2 彗星の子供たち Children of the Comet

マヤ・ヴルヴィロ監督。
科学技術の未発達な知的生命の住む惑星の調査を行うエンタープライズ。
ところがそこに巨大な彗星が衝突すると判明し、彗星の軌道を変えようとするも、なんと彗星にはフォースフィールドが張られていた。
彗星を詳しく観察してみると、そこに生命体は存在しないが、高度な技術による建築物が認められた。
ウフーラ、スポック、ラアン、サム・カークが転送で建物の中に入って調べてみると・・・。

今回はウフーラ候補生が主役で、初々しいが天才。しかし少々身勝手というリアリティのあるキャラクターがいい感じだった。このあとひたすらエンタープライズに勤務するのだと思うが、色気を身につけるのはいつ頃なのか(笑)?
またカークの兄、サミュエル・カークが異星人類学者として乗船していて軽はずみな行動の結果、酷い目に合っている。
TOS「デネバ星の怪奇生物」と同一人物のはずなのだが、設定が全然違う(汗)
酷い目に合うのは同じだが(笑)
しかしなんちゅうか・・・・・・やっぱ1話完結はええわ〜〜〜♪
20240716
3 イリリアのゴースト Ghosts of Illyria

レスリー・ホープ監督。
イリリア人は惑星連邦が禁止している遺伝子操作を自らに施していたことで連邦加入は成らなかった種族。
エンタープライズはかつては彼らが住んでいた廃墟を調査するも、イオン嵐のために上陸班の内パイクとスポックが取り残されてしまう。
とりあえず嵐がおさまるまで廃墟の中に避難する2人だったが、問題はエンタープライズの方で起こった。上陸班を皮切りに、謎の病気が蔓延し始めたのだ・・・。

ウーナ副長の出生の秘密が明かされる・・・のだが、血液検査しても人間との違いがわからない異星人ってあり得るのか(汗)?
それとも地球のロストコロニーが元なんだろうか。
この話は地味だがなかなか見どころの多い話で、しかし何箇所か展開が唐突に感じるところがあった。
ところが削除シーン集を見てみるとことごとく唐突に感じたところを補完する内容で、逆に言えばこの話の脚本は引くところが無いくらい完成度が高かったのが伺えた。
惜しむらくは時間に収まるようにできていればもっと完璧だったのだが(笑)
とりあえずウーナちゃんの思考は素直でよろしい(笑)
20250210
4 メメント・モリ Memento Mori

ダン・リウ監督。
アップグレードされた大気プロセッサーを運搬していたエンタープライズだったが、目的地である植民星フィニバス3号星は何者かの攻撃によって皆殺しにされていた。
その後軌道上に輸送船に乗った避難民がいるのを発見し、ドッキングして生存者を収容していたのだが、ラアンが避難民の少女の証言から襲撃がゴーンによるものと知り、現在の状況自体もゴーンの罠だと察知する。

TOS「宇宙基地SOS」から続く潜水艦もの。
今回の相手はゴーンで、TOSで初遭遇という感じだったのにラアンが家族をゴーンに殺されたと言っていたのが気になっていたのだが、本エピソードではちゃんと存在自体は既知ながらほぼ正体不明という描かれ方をしていて安心した。
いきなり植民星を攻撃するゴーンのやり口はTOSを踏襲し、その目的も明かされるのは新情報。
もちろんメインはラアンで、彼女の助言に従ってエンタープライズは退避するが、執拗に追ってくるゴーン船に一矢報いたり無茶な作戦で脱出したりといつもの感じ。
サブでよかったのは研修中のウフーラとヘマー機関長が2人で貨物室に閉じ込められる件で、実にスタートレックらしい関係性が構築されていた。
また前から気になっていたのが操舵手のオルテガスのキャラの雰囲気で、いつも無茶な命令に機嫌よく対応するのがかっこいい。
というわけで実にスタートレックらしいいい感じのエピソードだった。
やっぱSNWはすごくいい。
20250210
5 スポックの混乱 Spock Amok

レイチェル・ライターマン監督。
ゴーンとの戦いで大きな損傷を受けたエンタープライズは第一宇宙基地で修理を受けることになり、その間クルー達には上陸休暇が与えられた。
宇宙基地ではロンゴヴィア保護領に対する惑星連邦加盟の条約交渉が行われていた。
ロンゴヴィア保護領はクリンゴン、ロミュラン、連邦の領域の境に存在し、ここが連邦以外に加盟してしまうと大きな危険が予想される。
スポックは婚約者のトゥ・プリングと再会して2人の時間を過ごそうとするが、ロンゴヴィアの使節が予定よりも早く到着し、その時間がつぶされてしまう。
チャペルの助言を聞いたスポックはプリングと互いの気持ちを理解するために「魂の共有」の儀式を行うが、その結果なんと2人の精神が入れ替わってしまう。
ところでみんなが上陸休暇に行っても留守番をしている副長とラーンは、ドクターが転送前に口を滑らせた副長のあだ名「お楽しみ殺し」と、異常な行動をした士官2人が「エンタープライズビンゴ」という謎の遊びをしていることを知り・・・。

こういう話が普通に作れるところがスタートレックのいいところだと思う。
大きく分けるとロンゴヴィアとの交渉、スポックと婚約者トゥ・プリングとのいろいろ、チャペルの恋愛チャレンジ、副長とラーンの留守番と、4つのストーリーが混在しているのだが、副長とラーンのもの以外はそれぞれ絡み合ったりする要素もある。
どれもパッとした話ではないのだが、だからこそなんだかいい感じ(笑)
そしてここに来て「転校生」をぶち込んでくるか(笑)
しかしなにしろTOSを観ていると最終的にどういう結末になるかを知っているので、スポックとプリングがいい感じになるのはなんとも微妙(笑)
ちうか精神融合したときにこれはまずいと気づかなかったのか(笑)?
だがプリング役のジア・サンドゥが滅茶苦茶べっぴんなので、映っているだけで嬉しい(笑)
TOSのプリング女優も超べっぴんだったので、頑張って探したんだろうな。
ところで上陸休暇中の風景だが、あれはどこなんだろうか?
色々調べてみると第一宇宙基地はクリンゴンに占領されたのを解放した後、木星付近に再配置されたそうだが、どう見てもあれは木星ではない。もしかして惑星上の風景に見えたけどあれは巨大な基地の内部なのか(汗)?
20250409
6 苦しみの届かぬ高さまで Lift Us Where Suffering Cannot Reach

アンディ・アルマガニアン監督
エンタープライズはマジャラン星系で定期測量調査中に救難信号を受信する。
シャトルを攻撃する戦闘クルーザーに威嚇射撃をしたが誤って撃墜してしまった。
シャトルにはマジャリス星の第1奉仕者と呼ばれる少年と、その生物学的な父であり医師のガマル長老、さらにパイクと旧知のアローラ大臣らが乗っていた。
パイクはアローラにマジャリス星での即位式を数日後に控えている少年を保護すると約束するが、奇妙な事件が発生した上筋が通らない情報をウフーラが発見し・・・。

「ミノタウロスの皿」感のある後味の悪さ。
悪くはないが、これまでのSNWの面白さレベルの高さと比べるとだいぶ落ちる。
パイクの色事もなかなか微妙(笑)
20250428
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