1 夢への旅立ち(前編) Broken Bow, Part I
ゼフラム・コクレインが人類初のワープ航法を成し遂げ、ヴァルカン人と遭遇してから90年後(この時点で人類はすでに2世代にわたって戦争と飢餓を起こしていない!)、地球上で何者かに追われたクリンゴン人が重傷を負って回収された。
ジョナサン・アーチャー船長はこれを絶好の機会ととらえ、人類初の外宇宙探査船エンタープライズでクリンゴン人を母星に送り届けることにする。
しかし道中でスリバン人の変異体たちにクリンゴン人を奪われてしまい・・・。
第1話のワクワク感はシリーズ随一の名作。この開放感は宇宙SF好きにはたまらないものがある。
また初の異星人ドクターが、今までのどのドクターよりも頼りがいがある好人物なのもポイント高し。
ホシの初登場シーンのコスチュームもよし(笑)。 |
2 夢への旅立ち(後編) Broken Bow, Part II
クリンゴン人が地球に来るまでに立ち寄った惑星を突き止め、そこでスリバン人の野望を知り、更に追跡を続けてクリンゴン人の奪回を試みることになる。
前編と打って変わってSFアクション色の強い展開になる。
スリバン人の紹介と、バルカン人科学士官トゥポルとの和解がテーマ。
とりあえずトゥポルのノーブラ除菌ルームがエロエロで、それだけでも観る価値はある(笑)。 |
3 死のファースト・コンタクト Fight or Flight
武器の調整をしながら進むエンタープライズは、漂流船を発見。
トゥポルの反対を押し切って内部を調査してみると、漂流船のクルーは全員何者かに殺され、体液を抜き取られていた。
こちらの乗員が危険にさらされるというトゥポルの意見でその場を後にするが、考え直して戻ってみると漂流船のクルーを殺した船が接近してくる。
魚雷で応戦するが歯が立たず、あとは漂流船と同じ種族の船の救援を期待するしかなかったが、自信を無くしているホシは・・・。
ホシに少々イライラさせられるが、まだ現代の地球人に近いので仕方がないところだ。
エンタープライズの魚雷が単なるミサイルで、翻訳機も全然役に立たず、見事に時代遅れなのが楽しい。 |
4 風が呼んだエイリアン Strange New World
地球型の惑星を発見し、意気上がるエンタープライズ。
上陸班は惑星上で夜を明かすことにするが、急に嵐になり、近くの洞窟に避難する。
しかしいないはずだったエイリアンの姿が・・・。
旧スタートレック風のエピソード。 |
5 予期せぬ侵入者 Unexpected
エンタープライズの重力制御をはじめとした様々な機能が不調をきたし、調べてみると船体後方にステルスされた不明船がはりついており、プラズマ放射を利用していたのが原因だった。
相手のジリリアン船はワープエンジンが故障していたため仕方なくそうしていたと分かり、タッカー少佐が修理の手伝いに赴く。
そこでジリリアン人女性機関士と親しくなるが、任務終了後なんと少佐が妊娠しているのが判明。
慌ててジリリアン船を探すと、なんと今度はクリンゴンの巡洋戦艦にはりついていた・・・。
コメディーエピソード。
ジリリアン女性の全身鱗に包まれているのに色っぽいメイクは見事。
また減圧の表現など、まだまだ技術が未熟なところも楽しめた。 |
6 植民星テラ・ノヴァの謎 Terra Nova
人類初の外宇宙植民地であり、70年前に音信不通になっているテラ・ノヴァに到着する。
一見生存者はいないようだったが、なんとか地下に生き延びていた人々がいた。
しかし彼らは自分たちを人間だと思っていなかった・・・。
切なく感動的な話。
ストレートな展開だが、忘れられた植民地で変わり果てながらも生き延びている人々というシチュエーションはやはり泣かせるものがある。
TNGのラフォージの役者が監督。 |
7 汚された聖地 The Andorian Incident
辺境世界のヴァルカンの整地プジェムに立ち寄るエンタープライズ。
だがそこは条約違反の監視基地があると思いこんでいるアンドリア人に占領されていた・・・。
オチも効いてるし、展開も面白い傑作。
前の話でも活躍したリード大尉がかっこいい。
とりあえずジェフリー・コムズが青い顔で頭に触覚をつけて出てきただけでも面白い(笑)。
アンドリア人はTOSで出てきた特徴的な種族。
監督はVOYのトレス役者らしい。 |
8 彗星は去り行くとも Breaking the Ice
地球にもヴァルカンにも記録されていない彗星を発見したエンタープライズ。
調査に向かうが、ヴァルカン船が監視を始めたのでしらけてしまう。
またトゥポルがヴァルカン船と暗号通信をやり取りしているのが分かり、内容を解読したところ、完全にプライベートな内容だった・・・。
大人なエピソード。
地球の子供達に向けて船長達がビデオレターを送るシーンがいい味を出している。今のスペースシャトルでも同じようなことをしている。 |
9 狙われた星アカーリ Civilization
産業革命前の文明を持つ5億の人口を抱えた惑星を発見。
おかしなことに、その星の一箇所で高出力の反物質リアクターらしき反応があった。
現地人に化けて調査を進める内、聡明で美しい薬剤師と出会う。
ある程度の文明に達しているが産業革命以前の惑星との接触テーマはとにかく面白い。
またアーチャー船長初のカーク的活躍(笑)も見所。
翻訳機が壊れる(ハングアップ?)シーンがあるが、いったい船長のセリフをどう現地語として聞かせていたのか想像がつかない。 |
10 復讐の連鎖 Fortunate Son
貨物船が襲われたという情報を聞き、急いで太陽系近辺まで戻るエンタープライズ。
貨物船はノーシカン人船に襲われて被害を出していた。
全面的な協力を申し出るエンタープライズだが、負傷した船長に代わって指揮をとっている副官はいい顔をしなかった・・・。
復讐が復讐を呼ぶ、感情と艦隊の誓いとがぶつかるパターンのエピソード。
そこに貨物船乗りの独特のポリシーのようなものが描かれてなかなか味のある作品になっている。
貨物船のデザインがかっこいい。
ノーシカン人はピカードを人工心臓にした例の連中である。
ラフォージ役者が監督。 |
11 時を見つめる男 Cold Front
新しい星の誕生を前に、それを聖なるものだとして巡礼にやってきた一行を招待する。
その時事故が起こり、危なくエンタープライズは大爆発を起こしそうになるが、何者かの手によって救われた。
次には部下の一人ダニエルズが、信じられないような秘密を打ち明け出す・・・。
本シリーズのメインストーリーに関わる話だが、新たな勢力が関わっているということ以外は全て謎のまま・・・。
VOYのパリスが監督。 |
12 言葉なき遭遇 Silent Enemy
エンタープライズは一言も発せず姿も見せない謎の宇宙船の脅威にさらされていた。
地球との連絡用に設置した通信ブイも破壊され、船長はプロトタイプしか装備されていないフェイズ砲の実装を命令する。
一方リード大尉の誕生日にサプライズパーティーを開くため、大尉の好物を探すホシだが、彼はそういう面は肉親にも見せておらず、難渋を極めていた・・・。
大傑作。
少なくとも化夢宇留仁にとっては最高に面白かった。
とにかくリード大尉はかっこいいし、彼が喜ぶ様子は見ていてこっちも嬉しくなる。
ようやく使えるフェイザーが装備されたのはエンタープライズにとっても大事件である。 |
13 遥かなる友へ Dear Doctor
エンタープライズが捕獲した漂流船には2人の重病人が乗っていた。彼らは治療法を探していたのだ。
協力を申し出るジョナサンだが、漂流者達の惑星は変わった共生関係にあり、その病気は種の寿命に関わるものだった・・・。
初のドクター・フロックスが主役の話。
初回からそうなのだが、ドクターの視点は興味深く賛同できる。
このエピソードも実にいい感じで個人、種族、進化という様々な視点の考察をしている。
第4話「風が呼んだエイリアン」で活躍したカトラーが、ドクターといい感じなのが実にいい♪ |
14 名誉に生きる者 Sleeping Dogs
ガスジャイアントに捕らわれている難破船を発見し、調査に向かうとそれはクリンゴンの船だった。
3人のクルーが調査に向かうが、クリンゴンの生存者にシャトルを奪われて難破船に閉じこめられてしまう・・・。
最後の除菌室のトゥポルがエロい!エロすぎる。もう最高(笑)。 |
15 恩讐を越えて Shadows of P'Jem
アンドリア人がヴァルカンの整地プジェムを破壊した。
その責任を問われ、トゥポルは解任されることに。
その時親善訪問する予定だった惑星に、ジョナサンは最後に任務を楽しんでもらいたいと同行者にトゥポルを選ぶ。
しかしその惑星には現政府に対抗する過激派が存在していた・・・。
世界とキャラクターの発展という面において、滅茶苦茶面白いエピソード。
なにしろあいつらが再登場して男気を見せてくれるのである。あの触覚がキュートな彼らが(笑)。
また少年の妄想のようなトゥポルと船長のエッチなシーンあり(笑)。 |
16 引き裂かれたクルー Shuttlepod One
シャトルポッドで調査任務に出ていたタッカー少佐とリード大尉が早めにエンタープライズとのランデブー地点に戻ってみると、そこにはエンタープライズの残骸が・・・。
途方に暮れた2人は最も近い星系に向かうが、シャトルポッドの速度では、到着までに必要な酸素が全然足らない・・・。
悲観的になったり怒ってみたり虚勢を張ってみたり自暴自棄になったり遺言を残してみたり酔っ払ってみたり(笑)で散々な2人。
見どころは極限状態で見るリード大尉の夢で、なんと大尉がトゥポルのことが好きだと判明(笑)。
エンタープライズで最も面白いキャラクターは疑いなくリード大尉である。
20191224 |
17 果てなき心の旅 Fusion
巨大な星雲の探査に向かうエンタープライズに接触してきたのは、旧型のヴァルカン船ヴァークラスだった。
ヴァークラスのクルーは感情を否定せず、論理と感情のバランスをとる試みを続けてきたグループだった。
船長のタヴィンがチキンを美味しそうに食べるのを見て目を丸くするジョナサン。
ヴァークラスはエンジンに故障を起こしており、エンタープライズクルーは修理の手伝いをすることになる。
修理の間、ヴァークラスのトラリスはトゥポルに接近を計り、トリップは機関部のコヴと仲良くなる。
ヴァルカンの変わり者達というのが面白い。
またヴァルカンの精神融合がこの時代には廃れているというのが興味深い。約100年後にはまた誰でも知っている技術に復活したようだが。
トゥポルのエロエロさは増すばかり(笑)。 |
18 幻を狩る惑星 Rogue Planet
地熱によって豊富な生物が生息するはぐれ惑星を見つける。
その惑星には異星人のハンターのグループがキャンプしていた。彼らは何百年も前からこの惑星に狩りに来ているのだ。
惑星にはヒューマノイド型の生物はいないはずだったのだが、ジョナサンは美しい女性を目にする・・・。
オチが予想できる上、イマイチ立ってるキャラもいない残念なエピソード。
冒頭の写真撮影シーンが一番面白かった(汗)。 |
19 獲物たちの罠 Acquisition
エンタープライズクルーは全員眠らされ、フェレンギ人に占領されてしまう・・・。
いきなり登場のフェレンギ人だが、その名前は出てこない。
なんとか幻の種族という設定は守られているようだが、少々無理があるのは否めない。
面白かったけど。
それにしてもトリップは筋肉モリモリである。
そしてトゥポルはいいケツである(笑)。
フェレンギ人の一人がVOYのニーリックス役者で、目でなんとかそれと分かる。
またフェレンギ人の鞭がTNG以来初めて使用されているのがちょっと嬉しい。
最後のトゥポルのアーチャーに対する態度はユーモアがありすぎでは? |
20 閉ざされたオアシス Oasis
コーヒー10kと引き替えに宇宙商人に教えてもらった難破船には幽霊がいるという。
しかしそこにいたのは3年間も生き延びてきた遭難者のグループだった。
だがなにかがおかしい・・・。
ゲストヒロインが可愛い。
それとオドーの役者がオドーの吹き替えの声でしゃべるのが気になって気になって(笑)。 |
21 テンダーの虜囚 Detained
いきなり捕まっているジョナサンとメイウェザー。
彼らはスリバンを憎むテンダー人の収容所に入れられていた。他にも遺伝子強化されていないスリバン人達が何十人も捕まっていた・・・。
戦争&政治色の強い話だが、今まで曖昧だったスリバンの状況が読みとれる貴重なエピソード。
リード大尉は相変わらずかっこいい。 |
22 漂流生命体の叫び Vox Sola
エンタープライズは知らない間に異星人船から奇妙な不定形エイリアンを受け取ってしまう。
エイリアンは乗員を捕獲して同化しようとする。
エイリアンが高度な知性を持っていると分かり、ホシは意志疎通を図る。
またリード大尉は実験段階のフォースフィールドの実用化を急ぐ。
悪くない。特にメインクルー全員が活躍しているのはいい。
しかしあのエイリアンが緯度と経度という概念を持っていたのがどうも納得いかない。
また異星人の名前クリタサン人というのがどうも美味んぼが浮かんで困る(笑)。 |
23 追放された者への祈り Fallen Hero
ライサに休養へ向かうことになったエンタープライズだが、ヴァルカン人大使が職権乱用などの罪で惑星マザールから追放されたというニュースが入り、大使を迎えに行くことに。
大使を回収してヴァルカン船との合流地点へ向かうが、なぜかマザールの船が追ってきて大使を取り戻そうとする・・・。
エンタープライズが初のワープ5飛行を達成!
ライサの様子も見たかったが、面白いエピソードだった。 |
24 幻影の戦士 Desert Crossing
救難信号を受信し、またライサに行きそびれるエンタープライズ。
救難船を修理してやると、その船長ゾブラルは礼をしたいと言い、強引に船長とトリップを自宅に招待する。
だが彼の惑星では、ゾブラル達はテロリストとしてマークされていた・・・。
艦隊の誓いの片鱗が見える。
逆に考えればファーストコンタクトの指針がまったく用意されていないことの方が驚きだが。 |
25 楽園での出来事 Two Days and Two Nights
とうとうライサにやってきたエンタープライズ。
クルーの半分は休暇をとることに。
船長はポートスと一緒にくつろぎに、トリップとリードは女の子と遊びに、メイウェザーはロッククライミングに、ホシは新しい言語を求めて・・・。
ウォーフ役者が監督らしい。
化夢宇留仁はこういうこれといった大事件の無い話が大好きなので大満足。
冬眠途中で起こされたドクターの寝ぼけっぷりだけでも観る価値はある(笑)。
たまに出てくるカトラーが医療室助手みたいなことをしているのもいい感じ。
ホシの薄着は色っぽいが、考えているときに白目になるのはなんとかしてほしい(笑)。 |
26 暗黒からの衝撃波(前編) Shockwave, Part I
招待された惑星へシャトルで降下中に大爆発が起こり、そのコロニーの3600人の住人は全滅。
エンタープライズは任務を中断して地球に戻ることになる。
しかしそれはスリバンの陰謀であることと、その解決策を死んだはずのダニエルズに聞かされたジョナサンは危機を脱する。
だがスリバンの船に包囲され、スリバン船に拉致されそうになるジョナサンだが、気付けば破壊し尽くされた31世紀の未来に来ていた・・・。
おいおいそれで終わるんかい?っと思ったら前編だった(笑)。 |