STAR TREK 備忘録

TOS

DS94-6
ENT3-4
DS97

53 トレリウムD The Xindi
 エンタープライズが謎の種族ズィンディを探し求めてデルフィック領域に入り、すでに6週間が経過していた。
道中ある貨物船の船長が乗せていた作業員がズィンディらしかったという情報を頼りに、ある惑星の軌道上にやってくる。
そこの鉱山長ならその作業員の行方を知っているかもしれないというのだ。
 その鉱山にたどり着き、鉱山長に直訴すると、彼は切り落とされた指を出してきた・・・。

 これより第3シーズンだが、いきなりオープニングで腰を抜かす。
タイトルにSTARTREKが追加されたのはまあいいとして、編曲がものすごく軽く変化している。
軽くなった編曲の内容もどうかと思うのだが、画面は元のままというのが致命的で、ものすごいミスマッチ感(汗)
どうせだったら「キングゲイナー」のオープニングみたいにメインキャスト全員で踊ったらよかったのに(笑)
そうじゃなくても牧歌的な惑星でピクニックしている画面を流してみるとか(笑)
そして更に第3シーズンの内容は今までにない深刻なもので、むしろ前のオープニングでも真面目さが足りないというギャップ(汗)
これはあからさまに制作体制の迷走が現れている気がして、大きな不安に囚われたのだった。
前のオープニングは大好きだったのにい(泣)

 で、後編だと思いこんでいたこの話はDS9の終盤のような連続物のスタートだった(汗)。
これもテコ入れの結果な気がして不安が大きい。
なにしろ化夢宇留仁は1〜2シーズンの内容には全く不満はなかったのだ。
あの調子で世界を構築し続ければ、前に登場した種族やキャラクターも活かす機会が出てきて、シリーズとしての深みに到達できたと思うのだが・・・。
 収穫もあった。
今回のクルーには地球のバリバリの軍人たちも同乗しており、彼らの活躍シーンはいい感じに軍人らしい見せ場になっていた。
例えるならエイリアン2(笑)とかの、宇宙海兵隊な感じ。
化夢宇留仁的にはスタートレックの世界にもそのような人たちは必要だし、彼らが活躍するような話があるのはむしろ歓迎する。
しかし心配なのはメインの軸がずれることで、やはりスタートレックの根本は未知の自然現象やファーストコンタクトに目を輝かせるアーチャー船長であるべきだと思う。
200年後のピカード艦長も、人工心臓の手術でパルサーを見損なって非常に不機嫌になっていたではないか(笑)
そのへんを踏まえて今回の話を考えるに・・・・・
微妙(笑)
なにしろ連続物になってしまったので1話ごとの判断がしづらい上に、ストーリー的にも謎が多すぎる。
少なくとも化夢宇留仁はこれまでの1話完結の方が好きなのは間違いない。
先行きが心配・・・(汗)
20200115

54 オサーリア人の襲撃 Anomaly
 エンタープライズはデルフィック領域の空間異常によって各機能に深刻なダメージを負う。
修理を進める中で見つけたのは、何者かに襲撃されて略奪され、乗員を皆殺しにされた難破船だった。
襲撃者はエンタープライズにも狙いをつける。
機能低下しているエンタープライズはなす術もなく侵入を許し、多くの貴重な機材や燃料を奪われ、乗員にも1人犠牲者が出る。
船長は危険を犯してでも盗賊を追い詰める決断を下す・・・。

 とうとうスタートレックにデススターが登場(笑)!?
と思いきや、全然中身が違っていてほっとした(笑)
この話のアーチャーは超鷹派で、異星人を拷問までする。
最後に優しいところを見せて人が変わったわけではないと(視聴者に)説明するが、盗賊の追跡はともかくあの状況下では拷問は必要だと思う。
ただしそれが必要なシチュエーションをスタートレックに作る必要があったかというと、微妙なところ。
それで面白くなったとしても、それは果たしてスタートレックの面白さなのだろうか???
やはり不安が続く。
20200116

55 突然変異 Extinction
 ズィンディ船から回収したデータに導かれてある惑星に調査に降りたアーチャー、リード、ホシ、トゥポル。
しばらくすると彼らの身体に変化が現れはじめ、やがてトゥポル以外の3人は異星人に変身してしまう・・・

 なんだか古臭くて残念な話。
アイデアは特別悪いとは思わないが、面白くなりそうなアイデアとも思えない。
なにより致命的なのはキャラクターの魅力が支えなのに、別人になってしまってはわざわざいいところを潰しているようなものである。
俳優たちが熱演しているのが少し気の毒になった(汗)
 また世界設定的にも科学的にも首をかしげるところが多かった。
ウィルスに仕込めるDNAだけで身体の変化のみならず、記憶や言語まで変化させるというのは、不可能とは言わないまでも超絶テクノロジーであり、それができるならそもそも種が絶滅するようなことにもならないような・・・(汗)
20200116

56 美しき潜入者 Rajiin
 海に浮かぶ人工物の集合体に向かうアーチャー、タッカー、リードが乗ったシャトル。
そこは市場のようになっており、そこに住む化学者からズィンディと最近取引をした奴隷商人のことを聞き、行ってみる。
しかしその男は女を売りつけようとするばかりで話にならないので引き上げようとするが、奴隷の中の1人の女が逃亡して追いかけてくる。
成り行き上女を助けてしまい、そのままエンタープライズに戻る一行だが・・・。

 なんだかよくわからない話。
物語がわからないわけではないが、どこを楽しめばいいのかよくわからなかった。
冒頭の市場のシーンはビジュアル的にはとても面白かったが。
あと奴隷商人に金を払ってやれよと思った(笑)
う〜〜〜ん第3シーズンはやはり不安が続くなあ(汗)
20200116

57 幽霊船 Impulse
 船長に運ばれ、ベッドに固定されるトゥポル。
「殺してやる!」などと叫んで暴れるトゥポル。
それは1日前の事件が原因だった。
 3.2光年先に、ヴァルカンの宇宙船セレヤの反応を捉えるエンタープライズ。
それは9ヶ月前にデルフィック領域に進入し、連絡が途絶えているトゥポルの元乗艦だった。
船長はタッカーとリードに付近の異常重力波を遮断する効果を期待できる鉱石の採集を命じ、ヴァルカン船へ向かう・・・。

 サブストーリーの鉱石採取は視覚的な見どころが多くて楽しめたが、本編の方はゾンビ化したヴァルカン人たちをしのぎ、これから真の本編であるトゥポルの治療が始まると思ったら・・・終わった(汗)
ヴァルカンゾンビが本編だったらしい(汗)
そこに物語は無かったけど・・・(汗)
20200125

58 孤独な亡命者 Exile
 ホシは自分に呼びかける声を聞く。
それは異星人のテレパスによるものだった。
異星人タークウィンはズィンディに関する情報をテレパシーで探し出す代わりに、ホシの滞在を希望する。
重力異常を作り出している第2の球体の調査を急ぐエンタープライズは彼の希望を聞き入れるが・・・。

 初期のTNGっぽい話。
特別悪いところがあるわけではないが、デルフィック領域ではこういうエピソードはそぐわないような気もする。
とりあえずあまり面白くない(汗)
20200125

59 兵器工場潜入 The Shipment
 タークウィンに教えられた惑星にやってきたエンタープライズ。
シャトルポッドで上陸し、ズィンディ毛長族の工場コロニーを発見。
果たして工場の中では地球を攻撃した兵器と共通する物質が生産されていた。
しかし兵器そのものではない。兵器の工場は別に存在しているのだ。
アーチャー達はいったん身を隠し、物質の輸送先を調べるために工場のスタッフの家に向かう・・・。

 敵には敵の事情があり、単純な悪ではないというのはスタートレックらしいところ。
メインゲストの異星人がニーリックスの声優でこれもまたいい感じ。
しかしなんだか散漫な感じで話の流れが印象に残りにくいのはなぜだろう?
20200126

60 留められない記憶 Twilight
 アーチャーが目覚めると、12年の年月が過ぎ去っていた。
彼は12年前の事件で奇妙な寄生体に感染し、その後の記憶を翌日になると忘れてしまっていたのだ。
しかもズィンディは地球をはじめとした人類の居住地を攻撃し、今や人類の生き残りは6000人ほどしかいなかった・・・。

 久しぶりに面白いエピソードが来た。
過去の画像まで変化しているのに記憶が残っているなど突っ込むところもあるが、一途なトゥポルちゃんとか宇宙船を解体して作った居留地など、見どころが多い。
細かいところではエンタープライズのシールドを強化したのが「シュラン将軍」だと語られており、シュランといえばアンドリア人の例の彼である(笑)
将軍に昇進したシュランはアーチャーへの恩を忘れておらず、12年経った今でも人類を援助してくれているのだ。
感動(笑)
また居留地があるのはセティ・アルファ5号星・・・って、後にカーンが島流しになる惑星である(笑)
残念なエピソードが続いたズィンディ編だが、この調子で持ち直してくれると嬉しいのだが・・・。
それにしてもメイウェザーの扱いは酷すぎないか(笑)?
20200126

61 ウエスタン North Star
 どう見ても西部開拓史時代の町並みの中、夜闇の中で地球人ではない男が縛り首にされる。
翌朝その男が棺桶に入れられているのを見ていたのは、カウボーイハットをかぶったアーチャー船長だった・・・。

 一見ホロデッキ物かと思わせるが、もちろんこの時代にはホロデッキは無い。
この惑星の地球人は300年前の西部開拓時代の地球から拉致されてきた人々の子孫だったわけだが、ちょっとそこは流石に少し無理も感じる設定だが、どうしても西部劇がやりたかったのだろう(笑)
面白いのは現在は労働力として拉致されてきた人々が反乱によって拉致した種族を支配しており、逆に労働力としてこき使っているという点。
これも無理やり西部劇にした結果の設定と言えなくもないが、面白い設定になっているので問題なし(笑)。
そして勿論人種差別を考えさせる内容となっており、このへんはスタートレックの伝統を継承していて好印象。
 一番重要な面白いエピソードかどうかだが、化夢宇留仁はとても楽しめた。
ラスト近くのシャトルポッド飛来のカットはなんとも言えばいわくわく感がある。
リード大尉が苦笑いしながらトゥポルを撃つのも面白かった(笑)
 ところでスカゴラ人に同情的な女性レサニーは「デスパレートな妻たち」に出演していたエミリー・バーグルが演じている。
デスパレートの時もそうだったが、どこか未熟児的でもあり、変にロリで変に色っぽくて化夢宇留仁のお気に入りである(笑)
20200202

62 ライサリア砂漠幼虫 Similitude
 エンタープライズをワープ5で安定的に飛行できるようにする実験の途中、トリップが致命的な傷を負う。
彼を助ける方法は唯一つ、違法とされているライサリアの砂漠幼虫を使って彼のクローンを作り、神経細胞を移植するのだ。
しかしそのクローンにはトリップと同じ記憶さえ再現される・・・。

 とんでもなく重いテーマが来た。
カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」の数年前にこんな内容のSFドラマが作られていたのは意義深いと思う。
これぞスタートレック。
ちうか同じ記憶を持つのでこっちの方が更に話がややこしい。 その記憶があるからこそあのような結末になったわけだが。
しかしやっぱりとてもとても可哀想で涙が出た。
カズオ・イシグロもこれを見て「わたしを離さないで」を書いたんじゃないか?
 それはさておき、冒頭シーンのトゥポルのケツは最高である(笑)
20200202

63 デトロイト2004 Carpenter Street
 ジョナサンがポートスに餌をやっていると、ダニエルズが現れて過去の地球にズィンディが潜入していると告げる。
アーチャーとトゥポルは2004年のデトロイトへ。
そこでは爬虫類型ズィンディが地球人の8種類の血液型全てのサンプルを集めようとしていた・・・。

 久しぶりのズィンディものだが、過去の地球へのタイムスリップということで目先は変えてきている。
しかし過去の地球へのタイムスリップ自体が定番といえば定番だが(汗)
ミステリアスな展開でなかなか面白いが、少々一本調子なのが否めないのと、ズィンディの行動に疑問が。過去の地球に来れるのなら、わざわざウィルスを作らなくてもそこでそのまま破壊活動をした方が手っ取り早いのでは(笑)? 最終的にはそうせざるをえなくなってはいたが。
やっぱりどう考えても生物兵器よりもタイムスリップの方が最終兵器だよね(笑)?
20200202

64 選ばれし領域 Chosen Realm
 3つ目の球体の調査を終えたエンタープライズは、故障して漂流している宇宙船を発見する。
その船を救出し、乗員を治療するが、彼らは球体を神聖なものとして崇める狂信的な集団だった・・・。

 自爆テロも辞さない狂信者集団(汗)
なんだか時勢をもろに取り入れていて少々痛々しい感じがする。
風刺はスタートレックのキモの一つではあるのだが、どこか違う。
ストーリーも一本調子で特にひねりが無い。
最後のシーンのみちょっとサプライズにはなっているが、作為的にも感じる。
全体的に微妙。
しかし61話から64話までの4話の内、61、62の2話は当たりだった。
このくらいの打率を維持してくれればそんなに文句はないのだが。
20200202

65 アンドリア人の協力 Proving Ground
 ズィンディ毛長族の工場でズィンディ船に仕掛けた、キモサイトのアイソトープ痕跡を発見する。
トリアノン人に破壊されたデルフィック領域のデータは、なんとか3割ほどを修復できており、それによれば痕跡は空間異常の多発地帯の向こうにあった。
強行突入するエンタープライズだが、膨張する空間異常に捕らわれ、脱出不能に。
しかし何者かの船が現れ、トラクタービームでエンタープライズを救助する。
果たしてそれはシュラン司令官の指揮するアンドリア船だった・・・。

 こんなところまで会いに来てくれるとは(笑) やはりいつ見てもコムズの顔は楽しい(笑)
今回は初のアンドリア人美人も登場(笑)し、リード大尉といい感じに。
彼女にはぜひ再登場してもらいたい。
20200213

66 策略 Stratagem
 古びた小型船の中にいるアーチャー船長とズィンディの兵器設計者デグラ。
ズィンディの兵器によって地球は滅び、その後昆虫族の叛乱によってズィンディは分裂。
アーチャーとデグラはこの3年間昆虫族の収容所にいたのだが、脱走して宇宙船を奪って逃げているところだった。
しかしデグラにその間の記憶は無く、それは尋問に使われたアカムシの副作用のせいらしかったが・・・。

 なんというかドリフ的というかこち亀的というか(笑)
20200213

67 新たなる脅威の兆し Harbinger
 コール伍長とイチャイチャにマッサージをするトリップ。
エンタープライズはデグラから受け取った座標通り、赤色巨星へ向かっている。
船内ではMACO(軍事部隊)の提案で軍事訓練が行われるが、リード大尉は非協力的。
トゥポルはトリップが気になって注意が散漫になり、パンチに対する回避が疎かになった。
 エンタープライズは非常に強い重力波の影響を発見し、その発生源に行ってみると、空間の歪みが集まって奇妙な物体のように見えており、その中にヒューマノイドが格納されたポッドの反応もあった。

 トリプルプロットでなんだかドタバタした話。
どのプロットも状況と対応だけで物語になっていないが、見どころは多い話だった。
リード大尉とヘイズ少佐の殴り合いは面白かった。
問題は勿論トゥポルとトリップの関係で、とりあえずヴァルカン人がポンファーの時期以外でもセックスが可能ということはわかった(笑)が、トゥポルはなにを考えているのか???
 最初出てきたときはスリバンかと思った謎勢力の人も、なんだか画面的には面白かったけど、自分の意志でエンタープライズに来たようには見えなかったなあ。
20200213

68 フロックス船長の孤独 Doctor's Orders
 赤色巨星への道程に新たに人間の脳を破壊する空間異常が発生し、迂回すれば2週間のロスになる。
ドクター・フロックスが人間が昏睡状態であれば脳の破壊を防げると進言し、結果人間は全員昏睡状態で空間異常の空域を通過することに。
その空域の通過には4日かかる見込みだった・・・。

 孤独に弱いドクターが頑張る話。
面白いトリックが仕掛けられていて、それはオチがバレバレではあるものの、分かっていても楽しい。
ちうかそれらしいことは言うけど、なにもわからなくてなにもできないトゥポルたん可愛い(笑)
65〜68話はテンポがよくて一気に観てしまった。
この調子で次も頼む!
20200213

69 トゥポルの反乱 Hatchery
 大気も存在しない惑星上にズィンディ昆虫族の難破船を発見。
生存者はいないと思われたが、31個の卵がまだ生きていた。
アーチャー船長は卵の保護を決意するが・・・。

 なんだか微妙な話。
例によってのキャラクターに変化が現れるパターンだが、本人も周りの反応もなんとなく中途半端感が拭えず、もやっとする(汗)
もっとドクターの分析とかで、何が起こっているのかを解明する部分を明確にすればよかったかも?
ちうか邦題酷すぎる(汗)
20200222

70 爬虫類族の攻撃 Azati Prime
 とうとう目的地である赤色巨星アザティ・プライムにたどり着いたエンタープライズ。
赤色巨星の周りにある2つの惑星の近くにはズィンディ船がひしめき、更に無数の衛星が探知グリッドを形成している。
小惑星の影に隠れるエンタープライズ。
トリップとメイウェザーが昆虫族のシャトルを使って侵入し、兵器を探す任務は成功したが、もはやほとんど完成している。
アーチャー船長はシャトルに光子魚雷を積んで兵器に特攻するしかないと決断。
ところがダニエルズに400年後の未来のエンタープライズJの船内に連れてこられ・・・。

 いよいよ山場を迎えるズィンディ編。
果たしてアーチャー船長の決断はあの状況では正しいのだろうか?
難しいところだが、地球を破壊されてはどうしようもないので仕方がないか。
 後半には今まで観たこともないくらいの長丁場の戦闘シーンが。
それまでのドラマがすごい駆け足だったので、対する戦闘シーンの長さに驚いた。
まあ戦闘シーンというよりもエンタープライズがフルボッコにされているだけなのだが(笑)
さて今回はえらいクリフハンガーっぷりだったが、次回をどうまとめてくれるのだろうか。
 エンタープライズJの時代のシリーズも観たい(笑)
20200222

71 球体創造者 Damage
 なんとかズィンディの攻撃をしのぎきったエンタープライズ。
アーチャー船長も帰還したが、エンタープライズの損傷は大きく、特にワープ飛行は絶望的だった。
そこに故障したイリリアン船が偶然通りかかる。
両船は協力し合うが、ワープコイルは提供を断られ・・・。

 あらゆるタブーを破るのに挑戦するのがテーマなのか(汗)?
状況としては仕方がない。化夢宇留仁が船長でもそうする。
しかしやはりスタートレックでこういう話を作る必要があるのだろうか?
 それはそれとして、前回のクリフハンガーの回収がとにかく酷すぎる。
開始5分でさらっと終わらせて、全然違う話になるなんてまさに予想外(汗)
ここはきちんとこの話丸々使って危機を脱してほしかった。
う〜〜〜〜〜ん・・・。
20200222

72 デグラの決断 The Forgotten
 船長が入っていたポッドから得られた座標にたどり着き、ズィンディのデグラと、長毛族ズィンディと会合を果たす。
アーチャー船長は彼らに自説の証拠を見せて説明するが、トリップはデグラを挑発するような態度を取る。
またトゥポルは感情の制御が効かなくなってきており・・・。

 特に盛り上がるところがない(汗)。
トリップの手紙の件はなんだかとってつけたよう。
部下の描写がこれまでにもう少しあればよかったのだが。
 前回の話からトゥポルたんがヤク中(笑)だったと判明。
おいおいおい(汗)
 ところでワープ・プラズマコンジットの故障の件はなんのためにあったの(汗)?
20200222

73 エンタープライズ2 E2
 エンタープライズが亜空間トンネルに入ろうとした時、近くで地球の船がワープを解除する。地球から追ってきたNX-02コロンビアかと思われたが、それはもう1隻のエンタープライズだった・・・。

 久しぶりに大いに盛り上がる話だった。
矛盾点はありすぎて考えるのを諦めるレベル(笑)だが、まあ盛り上がればいいでしょう。
しかしこの話で前から思っていたズィンディ編そのもののおかしな点がより気になりだした。
そもそもズィンディはなぜ偵察機で地球を攻撃したのか?
700万人程度の成果で敵に敵の存在を感づかせるなど、利敵行為としか言いようがない。
本当はもっと大きな戦果が予定されていたが失敗したのだとしても、その後ようやく惑星ごと破壊する兵器を作っているので、最初のそれはそこまでのものではなかったのは明白。
なぜそんなことを?
そして今回のエンタープライズ(世代宇宙船/笑)による偵察機の地球攻撃の阻止の試みも、同じ理由でなぜそんなことをしたのかがわからない。
あれを阻止してしまったら地球側の対応が遅れてしまうのでは?
20200222

74 評議会の分裂 The Council
 デグラたちの船と評議会へ向かうエンタープライズ。
リード大尉、メイウェザー少尉、トゥポル副司令、MACOのホーキンス伍長の乗ったシャトルは別行動であらためて球体を調査し、創造者たちの情報を探す。
 評議会に参加したアーチャーとサトウは状況を説明するが、爬虫類族と昆虫族は聞く耳を持たず、退席してしまう。
その後爬虫類族ドラムの手によってデグラが殺され、更に爬虫類族はエンタープライズを攻撃。
そのさなかにホシが転送で誘拐されてしまう。

 シーズンフィナーレに向けて最後の山場が始まった。
もう完全に連続した話で、映画の1/3を観た感じなので感想も書きにくい。
とりあえずみんな仕事に忙しい(笑)ので、展開を追うので精一杯。
20200223

75 地球攻撃10時間前 Countdown
 サトウは爬虫類ズィンディに薬物を打たれ、兵器の発射コードの解読を強制される。
一方アーチャー、人間ズィンディ、長毛ズィンディは水棲ズィンディと会見し、協力を要請する。
発進した兵器に対して総攻撃を行い、同時にサトウ少尉の救出部隊も出動。そこに水棲族も駆けつける。
兵器への攻撃は水棲族の船が強力なこともあり順調だったが、突然兵器が異常空間に包まれ、接近を阻まれる。
球体創造者がとうとう介入を開始したのだ。
サトウ少尉の奪還には成功したが、兵器は起動を終え、地球へ向けて渦の中に突入した・・・。

 怒涛の展開が続く。
一本調子ではあるが、ここまで来たらそれは仕方ない。
ホシは頑張って抵抗し、5つの暗号の内1つは解除したと言いつつ、実は暗号を増やしていたのには笑った(笑)
いよいよ次回でシーズンフィナーレ。
終わりよければ全てよしと言うが、はてさて・・・。
20200223

76 最終決戦 Zero Hour
 兵器を破壊するために地球へのコースをとる人間ズィンディを中心とした艦隊。
アーチャー船長、リード大尉、MACOの3人はデグラの船に乗り込み、艦隊とともに兵器破壊へ。
エンタープライズはトゥポル副司令の指揮のもと、水棲族との約束通り球体41を停止させる任務に向かう。
しかし球体創造者の介入は、とうとう直接侵入しての破壊工作に及び・・・。

 終わりよければ全てよしと書いたが・・・・ここでクリフハンガーかい(汗)!?
1シーズン丸々に渡った大長編エピソードの最後なんだから、ここはしっかり終わろうよ(汗)
せめて次シーズンではワープコイルを奪われた船を探してお礼と謝罪をしてほしいのだが・・・。
 それはそうと、とうとう終了したズィンディ編だが、上記のクリフハンガー以外はまあちゃんと終わってよかった。
大ピンチに駆けつけた応援に、お?E2が追いついたかな?・・・と思ったら毎度のあの人達で爆笑(笑)
7年後の未来はこのままエンタープライズが続いてそのエピソードがあれば最高だったのだが。
 しかし1個破壊したら連鎖反応ビビビというのは、なんだか七色星団を思い出したぞ(汗)
 さて、ズィンディ編を振り返ってみると、もっとこうしたらよかったのにというのがやたらに多い。
まずズィンディ評議会が出るのが早すぎ。
あれでいきなりミステリアスな雰囲気が吹っ飛んだ。
いきなり地球を攻撃した正体不明の種族なのである。どうせなら最初の1/3くらいは正体を見せず、謎の種族の正体を追うのに集中してほしかった。
途中の中途半端なエピソードは全てカットして、連続ものとして集中してほしかった。
なにごとも中途半端が一番いけない。
それとアーチャー船長の非情な決断の見せ方にはもっと注意を払ってほしかった。
あの状況では仕方がないと言っても、現状ではその決断に至るまでの要素が足りていない。
しかしまあ・・・・ちゃんと終わってよかった(汗)。
20200223

77 時間冷戦(前編) Storm Front, Part I
 エンタープライズが帰ってきたのは1944年の過去の地球で、しかもドイツ軍がアメリカに上陸してホワイトハウスを占領している歴史が改変された世界だった。
アーチャー船長はドイツ軍にトラックで輸送されていたが、レジスタンスの攻撃で混乱したすきに逃げ出すが、レジスタンスに捕まる。
一方エンタープライズにはスリバンのシリックが潜入しており、シャトルを奪って地球へ向かう。
更にドクター・フロックスの前に現れたのは死を前にしたダニエルズだった・・・。

 びっくりしたのはメイウェザーにセリフらしいセリフがあったこと(笑)
操船指示に対する返事以外のセリフは一体何話ぶりだろうか・・・。
 ブルックリンに住む黒人女性アリシアの吹き替えが下手で気になった。江間直子・・・って誰だろう???とりあえず本職の声優じゃなさそう。
 
 それとホワイトハウスの前にヤークトティーガーが停車していたが、アメリカに上陸するような状況でこんな超巨大突撃砲を持ってくるとは考えにくく、なんだか違和感を感じた。
やはり攻勢時に船で輸送されてくるとすればパンターかティーガー1だと思う。
ちうか後編で出てきた歪められた歴史によれば独ソ戦自体が発生していないらしいが、それだとそもそもヤークトティーガーを製造していないと思われる。
20200228

78 時間冷戦(後編) Storm Front, Part II
 未来から来た異星人の頭領であるヴォスクからアーチャー船長に協力要請が入る。
トリップとメイウェザーはヴォスクから返され、アーチャーは選択を迫られるが、シリックがトリップに化けていたことからトリップの救出を優先する。
アーチャーはシリックとともにレジスタンスの協力の下、ヴォスクの研究所に潜入し・・・。

 いろいろともやっとする前後編だった。
まずまさかこの話でシーズン1から続けてきた時間冷戦は終了なのか?
とてもじゃないが回収できていないがのだが、シリックは死んでしまったし、ダニエルズは別れを告げていた。
じゃあスリバン人に指示を出していた未来人の正体は???
あれは化夢宇留仁はあったかもしれない未来の世界のアーチャーだと決めてかかっていた(笑)のだが、あのまま正体不明で終わりはなんぼなんでもありえないのでは(汗)?
 それに今回歴史を修正した時間軸だが、ここは1916年にレーニンが暗殺されてソ連が建国されず、ドイツはロシアを無視して戦争を続け、勝利を続けていた。
しかしそれはヴォスク達の勢力ではなく、別の勢力によるものだという。
でもそれだったら今回の過去の改変の阻止は成功したから未来に大きな変化は無かったとしても、スタートレックの世界の歴史にはソ連が無かった歴史の延長線上ということになってしまうのでは(汗)?
鶏か卵かとか、そういう話ではない(汗)
もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜(汗)

 あと化夢宇留仁の趣味的に気になったところでは、前話でも書いたがあそこにヤークトティーガーはおかしい(笑)
それに更に聞けば、ソ連ができなかったのでドイツは西部戦線に集中できたという台詞があるが、同時にドイツはイギリスも落としたとも言っている。
イギリスが落ちているということは、ノルマンディー上陸作戦もないので、ドイツはほんとに攻勢作戦しか実施していないということになる。
そんな状態ではヤークトティーガーどころかパンターの開発も成されなかった可能性が高い。
おそらく1944年になっても改良された1号〜4号が主力で、重戦車はティーガー1だけで事足りていたはずである。
またラスト近くで大気圏に降下してきたエンタープライズへの迎撃としてストゥーカの編隊が登場するが、いくらなんでもそれはありえない(汗)
確かにドイツが攻勢作戦ばかりだったとすれば、ストゥーカはまだ現役どころか改良されつつ超大量生産されているのは間違いないが、いくらなんでも迎撃機として飛んでくるのは不自然すぎる。
あそこはやはり改良されたメッサーシュミットかフォッケウルフであるべきだったと思う。
20200228

79 ヒーローたちの帰還 Home
 エンタープライズのクルー達はヒーローとして地球に迎えられた。
しかしアーチャーはソヴァル大使にヴァルカン船のクルーを見捨てたと指摘されて激昂し、地球観光を楽しみにしていたフロックスは異星人差別に相対し、トゥポルに故郷に誘われたトリップは彼女の結婚に立ち会うことになってしまい、なんだか誰も彼もろくな目に合わない。

 ある意味リアルですごく大人な話。
いくつかの問題提起があり、それに相対し、どれも抜本的には解決されずに終わる。
悪くはないのだが、それは制作側に信頼がある場合に限られるタイプの内容であり、今回は残念ながらそれが揺らいでいる状態なので視聴者をがっかりさせただけに終わっているように思う。
御都合主義でも願望充足でもいいから、ここはみんな幸せ&ハッピーでよかったねにするべきだったのではなかろうか。
なにしろ1シーズン丸々耐え忍んできたクルーと視聴者なのだから(汗)
現状では決してTNG「戦士の休息」と戦おうとしてはいけなかった。
25話「楽園での出来事」のライサでの休暇の方が100倍いい感じだった(汗)
 しかし見どころはあった。
初めて公開されたヴァルカンの私邸や生活感などは非常に興味深く、やたらに和風なのも面白かった。
ヴァルカン人の結婚に関するTOS「バルカン星人の秘密」に出てきた儀式や単語もちゃんと出てくるのもよかった。
20200228

80 ボーダーランド Borderland
 地球人2人の乗ったシャトルが漂流しているのを発見したクリンゴン・バード・オブ・プレイ。
生存者を回収するが、突然その2人が暴れだし、人間とは思えないパワーと素早さでクリンゴン人達を圧倒する。
 独房に入っているスン博士に面会に来るアーチャー船長。
クリンゴン艦を奪ったのは、博士が作り出した優生人類だったのだ・・・。

 なんとスン博士が登場したが、ヌニアンではなくエリックで、ヌニアンの先祖らしい。
扱いは完全にレクター博士(笑)
優生人類はTOS「宇宙の帝王」に出てきた例のアレで、もちろん優生人類自体をスン博士が作ったわけではないが、その研究を続けていたらしい。もしかしたら作ったのも更なる祖先かもしれないが(笑)
ちなみに優生人類によるアジアの支配の終わりは1996年のことらしい(笑)
見どころはオリオンの奴隷市場で、もちろんTOS「歪んだ楽園」「惑星タロスの幻怪人」に出てきたオリオンの奴隷女も絶賛販売中(笑)
この前の話といい、この話といい、TOSとのつながりをやたらに強調しているな。
 
化夢宇留仁的には現状では優生人類たちにあまり興味が持てないのでいまいちな感じ。
次の話で盛り上がるといいが。
20200229

81 コールド・ステーション Cold Station 12
 スンと優生人類達の行方を見つける手がかりを探して、スンが昔子どもたちを育てていたらしいトライアス星系へやってきたエンタープライズ。
そこでは置き去りになった優生人類の生き残りが1人だけ残っていた。
そこで持ち去られた機材が保育器だとわかり、エンタープライズは優生人類の受精卵が1000以上も保管されているコールド・ステーションへ向かう。
 一方スン達はすでにコールド・ステーションを掌握しており、受精卵の部屋に進入するためのパスワードをルーカス博士から聞き出そうとしていた・・・。

 フロックスの文通相手(笑)のルーカス博士初登場。
なんかもっとシュッとした人をイメージしていたけど、こんなにコロコロした人だったとは(笑)
そして相変わらず今ひとつ盛り上がりに欠ける。
どうも優生人類の中心人物であるマリックに魅力が無さすぎるのが原因のような気がする。
単なるバカそうな若者にしか見えなくて、チンピラが暴れているようにしか思えない。
彼に少しでもカーンに通じるような魅力があれば、物語全体の面白さが底上げされたと思うのだが。
20200308

82 野望の果て The Augments
 マリックはクリンゴンの植民地にコールド・ステーションから持ってきた病原菌をばらまいて地球との戦争を起こすことを提案する。
スンはそれを却下するが、優生人類達に幽閉される。
パーシスの手引で船から脱出したスンはエンタープライズに拾われ、優生人類達の暴挙を止めてくれるようアーチャーに頼むが・・・。

 結局優生人類全滅か〜〜〜。まあその後の歴史を考えれば仕方がないところだが、もう少しどこかで生き残っている布石があってもよかったような気もする。
とか言いつつ、結局最後まで優生人類達の行く末にイマイチ興味を持てなかったのが残念だった。
ゲストも豪華なのになんだかもったいない。
 今回気になったのはクリンゴン・バード・オブ・プレイ。
その姿を拝めたのは嬉しいが、ほとんど同じ姿で100年も使用される軍艦ってあり得るだろうか(汗)?
20200308

83 狙われた地球大使館 The Forge
 
 バルカン星で地球大使館が爆破され、多くの死者が出て、その中にはフォレスト提督も含まれていた。
調査に乗り出すエンタープライズ。
爆発現場の調査に向かったマルコムとメイウェザーは、不発弾からヴァルカン論理主義の創始者であるスラクを崇拝するシラナイトという組織の一員トゥパウのDNAを発見する。
トゥポルの母からの情報でシラナイトがフォージという砂漠にいると分かり、アーチャーとトゥポルはフォージに降りる。
一方エンタープライズでは検出されたトゥパウのDNAは生後数ヶ月以内のもので、爆破の濡れ衣を着せるための偽装だと見破っていた・・・。

 なんだかレイダースっぽい(笑)
バルカンの歴史や風土、政情が出てくるのはそれだけで面白いし、物語も興味深く作られていてなかなかよろしい。
またソヴァル大使大活躍(笑)も予想外でよかった♪
しかしフォレスト提督はあまりにも残念。エンタープライズで出てくるだけで嬉しくなる希少なサブキャラクターだったのに(汗)
20200308

84 陰謀の嵐 Awakening
 ヴァルカン最高司令部はシラナイト達の居場所を爆撃して一掃しようとしていた。
スラクのカトラを受け取っていたアーチャーは儀式によってそれをトゥパウに移そうとするが失敗。
ヴァルカンからの退去勧告を無視したエンタープライズはヴァルカン船からの攻撃を受けるが、それはアーチャー達がスラクの指示に従って、シラナイトにとって大切な歴史的遺物キルシャラを見つけ出す時間を稼ぐ結果になった。
ソヴァルはヴァルカンの司令部がアンドレアに対する戦争を計画していることを語り、エンタープライズはアンドレアに向かう・・・。

 ますますレイダースっぽい(笑)
それにしてもここから舞台をそっちに移すか(笑)!?
なかなか目が離せない展開で面白い。
エンタープライズとヴァルカン船との交戦というのも貴重といえば貴重なシーンだろう。
 
ところでスラクだが、1800年前のヴァルカン論理主義の創始者というからサレクをもっと尖らせたような容貌かと思っていたら、なんだか優しそうな普通のおじさんで意外だった(笑)
20200308

85 バルカンの夜明け Kir'Shara
 アーチャーとトゥポル、そしてトゥパウの3人は、状況を変えるためにキルシャラを持って首都へ向かう。
アンドレアに向かったエンタープライズはシュランと接触するが、シュランはソヴァルの話を信じず、彼を拉致して拷問する・・・。

 あまりにもヴァルカン評議会の代表であるヴラスが強硬すぎると思ったら、なるほどそういうオチが。
気になったのはアーチャー達を殺しに来たヴァルカンの刺客がTOS34話「バルカン星人の秘密」で使っていたリルパを使用していたところ。見るからに使いにくそうで(笑)儀式用の武器だと思ってたけど、実用品だったのね。
それとまだあるのかと驚くソヴァル大使の受難(笑)
スタッフは彼になにか恨みでも(笑)?
それとあの〜・・・トゥパウさんって、TOSの上記の話で出てきたトゥパオさん?
歴史的整合性から言うとそうだよね。
20200314

86 亜量子転送 Daedalus
 超長距離転送の実験を行うため、転送装置の発明者エモリー・エリクソンとその娘ダニカがエンタープライズに乗船する。
トリップの協力の元、実験の準備を進めるが、兵器室に異様な空間異常が現れ、それに接触したバローズ少尉が死んでしまい・・・。

 なんだか野暮ったい話。
行方不明になっている兄の名前が36話「転送空間の恐怖」に出てきたサイラス・ラムジーだったら面白かったのに(笑)

87 死の観察者 Observer Effect
 チェスをするリードとメイウェザーだが、なんだか様子がおかしい。
彼らには精神体のエイリアンが入り込んでいるらしい。
 惑星から戻ってきたシャトルの中にはタッカー少佐とサトウ少尉が乗っていたが、タッカーが咳をして、なんらかの病原体に侵されていることが怪しまれた。
隔離室に入る2人。
それを注意深く観察している異星人に乗っ取られた2人・・・。

 そうじゃないかと思ったらやっぱりオルガニア人(笑)
しかしそれより興味深かったのはホシの人間兵器ぶり(笑)
20200314

88 バベル1号星 Babel One
 破壊されたブリッジの中で、起き上がったのはシュランだった。
彼は全クルーに脱出命令を出す。
一方エンタープライズはテラー・プライムでテラライト人の大使を乗せて、惑星バベルへ向かう。
そこでテラライトとアンドレアが貿易摩擦を解消するための会議を行うのだ。
道中シュラン達の乗った脱出ポッドを発見、回収したのでアンドレアにコースを変更するが、その道中で不審なアンドレア船に遭遇。
そのアンドレア船は問答無用でエンタープライズを攻撃し・・・。

 惑星バベルはTOS「惑星オリオンの侵略」に出てきたバーベルである。
アンドレアとテラライトも絡み、あからさまなオマージュ。
破壊工作が行われるのも同じだが、その方法はもっと仰々しいもので、そして今回はオリオンは関係ない(笑)。
 
アンドレアもテラライトも、そしてアーチャーやトゥポルも第3勢力の存在の可能性を思いつかないのは少しイライラさせられたが、データが示していたら仕方がないか?
そしてがっつり絡んでくるロミュラン。
そう言えばこの2年後に地球とロミュランは核ミサイルを撃ち合う戦争をするんだった。
20200314

89 ロミュランの陰謀 United
 ライジェルの偵察艇が偽のエンタープライズに破壊された。
一刻も早くロミュラン船を破壊しなければ無秩序な戦争に突入するだろう。
トゥポルは敵船のワープサインの探知方法を見つけていたが、十分なエリアを確保しようと思えば船が128隻必要だった。
アーチャー船長はヴァルカン、アンドレア、テラライトに協力を要請する。
協力すると言っていたシュランだが、殺傷モードのフェイザーで撃たれていた彼の恋人であるタラスが死亡し、テラライトとの決闘を要請し、断るなら協力も拒否すると宣言。
アーチャーはテラライト人の代わりに自分が決闘を行う決断を下す。
 一方ロミュラン船内のタッカー少佐とリード大尉は、なんとか船の機能の一部を停止させるが、ロミュランは彼らを抹殺しようとしており・・・。

 
 やはりエンタープライズを筆頭に、ヴァルカン、アンドリア、テラライトの船が艦隊を組む画は、これこそ惑星連邦の出発点だと思うと感慨深いものがあった。
エンタープライズはこういう視点を最大限活用すべきシリーズだと思う。
それにしてもこの話が更に続くとは意外だった。
もう十分語り尽くしたと思ったのだが。
20200324

90 氷窟の民 The Aenar
 ロミュランはドローン船のコントロールに、テレプレゼンスという装置を使用し、高度なテレパシー能力を有するパイロットを活用していた。
テレプレゼンス装置は作れそうだったが、コントロールに介入するにはヴァルカンのテレパシー能力では力不足だった。
そしてその条件に見合うテレパシー能力を持つ者は、アンドリア人の亜種であるイーナーだとわかり、アンドリアへ向かう。
イーナーは平和主義者で例え自衛のためでも戦うことはしないとして協力を拒否されるが・・・。

 前回でまだ続くのかと少し呆れた(笑)のだが、今回アンドリアを掘り下げてくれたので感想は続いてよかった♪に変わった(笑)。
ヴァルカンに続いてアンドリアの母星が描写されるのはスタートレックユニヴァースが広がるように感じて無条件に嬉しい。
おそらくこのへんは化夢宇留仁がTRAVELLERが好きなのが大きく影響していると思う。氷の惑星アンドリアの描写はとても魅力的で、ぜひ他の場所も見てみたいと思わされた。
しかし気になるところも。
イーナーは人口3000人あまりで外界とは接触しない種族の割にはハイテクすぎる(笑)
テレパシー能力の活用によって通常よりは文明レベルが高いというのは納得できるが、あの見るからに高度な街と言い、ホログラフ技術と言い、あまりにも工業製品が発展しすぎていると感じたのだ。
工業製品はその部品単位で制作に大規模な施設が必要になり、その実現には高人口か他世界との交易が不可欠だと思うのだが、イーナーにはその2つとも存在していないのだ。
全ての部品を手作りしているということなら作ることはできても、その設計に至る動機の方は説明がつかないのだ。
ヴォイジャーのケイゾンのハイテク宇宙船の謎みたいに、その内謎を解明してくれればいいが、どうもそんな時間はなさそうな・・・(汗)
20200325

91 クリンゴンの苦境 Affliction
 
 いよいよ姉妹艦コロンビアの発進が迫り、エンタープライズも地球に帰還した。
地球に降りたホシとフロックスだったが、何者かに襲撃され、フロックスが誘拐されてしまう。
なんとか誘拐者の痕跡を見つけようとするジョナサンだが、片腕たるトリップはコロンビアに転属し、リード大尉は過去からの指令に縛られていた・・・。

 TOSでのクリンゴンが人間にしか見えない謎に迫るエピソードなので興味深いのだが、この話自体の完成度ではもう一つな感じ。
状況は面白いのだが展開が少々一本調子でもう一つ盛り上がらないのがすごく残念。
 
トゥポルのホシに対する精神融合シーンで、アーチャーも手を貸す様を描写してほしかった・・・。
それとクリンゴンの襲撃がそのあとのドラマにイマイチ活かされていないのも残念。
しかし新造船らしくピッカピカのコロンビアは眼福だった♪
20200325

92 優生クリンゴン Divergence
 リード大尉の情報からおぼろげながら状況をつかんだアーチャー船長はコロンビアにも協力を仰ぎ、2隻でクリンゴンの植民地の研究基地へ向かう。
クリンゴンは彼らを圧倒した優生人類の研究をすすめる過程で不治の病を生み出してしまっており、このままで種族自体が滅んでしまう危険に相対していたのだ・・・。

 ストーリー自体は非常に興味深いのだが、やはりもう一つ盛り上がりに欠けるのが残念。
トリップの様子がおかしいのも原因の一つ。真面目に悩むキャラクターというのは、実はこういうドラマにはあまり向いていないと思う。
そんなことを言ったら身も蓋もないが(笑)
しかしクリンゴンの容姿の遍歴の謎を見事に解決したという点には拍手を贈りたい。
そしてここまでしてやっと収束した謎を引っ掻き回したディスカバリーの罪の重さをより強く感じるのだった(笑)
それにしても最後のフロックスはレクター博士みたいだったなあ(笑)
それはさておき第4シリーズ3話とか2話とかの連続ものが多すぎでは(汗)?
20200325

93 誘惑の甘い罠 Bound
 宇宙基地の建設候補地へ向かうエンタープライズは、オリオン船と遭遇し、戦闘になりかけるもオリオン船の船長ハラッド・サーとの取引に結びつけることに成功する。
ハラッドは取引の成立を祝い、3人のオリオン人女性をプレゼントしてくる・・・。

 オリオン人という種族は、TOSから出ている種族の中でも謎めいていて面白い。
最も人種としての雰囲気では全然謎めいたところはない。
一時期のフェレンギ人がそうだったが、非常に奇妙な社会構造が設定されている上に十分な情報が無いという意味ですごく謎めいているのだ。
そのオリオン人を掘り下げたという意味ではなかなか意義深い話だったと思うが、盛り上がり的にはイマイチ・・・多分オリオン3人組に好みのタイプがいなかったのが大きい(笑)
20200404

94 暗黒の地球帝国(前編) In a Mirror, Darkly, Part I
 2063年4月5日。ヴァルカン人とのファーストコンタクトを果たすコクレイン。
しかし彼はヴァルカン人を撃ち殺す。
その92年後、ISSエンタープライズ船内ではリード少佐とドクター・フロックスが発案した新たな拷問機がフォレスト船長にお披露目されていた。
アーチャー副長はフォレスト船長にソリア領に存在するらしい謎のテクノロジーを手に入れるべきだと進言するが、取り合われない。
アーチャー副長は反乱を決意し・・・。

 オープニングからぶっ飛んだ展開に驚き、更に文字通りオープニングの変化にまたひっくりがえる。
ひたすら鏡像世界を満喫する仕様であり、面白くないわけがない。
そして見どころはトゥポルとホシのエロい衣装(笑)・・・もだが、鏡像世界といえばキャラクターの変化具合がポイントなのは間違いない。しかしその点ではもう一つハチャメチャさが足りなかったか。1人を除いては。
ホシは最高です(笑)
元の世界もこっちのホシだったらよかったのに(笑)
 その姿が公開されていなかったソリア人の姿が拝めるのも嬉しい。そしてなるほど強力そうな種族だった。
そして次回お楽しみはUSSディファイアント・・・。
20200404

95 暗黒の地球帝国(後編) In a Mirror, Darkly, Part II
 USSディファイアントの再起動に成功し、発進してソリア船を圧倒する。
しかし船内に巨大な爬虫類が潜伏していることが判明し、その捜索を行う。
その爬虫類はゴーンという種族だった・・・。

 ディファイアントの内部やブリッジのセットが素晴らしすぎて眼福。その上効果音とかも忠実に再現しており、素晴らしすぎる。
しかも当時のデザインをほとんどアレンジもしていないのに、ちゃんと未来の超テクノロジーに見える(笑)
またゴーンが出てくるのも嬉しいが、ちょっとその件は時間的にもったいない気がした。暗い船内通路のアクションなんて、鏡像世界じゃなくてもできるのだから。
話自体はそうじゃなきゃいかんでしょうという納得のオチでスッキリ(笑)終わる。
このあと彼女の治世はどのくらい続いたのだろうか・・・。
20200404

96 テラ・プライム(前編) Demons
 2155年1月19日。地球で惑星連合の発足に向けたレセプションが行われ、エンタープライズクルーもそれに参加した。
ところが会場に体調の悪そうな女性がおり、彼女はトゥポルに髪の毛らしきものが入った容器を渡して倒れる。
彼女はフェイザーで撃たれていた。
そしてその髪の毛は赤ん坊のものであり、トゥポルとタッカーの間にできた子供だった・・・。

 オープニングで赤ん坊を印象付けようとしているのは分かったが、その前に出てきたロボコップ顔が気になって仕方がない(笑)
ミステリー風に進み、鉱山での潜入調査でスパイものみたいになったかと思えば、突然巨大基地が浮上してワープ航法と急展開すぎ(笑)
しかしまだミステリーの回答は示されておらず、次回へ持ち越しなのこともあり、全然先が読めない点では悪くない前編だとは思う。
で、赤ん坊だが、散々やった時間物を避けるとすれば、どこかで受精卵が採取されたということになるが、可能性があるとしたらヴァルカン?
それとも鏡像世界(笑)?
遺伝子組み換え&合成によるクローンという手もあるか。
20200404

97 テラ・プライム(後編) Terra Prime
 
 小惑星の軌道を変更するための施設であるヴァーテロン・アレイを掌握したパクストンは、太陽系からの異星人の即刻退去を要求し、24時間以内にそれが達成されなければ手始めに宇宙艦隊本部を攻撃すると宣言する。
エンタープライズはパクストンの計画を阻止するために、火星に墜落する小惑星に紛れてシャトルを送り込む・・・。

 前後編でよくある、前篇は非常に多様な展開だが、後編はそれの収拾をつけるのに精一杯で一本調子というパターン。
しかしこの話は最後のアーチャー船長の演説がメインとも言えるので、それはそれであり・・・かな???
でも考えてみると、この話って2話使って最初の状態に戻しただけなんだな・・・(汗)
20200413

98 最後のフロンティア These Are the Voyages...
 ディアナの助言で200年前のエンタープライズの様子をホロデッキで再現して観察しているライカー。
再現されているのは初代エンタープライズ退役の直前であり、惑星連合成立の直前でもある歴史上の時間だった。
 アーチャー船長は3年前に死んだと思われていたシュランからの、誘拐された娘を救出するのに協力してほしいという要請に、調印式が迫っているにも関わらず快諾する。
一方トリップとトゥポルの仲は微妙な感じになっており・・・。

 この話は傑作だと思う。ただし最終回でなければ。
スタートレックファンとしてはサービス満点の話ではあるのだが、要するにDS9で「伝説の時空へ」を最終回に持ってきたようなものなので、やはりこの展開を最終回に持ってくるのはキャスト達が可哀想だと思う。かと言ってじゃあどんな話にしたらよかったのかと言われれば難しいのも確かなのだが、普通に前話「テラ・プライム」で終わっておいた方が最終回としては問題がなかっただろう。
 トリップの死については、予想していたよりは納得のできる内容で逆に少しホッとした(汗)。
この話で彼が死ぬ必要があるのかと言われれば疑問だが、少なくとも彼らしい死に方ではあったと思う。
トゥポルとの関係のもやもや感が拭えるわけではないが(汗)

 というわけでこの度のスタートレックマラソンのきっかけになった「エンタープライズ」を観終わってしまった。
総評としては、面白かったと言える。しかし惜しいところが多かったのも事実。
時間冷戦もあんな適当な終わり方になってしまったのは全然納得行かない。
シーズン4の話がシーズン1〜2に散りばめられていたら、シーズン3はあんなこと(汗)にならず、更にトゥポルとトリップの恋愛が成就していれば、シーズン7まで続いたのではなかろうか。
 化夢宇留仁の好みとしてはスタートレックの連綿と続く歴史という要素が好きなので、それを感じさせる話はどれも面白かったが、もっと色々できたのにという思いは尽きない。
ディスカバリーでキャストを変更しての過去作品と同じキャラクターの活用は前例ができたことだし、初代エンタープライズの新たな冒険が描かれる日を待ちたい。
20200413


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