロイドの母親 Inheritance
地核のマグマの温度が冷え、滅亡の危機に陥っている惑星アトリアス4号星の救援に向かったエンタープライズ。
現地の地質学者ジュリアナ・ターナーは元ノニアン・スンの妻であり、データの母親にあたると告白する。とまどうデータ。
やがてうち解けて一緒に演奏会をしたり、任務も協力し合う二人だが、データは違和感を感じていた・・・。
初見だった。こんなにもデータに関する重要な情報が出てくるエピソードを見逃していたとは(汗)。
オチは読めるが、それでも興味深い内容のエピソード。 |
163 無限のパラレル・ワールド Parallels
シャトルでエンタープライズに帰還中のウォーフが、休暇中にバトラフ大会(日本語ではバリートゥード大会)で優勝したという私的記録を録画している。
エンタープライズに帰還したウォーフは今日が誕生日だったので、サプライズパーティを警戒しているが、暗い自室内に入った途端に明かりがついてみんなにお祝いの歌をクリンゴン語で歌われ、憮然とする。
データからは絵が贈られ、みんなでケーキを食べる。
ライカーは艦長は仕事で来れないと言ったが、そのすぐ後で艦長も一緒にケーキを食べているのを見て違和感を感じるウォーフ。
エンタープライズは通信が途絶えているアーガス情報基地に到着し、調査を行う。
誰かが情報基地の施設をいじり、連邦領内を監視してその内容をカーデシアに送信しているようだった。
結果を検討するブリーフィングに参加していたウォーフはめまいを起こし、はっと気付くと横に立っていたデータがラフォージに変わっており・・・。
脚本が凝っていてとても面白いエピソード。
前半はやたらにパラレルワールドを移動してしまうウォーフの困惑が描かれ、後半では無数のパラレルワールドから無数の〇〇が集まって大混乱に。
印象深かったのは色っぽいトロイワイフ(笑)と、なんだか場違いな感じのウェスリー。
4年前に失ったピカード艦長と再会したライカー艦長の思いも。
そしてバトラフ大会の優勝トロフィー危険すぎ(笑)
そうそうアーガス情報基地といえば、93話「謎の頭脳革命」で出てきてバークレイがえらいことになったところである(笑)
20220213 |
164 難破船ペガサスの秘密 The Pegasus
「ピカード艦長の日」に困惑しているピカード(笑)
そこに提督からの緊急任務が伝えられ、エンタープライズは制限速度を無視して地球へ。
乗艦してきたのはライカーがアカデミー卒業後に最初に配属されたUSSペガサスの艦長エリック・プレスマン提督で、その任務は破壊されたと思われていたペガサスの残骸が発見されたという情報を確かめるというものだった。
しかしその任務には裏があり、当時ペガサスで実験していたある物を回収するのが最優先であり、そのことはピカード艦長にも伝えてはならないと言われたライカーは苦悩する。
やがてペガサスはなぜか小惑星の内部に融合したような状態で発見されたが、ペガサスにはロミュランも興味を持っており・・・。
情報部絡みのエピソードは宇宙艦隊も表の顔だけではないのだと思い出させてくれる。セクション31も関わっているのだろうか?
色々と見どころのある話なのだが、最も興味深いのはこのあとのロミュランの反応。
なにしろ〇〇違反の〇〇を〇〇していただけではなく、〇〇をもできるような状態で〇〇して目の前で〇〇しているところを見せつけられたのだから、余程の譲歩がないと納得しないだろう。
むしろ〇〇が〇〇されない内にと開戦に踏み切るほうが納得いくくらいである。
20220205 |
165 滅びゆく惑星 Homeward
ボラール2号星は低レベルの文明を持った原住民が存在していたが、惑星規模の異変によって大気が失われようとしていた。
しかもウォーフの義理の兄であるニコライが調査のために降りたきりだった。
原住民に変装して現地に降り立ったウォーフは、ニコライが住民たちの一部をフォースフィールドを張った洞窟に避難させているのを発見する。
艦隊の誓いではこのような状況に干渉するのを厳しく禁止しているのだが、ニコライはそんなことを気にもとめていない。
しかしピカード艦長はニコライの要求をはねのけた。
やがてボラール2号星の大気は全て失われ、住民も全滅したと思われたが・・・。
ニコライがかっこよく、それがウォーフの義理の兄という設定と噛み合っていい味になっている。
また1人真実を知ってしまった原住民の顛末が切なくていい感じ。
それにしてもウォーフが主役の話はほとんど外れがないな。
20220205 |
166 愛の亡霊 Sub Rosa
スコットランドを再現した植民地カルドス4号星に住んでいたクラッシャーの祖母の葬儀が執り行われる。
祖母の日記によって、彼女には恋人がいたのを知るクラッシャー。
また祖母の世話をしていた男は遺品のろうそくに火を点けるなと言う。
カルドス4号星の気候が不安定になっており、総督はエンタープライズに調査を依頼する。
調査の結果特殊な核物質エネルギーが影響していることがわかり・・・。
なんちうかTOSに戻ったみたいな話(汗)
シーズン7でこんな話があったとは(汗)
ハーレクイン(汗)?
まあゴシックホラーがやりたかったんだというのはわかるのだが・・・。
艦長がクラッシャーのことを「考えもなしに行動する人じゃない」とか「いつもの冷静な」とか言っていたが、いつも考え無しで行動していつも感情的だと思う(汗)
とりあえずスコットランドおたくの総督のキャラはよかった。
20220213 |
167 若き勇者たち Lower Decks
昇進の査定中の若き士官達は落ち着かない。彼らの視点でエンタープライズでの生活が語られる。
傑作。
若い士官達の誰も彼もが生き生きと描かれていて、彼らを主人公にしたシリーズが始められそうなほど。
特に興味深いのは、「悲しみのアカデミー卒業式」で事故を起こしたチームの一員だったシトー少尉と、登場したのは古いのにあまり語られることの無かった医療部のオガワ少尉だろう。
バーラウンジのウェイターのベンもいい味を出している。
ラストは実にもの悲しく終わる。
初見だった。
最近タイトルを冠したスピンオフもやってることだし(笑)、見直してみた。
確かに下士官は個室は与えられていないようだが、一応2人部屋でローワーデッキに出てきたような通路に面したカプセルホテルみたいな構造ではなさそうだった。
このへんは船のクラスによるという解釈かな。
あらためて観てこの話の完成度の高さには舌を巻いた。
特に気に入ったのは上でも書いているがウェイターのベンの立ち位置。
宇宙艦隊士官序列に組み込まれていないので、逆に誰とも対等に話ができる非常に面白い立場。
気になったのはヴァルカン人のタウリックがどう見てもヴォイジャーのボーリックなのだが、どうやら別人の役らしい。
この話の時点ではもうヴォイジャーはデルタ宇宙域に行ってるか(笑)
それにしてもシトー少尉の運の悪いことよ。
こんなやばい任務シリーズ通してもなかなか見当たらないぞ(汗)
20220214 |
168 記憶喪失のアンドロイド Thine Own Self
同期会に出ていたディアナはエンタープライズに帰還し、夜勤でクラッシャーが艦の指揮を執っているのに気付く。
ディアナは自分も中佐への昇進にチャレンジしようと決心する。
一方バーコン4号星に墜落した探査機の放射性物質を回収する任務に就いていたデータだったが、なんらかの事故で記憶を失い、現地住民たちの暮らす町に姿を現していた。
そしてその手には放射性物質が収められたケースが握られていた・・・。
ディアナの中佐昇進試験はツボを突いた内容で、納得できるが特にドラマとして盛り上がるわけではない。
データの方はハラハラドキドキの展開だが、オチは完全に予想できるしそうなってもらわないと困るので、予定調和の範囲内。
どっちも悪くないが。
20220213 |
169 多重人格アンドロイド Masks
奇妙な彗星を調査しているエンタープライズ。彗星は8700年前から飛び続けているらしい。
突然彗星から強いエネルギー・エコーが発生し、エンタープライズ船内に奇妙なオブジェが現れだす。
彗星の表面の凍ったガスを取り除いてみると、そこには奇妙な構造物が。
そしてデータに新たな人格が・・・。
最後まで正体不明の異星文明というのは魅力的で、しかもそれがマヤ文明をモチーフにしているので雰囲気があって面白い。
それにしても思い切ったハッタリである(笑)
データがおかしくなる話が連続したのは、最終話を前にして残っていた面白そうなエピソードを片っ端から形にした結果ではないかと思う。
20220213 |
170 謎の幻覚テレパシー Eye of the Beholder
謎の自殺をとげたクルーの調査を行うディアナとウォーフ。
謎はワープナセルの中、しかもエンタープライズ建造時まで遡るものだった・・・。
ミステリータッチで始まり、次第にホラーの様相を帯びてくる。
ウォーフとディアナの関係のきっかけになったエピソード。
安堵してウォーフに抱きついたときのディアナが恐ろしく色っぽい表情を見せる(笑)。
初見だった(汗)。 |
171 恐怖のイントロン・ウィルス Genesis
医療室は植物園で女の子といい感じになった結果背中にサボテンの棘が刺さったライカー、体調不良をうったえるバークレイ、お産を前にしたスポットを連れたデータなどで大賑わい。
バークレイは自分が重病ではないかと心配するが、ドクターは単なるユーロディラン感冒と診断して、そのウイルスと戦うDNAを起こす注射を打つ。
ウォーフが改良した光子魚雷のテストを行うが、3発中1発がコースをそれてどこかへ飛び去ってしまう。
放っておくわけにはいかないので、艦長とデータがシャトルで回収に向かう。
その後エンタープライズのクルー達に様々な異変が現れだし・・・。
病気シリーズ(笑)
だいたいクルーがおかしくなるエピソードは盛り上がりに欠けるが、この話はテンポがいい上に変化が極端なので退屈しない。
そしてシーズン7のトロイは今までと比べると痩せていて非常に色っぽい(笑)。
この話の一番斬新なところはウイルスの発生過程で、外的要因は一切無く、エンタープライズ艦内だけで作られているということ。
つまり自滅(笑)
20220216 |
172 新たなる旅路 Journey's End
アカデミーの休暇でウェスリーがエンタープライズに戻るが、彼はふさぎ込んでおりジョーディーにも無礼な態度を見せる。
ピカードはナチェフ提督よりこの度カーデシアとの境界が設定され、カーデシア領となった星系から惑星連邦の植民地の住民を退去させる司令を受ける。
その植民地はアメリカインディアンを源流とするもので、200年もさまよった末に今の居住地に落ち着き、ようやく20年が経過したところだった・・・。
この話のすごいところは、ウェスリーのストーリーと植民地のストーリーが絡み合っているように見せつつ最後まで全く関わらずに終わるところである(笑)
それでも植民地の話はそれなりに気持ちのよい結末を見せて脚本のレベルの高さを感じさせてくれるが、そのあと長い目で見れば悲惨なことになってもおかしくなさそうな・・・(汗)
ウェスリーの方は・・・この最終回直前のいくつかのエピソードは、終わる前にこれまでに出てきたキャラクターの顛末をはっきりと示そうという意図が明白で、この話もその1つ。
とりあえずはっきりはした(笑)
20220306 |
173 クリンゴン戦士への道 Firstborn
元服の年齢が近いアレクサンダーに、儀式を受ける承諾をさせるのに手を焼いて頭を痛めるウォーフ。
ピカードはクリンゴンの祭りに親子で参加してクリンゴンの文化に興味を持たせてはどうかと提案する。
祭りの夜、ウォーフ親子を暴漢が襲うが、危ないところを救ったのはケムターという男で、カーンから彼らの守護を頼まれたという。
ウォーフ達を襲った暴漢はデュラス家の紋章のついた短剣を持っていた・・・。
この話もキャラクターの顛末をすっきりさせるもので、同時にクワークは出てくるしルーサとベトールという懐かしい顔も見せて、世界の足場を踏み固めて他のシリーズにもつなげてゆこうという意図が伝わってくる。
しかしクワークの吹き替えの声が別人なのは痛かった(汗)
物語としてはなかなか衝撃的なトリックが用意されており、アレキサンダーファンがいたら悲鳴を挙げただろう(笑)
20220306 |
174 怨讐の彼方に Bloodlines
奇妙な探査機のような物体から発せられたのは、フェレンギ人ボークからのピカードへの復讐宣告で、自分の息子を殺したピカードの息子ジェイソン・ビゴを殺すというものだった。
ピカードにはジェイソンという名前に聞き覚えはなかったが、ビゴはかつての恋人の名字だった。
そしてジェイソン・ビゴを見つけ出してDNA検査をした結果、確かに彼はピカードの息子だった・・・。
これまた懐かしいお顔が(笑)
なかなか微妙な展開が続くが、最後は仕掛けられたトリックが綺麗に暴かれてすっきりできるのは気持ちがいい。
化夢宇留仁的な一番の注目ポイントは、ジェイソンの警護についた渡辺満里奈似のサンドラ・ローズ大尉が可愛かったところ(笑)
20220306 |
175 知的生命体 エンタープライズ Emergence
データのシェイクスピア劇の練習を見ていたピカードだが、突然現れたオリエント急行に轢かれそうになる。
また船が異常な動作を起こしはじめ、調べてみると船体各所にノードが出来、それらはあたかも脳細胞のようだった。
全ての中心にホロデッキがあると分かり調査に向かうと、そこはオリエント急行の中のようだったが、いくつものプログラムが重なり合って奇妙な状態になっていた・・・。
「戦慄のドリームプログラム」のように象徴的な映像がいくつも出てくる。オチにもう一ひねり欲しかったような気もする。 |
176 惑星連邦“ゲリラ部隊” Preemptive Strike
宇宙暦 47941.7。
カーデシア境界線沿いの非武装ゾーンに関するブリーフィングに向かっているエンタープライズ内では、復帰したロー大尉のお祝いが開かれていた。
しかしすぐに彼女にはマキへの潜入という重要だが危険な任務の司令が。
ピカードの恩に報いようと頑張るローだが・・・。
過去のキャラクターの顛末シリーズの極めつけがこれ。
ローが出てきただけで懐かしすぎて泣きそうになる(笑)
ストーリーにこれと言ったひねりがあるわけではないが、密度の濃い脚本と演出で最後までしっかりと観ることができる好編。
ちなみに吹き替えでは「マキ」という単語は一切出てこないが、これは放送タイミングのせいで仕方なし。
20220216 |
177〜178 永遠への旅 All Good Things...
ディアナとウォーフが夜の海でデートの後、ホロデッキから出てくると、ただ事ではない様子のピカードと出会う。
彼は自分がタイムスリップしていると告げる。
ビバリーが検査するが、なんの問題も発見されない。しかしそうする間にもピカードは過去と未来へ行き来していた。
25年後の未来のピカードは引退してブドウ畑の世話をしていた。そこに訪ねてくるラフォージ。彼はピカードがイルモディック症候群という不治の病が発病したという知らせを受けて会いに来たのだ。
7年前のピカードはターシャの操縦するシャトルで初めてエンタープライズに乗り込もうとしていた。
現在のピカードはロミュランとの中立地帯で何事かが起こっているのをナカムラ提督から告げられ、エンタープライズを向かわせる。
未来のピカードはタイムスリップ現象の原因を突き止めるためにデータに会うと言い出す。その時データはケンブリッジ大学の教授だった。
データはピカードの話を信じ、今ではクリンゴン領となっているデブロン星系へ向かうのに協力する。
船はピカードと結婚したが別れたビバリーが艦長をしている医療船パスツール。
クリンゴンの知事になっているウォーフも乗り込み、パスツールはデブロン星系へ。
過去のピカードは命令を無視してファーポイント基地へ接近するが、Qとは遭遇しない。不審に思うピカードだが、ドアを通るとそこはあの法廷だった。
Qはタイムスリップの原因は自分であり、更にピカードが原因で全人類が滅ぶと告げる。
現在のエンタープライズではライカーが、ディアナがウォーフと付き合いだしたのを知ってふさぎ込んでいた。
それぞれの時間で中立地帯のデブロン星系に向かうエンタープライズだが、現在の時点ではそこに時空の亀裂が発生しており、過去では更に巨大な亀裂が発見された。
しかし未来のそこには何もなく、ピカードは病気のせいで幻を見ていたのだと決めつけられそうになる。
Qによって35億年前の地球に導かれたピカードは、そこで時空の亀裂が銀河系を包むほどに大きくなっており、生物が発生しようにも逆時間のせいで何も生まれてこない様子を見せられ・・・。
とうとう最終話。話の流れ的には第1話の直接の続編ということになる。
しかしもったりしていた第1話と比べると、全てのカットに目が離せない最高のエピソードになっている。
見所は山ほどあるが、特に気になるのはやはり改装されたワープナセルが3本になったエンタープライズD(遮蔽装置までついている!)の活躍をはじめとした未来の様子だろう。
ワープは13まで出せるようになっているらしい。ワープ10で無限の速度になってあらゆるところに同時に存在することになるので実現は不可能と言われていたのに、どういうことだろう?ワープ13でも目的地に着くまでに時間がかかっていたところを見ると、9.8以降10未満を細分化して単位を整頓し直したというのが一番筋が通る説明だろうか。
過去のエンタープライズも見所は多い。目立つのはターシャ・ヤーの存在だが、オブライエンがちゃっかり働いているのが微笑ましい♪
時間を扱った話で、しかもタイムパラドックスを扱った話なのだが、その上でもやはりパラドックスや筋の通らない部分は出てきている。
一番気になるのは未来の世界で、逆タキオンビームを発射した後に現場に戻ったら亀裂が出来ているというところ。逆に大きくなっていくはずなのに正時間にそった流れになっているのだ。
まあここは表現のしようがないので仕方が無いとも言えるが。
あと気になるのはピカードがQに感謝を告げるが、よく考えるとタイムスリップがQの仕業であるなら時空の亀裂の発生もそもそもはQの仕業だと考えられるところである。
まあそんなこと考える必要がないほどドラマとしてはよく出来ているので問題ないのだが。
とりあえず栄光のTNG最終話にふさわしい内容だったのは間違いない。
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