STAR TREK 備忘録

TOS1

TOS2 TNG2

DS92

VOY2 ENT2 DIS2 PIC2  
TOS3 TNG3 DS93 VOY3 ENT3 DIS3 PIC3  
 
ENT4
DIS4    
  TNG5 DS95

VOY5

    LD1 SHT
TNG6 DS96 VOY6     LD2  
TAS2
DS97

77 時間冷戦(前編) Storm Front, Part I
 エンタープライズが帰ってきたのは1944年の過去の地球で、しかもドイツ軍がアメリカに上陸してホワイトハウスを占領している歴史が改変された世界だった。
アーチャー船長はドイツ軍にトラックで輸送されていたが、レジスタンスの攻撃で混乱したすきに逃げ出すが、レジスタンスに捕まる。
一方エンタープライズにはスリバンのシリックが潜入しており、シャトルを奪って地球へ向かう。
更にドクター・フロックスの前に現れたのは死を前にしたダニエルズだった・・・。

 びっくりしたのはメイウェザーにセリフらしいセリフがあったこと(笑)
操船指示に対する返事以外のセリフは一体何話ぶりだろうか・・・。
 ブルックリンに住む黒人女性アリシアの吹き替えが下手で気になった。江間直子・・・って誰だろう???とりあえず本職の声優じゃなさそう。
 
 それとホワイトハウスの前にヤークトティーガーが停車していたが、アメリカに上陸するような状況でこんな超巨大突撃砲を持ってくるとは考えにくく、なんだか違和感を感じた。
やはり攻勢時に船で輸送されてくるとすればパンターかティーガー1だと思う。
ちうか後編で出てきた歪められた歴史によれば独ソ戦自体が発生していないらしいが、それだとそもそもヤークトティーガーを製造していないと思われる。
20200228

78 時間冷戦(後編) Storm Front, Part II
 未来から来た異星人の頭領であるヴォスクからアーチャー船長に協力要請が入る。
トリップとメイウェザーはヴォスクから返され、アーチャーは選択を迫られるが、シリックがトリップに化けていたことからトリップの救出を優先する。
アーチャーはシリックとともにレジスタンスの協力の下、ヴォスクの研究所に潜入し・・・。

 いろいろともやっとする前後編だった。
まずまさかこの話でシーズン1から続けてきた時間冷戦は終了なのか?
とてもじゃないが回収できていないがのだが、シリックは死んでしまったし、ダニエルズは別れを告げていた。
じゃあスリバン人に指示を出していた未来人の正体は???
あれは化夢宇留仁はあったかもしれない未来の世界のアーチャーだと決めてかかっていた(笑)のだが、あのまま正体不明で終わりはなんぼなんでもありえないのでは(汗)?
 それに今回歴史を修正した時間軸だが、ここは1916年にレーニンが暗殺されてソ連が建国されず、ドイツはロシアを無視して戦争を続け、勝利を続けていた。
しかしそれはヴォスク達の勢力ではなく、別の勢力によるものだという。
でもそれだったら今回の過去の改変の阻止は成功したから未来に大きな変化は無かったとしても、スタートレックの世界の歴史にはソ連が無かった歴史の延長線上ということになってしまうのでは(汗)?
鶏か卵かとか、そういう話ではない(汗)
もやもや〜〜〜もやもや〜〜〜〜(汗)

 あと化夢宇留仁の趣味的に気になったところでは、前話でも書いたがあそこにヤークトティーガーはおかしい(笑)
それに更に聞けば、ソ連ができなかったのでドイツは西部戦線に集中できたという台詞があるが、同時にドイツはイギリスも落としたとも言っている。
イギリスが落ちているということは、ノルマンディー上陸作戦もないので、ドイツはほんとに攻勢作戦しか実施していないということになる。
そんな状態ではヤークトティーガーどころかパンターの開発も成されなかった可能性が高い。
おそらく1944年になっても改良された1号〜4号が主力で、重戦車はティーガー1だけで事足りていたはずである。
またラスト近くで大気圏に降下してきたエンタープライズへの迎撃としてストゥーカの編隊が登場するが、いくらなんでもそれはありえない(汗)
確かにドイツが攻勢作戦ばかりだったとすれば、ストゥーカはまだ現役どころか改良されつつ超大量生産されているのは間違いないが、いくらなんでも迎撃機として飛んでくるのは不自然すぎる。
あそこはやはり改良されたメッサーシュミットかフォッケウルフであるべきだったと思う。
20200228

79 ヒーローたちの帰還 Home
 エンタープライズのクルー達はヒーローとして地球に迎えられた。
しかしアーチャーはソヴァル大使にヴァルカン船のクルーを見捨てたと指摘されて激昂し、地球観光を楽しみにしていたフロックスは異星人差別に相対し、トゥポルに故郷に誘われたトリップは彼女の結婚に立ち会うことになってしまい、なんだか誰も彼もろくな目に合わない。

 ある意味リアルですごく大人な話。
いくつかの問題提起があり、それに相対し、どれも抜本的には解決されずに終わる。
悪くはないのだが、それは制作側に信頼がある場合に限られるタイプの内容であり、今回は残念ながらそれが揺らいでいる状態なので視聴者をがっかりさせただけに終わっているように思う。
御都合主義でも願望充足でもいいから、ここはみんな幸せ&ハッピーでよかったねにするべきだったのではなかろうか。
なにしろ1シーズン丸々耐え忍んできたクルーと視聴者なのだから(汗)
現状では決してTNG「戦士の休息」と戦おうとしてはいけなかった。
25話「楽園での出来事」のライサでの休暇の方が100倍いい感じだった(汗)
 しかし見どころはあった。
初めて公開されたヴァルカンの私邸や生活感などは非常に興味深く、やたらに和風なのも面白かった。
ヴァルカン人の結婚に関するTOS「バルカン星人の秘密」に出てきた儀式や単語もちゃんと出てくるのもよかった。
20200228

80 ボーダーランド Borderland
 地球人2人の乗ったシャトルが漂流しているのを発見したクリンゴン・バード・オブ・プレイ。
生存者を回収するが、突然その2人が暴れだし、人間とは思えないパワーと素早さでクリンゴン人達を圧倒する。
 独房に入っているスン博士に面会に来るアーチャー船長。
クリンゴン艦を奪ったのは、博士が作り出した優生人類だったのだ・・・。

 なんとスン博士が登場したが、ヌニアンではなくエリックで、ヌニアンの先祖らしい。
扱いは完全にレクター博士(笑)
優生人類はTOS「宇宙の帝王」に出てきた例のアレで、もちろん優生人類自体をスン博士が作ったわけではないが、その研究を続けていたらしい。もしかしたら作ったのも更なる祖先かもしれないが(笑)
ちなみに優生人類によるアジアの支配の終わりは1996年のことらしい(笑)
見どころはオリオンの奴隷市場で、もちろんTOS「歪んだ楽園」「惑星タロスの幻怪人」に出てきたオリオンの奴隷女も絶賛販売中(笑)
この前の話といい、この話といい、TOSとのつながりをやたらに強調しているな。
 
化夢宇留仁的には現状では優生人類たちにあまり興味が持てないのでいまいちな感じ。
次の話で盛り上がるといいが。
20200229

81 コールド・ステーション Cold Station 12
 スンと優生人類達の行方を見つける手がかりを探して、スンが昔子どもたちを育てていたらしいトライアス星系へやってきたエンタープライズ。
そこでは置き去りになった優生人類の生き残りが1人だけ残っていた。
そこで持ち去られた機材が保育器だとわかり、エンタープライズは優生人類の受精卵が1000以上も保管されているコールド・ステーションへ向かう。
 一方スン達はすでにコールド・ステーションを掌握しており、受精卵の部屋に進入するためのパスワードをルーカス博士から聞き出そうとしていた・・・。

 フロックスの文通相手(笑)のルーカス博士初登場。
なんかもっとシュッとした人をイメージしていたけど、こんなにコロコロした人だったとは(笑)
そして相変わらず今ひとつ盛り上がりに欠ける。
どうも優生人類の中心人物であるマリックに魅力が無さすぎるのが原因のような気がする。
単なるバカそうな若者にしか見えなくて、チンピラが暴れているようにしか思えない。
彼に少しでもカーンに通じるような魅力があれば、物語全体の面白さが底上げされたと思うのだが。
20200308

82 野望の果て The Augments
 マリックはクリンゴンの植民地にコールド・ステーションから持ってきた病原菌をばらまいて地球との戦争を起こすことを提案する。
スンはそれを却下するが、優生人類達に幽閉される。
パーシスの手引で船から脱出したスンはエンタープライズに拾われ、優生人類達の暴挙を止めてくれるようアーチャーに頼むが・・・。

 結局優生人類全滅か〜〜〜。まあその後の歴史を考えれば仕方がないところだが、もう少しどこかで生き残っている布石があってもよかったような気もする。
とか言いつつ、結局最後まで優生人類達の行く末にイマイチ興味を持てなかったのが残念だった。
ゲストも豪華なのになんだかもったいない。
 今回気になったのはクリンゴン・バード・オブ・プレイ。
その姿を拝めたのは嬉しいが、ほとんど同じ姿で100年も使用される軍艦ってあり得るだろうか(汗)?
20200308

83 狙われた地球大使館 The Forge
 
 バルカン星で地球大使館が爆破され、多くの死者が出て、その中にはフォレスト提督も含まれていた。
調査に乗り出すエンタープライズ。
爆発現場の調査に向かったマルコムとメイウェザーは、不発弾からヴァルカン論理主義の創始者であるスラクを崇拝するシラナイトという組織の一員トゥパウのDNAを発見する。
トゥポルの母からの情報でシラナイトがフォージという砂漠にいると分かり、アーチャーとトゥポルはフォージに降りる。
一方エンタープライズでは検出されたトゥパウのDNAは生後数ヶ月以内のもので、爆破の濡れ衣を着せるための偽装だと見破っていた・・・。

 なんだかレイダースっぽい(笑)
バルカンの歴史や風土、政情が出てくるのはそれだけで面白いし、物語も興味深く作られていてなかなかよろしい。
またソヴァル大使大活躍(笑)も予想外でよかった♪
しかしフォレスト提督はあまりにも残念。エンタープライズで出てくるだけで嬉しくなる希少なサブキャラクターだったのに(汗)
20200308

84 陰謀の嵐 Awakening
 ヴァルカン最高司令部はシラナイト達の居場所を爆撃して一掃しようとしていた。
スラクのカトラを受け取っていたアーチャーは儀式によってそれをトゥパウに移そうとするが失敗。
ヴァルカンからの退去勧告を無視したエンタープライズはヴァルカン船からの攻撃を受けるが、それはアーチャー達がスラクの指示に従って、シラナイトにとって大切な歴史的遺物キルシャラを見つけ出す時間を稼ぐ結果になった。
ソヴァルはヴァルカンの司令部がアンドレアに対する戦争を計画していることを語り、エンタープライズはアンドレアに向かう・・・。

 ますますレイダースっぽい(笑)
それにしてもここから舞台をそっちに移すか(笑)!?
なかなか目が離せない展開で面白い。
エンタープライズとヴァルカン船との交戦というのも貴重といえば貴重なシーンだろう。
 
ところでスラクだが、1800年前のヴァルカン論理主義の創始者というからサレクをもっと尖らせたような容貌かと思っていたら、なんだか優しそうな普通のおじさんで意外だった(笑)
20200308

85 バルカンの夜明け Kir'Shara
 アーチャーとトゥポル、そしてトゥパウの3人は、状況を変えるためにキルシャラを持って首都へ向かう。
アンドレアに向かったエンタープライズはシュランと接触するが、シュランはソヴァルの話を信じず、彼を拉致して拷問する・・・。

 あまりにもヴァルカン評議会の代表であるヴラスが強硬すぎると思ったら、なるほどそういうオチが。
気になったのはアーチャー達を殺しに来たヴァルカンの刺客がTOS34話「バルカン星人の秘密」で使っていたリルパを使用していたところ。見るからに使いにくそうで(笑)儀式用の武器だと思ってたけど、実用品だったのね。
それとまだあるのかと驚くソヴァル大使の受難(笑)
スタッフは彼になにか恨みでも(笑)?
それとあの〜・・・トゥパウさんって、TOSの上記の話で出てきたトゥパオさん?
歴史的整合性から言うとそうだよね。
20200314

86 亜量子転送 Daedalus
 超長距離転送の実験を行うため、転送装置の発明者エモリー・エリクソンとその娘ダニカがエンタープライズに乗船する。
トリップの協力の元、実験の準備を進めるが、兵器室に異様な空間異常が現れ、それに接触したバローズ少尉が死んでしまい・・・。

 なんだか野暮ったい話。
行方不明になっている兄の名前が36話「転送空間の恐怖」に出てきたサイラス・ラムジーだったら面白かったのに(笑)

87 死の観察者 Observer Effect
 チェスをするリードとメイウェザーだが、なんだか様子がおかしい。
彼らには精神体のエイリアンが入り込んでいるらしい。
 惑星から戻ってきたシャトルの中にはタッカー少佐とサトウ少尉が乗っていたが、タッカーが咳をして、なんらかの病原体に侵されていることが怪しまれた。
隔離室に入る2人。
それを注意深く観察している異星人に乗っ取られた2人・・・。

 そうじゃないかと思ったらやっぱりオルガニア人(笑)
しかしそれより興味深かったのはホシの人間兵器ぶり(笑)
20200314

88 バベル1号星 Babel One
 破壊されたブリッジの中で、起き上がったのはシュランだった。
彼は全クルーに脱出命令を出す。
一方エンタープライズはテラー・プライムでテラライト人の大使を乗せて、惑星バベルへ向かう。
そこでテラライトとアンドレアが貿易摩擦を解消するための会議を行うのだ。
道中シュラン達の乗った脱出ポッドを発見、回収したのでアンドレアにコースを変更するが、その道中で不審なアンドレア船に遭遇。
そのアンドレア船は問答無用でエンタープライズを攻撃し・・・。

 惑星バベルはTOS「惑星オリオンの侵略」に出てきたバーベルである。
アンドレアとテラライトも絡み、あからさまなオマージュ。
破壊工作が行われるのも同じだが、その方法はもっと仰々しいもので、そして今回はオリオンは関係ない(笑)。
 
アンドレアもテラライトも、そしてアーチャーやトゥポルも第3勢力の存在の可能性を思いつかないのは少しイライラさせられたが、データが示していたら仕方がないか?
そしてがっつり絡んでくるロミュラン。
そう言えばこの2年後に地球とロミュランは核ミサイルを撃ち合う戦争をするんだった。
20200314

89 ロミュランの陰謀 United
 ライジェルの偵察艇が偽のエンタープライズに破壊された。
一刻も早くロミュラン船を破壊しなければ無秩序な戦争に突入するだろう。
トゥポルは敵船のワープサインの探知方法を見つけていたが、十分なエリアを確保しようと思えば船が128隻必要だった。
アーチャー船長はヴァルカン、アンドレア、テラライトに協力を要請する。
協力すると言っていたシュランだが、殺傷モードのフェイザーで撃たれていた彼の恋人であるタラスが死亡し、テラライトとの決闘を要請し、断るなら協力も拒否すると宣言。
アーチャーはテラライト人の代わりに自分が決闘を行う決断を下す。
 一方ロミュラン船内のタッカー少佐とリード大尉は、なんとか船の機能の一部を停止させるが、ロミュランは彼らを抹殺しようとしており・・・。

 
 やはりエンタープライズを筆頭に、ヴァルカン、アンドリア、テラライトの船が艦隊を組む画は、これこそ惑星連邦の出発点だと思うと感慨深いものがあった。
エンタープライズはこういう視点を最大限活用すべきシリーズだと思う。
それにしてもこの話が更に続くとは意外だった。
もう十分語り尽くしたと思ったのだが。
20200324

90 氷窟の民 The Aenar
 ロミュランはドローン船のコントロールに、テレプレゼンスという装置を使用し、高度なテレパシー能力を有するパイロットを活用していた。
テレプレゼンス装置は作れそうだったが、コントロールに介入するにはヴァルカンのテレパシー能力では力不足だった。
そしてその条件に見合うテレパシー能力を持つ者は、アンドリア人の亜種であるイーナーだとわかり、アンドリアへ向かう。
イーナーは平和主義者で例え自衛のためでも戦うことはしないとして協力を拒否されるが・・・。

 前回でまだ続くのかと少し呆れた(笑)のだが、今回アンドリアを掘り下げてくれたので感想は続いてよかった♪に変わった(笑)。
ヴァルカンに続いてアンドリアの母星が描写されるのはスタートレックユニヴァースが広がるように感じて無条件に嬉しい。
おそらくこのへんは化夢宇留仁がTRAVELLERが好きなのが大きく影響していると思う。氷の惑星アンドリアの描写はとても魅力的で、ぜひ他の場所も見てみたいと思わされた。
しかし気になるところも。
イーナーは人口3000人あまりで外界とは接触しない種族の割にはハイテクすぎる(笑)
テレパシー能力の活用によって通常よりは文明レベルが高いというのは納得できるが、あの見るからに高度な街と言い、ホログラフ技術と言い、あまりにも工業製品が発展しすぎていると感じたのだ。
工業製品はその部品単位で制作に大規模な施設が必要になり、その実現には高人口か他世界との交易が不可欠だと思うのだが、イーナーにはその2つとも存在していないのだ。
全ての部品を手作りしているということなら作ることはできても、その設計に至る動機の方は説明がつかないのだ。
ヴォイジャーのケイゾンのハイテク宇宙船の謎みたいに、その内謎を解明してくれればいいが、どうもそんな時間はなさそうな・・・(汗)
20200325

91 クリンゴンの苦境 Affliction
 
 いよいよ姉妹艦コロンビアの発進が迫り、エンタープライズも地球に帰還した。
地球に降りたホシとフロックスだったが、何者かに襲撃され、フロックスが誘拐されてしまう。
なんとか誘拐者の痕跡を見つけようとするジョナサンだが、片腕たるトリップはコロンビアに転属し、リード大尉は過去からの指令に縛られていた・・・。

 TOSでのクリンゴンが人間にしか見えない謎に迫るエピソードなので興味深いのだが、この話自体の完成度ではもう一つな感じ。
状況は面白いのだが展開が少々一本調子でもう一つ盛り上がらないのがすごく残念。
 
トゥポルのホシに対する精神融合シーンで、アーチャーも手を貸す様を描写してほしかった・・・。
それとクリンゴンの襲撃がそのあとのドラマにイマイチ活かされていないのも残念。
しかし新造船らしくピッカピカのコロンビアは眼福だった♪
20200325

92 優生クリンゴン Divergence
 リード大尉の情報からおぼろげながら状況をつかんだアーチャー船長はコロンビアにも協力を仰ぎ、2隻でクリンゴンの植民地の研究基地へ向かう。
クリンゴンは彼らを圧倒した優生人類の研究をすすめる過程で不治の病を生み出してしまっており、このままで種族自体が滅んでしまう危険に相対していたのだ・・・。

 ストーリー自体は非常に興味深いのだが、やはりもう一つ盛り上がりに欠けるのが残念。
トリップの様子がおかしいのも原因の一つ。真面目に悩むキャラクターというのは、実はこういうドラマにはあまり向いていないと思う。
そんなことを言ったら身も蓋もないが(笑)
しかしクリンゴンの容姿の遍歴の謎を見事に解決したという点には拍手を贈りたい。
そしてここまでしてやっと収束した謎を引っ掻き回したディスカバリーの罪の重さをより強く感じるのだった(笑)
それにしても最後のフロックスはレクター博士みたいだったなあ(笑)
それはさておき第4シリーズ3話とか2話とかの連続ものが多すぎでは(汗)?
20200325

93 誘惑の甘い罠 Bound
 宇宙基地の建設候補地へ向かうエンタープライズは、オリオン船と遭遇し、戦闘になりかけるもオリオン船の船長ハラッド・サーとの取引に結びつけることに成功する。
ハラッドは取引の成立を祝い、3人のオリオン人女性をプレゼントしてくる・・・。

 オリオン人という種族は、TOSから出ている種族の中でも謎めいていて面白い。
最も人種としての雰囲気では全然謎めいたところはない。
一時期のフェレンギ人がそうだったが、非常に奇妙な社会構造が設定されている上に十分な情報が無いという意味ですごく謎めいているのだ。
そのオリオン人を掘り下げたという意味ではなかなか意義深い話だったと思うが、盛り上がり的にはイマイチ・・・多分オリオン3人組に好みのタイプがいなかったのが大きい(笑)
20200404

94 暗黒の地球帝国(前編) In a Mirror, Darkly, Part I
 2063年4月5日。ヴァルカン人とのファーストコンタクトを果たすコクレイン。
しかし彼はヴァルカン人を撃ち殺す。
その92年後、ISSエンタープライズ船内ではリード少佐とドクター・フロックスが発案した新たな拷問機がフォレスト船長にお披露目されていた。
アーチャー副長はフォレスト船長にソリア領に存在するらしい謎のテクノロジーを手に入れるべきだと進言するが、取り合われない。
アーチャー副長は反乱を決意し・・・。

 オープニングからぶっ飛んだ展開に驚き、更に文字通りオープニングの変化にまたひっくりがえる。
ひたすら鏡像世界を満喫する仕様であり、面白くないわけがない。
そして見どころはトゥポルとホシのエロい衣装(笑)・・・もだが、鏡像世界といえばキャラクターの変化具合がポイントなのは間違いない。しかしその点ではもう一つハチャメチャさが足りなかったか。1人を除いては。
ホシは最高です(笑)
元の世界もこっちのホシだったらよかったのに(笑)
 その姿が公開されていなかったソリア人の姿が拝めるのも嬉しい。そしてなるほど強力そうな種族だった。
そして次回お楽しみはUSSディファイアント・・・。
20200404

95 暗黒の地球帝国(後編) In a Mirror, Darkly, Part II
 USSディファイアントの再起動に成功し、発進してソリア船を圧倒する。
しかし船内に巨大な爬虫類が潜伏していることが判明し、その捜索を行う。
その爬虫類はゴーンという種族だった・・・。

 ディファイアントの内部やブリッジのセットが素晴らしすぎて眼福。その上効果音とかも忠実に再現しており、素晴らしすぎる。
しかも当時のデザインをほとんどアレンジもしていないのに、ちゃんと未来の超テクノロジーに見える(笑)
またゴーンが出てくるのも嬉しいが、ちょっとその件は時間的にもったいない気がした。暗い船内通路のアクションなんて、鏡像世界じゃなくてもできるのだから。
話自体はそうじゃなきゃいかんでしょうという納得のオチでスッキリ(笑)終わる。
このあと彼女の治世はどのくらい続いたのだろうか・・・。
20200404

96 テラ・プライム(前編) Demons
 2155年1月19日。地球で惑星連合の発足に向けたレセプションが行われ、エンタープライズクルーもそれに参加した。
ところが会場に体調の悪そうな女性がおり、彼女はトゥポルに髪の毛らしきものが入った容器を渡して倒れる。
彼女はフェイザーで撃たれていた。
そしてその髪の毛は赤ん坊のものであり、トゥポルとタッカーの間にできた子供だった・・・。

 オープニングで赤ん坊を印象付けようとしているのは分かったが、その前に出てきたロボコップ顔が気になって仕方がない(笑)
ミステリー風に進み、鉱山での潜入調査でスパイものみたいになったかと思えば、突然巨大基地が浮上してワープ航法と急展開すぎ(笑)
しかしまだミステリーの回答は示されておらず、次回へ持ち越しなのこともあり、全然先が読めない点では悪くない前編だとは思う。
で、赤ん坊だが、散々やった時間物を避けるとすれば、どこかで受精卵が採取されたということになるが、可能性があるとしたらヴァルカン?
それとも鏡像世界(笑)?
遺伝子組み換え&合成によるクローンという手もあるか。
20200404

97 テラ・プライム(後編) Terra Prime
 
 小惑星の軌道を変更するための施設であるヴァーテロン・アレイを掌握したパクストンは、太陽系からの異星人の即刻退去を要求し、24時間以内にそれが達成されなければ手始めに宇宙艦隊本部を攻撃すると宣言する。
エンタープライズはパクストンの計画を阻止するために、火星に墜落する小惑星に紛れてシャトルを送り込む・・・。

 前後編でよくある、前篇は非常に多様な展開だが、後編はそれの収拾をつけるのに精一杯で一本調子というパターン。
しかしこの話は最後のアーチャー船長の演説がメインとも言えるので、それはそれであり・・・かな???
でも考えてみると、この話って2話使って最初の状態に戻しただけなんだな・・・(汗)
20200413

98 最後のフロンティア These Are the Voyages...
 ディアナの助言で200年前のエンタープライズの様子をホロデッキで再現して観察しているライカー。
再現されているのは初代エンタープライズ退役の直前であり、惑星連合成立の直前でもある歴史上の時間だった。
 アーチャー船長は3年前に死んだと思われていたシュランからの、誘拐された娘を救出するのに協力してほしいという要請に、調印式が迫っているにも関わらず快諾する。
一方トリップとトゥポルの仲は微妙な感じになっており・・・。

 この話は傑作だと思う。ただし最終回でなければ。
スタートレックファンとしてはサービス満点の話ではあるのだが、要するにDS9で「伝説の時空へ」を最終回に持ってきたようなものなので、やはりこの展開を最終回に持ってくるのはキャスト達が可哀想だと思う。かと言ってじゃあどんな話にしたらよかったのかと言われれば難しいのも確かなのだが、普通に前話「テラ・プライム」で終わっておいた方が最終回としては問題がなかっただろう。
 トリップの死については、予想していたよりは納得のできる内容で逆に少しホッとした(汗)。
この話で彼が死ぬ必要があるのかと言われれば疑問だが、少なくとも彼らしい死に方ではあったと思う。
トゥポルとの関係のもやもや感が拭えるわけではないが(汗)

 というわけでこの度のスタートレックマラソンのきっかけになった「エンタープライズ」を観終わってしまった。
総評としては、面白かったと言える。しかし惜しいところが多かったのも事実。
時間冷戦もあんな適当な終わり方になってしまったのは全然納得行かない。
シーズン4の話がシーズン1〜2に散りばめられていたら、シーズン3はあんなこと(汗)にならず、更にトゥポルとトリップの恋愛が成就していれば、シーズン7まで続いたのではなかろうか。
 化夢宇留仁の好みとしてはスタートレックの連綿と続く歴史という要素が好きなので、それを感じさせる話はどれも面白かったが、もっと色々できたのにという思いは尽きない。
ディスカバリーでキャストを変更しての過去作品と同じキャラクターの活用は前例ができたことだし、初代エンタープライズの新たな冒険が描かれる日を待ちたい。
20200413


ENT3 TOP