STAR TREK 備忘録

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TOS2 TNG2

DS92

VOY2 ENT2 DIS2 PIC2  
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  DIS4    
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VOY5

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TNG6 DS96 VOY6     LD2  
TAS2
DS97

27 光から生まれた生命 The Child
 ワクチン開発のため、凶悪な病原体の輸送任務につくエンタープライズ。
一方カウンセラーが正体不明の光によって妊娠し、アッと言う間に子供が産まれる。
子供は急速に成長していたが、病原体が異常増殖をはじめ・・・。

 これより第2シーズン。
ドクター・クラッシャーに代わり、ドクター・ポラスキーが赴任。
またガイナンも初登場。
ウェスリーはエンタープライズに残る決意を固め、ラフォージはチーフエンジニアに昇進した。
化夢宇留仁はドクター・クラッシャーよりもポラスキーの方が好きなので、この人事は大歓迎。
麻薬所持疑惑様々である(笑)。

28 闇の住人 Where Silence Has Lease
 モルガナ区域に向かう途中で、質量もエネルギーも無い暗黒の穴のようなものを発見する。
少しずつ接近しながら調査していたが、突然それは存在する範囲を広げ、エンタープライズを飲み込んだ。
そこは通常の物理法則が適用されず、エンタープライズがどれだけ進もうが元の場所に戻ってしまう。
そこにいきなりロミュラン・ウォーバードが・・・。

 これぞSFと言った感じの実に面白いエピソード。
ただしウォーフのトレーニングプログラムを体験させてもらって戦慄する副長(笑)というオープニングが全く関係ないのはどうなのか?
こっちはこっちで面白かったからいいか(笑)
 途中でエンタープライズと同型艦であるUSSヤマトが登場するが、なぜか劇中「宇宙戦艦ヤマト」と呼ばれているのはお約束ということで(笑)
20200104

29 ホログラムデッキの反逆者 Elementary, Dear Data
 ラフォージの帆船模型自慢を聞いた代わりに、ホロデッキでホームズ物語を一緒に楽しむことになるデータ。
しかしデータは物語を全て暗記しており、謎解きにならない。
ポラスキーはデータには本当の謎解きをする能力は無いと言いきり、それではと言うことで原作に無いミステリーをコンピュータに作らせる。
しかしホームズものの断片の集まりでは役に立たず、今度はラフォージがデータをうち負かせるような敵を作れと命じる。
コンピュータは命令に従い、モリアーティー教授の能力を強化する・・・。

 まず冒頭の事件だが、記憶にある限り原作には無い。どうやら「ボヘミアの醜聞」を利用したオリジナルのようだ。
それでは筋が通らないのだが、多分版権の問題だろう。
それ以外にもホームズファンとしては物足らないところが目立った。
また明かな問題点があり、それはモリアーティの描いたスケッチをホロデッキ内から持ち出してしまったことだが、これは脚本の途中変更によるものらしい。
道理で尻すぼみ感のある終わり方で、素晴らしいセットにワクワクする前半の展開からすると実に残念である。
悪くはないが。

30 無法者オコーナ The Outrageous Okona
 故障した小型輸送船と遭遇したエンタープライズは、輸送船を曳航し、修理も手伝ってやることにした。
輸送船の船長はオコーナという男で、一匹狼の色男だった。
データは彼にジョークが分からないのをからかわれ、ホロデッキで20世紀のコメディアンを呼び出して笑いとはなにかを知ろうとする・・・。

 データのおとぼけぶりが切なく面白い。
メインの話は新喜劇を観ているようだった(汗)。

31 無言の調停者 Loud as a Whisper
 1500年も内戦が続くソライス5号星から、宇宙艦隊に調停の依頼が。
そして調停者として連邦とクリンゴンの同盟締結の際も調停者をつとめていたリバが指名された。
リバは生まれつき耳が聞こえず、3人のサポート係によって他者とコミュニケーションをとっていた。
しかしいよいよ調停開始というところで、3人のサポート係が射殺されてしまい・・・。

 丁寧な作りで好感が持てるエピソード。
ところでデータが彼の手話を習得するくだりだが、「12.宇宙空間の名探偵」でもディクソン・ヒルの小説を全巻画面で読破していたし、今回の手話もそうだったのだが、たまにコンソールに触らずに艦隊データベースにアクセスしている描写があったと思う。
それができるのならわざわざ画面で習得する必要もないと思うのだが、そのへんの設定はどうなっているのだろうか???
ちなみにこの話はカウンセラー・トロイが主役です(笑)
20200105

32 コンピュータになった男 The Schizoid Man
 データを作ったヌニエン・スン博士の恩師であるアイラ・グレーブス博士の助手からの救援要請を受けるエンタープライズ。
データはある意味祖父と言える博士とすごすが、やがて博士は亡くなる。
ところが博士の葬儀を行うあたりからデータの様子がおかしくなり・・・。

 なんとなくTOSっぽい話。
精神に異常をきたしている天才博士の表現が、エロい方にシフトするところなど、なかなかリアリティがあると思う(笑)
データにぶん殴られて死者が出なくて幸運でした(笑)
20200113

33 D.N.A. Unnatural Selection
 USSラントリーからの遭難信号を受けて急行したエンタープライズだったが、同号の乗員は全員老衰で死亡していた。
ラントリー号が最後に立ち寄ったのはダーウィン遺伝子研究センターで、連絡をとってみるとそこでも異常な老化現象が発生していた。
センターはそこで研究している「完全な子どもたち」の救助を依頼し、まずは彼らが病気に感染していないか検査をポラスキーが行うが・・・。

 ポラスキーのピカードとのやり取りが見どころ。
とにかくポラスキーは精神力が強く、ピカードとまともにやりあえるのが心地よい。
やっぱり彼女の活躍がこのシーズンだけなのは非常に残念である。
20200113

34 錯綜した美学 Matter of Honour
 士官交換プログラムにより、ライカーが人間初のクリンゴン船副長となる。
しかしクリンゴン船に付着していたバクテリア状の生命体のおかげでライカーはエンタープライズと戦うはめに・・・。

 魚顔のベンザイト人メンドン少尉も士官交換プログラムでエンタープライズに乗船して張り切るが、空回りしてしまう。
全編興味深く、オチも効いているよくできたエピソード。
クリンゴン船が実にかっこよく、船内の様子が楽しそうなのも印象的。

35 人間の条件 The Measure of a Man
 ロボット工学の研究者である中佐がデータを分解したいと申し出る。
断ると彼は司令部のお墨付きの異動命令を出し、データが仕方なく退役することにすると、データが法的に人権を備えておらず、退役する権利も有していないと主張。
ピカードは腐れ縁の法務官に相談して審問会を開く。
相手側の代理人にはライカー副長が選ばれた・・・。

 説教臭い内容だが、分かっていても泣けてくる。
特にデータがターシャのホログラムを大切にしているのにはキュンとなる。
初めてポーカーのシーンが出てくる話でもある。

36 運命の少女サリア The Dauphin
 目的地の惑星の統治者となるべく16年も保護されて育ってきた少女サリアとその教育係を輸送する任務に就くエンタープライズ。
ウェスリーは少女に一目惚れしてしまうが、彼らは姿を自由に変化できる種族だった・・・。

 なんか脚本の意図がよく分からない。タイトルが「ウェスリーの初恋」なら納得できるのだが。
正体がクトゥルフみたいな姿だったらどうするんだ。
しかし少女サリアが細かいことは気にならなくなるほど可愛いのでそれはそれで(笑)。
ウェスリーに恋愛相談されたウォーフのクリンゴン式求愛の方法と、同じくライカーとガイナンの例示が面白い。

37 埋もれた文明 Contagion
 20万年前に死滅したとされるアイコニア文明を求めてロミュランとの中立地帯に赴いたヤマトだったが、全ての機器が一斉に不調をきたし、爆発してしまう。
エンタープライズはその謎の調査を始めるが、ロミュラン艦が現れ、そればかりかエンタープライズも不調をきたし始める。

 やっと発見したコンピュータウィルスに対する方法は、現在の記憶領域を全て削除してバックアップをロードする・・・・・って、現代のパソコンの常識である(笑)。
80年代にはまさかそんなことが常識的に起こるとは予想してなかったんだろうな〜。
ちなみにアイコニアの技術は「どこでもドア」を生み出していた(笑)。

38 ホテルロイヤルの謎 The Royale
 過酷な環境の惑星の周回軌道上にはNASAの宇宙船の残骸があり、地上には一軒のホテルが建っていた。
そこはホテルロイヤル・・・。

 2流小説の世界が再現されているのだが、その2流ぶりが不十分でもう一つ面白くない。どちらかと言えばシャイニングを思い出して怖いくらいである。
それと回転ドアから出られない描写は、せめて入った瞬間に反対側から出てくるように合成してほしかった。あれでは吉本のギャグである。
また最後のクラップスの勝負はデータがなぜ勝てたのかよく分からない。
要するにサイコロを細工したのか、データが特殊な技術で転がしていたのか・・・???

39 戦慄の未来 Time Squared
 漂流していたシャトルを拾ってみると、それはエンタープライズの5番シャトルで、なんと中にはピカード艦長が。
シャトルには6時間後の世界でエンタープライズが爆発し、ピカード艦長だけが生き残った様子が記録されていた・・・。

 タイムループもの。
オチがもう一つスッキリしない。

40 イカルス伝説 The Icarus Factor
 エンタープライズは基地に立ち寄り、検査を受けていた。
アーレス号の船長に推薦されたライカー。そこに彼の父親がやってくる。
またウォーフはなぜか機嫌が悪く、不審に思ったウェスリーはデータベースを調べ、彼の儀式の日が近いことを知る。

 例によってのダブルプロットだが、両方とも今ひとつ盛り上がらない。
ウォーフの儀式はなかなかよかったが。
ライカーが親父と戦う妙な武道は変すぎるし(笑)。

41 未知なるメッセージ Pen Pals
 星系規模で地殻変動が起こっているセルカンディー・ドレマ星域にやって来たエンタープライズ。
ウェスリーは初めて地質調査任務の指揮を任され、年上の部下を扱うのに苦労する。
データは微弱な電波を拾い、助けを求める少女と交信を行っていた・・・。

 ほんの少し規約を破っただけで、どんどん泥沼にハマってゆく様がリアル。
ちなみにこの話の中で2ヶ月以上が経過する。時間を扱った話以外では最も長期間にわたる話ではなかろうか。

42 無限の大宇宙 Q Who
 Q連続体を追放されたQが、強引にエンタープライズの乗員にしてくれと頼んでくる。
すげなく断り未知に対する心構えは出来ているのでおまえは必要ないと言い切るピカードだが、Qはそれなら本当の恐怖を教えてやると言う・・・。

 ボーグの衝撃的初登場作。
おしゃべりでうっかり者のソーニャ・ゴメス少尉が実に可愛いのに、この回以来登場しないのが非常に残念。
・・・と、思っていたら43話で再登場していた(汗)
適当な記憶で書いてはいけませんな。
20200113追記

43 愚かなる欲望 Samaritan Snare
 ポラスキーに強制され、第515宇宙基地で人工心臓の取り換え手術を受けることになるピカード。
同じタイミングでウェスリーが第515宇宙基地でアカデミーのテストを受けるので、シャトルで同行することに。
 一方エンタープライズは、救難信号を受信し現場へ急行すると、そこにはワープ速度も出ないパクレド人の旧式の宇宙船が。
話をしても要領を得ず、ただ助けてくれと言うばかりで、もし敵対してもエンタープライズの敵ではないと判断したライカーはラフォージを修理に寄こすが・・・。

 初めて語られるピカードが人工心臓だという事実と、なぜそうなったかという昔話。
当時ピカードを殺しかけたのは、チンピラ役では定番のノーシカン人(笑)
それ以外の点ではあまりパッとしない話で、原因はパクレド人の愚存そうな雰囲気だと思う。
そういう設定なのだから仕方がないが(笑)
 ちなみに42話で書いたが、ソーニャ・ゴメス少尉が普通に勤務している(汗)。
20200113

44 新たなる息吹の大宇宙 Up the Long Ladder
 昔地球で使用されていた旧式の救難信号を受信したエンタープライズが現地へ急行すると、300年前に地球から入植したブリングロイド人の植民地が、太陽フレアの増大によって崩壊しかかっていた。
とりあえず彼らを転送収容すると、恐ろしいまでに素朴な人たちが(笑)
更にもう1つ同時期に植民されたマリポサという惑星があると聞き、行ってみると、そこはクローンで社会を構成している特殊な世界だった・・・。

 色々とツッコミどころは多いものの、化夢宇留仁的にはとても好きな話。
とりあえずブリングロイド人の家畜を伴ったエネルギッシュな雰囲気が楽しい。
ちゃっかりブリングロイド人のリーダーの娘といい感じになるライカーも(笑)
 やはりクローンに対する反応は極端で、化夢宇留仁的にはなぜあそこまで細胞の提供を断るのかピンと来なかった。設定的にはそれでは焼け石に水なのだが、断った理由はそこではないし。
化夢宇留仁なら自分の分身が残ったらなんだか嬉しいけどなあ。
 冒頭珍しいクリンゴン茶道(笑)が出てくるが、これがまたクリンゴンらしく、それを楽しむポラスキーも度量が広くていい感じ♪
20200113

45 魅せられて Manhunt
 連邦会議に向けて魚のようなアンデード人の大使を乗船させる。
また「段階期」にあるラクサナも乗船し、ピカードに迫る。
ピカードはホロデッキのディクソン・ヒルの世界に逃げ込むが・・・。

 基本的にラクサナの出てくる話に外れはない。
傑作なのはラクサナがホログラムのバーの主人レックスといい感じになるところで、ここのレックスの演技が見事。
レックスに限らず2回目のディクソン・ヒルの世界は実にうまくこなれていていい感じだった。
アンデード人の造形も面白く、特にパッチリと目を開けるところとか実にいい出来だった。

46 愛の使者 The Emissary
 緊急の任務で小型探査船に乗ってやって来たのはクリンゴン人と地球人のハーフのケイラー大使だった。
任務は戦争中に冷凍睡眠に入ったクリンゴン船が地球の植民地に接近しつつあるので植民地を守るというものだった。
ケイラーは当時のクリンゴン人は説得は無意味で、破壊するしかないと主張するが、ピカードはそれを受け付けない。
また彼女はウォーフの昔の恋人でもあった・・・。

 クリンゴンに関する話も面白いものが多いが、ケイラーとウォーフの痴話喧嘩(?)も興味深いし、オチも実にいい感じでよくできている。
またケイラーがクリンゴンメイクでも美人は存在できると証明している(笑)。
冒頭のポーカーシーンではウォーフが圧勝している。本人もクリンゴンはハッタリを言わないと言ってるし、単に手札の強さで勝っているのだろうか・・・???

47 限りなき戦い Peak Performance
 戦略の達人と呼ばれるザクドン人コルラミの監督の元、演習を行うことになるエンタープライズ。
演習相手は遺棄されたUSSハサウェイで、ライカーが艦長を務める。
まずはハサウェイの機能を復活するところから始めなければならない。
一方データはコルラミとの戦略ゲームの対戦で敗北し、自分に機能障害が生じていると思いこんでいた・・・。

 傑作。
脚本、演出、画面ともによくできていて、最初から最後まで楽しい。
おそらくTNGに出てきたゲスト異星人の中でも最もユーモラスなキャラクターであるコルラミもいいし、彼に対するポラスキーのストレートな反応も楽しいし、ライカーの存在感もいいし、エンタープライズとハサウェイの向かい合った画もかっこいいし、最後の意外なゲストの登場も盛り上がる。
唯一気になったのは、戦略ゲームが全然戦略ゲームっぽくないところか(笑)
20200122

48 悪夢の果てに Shades of Gray
 密林の広がる惑星の調査中に、ライカーはなにかに脚を刺される。
その針は中枢神経を犯す微生物を注入しており、彼の神経は侵されてゆき、そのまま脳まで到達すると命を落とすことになると判明。
ドクターポラスキーとトロイの懸命の診察で、その微生物の増殖は宿主の精神状態に作用されることが判明し・・・。

 シーズン2は面白いエピソードが多かったが、どうも張り切りすぎて予算を使いすぎてしまったらしい(笑)
結果見るからに予算を削るために存在していると思えるエピソードが、記念すべきシーズン2の最終話に放映されることとなった(笑)
別に悪いところがあるわけではないが、いいところも全く無い(笑)
20200122


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