75 浮遊機械都市ボーグ (後編) The Best of Both Worlds Part2
ディフレクター板を使用したエネルギー放射兵器はボーグキューブに全く歯が立たなかった。
どうやらボーグがピカード艦長の知識を吸収し、対応策を講じていたらしい。
正式にエンタープライズ艦長に就任したライカーは、ガイナンからピカードのことは諦めて艦長としての自覚を持つように言われるが、それで自分の判断として逆に断固として救出作戦を実行。見事ピカードの救出に成功する。
ボーグ・キューブは地球に向かい、集結した40隻の連邦艦隊を壊滅状態に追いやる。
なんとか追いついたエンタープライズ艦内ではデータがピカードと接続してボーグ船とコンタクトを計るが・・・。
これより第4シーズン。
盛り上がりでは前編に敵わないが、よくできている。ライカーがかっこいいところを見せてくれる。
ノリはほとんど「さらば宇宙戦艦ヤマト」(笑)。
こちらも久しぶりに見たが、やはり面白い。
シェルビーのセリフの中にバークレイが頑張って働いているのがわかるものがあり、なんだか嬉しかった(笑)
あと救出されたがボーグのままの艦長が、もう奪われて困る情報もないということでブリッジ内を好きにうろちょろしているシーンが面白い(笑)
記憶ではウルフ359での派手な艦隊戦のシーンがあったと思っていたのだが、全然無し(汗)
どうやらDS9の第1話とごっちゃになっていたらしい。
上記ウルフ359での一方的な戦いだが、化夢宇留仁は最近「自叙伝 ジャン=リュック・ピカード」を読み、その本の中ではピカードがエンタープライズの艦長になるまでに世話になった人や頼りにしていた部下達が軒並み同化されており、まさに断腸の思いというのが伝わってきてより楽しめた。
「自叙伝 ジャン=リュック・ピカード」お薦めです(笑)
20200217追記
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76 戦士の休息 Family
ボーグとの戦いで傷ついたエンタープライズは地球軌道上のマッキンリー基地で修理を受けていた。
その間にピカードは生まれ故郷に帰り、ウォーフは両親を迎え、ウェスリーは自分が赤ん坊の頃の父親からのメッセージを受け取る。
ピカードは一見完治したようだったが、心に深い傷を受けていた・・・。
感動作。
ボーグ前後編で盛り上げるだけ盛り上げ、更にこんなエピローグまで用意するとは、スタートレックのスタッフはほんとに底が知れない。
ボーグとの戦いはこの話をもって3部作の終了と考えたい。
それにしてもピカードの兄はこのドラマに欠かせない素晴らしい顔をしている。
ウォーフの両親との交流も印象深い。
ピカードの故郷のブドウ園の美しさにうっとり。
今回はブルーレイで観たので、その恩恵が大きいだろう。
そう言えば新大陸を作る計画は成功したのだろうか・・・。
20200217追記 |
77 永遠の絆 Brothers
突然データが正気を失い、エンタープライズを掌握してある惑星へ。
そこには死んだはずのノニアン・スン博士がいた。
彼はデータに感情チップをつけて完成させるために召集信号を送っていたのだ。
だがその信号に導かれ、ローアもやって来てしまう・・・。
データ出生の秘密が明かされる。
ローアの悪役ぶりには舌を巻く。 |
78 宇宙孤児ジョノ Suddenly Human
漂流中のタレリア船を発見したエンタープライズ。
中には5名の生存者がおり、いずれも10代の少年で、しかも1人は地球人だった。
彼は10数年前にタレリア人に襲撃された地球の植民地の生き残りだった・・・。
スタートレックらしい考えさせられる話。
だからといって面白いかどうかは別問題(笑)だが、この話は悪くない。
地味だけど(笑)
見どころはピカード艦長の子供が苦手だというカミングアウトを、バレバレなのにさも意外だという演技をするトロイ(笑)
この話のあとでピカードが提督に滅茶苦茶怒られたのは間違いない(笑)
ところでエンダー艦長というのは「エンダーのゲーム」から来てるのかしら?
20200218 |
79 恐怖のワープ・バブル Remember Me
恩師をエンタープライズに招いた後、ウェスリーの実験を見ていたドクター・クラッシャー。
その後恩師は行方不明となり、しかも彼の存在していた痕跡も全て消えてしまった。
慌てるビバリーだが、その後人とその記録や記憶が次々と消えていく・・・。
オチは予想できるが、その悪夢感が実に楽しい佳作。
しかし「旅人」が必要だったのかどうか疑問である。 |
80 革命戦士イシャーラ・ヤー Legacy
連邦のエンジニア2人が乗った船からの救難信号を受け、ターシャ・ヤーの故郷であるターカナ4号星へ向かう。
転送は間に合わず船は爆発してしまったが、救命ボートで脱出し、地上に着陸したのが分かった。
転送上陸して遭遇した「連合」と名乗る集団は、エンジニア2人の救出に協力すると申し出、案内役として1人の構成員を送ってきた。
それはターシャの妹だった・・・。
丁寧な作りで好感が持てるエピソード。
しかし化夢宇留仁的にはイシャーラのノーブラコスチュームと、後半のセブンみたいなピチピチコスチュームに釘付けだったのだった(笑)
それ以外は特に言いたいことは無い(笑)
20200224 |
81 勇者の名の下に Reunion
クリンゴンの攻撃巡洋艦に乗ってケイラー大使がやって来た。彼女はウォーフとの子供であるアレキサンダーも連れてきていた。
クリンゴン艦にはクリンゴンの総裁であるクンペックも乗っていたが、彼は毒によって死を前にしていた。
クンペックに2人の次期総裁候補のどちらが毒を盛ったのか確かめるように頼まれ、引き受けるピカードだったが・・・。
ケイラーが死んでしまったのは実に残念。魅力あるキャラクターだったのに。
その代わりと言ってはなんだが、今後のクリンゴンにとって実に重要で、クリンゴンで最もせこい男(笑)ガウロンが初登場する。
クリンゴン史上重要なエピソード。
クリンゴン叙事詩第2章ということでこちらも再見。
これまた素晴らしい完成度。前の話である65話「クリンゴン戦士として」の流れを完全に引き継ぎつつ、従来のキャラクターと新たなキャラクターが見事に絡み合い、これぞ物語という展開を見せてくれる。
地味ではあるが実は見せ場も多く、クリンゴン船に囲まれているエンタープライズの画もかっこいいし、ウォーフのバトラフの殺陣がまたいかす!
ハラショー(笑)
そうそうケイラーの死の衝撃に霞んでいるが、化夢宇留仁的にけっこう好きだったクンペックが死んじゃったのも残念だった(笑)
20200309追記 |
82 悪夢のホログラム Future Imperfect
ライカーの誕生パーティーの最中に、近隣の惑星にロミュランの基地がある可能性が生じ、調査のための上陸班が必要になる。
しかし調査は惑星上のメタンガスのために中断され、船に戻ろうとするが、転送中にライカーは意識を失ってしまう。
ライカーが目が覚めると、そこは16年後の世界であり、彼はその間の記憶を一切失っていた・・・。
未来の描写が興味深いのだが、2段落ちはいらなかったかも。
でもそれでは筋が通らないところが出てきてしまうか。
それにしても日本語タイトルは最悪である。ほんとに日本のスタッフはこういうところのセンスが無い。 |
83 ファイナル・ミッション 新たなる旅立ち Final Mission
また勤務に遅刻してきたウェスリーだが、怒られると思いきやアカデミー入学試験に合格したと告げられる。
ピカードの任務のついでにシャトルに同乗してアカデミーへ向かうが、シャトルは不時着してしまう。
エンタープライズの方も、緊急を要する任務で彼らの捜索に出向けない・・・。
艦長とウェスリーの絆を深める話で、よくできたエピソードの一つ。
艦長のセリフが泣かせる。 |
84 失われたテレパシー The Loss
2次元の生命体との接触と共に、カウンセラーのエンパシー能力が失われてしまう。
思い詰めてカウンセラーを辞職しようとするトロイだが、エンタープライズは危機的状況に陥っていた・・・。
あと5時間で全滅するという状況で仕事を嫌がる神経には首を傾げざるをえないが、能力喪失に対する反応は実にリアルだと思う。 |
85 ヒューマン・アンドロイド・デイタ Data's Day
ケイコとオブライエンの結婚式を控え、ケイコの父親役を務めることになったデータ。
しかし当日になってケイコは結婚を取りやめると言い出すし、ヴァルカン人の対ロミュラン大使は様子がおかしかった・・・。
データのモノローグで進み、各クルーの様子が描き出されていて実に楽しい。
ケイコの白無垢は透け透けで最低だが(笑)。 |
86 不実なる平和 The Wounded
カーデシアとの戦争が終結して1年。
しかしカーデシア領内で破壊行為を行っている惑星連邦の戦艦が存在した・・・。
オブライエンが自分では意識していないのに強い恨みを抱いている描写が素晴らしい。
最後のピカードのセリフもしびれる。 |
87 悪魔の契約 Devil's Due
惑星ベンタックスは1000年前に工業文明を捨て去り、農業を中心とした産業で理想的な社会を構築していた。
しかしそこに1000年前の契約通りベンタックスをもらい受けると宣言する者が。
彼女はアードラ。地球では悪魔と呼ばれていたと言う・・・。
この度DVDを見直していて、初めて観る機会を得た。今まで丁度見逃していたらしい。
ほんの僅かに見覚えがあるような気もするのだが・・・(汗)
テレビドラマ「トリック」のような内容で、データを裁判長にしたアードラの契約を巡る裁判が楽しい。
今まで見逃していて損していたと思えるエピソードだった。
できればラストにちょこっとQが顔を出してくれたらなお面白かったのだが(笑)。 |
88 空白の一日 Clues
ワームホールらしき現象を観測した直後、データを除いたエンタープライズのクルーは全員気を失ってしまう。
目が覚めると気を失っていたのは30秒間だったとデータに教えられるが、次第に出てくる矛盾から実は24時間の空白があることが判明する・・・。
しっかり筋の通った脚本で特に不満はないが、出来ればあの状況下でエンタープライズに生き残る術がないことをもう少し強調してほしかった。あのままだとピカードが折れるのが少々早すぎる。
冒頭ホロデッキのディクソン・ヒルの世界にガイナンを招待したピカードだが、ガイナンにはあの面白さは理解できなかったらしい。地球人に比べて好奇心が少ないのか。 |
89 ファーストコンタクト First Contact
惑星マルコリアではワープ航法の完成まであと一歩と言うところだった。
そんな時、緊急医療センターに運び込まれた患者は通常と全く異なる身体の構造をしており、もしや宇宙人ではないかと噂になる。
その患者はライカーだった・・・。
異星人とのファーストコンタクトを、未発達な惑星側の視点で描く。
ラストの実に大人な終わり方が素晴らしい名作。
しかし「私の宇宙人さん」は・・・(笑) |
90 ギャラクシー・チャイルド Galaxy's Child
ジョーディは過去に協力してエンタープライズの危機を救った船のエンジンの設計者、リア・ブラームズ博士と再会する。
しかし過去に会った彼女はホログラムで、現実の博士は彼の思い描いていたキャラクターとは全く異なっていた。
一方エンタープライズは未知の宇宙空間に生息する生物と遭遇し、ピカードは好奇心一杯で調査するが生物から攻撃を受け、やむなく出力を弱めたフェイザーを発射したところ、生物は死んでしまう。
悲観に暮れるピカードだったが、生物の体内に子供が生き残っていることがわかり・・・。
まあいろいろあって危機を脱するわけだが(笑)、この話は妙にリアルな恋愛観の描写が見事。
勿論シチュエーションはそのままとはいかないが(笑)、やたらにリアリティを感じるのはやはり空想と現実とのギャップの部分だろう。
あれを本人に見られたらそりゃ焦るし(笑)、あれを見た本人の反応にもリアリティがある。
20200316 |
91 謎めいた狂気 Night Terrors
エンタープライズは数週間前に消息を絶ったUSSブリテインが漂流しているのを発見する。
船内を調べてみると、乗員は殺し合って1人を残して全滅していた。
生き残った1人はベタゾイド人だったが意識不明で、ディアナはなんとか彼から事情を聞き出そうとテレパシーで交信する。
エンタープライズ内では次第に乗員たちの様子がおかしくなり、このままここにいたのではブリテインの二の舞になると判断して脱出しようとするが、エンタープライズのエンジンは反応しない。
一方ディアナは悪夢にうなされていた・・・。
ミステリアス&ホラーな展開で、意外なオチもあって楽しめる。
見どころは精神的にボロボロになってくるクルー達の様子で、ケイコなどそのためだけにちらっとだけ出てくる(笑)
ドクターがプロとして仕事している「だけ」なのもよかった(笑)
しかしいくらなんでも水素くらいは自前で用意できるのでは???
20200316 |
92 アイデンティティー・クライシス Identity Crisis
5年前に発生したタチアナン3号星の植民地での住民の遭難事件。
当時それを調査していた4人の上陸班が、今になって次々と失踪し、残っているのはラフォージとスザンナの2人だけだった。
あらためて現地に行って再調査を行うが、奇妙な足跡が見つかった以外の進展は無かった。
ところがスザンナの様子がおかしくなり、彼女の身体は異星人に変異し始める。
ドクターは同じ現象がラフォージにも起こる可能性が非常に高いと判断するが・・・。
いきなり記録映像から始まるところがいかにもミステリーっぽくて楽しい。
前半は少しかったるく感じるところもあるが、後半ジョーディーが記録映像から取り出したデータを使ってホロデッキで現場の再現をし始めるあたりから急激に面白くなる。
映像から現場をホロデッキで再現というだけでも面白いが、更にその場にいた人の再現ホログラフを1人ずつ消してゆき、全員を消しても謎の影が1人分だけ残るというアイデアは秀逸。天才(笑)
その後は急転直下でストレートな展開になってしまうが、今度は超頑張った全身メイクと画像効果で盛り上げてくれる。
ドラマ全体の完成度はもう1つではあるものの、SFドラマの1エピソードとしてはアイデア満載の名作だと思う。
ところで今回操舵を担当していたやたらに可愛くて巨乳のグラハム少尉は、ノルウェー人のモナ・グラッドさんで、1990年のミス・ユニバースのチャンピオンで、翌年アメリカに来たついでにこのエピソードに出演したらしいぞ(笑)
20200317 |
93 謎の頭脳革命 The Nth Degree
バークレーとドクターがシラノ・ド・ベルジュラックの芝居を公開するが、バークレイの演技が酷く、データは眉をひそめる。
落ち込むバークレーをトロイが慰めた。
半年前から機能していないアーガス情報基地を調査にやってきたエンタープライズは、基地の近くにエイリアンの探査機を発見する。
ラフォージはバークレーと共にシャトルで調査を行うが、探査機が強烈な光を発し、バークレーは意識を失う。
その後探査機に追われたエンタープライズは探査機を破壊しようとするがフェイザーは通用せず、光子魚雷を使ってはエンタープライズまで被害を受けるほど接近された。
しかし目を覚ましたバークレーがシールドの強度を3倍にし、光子魚雷を使って探査機を破壊することができた。
それからバークレーはあらゆることに高い能力を発揮しだし・・・。
69話「倒錯のホログラムデッキ」の続きとも言える内容。
あのバークレーがみんなの前で劇を披露できるようになっただけで大きな進歩だが、この話では更に進化しまくり、アインシュタインにアドバイスを与え、演技もリハーサルだけでドクターを涙ぐませ、態度もエレガント(笑)で、トロイをかっこよく口説くがかっこよく振られ(笑)、情報処理速度はエンタープライズのコンピューターをも上回り、とうとうエンタープライズのコンピューターと一体化し、一瞬で3万光年の飛行を可能に・・・って、これ全部バークレーなんだから面白いに決まっている。
気になったのはオチの生命体。
銀河の中心にいる神に似た存在って、明らかに「スタートレック5 新たなる未知へ」のあれと同類だよね?
20200317 |
94 QPID Qpid
連邦考古学シンポジウムがエンタープライズで行われることになり、ピカードはスピーチの原稿作成に余念がない。
しかし突然バッシュの訪問を受け、更にはQまでやってきて彼の平常心を揺さぶりまくる。
それでもなんとかスピーチにこぎつけるが、突然ロビンフッドの世界に跳ばされてしまい・・・。
バッシュというキャラクターは完全にTNGの世界から逸脱している。完全なる異物であり、その逸脱さ加減はQを遥かに上回る。
下手をすると世界の破壊者になりかねないのだが、その逸脱感を絶妙なバランス感覚で破綻させずに物語に組み込んでいるのには毎度感心するしか無い。
この話は何しろロビンフッドの世界ということでコメディーまっしぐらなのだが、見どころはむしろ前半の方にあると思う。
まあトロイがデータを射抜いたり、ウォーフがラフォージのマンドリンを破壊するところなど、爆笑シーンはしっかり笑えるのだが、前半のバッシュとピカードの距離感を推し量るドクターを始めとしたクルー達など、微妙な空気感の面白さのほうが上回る。
ところでシンポジウムはどうなっちゃたんでしょう(汗)?
20200317 |
95 疑惑 The Drumhead
エンタープライズから機密情報が流出し、その直後にダイリチウム結晶室で爆発事故が起こり、クリンゴン交換派遣士官ジダンが情報にアクセスした形跡が残っていた。
事件の調査官としてノラ・サティ退役提督が乗船し、ピカードと供に調査の指揮を執ることになった。
ウォーフの調査により、ジダンが注射器を使って情報を外部に漏らしていたことが判明するが、艦内に協力者がいる可能性が浮上する。
サティの助手であるベタゾイド人サビン・ジェネストの意見により、質問会の時に様子がおかしかったヴァルカン人とのクォーターである医療技術師サイモン・ターセスが疑われることに。
しかしピカードはベタゾイド人の意見だけでターセスを容疑者扱いすることに反対する・・・。
最初のクリンゴン人スパイの話はすぐに結論が出るのに、その後疑惑の波が広がってあれよあれよでしまいにはピカードまで反逆者扱いになる様が異様にリアルで恐ろしい。
最初に疑問を呈し、たった1人になっても最後まで意志を貫き通すピカードはまさにキャラクターの本質を突いた活躍と言え、脚本演出供に素晴らしい完成度だったと思う。
何回も繰り返して観たい話ではないが(笑)
20200329 |
96 決別の儀式 Half a Life
ラクサナ・トロイが乗船すると聞いて怯えるピカードだが、あっという間に見つかってしまう。
しかしラクサナの注意は太陽の再活性化のために宇宙艦隊が協力しているケイロンII号星のティムソン博士に注がれた。
生命反応のない星系で実験が行われるが、期待した結果を得られて成功かと思われたが、その後太陽が不安定になり、最終的に爆発してしまった。
失敗の原因らしきものを突き止める博士だが、彼には時間が残されていなかった・・・。
前回に続いて非常に地味な話(笑)
高齢恋愛&高齢化社会を解消するためのしきたりと、テーマも実に地味で深刻(汗)
こういう話を非常に高い完成度で作ることができたTNGというシリーズの奥の深さは感動的でさえあるが、お子ちゃまにはきつい話が多かっただろう(笑)とも想像できる。
それにしてもTOSからたった20年やそこらで変われば変わるものである。
20200329 |
97 愛の化身オダン The Host
ペリア・ゼルとベータ・ムーン間の紛争を解決するために派遣されたオダン大使と恋に落ちるビバリー。
しかし交渉に反対する勢力によって大使の乗ったシャトルが攻撃され、大使は命を落とす。
ところが大使は寄生体が主であるトリル族で、一時的にライカーに寄生して交渉を続けることになり・・・。
記念すべきトリル族初登場の話だが、DS9のトリル族の設定とは色々と異なる面が多い。
まさか後のシリーズのメインキャストに採用されるとは思っていなかっただろうから無理もないが、ここはトリルにも個体差があるということで許容すべきだろう。
それにしても「疑惑」「決別の儀式」「愛の化身オダン」と、見るからに低予算のエピソードが続いたが、第4シリーズは前半から飛ばしまくっていたので無理もないか(笑)
20200329
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98 裏切りの序曲 The Mind's Eye
セミナーへの参加と休暇を兼ねてシャトルでライサに向かうジョーディーだったが、突然現れたロミュラン艦に拉致されてしまう。
ロミュランの拷問によって洗脳されたラフォージは、何事もなかったようにエンタープライズに帰還する。
エンタープライズではクリンゴンの植民地での紛争で連邦の武器が使用されたという情報があり、クリンゴン大使ケルが乗船して調査を進めていた。
果たしてその武器は連邦製に見せかけたロミュランのものだと判明するが・・・。
「彼女」が初登場するが、顔は見えない。
てっきり初登場はこのシーズンフィナーレだと思っていたのだが、前振りがあったのね。
この話で印象的なのはやはり「洗脳」という行為で、描写にリアリティがあってその恐ろしさを満喫できる(汗)
そして地味に活躍するデータ(笑)
彼なくしてはこの話の解決はあり得なかったのだが、データなので半分当たり前のように扱われていて少し可哀相だった(笑)
20200329 |
99 恋のセオリー In Theory
エンタープライズは前人未到の暗黒星雲の調査に向かう。
ジェナ・ドゥソラ大尉は恋人と別れ、データに話を聞いてもらう内にデータに恋をする。それを知ったデータは様々なメンバーに相談し、恋愛というものに適応すべく努力する。
一方エンタープライズ内では原因不明の異常が頻発しはじめ・・・。
データに相談された様々な人の反応が楽しい。慌てて逃げようとする艦長とか(笑)
ちうかこの相談パターンはウェスリーもやってたな(笑)
ところでデータは友情のような感情やターシャに対しては喪失感のようなものを感じているように見えるが、恋愛となるとまた別か。
別だな(汗)。
暗黒星雲の方はなんだか取ってつけたようで収まりの悪さを感じた。
200年前のデルフィック領域のようでもあるな。
20200408 |
100 クリンゴン帝国の危機 (前編) Redemption, Part I
ガウロンの総裁就任が迫るがデュラスの血族の権力は衰えておらず、クリンゴンは内戦の危機が高まっていた。
ピカードは調停者の役目を果たすために評議会に出向き、ウォーフは汚名を晴らすために休暇をとってカーンと連絡をとり、ガウロンのバックアップを進める。
しかしデュラスの姉妹であるルーサとベトールは、デュラスの息子トラルをどこからか見つけてきて総裁の継承権を主張。
ガウロンの就任式はガウロンの総裁就任で終わり、ウォーフの一族は名誉を取り戻したが、デュラスの血族はまだ強大な力を持っており、ルーサとベトールはロミュランと手を結んでクリンゴンを手中に収めようとしていた。
そのロミュランの上級士官は「彼女」だった・・・。
クリンゴンの話は渋い。ラストの除隊したウォーフを見送る様もええ感じだった。
久しぶりに見直したが、やはり渋い。大人のドラマな感じ。どこか大河ドラマっぽくもあり。
そしてガウロン、ルーサとベトール、カーンなど、クリンゴン人のキャラクターが非常に魅力的に描けているのが素晴らしい。
意見を異にしながらもウォーフに従うカーンや、ピカードのルーサとベトールとの会見シーン、そしてクリンゴン船どうしの戦闘シーンなど、見どころも多し。
射撃シミュレーションでガイナンに全然かなわないウォーフのシーンも(笑)
20200408
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