STAR TREK 備忘録

TOS1

TOS2 TNG2

DS92

VOY2 ENT2 DIS2 PIC2
TOS3 TNG3 DS93 VOY3 ENT3 DIS3 PIC3
 
TNG5 DS95

VOY5

    LD1
TNG6 DS96 VOY6     LD2
TAS2
DS97

製作NO(日本放送NO)

56(55) 危機一髪! OK牧場の決闘 Spectre of the Gun
 
 奇妙なブイがエンタープライズの進入に対して警告を発するが、それで引き下がっては任務にならないと無視して前進し、惑星メルコトに転送上陸する。
しかしメルコト人は警告を無視した罰として、カークの脳内にあった方法によっての死刑を宣告する。
ふと気づくとカーク、スポック、マッコイ、スコット、チェコフは1881年10月26日のアメリカ西部、アリゾナのトムストーンの街のカリカチュアのような場所にいた。
そこではOK牧場の決闘が迫っており、カーク達はその決闘で敗北したクラントン一家の役割を与えられていた・・・。

 突っ込みどころ満載の異色作だが、その多くの理由が予算不足なのが透けて見えるのは考えないようにしたい(笑)
オチに至る部分では、確かに論理的にはそのような気もするが、これまで遭遇してきた様々な異星人の能力を考えればあのくらいの矛盾はいくらでも筋が通るような気もする(汗)
それと銃が効かないと分かった直後にドロップキックをぶちかますカーク(汗)だが、キックが通じるということは実体だと信じているということで、むしろまた銃が効く可能性のある危険な行動である。
20200406

57(56) トロイアスの王女エラン Elaan of Troyius
 対立を続けてきたトロイアス星とエラス星が、お互いを破壊できる兵器を開発したために逆に手詰まりとなり、それぞれの王族を結婚させることによって和平の道を探ることに。
エラス星の王女エランをトロイアスに送り届けることになったエンタープライズだったが、彼女はとんでもなく傲慢で、彼女を教育するはずだったトロイアス星のペトリ大使もお手上げで、代わりにカークが彼女の教育を引き受けることになるが・・・。

 2政府間の外交仲介というのはある意味宇宙艦隊の本業とも言える任務であり、そこには異なる未知の文明社会との遭遇があり、艦隊士官の腕の見せ所でもある。
そういう意味でこの話は前半はとても素晴らしい出来だったと思う。
苦労する大使を励ましつつ、大使が倒れてからはカーク自らエランとの交渉を続け、なんとか任務を達成しようとする流れはカークが頼もしく思えることもあってとても面白かった。
しかしエランの涙が効果を表し、更にクリンゴン船の脅威が現れてからはなんだかもやっとする感じで、なにもかもが有耶無耶になってしまったように感じで残念だった。
前半までは各キャラクターの思考が非情にわかりやすく描かれていて展開を追うのが楽しかったのだが、後半は涙の効果もあってキャラクター全員の思考がいきなり全然わからなくなってしまってドラマとして成立しなくなってしまったのだ。
どうせだったら涙の効果を受けたカークが完全に王女の味方になれば面白かったと思うのだが、やはり中途半端は一番いけない。
20200424

58(57) 小惑星衝突コース接近中 The Paradise Syndrome
 2ヶ月後には小惑星が衝突して滅ぶと予想されている惑星に転送上陸するカーク、スポック、マッコイ。
そこは地球に非常によく似た環境で、インディアンに酷似した人たちが平和に暮らしていた。
そこで奇妙な記念碑のような物を発見するが、スポックとマッコイが目を離している間にカークがその中に入ってしまい、行方不明になってしまう。
すぐにも小惑星のコースを変更する必要がある2人はやむなくカークを残してエンタープライズに戻る。
 カークは記念碑の地下で奇妙な機械を触った時に記憶を無くしており、地上に出てきた時にちょうどやってきた現地の女性と接触し・・・。

 なんかよくわからんけどカークが現地妻を持つ話(笑)
ちうかそのミラマネちゃんが可愛い(笑)
 
インディアンっぽい人たちの集落の描写も頑張っていて、迫りくる小惑星の描写もかっこよく、意外に見どころの多い話でもあった。
それにしてもカーク・・・記憶を無くしたら今まで以上に本領を発揮して子供まで作ってしまうとは流石である(笑)
20200328

59(58) 透明宇宙船 The Enterprise Incident
 カークがストレスによるものか、苛立っているのをマッコイは心配していた。
心配は的中し、カークは理由もなくロミュラン帝国領への進入を命じ、エンタープライズはロミュラン艦3隻に包囲されてしまう。
カークとスポックはロミュラン艦に赴くが、ロミュランの司令官はスポックに興味を示し・・・。

 なかなか尖った脚本で、カークの奇行の理由は後半まで明かされず、ミステリアスに進んで面白い。
ロミュランの司令官もなかなか魅力的で、物語のレベルを底上げしていたように思う。
しかしいくらなんでもこの作戦は成功率が低すぎでは?
様々な偶然の助けによって成功したものの、どれも非常に細い糸をたどっており、計画段階で成功の算段が立つとは思えない。普通にシミュレーションしたら単にエンタープライズを失うという結果が99%以上だと思うのだが・・・(汗)
 
 気になるのは勿論ロミュランがクリンゴン艦を使用しているというところで、要するに宇宙船のモデルがロミュラン艦を3隻も揃えられなかったから(笑)だと思うが、この結果クリンゴンも遮蔽装置を使用できるようになったと思うと感慨深いものがある。
20200328

60(59) 悪魔の弟子達 And the Children Shall Lead
 救難信号を受けて科学植民地である惑星トリアカスにやってきたエンタープライズだが、現地の大人たちは全滅しており、なぜか子どもたちだけが生き残っていた。
調査を進めると大人たちは自殺したことがわかり、更に悲しむ様子の無い子どもたちは何者かに操られている可能性が・・・。

 なんだか子役の演技が憎たらしすぎて見ていて気分が悪くなる。
変な能力を使う時の腕の動きもイライラする。
「悪」という存在を簡単に口にするのも嫌な感じ。
過去の映像やなんかで簡単に正気に戻るのも納得いかない。
なんとなくピカードが子供を嫌いな気持ちがわかった(笑)
20200328

61(60) 盗まれたスポックの頭脳 Spock's Brain
 正体不明の宇宙船がエンタープライズに接近する。
その宇宙船はエンタープライズよりも高度な科学技術の産物であるイオン推進を使用していた。
突然ブリッジに女性が転送してきたかと思うと、腕につけている機械を操作してクルー全員を気絶させた。
気がつくと女性の姿は消えており、スポックだけは医療室に寝かされており、なんと頭脳を奪い取られていた。
ドクターは生命維持は24時間が限度だと宣言し・・・。

 奇妙な機械でカチカチカチ・・・と変な音と供に無理やり動かされている頭脳のないスポックが不気味すぎて「バタリアン リターンズ」を思い出した(汗)
ちうかあんなことができるなら頭脳の移植も可能なのでは???
 気に入ったのは逃走した宇宙船を探し、3つの惑星候補を検討して目的地を決めるシチュエーション。
ここはすごくゲームブック「さまよえる宇宙船」っぽくて楽しかった(笑)。
ちうか「さまよえる宇宙船」がスタートレックの再現をしているのだが。
20200327

62(61) 美と真実 Is There in Truth No Beauty?
 宇宙会議に出席していたメデューサ人のコロス大使を母星に送り届ける任務につくエンタープライズ。
メデューサ人は非常に高度な知性を有しているが、人間には耐えられない容姿をしており、直視したら発狂してしまい、ヴァルカン人でさえバイザー越しでないと耐えられない。
コロス大使に同行してきたのは技術者のマービックと、ミランダ・ジョーンズ博士で、元々テレパスでヴァルカンで研究を続け、今後コロスとともにメデューサで暮らす予定だった。
ところがジョーンズ博士を愛していたマービックはコロスを殺そうとしてその姿を見てしまい・・・。

 ちうわけでまたまたポラスキー博士です(笑)
お綺麗ですな。しかしこの人の演じるキャラクターって、必ずひねくれてるような(笑)
 この話自体はなんか脚本と演出の息が合っていない感じで、博士の心の流れ・・・みたいなものがもう一つ掴みにくかった。
マービック発狂はいいとして、その結果エンタープライズが銀河系外の未知の世界に飛ばされてしまうというのもなんだかピンと来ないところ。
メデューサ人の設定は面白くて興味深かったが、こいつら要するにクトゥルフ神話関係者なのでは(笑)?
20200328

63(62) 恒星ミナラの生体実験 The Empath
 ミナラ恒星系の太陽が新星に変わる兆候を見せており、エンタ ープライズは第3惑星にある調査ステーションの放棄の任務につく。
カーク、スポック、マッコイがステーションに調査に降りるがそこには人影はなく、記録装置を調べてみると調査員たちが消えていく様子が残されていた。
そしてカーク達まで消え去り、暗く奇妙な場所に転送されてしまう。
そこには1人の女性が眠っていたが、彼女は発声器官のない異星人だった・・・。

 下手な前衛劇を観せられているような気になる変な話。
背景はほとんど真っ暗だし、ジェムの演技はまさに無声映画のそれだし、固まってるスコッティの画は書き割りみたいだし、バイヤン人の目的と行動には矛盾ありまくりだし、最後も突然ど〜〜〜した(汗)!?ってな感じだし。
それ以外にも色々気になったところがあったが、特に発声器官のない種族が耳が聞こえるというのにすごく違和感があった。
耳が聞こえるならたとえ発声器官が進化しなかったとしても、関節話法(笑)でもなんでも音を使った情報伝達手段は手に入れると思うし、そうじゃなければ原始人のままだと思う。
20200420

64(63) 異次元空間に入ったカーク The Tholian Web
 
 消息不明だったUSSディファイアントを発見したエンタープライズだったが、ディファイアントは目には見えるが一切のエネルギー反応が無いという奇妙な状態だった。
念の為に宇宙服を着てディファイアントブリッジに転送してみると、乗員はみな死んでいた。
そこで更にディファイアントの存在が不安定になり、急いで転送収容しようとするが、カークだけは間に合わずにディファイアントごと虚空に消える。
なんとかカークを救出しようとするスポックだったが、ソリア船が現れて領有を主張し、エンタープライズに退去を勧告する・・・。

 ディスカバリー、エンタープライズと観て、やっとディファイアント初登場のこの話を観た。
流れ的には完全に逆(笑)
で、この話だが、シーズン3としては破格の制作費が投入されたようで、見どころ満載の興味深い話になっている。
まずびっくりするのが今更出てきた宇宙服(笑)
これさえあれば未然に防げた危機が今までどれだけあったことか・・・。
 そしてソリア人の蜘蛛の巣。
「エンタープライズ」でも印象的な使われ方をしていたが、この話でもその存在感は大きかった。
しかし・・・・遅い(汗)
約100年前の「エンタープライズ」では非常にすばやくウェブを展開していたのに、この話では張り終わるまでたっぷり昼寝をしてもお釣りが来るくらいの時間がかかっている(汗)
胸像世界とはソリア人のテクノロジーレベルの進み方が違うのだろうか???
 それにしてもぽや〜〜〜〜ん(笑)と消えていったディファイアントがその後あれほど影響を及ぼすとは、変なところで実に感慨深い話である。
20200406

65(64) 宇宙に漂う惑星型宇宙船 For the World Is Hollow and I Have Touched the Sky
 6機の化学燃料推進を用いたミサイルがエンタープライズに接近し、フェイザーで破壊される。
ミサイルの発射地点に向かうと、そこには小惑星にしか見えない宇宙船が存在していた。
一方マッコイが多血球血症であと1年の命だと判明し・・・。

 色々と突っ込みどころは多いものの、小惑星型世代宇宙船というハードSFっぽい舞台とマッコイの恋話という希少感からなかなか楽しめるエピソード。
あんなべっぴんにあそこまで言われたら残り1年の人生をここで過ごそうって思うよそりゃ(笑)。
化夢宇留仁はヨナダ人の服装がやたらに派手なのが気になった・・・(笑)
 ところで神託の間への侵入に気づかれたカークとスポックが電撃を受けるシーンだが、これを受けている時間が非常に長い。
身動きもできないような電撃をあれだけの時間受け続けたらマジでマンガみたいな黒焦げになりそうである(笑)
ちうかこの電撃をなんで最後には使わなかったの???
聞いちゃダメ(笑)?
20200406

66(66) 宇宙の怪! 怒りを喰う!? Day of the Dove
 植民惑星からの救難信号を受けてやってきたエンタープライズだが、地表には植民地の形跡さえ見当たらない。そこに突然クリンゴン人達が現れ、カーク達を武装解除してエンタープライズを接収すると宣言する。彼らの船はトラブルによって航行不能に陥っていたのだ。
カークの機転でクリンゴン人達をエンタープライズの捕虜とするが、奇妙な力が働き、エンタープライズはワープ9で暴走し、全ての武器は刀剣類に置き換わり、チェコフはいもしない兄の敵だとクリンゴン人を殺しに向かった・・・。

 なんだか全体的に今一つな話。
脚本演出の工夫で傑作になった可能性もありそうなのだが。
クリンゴンの女性がはっきりと出てきたのは初めてで、しかも美人。
なんとなく正体不明で巨大な力を持った宇宙人ばかり出てきて悪夢じみたイメージが強い第3シーズンでは、クリンゴン人が出てきてくれただけで嬉しい。
それにしても付近の調査中に徒歩で近づいてきたクリンゴン人に気づかずに、いきなりカーク船長が殴られるのを許すのはいくらなんでも警戒心が薄すぎでは(笑)?
それに植民地の住環境はなぜ消えたの?
単に予算の関係という答えは聞きたくない(汗)
20200405

67(65) キロナイドの魔力 Plato's Stepchildren
 救難信号によって呼ばれた惑星は、古代ギリシャ文明を再現した世界で、その名をプラトンと言う。
その世界の支配者ペルマンは単純な傷の化膿によって死にそうになっていた。
マッコイが治療するが、ペルマンは痛みによって精神が錯乱し、強力なサイコキネシスを発して周囲を粉々に。
なんとか治療は成功するが、今度はペルマンが上陸班の行動を制御しだし、エンタープライズの機能も停止させてしまい・・・。

 ひたすらペルマンの能力によるSMショーが繰り広げられる(汗)
もうこれが異常にしつこく、観ている方がくらくらしてくる(汗)
更に意外に処世術にも長けているペルマンは宇宙艦隊に連絡が行くことも防ぐので、ほんとうに八方塞がりな状況に。
この無力感は「50.宇宙300年の旅」以来かも。勿論なんとかなるのだが(笑)
最後にヒロイン(?)のペルマンの妻がひと悶着起こすのかと期待したが、いやそうな顔をするだけだった(笑)
20200405

68(77) 惑星スカロスの高速人間 Wink of an Eye
 ある惑星上の救難通信の発信地点に赴いたが、そこには誰もいない。しかし救難通信は発信し続けられていた。
そうこうする内部下の一人コンプトンが姿を消し、ついにはカークまで姿を消してしまう。
実はこの惑星の生存者は超高速人間で、あまりの速さに目の前にいても見えないのだった。
高速化されたカークは船を捨てるように強要されるが、例によっての得意技で切り抜けるのだった・・・(笑)。

 アイデアは面白いがあまりにも描写に科学的問題点が多い。
いくら高速になっても止まっていれば見えるし、そもそも強力な風圧が発生するし、勿論高熱も発する。そして高速化された人物からすれば空気は鉄の塊のように感じて通常の速度でしか動けない(笑)
それはさておいて内容はどうかと言えば、アイデアは面白いが脚本&演出はもうひとつ(汗)
なにしろ相手が全員サイボーグ009みたいなものなので(笑)、エンタープライズクルー達が相手にもならないのは面白い。
しかしそれ以外は「いつものやつ」という感じでこれと言った見どころがなかったのは残念だった。
20200417追記

69(67) 無人惑星の謎 That Which Survives
 わずか数千年前に形成されたにも関わらず呼吸可能な大気があり、植物まで生息する惑星が発見される。
カーク船長、ドクター・マッコイ、スールー大尉、そして上級地質学者ダマート中尉が調査に向かおうとするが、転送直前に転送ルームに奇妙な女が現れ・・・。

 植物は有毒で水さえ見つからないサバイバルはちょっと厳しい(笑)
それはともかく(笑)、この話の設定はそこそこ面白いのだが、強大な力を持つおねーちゃんの姿の尖兵というパターンが多すぎていい加減飽きてきた(汗)。
それとおねーちゃんの何でも知っている理由と細胞破壊のターゲットが1人だけというのが、想像で補えばなんとか説明はつくものの、本編内では一切説明されていないのはどうなのか(笑)?
意外な見どころはどちらかと言えば1000光年もすっ飛ばされてしまったエンタープライズの方で、スポックの論理的な指示の下、なんとか絶望的な状況を脱するサスペンスがなかなかいい感じだった。
20200506

70(68) 惑星セロンの対立 Let That Be Your Last Battlefield
 盗まれた宇宙艦隊のシャトルを発見して回収してみると、中に初めて遭遇するセロン人ロカイが乗り込んでいた。
そして今度はエンタープライズを追う不可視の宇宙船が現れ、そのパイロットがエンタープライズのブリッジに侵入。
彼はセロン星の反政府活動局長ペレと名乗り、政治犯であるロカイの身柄を引き渡すように要求する。
それを断ると、彼は恐るべき超能力でエンタープライズのコントロールを奪い、セロンへコースを設定する・・・。

 風刺はスタートレックの本懐の一つだとは思うのだが、ここまで露骨にやられるとちょっと(笑)・・・っと思うところもありはすれど、興味深い脚本でなかなか面白かった。
自爆シークエンスのサスペンスとか、知恵の比べ合いといった感じの対決も盛り上がるし、ラスト近くの悪夢の追いかけっこは尺が異様に長いこともあって、まさに悪夢という感じが出ていた(笑)
20200424

71(69) 宇宙の精神病院 Whom Gods Destroy
 有毒の大気を持つエルバ2号星の地下には精神異常の犯罪者を収容する施設があり、そこに新薬を届けるのがエンタープライズの任務だった。
カークとスポックが転送で訪問し、コーリー所長が出迎えるが病棟を見てみると拷問されて監禁されている所長の姿が。
今まで案内していた所長はかつて英雄と言われた艦隊士官のガースが化けていたのだった・・・。

 収容所の精神異常者全員がガースの部下になっているのだが、メインの3人がテラライト人、アンドレア人、オリオン人というサービス満点なチョイスになっていて楽しい。
 展開には色々と無理があるものの、合言葉を聞き出そうとするガースの変身能力とカークの駆け引きが面白い。
しかしそれにしても彼女は可哀想すぎ(汗)
それになんでカークは今回に限って合言葉を用意していたのか?
それらしい前振りがあればよかったのだが。
20200425

72(70) 長寿惑星ギデオンの苦悩 The Mark of Gideon
 これまで惑星連邦への加入を拒否し続けてきた惑星ギデオンだったが、この度カーク船長1人のみ評議会に出席することを許可してきた。
そこでカークを指定された座標に転送するが、行方不明になってしまう。
一方カークは誰もいないエンタープライズ船内に転送されていた・・・。

 病気が無いせいで人口が増えすぎ、仕方がないので病気を輸入するという設定は悪くないと思う。
カークの腕の傷という前振りもいい感じだった。
しかしカークも言っているが、他にも手段はありそうなものである(笑)
理由もわからずエンタープライズに一人ぼっちというシチュエーションは面白かった。
20200506

73(71) 消滅惑星ゼータの攻撃 The Lights of Zetar
 小惑星メモリー・アルファには惑星連邦に属する全惑星の歴史及び 科学資料の記録保存施設がある。
そこへの新しい装置類を届ける任務についていたエンタープライズ。今回の任務のために技術装備係としてミラ・ロメイン中尉が同乗していたが、例によってスコッティが彼女に夢中に。
ところが奇妙な磁気嵐のようなものに遭遇し、ミラが気絶してしまい・・・。

 相変わらず女性が絡むとスコッティの自殺行為が目立つ(笑)
まあそういうキャラということでよしとするが(笑)。
奇妙な光の生命体のようなものの正体と目的がなんだか残念な感じで、それがわかってから急にこの話への興味が薄れた(汗)
それと10人と言っていたのが100人だったり、重力室と言っていたのに気圧を上げたり、なんだかちぐはぐなところが多いのも目立った話だった。
 面白かったのはメモリー・アルファという施設の存在そのもので、そんな大事な施設はちゃんと防御しておけよと思いつつ、なんだか素敵なところで行ってみたいと思わせる設定的魅力があったと思う。
全滅したけど(笑)
20200506

74(72) 惑星アーダナのジーナイト作戦 The Cloud Minders
 
 ある惑星の植物が伝染病で絶滅に瀕していた。
それを防ぐには惑星アーダナにしかないジーナイトを早急に手に入れる必要があった。
アーダナの民政官は協力を了承するが、アーダナ地表に転送した上陸班は地元民と思われる数名の襲撃を受ける。
アーダナでは雲の上の美し都市で暮らすストラートと、地下鉱山で働く労働者トログライトに厳しく区別されているようだった・・・。

 まず民政官の娘が可愛くて露出度高くて色っぽい(笑)
それはさておき(笑)、人種差別を扱ったテーマだが、画的にもまさに雲の上の存在と地の底の人々というのがわかりやすく描かれていて面白かった。これぞ風刺SF(笑)
しかし地下の人々は文字通り雲の上の人々よりも知能が低いというのは、理由はあるにしろ少し変な気も。環境によって受けられる教育が異なるということを大げさに表したのかもしれないが。
そしてこの話のカークは冷静かつ決断力を持っており、物語の内容も含めてなんとなくTNGっぽいように感じた。このままシリーズが続けばもっとこのような話が増えたのかもしれない。ネタが尽きてどうしようもない話も増えたのは間違いないが(笑)
カークの内政干渉振りが酷いのは相変わらず(笑)
20200517

75(73) 自由の惑星エデンを求めて The Way to Eden
 盗まれた宇宙船を発見したエンタープライズはこれを追跡するが、船はオーバーヒートで爆発する。
乗っていた人々はかろうじて転送収容されたが、彼らはいわゆる「ヒッピー」だった(汗)。

 まずソリア船が出てきた!と思って喜んだのだが、左右にパイロンがついていたのでなんだ連邦の船かと思ったのだが、実は元々ソリア船の模型にパイロンをつけたものだった(笑)
そしてミュージカル顔負けの歌唱シーンの数々にびびる(笑)
この歌唱シーンはマジで歌がうまいこともあって普通に楽しめた。
問題の物語部分では、狂信的な科学者があるかどうかもわからないエデンへ向かうというのと、その科学者が疫病に侵されているというのは面白い設定だと思ったが、最後のグダグダ感はなんとも残念だった。
どうせなら最後も歌でしめればよかったのに(笑)
あと化夢宇留仁的にはグループの一員のちょっとぽっちゃり系の歌手女性がとても可愛かったのでとりあえず満足した(笑)
20200506

76(74) 6200歳の恋 Requiem for Methuselah
 エンタープライズ内で致死率の非常に高い伝染病が発生し、センサーによれば薬の材料があるらしい惑星に向かう。
無人惑星だと思われたが、そこには地球人が1人住んでおり・・・。

 フリントのぶっとんだ設定にひっくりがえった(笑)
あの人もあの人もみんなフリントだったの(笑)?
それならそうで、せめてもう少し魅力のある役者にしてもらいたかったかな。
そしてデータとかぶる設定の美女。
説明を聞いてもどのへんがそうなのかはもう一つよくわからなかったが、展開としては悪くなかったと思う。
しかし問題はカーク。
とうとう本気で女に惚れて、任務も何もかも放ったらかしに(笑)
それだけはやってはいかんだろう(笑)
一番の興味深いところはいくつものいつもと違う側面を見せるスポックだろう。
地球の古代史や作曲家にやたらに詳しかったり、浮かれて酒を飲んでみたり、ピアノの見事な腕前まで披露。
どうしたんだスポック(笑)?
20200506

77(75) 未確認惑星の岩石人間 The Savage Curtain
 惑星全体が溶岩に覆われ、大気も呼吸不可能な無人の惑星を観測中、突然宇宙空間に現れたエイブラハム・リンカーン。
カークはとりあえず話を合わせて歓迎し、彼の招待も受けることにするが、地上では予想外の展開が待っていた・・・。

 他の種族を捉えて戦わせるというのが銀河系で流行っているのか(笑)?これで何作目だろう?
今回は姿の割に好奇心旺盛な岩石人間さんが「善」と「悪」の概念を調査するためにそれらのチームを戦わせることにしたということなのだが、召喚した彼らが善か悪かはどうやって決めたのか?
ちうかそれでどっちかが勝ったとしても、善と悪についてなにがわかるというのか?
ちうわけでなんだか色々バランスを欠いている感じで、なんとも収まりの悪い話だった。
興味深いのはこの話でスラクとカーレスが初登場していることで、しかもあとのシリーズで出てきた2人とはあまりにも違うのがなんとも(笑)
いやそれは勿論この話が悪いわけじゃない(笑)
20200517

78(76) タイムマシンの危機 All Our Yesterdays
 
 あと数時間で恒星が新星化する星系で、文明の形跡のある惑星サーペイドンに降り立ったカーク、スポック、マッコイの3人はそこでライヴラリーという電子図書館に遭遇。
そこにはタイムマシンがあり、 惑星上の人々は過去の世界へ脱出していた。
しかしカークが誤って過去の世界に行ってしまい、それを追ったスポックとマッコイもこれまた他の過去の世界へ・・・。

 スポックがエロエロになったと思ったら、5000年前のヴァルカン人に先祖返りしていたのだった(笑)。
しかし見直してみると、ザラベスは毛皮を脱いだらあんな格好をしているのではエロエロになっても仕方がないと思った(笑)
 
 この話ではマッコイが強い意志と的確な判断でかっこいいところを見せてくれるが、そんなに責めなくてもよいのでは。
それにしてもあのねーちゃんは可哀相すぎる。
なんとか治療法が見つかる可能性に賭けて未来に戻る手もあったと思うのだが。
あのあとあのねーちゃんはどうしただろうか・・・。
 ああそうそう。台車で強制タイムスリップはすごく新しいと思った(笑)
20200517追記

79(78) 変身! カーク船長の危機 Turnabout Intruder
 救難信号を受けてエンタープライズが向かった惑星には、考古学調査隊がいるはずだった。
しかしレスター博士と医師のコールマン以外は全滅しており、博士も放射線の影響で重症だった。
カークとレスター博士は知り合いのようだったので、彼らを残して生存者の捜索に向かったが、実は博士の病状は演技で・・・。

 今となってはありきたりな仕掛けながら、この先どうなるのかと展開への興味をつなぐことには成功している。
第3シーズン最後の方はそういう話が多かったように思う。ネタは尽きたけど脚本&演出の腕は上がってきたのか(笑)?

 ちうわけで一通りTOSを観終わってしまった。
振り返ってみれば、色々文句をつけるところも多かったが、その多くはまさに黎明期の開拓地へ乗り出したがためのものと言え、逆に無数の新しいことへの挑戦に満ちていたことは確かだと思う。
これがあったからこそ、のちの様々なシリーズへつながったのであり、多様性を受け止めることができる世界を作ったのだと思えばやはりそれは偉業だろう。
それにしてもシーズン3後半の出てくる女性の露出度がどんどん上がってゆくのは、視聴率との兼ね合いで大変だったんだろうと思って感慨深いものがあった(笑)
 今度は特撮映像が作り直されたHDリマスター版を流してみようかな・・・。
20200517


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